戸定の昆虫 2024-2 (4~6月)April to June, 2024


 忙しいときもあるのですが・・・更新は細々でも行っていきます。 

 2024年 トップ

  6 22日(
 
  関東地方もようやく昨日梅雨入り,しかし今日は晴れの予報だったので水辺の多い公園で撮影。
 となると・・・トンボばかりですいません。
  
  ウチワヤンマです。まだこれから多くなると思いますが,今年は産卵行動のの良い写真が撮りたい
  ものです。
  
  コフキトンボは今が一番多いですね。でも行った時間が良くないのか交尾や産卵は見られず・・・
  
  この個体はすっかり成熟した状態のようです。交尾行動は見たいと思いますが・・・
  
  コフキトンボのメス。今日はオス型のメスしかいませんでした。「日の丸トンボもいた」と 声を
 かけてくれた人もいたので オビトンボ型のメスも他の場所にはいたようです。
  
  この個体は白い粉が多かったですけでも白粉を吹いても,胸部の斑紋は見えますし,さほど多く
 白粉を吹かないように思えました。
  
   ショウジョウトンボも目立っていましたが,あまり多くありませんでした。
  
  コシアキトンボも多くてオス同士の争い等もよく見られましたが,良い写真にならず・・・またの
 機会にチャレンジしたい・・・・
  
  水辺から離れた場所にいた個体で,コシアキのメスがとまっている!と写真撮りましたが
 よく見たらオオシオカラトンボのメスでした・・・そういえばオオシオカラトンボのオスは
 写真撮っていなかった・・・ あとシオカラトンボもいましたが,これも写真撮っていない・・・
  やはり交尾や産卵が確実に見られるのはイトトンボの仲間ですね・・・
  
  水面上の枯れ枝で交尾していた クロイトトンボ(メスは異色型)。クロイトトンボは午前でも
 午後でも あまり時間に関係なく交尾態が見られます。個体数が多いから時間など関係ないのか・・・
  
  産卵中のペア。これもメスは緑色の個体です。
  
  こちらはメスの体色が青い,オス型と呼ばれる個体。 交尾個体は少なかったが産卵ペアはそれなりに
 多く見られました。
  クロイトトンボと同じ _Paracercion_属のセスジイトトンボやムスジイトトンボが,交尾や産卵して
 いたら撮影したかったのですが,ムスジイトトンボは産卵していました!
  
  連結中の個体,産卵中の一休みという状態でした。
  
  水面上での産卵,このペアは本当にせわしく動き回り, 潜水産卵は見られませんでした。
  
  水辺の周りに大きなイトトンボのシルエットが見えたので 注目したら
 オオアオイトトンボでした。水辺で羽化した直後は見ていますが,その後は
 少し離れた林等に行ってしまうので,色づいた個体が水辺で見られるとは
 少し意外でした。餌が多いから?居残っているのか?まだ未成熟個体だと
 思うので,そのうち移動すると思いますが・・・。
  

  6 21日(
 
  出ていたのでできなかった夜間採集ですが,雨のあとで気温も下がっていて成果はイマイチ・・・
 でもスズメガ類は新たな種が来ていました。
  
  エビガラスズメです。腹部の黒とピンクのストライプから“海老柄” とされています。
  
  コスズメとかに比べると,口吻がとても長いので,アベリアの小さな花にホバリングを交え 次々と
  素早く口吻を差し込んでいくのは・・・見事な飛翔力としか言いようがありません。

  
  セスジスズメもいました。翅の模様もそうですが,背中の筋(セスジ)がはっきりわかります。

  6 20日(
 
  講義終了の学生達の通行で獲物を見失い右往左往していたサトジガバチと遭遇,私も講義後でしたが,
 先ずは見失った大型のシャクトリムシをうまく誘導してやり,獲物をゲットした個体を追跡!そしたら
 完全にオープンな場所に巣穴があるではありませんか!講義だったのでカメラはもちろん 携帯も持参
 していませんから良い写真を撮り逃しました・・・・(涙)
  少しして巣のあった場所に行くと・・・
  
  獲物を埋めた巣の上に目印なのか?を置くところでした。その後いなくなってしまったのでこの目印
 は何の役割があるのか 時間があれば観察したいと思います。でもこの写真を撮るときでも人通りの多い
 道ばたでかがみ込んでいるからかなり怪しい人になっています。まあ私の素性や行動はある意味認知
 されているでしょうから気にしませんが(笑)
  で,時間があったのでジガバチのようなすごい瞬間は無理でも何かいないか?と圃場へ・・・
  
  すぐに逃げて行ってしまったので良い写真ではないですが,ムネアカオオクロテントウがいました!
  写真で見るより前胸背面は赤くないものの本種であることは間違いありません。中国やベトナム
 などにいる外来種ですが,近年日本に入ってきていました。でも内にも分布しているとは!
  クズが茂る学内の圃場には餌となるマルカメムシの幼虫も多いですから定着していますっけど,
 本種は 初めて確認しました。また探してみます。
  
  ハエハンドブックのおかげで種名(もしくは近い仲間)がわかった ウデゲホソヒメアシナガバエ
 この個体は腹部末端の形状からメスと思われるので前脚跗節に毛の束はありません。
  
  こうしたハエなどは,やや斜め上からの写真の方がわかりやすいですかね・・・・
  
  ハエ繋がりですが,白い部分の面積が小さく,クロベッコウハナアブのようです。翅のつけ根部分の
 鼈甲色が特徴なのでしょう。 幼虫はハチの巣に寄生しているそうなので,どんな生活史をしているのか
 大変気になります。
  
  ラミーカミキリはいつ見ても写真撮りたくなります(笑)
  
  前から撮影すると,覆面レスラーのような獰猛な顔をしています。

  6 16日(
 
  九州に出ていましたが,生憎の天気と狙っていた供試虫が採集できず・・・残念な結果に・・・
 1日だけ天気が良くて調査ついでに撮影も行えました。
  
  トゲオトンボの仲間はどの種も分布域が狭いですが,本種が一番限られた分布というイメージです。
 コシキトゲオトンボ,今年も見ることができました。
  ちょうど良い時期だったようで,今年は交尾も観察できました。
  
  薄暗い林の中の流れにいますから見つけにくかったですが,撮影できて嬉しい。
  
  小さな流れの水の反射により 背景が光っています。ストロボの照射光の影響もあるかもですが,
 メスの腹部末端が青っぽくなっています。でも肉眼でもやや青っぽく見えました。
  
  脚の赤色が印象的で・・・なんとも魅力的なイトトンボの仲間です。
  
  交尾直後のメスはしばらく休んでいますが,この時に卵などが排出される遊離性静止産卵が行われ
 ていました。 その後飛び立っていくと,どこで産卵するのか見つけるのが難しい・・・
  
  結構探したら・・・ようやく1頭産卵している個体を見つけました。 流れの脇の落ち葉に産卵して
 くれました!でもあまり湿っていない落ち葉でした。
  
   濡れた石とかにも産卵していましたが,雨が多いシーズンだから,産み付けられた卵が流れたり
  流された他の石に潰されないか心配です。
 
  交尾や産卵に感動して林から出てきたら やや違和感のあるテントウムシが・・・
  
  ナミテントウの二紋型にしては,赤い紋が大きすぎて違和感がありましたが,調べてみたら
 やはり別種で オオフタホシテントウでした。 九州から南西諸島に分布とありますが,温暖化で
 分布域の北上とかあるのかな?食性とか調べてみたい。
  
  これは北海道から九州に分布するセマダラコガネですね。触角がきれいに三叉になっていた
 のでうまく写り込むように撮影してみました。

  6 12日(
 
  久しぶりに夜間採集を行いました。成果は今ひとつでしたが,訪花していたスズメガを撮影・・・
  
  これはセスジスズメのようですね。アベリアの花から花へ素早く飛び回っていました。
  似た外観だから全部セスジスズメだと思って撮影しましたが・・・
  
  こちらはコスズメですね。後半は全部コスズメを撮影していました。
  
  コスズメの方がやや赤みがかっていますね。
  
  久々に夜の蛾を撮影して楽しくなりました。明日も学内で夜間採集する予定です。

  6 11日(
 
  今日は遅くなってしまった環境整備(草刈り)。その前に農薬試験のカウントもあったので
 カメラを持って行くと・・・
  
  翅も傷んでいないキアゲハが吸蜜しています!カメラ持っていて良かった!
  
  ずっと吸蜜していたのでシャッターチャンスも多かったのですが,動きがあるので画角に入りづらく
 それでも撮影はできたから良かった。
  
  またオオスカシバも吸蜜していました。シャッタースピードを上げましたが,まだ翅がとまって
  いない・・・でもこれくらいの動きがあるのも良いかな?と,自己満足(笑)
  
  横から撮影でき,背景も抜けると浮かび上がって良いですね!
  
  口吻を刺すことで花が抜けて,それを刺したまま次の花を吸蜜する個体(笑)でも抜き差しすると
 この引っかかっている花は取れるので摂食行動には影響ありません。

  最後におまけ?授業に使える!と事務の方からいただいたオリーブアナアケゾウムシ!でも
 擬死してなかなか起きず,結局シャッターチャンスを逃していましたが,新たなオリーブの枝を
 提供していただき再び撮影を試みたら・・・今度はちゃんと活動してくれました!
  
  体に凹凸が多いですね。
  
  和名からだと外来種のようですが,なんと日本に土着している種だそうで,モクレン科の樹木を
 餌としていたのが,オリーブの輸入により寄主が移ったようです。こういう例もあるのだと
 驚きました。  

  67日(
 
  千葉のリゾートで昆虫教室的なことをするので,その下見で出かけました。1泊したので翌朝
 早起きしてモートンイトトンボの産地へ!でも今年は数が少なかった・・・
  
  まだ未成熟個体もいたので,これから多くなると良いのだが・・・ どうでしょうかねえ・・・・
  
  移精が見られた個体は草の影に入ってしまい,今年は良い写真撮れず・・・・また行こうと
 思いました。
  
  このペアは下にいるメスが 複眼を掃除していましたが,身繕いしているようで良い感じ(笑)
  
  これは成熟メス。早朝なのに単独メスがいるとは思わなかった・・・まだ出始めなのか,個体数が
 少ないからか・・・・また確認したい
  
  オスの単独個体もいました。腹部がオレンジ色で小さいけど好きなトンボです。
  
  これはまだ早朝で朝露に濡れていた個体。
  
  他にはキイトトンボもいたが,これも数が少なかった・・・まだ時期が早かったと思いたい・・・
  
  ヒメアシナガコガネがいました。翅を伸ばしているのでもしかしたら羽化直後か?その割には
 汚れがついているから濡れた体を乾かしている?
  
   このシーズンに,もう一度行って見ようと思いました。

  6 1日(
 
  今年度初めて,近場の公園に行きました。
  
  カミキリムシがいました。調べたらキマダラミヤマカミキリのようです。ミヤマ(深山)という
 名前ですが,平地にも普通に見られる種類のようです。
  あとはトンボばかり撮影していました。
  
  コフキトンボがいました。これはオスですが,縄張り争いも少し見られました。まだこれから
 活発になるのかな,という印象でした。
  
  こちらはメスです。彼らは他のトンボのように休むときに翅を下げることがないので体がしっかり
 見え,写真写りが良いですね。
  
  こちらは帯トンボ型のメスです。ここまではっきりした2型がどう進化したのか調べてみたい
 ものです・・・
   今回たくさん見られたこのイトトンボも,メスには2型あります。
  
  アオモンイトトンボです(交尾態)。下にいるのがメス。この個体は褐色で成熟した
  個体と考えられます。
  
  これは色がやや赤いので,未成熟といってもおかしくない個体ですが,体色と成熟度は明確に
 線引きはできないようなので,未成熟に見えるような個体も交尾や産卵は観察されます。
  
  こちらがオスの体色と同じであるオス型のメスです。オスと同じ体色なので配偶〜産卵行動時に
  オスの干渉が少ないとも言われているようですが, 実際どうなんでしょう???
  
  今回も数多くのペアが見られました。
  最後にシオカラトンボの交尾態を見つけました。
  
  産卵も撮影したかったが,所用もあり公園をあとにしました。

  5 29日(
 
  学内で圃場を見て回りましたが,草刈りしないと・・・・昆虫も観察しました。
  
  ハコベホウズキの花に来ているキムネクマバチでも小さい花にちゃんと顔を突っ込むのではなく
 横から大顎で孔を開けて蜜泥棒をしています。
  
  どの個体もそうしています。でもこのハコベホウズキは南米産のもののようで,実はならない?
 そうですから,この子達ののせいで受粉できないということではないようですが・・・
  
  アシナガバエがいました。毎年この時期によく目にしますが,種名はわからず・・・でもつい最近
 発売された 「ハエハンドブック」によるとウデゲヒメホソアシナガバエのようです。オス個体だし
 前脚に毛の束があるようだからです。でも近縁の未知数が多数いて種どころか属の同定も困難と書いて
 あるので,言い切りはできませんね・・・でも近い種がわかって嬉しいです。
  
  クリの花が咲いていました。そしてヒメトラハナムグリもいました。翅を横切る縞模様で
 動き回ったり飛んでいるときなど,ハチの仲間のように見えるのが すごいです。
  
   ウメスカシクロバが吸蜜していました。この時期に見られますが,園芸では少ないので嬉しい。
    
  ラミーカミキリ・・・だんだん多くなってきている気がします。 でも見つけると嬉しい。
     
  学内の一部のアジサイの葉が丸坊主になっていました。発生は終わった感じでしたが,少しだけ
 まだ残っている幼虫が・・・アジサイハバチのようです。幼虫は久々に見ました。成虫が現れたら
 紹介したいです。

  5 24日(
 
  兵庫に行ったので,始発まで(笑)行く時間を早めてトンボ撮影・・・・
  
  目的だったグンバイトンボ。3年前はこのような羽化したばかりの個体しかいなかったので
 こんな個体を撮影するだけでも満足するつもりが・・・
  
  もう成熟個体もいるではありませんか!しかもメスを探すようなオスも多数!期待も高まります。
  
  気が付くと・・・もう産卵している個体が!
  
  他のオス個体や別種クロイトトンボが近くに来るとこうして両脚を拡げて威嚇します。本種はこの
 写真が撮りたくて・・・と思っています。
  
  
  こんなふうに他種ですが,クロイトトンボが縄張りを主張して近くを飛んで威嚇します。
  
  メスは水面下の水草に産卵していますが,だんだん潜っていくので潜水的な場面も見られます。
  
   メスはかろうじて頭部だけが出ていますが,昆虫はこれでは呼吸できないので大変です。
  
  完全に潜っている場面もありましたが,時間的にはそう長くはなかった・・・でも3分とか
 全く問題ないので 常人なら無理という時間ではありましたが(笑)
  
  産卵する場所は広くあるはずですが,良い場所は限られているのか,複数個体が集まる場合も
 多かったです。
  
  この日はすごく活発で,午後になっても産卵が多く,なんと午後になって交尾個体を見つけました。
 背景も抜けて良い写真となりました。
  
  複数個体が他個体を威嚇するこんな場面も撮影できて・・・立ち寄って良かったです。

  4 23日(
 
  昨年の秋に近所のお子さん達が持ってきてくれたアゲハの幼虫・・・事務室に置いていたら蛹化して,
 その後研究室で春を待ち,無事に羽化しました!事務の方と逃がしに出ました!
  
  今日は曇り空だったので咲いていたツツジにとまらせてもしばらくは逃げず。美しい春型です。
 元気に過ごして次世代を残していただきたい!
  先日のガマズミはどうなったかと見に行ってみたら・・・
  
  葉は全部落ちていました。当然あれほど賑わっていた昆虫たちもⅠ匹もいません・・・・でもこう
 して芽ができていますから,この先,葉が茂ることでしょう。
  サンゴジュハムシはどのくらい成虫になるのか・・・この前の発生状況だとほとんどは葉が尽きて
 死んでしまったと思われるので,もう少しして成虫の発生があるのかとか,状況を見たいと思います。

  4 19日(
 
  だいぶ暖かくなってきたので,イトトンボの成虫越冬3種の越冬明けの活動を撮影しに行って
  みました。けっこう期待しましたが,やはり数は少ない・・・ホソミイトトンボはまだ水辺に
 来たばかりのようでした。
  
  オスは5,6頭水辺にいましたが,オス同士で争うもののメスは一向に来ないからまたの機会ですね・・・
 でもメスが出てきたら良いシーンが撮れそう・・・
  
   ホソミオツネントンボも出てきていました。
  
  オスが数匹いたけどメスは見つからず・・・・もうすっかり色づいています。
  水辺でようやく産卵個体を見つけました。
  
  もうすっかり色付いて産卵しているペア。動き回っていたからなかなか良い位置にならず・・・
  オツネントンボもようやく見つけました。
  
  彼らは枯れた部位にとまりますね・・・・
  
  メスもいたので産卵とかは終わったのかと思いましたが・・・
  産卵ペアも見つけました。彼らもやはり動いていたものの,1ペアは落ち着きました。
  
  風が強くて葉がずっと揺れていましたが,何とか撮れました。バックに池が移って良い感じ(笑) 
 こういう写真を見ると広角レンズで撮影したくなる・・・今日は越冬3種を全て撮影できたので満足。
  池にはアメンボがいたので写してみました。
  
  意外に,近寄ってきてくれてこれも満足(笑)
  水が引いて湿地となっているところでナミアゲハ数匹とアオスジアゲハ1頭が給水していました。
  
  近づくとアゲハはいなくなりましたが,アオスジアゲハは私を警戒しつつも近くまで来てくれました,
 しかも良い感じに静止してくれたので,撮影できました。いろいろな昆虫たちを写したいものですが,
 時間がとれませんね・・・

  4 16日(
 
  沖縄から戻ってすぐに今度は鴨川に行き昆虫採集(笑)・・・でも目的種は採れず・・・・
  
  結構歩いていたのがヒメツチハンミョウ。こちらはオスで触角の形が変わっています。
  
  こちらはメス。腹部にはたくさんの卵を有しています。
  
  彼らは植物食なので,歩いていて植物があるとかじっていました。
  たいていの場合は,少しかじっただけでしたが,一番長く摂食していたのは・・・
  
  桜の花びらでした。 無傷の花びらをここまで食べていました。カメラのフラッシュが当たっても
 全然気にならないようでした。   

  4 11日(
 
  学内もすっかり春なので,昆虫たちを探してみました。i池の周りを探してみたら,クビキリギスの
 2型が逃げて池に落ちました。どちらも救出ということで捕まえて 写真に撮りました。
  
  こちらは緑色のタイプ。ヤハズエンドウ付近から飛び立ちました。
  褐色型は枯れ草から逃げ出していました。
  
  両型を同時に見つけたのは久々です。暖かい日だともう鳴いていて驚きます。
  
  これも草むらから逃げ出したツチイナゴ。池内の枯れ草にとまって動かなかったので
 撮影することができました。
  池の掃除をしないと・・・
  モンシロチョウやツマキチョウに昨日撮影したベニシジミやキタテハがいましたけど,どれも
 とまってくれなかったので,今日は 撮影せず・・・
  クロヤマアリの巣がありました。巣門が大きく開いていたので横から撮影できました。
  
  奥に大きく開口しているのが巣穴です。雨の時に大丈夫かしら。
  
  のんびりしている個体はいなくて,どんどん移動していますが,これは手前の個体が奥の個体
  から口移しで餌をもらっているように見えます。こんな状態なのにすぐに移動していました。
  
  こんな感じで出入りの多い巣穴でした。
  これで今日の観察は終わりと思っていたのですが, 事務の方から「樹が虫に食べられて枯れそう!」
 といわれてその樹を見たら・・・・
  
  ガマズミの葉が食べられてレース状になっています。サンゴジュハムシのしわざです。大発生して
 たぶん全葉落葉だと思いますが,また生えてきてサンゴジュハムシの幼虫はもう発生しないので
 今年は大丈夫だと思いますが,しかし・・・すごい数で驚きました。
  
  かろうじて残っている葉はどんどん食べられています。でもこれまで亜終齢幼虫のような気がするので
 成虫になる個体がいるのか・・・このガマズミの樹を気にしたいと思います。
  こんなにハムシの幼虫がいるので,何か天敵とかいないのかと思ったら・・・・
  
  それなりに多くの小さなゴミムシがウロウロしています。ジュウジアトキリゴミムシです。こんな
 ように幼虫に近づくのですが,この個体を襲うこともなく,他に行ってしまいます。
  
   大きさは6ミリぐらいで小型のゴミムシですが,よく飛翔して動き回っているのでこれでよく食べれば
 良い天敵かもしれませんが,摂食場面がなかなか見られませんでした。
  
  しかしどうしても食べている姿を見たくて探してみたら,ようやく見つけました!オスがメスに
  マウントしつつも摂食していました。
  
   明らかに幼虫を食べているのがわかります。でもあまり襲っているのをみなかったので捕食圧は
 あまり高くないようです。
  他には結構ハエがいました。撮影してみると・・・
  
  ハエはこんな姿をしていましたが,何の仲間か全くわかりません・・・大きさは5ミリ程度。
  
   で,葉表のハエは2頭いて,やはりサンゴジュハムシの幼虫を摂食していました!しかしこれが
 幼虫を襲って食べているのか,例えば塵虫が食べたあとの死骸に集まっているのかはわかりませんが
 2頭が集まってきているので死骸に来たような気がします。ゴミムシが襲った匂いに誘引されているの
 かもしれません・・・
  サンゴジュハムシはその名のとおりサンゴジュに寄生するので サンゴジュも見たところ,低密度
 でしたが,サンゴジュハムシはいました。で,ジュウジアトキリゴミムシを探すと・・・
  
   やはりいるではありませんか!ガマズミのハムシ個体群のように高密度ではなくてもこのゴミムシの
  姿が見られるということは,誘引されているような結びつきを感じましたが,もっと観察してみたく
 なります・・・ちなみに他のサンゴジュの生垣でもハムシとともにこのゴミムシがいました。
  
  またガマズミに戻って観察したら他の葉の裏側でも摂食している個体が・・・ やはり交尾中でまあ
 これは偶然でしょうけど・・・
  
  十字の斑紋は個体差がありました。これは一番十字になっていた個体。体全体もやや黒っぽく,
 黒色味が強い個体と言えます。
  
  葉脈だけ残して食べられた葉・・・この後,葉は褐色になって枯れて落葉するようです。でも葉は
 また生えてきますし,その時にサンゴジュハムシは成虫が出てくると思いますけど,この状況だと
 今いる幼虫の多くは餌はがなくなって蛹になれないと思うので,次の葉はあまり食べられないと思います。
  で,来年の個体群は少なくなる・・・というのが私の予想ですけど,これから先も注目して写真
 撮りたいと思います。忘れないようにしないと・・・
  ハムシ繋がりで・・・
  
  ギシギシの葉を食べるコガタルリハムシの幼虫。この幼虫も大量発生していましたが,それをお見せ
 してもサンゴジュハムシと変わらないような写真なので,あえて単独の摂食写真です。
  久々に学内で楽しく撮影しました。忙しくても外に出ないとダメですね・・・
  意外なところに意外な個体が・・・・
  
  トホシテントウの幼虫がコンクリートの壁,しかも地面からそう離れていない場所にいました。
 まだ餌となるカラスウリとかは全く生えていないので,調べたら彼らは幼虫越冬なんですね・・・
 十分育っているようにも見えるので,もう少ししたら蛹になって カラスウリとかが伸びてきたところで
 羽化して活動をはじめるのかな・・・と思いました。しかしテントウムシの仲間で幼虫越冬がいたとは
 恥ずかしながら全く知りませんでした。

  4 10日(
 
  昨日はけっこうな雨でしたが,今日は見事に晴れたのでオツネントンボの産卵を撮影しに出かけて
 みました。 しかしながら条件は最高だったのに全然いません。朝は冷えたので少ししたら出ているのかと
 思いましたが,待てど全く出てきません・・・・
  
  ようやくとまっているオスを見つけました。複眼の一部が青くなっているので成熟していることがわかります。
  近くで産卵しているペアもいました。
  
  でもこの1ペアだけしか見つからず・・・また日を改めて行くことにします。トンボは全然ダメ
 でしたが,この場所にやはり撮影できている人が二人いて,全然見られないことを嘆き合いつつ
 お話しすると・・・なんとトンボの図鑑では名の通ったお二人だったので嬉しくなりました。
  新たな嬉しい出会いに感激しました。
  
  お二人と別れて近くの緑地でチョウの撮影を試みましたが,ツマキチョウはとまってくれないので
 全然撮影できず・・・
  
  こうして吸蜜しているような種だけで残念・・・ キタテハです。カミキリモドキのような甲虫もいました
 いました。
  
  キタキチョウは,オスはメスを探して飛び回っていましたが メスは吸蜜する個体もいました。でも
 すぐに離れてしまうので,これも失敗・・・追跡していたらオスから逃げ回っていたメスが一休み
 なのかとまってくれたので撮影できました。 成虫越冬のチョウは元気に活動しています。
  
  ベニシジミもみられました。吸蜜しているのを撮りたかったが彼はとかそういうところにとまって
 ばかり・・・でもこうしたところにとまるのは,景色に溶け込むのに最適 ですね・・・


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