2007年 9月23〜26日 種子島

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 チョウの島内分布調査に行ってきました。今回は比較的天気に恵まれ、無事にデータを取って
帰ってきました。
 今回は行き慣れた島で供試虫の採集に命を懸けて?いたのであまり写真は多くないのですいません。
気楽に楽しんでください。


     
 向こうに見えるのは屋久島です。海や景色の写真はこれだけです。何回も行っているが観光地には
行かないし、よく考えると景色や目的のチョウの写真も撮っていません(笑)今回撮ろうとしましたが、
やはり採集優先になってしまいました。


 チョウの写真はこれだけです(笑)ヒメウラナミジャノメです。とまっている時の方が綺麗に見えますね。
右はストロボ光に驚いたのか飛び立ってしまいました。よく見るとピントは合っていませんが(笑)こういう
のも瞬間の写真も嬉しいから載せてしまいます。

  
 
  
 ツチイナゴが脱皮していました。幼虫は一番上の左のようにきれいな緑色ですが、脱皮して羽化すると
茶色が基調の色になってしまいます。脱皮は脚を乾かしながら腹部末端で支えるまで観察しましたが、
時間の関係でそこから起き上がるところは見ませんでした。脱皮殻と離れたところにいる成虫がいるから
付近の草につかまって翅を伸ばすのかなと思います。バッタの脱皮ははじめてみたから嬉しかったです。

              
 ハネナガイナゴだと思って撮影しましたが、調べてみると翅の長さが微妙でコバネイナゴの長翅系とか
分布が広がっているならコイナゴとかでも通用しそう…採集してこないと正確には解らないようですね。

     
           
 これもハネナシコロギスと思いましたが、色合いとかからするとコバネコロギスかな…と思います。
色が薄いので幼虫なんでしょうか???うーむ・・・まだまだ分からない事だらけですね…

       
 小楯板がはっきりしないのでウバタマムシのようです(少し見えればサツマウバタマムシ)。
奄美以南は翅が青く輝くようで・・・奄美では見なかったなあ…まあこういうものを採集しに行っている
のではないから仕方がないですが…

     
    
 はじめて見ました!というかこんな大きいテントウムシはカメノコテントウしか知らなかった。
1円玉と比べてみてください。一回り小さいぐらいですから大きいことが分かりますね。これで
アブラムシを捕食するそうです…黄色い汁も大量に出し、すごく臭くなりました!

       
 ツノトンボです。久々に見ました。写真撮影ははじめてで嬉しい限り!おなかがぱんぱんに張ったメスで
一応採卵してみようと持ち帰りましたが、うまくいきませんでした・・・

 さて・・・最後は強力です。
     

 アカギカメムシが種子島にもいるとは知りませんでした。すごい大きな集団がアカメガシワかな?に
ついていて今まででこんな大きな集団見たことなかったので本当に感動しました。また行く機会があったら
また見てみたいと思います。
 よくみると個体ごとの斑紋の変異がとても大きいですね。色も白っぽいのや赤いのがいて成熟と関係ある
のかな・・・なんて思いました。
 
 左の下の方の個体は妙に白いが…脱皮直後?交尾個体もたくさん見られてこの先この個体群がどうなるのか
とっても気になります。また見たいものです。

               
 こんな大集団になっていると敵も来ていました。スズメバチがカメムシを餌にするとは思わなかったので
ちょっと驚きです。集団が大きすぎてどの個体を捕ろうかと迷ったりおじけずいていましたが、集団から
離れた個体に襲いかかり、脚を噛み切り、持ち運びやすいようにしていました。カメムシは抵抗したでしょう
から臭いだろうに…びっくりです。


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