2007年 7月20〜22日

盛岡の自然観察会

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 今年も自然観察会に出席してきました。今回は少々遠く岩手県の盛岡でした。車で行くのはなかなか
大変でしたが、元気に帰ってきました。しかし今回も雨にたたられ最終日にようやく晴れましたが、
あまり成果はありませんでした。でもいろいろな写真だけは撮れているのでみてみましょう。


  ヒメホタルの成虫です。宿舎の裏側にいました。少しだけでしたが暗闇に光る光景は幻想的です。

       
 ヒメホタルの幼虫は陸生なのでこんなふうに葉の上にみられました。成虫が出てるのにこんな幼虫も
いるとは…この後成虫になるのかな?この幼虫もお尻の部分で発光していました。

 
          ライトトラップにきていたコケガとエグリバの仲間ですね。同定は…

  
    お食事中のアオジョウカイかな?あまり青っぽく見えませんが…他の虫を捕らえて食べていました。
 
   左はフキの上に落ちていた丸まった枯れ葉です。この丸まった枯れ葉に擬態しているのが右の
  ムラサキシャチホコです。見れば見るほど不思議ですね。シャチホコガにはこのようにとまった時に
  枝のように見えるツマキシャチホコというのもいます。いつか写真撮りますね。

   
     ウメエダシャク(左)とエビガラスズメ(右)です。どちらもライトにきていました。

 
     左はゴミを背負うタイプの幼虫で真ん中はヒメオオクサカゲロウの幼虫です。
     右の卵は種は不明ですけど木の幹に一列に並んで産まれていました。
   
               
   これらはヒロバカゲロウの仲間です。左上はスカシヒロバカゲロウで、あとは・・・調べてみます。


  ヤマトシリアゲがいました。この2頭はどちらもメスですから腹部を持ち上げませんが、その腹部には
  たくさんの卵が入っているようです。
   
    こちらはヤマトシリアゲのオスですね。右にいるのはブライアシリアゲっぽく見えるのですが、
   体が黄色いので違う感じにも見えます。でも翅の紋はそうなので、東北地方型なのだと思います。
        
  いつも見慣れた黒いシデムシではなく黄色いシデムシがいました。ヨツボシヒラタシデムシです。調べてみると
 彼らは樹上性みたいですね。でもこの個体は地面にいました。


 クリの樹にゴマダラオトシブミがいました。この他にも数種類いたので全部撮影したかった…そしてどの種の
作品かは定かでありませんがオトシブミのゆりかごも多数見つかりました。


  カツオ節に似ているからカツオゾウムシというのですが、すぐ近くにいましたが別種のようです。左は
 ナガカツオゾムシのようですね。口吻が長めで全体に細長い感じです。右はまだ羽化して間も無いカツオ
 ゾウムシです。体表の橙褐色の毛がまだほとんど残っているので羽化したてだと思います。左の個体も
 やや毛は残っていますが、活動によってほとんど残っていませんね。
   
   昼間採集した林は多くのセミが木にとまったまま死んでいました。病気に感染しているのだと
  思います。右のセミは眼の色が菌糸によって変わってしまった感じです。この他にも葉の裏では
  左のようにコメツキムシが菌におかされて貼り付いていました。

           
  一枚撮ったらすぐ逃げてしまったのでこれしかないのですが、イカリモンガです。昼行性で
 このように翅を閉じてとまるから、チョウのようにしかみえませんね。

          
        このハムシはなんだろう?ズグロアラメハムシのようにも見えますが…

      
  ヨツスジハナカミキリのようですね。今詳しい図鑑がないからあとでまた調べますが…

     
  エゾアオカメムシがいました。カメムシはいろいろ種類を集めて撮影していきたいです。
  
    草むらにいたフキバッタとナキイナゴ(右)ナキイナゴは脚と翅をこすり合わせて
   規則正しく「シャッ シャッ・・・」と発音していました。
    フキバッタは種類が細かく分かれていて…分布域からすると…当てはまるものが
   いなくて…まだ幼虫なのかもしれません。

          
  ハネナガイナゴと思いましたがイナゴモドキのようですね。こうしてみるとかっこいい(笑)

        
  モノサシトンボはもっと青みがかってきれいなのにストロボ光を反射してしまうので、色が
 飛んでしまいました…もっとうまく撮影するようにまたチャレンジしてみます。
    
  ミヤマアカネです。ノシメトンボみたいに翅の先に黒い紋があるのではなく、やや内側にあるのが
 きれいに思えました。

           
   スジグロチャバネセセリというチョウでした。セセリチョウはどうも種名を覚えられません(笑)。
  あちこちに見られてこのような格好で日向ぼっこしていました。

 
    エゾゼミが羽化しようと上っていました。右は他の場所で今回撮った成虫です。

     
 コマルハナバチの交尾です。こんなに色が違うから別種のように見えますが、もちろん同種です。
でもこんな時期にも普通に交尾が行われているのにびっくりしました。


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