戸定の昆虫 2023-1 (1~3月)Jan. to Mar., 2023


  感染者も減っているが,全数調査ではないならもっと凄い数かもですが,日常も戻りつつありますね!

  なかなか更新できませんが、今年もトンボ中心に進む予定・・・ という感じか・・・

 2023年 トップ

  331日(
 
  あっという間に3月が終わってしまいました。いよいよ来週から新年度です。少し気分転換したくて
 北関東に撮影に出たのですが,電話やメールで私の職場在室確認が多くて,もう諦めて有給休暇にも
 かかわらず 、職場に戻り?ました(笑)戻る前の写真です。
  
  まず飛び立ったトンボがいたので見たらアジアイトトンボの羽化したばかりの個体でした。
 今年は春が早いから,生命の営みももう始まっているのですから,私も新年度モードになら
 ないとなりませんね・・・
  
  少し色づきはじめた個体もいました。今年もアジアイトトンボの写真も多く撮ることでしょう。
  
  さて,本日のお目当ては・・・
  
  越冬明けのオツネントンボです。元気に池に戻ってきていました。交尾と産卵を撮影したかったが
 交尾個体は気が付かず逃がしてしまった・・・
  
  産卵個体は撮影できました。たまたま出会った人が見つけてくださったので,他力本願ですが・・・
  
  同じ様な写真でした(レンズが少し違います)。越年蜻蛉の産卵は水面に浮いた植物の遺体にする
  ことがが多いようなので 撮影できて嬉しかったです。今度は心に余裕があるときに行ってみたいです。

  329日(
 
  前日有志による池掃除が行われて,だいぶスッキリしましたが,今日は圃場の面積を測るとかしたので
 少しだけ写真撮影。
  
  アオオサムシの 前翅を運ぶクロヤマアリです。アオオサムシは昨年の個体?越冬中の死亡個体?
 あまり食べるところがなさそうな鞘翅ですが, 一生懸命運んでいました。
  池を覗くと,なんと大きな魚がいます。オイカワのようですが,勝手に放流されて困ります・・・
 捕獲は心配しましたが,ヤゴとかが食われるのでいつか捕獲します。
  
  活動中のイトトンボのヤゴがいました。うーんアオモンイトトンボ?よくわかりません・・・

  324日(
 
  もう金曜日です・・・年度末も凄い勢いで進んでいます。
  きょう,午前は少し天気が良かったので時間作って撮影してみました。外に出ての撮影は穏やかな
  時間が過ごせるので,貴重な時間です。
  
  モンシロチョウを撮影できました!どこにでもいるチョウながら今年初となると嬉しいです(笑)
  
  キタテハも元気に活動しています。この個体は越冬したのに翅が傷んでいなくて綺麗ですね。
  
  タンポポの花にハチが来ていましたが ,どれも同じ種のようでした。花の中に潜っていましたが
 この個体はやっと出てきたので撮影。ツヤハナバチの仲間なんでしょうかねえ? ハナバチの専門家に
 聞いてみます。
  
   ちょうど飛び立つ直前です。
  ハチがいたので他のところでもハチがいないかと探したら・・・
  
  ハチと同じ仲間ですが,羽アリがいました!まだ3月なのにもう羽アリ!と驚いて,撮影した写真を
  見ると腹柄が2節あるのでフタフシアリの仲間です。でこの大きさで形態的にも似ているので恐らく
 クロナガアリです。秋にイネ科植物の種子などを集める収穫アリですが,結婚飛行は春先だとあって
 見つけられたらと思ったのが見つかりました!とっても嬉しいです。この時期にクロナガアリが見ら
 れるなんて!
  
  この写真も女王アリですが,横にいるのはワーカーです。身の回りの世話なのか引き留めようとして
 いるのか,ちょっとわかりませんね。お節介のようにも見えました。
  
  オスもいました。でもオスは非常に小さい,奥に見えるワーカーよりも一回り小さい感じ・・・
 メスに比べると  頭部がかなり小さいのと,飛び続けるからなのか胸部が大きいです。
  
  羽アリでワーカーより小さいのはオスで,メスは大きいですから直ぐに分かりますね 。
  
  飛び立とうとしても落ちる個体も多く・・・うまく飛行できた個体がいなくなって残りの個体?
 
  
  この個体は飛び立ちました!前脚や触角が少しブレていますが,これから飛び立っていく瞬間を
 切り取れたことは非常に嬉しく,何だか自分の気持ちを表現しているような気分になりました。
  4月からはもう新年度。心機一転,頑張っていきたいと思います。  

  322日(
 
  今日は23℃とかの予報でもう暑いくらいです。でも明日から天気が悪いようなので,時間を作って
 昆虫の写真を撮りに学内を散策。
  
  久々にキタキチョウを撮影しました。ハナニラ?を吸蜜していました。オスメス各3頭は見られ
 盛んに活動していました。
  
  これはタンポポからの吸蜜。オスはメスを探して飛び回るので撮影は吸蜜しているメスが楽でした。
 オスも撮影したいがまたの機会に。
  
  ハナニラの花が好みのようでした。
  成虫越冬のチョウがもう1種いました。
  
  キタテハです。やはりハナニラに来ていました。ところがすぐに飛び立つと,今度は花のないところに
  降り立ったので近づいてみると・・・
  
  もう一頭キタテハがいるところに降り立っていました。しかも相手をロックオンという感じ・・・
  
  中脚で押していますが,左の個体(メス?)は逃げないので,配偶行動の一環ですかね・・・
   もう暑いくらいで春に羽化してきたチョウたちも飛んでいましたが,飛び回っているので撮影は
  難しいです。 モンシロチョウやヤマトシジミは撮影できませんでした。
  
  唯一ベニシジミは吸蜜していたので撮影できました!確か幼虫越冬だったと思うので,もう蛹を経て
  いるのかと・・・少し驚き! しかしハナニラの力は偉大ですね!

  夕方,学生と一緒に昆虫探し(笑)昆虫見つけていたら気分が落ち着きますね・・・でも以下の昆虫は
 全部4年生が見つけてくれました(笑)
  
   最初クワコと勘違いし,でもこの時期にスズメガかと思ったらホシヒメホウジャクでしたが,何と
 彼らは成虫越冬だそうでビックリしました!かなりの驚きです。
  管理しているハウスに入ったら・・・
  
  まあハウスだから仕方がないですが,オオカマキリの若虫がいました!3月に見たことないので
 驚きましたが,4年生は野外でも見たそうです。オオカマキリの卵は休眠しないようなのでこんな事が
 起こってしまいますね・・・
  
  一齢若虫(幼虫)でもこの貫禄(笑)不完全変態の代表選手ですね。
  
  バラの新芽にいたアブラムシですが,お馴染みの?イバラヒゲナガアブラムシではない!もしかして
 ワタアブラムシですかね!初めてバラに付いているのを見ました。
  パンジーのアブラムシの試験をしたかったが,放飼しても天敵がたくさんいて増えません・・・
  
  ナナホシテントウの 一齢幼虫ですかね・・・試験したいアブラムシをしっかり捕食しています。
 天敵なので良い状況なのですが,試験ができないので 何とかならないかしら・・・

  最後に池の方にも行ってみました
  
  マルガタゴミムシの仲間のようですが,種名は全くわかりません(笑) 1センチ程度はあったので
 少し検討すれば分かるかな・・・
  久々に学内を何回か歩いて,こういうことが大事だなと感じました。

 317日(
 
  学会から帰ってきました。心身ともに疲れ果てていますが,ミノウスバの成長を見に行くと・・・
  
  葉の表面を削り取る摂食ではなく,葉をしっかりかじっているのが分かります。

 311日(
 
  3月上旬では観測史上初という「連日の気温20℃以上」が続いていますが,もうすっかり春という
 感じです。もう写真が撮れるとは思いませんでしたが,ミノウスバです。
  
  まだ孵化して少ししか経っていないので,葉もあまり傷んでいませんが,3月上旬でもうミノウスバ
 が発生するとは・・・。
  
  枝によってはまだ展葉前のところもあり,本当に早春の害虫ですね・・・
  さて,春らしい昆虫を探しましたが・・・
  
  ミスジミバエがいました。初冬に見ることも多いミバエですが,春になって活動はじめましたね。
  ローズマリーの花にハチやアブが来ていました。
  
  こちらはアシブトハナアブ です。後脚腿節が太いのでその特徴を撮らねばと思ったら・・・
  
  花にぶら下がりましたが,抱え込むようにとまったので, ちょうど良い感じに写りました!まさに
 アシブトハナアブという感じ!
  
  この他にはニホンミツバチも来ていました。こちらは口吻で蜜を吸っています。久々に花に来ている
 昆虫を撮影しました。 こうしてトンボでない昆虫も撮影していかないと・・・

  36日(
 
  今日は啓蟄!ということで,学内を見て回りましたが,少し寒くて曇っていたので越冬している
 チョウとかは飛ばなくて・・・知り合いがヤツデの葉にいる昆虫の写真を撮っていたので,学内の
 ヤツデを見て回りました。
  
  クロスジホソサジグンバイがいました。こうして見ると左右どちらが頭なのかわかりにくいですね。
 もちろん右にある黒い点は,眼のように見える斑紋です。だから左が頭です。
  
   彼らは成虫越冬だったんですね!こう撮影すれば眼の位置が分かりますね。またヨコバイの仲間は
 中脚を上に浮かせて静止するとまり方をしますね。これは結構不思議なとまり方です。
  他には何がいるのか,葉裏を探してみると・・・
  
  これはゴマフリドクガです。これまでもよく見ていた気がしたが,種名が分からず ・・・でも4年生
 が同定してくれました。ありがとう。今度は成虫を撮影したいものです。
  
  キイロテントウがいました。菌糸とかも付いているようだったので,少々気温が低くても彼らも
 活動開始し始めているんですね・・・
  
  4ミリ弱と小さなヨコバイなので 種名は無理かと思いましたが,ヒメヨコバイの一種です,でも
 ヒメヨコバイそのものなのか,××ヒメヨコバイなのかは 分かりません・・・
  
   真横から撮影しましたが,先端が赤い口吻が見えているようです・・・でも吸汁はしていないよう
  ですね。ヨコバイの仲間はこのようにあまり特徴がないと同定も困難ですね・・・
  さて,ヤツデの葉裏ばかり探していましたが,お目当てはヤツデキジラミという種でした。でも
 見つからなかったので諦めましたが,今回葉裏に一番多かったのは・・・
  
  このチャタテムシでした。これも調べたけど全然分かりません・・・チャタテムシも分かっている
 種は少ないので・・・お手上げですかね・・・
  
   黄色い眼と額の部分に赤い斑があるのが特徴ですが,分からないですね・・・
  
   頭部の形態から,これはそのチャタテムシの若虫(幼虫)と思いますが,断定はできません(笑)
 でもこの個体は翅がまだ小さいのが分かり,チャタテムシが不完全変態昆虫であることはよくわかり
 ます。そういう点では講義で使える写真となりました。

  228日(
 
  今日は日中大変暖かく,夜も気温が下がらなかったので,夜の学内で蛾の観察をしました。糖蜜
 トラップを仕掛けたものの,一番活発な活動が見られたのは圃場のウメの花でした。早春に出てくる
 キリガの仲間がいました。
  
  スモモキリガです。サクラやウメとかモモの葉を食べるようなので 成虫も幼虫も同じ植物を餌として
 いると書きたいが(笑)やや違いますかね・・・
  
  盛んにウメの花から吸蜜していますが,ひとつの花からあまり動かないので,ポリネーターとしての
  役割はあまり大きくないのかもしれませんね・・・
  
  もう1種類,ホソバキリガもいました。この蛾も早春から羽化してくる蛾のようです。
  
  この個体は花から枝に降りたようで・・・あ,これらの個体は私が見つけたのではなく,全部4年生
 が見つけてくれました。彼は院進してくれるので,これから先もよろしくお願いします(笑)
   糖蜜トラップにも来ていました。
  
  キバラモクメキリガです。この蛾は越冬する蛾なので早春に出るわけではないですが,あまり翅も
 傷んでいなくて嬉しい写真でした。
  これも成虫越冬ですが・・・・   
  
  アカエグリバです。この蛾もきれいな翅でした。とまっているところの写真が多いが,こうしている
 写真は初めて撮りました。

  218日(
 
  久々に少し遠出しましたが,友人が見せてくれた昆虫!
  
  クズにできた虫こぶですが, オジロアシナガゾウムシではなく,フェモラータオオモモブトハムシ
  Sagra femorataです。いやあ,噂には聞いていたものの東日本にはいないから感動。でも分布域が
  拡がっているようで,クズしか食べないならともかく油断はできませんね・・・
  
  でかい幼虫でしたが,美味しいので,昆虫食関係でも有名です。 個人的には成虫も見たい。もちろん
 飼育とかするつもりはないですが・・・

  210日(
 
  関東は昨年1月6日以来の大雪予報。昨日で卒論修論発表会も終わって一段落したので余裕もあるから
 オンラインの会議を終えて雪降る中撮影に・・・ しかしみるみる雨になってしまい,現地に着いたら
 もう積もっていません・・・しばらく待ちましたが雪にはならないので雨での撮影・・・
  
  夜間や雨天時は枝からだらりと垂れ下がり,枝のような振る舞いはしません。天敵も活動しないから
 ということなのか ,適応的ですね。雨滴が顔面に接して冷たいだろうに,じっと動かないのも凄いです。
  
  この個体も活動期にとまっているのと同じような姿勢でした。 背景の下草の緑が濃くなってきて
 立春を過ぎ春の訪れが近いことを感じさせます。
  
  雨の日は枝に擬態した 体勢を取らないから個体を探しやすくなります。この個体は今回初めて確認
 少し高いところにいました。
  
  このオスも今回初めて見つけました。雨が小降りになったせいか枝の一部かのような姿勢です。
 背面は暗色なので この枝の色と似ますね。少し隠れ気味ながら眼だけは私を凝視しています。
  
  この個体も垂れ下がっていませんね。小さな雨粒が付きながらも雨が止めばすぐに枝のポーズ。
 あと1ヶ月ちょっとの辛抱で産卵の季節を迎えます。応援したくなります。

  128日(
 
  知り合いのお宅で蕎麦打ちがあったので参加しましたが,隣接する谷津田は昨年ホソミイトトンボと
 ホソミオツネントンボを 撮影したところなので,時間を作って撮影もしました。
  
  背面の黒色部を見せるように体をひねっているのかもしれませんが,自分がとまっている蔓が黒い
 と分かっているようで凄いです。でも胸部も色がやや濃いので環境に応じて体色も違うのか?と大変
 気になりました。
  
  青空バックの写真が撮れ・・・かなり満足しました(笑)
  
  時間も限られたのでこの3個体だけでしたが,周囲の環境で微妙に体色が変わっているように
 思えたので,調べてみたくなりました・・・(笑)

  122日(
 
  出かけたので昆虫も探しましたが,ほぼ何も探し出せず・・・・
  
  このクサギカメムシだけ見つけました,という感じで・・・時間もなかったが残念な結果でした。

  119日(
 
  休日出勤の代休でしたが,気分転換に少し遠くのホソミオツネントンボ越冬地に・・・しかし林が
 切られ更地に・・・個体数は激減していました・・・
  
  ほんの一角に5,6頭いるだけでした・・・ この個体は三脚に固定した広角レンズで撮影しましたが
 あとで写真見たら上部にもう一匹いる(脚が分かります)ことが判明・・・また行きたくなる(笑)
  
  杉林の中でも1頭だけ発見できました。 しかし確認個体は五分の一に(涙)
  
  慣れると見つかりますが,それでも数はとても少なく・・・
  
  ふとした枝先にも付いていて見つけられると嬉しくなります・・・
  ようやくオスも見つけました。
  
  地面から20センチほどのところにとまっていた個体。オスももっと見つけたかった・・・

  111日(
 
  やはり気になるので三脚を持って行ってみました。
  
  やはり固定した方が良い写真になったかもですが,背景の色に引っ張られてやや赤みがかる・・・
 でも満足しました。
  
  このメスは9日とはやや位置が違っていました。この寒いのに移動するんですね・・・

  19日(月・祝
 
  休日出勤したものの,本来の仕事がなくなってしまい雑用のみ片付けて帰ることに・・・それでは
 イマイチなので3日と同じホソミオツネントンボのいる場所へ・・・
  
  この場所では初めてオスを見つけました!数は少ないがいて良かったです。
  夕方になって日も沈んできました。そんなところにもう1頭見つけました!
  
  夕焼けを背景に 撮影できましたが,急に出かけたので三脚など持参せず・・・もしチャンスがある
 なら再チャレンジします・・・

  13日(
 
  新年最初はやはり越冬昆虫ということで・・・
  
  ホソミオツネントンボの越冬写真を撮りに行きました。でも今年は数が少ない・・・単に見つけ
  られないのなら 良いですが,それでも目は肥えてきているのでやはり数が少ないのでは・・・
  
  さんざん探しましたが,ここに紹介した2頭だけでした。

  でもこれは他の昆虫も写せという啓示かもしれませんからいろいろ探すと・・・
  
  越冬観察ではよく見かけるムラクモハマダラミバエです。複眼が綺麗なのでアップで撮りたかった
  のですが, 今日も暖かくすぐに飛んで逃げてしまいました。
  
  木の幹にはフユシャクと思われる蛾が,チャバネフユエダシャクですかね?特徴的な翅のないメス
 を探しましたが,見つからなかった・・・
  
  黒いハエがいましたが,成虫越冬する黒いハエも種名ははっきりしないです・・・
  ハエ目昆虫ばかりですが・・・
  
  これもヒラタアブの仲間としか分かりませんね・・・
  
  これは今シーズンのハラビロカマキリの卵鞘ですね。

  というわけで、無地にスタートしましたが、更新がどこまで続くか不安なものの・・・
 本年もどうぞよろしくお願いします
 


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