戸定の昆虫 2009年 4〜6月


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 4月以降は更新が頻繁になると良いのですが・・・今年はいろいろなことが多く・・・


4月1日(水)

 すこし学内に出たのですが、残念ながらいいのもがいません。時間がないので・・・結局は学内に
発生しているミノウスバを出します(笑)3月からの続きということで・・・

    
 この前見たものよりは成長していますね。寒いようでも確実に成長し、葉を食べているわけです。

    
 マサキの葉の裏と表からかじっていっています。彼らは集合性があり、一人で生きていけません。
1匹にしてしまうと弱って死んでしまいます。でももう少しすると1匹でも生きていけるように
なるようで、大きな幼虫は単独でいることが多いです。

4月7日(火)

 新入生ガイダンスが行われ、桜も満開になりました。暖かくなり、昆虫たちも動き始めているので、
カメラを持って出てみました。



 ノイバラにたくさんのイバラヒゲナガアブラムシが発生していました。そこへ多くの越冬明けの
ナミテントウが現れて、アブラムシを捕食していました。様々な斑紋のテントウムシがいますが、
7つ星以外で大型のものはほとんどナミテントウといっても過言ではありません。ただ、右下に
似ていてもナス科の植物を食べていて翅につやがないのはオオニジュウヤホシテントウです。
     
 バラの新芽にびっしり寄生しているイバラヒゲナガアブラムシです。これだけついていると
新芽はおかしくなってしまいますね。しかし春早くにあっという間にこれだけ発生するとは・・
ねずみ算ならぬアブラムシ算ですね!

     
 エサキモンキツノカメムシが活動しています。卵を守っているところの写真を撮りたいと
思っています。どこかで見つかるといいなあ・・・

4月 8日(水)  

 これだけ暖かいとどんどん昆虫が発生しますね! 学内をまた回りました。
 
 私にとっての春の女神はこのツマキチョウです。この個体は雄だから女神ではないか(笑)。しかし
この時期にしか出現しないという、レア度の高さが、何ともひいき目にみてしまいます。個体数は多くない
ので、いつまでもこの戸定の丘で発生してほしいと思います。

4月 10日(金)  

 300ミリのレンズを買ったのですが、まだあまり使っていません。鳥やチョウの写真には役立つと
思っていますが・・・しかしここでようやく写真が撮れました。

      
 こういう写真は離れていないと無理ですね。さかんにやってくるオスに対して腹部を持ち上げ交尾拒否の
ポーズをとるメス個体です。オスはしばらく旋回していました。もちろん3匹ともにピントが合えばいい
のですが、そのうちもっといい写真を撮れるように機会を作りたいです・・・

          
 昨年たくさん撮影したヤブキリですが、今年も孵化していました。今年もいろいろなシーンを撮影して
みますね。まずは定番の孵化幼虫とタンポポです。

4月 11日(土)  

         
 秋に学内のニンジンほ場から連れて帰ったキアゲハの蛹ですが、本日大学の私の部屋で羽化していました。
翅が伸びて乾いたので、撮影のために外のツツジに止まらせたずるい写真です。でも新鮮な個体の写真は
撮りづらいからこうして記録的でも撮影できるとうれしい(笑)

4月15日(水)  

 毎年発生が気になるオナガバチですが、今年は発生木が枯れて伐採されていたので、特に発生量が
少ないのではないかと危惧しています。これまでのところオスしかみていません・・・産卵シーンが
撮影できて、この虫も戸定の丘で見続けられるといいのですが・・・

 
           メスを探しているのか辺りをうかがうオナガバチのオス

 樹にとまっていた蛾ですが、調べても種名が・・・
  
 カレハガだと思うのですが、ぴったりの斑紋がないので・・・よくわかりません。斑紋が変異多い
種だと図鑑に載っていないので、と言い訳です。

4月16日(木)  

 委託試験で外に出たので、いろいろ観察してみると・・・

 
 ナミテントウはきれいな4つ星と黒地に赤紋のタイプがいました。これでみられるものはほぼ
全部のタイプかな・・・

  
 オオスズメの女王が活動しています。ツバキの花に来ていてかじっていました。栄養源にしている
のでしょうか?

  
 接近して撮影したので、また学生さんから「近寄り過ぎです!」と注意されました(笑)。
かなり迫力がありました。

4月18日(土)  

 自宅の最寄り駅にあるマサキの生け垣にはたくさんのユウマダラエダシャクが発生するのですが、
幼虫の写真は以前紹介したものの、成虫は撮影していませんでした。
 でも金曜日の朝に発生を確認したので、チャンスとばかり撮影しました。

    
 多くの個体はこんな感じで静止しています。こうしてみると白いイメージはないのですが・・・

 
 左は飛翔前の個体。こんな風に羽ばたく個体もいました。飛翔個体は白い虫という配色になり、
多くの人にはモンシロチョウと区別つかないかもしれません。撮影しているのを見て声かける人も
「白いチョウ」という感じで好意的に見る人が多かったです。まさかあの黒い幼虫になるとは思って
いないでしょう・・・
 右は性フェロモンを放出している(コーリング)と思われるメス個体。朝見たときは交尾個体も
いましたが、撮影時の夕方はこれから活動という感じでした。

 しかしこのマサキはかわいそうな樹でして、ユウマダラエダシャクも発生していました・・・

 
 手前から2番目の樹が茶色くなっていたり、葉がないのがわかりますね。拡大すると(右)葉はなくて
各枝の先には終齢幼虫が餌を求めているようです。マサキにとってはマサキの2大害虫?にやられていて、
気の毒としか言いようがないです・・・、

4月20日(月)  

 朝に校舎の周りのツツジを中心に写真を撮りましたが(曇り空なので採用せず)、その後に、ほ場に出た際に
ナナホシテントウを見つけたので撮影しておきました。毎年のおなじみですね。


                 ナナホシテントウの終齢幼虫と成虫
4月26日(日)  

 自宅近くの花壇にキクが植わっているのですが、明らかにキクスイカミキリの食害痕が!あたりを探すと
・・・いました!初めて見たときはヨモギだったので、ちょっと残念でしたが、今回は、ばっちりキクで、
複数個体が見られ嬉しい限りです。キクの被害や成虫の写真を出しておきます。

  
   かじられて萎れてしまったキク(左)と、メスに近づくオス(右)


   キクの生長点付近を探索するキクスイカミキリ 胸部背面のオレンジの斑紋が特徴的です

 この日は強風のためにキアゲハの羽化直気個体が倒れていたりで、昆虫たちにとっては災難でしたが、
コミスジが強風であおられてなかなか飛べずにいました。自宅付近で見るのは初めてで嬉しくなってしまい
ましたが、強風でふらふらしていたためにきちんと止まってくれず、いい写真は撮れませんでした。
 でも記録的に公開しますね。園芸学部ではまだ見たことがないので、しっかり探してみます。

                自宅近くに現れたコミスジ

 自宅付近のマサキの生け垣がかわいそうなことになっている・・・のは、お話ししたとおりですが、
今日も行ってみるとまだ大量のユウマダラエダシャクがいました。次々に羽化していることもわかりました。


 交尾個体もいました。次は卵の写真を撮りたいです。右のように重なっている場合もあります。

        
 このように翅を伸ばしている個体もいました。羽化は日中に行われるようです。鳥は食べないようです。

 ミノウスバは老熟幼虫になっていました。もうすぐ蛹です。おかげで茶色っぽいマサキが増えました。
手前から2つめと奥の方の樹はほとんど葉がありません。

4月29日(水・祝)  

 調査で大学に行きました。バラの花にハナバチが来ていました。まだ開いて間もない花粉の多い花
にはたくさん来ていました。花粉もたくさん集めています。


 忙しいのは相変わらずですが、供試虫を採集しに学生と出かけました。別ページでご覧ください。

4月30日〜5月2日  石垣島に採集に行きました。残念ながら目的を果たせず・・・
        右のボタンをクリックしてください.→


5月6日〜5月8日  GW後半は奄美大島に出ました。平日いないからずっと休んでいるようで・・・
        ようやくできあがりました!このボタンをクリック→


5月6日(水・振替休日)  

 奄美大島に行くときに早朝の電車に乗って出たわけですが、自宅から駅に行く途中でユウマダラエダシャクを
観察しました(笑)。朝だと多くの個体が交尾していました。交尾は明け方に多いのかな・・・室内で行動を
観察したいものです。



 End-to-end型ですが、ぶら下がっている個体や、ペア2匹とも葉上にいる場合とか、葉の下側にいる場合とか
さらにはメスが翅が伸びていないような場合など、様々でした。いろいろ観察していたのですが、休みとはいえ
朝の電車に乗る人からかなり不審者としてみられてしまったので(笑)、このご時世ですから訴えられたら・・・
ということでマサキ生け垣をあとにしました。次は産卵もしくは卵の写真を必ず・・・

5月10日(日)  

 石垣とか奄美の写真ばかりですから、地元の写真も出そうと、自宅近くの空き地を観察しました。

       
 このクビキリギスは、ライトに誘われたのか自宅近くにうずくまっていたのですが、これでは死んでしまう
ので、この空き地に逃がしたものです。そしたらすぐに隠れたような体制を取ったので、思わず撮影しました。
こうして写真にするとわかりますが、ちょっと目を離すとどこにいるのかわからなくなり、褐色でも十分に
草の上でも効果があることがわかりました。同じ色であることだけが擬態の効果ではないのですね・・・

      
 こちらは、この空き地にもとからいたやはり成虫越冬のツチイナゴです。クビキリギスのように今盛んに
鳴いたりすることないのですが、やはり繁殖の季節です。


 一昨年も撮影したチビタマムシです。サシゲチビタマムシかなと思うのですが・・・2年前より大きく撮れたので、
きちんと同定しなくては・・・

     
 左が今日、松戸市で撮影したものです。右の個体は奄美大島で撮ったものですが、奄美のものとか南西諸島
産の個体は“コモンナナホシ”と言われるのがわかりますね。右は明らかに紋が小さいですね。
 でも多くの人が描くイメージは右の小紋の方ではないでしょうか?小さい紋のナナホシテントウを本州人は
接していないはずですが・・・絵やイラストになると小さい星を描くものが多いと思います。

     
 この空き地はナミテントウとナナホシテントウが同所的にいますが、植物体によって棲み分けしている
感じだったのですが、こんな光景に出会いました。
 もうすぐ蛹になる右のナナホシテントウの前蛹状態の幼虫に、ナミテントウの幼虫が食いついている
ところです・・・。ナナホシは蛹化直前で動けないため、体を震わせたり大きく反り返ったりして
抵抗していましたが、食いついて離れないため、死んでしまうと思います・・・こんな捕食もあるのかと
想像はつくものの、実際見るとびっくりしました・・・


 ウズラカメムシがいました。こうしてイネ科雑草上の個体を撮影できたのは初めてだったので、嬉しいです。
同じ個体が腹側を見せてくれたので、撮影しましたが、触角が赤く見えるなど意外な発見もありました。

     
 アゲハチョウが飛んでいましたが、静止してくれたのはこのイチモンジセセリだけです(笑)。
ハルジオンに来ていましたが、花が傾いていたので、チョウを見上げるようになりました。
こういう角度もなかなかない気がするので、また試してみます。

5月12日(火)  

 ようやく学内に出ました。サンゴジュを見たところ・・・
   
    葉裏にヒメカゲロウがいました。種名は卒業生に聞いてみますので少しお待ちを・・・

 以前撮影したカギバの幼虫が今年もいました。大きい個体でした。クロスジカギバという種類のようです。
おいしそうに葉を食べていました。
   

  
 これからどんどん多くなるオオヒラタシデムシです。今年初だったので、嬉しく撮影しました!

5月13日(水)  

 今日は、久々にオナガバチの樹に行ってみたのですが・・・
   
 1匹のメスが産卵していました!これで来年も観察できるかな・・・今年も見られて嬉しいです。
いつ見てもこの不思議な産卵行動に感動します。

   
 角度を変えてやや正面からも写してみました。今年はもうおしまいの時期だと思うのですが、来年も
多くの個体が見られるといいなと思います。

             
 隣の樹にオナガバチではなさそうなハチが来ていました。樹の周辺をうろうろしていてキバチかな
と思ったのですが、図鑑と比べるとずいぶん違う感じでした。他のオナガバチかもしれず・・・
種の同定はできません・・・もう少し観察してみます。

      
 アカスジキンカメムシの終齢幼虫がいました。成虫の美しい写真も撮らねばと思います。
カメムシは不完全変態でも幼虫と成虫の色彩が大きく変わるものが多いので、幼虫と成虫の
写真をきちんと残しておきたくなります・・・この幼虫がどう変わるかを後日お見せします
・・・って過去の写真を見たら載っていますが・・・(笑)

5月15日(金)  

 正門前の国道6号線脇にイタドリが生えています。そこに2種の生物が休んでいます。

   
 これはアリグモの1種です。アリに擬態していて歩くときは前脚を頭の部分にかざして触角のように
しているのですが、ここではそうしていないので、クモのように見えます・・・かな・・・?

   
 ヤブキリが日向ぼっこしていました。多くのヤブキリが休んでいてたくさん見られました。

5月18日(月)  

 圃場整備で外に出ました。水がたまった容器に「気持ち悪い生物がいる!」と言われたので
「ハナアブの幼虫でしょ?」と答えていってみたのですが、果たしてオオハナアブでした。
ハナアブの幼虫がこんな水の中に棲んでいて、長い呼吸管を持っているとは、知られていない
ようなので、写真に撮りました。
  
 小さな幼虫も背後に見えますね。この大きな幼虫は内蔵も透けて見えていて、これがまた
気持ち悪さを助長します(笑)しかし長い呼吸管ですね。

  
 一転、こちらはクロアゲハの吸蜜です。農場入り口の所に咲いている花に来ているのをレンズ
取り替えて望遠にして撮影しました。アゲハやキアゲハやナガサキアゲハやアオスジアゲハは
撮影していましたが、クロアゲハは初めてだと思います。もう少しチョウ類を充実させますね。

 講義で見せるためにヒョウタンゾウムシを捕まえに夜の発生圃場に行ってみました。過去に
ヒョウタンゾウムシが問題になった圃場に行ったのですが、いないかもしれないと・・・
思いつつ行ってみましたが・・・


 枝豆の株に食いあとがあり、多くの個体が見られました。まだまだ発生は続いているんですね。彼らは
夜に活動しますが、ライトを当てたりするとすぐに落下してしまいます。


 交尾個体も多く見られました。若い葉が好きでかじってしまうので、まだ若い葉がかじられてなのか落ちて
います。ここにあげた写真でも左にある上下2枚はいずれも葉が落ちてしまった痕が茶色い切り口になってい
ました・・・


 夜の枝豆株上で交尾しているナミテントウ(左)とマルカメムシです。昼行性と思われるこれらの種でも
夜間も活動しているのですね・・・あ、マルカメムシは昼間は隠れるように密集していましたね・・・

    
 枝豆の株の下にオオハサミムシがいました。畑に多いこのハサミムシはいつも体の一部に泥が付着
しています。しかも毎回この部分だと思うので、興味深いです。この部分は細かい毛が多いのかも
しれません。今度捕まえて調べてみないと・・・

       
 枝豆のそばにネギ畑が広がっています。ヒョウタンゾウムシの被害が多いときに「夜に葱坊主の上に
いる虫を採っても採ってもまだいる」という話を聞いていたので、そういう光景に出会わないかと探して
みたのですが、全然いませんでした。その代わり、ニホンミツバチが葱坊主の上で休んでいました!
巣に戻る前に日が暮れたからここにいるのか?弱った個体なのか・・・不思議な光景でした・・・
最近のミツバチの減少はセイヨウミツバチに限ったことと思いましたが、その要因の一つと考えられる
農薬の影響についてはニホンミツバチも関わりますから、そういうことではないといいなあと思いました。
ちょっと不思議な場面でした・・・

5月21日(木)  

 12日に終齢幼虫を紹介しましたが、今日、成虫が歩いていましたので、紹介します。
これがアカスジキンカメムシの成虫です。園芸では一番派手なカメムシかな・・・
     
       実際はもっと光って見えるのですが、ストロボ光だと平たい感じがしますね。

     
 もう少し実像に近い光り方になるよう精進します(笑)しかし幼虫と成虫の色合いは大きく変わりますね!

5月22日(金)  

 農機具講習会のあとに國分先生に声かけられて、シャクトリムシを紹介してもらいました。

     
 樹についていたらすごい擬態なのに、ワイヤーについているので、わかってしまいます。でも私ははじめ
わからなかったし、十分効果はありそうですね。この頭部の角状突起と幼虫の大きさからトビモンオオエダ
シャクの幼虫だと思います。芽のようにみえるこんな構造を持つなんてびっくりです。

     
 樹液の出るクヌギに行きました。もう樹液が出ていて大きなコクワガタが来ていました。これから
定期的に紹介しますね。今日はコクワガタのメスもいました。

     
     樹液部分にはショウジョウバエもたくさんいました。その陰にメスが潜んでいました。

     
 ヨツボシケシキスイも来ていました!樹液のお客様の定番ですが、これまで撮影したことがなかったから
嬉しい!。幼虫は樹液の他に肉食でもあるみたいです。幼虫の発生が見られたら紹介したいですけど・・・。

5月23日(土)  

 早朝に樹液の場所に行ってみました。でもメンバーは昨日午後とほとんど同じでした。カブトムシの
シーズンにまた見に行ってみます。

     
 サトキマダラヒカゲが樹液を吸っています。すぐに逃げてしまいますが、じっと待っていたら戻って
きたので、撮影できました。これも定番のお客さんですね。

     
 サトキマダラヒカゲを追い立てるようにオオスズメバチが割り込んできました。ブーンという羽音が
するとどっきりしますが、別にじゃましなければ襲ってきません。また、多くのショウジョウバエが
きていました。昨日の午後とは比べものにならないほど多く、樹液の出るのは朝方なのかと感じます。

  
 圃場に出たらアワフキムシを見つけました。この泡は幼虫が液体を分泌して気門からの空気で泡立て
作っていますが、中から出してみると赤と黒のツートンカラーの幼虫がいました。シロオビアワフキの
ようです。ずんぐりした形ですが、腹部を伸ばすような行動が見られました(右)。空気を吸い込むのか
液を排泄しているのか・・・そういえばアワフキムシの泡の作り方は不勉強でわかっていない・・・
調べてみようと思いました。
    
 梅の葉裏にマダラガかなと思う蛾がいたので、撮影したのですが、調べてみたらウメスカシクロバと
いうマダラガ科の蛾でした。まさにウメの葉を食べる害虫になっている蛾で、今度は幼虫が発生したら
撮影したいものですが、防除の対象になるでしょうから・・・こんな蛾も戸定の仲間なんですね。

5月26日(火)  

 学内のミズキの樹にエサキモンキツノカメムシが結構集まってきました。ということで、今年は
産卵とかメスのガード写真をお伝えすることができます・・・と思うので、お楽しみに!

     

5月27日(水)  

 エサキモンキツノカメムシに似た感じですが、こちらはセアカツノカメムシという名でした。こちらも
学内にいくつか見られ、これからが繁殖の時期みたいです。


        これもミズキとかヒノキとかにいるみたいなので、観察してみます。

     
 道路上、ミミズをくわえ嬉しそうに?やや早足で歩いていくアオオサムシです。顔は無表情ですから
嬉しいかどうかはわかりませんが、ひょこひょこ歩いていたので、嬉しそうに感じました。学内とはいえ
道路上ですから車には気をつけてほしいものです。

  
 コメツキムシといっても、学生の皆さんはこの虫に関する体験無いみたいで、パチンという音や裏返して
跳ねるのを見て遊んだ人は少なくなっています。こういう事を伝えながら、いろいろな虫に親しみを
持ってほしいと思います。右は望遠が無く小さかったのですが、きれいな個体だったから載せておきます。
きれいなアゲハチョウです。あ、左のコメツキは   です。

    
 以前とは異なるクヌギの樹にオオスズメの女王がきていました。これはトリミングなしですが、これ
ほど近寄っても自分の餌確保に一生懸命で、全く動じませんでした。私も大丈夫とここまで近づきましたが、
学生は呆れていました(笑)

5月30〜31日(土日)  

 某都内の大学の非常勤講師として短期野外実習なる授業に同行しました。「カメラの電池の予備を持って
いかない」という悲しい出来事はありましたが、インスタントのカメラも駆使して初めて撮影する昆虫を
アップします!・・・でも今は多忙のため、もう少しお待ちください。

 1週間経ったので、そろそろアップしないと(6月7日)
 
 アオスジアゲハ(左)とコジャノメです。アオスジアゲハは近くに来てくれましたが、アングルが
いまいちでした・・・でも記録的に。右のコジャノメはあちこちにみられましたが、1匹とまって
くれたので・・・タテハチョウやジャノメチョウ科のチョウは前脚が退化して非常に短くなっています
から、とまると4本脚に見えます。それがよくわかる写真になったので、出しておきますね。


 出会ったガです。左はマダラカギバのようです。シャクガかと思ったのですが、違いました。カギバは
幼虫もシャチホコみたいに見えましたが、成虫もわかりにくいですね。触角も体の下に入れて熟睡してい
る様に見えました・・・右はツマキシロナミシャクでした。日中でもこうして休んでいる個体を撮影する
ことができます。

 
 奄美や石垣で撮影したアシナガバエが伊勢原でもみられたので、撮影しました。同種なのかと思い
ますが、専門家に聞かないとわからないですね・・・ただ、南の個体よりは動きが鈍く、ストロボ光で
撮影しても逃げない場合が多く、右のように反応しても飛翔直後でした。単に気温のためかもしれません
が・・・

 左はハスジカツオゾウムシのようです。褐色の鱗片が落ちているので、本来の色が現れています。この虫は
何回か登場していますが、やや大型のゾウムシで気に入っています。右のラミーカミキリは久々にみたのです
が、写真は初めてだったので、嬉しい限りです。もっと撮影したかったのに、気配ですぐに落下してしまい
ました(笑)戸定にもいてほしいのですが・・・


 オトシブミの仲間はこれまで撮影したことがなかったので、是非撮りたいグループでしたが、詳しい人が
いるとすぐに見つかるんですね(笑)これはコアカソの葉でゆりかごを作るヒメコブオトシブミです。せわし
なく動いて葉を巻いていました。このゆりかごの中に卵が入っていて、幼虫はこのゆりかごを食べて育ちます。
作っているところをみたのは初めてで、とっても感動しました。


 しばらくしてまた見てみると、ゆりかごはできあがっていました。そして辺りを見てみると、メス成虫は
次の葉を物色していました。こうして次々に作っていくのですね。でも1個のゆりかごにどのくらい時間が
かかるのかとかわからないので、調べてみないと・・・


 やや画質が荒いのは、インスタントカメラだからです(涙)上のオトシブミに似た外観ですが、脚の色が
違いますね。これはヒメクロオトシブミです。クヌギの葉には彼らのゆりかごがありました。ゆりかごは
切り落とすタイプのようですが、写真のように残っているものもありました。完全に切り落とすばかりでは
なのがちょっと不思議です・・・

        
 2年前にもいたカゲロウだと思うのですが、種名はわかりません。亜成虫なのかな・・・彼らはもう1回
脱皮して成虫になるのです。こんなふうに翅がある個体がもう一度脱皮するというのがおもしろいですね。

     
 ミヤマカワトンボです。これもインスタントですが、胸部の光沢が出てくれたので、一眼より良い出来かも
と、この写真だけは満足です。数匹が縄張りを主張していました。翅の色が半分透けているこの個体が気に入り
ましたが、全部褐色の個体の方が多いですね。

        
 ウシカメムシがいました!これも撮影したい虫だったので、とっても嬉しいです。胸部の角をウシの角に、
背面の白い紋をウシの目に見立ててのこの名前は、命名者のユーモアも伝わって秀逸な和名だと思います。
しかし立派な角です・・・もっと早く出会えたら今年の年賀状に使えたのに・・・(笑)

          
 この長い触角のカメムシはクヌギカメムシです。周辺にはクヌギも多いので、あちこちにいるのかなと
思いましたが、見たのはこの個体だけでした。

 
 イタドリについていたハバチの幼虫です。腹脚がたくさんある(4対以上)ので、ハバチの幼虫だと
わかります。でもまだ種はわかりません。右はかなりボロボロですが、アゲハモドキのメスです。きれいな
オスもいたのですが、撮影できませんでした。この個体だとジャコウアゲハに擬態しているガだ!という
事が伝わらないなあ・・・また機会を見て撮影します。

6月1日(月)  

 エサキモンキツノカメムシの卵を保護するシーンを公表できるのではないかと思いましたが、学生の連絡で
早くもその光景をゲットできました!これまでこんな近くで産卵していたのに気がつかないとはかなり間抜け
です。これからは毎年の恒例写真にしたいです。

 ミズキの葉裏に産卵という記述が多いですが、右の個体は葉の表に産卵していました。今日はこの2個体だけ
見つけましたが、まだあちこちでうろうろしているので、もう少し増えるのではないかと思います。今後これらの
個体の卵がどうなっていくのか観察していきます。


 ちょうどホオズキカメムシも産卵していました!でもこちらは産卵すればこのように産みっぱなしです。
多くが産みっぱなしですが、保護する種に加えてこのタイプと、カメムシの産卵後の2タイプが同じ日に
見られて嬉しくなりました(笑)

         
 毎年恒例になっているビロウドハマキです。ツバキの葉の上にいたのを学生が見つけてくれました。
感謝です。今年も交尾写真をアップしたいものです。

6月2日(火)  

 エサキモンキツノカメムシの卵保護はかなり気になります。週の前半は講義等で忙しいのですが、
撮影しに行ってしまいました(笑)。

    
 葉表にいる個体をやや斜めから・・・この日は風が強く葉はかなり揺れているので心配です。無事に
育ってほしいなあと思います。

        
 今年はチャドクガが少なくて試験ができなかったのですが、ようやく見つけました。でもこうやって
ビッシリいると嬉しくない(笑)友人たちにも不評な虫の一つです。

6月3日(水)  

 今日のエサキモンキツノカメムシです。もう1個体卵を守っていました(右)。でも右前脚がないよう
です。そうすると保護の姿勢も少し変わっていました。左前脚を中央寄りにしている気がしました。この
個体も観察していきますね。


 クヌギの樹液はあまり出ていない感じでした。サトキマダラヒカゲが3匹集まっていたので、写真に
残そうと思ったら、一斉に飛び立ちました。1匹は写っておらず1匹は翅を閉じたままでしたが、右の
個体は翅を広げ、これから離陸するところだったので嬉しい写真になりました。腹部をこんなに曲げて
いるのはちょっとびっくりです。
    

6月4日(木)  

 今日は虫の日ですが(笑)、福島に出かけるのでその前に朝のエサキモンキツノカメムシを観察しました。
まだ交尾個体もいるし、新たに数匹産卵しています!これからが楽しみです。

    
 これは交尾個体、メスの方がハートの紋が白いのですが、写真に撮ったらほとんど変わらなくなりました
・・・ちょっと残念・・・でも下の写真はわかりますね。黄色い紋がオスです。

 左は産卵しているのか直後なのかというペアです。こうやってオスが寄り添っているんですね・・・
さらに右の写真はメスが保護の体制を取ったあとにオスが見守っているところです。初期の頃はオスが
こんな風に見守っているとは知りませんでした。やがてオスは立ち去るのでしょうけど、何とも暖かみを
感じました。頑張れよ!といってあげているように感じました。


 左は葉の表に産卵した別個体です。見やすい位置に産んでいました。右の個体も新たに見つけた個体ですが、
ちょうど木漏れ日があたって美しく見えました。みんな元気に育ってほしいですね。
 しばらく観察できないので、次は日曜日かな・・・


 福島はいわき市にある湯ノ岳というところに採集に行ってきました。車で山頂まで行けてチョウなども
飛んでいるのでいいところでした。供試虫の採集は各学生が行っていたので私は写真を撮影しました。


 初めて撮影できたと思ったらここでもオトシブミに遭遇しました!これはエゴノキにいた、エゴツル
クビオトシブミというオトシブミです。オスとメスで「首」の長さが違いますが、左のオスの方が長い
首を持っていると知ってびっくり!ゆりかご作りに役立つからメスが長いのかと思いましたが、オスが
長いということは、これによってメスを巡る戦いとかがあるのか・・・詳細は不明ですが、興味深いです。

 こんな長い首でも飛翔するという写真が撮れたので、ぶれまくりですが、出しておきます(笑)。
彼らの作品は右の写真のようなゆりかごです。作りたての感じでしたが、作業中のメスはいません
でした。またの機会に撮影したいものです。

 上の個体はオトシブミ(ナミオトシブミ)という種名だと思います。近くにクヌギがあってこの種の
ゆりかごと思われるものもあるのですが、ヒメクロオトシブミもいたのでどちらの作ったゆりかごかは、
わかりませんでした・・・


 切り落とさず葉に残っているゆりかごタイプ(上)と、切り落としたタイプのものがありました。
切り落としたものの下には落ちたゆりかごがありました!


 このオトシブミはよくわかりませんでした。調べてみると、ウスアカオトシブミかなと思いましたが、
まだはっきりしません。。


 ジョウカイボンの仲間が結構いたので、撮影しました。調べてみると胸部の縁が丸みを帯びていること
から、マルムネジョウカイだとわかりました。やや山がちなところには普通にいる種のようです。彼らは
カミキリムシっぽく見えますが、小昆虫などを捕食する肉食性です。いろいろな体色のものがいました。


 こちらはカミキリムシのようですね。トガリバアカネトラカミキリだと思います。この樹にいたのは
偶然だったようで、落ち着き無く歩き回り飛翔していきました。

  
 赤銅色に輝く部分があって気になったこのカメムシはツマジロカメムシという種でした。湯ノ岳周辺には
多くの個体がいました。


 アザミの花にはハチたちがたくさん来ていました。ひときわ目立ったのはこのマルハナバチです。
コマルハナバチ(左)とトラマルハナバチ(右)だと思います。せわしく飛んでいました。細かく
動いているので、いまいちいい写真が撮れませんでした・・・


 久々にダイミョウセセリに出会えたので、嬉しくなりました。こうしていつも翅を開いてとまって
くれるから撮影しやすい種です(笑)いつか幼虫の写真も撮りたい種であります。


 こちらはスミナガシです。「墨流し」という和名の通り、翅の斑紋を水に墨を流してできる模様に
たとえているのが、なんとも素晴らしく、感性豊かな和名だといつも感心します。さかんに飛び回り
ダイミョウセセリと縄張りを主張していました(笑)口吻が赤いのも特徴的ですね。

  
 ヒメウラナミジャノメが日光浴していました。彼らは翅表は地味ですので、裏がよくわかる
ように撮影したかったので、何とか目的を果たした写真になったかもです。

           
 ヒゲナガガの仲間がいました。ホソオビヒゲナガガのようですかね・・・あまりきれいに
撮れなかったので、またいつかチャレンジします。そういえば彼らのメスをまだ撮影してい
ないので、触角の短いメスの写真もいつかは紹介します。


 目的種の一つであるヤブキリです。この個体はちょっと怪我しているようでした。日当たりのいい
草の上で日向ぼっこする個体が多く見られました。3齢幼虫かな・・・戸定より小さい個体でした。
右はヒメギスの幼虫です。色が黒いとワイルドに見えますね。


 左は多くの個体が鳴いていたナキイナゴです。翅と脚をすりあわせて鳴いているのは観察できました
が、近づくとすぐに逃げてしまいます。この個体だけは逃げずにとどまってくれました。
 右の幼虫を調べたら、ヒロオビトンボエダシャクの幼虫でした。図鑑にはツルウメモドキにつくと
書いてありました・・・この樹はそうみえないが・・・

       
 これはムシヒキアブのオスですね。シオヤアブかと思ったのですが、触角が長すぎます。となると
よくわからず・・・触角の形態と色合いからだと、カワムラヒゲボソムシヒキかとも思うのですが、
断定できませんね・・・でもこんな触角のムシヒキアブはこれしかいないので、一応、カワムラヒゲ
ボソムシヒキということにしておきます。
       
 特徴的なガガンボだからわかるかもですが、もう少し調べてまた更新します。

 ということで、湯ノ岳はいいところでした。また行こうかと思います。未同定種はもう少しお待ち
ください。


6月8日(月)  

 戸定はエサキモンキツノカメムシばかりですいません。

 こんな感じで卵を守る個体が多くなってきました。今日は葉表にいる個体を並べてみましょう。



 というわけで葉表に産卵する個体も結構多いことがわかりました。みんな頑張って守っていました。
どの写真も同じようなものですが、卵の産み方は全然違うのがよくわかりました。

 また、左のように産卵中や交尾個体もまだいました。あとは一番最初に葉表にいた個体ですが、
今日みたらメス成虫はいませんでした。ちょっとショックです・・・強風時に枝とかにあたって落下
したか、何者かに襲われたか・・・いろいろなアクシデントがあるのでしょうね。いくつかの卵は
つぶれていました・・・
 今週も彼ら中心で更新していくかもです・・・

6月9日(火)  
 今日は長野で作業でした。途中の横川サービスエリア(群馬県)にいた昆虫たちです。一部は長野の
軽井沢の昆虫も含まれます(その種には長野と書いてあります)。


 SAにはイタドリがたくさん生えていました。葉上にはイタドリハムシがいました。写真撮影すると
すぐ落下したりするので、大変扱いにくい虫ですね・・・

 
 マメ科のマルバハギ?とクズにはコフキゾウムシがたくさん群がっていました。発生のピークの
ようで、あちこちにたくさんの交尾個体も見られました。
         
              コメツキムシの種名は毎回宿題です・・・・
      
    あ、この写真は長野での写真です。種名はもう少しお待ちください・・・・すいません。


 ヤマトシジミではなくツバメシジミでしたね。間違って書いていました。さて、ツバメシジミの新鮮な
個体がいました。とってもきれいだったので、嬉しくなっての撮影です。翅の光沢が美しいこの個体は
オスです。シジミチョウもいろいろ見られると嬉しいので紹介します。

         
 ここからの3種は帰りに上りのサービスエリアでの撮影です。
 ハギの樹の周辺をひらひら舞っていたのはキタキチョウのオスです。近くのナルコユリみたいな草に
つかまっていましたが、もう夕方に近いから休むのかな?羽化が近いメスの出現を待つために、食草
そばで待つのかなと思いました。
        
 これはコケガの1種かなと思い、調べたところ、


 多くのカメムシが集まって吸汁していました。オオツマキヘリカメムシという種のようです。
群がって寄生することが多いようです。近縁種のツマキヘリカメムシとの区別点は腹部末端みたい
ですが、この写真だけだとちょっと難しいかな・・・近縁種がいる昆虫だともっと大きく撮って
おかないとダメですね。

 こちらは長野にいたカメムシです。ハラビロヘリカメムシという種でした。近縁種のホシハラビロ
ヘリカメムシとは触角の形等で区別するのですが、体がかなり扁平だからハラビロヘリカメムシだと
判断しました。クズなどマメ科につくようなので、戸定近郊でも見られると思うのですが、まだ
見ていません。いたら紹介します。

  
 このハチはヒメバチ系ですが、種名ははっきりしません。キバラヒメバチかなと思いますので、
一応そうしておきますね。何に寄生するのかな・・・


 帰りの上りのSAでは林の部分があったりするので、少し薄暗い林床部があります。ここにいたのが
ヤマトシリアゲムシです。雄雌ともに見られました。右のメスの胸部に赤く見えるのは寄生性のダニの
ようですね・・・・あとから気がついたので、拡大写真はないです。また彼らは警戒心が強く、すぐに
逃げてしまうので、いい写真は撮れませんでした・・・

    

    
 ホソヒラタアブについては飛翔の写真が多いですが、交尾個体を初めて撮影できました!という
事で掲載しておきます。
 長野では仕事の写真ばかりだったので、行き帰りの横川のサービスエリアでこんなに写真が
撮れるとは思いませんでしたから、ついついたくさんのアップでした・・・

6月10日(水)  

 今日は学内です。樹液の出るクヌギに行ってみました。
   
 コクワガタのオスとメスとカナブンが来ていました。しきりに動き回り、樹液が多くなめられる場所を
探り合っているようで、小競り合いも起こっていました。いろいろ新顔が登場する季節になってきました。
大物の登場ももうすぐかな・・・

   
 ハラナガツチバチがいました。結構長い間確認することができるハチです。


 今日のエサキモンキツノカメムシです。葉裏の個体と表の新たな個体。右の個体の卵は少なめです。どうして
こんなに少ないのか気になります。今日は風があって大きく葉が揺れるので、撮影も大変です。樹の上の方にも
たくさんいるので、今度上がって撮影してみます。でも撮れる写真は個体が違うだけで、状況はほとんど同じ
だと思いますが(笑)

6月11日(木)  

 今日もエサキモンキツノカメムシでごめんなさい。でも違うのもいました!



       葉裏にいた個体です。もっといましたが、しつこいですからこれくらいに・・・。
    他の葉に産んでいる個体もいました!

          
 あとは交尾個体もいましたが、近づいたら逃げたので、交尾しているわけではないと思います。
恐らく守っているメスなのにアタックしているオスなのでしょう。ということはこれまで産卵して
いるとおもったり、オスが見守っているという写真は、もしかしたらそんな暖かみのあるものではなく、
すきあらばというオスなのかもしれません・・・そういうものなのかもしれませんね。

   
 メスは卵を守っているといいましたが、実際に守っているところはなかなか撮れません。しかし
こんなふうにアリが来たりすると翅を広げたり羽ばたいて卵を守ります!こういう写真を撮り
たかったので、今日は大変満足です。


 戸定にもウシカメムシいました!枯れ木にいて体を揺すっていましたが、少し目を離したらいなく
なっていました・・・この個体は翅を閉じていて、よりウシの顔みたいです。とっても嬉しいです。
 ウシカメムシは、植物以外にカメムシの卵など動物性の餌も摂らないと成長できないという記述が
ありました。もしかしてたくさんあるエサキモンキツノカメムシの卵をねらっているのでは・・・と
勘ぐってしまいましたが、観察すればわかるかな・・・

6月13日(土)  

 いよいよエサキモンキツノカメムシの孵化が始まります。黒ずんだ卵も見られるようになりました!


 脚立を用意したので、少し上方にいる個体の写真も撮れました。個体が違うだけで何も変わらない
ですけど・・・

 彼らは1枚の葉に1匹だと思っていたのですが、必ずしもそうではないんですね・・・狭い葉なのに
2匹がいました。ちょっとびっくりしました。
   
 

 というわけでそろそろ孵化かなと思ったら、いました!
   
 これは6月3日に撮影した左前脚のない個体でしたが、初期に見た個体の卵塊はこのように
孵化が始まりました!これはほとんど孵化直後状態だと思います。卵が黒づんでいたのに
孵化幼虫は黄色ですね!まだまとまっていない感じです。
 これからどうなっていくのか楽しみです。

      
 アクシデントでメス親がいなくなった卵塊も孵化していました!親はなくても子は育つ状態
になってくれるといいですね・・・


 自宅近くのマサキの生け垣はユウマダラエダシャクによって全部坊主になっています!わずかに
残った端の樹もすごい密度の幼虫が摂食していました。彼らの多くも餌が無くなって生育できない
と思うので、ちょっとかわいそうです・・・

6月14日(日)  

 いろいろなことから土日も休みなしです・・・行くからにはエサキモンキツノカメムシの様子も
見ないと(笑)同じような写真ばかりですいません。

 風で葉がこすれると卵が移動するのか、左の母無し卵塊は幼虫も移動して卵塊も崩れています。やはり
こんな環境では保護されないと育たないんでしょうね・・・この卵塊も継続してみてみます。黒ずむ卵塊を
保護するメスもいますが、さて、ここから孵化するのかが見物です。

      
   まだ新しい卵塊ですね・・・この角度からは撮っていないかなと思い・・・すいません・・・


 他の葉に産んでいる個体もいくつか見られます(左)。右はミズキの葉表ですから一般的かな・・・
  
         何だか良い感じなので、壁紙に使おうかと思っています(笑)

     
 1枚の葉に2匹産んでいるのも昨日見つけたものだけではなく、左の葉もそうでした・・・どちらも葉が
丸まっていましたが、そんなふうに影になっている方がいいのかもしれませんね。

     
 メスばかり撮影していますが、自由生活をしているメスもいるし、この写真のようにオスもまだいます。
オスは体が小さく、斑紋が黄色ですが、交尾しているものや、卵を保護しているのに交尾を迫るような
個体もいました。これらは交尾には至らないと思っていたのですが・・・

     
 恐らく卵を保護しているメスと交尾しているオスです。この卵塊は明らかに形がいびつで他のものとは
違います。この個体が2回産んだのか?他個体が産んで、アクシデントでいなくなったもののそばに
この個体?が産卵したのか・・・どうも解釈は複数ありますね・・・どう保護するのか、このメス個体も
観察します。

     
 孵化した幼虫を保護するメスはまだこれだけです。幼虫の腹部の紋がはっきりしています。
昨日よりはまとまっていますが、やはり左前脚部分はやや膨らんでいます。他個体とも比較
しますね。この1齢は植物を摂食しないので、このまま集合することになるのでしょう。
どうなっていくかも今後観察します。ただ来週は時間がない・・・

       
 セアカツノカメムシも産卵していました!このカメムシは産みっぱなしなので、メスはいなくなる
はずです。このカメムシの卵塊もチェックしないと・・・いろいろなカメムシが見られ、この場所は
かなり素晴らしいカメムシスポットです。

  
 近くのサンゴジュの花で吸蜜するアオスジアゲハです。もう少し止まってくれたらいい写真ですが・・・


 2種のシャクガです。左はウメエダシャクで、アンズの樹の周りを飛んでいました。右はウスキツバメ
エダシャクという蛾ですが、どこでも普通にいます。この後はミズキの葉裏で休んでいました。


 あじさいの葉上に多くの個体がいましたが、メイガかな?まだよくわかりません。小さいけど何とも
味わいのある模様をしています。おまけに脚も白く毛も生えていて・・・時間があったら調べます・・・

     
 恐らくハラビロカマキリの1齢幼虫です。オオカマキリなどより小さくて腹も幅広いです。脚に
斑に模様が入るのが新鮮でした。頑張って大きくなれよ!と思いました。

    
 クヌギの樹液の出る部分が荒らされています。子供たちがいたので、クワガタ目当てにほじって
いるのでしょう。あまり荒らすと樹液が出なくなっちゃうから心配ですが、自分が子供の時なら
やっぱりほじるでしょうから仕方がないですね。大物が来る前に蜜が出ないことがあるかもです・・・
というわけでコクワガタはもういなくなっています。隠れるような場所もないから来ないかな・・・
カナブンはじっとしていたのでアップで撮影しました。こちらも様子見つつまた撮影します。

     
 ハルジオンにハナバチが来ていたので撮影しました。1匹が飛び立ってホバリングっぽくしていた
ので、どうかなと思いましたが、1枚だけうまく止まっていました!かなり嬉しいです。種名は
全然わからないので、調べるか聞いてみますが・・・腹部の黄色い紋が印象的ですね。

6月15日(月)  

 事務棟脇のミントの葉の上に虫がいました!でも学生には虫の糞にしか見えませんでした。その
とおりの和名で、ナミムシクソハムシという気の毒な名前がついています。
 
 葉の縁にあっても、ガの糞かなと思いますね(笑)見事な擬態です。少し拡大して撮影しました。

        
 よく見ると脚もついているのがわかります。いろいろな葉を食べるようで普通にみられる虫だ
そうですが、これまで撮影できなかったのは、やはり騙されていたせいかな・・・

   
   昨日交尾していたメスはそのままいびつな卵塊の一部を保護していました。

  
          これも壁紙のようになったかな・・・(笑)

 
   樹液の出るクヌギには多くのチョウも見られます。これはヒカゲチョウの集団です。

6月16日(火)  

 エサキモンキツノカメムシは順調のようにみえます。でも保護の無い卵塊はアリが来ていました。

     
 幼虫も孵っていますが、どんどんアリが来ていたので、ダメでしょうね・・・数日後にはきれいに
無くなっていました・・・やはり保護行動には大きな意味があります・・・

    
 ナナフシモドキが枝にいました。ちょっと見ただけだと見逃しそうです。やはりトップクラスの
擬態スペシャリストですね。

   
 クズに、オジロアシナガゾウムシがいました。パンダのツートンカラーに長い脚が特徴で、よく見ると
ゾウムシの名にふさわしい長い鼻というか、正確には吻がみられます。何ともユーモラスです。

   
 ほ場入り口のところにいました。ヤブキリのオスです。もう成虫なんですね。学内はヤブキリが多いので
もう少しでたくさんの鳴き声が聞こえることでしょう。

6月17日(水)  

 今年は講義が多いので大変ですが、さらに学生実験が少なく、それはカリキュラム的にはありがたくても
研究グループ的には紹介ができないことから大変です。その第1回目の学生実験が本日行われました。

  
 孵化前の卵を保護する個体です。数匹孵っています。こんなふうに孵化が多くなってきました。

      
  
             孵化個体を守る姿も、また感動的です。

    
     

 多くの個体が卵塊を保護しています。でも2鈴幼虫になると保護しないようです。どうなるんだろう・・・
今週は明日から不在なので、戻ってきてまた守っているといいなあ・・・


 近くにカノコガのオスとメスがいました。このガは今のシーズンしかいないので、撮影時期を逃すと
全然いなくなります。
     
 サンゴジュの花に、コアオハナムグリが来ていました。この時期の花が少ないのか、いろいろな
昆虫たちが訪れていました。

 学生実験で捕まえた虫を放すときに確認の意味でも写真を撮影しました。戸定の昆虫ですが、
自然のままではないのですいません。

 
 樹液は枯れたようにみえましたが、ストロボで光らせるとこんな風に出ていることがわかります。
コクワガタの大あごが小さい個体がいました。半ばにある突起の張り出しが弱くなめらかなカーブを
描いています。


 キマワリは時折見かけますが、この樹に右のシロテンハナムグリはまだ来ていません(笑)
夏にはよくヤブガラシ等の花に来ていますね。

         
 これはエグリトラカミキリです。いろいろな花や木材にはいるようですが、こういうところには
いないようなので、良くない例になってしまいました。次回は自然の写真を撮りますね。

    
 室内にいたガを放したらおいしそうに樹液を吸い始めました。夜にはこのような光景がみられる
のだと思います。この写真が夜に撮影したものではないことは、ガの複眼をみればわかります。
ガの複眼は、夜になると眼内部の色素が表面へ上昇し、僅かな光でも感知できるようになります。
これを暗適応といいますが、このようなときにストロボ光があたればガの眼は過剰な光によって
反射して光っています。夜に家屋に入ってきたガの目が光っているのは、明るすぎて反射している
からです。しかしこの写真のガの眼は光っていません。だから暗適応していないことから昼間に
撮影したことがわかるわけです。

  
 あちこちで見ることができるオオフタオビドロバチですが、意外とじっとしないから一瞬のチャンスで
撮影できてよかったです。

   
 先日長野にいたハラビロヘリカメムシがいましたので、公約通り紹介できると喜びましたが、
黒い斑点がはっきりしているし、扁平度合いが低いので、これはホシハラビロヘリカメムシでは
ないかと思います。今月のうちに2種ともみられました。

   
 ウズラカメムシは、こうしてみると何だか優しい顔をしているようにみえます・・・眼が離れている
ところが何とも良い感じですが・・・

6月20日(土)  

 今週も土日とも休みなしです(笑)・・・今日は自宅近くの小学校のイヴェントに出席しました。
身近な虫を集めようと思っていたところ、北小金の駅付近で私の鞄に飛来したのがこの個体です。

     
 このビロウドハマキの斑紋、お母さんたちには、「現代アートのようだ」と好評だったのですが、
子供たちは「気持ち悪い」と不評でした・・・大人受けする模様ということで、これから紹介して
いこうかな・・・

6月21日(日)  

 20日のイヴェント後、すぐに訪播(意味わかりますか?言い換えると兵庫に行った・・・です)
しました。本当に使う言葉ではないようですが(笑)
 目的の昆虫が採れずがっかりしましたが、少し撮影もしたので公開しておきます。

    
 加古川沿いと言ってもいいような位置に古くからの墓地があり、そこにたくさんのウマノスズクサが
生えていました。ジャコウアゲハが乱舞して産卵していました。これはウマノスズクサに近づくジャコウ
アゲハのメスですが、動きがあってシャッタースピードは遅いからこんな写真になるんですね・・・でも
複眼にピントがあっているから満足で、公開しちゃいます(笑)すいません・・・・

 
 産卵時は静かになるから撮影も容易ですが、ウマノスズクサが短かったので、他の草とかもあって
あまりいい写真ではないです・・・左のような翅がぼろい個体や新鮮な個体も産卵していました。羽化後
すぐに交尾してしまうのでしょう。一方オスはメスの探索に忙しく、いい写真が撮れませんでした。

 
 ブドウスカシバが複数個体いて、交尾もしていました。こんな姿をしていますが、ハチではなく
ガの仲間です。しかし羽音もハチのように聞こえてちょっとびっくりです。

6月22日(月)  

 雨が降っていましたが、久しぶりにエサキモンキツノカメムシを見に行くと、なんと・・・あまり
守っていません・・・幼虫だけいて親がいないコロニーや、親も幼虫も消えたコロニー・・・ちょうど
見られない時期と重なったので、推測になりますが、保護をやめる時期も来たと思いますが、悪天候の
影響や天敵によりいなくなったものも多いのでは・・・と思いました。


 脱皮して2齢幼虫になっていました。これで餌を食べ始めると思います。どうなるんだろう・・・左は
これから移動するのかな・・・右のコロニーは全員脱皮してからかな・・・

    
 守っている個体は、まだ次世代はまだ1齢幼虫だけの場合だけでした・・・と思ったら・・・

   
 こんな風に2齢脱皮中の個体群を守るものもいました。胸部がまだうすい灰色で脱皮直後の個体
がいたので、脱皮が終わると親は離れるのかもしれませんね。

   
 ミズキにはヤブキリもいました!彼らは肉食ですからカメムシの生活史に大きな影響があるかも
しれません・・・守っている個体や卵塊の激減は、彼らの捕食の可能性も・・・この数日間で
劇的に変わったので、やはり片手間にみているだけではわからないものですね・・・

6月23日(火)  

 エサキモンキツノカメムシは、昨日2齢になりつつある個体を守っていたメスがいなくなっていたり、
2齢の個体群もいなくなっていたりと詳細なマーキングをしないと全然わからない状況です。2鈴に
なって少し経つと終わりなのかな・・・でも親元を離れた2齢の集団も見えないので、気になります。
私の目の届く範囲しか見ていないので、状況は正確ではないですが・・・

   
 これは完全に2鈴になっている子達を守るメス親です。彼女が明日いるかどうかですが、残念ながら
時間が無くて翌日は見られませんでした・・・2齢は1齢よりもまとまりがないのがわかりますね。
頭があちこち向いているし、歩き出しています。

  
 1齢は、ほとんどがメス親の方を向いていて、幼虫のお山ができています。この状態がばらけるのが
わかり、守るのは終わるのでしょう・・・どんなシグナルのかのかは気になりますが・・・

 毎年おなじみですが、ベニシジミが訪花していました。
     
 彼らほどカメラを気にしてくれないとありがたいのですが・・・(笑)ベニシジミ特有の何かが
あるんですかね・・・

    
 ハナゾノツクバネウツギの蜜を吸うクマバチです。彼らの口吻はそのままでは蜜腺に届かないので
この写真のように、花の根元にある蜜のある部分を、外から噛みついて受粉には関わらず蜜を横取り
します。こうした蜜泥棒行為を行うハチもいて、蜜や受粉の世界も複雑です。

6月25日(木)  

 都下の某女子大で講義をしました。その後は会議で大学に戻るのでゆっくりできなかったのですが、
昆虫が苦手の職員の方に連れられて?学内を歩きました。

    
 早速ホタルガがいました。なかなか自然豊かなところでしたので、もっとしっかり見てみたくなり
ましたが、8割の受講生が「昆虫嫌い」と手を挙げてくれたので(笑)昆虫相を明らかにしてほしくない
かもしれませんね・・・カメラもインスタントタイプでしたので、あまりよくない出来ですいません(笑)

      
 カエデにオオミズアオの幼虫がいました!まだかわいい幼虫でしたが、大きくなると防除されると
思ったので、持って帰りたかったのですが・・・容器が無く断念しました。容器はいつも持参ですね・・・

6月26日(金)  

 忙しくてあまり更新できないのですが、今日から富山に行くのでその前に撮影してアップもします(笑)
こういうことしていると、忙しいというのが信じていただけないのかも・・・
 エサキモンキツノカメムシは、2齢になると、ばらけていくようです。

      
 こんな感じで離れていくともう守らなくなるのでしょうか・・・寂しくなりますが、今年は観察できて
いい年でした!来年はただの観察ではないことがしたいです・・・!


 まだ守っている個体もいるし、また実に来ているメスがいました。守ったあとなのでしょうか・・・
気になります・・・また気になる解散した幼虫ですが、実の方にいました!

     
 こうして集団で実とかその周辺に来ていました!よかったよかった!これからは彼らの発育をおみせ
できると良いのですが・・・

        
          こんな感じです。まだ2齢ですから今後は脱皮なども紹介します。

        
    よく見たらこんなハエも実に卵を産んでいました。今日は慌ただしいので後で調べてみます。

     
   圃場から帰る途中で寄り道しました。モンシロチョウが交尾していましたので、撮影しました!

       
 最近、圃場のネットにカブトムシが絡まりだしたので、シーズン到来かと思いましたが、近くの
堆肥的になっている山をみると、死骸がありました。ハクビシンとかが掘って食べたのだと思い、
自分も掘ってみると・・・・

    
 いましたあ!!!これから樹液とかにやってくると嬉しいです。伐採した樹などをチップ化しているので
このところカブトムシが増えていて嬉しいです。昆虫教室で配れるかな(笑)


 富山では、目的の虫は採れたのでよかったですが、運転はかなり大変でした(笑)行って帰ってくるときは
そう感じませんでしたが、その後の疲れがひどく・・・回復に時間がかかりました。


 河川敷のイタドリにイタドリハムシの幼虫がついていました。彼らは葉裏にいるのに自分の出した糞は落とさず
葉裏にくっつけているようです。食痕とともに糞もこびりついていました・・・どういう意味があるんだろう・・・

6月27日(土)  

 アシナガバエの違う種類のものがいました。少し大きめで翅に斑紋があります。


 静止した写真も撮れました。少し大きめだから動きも遅く、ストロボに反応するのは同じですが、以前の種よりも
反応が遅くて視界から消えることはありませんでした。シャッター切れば必ずピントが合っていてありがたい虫です。


      ジャンプの高さも低いです。これなら種名もわかるかもですが、同定はまたの機会に・・・

 エゴノキがあってオトシブミがいました。福島でも撮影したエゴツルクビオトシブミです。

 左の個体は普通に活動していたメスですが、右2枚は同じ個体のおもしろいポーズです。飛翔して着地した場所で、
このようなポーズをとりました。触角を下に下げ、前脚と中脚を前方に出していて後脚で立ち上がっています。
土俵入りに見えるようなポーズですが、コーリング?よくわからなかったのでした・・・


        オスは普通に活動していました。特に争いもなく、特別な行動は見られず残念・・・

  
 エゴノキというとこの特徴的なゴールを作るエゴノネコアシアブラムシが浮かぶのですが、撮影するのは初めてで
嬉しいです。バナナの房みたいなゴールの中にアブラムシが入っています。学内のエゴノキには発生していないようで
寂しいから、今度探しに出てみます。

       
 きれいなトラフシジミがいました!ウシカメムシを逃したから来年の干支はこれで決まりかな(笑)嬉しく
なりました!


 ハギやクズというマメ科に気になっているこの蝶はルリシジミのようです。産卵しているところは見られませんでした
が、もっと時間があれば産卵シーンも撮影できたかな・・・

      
 チャイロハバチの幼虫だと思ったのですが、クワの葉を食べているように見えたので、おかしいなあと撮影
しましたが、ちゃんと見てみると巻き付いたヘクソカズラの葉を食していることがわかります。

      
    裏から見ると自分の脱皮殻らしきものがまだくっついている個体もいて、ユーモラスです。

      
  苔むしたサクラの樹にキマワリがいました。キマワリはこういう木肌にいることが多いようです。
餌とかの関係でこういう樹についているのかな?

      
 ウツギ?の花に来ていたヨツスジハナカミキリです。ストロボに驚いて逃げていってしまいましたので
唯一残った写真です。

  
 ナキイナゴが鳴いていたので、近づいて撮影しましたが、これ以上は体を向けてくれませんでした。一方
右はツユムシの幼虫のようですが、体の至る所にダニをつけていました。ちょっとかわいそうでした。脱皮の
時はどうするんだろう?とかいろいろ考えてしまいました(笑)


6月29日(月)  

 そろそろ守っている個体もいなくなりそうです。この個体の卵も孵りました。見える範囲では最後の個体
かな・・・

      

     
    実についている幼虫はまだ2齢のようです。これからどうなっていくのかが楽しみです。

     
 ほ場入り口のミミズの死骸に群がるオオヒラタシデムシの親子!この虫は成虫と幼虫でほとんど同じ
場所にいて、全く生息状況も変わらないみたいで、こうして成虫と幼虫が餌の取り合いをします。何とも
不思議な光景です。餌が豊富なので、成虫になっても幼虫と同じハビタットで生活するのかなあ・・・
 いろいろな人から、ほ場入り口に群がっているぞ!と教えてもらいました(笑)

    
 クヌギの樹液はカナブンで大賑わい(笑)こんなにたくさんカナブンがいるのを初めて見ました。
餌の取り合いもしていました。

6月30日(火)  

 アオスジアゲハが産卵のためにヤブニッケイだかの幼木に来ていました。それで産卵シーンを撮影しようと
思ったのですが、なぜか食草近くのヤブガラシとかに止まってしまい、うまく撮影できませんでした。これも
いつかはきれいに撮影したいものです。


 エサキモンキツノカメムシの幼虫は相変わらずです。みんな実にいるのかと思ったらそうでもないんですね。
栄養豊富な方がいいとは思うのですが・・・

      
 いよいよヤブキリの季節になりました。昼間から多くの個体が鳴いていて夕方以降は結構賑やかです。
ということでエサキモンキツノカメムシのおかげで大変更新は多くできました(笑)この調子でいけるかは
わかりませんが、夏場もやっていきます。

※7月から「戸定の昆虫」の表示方法が変わります。季節の写真のように、新しい日付のものは上に書く
 ようにします。この方が便利かな?指摘を受けての改訂ですが、より見やすくなるようにはしたいものの
 この忙しさなので限界です・・・


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