戸定の昆虫 2007-3 (7〜9月)


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 さて、今年も夏は頑張って写真撮りたいですね! よろしくです・・・


2007年7月5日 

 今日と明日は梅雨の晴れ間のようですね。慌ただしくしているので朝早くに写真撮ってみました。

    
 今年もカマキリの幼虫が見られる季節になりました。こちらはハラビロカマキリです。近くに
アシナガバエのようなハエがいましたが、興味を示していました。でもすぐ近くを飛んだら葉裏に
逃げていました(笑)素早すぎるのかもしれませんね。
 右はオオカマキリかな?まだ不明ですが…2齢幼虫のようですね。また発育したところで
写真撮りたいと思います。

                 
 こちらはヒメカメノコテントウと思われるテントウムシですが、斑紋がほとんどないタイプです。
ここまで斑紋が無いタイプはコカメノコテントウにはないのでヒメカメノコですね。

           
 タンポポにベニシジミがとまっていました。アリも蜜をなめようとしているようです。タンポポの
花を紫外線が見えるカメラで写すと、中央部の色がしっかり変わっていて虫にはよく見える配色に
なっていて驚きました。そういううまい仕組みがあるのですね…

 毎年この時期に園芸学部のあちこちでコウガイビルがみられます。発生場所はじめじめしたところです
が、旧正門とかの他に事務棟と図書館付近にも出てきます。結構長い個体もいるから注目されるようで
よく質問されます…。長いミミズと思っている人もいるかもですから右の写真が頭部の拡大です。黒い
ラインが3本ついていますからオオミスジコウガイビルという種名のようです。外来生物だそうで・・・
びっくりです。「こうがい」とは昔の女性の髪飾りの「笄」の形から来ているそうです。
 こう見えてこのコウガイビルは肉食性でミミズやナメクジなどを食するのです…今度は食事風景を
撮ろうかな!どんどん乾いてきているので縮まりつつある個体でした…

2007年7月6日 

 天気がいいうちに更新しなくては…ということで今日も出てみました。


 カナメモチの付近を盛んに飛び回るハチがいました。昨年いろいろ観察したオオフタオビドロバチです。
せわしないのでいい写真が撮れませんでしたが、狩りの瞬間を取りたいものです。カナメモチは剪定され
ハマキガの幼虫はいないようでした…

         
 おなじみの昆虫ですが、イチモンジセセリです。今日は複数個体がみられました。この時期は
東へ北へ移動するようですが…

      
 事務棟そばでヒカゲチョウが吸水していました。写真に撮るのは初めてで嬉しい限り(笑)
熱心に撮影していたら某先生から「不審者だ」と指摘を受けました(笑)タテハチョウの仲間
ですが、この仲間は前脚が退化していて短いので、とまった時に4本脚に見えます。

         
 今年はあちこちの樹にアオバハゴロモが寄生している気がします。薬剤試験をするから
目立つのかな・・・とも思いますが、マサキやカナメモチ、そしてこのツバキなどいろいろ
寄生しています。成虫になったらまた撮影してみますね。

    
 梅酒?のウメを捨てたところからアルコールのいい香りが漂います。これにつられてカブトムシが
やってきていたのを掃除の方が見つけて持ってきてくれました!今年の初カブトで、たぶん園芸産です。
立派なつのを持っていました。この写真はその現場に行って再現した写真なので半やらせですが(笑)
出演者と背景はそのものなので勘弁してください。

2007年7月19日 

 このところ忙しく毎日バタバタしています。天気も悪いこともあって全然写真も撮っていません。
でも更新もしないと…ということでなんとか30分ほど出てみました。

     

 出るきっかけになった洗心館の「アリ事件」です。洗心館の爲田さんから持ち込まれて、今日事務の人と
見に行きました。天井から羽アリや繭が落ちてきているようです。でも写真を見ると幼虫もいたり…
恐らくは結婚飛行が終わっての余計な家族を減らしているために天井に巣があってそこから捨てているのかなと
結論づけたのですが(天井に開口部あり)、屋根裏に入り込まないと真相解明は難しいですね。

 それで少し圃場も行ってみました。
     
 マサキのアオバハゴロモがだんだんと成虫になってきています。この時期どこでも成虫になって
きているのであちこちで見ることができます。
 
     
 ヒマワリとか夏の花のイメージはありますが、夏にはあまり多くの花がないですね。ヤブガラシは
少ない夏の花の一つなので、あまり除草しない方がいいかもですが、そうもいかず(笑)それで
コガタスズメがきていたのでカメラを構えたらいきなりオオスズメが乱入してきました。そのために
怯えたものの無事に撮影できました。


2007年7月20-22日  今年は岩手県盛岡市付近の観察会の写真です。
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2007年7月24日

        
 シナサワグルミにいたノコギリカミキリです。と思って図鑑を見たらニセノコギリカミキリ
と書いてありました。そんな近縁種がいたのかと驚きました。触角の根元などに特徴があります。
これからも注意してみます。

       
 講義室の天井に張り付いていて、網を持ってきて採集しました。外に出す時についでに撮影しました。
モンオナガバチだと思うのですが…どこから羽化してきているのか気になります。

        
 スジグロシロチョウです。このチョウのオスがレモンみたいな匂いがするので捕まえると皆に嗅がせますが、
概ね好評です。今年もいろいろな人に紹介しなくては…希望する人には今度持参しますね(笑)。

2007年7月27日

 微生物の藤井先生から「坂川にハグロトンボがたくさんいる!」という情報をいただきました。半信半疑で
行ってみたのですが、ものすごい数のハグロトンボが出ていてびっくりしました!


    坂川をきれいにする会?があるそうでその人たちの活動のおかげなんだなと感じました。
   
             たくさんのアメンボもいました(オオアメンボかな)。

             
                       コシアキトンボ


 カキの木の葉にイラガが2種いました。ヒロヘリアオイラガ(左)とクロシタアオイラガのようです。
イラガは刺されるといたいので注意してくださいね。

2007年7月28日

 小金遊び場の皆さんと昆虫&植物教室を行いました。私は途中で所要のために退席してしまいましたが、
一緒に外に出て初めて見る昆虫も観察できて嬉しかったです。、

     
  早速見つけてくれた幼虫です。ウマオイかと思いましたが、クダマキモドキ?うーむ・・・
 よくわかりませんねえ・・・
     
 ホソアシナガバチの巣を見つけました。巣を攻撃しなければ襲ってこないので、ハチと
お友達になる良い機会を作ろうと思っています。これから観察してみますね。でもスズメバチに
襲われるのかもしれませんから、無事を祈るだけです。

           
      ムラサキシジミです。翅を広げるときれいなのに広げてくれなかったので
     閉じたところの写真です(笑)

         
 トゲナナフシです!学内ではもちろん、私ははじめて見ました!感動しました!
こういう虫も生息しているんですね。

  
 ビロウドスズメの幼虫です。こうして見るとどう考えてもヘビにしか見えません。おまけに
このようにヘビを意識した状態になっている時は体全体が硬直していて筒状になっており、
腹脚も分からない感じ・…まさにヘビです。これでは鳥も食べないですね。すごいものです。

2007年8月1- 2日

 仕事のような遊びのようなで長野方面に行ってきました。いくつか写真も撮りました。

   
 アカスジカメムシはいつか撮影したいと思っていたので、嬉しかったです。なんとも見事な配色ですよね。
どうしてこんな配色なんだろう…

    
 オニヤンマが飛翔していたので、捕獲して(笑)しばらくしてから樹に置くと胸筋が冷えてしまったので
しばらくはじっとしてくれました。ですので、実際の行動ではないですが、写真に収めることはできました。

          
 オオアオゾウムシがいました。でも脚の一部がとれています。きれいなゾウムシだったのでまた撮影
して見たいと思いました。


 レタス葉上のセマダラコガネ3個体です。白いもの黒いもの中間のものと1個体ずつ様々ですね。面白いと思いました。

     
 ナミテントウにカメラを向けたらそわそわし始めました。次の瞬間飛び立つ時にシャッターを押しましたが、
なんとか撮影できていて嬉しい!こういう写真がたくさん撮れるようにしたいですね。

     
 一度撮影したかったベニモンマダラに遭遇しました!実際には左の写真より黒くて黒地に赤という感じ
ですが、ストロボを使用すると反射してしまい、輝いてしまいます。特に右の個体は白地にと思えるほど…
もっと現実的な色合いを出せるようにしないとなあ…

2007年8月5日

 夏休み昆虫教室を行いました。公報とかに載せられなかったので、人は少なかった感じですが、リピーター
の人もいて楽しく過ごしました。時間に追われてあまり観察できず残念でした。でも皆さんの協力で楽しく
終了できました。ありがとうございました。

         
 林部ではアオスジアゲハが休んでたので大きく写真を撮ることができました。この後子供の手でつかまって
しまうとは…かなり弱っているのか…

       
 タマムシを捕まえた子がいたので、ちょっと借りて撮影しました。でも逃げそうだったので1枚撮って
返しましたが、やや影になってしまいいまいちですね(笑)
 8月6〜10日は実習や試験場との共同作業で不在です。次は8月下旬にアップとなりそうで…
頑張りますう。→ といいつつ順調にアップしています(笑)


2007年8月6-8日  この1週間は熱川で農場実習1の指導?と連続して長野の調査に参加でハードでした…
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2007年8月11-12日

 自宅近くでセミの羽化を撮影しようと思ったのですが、行った場所ではいい個体がいなくて代わりに
セミの受難写真が撮れました…

       
 このところ暑いからセミも遅くなって出てくるのか?8時過ぎでも地上を歩いていました。結局は
この個体だけしか見当たらず…

 セミの悲鳴のような声と羽音がするので、そちらに行ってみるとヤブキリに襲われていました…

  
 恐らく樹上で襲われ落下したのでしょう。行った時はセミが上になったり取っ組み合いという感じ
でした。ヤブキリに土がついているのがわかりますね。その後かじられているセミはおとなしくなって
いきました…大きなクモの巣にかかりに襲われているアブラゼミもいて、セミもいろいろな外敵がいる
ことを改めて感じた一夜でした。ヤブキリの摂食は初めて見ましたが、自分の体ほどの飛翔力が強い
セミも襲うことに驚きました。

         
 翌朝出かけてみるとセミだけが残されていました…翅は風に流されていたので寄せ集めての撮影です。
他にも翅や胴体が落ちていたので、他のヤブキリもしくは鳥などに捕食されていることがわかります。

       
 それでも多くのアブラゼミが鳴いていて樹下の方にも見られました。こうして見ると翅もただの茶色
ではなく様々な色に染め分けられていることがよくわかります。

        
 ミンミンゼミも撮影できました。左の個体はもう少し近づいたら逃げました。右は逃げなかった
ので比較的近いところでの撮影ですが、腹部末端を樹に密着させていたので、産卵のようにもみえました。
今度確認してみます。

          
 近くの広場にいたシオカラトンボのメス。付近にオスもいましたが飛び回っていて撮影できず(笑)
キリギリスも鳴いていていろいろいそうな空き地なのでじっくり観察して見たいものです…

2007年8月14日

 お盆の最中ですが、今日までは大学に来るので、更新しておきます。

       
 朝ならまだ暑くないかと学内を歩いたのですが、とんでもない暑さでした(笑)まだ新鮮な
ツマグロヒョウモンがいたのですが、なかなか近づけさせてくれません。やっととまったのが
枯れた草の上で背景もアスファルトだったからがっかりですけど・・・その気持ちが現れたのか
ピントもいまいちでした(涙)

  
 左はコモンツチバチです。いま学内に多く見られます。この個体のように触角が長いのはオスです。
右はやはり学内で訪花しているクマバチです。訪花個体の写真はうまく撮れていませんでしたが、
日陰で休んでいるのがいました!しばらくしたら飛び立って行きましたが、もしかしてストロボで
起こしてしまったかな(笑)

  
 夏は意外と花が少ないのですが、雑草として嫌われるヤブガラシはいい吸蜜源になっているようです。
圃場で咲いているヤブガラシの花にいろいろな昆虫たちがきているので、すこし粘って撮影してみました。
これはコアオハナムグリです。花の上にきちんととまるのではなく、落ちそうになったりしていました。


 シロテンハナムグリも多くの個体が訪花していました。いきなり近づいたら落下するとか逃げられて
しまうので、高いところにある花に脚立をかけて見ていると逆に近寄ってきました。赤い蜜の出ている花を
なめていました。でもそういう花は少ないみたいで移動も結構頻繁にしていました。

 
 シロテンハナムグリはハコベホウズキにもきていました。左右とも同じ個体です。摂食しているところを
この角度で撮ることはないので、思わず2つ出しておきます。

       
 ショウリョウバッタが昆虫病原菌に感染して死んでいました。こんなふうに高い草の上にはい上がって
そこで死んでしまいます。この死骸から放出される胞子とかが下にいる他個体に感染するという仕組みです。
どうしてこんな行動の変化(高いところに上がる)が起こるのかいつ見ても不思議です。

2007年8月14-16日

 自宅付近でセミの羽化写真を撮りたくて夜間活動しました。決まったルートを1往復ずつですからその時に
いた個体の経過を撮るだけですから大して撮れないなと思っていたのですが、予想に反してアブラゼミと
まさかのミンミンゼミも結構撮れていました。写した時はそれこそ翅が伸びているもの以外は全てアブラゼミと
思っていたので、戻ってきて見てみるとミンミンも結構いるのがびっくり・・・両種は完全に同じ所にいました。
特に棲み分けて羽化しているのではないことがこの観察ではわかりましたが・・・。

●まずはアブラゼミ


  
       
  出てくる時から胸部背面が茶色み帯びていますね。あと頭胸部もうす茶色ですね。
 これを目印にするといいですね。

●ミンミンゼミの羽化は以前から撮りたいものでしたので…感激!

 

 
               
 ミンミンゼミの場合は頭胸部が緑がかっているのが大きな特徴ですね。でもこれが薄暗い中で
見分け付くかと言われると…ミンミンの翅が伸びるところを撮影しなくては…

       
 アブラゼミが2匹とまっていましたが、光の加減ではなく2匹の翅の色が若干異なっていました。
こうしてあとで見てみると左の個体の痛みが激しく加齢による影響も考えられますが、ちょっと
不明です…もう少しいろいろな個体の写真を撮ってみようかな…

 日本最高気温を記録した16日(40.9℃)セミの声もかすむぐらいこのあたりも暑かったですね。
暑い中、セミの写真では涼しくもないですが(笑)、これからもいろいろ撮っていきますね。

2007年 8月 18日

 やはり自宅付近でカメラを持って歩いてみましたが、どうもセミばかり撮ってしまいます(笑)。

   
 昨年も撮りましたが、正面からの写真、元気な個体なのにうまく撮ることが出来ました。最初は
近づくことも出来ないのに連日写しているとこんな写真も撮れるようになります…単なる弱った
個体が増えるだけなのか…私の実力の向上か(笑)

      
         逃げる準備をしていますが、この写真は結構好きです。

        
    交尾写真がまだ撮れないのですが、寄り添う2匹の写真です。オスメスかしら…

   
 セミ以外も少し…サトキマダラヒカゲとショウリョウバッタオス成虫です。トリミングせずに
右の写真はどこにいるかクイズをしようかと思います。

2007年 8月 19日

 この週末は自宅付近でセミ三昧です。でも嬉しいものが撮影できました!

  
 まずは今日の2種(笑)ツクツクボウシの数も増えてきたので、来週はその羽化や成虫を載せられると
嬉しいのですが…

       
 昨日は高いところにいたのでぼやけた写真しか撮れなかった個体が今日は下に降りてきていました。
こうなるとはっきりわかります。右の腹部に白くて大きなものが付着していますね。
 これはセミヤドリガです。ヒグラシに寄生している場合が多いですが、この個体はミンミンゼミに
寄生していました。セミの寿命が尽きるまでに蛹化するだけの養分を吸い取りますので、幼虫期間は
1週間程度だそうです。これはもう十分大きくなっているようでした。セミごと捕まえようと思い
ましたが、逃げられました。あまり遠くに移動できないとは思いますが…観察してみたいなあ…
ミンミンゼミに1匹寄生したぐらいでは寄主は死にませんし大した影響はないと思います。もっと
複数に寄生されたらさすがに元気がなくなるとは思いますが…
 一度見たかったものに思わず出会えて…セミばかり撮影していても良いことがありました!

2007年 8月 21日

 久々の戸定ものですが、室内撮影です。すいません・・・
シラカシの葉を取ってきたらくっついていました。アオマツムシの幼虫です。成虫は昨年とかも
アップしていましたが、幼虫ははじめて見ました。褐色の帯が入っていて素敵ですね。

       
     

2007年 8月 24-25日

 研究室の恒例行事になりつつある3年生の実験の一環「昆虫採集と標本作り」を今年はつくば市で行いました。
昨年も千葉だから次年度は少し遠隔地で行いたいな。でも近場でもいろいろ探してみるといるもんですよね…

           
 盛岡の観察会でアップしたカツオゾウムシですけど、少し色あせていました。活動により毛も抜けて
きていますが、赤褐色というのは変わらないですね…もっと黒い地色が出るのかと思いました。左の
食い跡はこのゾウムシによるものです。

      
 クワの樹にいたスケバハゴロモです。写真に撮ったのは初めてですが、やはり頭胸部はセミと同様
な形態をしていますね。当たり前ですが…
 学生が交尾個体を見つけてきました。葉に乗せて写真を撮ったのでそのままではないですが…
    
 こんな感じで翅が乱れていますが、end-to-endの形態でした。

 
 水田脇のカラムシにたくさんいました、フクラスズメの幼虫です。この色合いとこの体制で体を震わせ威嚇
するのがとても良かったです(笑)3年生にも好評でした。

      
 夜間採集では大した収穫はありませんでした。ライトトラップでいろいろ採集できる場所に次年度は
行ってみたいと思っています。宿泊したキャビンのまわりではガチャガチャとクツワムシが鳴いていま
した。昨年も撮影しましたが、今年は良い写真が撮れて満足しました。鳴いているところを撮影しました
からオスです。写真は出しませんが4匹撮影したのですが、全部褐色でした。クツワムシは緑色個体は
いないのかな?

 ツクツクボウシの幼虫の写真を初めて撮影できました。うれしい!でも羽化は高いところで行ってしまい
私は撮影できず残念…戸定とかで再挑戦します。成虫も多くなってきましたね。


 自宅近くでミンミンゼミで撮影したセミヤドリガですが、ここではヒグラシにたくさん見られました。
左は1匹寄生ですが、残り2匹は3匹も寄生していて重そうです。でも右の個体は飛翔できました。
寄生によりセミへの影響はありそうですが、少なくても殺すことはないというのが確認できました。

           
 セミから離れて糸でぶら下がっている個体も見つけました。どこかで蛹化するのでしょう。持って帰って
みることにしました。これは枯れ葉の上に置いたところです。盛んに糸を出していました。

           
 それで大学に持ち帰るとこんな感じ…繭のようにワックスで覆われています。ここで蛹化するのだと思います。
変化があったらまたアップしますね。

         
 十分大きくなってセミから離れても全部がうまくいくわけではないのがこの写真。サシガメの幼虫に
見つかって体液を吸われていました。こういうこともあるんですね。

2007年 8月 28日

 このところアップはしていても戸定でも何でもなくて…ようやく今日は外に出て戸定の昆虫を紹介できます。

          
 シオカラトンボのメスが大きな獲物を捕らえて重そうにしていました。パイプに留まったので撮影
できました!大きなハエのようですね。もぐもぐ美味しそうに食べていました。トンボが餌を食べて
いるところをいろいろ撮影してみたいのですが、いつも外で見ているわけにもいかず…うーん・・・


 学内にキタテハが多く目に付くようになりました。といっても皆夏型ですし、前からいたはずなのに・・・左は
学内の管理されていないナシの樹にいました。果実が腐っていて果実吸蛾類のように吸いに来た感じです。夜とか
行ってみると本物の吸蛾類に会えるかもしれません。他にもゴマダラチョウがきていましたが、上の方の腐った果実に
いて撮影できませんでした。右は他の場所の葉の上で休む個体です。

  
 圃場のサツマイモに寄生するハスモンヨトウの幼虫です。結構たくさんみられました。実験で必用なので試験場の方から
いただいていますが、松戸系統も使おうかなと思います。こうしてみると美しい色合いをしています。

           
 オンブバッタも成長して成虫が見られるようになってきました。とうとう交尾個体も確認できました。
バッタの成虫が多くなってくると夏も盛りを過ぎた気がします。

            
 学内のクルマバッタも撮影できました。まさにこのような枯れ草と青々した草の混在しているところに
すんでいるので、体色も周りの環境に非常に近いものになっています。いつも感心します。

       
 先日学外で見つけたフクラスズメの幼虫ですが、戸定にもいました!毎年みられるカラムシに今年も寄生
していました!まだ小さいもののこの撮影のあとで脅かすとやはり威嚇していました。元気に大きくなって
欲しいですね。

                
 アブラゼミが捕らわれてしまうほど立派なクモの巣が出来ていました。そして主はお食事中です。
食いついているであろう頭胸部がよく見えなくて残念な写真ですが・・・・お許しください。

2007年 9月 5日

 もう9月になってしまいました。台風が接近で予定していた熱川での講義のサポートがキャンセルされたので
やや自由な時間が出来ています。でもたまった仕事の処理が…

 4年生からオオミズアオがいると情報を得ました。これまで目撃していても撮影できていなかったので、調査
帰りの深夜で疲れていたものの再びカメラをとり出し撮影しました。
 壁についていましたが、ストロボ光がダイレクトに反射されてしまうので、そばの観葉植物に移して撮影です。
こうしてみるとやはりきれいな色合いをしています。おなかの大きなメスでした。
    

 9月の更新も多いようにしたいですね…

2007年 9月 8日

 8月の24とか28日に載せたフクラスズメの幼虫ですけど、毒々しい?イメージがありますよね。
しかし先日院生が採ってきた学内のこの個体は何だかぼやっとした感じがします。


 見比べてみると体側にある黒いラインが明らかに薄いです。ほとんど見えません。ですので黄色い幼虫
という状態ですね。背面の黒い線も薄いですね。こういう個体変異もあることを初めて知りました。これ
が何に起因するのかは全く不明ですけど遺伝的なもののような気がします。ちなみにまだ蛹にはならず
盛んに葉を食べているので、脱皮による体色変化ではなかったです。こういう体色変化も今後撮影して
いきたいです。

2007年 9月 9日

 家の都合と仕事で出張のため暫く更新できないかもですが、害虫写真とか撮影したからアップしておきます。


 昨年は蛹化のために樹下に降りてきたところしか撮影しませんでしたこのモンクロシャチホコですが、今年は
サクラの葉の摂食写真が撮影できました。でも委託試験の放虫ですから全然自然の写真ではないです。ごめんなさい。
でもいかにも毛虫!ですね。もちろん何の毒もありません。
 サクラの樹下のアスファルトが雨で赤褐色に染まっている時はこの虫の糞が雨に溶けての色です。昨年もそんな
写真を撮っていましたよね?
          
 試験で幼虫の飼育もしており、土中に潜った蛹も撮影してみました。でもコナダニがでていてすごいことに…
慌てて落としての撮影ですから羽化個体は少ないか奇形になるような気が…多忙でこれを掃除する時間がないかな… 
うまくいったら今度は成虫の写真を撮ってみます。

    
 構内のサルスベリの幹にツクツクボウシがついていました。滑りやすいはずの幹ですが、セミには関係ない
みたいです。バックが明るい色だからきれいにセミが浮き出た写真となりました。
 このツクツクボウシの歌声に魅了されているのはアブラゼミのメスです(笑)お互いに近づいていきましたが、
この恋は成就できませんでした。本当にお互いが反応していたのかは分かりませんでした。


2007年9月12-15日  奄美大島に採集に行きました。熱帯低気圧や台風11号と大変でしたが、目的は果たせたので
           よしよしです…
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2007年9月23-26日  今度は種子島に出ました。チョウの島内分布調査ですが、今回は比較的天気に恵まれました。
           今年の長期不在はこれで終了ですね…
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2007年9月28日

 いよいよ夏休みも終わりです。この時期を利用していろいろやろうと思ったことはほとんど何もできず…10月からの
課題が山積みでございます…このHPの更新だけができているのが良いのか悪いのか…非常に迷うところですが、こうした
外部に向けたものは出来ているということで良しとするしかございませんね…10月以降もいろいろなことがあるので更新
大変ですが、やっていこうと思います…
 まあどうでもいい言い訳はこの辺で、今日は時間がなかったものの少し学内に出たので久々の戸定ものです。

          
 ヤブガラシに来ていたコガタスズメ。もう少し近寄ったら警戒されて少し威嚇されました(笑)これから巣の
維持が大変になる季節ですから(巣のメンバーが多くなり餌が足りなくなる)彼らの行動も追ってみたいものです。

  
 フクラスズメの他にカラムシを利用する昆虫にはアカタテハがいますね。左のように葉を綴って中にいます。
右のように大きな幼虫もいれば…
  
 このように小さい幼虫もいます。右は分かりづらいですが、上よりはやや小さい個体です(笑)。いろいろな
大きさの個体がいるのだということです。でも開けてみると死んでいる個体も多く見られました。

         
 赤とんぼの仲間も成熟して色が赤くなってきました。これはアキアカネですかね・・・

          
 夜間に供試虫を採集したくてアベリアの花を探しました。学内のアベリアは校舎周りは剪定が激しく(笑)
採集に適さない(花がない)のですが、学外に出たところ風が強くなり大して採れませんでした…残念。
 マエアカスカシノメイガがやってきていたので撮影しました。これは目的種ではありません。


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