戸定の昆虫 2022-1 (1~3月)Jan. to Mar., 2022


 まだ先が見えませんが、早く穏やかな日々が戻ってきますように!

  サーバーの容量超過のためにファイル削除しましたが、改善されないので、学内のサーバーに
 写真公開するのは諦めて、外部サーバーに独自ドメイン取得して公開します(笑)
   解像度も一時下げましたが、容量が100倍になったので(笑)以前と同じにして公開します。

  内容は変わりませんが、トンボだけにならないように・・・ と思うものの・・・

 2022年 トップ

  328日(
  カメラを持って出てみました。春の昆虫撮影が目的でしたが,たくさん飛んでいたモンシロチョウ
 とかは飛び回っていて撮影できず・・・でも同じく飛び回っていてもそう大きく移動しない種は撮影
 できました。
  
  普通は花で吸蜜しているビロードツリアブですが,ここでは水辺の草本の芽生えに口吻を付けて
  給水しているようです。植物が吸水した水が葉先に染み出ているとしたら,ただの水ではなく糖
 分とかが含まれているのかもしれませんが,花もあったのに,全然見向きもしなかったので,
 花蜜より多くの量があるのかもしれません・・・。
  
  何匹もいましたが,草の芽の葉先から吸水している個体ばかりでした。
  
  移動中の個体で,滑空したのか翅が止まったので,嬉しい写真になりました。
  
  かなり高速のシャッタスピードでしたが ,翅は大抵ブレていました。このアブの幼虫はコハナバチ類
  に寄生するそうですが,どうやって寄生するのか興味深いです。
  他にも地面すれすれの低い位置を飛び回っている 昆虫がいました。ハエのように見えましたが,
 と静止したら・・・
  
  コウチュウでした!でも本当によく飛び回るので,コウチュウとは思えなかった・・・
 調べたら 体の周囲に毛が多く,ヒラタアオコガネのようです。ただ図鑑に載っている大きさ(9〜13㎜)
 より,やや小さかった(7〜8㎜)ですが,誤差の範囲ですかね・・・。

  チョウは止まっていたこの個体でしたが・・・
  
  ベニシジミです。まだきれいな個体でした。
  
  少し撮影していたらギシギシの葉裏に移動しました。
  このギシギシを見たところ・・・
  
  コガタルリハムシがいました。クルミハムシで見たようにメスの腹部は卵で膨れ上がっていて
 どのくらい大量に産卵するのかと思います・・・実際発生した幼虫でギシギシは枯れてしまうことも。
  
  また交尾している個体もいて,交尾後に卵巣が発達するのではないようです・・・。 十分成熟して
 から性フェロモンを放出するの?とか,いろいろ分かりませんね・・・
  
  やはりギシギシにいた イチゴハムシです。本種も成虫越冬して春先から出てくるので今が越冬成虫の
 繁殖時期ですが,コガタルリハムシほどではないものの,腹部は大きくなっています。
  
  彼らも数多く見られました。 タデ科の植物でよく見られるようですが,
 イチゴも加害するようです。いるであろう露地のイチゴでは見たことないですが,
 ちゃんと観察したわけではないですし・・・
  イタドリがまだ芽吹いていないからか・・・
  
  イタドリハムシもギシギシの葉を食べていました。これで成虫越冬している春のギシギシに付く
  ハムシ類はほぼコンプリートですね。いよいよ春の昆虫たちの活動シーズンとなったのを実感でき
 ました。
  
  最後にこれは強力な?幼虫,ですが・・・
  
  ギシギシにいたシャクガの幼虫ですが,刺激したらこのような形で静止しました。撮影したときは
 気が付かなかったのですが,こうして見ると,ヘビが 口を開けて噛みつこうとしているように見えます!
 単なる斑紋も赤く血走った目のように見えますし・・・ただ大きさは3〜4㎝程度だったので,ヘビの形態
 に似せることで鳥とかに効果があるのかどうかはちょっとわかりません・・・
 でも 鳥は警戒する可能性があるかもです・・・写真を見てちょっと驚くとともに,現地で気が付かねば!
 と思いました 。

  324日(
  このところ寒が戻って活動できなかったり,年度末で学会もあり大変忙しかったりします。
 今日は新たなテーマでのデータ取り。埼玉のいちご園でクロマルハナバチの行動を調べました。
 受粉用の市販品ですが,クロマルハナバチではありますから,紹介します。
   
  これはワーカーです。
  クロマルハナバチは オスバチの色は全然違います。
  
  こちらの方がかわいい感じもします。
  
  こうして見ると顔はミツバチに似ているので,ハナバチという感じですね。

  312日(
  暖かくなるということで,春の昆虫観察に出ました。
  石を持ち上げてその下を見ると・・・
  
  コブハサミムシが卵を守っていました。これまで成虫は見ていましたが,こんなに春早くに産卵
 しているんですね。甲斐甲斐しく卵を守っていました。しかしこの卵が孵化して幼虫が餌を食べる頃
 このメス成虫は命を終えます。孵化した幼虫が生き残るために自分の産みの親を餌とするからです。
  
  数匹のメスが卵を守っていました。孵化したあとに再度観察しに行きたいものです。
  
  日が照っているのでチョウの仲間もキタキチョウやテングチョウ,キタテハは確認できましたが
 暖かいから飛び回っているため,シャッターチャンスが少なくて残念でした。そこへ目の前に
 現れたムラサキシジミのオス,いきなり翅を開いてくれて写すことができました。翅の傷みも
 少ない個体でした。
  石をひっくり返していたらまだ冬眠中の昆虫も・・・
  
  セアカツノカメムシでした。この時期は背中だけ赤いのではなく全身が赤褐色ですね・・・彼らは
 もっと植物が活動しないと 冬眠から覚めないようですね。
  目的の種の観察は出来ず・・・次のポイントへ・・・
  次の場所は越冬しているトンボの活動場所
  
  ホソミオツネントンボもいましたが,逃げてしまい,数が多かったホソミイトトンボの撮影に。
 この個体は越冬しているときと体色はあまり変わりません。
  
  ここは冬でも日が照ると暖かい場所だそうで,十数匹のホソミイトトンボがいましたが,この
 個体は腹部先端の赤褐色部がやや薄くなりピンク色になっています。体色の変化が起こり始めて
 いるようです。
  
  この個体はもう少し薄くなり薄ピンクという感じですかね・・・
  
  この個体はもっと色の変化が進み,赤が薄くなるどころかもう水色を呈しています。成熟個体の
 基本色は水色ですから第一歩という感じです。色が変わりはじめる過程の第一歩を撮影できて嬉しい。
  オスはこのように水色っぽい個体がいましたが,メスはまだそこまではいませんでした。
  
  腹部末端の色ですが,赤褐色からピンク色に変化している個体が多かったです。
  
  
  どの個体も色に大きな違いは無いですね。最後の個体は餌を摂っていました。こうして活動しつつ
 色が変わってくるのですね。また行ってみて色の変化を観察したいです。
  最初に行った場所は越冬した3種の産卵が見られるという場所でしたが,期待したオツネントンボは
 午後2時頃ねぐらに帰るようで,見られませんでした。その代わり・・・
  
  冬は水があった場所が乾いていて,朽ち木の下に逃げ込んでいたヤンマ類のヤゴがいました。
 水が入るまでの辛抱ですが,いつ頃水が入るのか・・・雨に期待するしかないのか・・・   

  35日(啓蟄 The day of awakening of diapause insects. It's like Groundhog day in the USA.
  今日は啓蟄です。ということで活動するトンボの写真をと思いましたが,これまで行ったことが
 ない場所に出かけて昆虫を探してみました。暖かい日で良い啓蟄日和でしたが・・・
  
  3月下旬にはオツネントンボの産卵も見られるそうですが,産卵前の個体がどこにいるのかは
  皆目分からず・・・ユスリカやハナアブとかはいましたが,シャッターチャンスもなく・・・結局
  元気に活動していたキタテハを撮影。キタテハはまだ休眠から完全に覚めたわけではないですが
  覚めつつあるので啓蟄に相応しいです!
  
  時間も少し経って,また少し離れた場所でもう1頭撮影しましたが,翅の傷み具合を見たら
  同じ個体でしたね。

  もう1カ所行ってみました。こちらの場所の方が水も多く,きちんと管理されており,いろいろな
 トンボも多いようです。出会った方の話では,ここでのオツネントンボは,産卵時期にならないと
  現れないということでした。彼らの冬の間の観察については,かなり敷居が高いので,次年度以降
 ですね・・・
  さて,水辺に行ってみたらアメンボの仲間がいました。これこそ休眠していた所から水辺にきて
 まさに 覚めた昆虫です。
  
  春先最初に現れるのはヒメアメンボという種類だそうですが,アメンボとの区別がつきません・・・
 でも,まさに春最初に出てきていると思うので,ヒメアメンボの可能性が高いかも・・・。
  暖かい啓蟄に虫探しができて良かったです。

  226日(
  今日は暖かくなるということで,昨年2月のホソミオツネントンボの写真を撮った場所で活動中の
 個体を撮影しようと出かけてみました。詳しい方に聞いてみたら,暖かくなったばかりではまだ
 動かないということで,まあそれならとまっているところでも良いかと,半分期待して現地に着くと
  
  メス2頭が枯れた蔓にとまっている場所では,まだとまっていました。日も当たっていて暖かく
 なってもまだ1日2日だと,すぐに活動はしないんですね。暖かい日が 続くと動き出すと思うので
 来週ですかね(笑)
  他の昆虫を探しましたが,飛んでいるのはアブぐらいで良い写真にならなかったため,今回も
 越冬中の個体をクローズアップで・・・
  
  少し緩んでとまっているときもありましたが,このようにまだ越冬体勢を堅持。
  
  下にいた個体も上を向いて越冬体勢でした。でも暖かい日が続いたら動き出すことでしょう。
  他にもいないかと探したら・・・枝にとまっているとパッと気が付くようになりました。これも
 今年たくさん観察できたおかげかなと感じます。 この樹には以前はいなかったので,この個体は動いて
 いる個体だと思います。
  
  広角レンズで思いっきり近づけるのも,こうした場所で越冬しているホソミオツネントンボの撮影
 ならではと思います。でも暖かいから目を離した隙に,この個体はいなくなっていてビックリ。やはり
 動いている個体だからかもしれません。
  
  このオスも,以前はこの樹にいなかったので 移動している個体でしょう。こうした個体の方が
 明日以降とかどんどん移動するかもしれません。
  詳しい方のサジェスチョンは全くその通りで,もっと詳しくならねば!

  というわけで,今日も越冬個体の撮影となりましたが,次に行くときは活動中の個体に会えるかな
 と思います。冬の間もいろいろ撮影できて有り難いホソミオツネントンボでした。なお,この地にいた
 ホソミイトトンボの姿は見えず・・・彼らも移動が多いのかもしれません。

  224日(
  その後もいろいろ〆切等で忙しく,撮影は全く無理でしたが,今週末から暖かくなるという
 ことなので,越冬しているホソミオツネントンボの撮影は最後かも!職場に行くといろいろ
 仕事があるので早く出て出勤前に撮影。昨年のこの時期は,もう暖かい日が多くて,最初に
 ホソミオツネンを撮影したのは 活動している個体でしたが,今シーズンは寒い日が続いていたから,
 活動中というものはまだほとんどないため,多くの越冬中の写真が撮れました。
  最初6頭見つけたこの場所でしたが,下草や樹の管理があったようで,景観はそう変わらない
 ものの,各樹木周りはいろいろかく乱されたようで・・・今回は1頭しか見つかりませんでした。
  
  それでもこの樹を見る前から,ここにはいるような気がしていて,まるで私を待っていてくれたような
 気持ちになりました。ありがとう。
  
  反対側から撮った方が,背景もきれいに 抜けるので,いい越冬写真となりました。日も長くなり
 活動モードにシフトしつつあるのでしょうから,1月以降は段々動いたりするのだなと感じました。
 週末以降は活動しているホソミオツネントンボの写真も撮っておきたいと思いました。

  26日(
  立春過ぎて昆虫の写真を撮りたかったものの、会議や卒論修論発表会で休日も出られないので、
 今日、発表会の練習するために研究室に行く前、ホソミオツネントンボの越冬地に寄り、他の
 昆虫も探してみました。
  
  午前中なのにシロフフユエダシャクのメス成虫が!昨晩交尾できなかった個体なのか、
 早く羽化してしまったのか不明ですが、コーリングしているようにも見えました・・・
  
  コーリングしている体勢としか思えませんが、写真を撮って1時間後に見てもこのまま
 だったので、オスが飛んでいないから繁殖時間ではない気もします・・・ うーん、夕方に
 また観察したくなります・・・
  
  昨年もこの時期に見つけたムラクモハマダラミバエです。今回はオスもメスもいました。
 これは産卵管があるからメスですね。
  
  こちらはオスです。複眼の輝きがいまいちで残念です。また写しに行こうかな(笑)
  ということで、またホソミオツネントンボですが・・・
  
  今までと同じ場所にいたのが3頭で、1頭移っていたようです。これはずっと動かないメスです。
 広角レンズで背景を映してみました。
  もう少し空が入った方が良いかと・・・   
  
  背景が入る写真も良いですね。
  
  この個体も動いていません。とまっている位置は少し違いますが・・・
  
  この個体も少し動いたぐらいでまだいました。
  
  この個体はこの位置で初めて見つけましたが、どこからか移動したのかもです。やや高いところで
 枝がたくさんある樹なので揺らしてしまい、警戒されました。
  この森の整備があったようで木が伐採されたり、灌木もなくなったりしているので、移動した
 個体もいるかと思います。また様子見に寄ってみたいものです。

  1月 29日(
  はやにえの写真を出したらモズを見たいと言われたので、撮影したいと思ったら、知り合いから
 「今いる」といわれて、近くの場所へ・・・でも当たり前だが15分ほどで飛んでいったそうで・・・
  その方は野鳥が得意で他にもいろいろお詳しいので(元高校の先生)、案内していただき・・・
  
  池にはオオハクチョウの幼鳥が!地元でオオハクチョウが見られるとは!感動しました。
  
  これはオカヨシガモだそうで、オス(左)とメスが撮影できました。
  
  またカワセミも!飛んでいるところとかは撮影出来ず・・・鳥の撮影については深入りしないように
 しないと(笑)時間がいくらあっても足りませんから・・・
   昆虫は・・・
  
  サクラの樹皮の凹みにいたヨコヅナサシガメです。寒かったのでまだ密集していました。   

  1月 28日(
  出かけたので、越冬地にも行くと・・・ホソミオツネントンボしか撮影しなかった・・・
  
  
  
   数もだいぶ減っていたことから、暖かい日には場所も移動しているのでしょう・・・

  1月 27日() Jan. 27, 2022, Matsudo Campus
  早めに出て歩いていたら、街灯下にフユシャクガが結構飛んでいたので、桜の木を見ると・・・
  
  桜の木よりも付近の草や生垣には、たくさんのオスが飛んでいます。 ウスバフユシャクです。
  
  桜の幹やその周囲にもとまっています。チェックしましたが全部ウスバフユシャクでした。
 交尾個体やメスがいないかと探してみると・・・
    
  1ペアいました。でも真ん中がメスですが、オスが2頭争っているようです。
  
  少し動いたので撮影すると、右側のオスが交尾していました。左のオスはそばにいましたが・・・
  
  少し経って戻ると、もうペアしかいませんでした。 彼らがサクラの樹を歩いて上がっていくところ
 を撮影しようと、少し他を見て、また戻ったところ、もうどこにもいませんでした・・・
  
  残念ながら今日は1ペアだけで・・・また探しに出たいと思います。

  1月 21〜23日(金〜日) Jan. 21-23, 2022, Chiba Pref.
  用事があり、ついでに夕方のトンボ撮影はできるかと、越冬地に寄ってみましたが・・・
  
  うーん、夕陽のある位置とホソミオツネントンボの位置が合わず・・・ 簡単には撮影できませんね・・・
  
  夕方には見えるかもですが、夕焼けにはなあ・・・
  
  暗くなってくると体を下げました。夜間は視覚的に枝に似せる必要がないから だとされています。
 確かにそうですね・・・

  ホソミイトトンボの新たな越冬個体を教えていただきましたので、観察しました。
  
  スギの林の中に1頭だけ、私にはとても見つけられません・・・拡大すると・・・
  
  枯れた枝葉も多く見事に溶け込んでいました。ホソミオツネントンボと違って、茂った樹木の下で
 さらに垂直に下がった枝にいることが多いです。こんな場所なら鳥もとまりませんしね・・・
  
  
  この場所は、林の外れで上方は樹が生い茂っていませんでしたが、その下に生えていたチャの
  樹の枯れ枝 にいました。
  拡大すると・・・
  
  こちらは上の写真の右上の個体。少し白くなった部位にとまっているので、溶け込んでしまいます。
  
  左下の個体。この個体も枯れた枝の白くなっている部分にいます。一度目を離すとどこにいるのか
 分からなくなり、また探すことになり・・・本当に見事な隠蔽擬態です。
  
  これは奇跡的に私が見つけた個体ですが、ササの上向きの枝に付いていました。色合いとかも
 似ているので、この個体も目を離すとまた探すことになります。腹部が真っ直ぐではなく、少し曲がって
 いるのも、越冬時の姿勢で、これも植物の枝や茎、蔓などに似せているのだと思います。

  その点、ホソミオツネントンボは、開けた場所で枝になりきっているので、比較的探しやすいものの、
 寒いときでも微妙に体をひねって、翅とかを見えない位置にして、見つけにくいようにしています。
    
  カメラを構える前は真横を向いていましたが、私の動きを感知したのか、ファインダーを覗いたら
 体をひねって翅が見えない位置になっています。どうしてこんな技が学習もしていないのに身について
 いるのか、本当に不思議です。

  同じ個体ですが、反対側に回ってカメラを固定したら、動きがないので体勢を直し真横になり
  
  さらにまた動きがあって・・・
  
  左前脚を持ち上げて、やあ、と挨拶するのかと思ったら(笑)
  
  頭を抱えたのではなく、複眼の掃除をしているようでした。寒くてもクリーニングして
 外敵の動きを把握するのでしょう・・・寒くても仮死状態でもなく・・・大したものです。
  
  この2頭は最初撮影したとき、下の個体は枯れた蔓の裏側にいたので全然気が付きませんでした。
 彼らもとまる枝は、自分の体色に近い色合いの植物体を利用するので、よく見ないとわかりません。
  
  こんな感じなら、写真だとまだわかるかもしれませんが人の目だと全体的にピントは合うので、
  このようにホソミオツネントンボだけ浮き出ません。
  
  少し遠目で撮影しましたが、こうすると確かに、パッと目ではわかりにくくなりますね・・・
  
  このようにはっきり拡大して写しても、ちょっと目には枝です・・・
  
  というわけで、2種の越冬トンボの撮影も、今後暖かい日が増えてくると移動したりするので
 今の時期が 厳冬期の最後の機会 かもです・・・

  1月 20日(
  暦の上では今日は大寒です。大寒の朝に越冬している昆虫を撮影するのも良いのではと(笑)
 越冬地を経由して出勤しました。また、サーバー移転記念の写真でもあります(笑)
  
  あまり時間が取れなかったので、レンズ交換したり、凝った写真は撮りませんでしたが 冷え込んだ
 朝にじっとしているホソミオツネントンボ・・・健気です。
  
  同じ個体を反対側から撮影。この個体は雪の時にもここにいましたし、 暖かくなっても移動して
 いませんでした。
  
  この個体は近くの枝に2頭いた個体のうちの1頭だと思いますが、 どちらも移動しており、もう1頭は
 少し探しただけでは分かりませんでした。やはり暖かい日には移動しますね。
  
  この個体は、位置は移動はしていましたが、 同じ樹にいました。ほぼ移動していない個体が4頭
 でしたが、 2頭は探索している時間はありませんでしたが、どこかに移動しているようです。
  
  この個体も動かず。またいつも腹部を少し曲げているようです。
  大寒の日に撮影というのも良かったです。最後に越冬個体ではないですが・・・
  
  雪が降ったり風の強い日もあったのに、まだ残っていたニイニイゼミの抜け殻です。
 ・・・じっと春を待っているようにも見えました。   

  1月 14〜16日(金〜日
  この週末は時間を作って厳冬期の成虫越冬トンボ撮影。種類は2種で変わらないから
 あまり出しませんが・・・(笑)
  
  ホソミイトトンボです。昨年冬季に行って何も見つからなかった場所ですが、今年は越冬2種を
 見つけることができました!慣れもあるのかもしれませんが嬉しいです。特にホソミイトトンボは
 影に隠れているので見つけにくいです。
  
  これは知人が教えてくれた個体なので、私が見つけたのではないですが、もう1種の
 ホソミオツネントンボに比べると、見つかる個体数が少ないので 、いると嬉しいです。
  
  ホソミオツネントンボは陽当たりの良い枝にいるので、見つけ易いですが、
 これも慣れないと擬態で分かりません・・・
  
   林道に沿った樹にいました。
  
  こうした腹部を持ち上げたポーズにより、枝のように見えて素晴らしいです。
  
  日中暖かいと、越冬というよりやや活動的なとまり方になります。また
  他の個体は飛んでいました!

  1月 13日(
  事務棟前に植えているヤマボウシの調子が悪いようで、樹皮に孔があったりするから
 虫がいるんでしょう、と言ったため、 同定依頼されました(笑)。
  
  樹液がしみ出したりしているので、コスカシバとかのガの幼虫かと思いましたが
 ノコギリと鉈で開けてみたら・・・
  
  カミキリムシの幼虫が入っていました。でもこれだけだと分かりません・・・
 広食性のカミキリだろうとは思いますが、しばらく様子見ますけど、飼えるかな?

  1月 9日(
  ホソミオツネントンボが多い場所に行ってみました。この場所は今は人が入らない
  ので、なんとまだ雪が結構残っていて雪を背景にトンボの撮影を試みました。
  
  はっきり覚えているわけではないですが、前回来た時とは、掴まっている枝は
  異なる個体が多い様に感じました。暖かい日に移動とかしているんでしょう。
  また複数の 個体が同じ枝にいるケースも多かった。
  
  今回一番のお気に入りは低いところから出ていたこの枝に4頭もとまっていたこと!1頭はもっと
 上だったので 一緒に撮っても分かりづらかったので、3頭を撮影。樹下に寝転んで見上げる撮影(笑)
  
  ここで一番最初に見つけたイノコヅチの個体は動いていませんでした。
  
  雪をバックにすると背景が、白いだけで分かりづらいかな・・・
  
  やはり遠くに雪があるとか、雪と分かる方が 良いのかもですね。
  
  といいつつも、似た様なカットですいません。
  
  これは折れた枝にいた個体で、風に揺れている様な不安定な枝でした。でもこの
 枝に4頭もとまっていて、安定性を好むのではないんですかね・・・越冬場所として
 選ぶのは水辺から離れたところで適度に日が当たる様な場所が多いようですが、
 掴まるところは傾向がつかめません。
   上下の個体ともに側枝の様に振る舞っていますが、上の個体はわざわざ逆立ち
 していて、なぜわざわざこんな体勢にするのか・・・もう唖然とします。
  
  このように地面に残雪が分かる様なカットの方が良いですかね・・・
  
  少し上にいる個体の場合、残雪は見えないものの背景のボケがきれいです。
  
  日当たりの良いところは雪が溶けているのが分かります。
  雪とトンボがよくわかったのは、これかも・・・
  
  若木の低いところにとまっていたため、地面の雪も雪と分かるので「 雪の中のトンボ」の写真に
 なりました。 こんな写真をもっと撮りたかったが他の個体は低いところにいなかった・・・
  でも雪とトンボの写真が撮れて満足しました(笑)
  近くの杉林を見たら・・・
  
  ここでもホソミオツネントンボが 越冬していました。影というより日の当たる
  ところに多かったです。
  樹皮にいる個体よりは下の写真のように
  
  樹についた蔓にしがみ付いている個体が多かったです。針葉樹林のような雨が
 当たりにくい 所も好むようでした。

  1月 8日(
  今日は、知り合いが越冬地を案内してくれるというので、現地に集合し観察。
  
  ホソミイトトンボです。この地は多産するそうですが、 越冬個体はごく僅かしか
 見つからないようで・・・ ホソミオツネントンボと違って影になっているところや
 地面と垂直になっている細い枝や蔓が好きなようで警戒すると捕まっている枝や蔓を
 軸に回転するから,更に見つけにくいです。
  この個体①を含めて4頭見つけているのでそれを観察しました。
  
   個体②は小高い丘に登って観察、チャの樹に絡んだ蔓にいました。一度目を放すと
 見失ってしまい、しばらく探しました・・・活動中はピンと伸びた腹部ですが、越冬時は
 少し腹部が曲がっており、植物の蔓とか枝に似せているとの見解でしたが、確かに
 真っ直ぐな植物体は少ないので、手の込んだ擬態になっているようです。
  
  これはヒノキの垂れ下がった枝にいた個体③です。少し高いところにいたので
 カメラを頭上に掲げて撮影。次回は脚立持参したいものです。この上にもう1頭
 ④がいたので、それと合わせて撮影したいです。今回④は良い写真撮れず・・・

  歩き回りましたが、見つからないので、今度はウスバカゲロウ観察を しました。  
  塀に生えたコケにいるそうですが・・・全然分かりません。 探していたら
 カワゲラがいました。
  
  大きさ1センチ程度で、歩いていました。セッケイカワゲラもいるくらいなので
 冬場にいるカワゲラも珍しくはないようです。このような外観のカワゲラは多く、
 はっきりわかりませんが、12〜1月でも見られるこの外観だとエンバンオナシカワゲラ
 というのが似ていますけど・・・この写真だけだから断定はできませんね・・・
 でもこんな時期に観察出来て嬉しい。

  で、肝心なウスバカゲロウも知り合いが見つけました。
  
  少し離れたところから撮影。紛れていますが、分かりますかね?。
  
  上の写真だと右側にいたのがこれですが、コマダラウスバカゲロウだそうで
 初めて知りました。
  下が頭で褐色の大あごを拡げていました。通りかかる虫を襲うようです。越冬
 しているというよりは、寒くても餌を狙って活動中のようです。
  しばらく探していたら、私も見つけることができました!
  
  体にコケをまぶしているようですが、大あごで載せるんですかね?興味深い。
 学内でも探してみたいと思います。でもこのコケがあるかしら・・・
  戻る途中の道路脇を探していたら・・・
  
  なんと新たな個体⑤を発見できました!嬉しい!  
  ということで終了しましたが、また来て探してみたいものです。 案内していただき、
 ありがとうございました。   

  1月 6日(
  今日は人間ドックだったので大学には夕方行く予定でしたが、松戸駅を降り立ったら凄い
 雪になっていたので、一度自宅に戻り、車でホソミオツネントンボの越冬地へ(笑)
  
  個体⑥はとまっている位置は変わりませんでしたが、雪が体に当たるのを避けるように
 体は下に向けていました。枝に似せて雪が積もっているようなことが起こるのか、確認
 したかったのですが、やはり雪が積もるようなことは起こらないのですね・・・
  
  一方で枝先にいたこの個体は、元から体が下向きだったので、位置も姿も変わらず。
 少しだけ雪が付着していました。雪の中にいるトンボの成虫!感動的です。
  
   これは個体①です。細い枝の根元に移動して雪の屋根の下に入っていようで、
 体は下に向けて なるべく雪に当たらないようにしていました。
  
  そして個体③も枝の根元に移動していましたが、この個体の場合は上に雪の屋根が
 できていたので、雪の傘に入っている状況なのか、体は下向きではありませんでした。

  個体④⑤ですが・・・
  
  風向きとかの関係なのか、とまっている枝に雪は積もらなかったので、晴天時と
  ほとんど 変わらない状況でした。
  雪の中の成虫越冬のトンボ を撮影できて、本当に嬉しいです。  

  1月 5日(
  今朝は冷えたので先日行った越冬地に立ち寄ってから出勤しました。越冬状態に
  なっている姿を撮影しようと試みましたが・・・
  
  この個体⑥は最初はこのポーズでしたが、写真撮ったら羽ばたいて逃げる姿勢に!
 このように日向にいるので、意外に体温は高くなっているのかもしれません。
 また彼らが日向にいるのは危険が迫ったときに動きやすいことも理由なのでしょう。
 写真撮影でも、彼らに危機感を与えているので申し訳ないですが、危害を加えない
 ということで、我慢してくれるといいですが、通じるわけありません・・・) 。
  この個体は3日より少し上に移動していました。また、予想に反し?逆立ちは
 していませんでした。
  
  前回はやや下がっていたこの個体①でしたが、やや反り返っていました。でも
 撮影すると、腹部を曲げていました。これも警戒のポーズかもしれません・・・
  
  今回のお気に入りはこの個体!掴まっているのは、引っかかった枯れ枝ですが
 その先端にいて、その枝を延長しているかのようでした。この個体は前回はここに
  おらず、さらに個体②がいないので、恐らく移動したものと思われますが、勿論
  新たな個体という可能性もあります・・・
  
  私を意識して体をひねっているのだと思いますが、翅はほとんど目立ちません。
 どうしてこんな事ができるのか・・・
  
  この 個体③は同じ位置にいましたが、見つけたときは腹部を曲げていました。
 眼がいいですから、先に私の姿を見つけたのだと思います・・・
  
  個体④⑤は 少し移動して2頭の間隔は離れていましたが、この前よりは体を反って越冬体勢でした。
 でも脚はあまり閉じていませんでした。個体差なのかもう体が温まっているのかはわかりません。
  ということで、越冬時のホソミオツネントンボは、これでほぼ満足しました。

  1月 3日(月)
  早くも今日から学生と実験などがあり出勤したので、少し早めに出て、以前教えて
  いただいた職場近くのホソミオツネントンボの ポイントへ
  
  初めて行く場所でしたが、越冬個体を探す眼になってきたのか、程なくして
 見つけました(個体① )。
  
  今日は少し暖かかったので、越冬状態というよりは活動している個体もいました。
 この個体は腹部を上下させて飛べる状況でした(個体②)。
  
  この個体③も、活動している感じで・・・もう少し暖かければ、摂食行動とかもしそうです。
  
  この個体④⑤も脚をピタッと閉じず、やや拡げ気味です。 これはこれで良いですが・・・
  
  この個体⑥は寒かったら逆立ちしている気がします。 また気温が低い時に行ってみます。
  
  これは先ほどの場所に個体がいなくて、近くの枝にいたから個体②だと思います。
  今回はこの6頭でした。近場なので、寒いときや雨天時に訪れたいと思います。

  1月 2日(日)

  新年の更新は早く出来るに越したことはないので、ホソミイトトンボとホソミオツネントンボの
  見られる場所へ!
  
  ホソミイトトンボは今回はオスがいましたが(年末に会った方が教えてくれました)、オスは腹部
 先端とかが赤いんですね!知りませんでした。
  
  カメラを向けると逃げるように反対側に移動してしまうのですが、反対側(写真でいう奥側)から撮影して
 こちら側に戻ると背面を向けていました。でも反対側に回るのもいいですが、これでも目立ちませんね。
 結構気温低いのに、この動きは敏捷でした。
  一方、ホソミオツネントンボは、あちらこちらで見られました。
  
  今回のお気に入りの個体は、これ! 枝のカーブに合わせたこの位置取りが素晴らしいです。
  
  反対側から撮っても同じですが、この位置取りが気に入りました。
  
  この個体は逆立ちの体勢で、お見事です。この枝には、この下にもう一頭いて・・・
  
  下向きですが、のけぞるような体勢で、上下対称になっていてこれもすごい!
  
  横向きの個体は普通に見えてしまいますが、それでもこの状態を維持するのは
  大変だと思います。
  
  厳冬期の越冬体勢を撮影出来て嬉しいです。
  
  冬場の撮影も楽しいものです。

  というわけで、トンボ撮影からスタートし、早くもトンボばかりの予感もしますが、
  またいろいろ撮影します。本年もどうぞよろしくお願いします
 


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