戸定の昆虫 2022-3 (7~9月)July to September, 2022


 うーん・・・今年も,もう半分終わってしまいましたが,相変わらずバタバタしています・・・

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  7 月 29 日(金) 

  そしてあっという間に週末へ・・・今日は暑かった・・・学内を少し歩いたので・・・
  
  タマムシの雌が飛んできて切り株に産卵していました。でも産卵しているときのカットはピンボケで
 残せませんでした・・・
  
  産卵管が伸びていないときの写真しか,きれいに撮れなかった・・・
  
  キマワリが歩いていましたが,この個体は落ち着かなく,やがて消えてしまいました・・・
  エゴノキにも行ってみました。
  
  エゴヒゲナガゾウムシはこの1頭のメスしかいません。オスもいないかなあ・・・
  
  A棟前アオメアブがいました(眼の色が美しい緑でしたので,シオヤアブではないですね)。時々
  他の昆虫が近くを飛ぶと,追いかけていましたが,見ているときには捕獲できていませんでした。
  
  トンボ池も太陽当たりまくりで,水もぬるかったです。 オオシオカラトンボとショウジョウトンボが
 テリ張りしていましたが,そのそばで1頭だけアオモンイトトンボが休んでいました。未成熟のメスも
 いたので ,また交尾や産卵も見られると思います。

  7 月 27 日(水) 

  もう7月もおしまい・・・早いものです・・・で,どうしても撮影したい昆虫がいるので
 学内を探してみました。
  
  昨年撮影できなかったので,今年は撮影できて嬉しい! エゴヒゲナガゾウムシです。でもちょっと
 撮影時間が遅かったのか,このメスしかいませんでした。オスも撮影したい!今年はエゴノキの実が
 裏年なのか,ほとんど付いていないので心配です。枯れたりしないと良いが・・・
  おまけに・・・
  
  ゴマダラカミキリも摂食中なのか・・・産卵とかされたらさらに衰弱してしまいますしね・・・
 胸部に白紋があり,前翅基部にも白斑があったのでこれは在来のゴマダラカミキリでしたが,現在
 外来種のツヤツヤゴマダラカミキリの 発生が千葉県でも確認されているので,今後もゴマダラカミキリ
 を見かけたら注意したいと思います。

  午後2時とかなり暑いので,他の昆虫を探しに歩き回れず・・・トンボ池に行ってみます。
  
  ショウジョウトンボとオオシオカラトンボのオスがテリ張りしていました。学内の池もちゃんと
 生態系として機能しているので嬉しいです。
  
  アオモンイトトンボのメスもいましたが,産卵はしていませんでした。今は暑いからもっと遅い時間
 に産卵ですかね・・・   

  7 月 5 日(火) 

  晴れていたので,昨日のスグリゾウムシポイントへ行きました。
  
  サルスベリの萌芽が好きなようですが,いる樹はⅠ本だけで集中分布的でした。
  
  昨日の個体は,新芽のところに移動していました。でも残念ながら摂食とかはしていなかった・・・
  
  休止している個体が多いですが,1頭だけ動いていました。今度は摂食中の個体とか撮影したいもの
 ですが・・・
  トンボ池も行ってみましたが,今はショウジョウトンボが3頭いて争っていました。動きが速くて
 時間もないので断念(笑)もう1頭,オオシオカラトンボもいましたが,こちらは静かにしていた
 ものの,たまにショウジョウトンボと小競り合いをしていました。
  
  帰り際に見つけたオオカマキリの若虫
  
  結構大きくなってきています。光が強いのか偽瞳孔はすごく小さいです。まるで無いようです。
 本当に明るいと色素細胞が完全に下がり個眼1個分しか光を通さないと,こうなるのでしょう。
  というわけで朝の短時間の昆虫観察でした。

  7 月 4 日(月) 

  久々に学内の池以外での写真・・圃場試験をしていたら4年生がスグリゾウムシを発見して
 くれました。作業が終わって撮影しに行ったけど夕方になっていたので背景が薄暗く残念・・・
 撮影はしたけど,公開はどうしようかなと・・・歩いていると・・・
  
  道路上にサトジガバチがいました。しかもあまり動かず,体の掃除などしています・・・何でこんな
 場所に?と観察しつつ,付近を見ると・・・
  
  動いていった先にいました!獲物のガの幼虫・・・麻酔をかけて動かなくなった幼虫を巣に運び
 入れる途中だったようです。 良いタイミング!
  でもこの道は,付近の人も通るので,久々に「道路に屈んで写真を撮る 怪しい人」をやってしまい
 ました・・・
  
  獲物が動かないことを確かめるようにチェックして, 大顎で掴み
  
  飛び立つのではなく抱えたまま動き出しました。動くスピードは意外に速く,途中でまた獲物を
 置いて持ち替えたので ,大顎で掴んでいる位置が異なりますが,どんどん動いて道路を横断し,
 花壇に入っていきました。
  
  その先は雑草のなかを分け入っていくので,残念ながらピントあまり合っておらず,これが限界
 その後は消えてしまいました。でもこのような良い場面に会うと時間や状況を忘れて撮影モードに
 火が付きます。楽しかったです。今度は巣穴で待っていたい気も(笑)

  スグリゾウムシの写真,撮り直しできるかは,明日の天気もわからないので,出しておきます。
  
  さるすべりの萌芽にいたスグリゾウムシ,これはきれいな個体
  
  もう1頭は,土を被っているので,まだ出てきたばかり?うーん,分かりません。
 再度撮影出来るなら葉を食べる様子とか行動を撮してみたい・・・
  
  今日は忙しく,夕刻〜夜に花に来る蛾の採集もしました。成果はまあ,多くなかったですが
 久々に採集できて嬉しかった・・・
  この時もカメラをもっていたので,訪化しているガの撮影とかも考えましたが ,採集第一で
 探していましたが・・・目の前でシルエット的にクロコガネが交尾をしたので,撮影を・・・
  
  今日は月もまだ小さいので暗がりになっていましたが,メスの頭部がはっきりしないものの,ピント
 については問題ない写真となりました。
  また探索しないと・・・   

  7 月 3 日(日) 

  今日は大人しくしていようと思ったが活動的な知り合いからの撮影情報が届く・・・少しだけなら
 と,よく行く公園に。
  前回はいなかった2種が活動していました。
  
  先ずはベニイトトンボ,奥の方にしかいませんでしたが,まだ数は少ない。でも産卵個体もいました。
  
  たまに良い位置で産んでくれるので,良い写真になりました。数が多くなったらまた行きたい。
  少し産んだら奥の草にとまってしまい・・・
  
  再度?交尾しましたが,あまり良い位置ではなかった・・・
  もう1種はこのチョウトンボ,こちらもまだそう多くはなかったが,交尾や産卵といった繁殖行動も
 観察できました。
  
  とまってくれる個体は少ないが,この個体は暗がりにいたから,背景が暗いのですが,幻想的に
 見えなくもない(笑)
  
  これは良いところにとまった個体でしたが背景の抜けが悪いのですいません・・・でも翅の輝きが
 撮影出来たので良かったです。チョウトンボもまた撮影します・・・

  あとは,今年これまでも撮影した種ですが,今年は公開していないので ,出しておきます。
  
  ウチワヤンマがいましたが,交尾してどこに産卵するかと思ったら,逆光の遠い場所で・・・
 写真は明るく処理するしかないので,産卵の様子もよくわからず・・・また狙います。課題ばかりです。
  
  クロイトトンボは相変わらず多く・・・でも行った時間が遅かったので交尾個体は少なかった。
 他個体の干渉が強かったのか,浮葉植物上ではなく,水辺の植物上で交尾していたので撮影しました。
 メスはオス型の配色です。
  
   こちらの産卵個体は,緑色でオスとは違う色(異色型)のメスでした。後のメスが餌を食べて
 いました。タンデム飛翔はメス主導なんですかね・・・
  
  オス型メスも産卵していました。
  
   公園に来ている家族連れは,このトンボが目立つので「あ,赤とんぼ」とか「これはナツアカネ」
 と言っていましたが,意外にショウジョウトンボって知られていないようです。今の時期に赤くなる
 アカネトンボの仲間はいないよ,しかもこんなに赤くなる種もいない・・・って教えたいが・・・
   というわけで,連日観察してみました。

  7 月 2 日(土) 

  午前中だけ,真夏にみられるヤンマの木陰の避暑的なぶら下がり撮影を体験しました。しかし
  驚いたことに,カメラを向けてヤンマを撮っている人が20人はいたのではないでしょうか!?
  そして普段は野鳥を撮っている人も魅せられているそうで,今回,それが分かった気がしました。
  
  マルタンヤンマのオス,この青色に引き込まれます。大きくて綺麗で・・・ヤンマが人気なのも
  当たり前ですね・・・。この個体は翅にクモの巣が付いていて活動状況が分かります。
  
  今日ぶら下がっていたヤンマは,見かけただけでも10頭ぐらいいたので,夏場は「暑さをしのいで
  木陰にぶら下がるヤンマの撮影」が良いですね。
  
  マルタンヤンマのメス,これはまだ未成熟っぽい個体。
  
  これは翅が色づいており成熟した個体のようです。斑紋がまだ黄色っぽいが,光の関係かなと
  思いますが・・・。
  この場所で一番多かったのはヤブヤンマでした。
  
  ヤブヤンマのオスの複眼の青色も,マルタンとは違う良さがあります。
  
  少し明るいところにいた個体。この水色がまた美しい。たまたま糞を落とした瞬間を撮影!
  ヤブヤンマはメスも多かったです。
  
  複眼は緑色っぽいですが,黃色の体色が美しい。
  
  これは少し未成熟的な個体?メスも複数みられました。
  もう一種いるとされたのは,ネアカヨシヤンマですが,撮影している方がいて出会えました。複眼が
 青いけど本種はメスも青く,体の斑紋が黄色いからメスのようだと思いましたが,でも腹部先端が細い
 からオスですね・・・まだ完全に成熟していないのですかね・・・体色だけで判断はダメでしたね 。
  
  この複眼の青色もまた深みがあって・・・
  ネアカヨシはこのオスしかみませんでしたが,今日の成果に大変満足しました。また撮影したい!
 しかし今週の疲れが出たのか,今日も暑い中を歩き回ったせいか,予想以上に疲れてしまい,
 残念ながら明日の遠出を取りやめて,無理ない予定とすることにします。
 


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