飛行機の関係で8月18日の夜に現地入りした私は、まだ学会が始まらない19日と20
日にイグアスの滝をブラジル側とアルゼンチン側から見学することが出来ました。乾季が終
わったばかりのこの季節としては水量は雨期の時と比べると60%ぐらいだと言います。そ
れでもすっかり圧倒されてしまいました。
天気はまさに雲一つない状況で、これが何日も続くのです。滝からの水が風で霧状に流され、
太陽光を受けてきれいな虹が形成されます。
少しは動物の紹介もしましょう。ブラジル側には多くのラクーン(アナグマ)が見られました。
下のような看板が出ているにもかかわらず、餌をあげてしまう人がいたり、彼らもごみ箱をあさっ
てしまうことから、すっかりなついてしまっています。
イグアスの滝周辺は最盛期には500種ものチョウが舞うそうですが、乾期明けのこの季節はそれ
ほど多くなかったです。しかし裏翅に88とか80などの数字が現れるウラモジタテハや鱗粉が全く
ないジャノメチョウの仲間(スカシジャノメ)などが見られました。いくつか写真を紹介します。
さて、アルゼンチン側の一番の見所は「悪魔の喉笛」という滝が大きく落ち込んでいくところの部分
です。しぶきが飛んでくるような所に展望台がありますが、途中は増水により通路が流されてしまい、
ボートで渡しています。ここは本当にすごい場所でした。
聞きたかったシンポジウムがキャンセルになり、時間が空いたときにボートで滝周辺をのんびり下る
ツアーと、滝の近くまで行く豪快なツアーの二つに参加しました。
手こぎによる川下りのボートはお客も3人と気楽なものでした。しかし、カメやカピパラが見られた
ほかに何と日光浴中のアリゲーターもいたりして驚きました。
滝の近くまで行くツアーは、エンジンの付いたボートで、下から迫力のある滝の風景を見たあとに
滝の下をくぐるというもので、かなりビシャビシャになりました。これは体験する価値のあるツアー
でした。
というわけで学会そのものはダウンタウンから離れた観光地区のホテルにいわば隔離された形で
行われていたために、私はバンケットなど以外では街に出ることはありませんでした。
しかしまた訪れたいところでした。飛行機で時間はかかりますが、是非行ってみてください。