戸定の昆虫 2020-3 (7~9月)
オンライン講義の準備等で手が回りませんでしたが、ようやく終わったのでアップします。
(でも外に出る機会は、あまりない)少しずつでも写真を紹介できればと思います。
9月29日(火)
午前の用事が長引き、午後の用事との空き時間が中途半端だったので、少しだけトンボ撮影(笑)
ところが着いて早々・・・大変な場面に遭遇!!!
アオモンイトトンボのメスの2型が、それぞれすぐ近くで交尾していました! アングルとしてこの
写真が一番いいのですが、風があったので前方のスギナが右のペアにかかってしまっています。でも
こんなシーンは狙っても撮れないので大変満足しました。
そのスギナを避けると、やや上方からの撮影になりましたが、これは何も両ペアにかかっていない
です。でも本当に感動・・・もっといいシーンを狙いにまた行きたくなる・・・(笑)でも感動して
いましたが、トンボ好き以外には響かないかな・・・(笑)
これが上の写真と同個体である同色型のペア 。真横から撮りたかったがスギナがあって被ってしまう
ので 今回は諦めました。
やはりオス型(同色型)メスが
何ペアか見られてました。
普通の褐色型のメスも
同じか少し多いくらいいました。
こうして見ると、これらの2型のことを知りたくなりました。同属他種なら論文もいろいろあるようです。
アオモンイトトンボと同属のアジアイトトンボは、メスに多型は見られません。どういう戦略的な
背景があるのでしょうかね・・・興味深いです。
アオモンイトトンボより数は少なかったですが、数ペア見られました。今度は両種の産卵を撮影したい
と思っています・・・また行かなくては・・・今度は休日しか行けませんが・・・
アキアカネがとまっていました。彼らはナツアカネと違って、真っ赤にはならないようですね。
このところトンボ以外はあまり撮りませんが・・・(笑)
きれいなアゲハチョウが吸水していました。時間がなくこんなもんでしたが、チョウの写真とかも
もっと撮りたいものですね・・・
9月28日(月)
空き時間に・・・
ナガバネイナゴがいたので撮影しました。ストロボがなかったのでやや黄色っぽいですが・・・
9月27日(日)
このところ涼しくて雨だったのですが、今日は明るい曇りだったので、やることはあるものの、写真
撮りに午前中だけ出てみました。
早速水辺で見つけたのは、アジアイトトンボの交尾!これも撮りたかったので嬉しいです。
何ペアかが交尾していました。体が一回り小さく緑色なので、アオモンイトトンボではないと思い
ましたが、見られて嬉しい。
で、お目当てのアオモンイトトンボですが・・・
腹部が褐色なのでわかりますね!でも異色型が見つかったので、同色型はいないのかなあと思って
いたところ・・・
いきなり現れました!メスがオスと同じ配色の同色型メスとの交尾個体!ずっと出会いたかったので
大変嬉しいです。しかし本当に同じ色ですね!
何枚も写真撮ってしまいます。
もう1ペアいました。結局3〜4ペアは同色メスでした。やはり出現頻度は場所によって異なるのか
ちょっとわかりませんが、写真が撮れて嬉しいです。
なんと同じ葉に同色ペアと異色ペアがいたのですが、望遠レンズだったので慌ててしまい
どちらのペアにもピントが合うような写真にならず・・・
ああ、悔やまれます・・・
またの機会に頑張ります・・・
昼になってきたら交尾を解くペアが多くなりました。
交尾は解いても、しばらく(Ⅰ分程度か・・・)連結していました。
そしてメスだけになったので・・・今後の雌雄判定のために写真撮りました。
こうして見るとまるでオスですが、副性器が全くないので、今後はこれをもとに判断してみます。
でもオスと一緒に比較しないと区別は難しいですね・・・
異色型のペアもいます。同色と異色の割合は異色がやや多いと感じました。このペアのメスはまだ
成熟途中に感じました。
このペアに至ってはメスはまだ未成熟といってもいいような個体でした。もうこの程度の成熟なら
交尾してしまうんですね。
アジアイトトンボも長く交尾するようで昼過ぎでも交尾個体が見られました。
同所的に2種(しかも2型も)の交尾が見られて良かった!短時間でも楽しめました。
アオモンイトトンボのオスが水面にダイブ?してすぐに草に掴まったのでよく見たらアメンボを
捕らえて食べています。たくさんいるアメンボを餌にできるなら、餌に困りませんね。
この場所でもまだウチワヤンマとギンヤンマはいました。他のトンボも撮影したいので、またここに
来て撮影しようかと思います。
9月23日(水)
今日は某番組のロケがキャンパスでありました。一緒に昆虫を探したのですが、実りある収録となった
ようで協力者としてはよかったです。ちなみに来年の元旦放送予定です。
で、カメラを持っていったので、久々にトンボ以外の昆虫を撮影できました。
学内にはびこっているカナムグラの花にニホンミツバチが来ていました。少し刺激を与えただけでも
たくさんの花粉が飛び散るのでカナムグラを踏みながら進むと煙のように花粉が舞い上がります。そんな
花粉を集めているニホンミツバチがいました。たくさん花粉が
集められるせいか、これまで見たことも
ないほど大きな花粉団子を作っていてびっくり!もう帰巣して問題ない量だと思いますけど彼女はまだ
しばらく花粉を集めていました・・・
でもしばらくすると、花から離れて飛び立っていきました。
センダングサの葉が吸われて色が抜けていました。これはグンバイムシの仕業と葉を裏返すと
いたのはセイタカアワダチソウにもついているアワダチソウグンバイでした。よく見ると芸術的な
センスが感じられるような形や色ですね!
またヘクソカズラの葉も白くなっていて・・・
いたのはヘクソカズラグンバイでした。こちらもやはり不思議な形態をしています。このような形に
なる進化はどういう過程なのか気になります。
カマキリが多く見られました。ガガンボを食べていたオオカマキリのオスです。多くのオスが
圃場周辺にいたので 、成虫の発生のピークかもしれませんね。この時期にじっくり圃場にいる
ことは少なかったので、カマキリには最適であることがわかりました。
オオカマキリ褐色型のメス。ただこの子は左前脚が折れていて顔面も左側が傷ついているので
何か外敵に襲われたのかもしれません。でも片腕でもツチイナゴを捕らえることが出来ました。
立派に成長したトビイロスズメの幼虫。マメ科植物を食べるスズメガもいるんですね。初めて認識
しました。しかも幼虫はこの時期だけの発生だそうです。
この時期はカマキリの発生が多いと書きましたが、ハラビロカマキリもちょうどピークのようでした。
しかも先日紹介したオスがちゃんといました!
しかも初めて交尾しているところを見ると共に、さらに驚きの褐色型のオスです。
こんな
シーンが見られるなんて!これからもこの時期に観察したいものです。
他にもちょうどオスがメスに近づこうとしているペアを発見!
その後オスはメスの上に無事マウントしたものの、そこから進まなかったので・・・
なんと他のオスもマウントしてきて大変な状況に!でもどの個体も派手に動くと餌になってしまう
可能性があり ほとんど動かず、このままどうなってしまうのかと思いましたが・・・日が暮れてきて
ロケの都合もあるから圃場をあとにしました。
ボーナス画像はやはり、トンボ(笑)
ノシメトンボのようですね。メスです。今回はトンボはこれしか見ませんでした。
9月22日(火・祝)
やはりアオモンイトトンボの交尾の撮影をしたいということで、今日も迷わずトンボ撮影(笑)
交尾とともにオス型のメスの撮影もしたいと行ってみましたが・・・
到着すると、やはりアオモンイトトンボの交尾が見られました。メスは異色型でした。メスの2型を
見られるかと期待しましたが・・・
どの個体もメスは異色型ばかりでした。いつか撮影したいものです。この個体はストロボ当てて写真を
撮っていたら・・・
なに写してるのよ、という感じで、下にいるメスがこっちを見ていました。さらに面白いことに・・・
変顔をしてきました(笑)でもこれは頭を持ち上げ向こう側に向けているので、こちらを見ていたと
いうよりは 首の運動?をしていたのかもしれません。ストロボが刺激になった可能性はありますが・・・
いろいろ探しましたが、オス型のメスはいませんでした。残念・・・この場所の遺伝型なのか他の
要因なのかはわかりません。
写真に撮れなかったものも入れると、8ペアぐらいでしたが、どれも異色型でした。次は同色型
(オスと同じ色のメス)も狙います。地域によって差があるなら出現率が高い場所を狙いますかね・・・
アオモンイトトンボのやや成熟したメスがいました。
同じくメスかなと思った個体がいましたが、オスがそばに来たら逃げたので、よく見たら・・・
羽化したてですね・・・翅も翅脈が黒くなく、9月13日(日)に食べられていた個体は、やはり羽化
直後の個体とわかりました
。 共食いされてしまうとは・・・厳しいですね・・・
クロイトトンボの交尾もまた見られました。彼らはあまり周りの草には行かなくて水面の水草上に
いることが多いです・・・
交尾ではオスが副性器を上下に動かすところが観察されます。
メスの腹部の位置からオスの動きがわかります。
産卵も見られました。今回はこれ以上出しませんが数ペアはいました。
産卵を休止しているペアです。
同一ペアもいるかもですが、複数ペアが活動していたのですが、どのオスも複眼が黒っぽいです。
以前撮った時もオスの複眼の上半分は黒かったですが、今回はもっと黒い部分が多くなっています。
日齢を重ねたせいなのか・・・
でも複眼が青い個体もいました。
と思ったら、クロイトトンボではない!
うーん、この写真しかないのですが、セスジイトトンボかムスジイトトンボなのか?また行って
撮影してこないと・・・完全に油断していました・・・
ウチワヤンマのテリトリー領域に行くと・・・
前回行った時よりさらに個体数が少なくなっていたウチワヤンマ。オスが縄張りを争う光景もほとんど
なく、メスが現れるところも見ませんでした。ギンヤンマも何頭か縄張り飛翔していましたが、きれいな
個体もいたりするので(上のウチワヤンマも翅とか痛んでいない)、今いるのは全部年寄り個体ではなく
発生にはばらつきがあるのですね・・・
先日確認したリスアカネが同じ場所にいました。同一個体ではないでしょうけど
今回も他個体やメスの
出現がなかったので、交尾などの撮影はできませんでした。密度が高くないと難しいですかね・・・
昼頃になるとベニイトトンボも出現しましたが、今回は交尾も産卵も確認できず。個体数も少ないから
オスだけしかいない?と思いましたが、
これはメスでした。でもじっと動かないのでまだ交尾や産卵をする時間ではないのかな?という
気がしました。
でも以前、キイトトンボが産卵後に行っていた腹部先端の手入れをしていたので、交尾前手入れなのか
既に産卵とかもしたのかがよくわかりません・・・一日の活動時間帯を調べた研究があるのか少し
調べてみたいものです。
メスからそう遠くない岸辺の灌木にとまっていたオスです。近いところだったのでマクロレンズでも
撮影可能でした。写り方が少し違いますかね・・・でも望遠レンズのおかげでトンボの撮影が楽に
なったので ありがたいものです。
その後水から出ている枝にとまりましたが、望遠だと翅がストロボ光を反射していました。これは
これで 美しいけど、ナチュラルではないか・・・
ではトンボ以外の写真も出さないと・・・
翅が傷んでいるので残念でしたが、アオスジアゲハの吸蜜です。やはり望遠レンズのおかげですね。
種名はわからないですが、ガガンボの交尾色は金色なのでわかると良いが・・・
水面の浮き草の上に何かいるから見てみたところ・・・クモでした。種名は少しお待ちください。
つまり産卵とかでトンボがとまっていたりしたら、素早くクモが来て襲われる可能性もあるのですね・・・
そんな事態もあることがわかり、やはり自然は厳しいと思う次第です。
他にもいたけど同じ種ですね・・・何を食べていることが多いのか気になります。
9月21日(月・祝)
昨日までの講義疲れで、動けませんでしたが(笑)、少し動こうと午後遅くに近くの公園へ・・・
いたトンボはアオモンイトトンボでした。オス型のメスはいないかなと探しましたが・・・これは
青く成熟しているオスですね。
緑色している!と思いましたが、副性器もあるからやや若いオスということですね。
これもやや緑色っぽいオスでしたね・・・でもこの色なら成熟個体なんでしょう・・・
結局オスしかいないようでした・・・朝行って交尾個体を見ないとダメですかね・・・
メスはいるかと探したら・・・
水辺にまだ未成熟のメスがいました・・・成熟したメスは単独で産卵というので水辺も見ましたが、
わからなかった・・・同色型(オス型)のメスを見てみたいものです・・・
9月16日(水)
久しぶりに学内をカメラ持参で歩いたところ・・・
ジュウジナガカメムシの若虫が集合していました。学内で見るのは確か初めてかと・・・
クモの巣に引っかかったバッタの死骸を持ち出そうと、コガタズズメバチが
死骸を切断しようと
していました。しかしなかなか切れないのか悪戦苦闘していました。
大顎で簡単には切れないようです。
細いところとかをかじっているのに、うまく切れないようです・・・
用事があったので観察も最後までできませんでしたが、それまでは切れず・・・
スズメバチが持ち去ろうとしていたバッタは、配色が全く同じだったので
このツチイナゴですね。
羽化したばっかりのようでまだ色も薄い気がします。
こちらの方が、少し色が褐色になっています。
今日のメインはこのカマキリでした。見つかったのでよかった(笑)
こちらはオオカマキリのオスです。
ショウジョウトンボかと思うほどの赤色でしたが、ナツアカネでした。すっかり成熟してきましたね。
9月14日(月)
採集で群馬に行ったのにほとんど採れず・・・今年は困った年になってしまいました・・・で、写真を
撮る暇もなく・・・少しだけ撮影しました。
アジアイトトンボのメスですね・・・ややピントが甘いのが残念・・・
トンボ以外も撮影しないと・・・(笑)
圃場脇の休耕地とかにいたトノサマバッタです。彼らも密集していると群生相に変化すること
が有名ですが、下の個体は単なる孤独相の褐色型です・・・別に密集していないし、逆に褐色型
もいるんだ!と盲点を突かれた気がします。
9月13日(日)
時間が少しだけあったのでやはりトンボ撮影に出かけてしまい・・・
水辺の暗いところにいたのはコノシメトンボかと思いましたが、図鑑で見るとリスアカネのようです。
これまで意識したことなかったので、何だか嬉しい。アカネ系もいろいろ撮影していきたいですね。
以前見た時よりクロイトトンボは個体数が多いように思え、さらに産卵個体も多かったです。
連なっている場合、後にいる個体はメスですが、青っぽくオス型(配色)のメスですね。
水中の水草に産卵しているのがわかりますね。
別の場所でも多くの個体が産卵していました。この個体もオス型配色のメスですね。
深いところまで腹部を沈めています。このメスの胸部は緑色ですね。
水草の葉の上で交尾している個体もいました。結構長い時間交尾していました。
交尾個体も数ペア見られました。
ペア以外は、単独でいるオスも多かったですが、単独のメスはいませんでした。
産卵個体は多かったので、撮影し易いところにいる個体も多く有り難かったです。
葉の孔(虫食いあと?)から産卵するメスもいました(笑)
ウチワヤンマの数は、2週間前からすると激減していました。
もう発生も終わりですかね。
今回は交尾個体やメスの産卵は見られず・・・また来年撮影します!
ハラビロカマキリと思って撮影しましたが、胸部が赤いからムネアカハラビロカマキリ?
と心配に
なりました。こんなところまで進出?でもハラビロカマキリでした。よかった・・・
アカボシゴマダラがテリ張りしているように見えたので、撮影してみました。十分近寄れて嬉しい。
でも飛び立ったらいきなりエノキの葉裏に産卵!メスで、産卵途中の休憩だったのかな・・・
また水辺に行ったので、トンボ撮影です・・・
アオモンイトトンボは前回より多くいました。これはオスです。
これは成熟が進んだメス個体のようです。褐色ですね。
これはメスでも未熟な個体です。最初は橙色で次に緑になるそうですが・・・
緑色個体がいたので、おお!と撮影しましたが、副性器があるように見えるからオスかな?
しかしこのアオモンイトトンボという種はどう猛でした。
メスがトンボを食べています。翅がまだ柔らかそうで、もしかして羽化したての同種個体を襲った?
ちょっとびっくりしました。
驚いている間もなく、今度は他のメスがクロイトトンボのオスを捕まえて目の前で食べ始めました。
どんどん食べて頭を落とし、胸部にむさぼりついています。すごい世界ですね・・・
オス型メスはいないかなと思いますが、上の2個体も副性器がありそうです。
未成熟個体も多いので多化性で今も羽化しているんですね。午前中なら交尾個体も見られるようなので
次の機会に!
公園内の他のの場所にもいました!
ベニイトトンボです。
もう何だかわからなくなっている餌を食べていますね・・・
この場所は明るいし、クロイトトンボやアオモンもいたので、次は午前からいろいろ探してみます。
午後だったので産卵個体はいないか?と探したら・・・いました!
でもこの1ペアだけでした。
産卵するのはやはり少し暗いところでした。
来シーズンは、この場所も産卵スポットとして探してみます。
単独産卵しているトンボもいました!
クロイトトンボですかね?「単独産卵する場合もある」と図鑑に書いてあってもあまり見ないので
よく探せばいることがわかりました。
こうしたひっそりと産卵する場合もあるんですね・・・これからも探してみます!
他でも休んでいるクロイトトンボのメスがいました。
午前はいなかったベニイトトンボも、この場所(以前見つけた場所)にいました。
やはり彼らの
活動時間は昼以降のようですね。
こうしてメスが現れるのを待っているのでしょうか?
たまに脚を上げてストレッチをしているようで面白かったです。
交尾しようとしている個体はいましたが、産卵個体はいませんでした。数も少なくなっているのかも
しれませんね・・・また行ってみようと思います。
9月8日(火)
結局台風の影響でほとんど動けなかったので、帰る前に撮影時間が取れて撮影しました(笑)
粉が吹いている小さめのトンボがいると思いましたが、アオビタイトンボでした!嬉しい!
前額の一部にブルーの紋が入っていることからこの名が付いていますが、きれいな紋でした。翅の
付け根が褐色になっているのも特徴ですかね。
胸腹部が全部見える横からの位置だとこんな感じ、腹部の一部に粉が吹いています。
少し離れたところにメスもいました。以前は大東諸島にしか分布していなかったのに、
分布域が
広がり、沖縄だけでなく九州にも分布が広がっているので
そのうちもっと北上するとかあるのでしょうか?
今後の分布域の拡大を気にしたいと思います。
ややピントが甘くて残念ですが、チョウトンボもいました。数は少ないもののきれいな個体だったので
このトンボは羽化期間が長いのか、
多化性なのかとか思ってしまいます。個体数は少ないから羽化期間が
長いのですかね?
この他にショウジョウトンボも見られました。
水辺にいても赤い色が目を引くので、ついつい撮影してしまいます。
これは草原のなかでクズの蔓に掴まっている個体でしたが、反対色なのでよく目立ちます。
さて、イトトンボはと探してみると・・・
ベニイトトンボと思いましたが、複眼が緑色なので、リュウキュウベニイトトンボのようです。
ベニイトトンボより体色がオレンジ色っぽかったです。初めて見て感動しました。
水辺の草の上にたくさんいました。複眼が緑色なのが印象的です。
近寄っても逃げないので
マクロレンズでも撮影できました。
写しすぎですね・・・(笑)ただ、写真の数が多いのはオスしかいないからで、メスを探しましたが
ほとんどいませんでした。
ようやく見つけました。腹部末端に黒い紋があるのがリュウキュウベニイトトンボのメスの特徴です。
こうして見る通すと体色はそう変わらない感じです。交尾や産卵シーンを撮影したかったのですが、
いませんでした。
やや離れたところにいた1ペアだけ見つけましたが、その後離れてしまったので午後は交尾や産卵の
時間ではないのか 、いつかまた観察してみたいものです。体色はやはり似通っていました。メスの方が
胸部がやや緑がかっていますね。
一方で、盛んに交尾や産卵をしている種類もいました。ベニイトトンボです。都内の公園ではあまり
数はいませんでしたが、こちらでは本当にたくさんいて感激しました。
連結個体。オスが移動したがっていましたが、メスが掴まっているというように見えます。こちらの
ペアの方が体色の違いがわかります。
産卵の休憩中のペアも多く見られました。
また、こうして産卵中の個体も多かったです。
メスがちょうど影になっているペアの産卵です。
産卵したり休んだりと、ざっと10ペア近くいたような光景でした。
集団で産卵というところは
なかったですが、近くに来ると離れる感じもありました。
都内の公園より明るいところで産卵していたので撮影しやすかったです。
交尾個体もいました。途中で休んでいたペアが交尾するというパターンでした。
このペアはオスが副性器を盛んに動かしていたので、精子の掻き出しとかの行動のように思えました。
というわけですっかり産卵などの写真に没頭してしまいました。
さすがに多かったですかね・・・すいません。
草地に休んでいるオスはいましたが、ベニイトトンボもその場所にメスはいませんでした。
明るいところにいたので、ここでも撮影はし易かった・・・
この個体はベニイトトンボのオスの未熟個体?にも見えますが・・・と思って調べたら年1〜2世代と
あったので、もしかしたら2世代目という可能性もあるんですね・・・トンボも調べることが多い。
草地ではチョウもいましたが、ほとんど撮影せず(笑)これはヒメウラナミジャノメですが、表面
なのでわかりづらいですね。
キタキチョウも交尾していました。
さて、またトンボですが・・・
いました!タイワンウチワヤンマです。
温暖化によるのか分布が東進し東海地方まで?来ている
ようですが、個人的には初めて見たので嬉しい。腹部の後ろに付いているウチワ(団扇)
とされる
部位の広がりが小さく黄色紋がないのが
ウチワヤンマとの違いです。
ウチワヤンマと近縁種だそうですが、とまり方とか雰囲気は似通っていますね。
最後は偶然見つけたゴイシシジミ。台風前は4,5匹いた場所も通過した日は全くいなくなり、今日は
1匹だけ・・・早く元に戻りますように!
またの機会に良い写真が撮れると良いな。
少し離れた場所で望遠で撮ったのがこれ。
近づいてマクロで撮影もできました。翅がやや傷んでいますが、台風の強風を受けてこんなもんで
済んだならすごいことです!
9月7日(月)
台風が過ぎたあとに少し外に出てみました。
まだ雨も降っているのですが、湖の周りはいろいろトンボが出ていました。強風の時はどうしていたの
でしょうね・・・いつも疑問に思いますが、茂みにいたんだろうとか思っていても詳細はわかりませんね。
やや斜め後ろからになってしまいましたが、ベニトンボがいました。ピンクがかった紅色が美しい。
夕方になってしまったので変な写真になってしまいましたが、この個体は良い向きでとまっているものの
ボルトにとまっているのでやや残念(笑)
ハグロトンボもいました。
メスですが、胸部の銅色が美しく出ていたので気に入りました。
またオスも、きれいに腹部の光沢が現れていて嬉しい写真になりました。
普通種ではありますが、
よく見ると本当に美しいトンボだなと感じます。
千葉県には分布していないミヤマアカネです。これは翅にある縁紋が白いのでメスのようです。
空には無数のアカネ系のトンボが飛んでいました。恐らくウスバキトンボだろうと思いましたが、
捕獲していないので確実なことは言えませんでしたが、群飛しているところで休んでいる個体を見つけ
たので撮影して確認しました。ウスバキトンボのメスですね。
トンボ以外は撮影していない(笑)
でも通路をよく見たらハンミョウがいました。
暗くなってきて人通りも多く接近できなかったため、望遠で撮影しました。
でもこれではダメですね・・・
ハンミョウも見かけたらまた撮影したいものです・・・
アオモンイトトンボかな?が淀みにいました。これはオスですね。イトトンボの撮影も楽しいです。
褐色の強い色合いですが、アオモンイトトンボのメス。オスメスいたが交尾などしている個体は全然
いませんでした。午前中とかに行かないといないのかもしれませんね。
アオモンイトトンボはオスと同じ配色のメスもいるそうなので判定が難しいのもいるかもですが、
この個体も副性器の膨らみがあるのでオスだと思います。
またアオモンイトトンボの未成熟のメスは、褐色というかオレンジ色をしているので、別種かと
思うほどで、とても興味深いです。
9月5日(土)
出かけたのですが、台風の影響を受けるところだったので、仕事はほぼできず・・・台風前後に
時間が取れたので写真撮りました。
モノサシトンボがいました!確かに腹部が物差しのように見えますね。写真をちゃんと撮ったのは
初めてかなと思うので嬉しいです(記憶違いもあるかもですが(笑))
この場所はキイトトンボが多くて嬉しかったです。
草原を飛び回っていると、黄色い棒が動いているようにしか見えず
正体不明の棒が動いている
ようにしか見えません。これはオスです。
キイトトンボのメスは腹部が黄色ではなく緑から薄褐色という感じです。この個体は産卵後だったのか
腹部を掃除していました。
産卵している個体もみられました。オスが直立して警護している産卵方式はベニイトトンボで感動し
ましたが、キイトトンボも鮮やかで感動しました。
数ペアが産卵していました。
その後産卵する個体がいなくなって、周辺の草地にオスが結構みられました。
小さなクモか何かを捕食中のオス。
黄色いトンボというのも良いですね!
小さいアカネ系のトンボがいました。
顔が白くヒメアカネだと思います。
こちらの個体の方が顔が白いのがわかりますね。
ルリモンハナバチ(ナミルリモンハナバチ)がいました!青色の斑紋が美しいです。でも本当に
敏捷に飛び回るので撮影は大変でした。この個体が一番鮮やかな配色でした。
最初の個体に比べて青い紋が薄い個体もいました。個体の日齢なのか個体差なのかはわかりません。
どんどん動いてしまうので良い写真が撮れませんでしたね・・・また機会があれば・・・
このハチは、他のハナバチの巣に卵を産んで自分は幼虫を育てないそうなので興味深い生活史を
もっているようです。花粉とかを集めるような構造も体には持っていないそうでこういう戦略の
ハナバチが生き残っていけるのもすごいですね。
9月1日(火)
今年はバタバタしているうちに、もう9月になってしまいました。圃場のナスを見に行くと・・・
葉の上にホオズキカメムシがいました。なんでナスにと思ったが、よく考えたら名前の由来である
寄主植物のホオズキはナス科でした。ということは害虫になるかもと思って観察したら・・・
新芽の部分に集合しています!しかも新芽は萎れていて・・・これはもう立派な害虫!
このままだと、だいぶやられてしまうのでは・・・ と不安になります。もう少し注意してみます。
学内のカマキリで多いのはオオカマキリとハラビロカマキリですが、ハラビロカマキリのオス個体を
見たことがないと思っていました。そしたら夜の街灯に来ていました!成虫になったばかりはオスも
いるけど繁殖シーズンには食べられてしまうのかもですね・・・で、これは捕まえた個体だから
記録写真的ですが、紹介します。
オスでもそれなりに腹部が幅広いですね。
捕まえようとすると、オオカマキリのオスのようによく飛翔しましたが、写真撮影時はじっとして
くれました。
8月29日(土)
今日は大学の後輩と昆虫観察会をしました。詳しい人と出かけるといろいろ見つけられて楽しい
時を過ごしました。
先ずはなんといっても初めて見たベニイトトンボ!
一度見てみたいと思っていたので感動しました。しかも交尾個体も
メスはさほど赤くないんですね・・・
産卵している個体がいましたが、写真撮る前に枝に戻ってしまいました。
メスは動きたがり、何度か翅をバタバタさせていましたが、オスが応じず
結局諦めたのか?またオスと交尾しました。トンボは一番最後に交尾した雄の精子を受精に使いますが、
産卵時間が長くなると他の精子も使う可能性もあるでしょうから、こうして交尾を促すことで確実に自分の
精子を使い産卵してもらうようにするオスの戦略のような気がします。
そして産卵個体も見つけました。
こうしてオスは直立姿勢で警護行動をしていますが、他のオスが来ることもなく、他のトンボに比べると
かなり平和的です。
水草に産んでいるように見えます。
シオカラトンボも交尾個体は多かったです。
そして、これまでずっと撮影できなかったウチワヤンマの交尾も一応撮影できました。
池の方を向いているから後ろからになっていて残念・・・また狙います(笑)
こうして飛翔していますが、
やはり横とか前からの撮影は難しい・・・通う必要がある?(笑)
またメスが産卵していたが粘性の糸が写らなかった・・・やはり通わなくては・・・
ホバリングしているもののなかなか産卵しなかった・・・
尾端をつけた後だが糸はなかった・・・その後オスに追いかけられてしまった・・・
やはり産卵シーンは撮影したい・・・
テリ張りするオスの写真も何度撮っても飽きないが・・・
この個体はすごく近づいても逃げなかったので、ッ初めてマクロレンズで撮影できました。
近づいても逃げないのは、疲れていたのか・・・?
これは望遠ですけど
この個体の方が元気があるように見える・・・
今回は、複数のオスが 同じところにとまりたがっていたような行動を・・・
結構な密度でテリ張りするオスたち・・・
以前と変わらず高密度です。
とまっている個体の尾端に掴まりたがるが、
腹部を曲げて抵抗されることを繰り返していた・・・
3頭が絡むことさえありました・・・
他のところでもやはり同じ様な争い?が・・・
ウチワヤンマが妙に大きな物をもって飛行していました・・・
木の枝の先にとまったので写してみたらショウリョウバッタのオスを捕まえて食べています。こんな
大きなものも捕まえるんですね。ウチワヤンマ恐るべし・・・・
しかしウチワヤンマが食べているばかりではありません。行動がパターン化すると逆にトンボも
狙われるようです。
水辺にいて全く動かなかったアオサギでしたが、目の前を飛翔したウチワヤンマを見事に捕らえて
食べてしまいました。微動だにしないから魚を狙っているのかと思っていましたが、昆虫も狙うの
ですね・・・やはり食う食われるはあちらこちらで展開されるんですね・・・
テリ張りは異種間では少しゆるいようですね。
ウチワヤンマとシオカラトンボが一緒にいます。どちらかが争ってもまた戻ってくるので、これくらいの
状況なら2種いても大丈夫なんですかね・・・
下のショウジョウトンボは変わりませんが、上はウチワヤンマが去った後に戻ってこなかったので
チョウトンボが代わりに入りました。チョウトンボは、もうだいぶ少なくなっていました。
クロイトトンボはまだ結構見られます。産卵シーンはちょっと遠くてうまく撮影できず・・・
いろいろな場所にいたので撮影はしましたが、産卵シーンが撮りたい!
こちらはムスジイトトンボかな?
イトトンボは小さいので撮影が大変・・・
林道を歩いていたら
コノシメトンボがいました。やや暗がりにいたので翅がはっきりしませんが、
そろそろアカネとかの
シーズンですね。
ギンヤンマが遠くの草むらで休みましたが・・・結局はこの個体しか撮影できず・・・
他の昆虫はあまり撮影していないが・・・セミが襲われたような鳴き方をしているので近づいてみると・・・
ハラビロカマキリに捕らえられていました。バタバタしていてものすごく振り回されていたのに
カマキリは全く離さず、やがてアブラゼミは大人しくなってしまいました。ハラビロカマキリもこんなに
大きな獲物を 捕食可能なんですね・・・
アブラゼミつながりで、この場所にも胸部背面が赤い個体がいました。
脚の色も薄いことが
わかりました。カマキリにつかまった上の個体と比べると、茶色いのがわかりますね。
どのくらいの割合で赤っぽい個体がいるんですかね・・・
アオスジアゲハの交尾個体が見られました。良い感じでとまってくれました!
トンボ観察に時間を割いていたので、他の昆虫見ていませんが、ふと地面を見たら・・・
カクスナゴミムシダマシがいました。2センチ近くあったので大型でした。川のそばにいるそうなので
この公園にいてもおかしくありませんね。
最後にもう一度ベニイトトンボを(笑)
気に入ったのでまた撮影したいものです。
メスが産卵をやめると同時にオスが羽ばたくのですが、なんで気が付くのかと思いましたけど、
トンボですからちゃんと見えているんでしょうね・・・
8月27日(木)
栃木の調査に出ましたが、人数が少なくなっても学生が活躍してくれたので私の仕事がなくて
トンボの撮影をしました(笑)それなら良いレンズを持参するべきでした(笑)
水路にハグロトンボが
たくさんいました。これは縄張りを主張するのではなく、メスの産卵を警護
しているオスです。
オスのすぐ下でメスが産卵していました。時々翅を開きます。
水中の水草に産卵しているようです。水面が反射して腹部が見えませんが・・・
腹部が潜っているこの個体は、ちょうど翅の陰で腹部もよく見えます。水草に産んでいます。
産卵しながら翅を開くことも多いです。
ちょうど開いた時ですが、産卵場所の主張なのか・・・
メスが産卵しているところの近くでは、オスが警護しています。
オスのピントが甘くて残念。
でも他のオスが来るので結構争っていました。
良い場所だとこうして何頭ものメスが並んで産卵していましたが、このオスは右のメスだけ警護
しているのか?どのメスとも交尾しているのかは長時間観察しないとわかりませんね・・・
特にオスが警護していなくても
こうして良い場所にはメスが連なって産卵していました。
トンボつながりで、この水路にはギンヤンマもいましたが、暑いのかどの個体も休んでくれます。
この個体はやや翅に痛みが・・・
こちらの方がきれいかな・・・こうして撮影できると嬉しい。
あとはこんな巣も・・・
木の洞のようなところを塞ぐようにできていたスズメバチの巣。この写真だけではわかりませんが
オオスズメバチのような大型なものではなく、コガタスズメバチのような大きさでした。
この写真では
種の特定は難しいですね・・・
今日も暑くて他の昆虫はあまり撮影しませんでした。
公園のやや薄暗いところにキアゲハがいましたが、花や食草にいるのではなくササの上とかにとまって
いるだけでした。暑いから逃げてきているのかと思いましたが、日当たりは良いところを好んでいる
ようなので、不思議です。気温は低い方が良いけど明るいところを好む性質は変えられないのか・・・
チョウ目つながりで
カギバアオシャクがいましたが、
この個体は人造物にとまっていたので撮影のために移しました。
きれいな個体で撮影できて嬉しい。
タマムシは学生が見つけてくれましたが、これも記念写真的です。
少し上の枝で産卵していたそうですが、採ってしまったので撮影のために幹に・・・でもタマムシ
見ると嬉しいですね。
8月26日(水)
学内にいたハラナガツチバチ
キンケハラナガツチバチのメスですね。これから秋まで多いツチバチです。
そして触角が長いこの個体は、同じくキンケハラナガツチバチのオスです。
8月24日(月)
病院の空き時間に近所の公園で撮影しました。池があったからトンボ探したが・・・
オオシオカラトンボが多いところでした。シオカラトンボに比べるとかなり粉を吹いていて、
複眼も褐色なのでわかりやすいといえばわかりやすい。シオカラトンボも同所的にいました。
交尾個体もいました。メスは腹部の黄斑がよく目立ちます。
オオシオカラトンボの撮影は、ちゃんとしていなかったと思うのでで嬉しい。
産卵中のメスもいました。
これは近かったがピント甘い。そして遠い個体もいたが・・・
どうも複眼の色から、こちらはシオカラトンボのメスのようです。
この個体も場合は、やや遠かったので・・・やはりピントが甘い・・・
またの機会にもっと良い写真を撮らねば・・・
同所的にいたシオカラトンボのオスも撮影したので・・・
ショウジョウトンボは真っ赤で目立つので、つい撮影したくなる。
アカトンボより赤い!というキャッチフレーズも頷けます。
イトトンボもいたがこれはやはりクロイトトンボ?
イトトンボはもう少し近いところで撮影したい・・・
いい位置にアメンボがいました。やや斜め上から撮影できて嬉しい。
大きめだったからやはりオオアメンボ?
横から撮るのも好きですが、これくらいの方が種の識別とかには良いはずです。
上の2枚は水草(カナダモ?)が主張しすぎてわかりづらいですね(笑)
ところで、ギンヤンマが時々水面に向かってダイブしていますが、これはアメンボの捕獲?などと
思ったら体温下げるための行動だそうですね・・・撮影したいが難しい・・・
コロナのため8ヶ月ぶりだった内科検診
でしたが、飲み会がないから体重が減った私は健康なようで
持病の高尿酸血症以外は中性脂肪とかも画期的に下がりました(笑)
8月23日(日)
このところ疲れがたまっていて、週末は休息しておりましたが、午後は雨が止んだので、近所の公園に
出かけてみました。
午前中の雨で湿っていた土から吸水しているナガサキアゲハのオスがいました。きれいな個体でした
けど惜しくも前翅が欠けていました。
水辺もあったので、やはりトンボを撮影しないと・・・
アオモンイトトンボのようです。ややピントが甘くてすいません。
こちらは同じくアオモンイトトンボの未成熟のメスですかね・・・
後はほとんど撮影できず・・・
このシオカラトンボは、6本脚でとまっていたので撮影してみました。
どちらが多いのか気になります。
8月18日(火)
昨日の作業でキマダラセセリをまた見つけたので、ちゃんと撮影しようと、仕事の合間にその場所に
行ってみました。
いました!でも曇っていたせいか翅を開いてくれず・・・
しばらくして晴れてきたら・・・
なんと開いてくれました。こんな暑いのに太陽光があると開くとは・・・しかも翅の色は黒っぽく・・・
体温を上げる必要はなさそうなのに・・・温度の感覚など我々とは違うのでしょうけど不思議。
日が照っていると吸蜜している時でも、翅は開き気味です。
曇っている時はほとんど開かなかったので面白いですね。
セセリチョウつながりでイチモンジセセリもいました。
こちらは翅を開くことはなかった・・・
またハラナガツチバチがたくさん来ていました。
キンケハラナガツチバチでしたが、オスもメスも数匹ずつ訪化していた。オスの写真は良いのが
なかったので、触角の長さも違うしまた撮影します。
最後は、赤いトンボがいました。
ナツアカネですが、もう結構色づいているのですね。秋には胸部側面も赤くなるようですけど
この時期にこんなに赤くなっているとはあまり認識していませんでした。
8月16日(日)
今日はさすがにトンボ観察は行きませんでしたが、自宅近くでアゲハチョウ科の蛹を発見したついでに
少し歩いてみました。
道沿いのヒノキのような樹に付いていましたが、近くには食草はなく、道の向かい側少し奥にミカンの
木があったので、そこから移動してきたと思いますが、10メートルぐらいは移動したのでは・・・?凄い
移動能力です。ちなみに蛹の形からクロアゲハのようです。今の蛹か(まだ生きているのか)不明なので
また様子見ます。
チョウつながりでウラギンシジミのメスがいたので撮影しましたが、写したら直ぐに
逃げてしまいました。こんな暑いのにやや翅を開いているんですね。
その近くにはムラサキシジミがいました。残念ながら暑いから体温を上げる必要がないのか、
この個体は翅を開いて日光浴をすることはありませんでした。
サクラの樹を見たらキマダラカメムシの幼虫がいました。
少し危険な感じの色合いをしています。食べたらまずいと訴えているよう。
成虫もいました。成虫の方が渋くて落ち着いた色合いですね。
カメムシつながりでこのところ多いセミを2種・・・
触角の形態から、左は
アブラゼミで、右はミンミンゼミです。
夜も街灯の下でうるさいぐらい鳴いているアブラゼミです。
そういえばこのところ羽化の写真を
撮っていません。今度大学で撮影するかな・・・
ミンミンゼミの羽化はもっと撮影していない・・・一度じっくり観察したいものです。
ということで、トンボ以外の昆虫を久しぶり?に紹介しました。
8月15日(土)
なんと3日連続で行ってみましたが、土曜日だから人出の多さを警戒したものの、平日より少なかった・・・
で、トンボもあまり多くなく、ギンヤンマも1頭飛んでいるだけでした。やはり連続して通うのが良いの
ですかね・・・ お盆休みだからこそできた連続観察でした。
花にとまって占有行動を行うチョウトンボです。上方から撮影したので水面がキラキラ光って今日
最高の一枚になりました!これでチョウトンボは満足です。痛んでいる個体も多くなってきたので
また来年新鮮な個体で撮影したいと思います。
縄張り争いやメスをめぐる追跡などで翅がだんだん傷んできています。この個体はところどころ
欠けている状態でしたが・・・
わかりづらいですが、この個体は右翅が大きく欠けています。発生も後半に入っている気がしました。
メスはこっそり産卵しているような個体が多く、その行動は速いので昨日は諦めましたが、今日は少し
狙ってみました。 でも直ぐにオスがきて、追いかけっことか短時間の交尾になるので、シャッター
チャンスは少なかったです。
やや遠かったが、打水産卵するチョウトンボのメス。銅色をしたメスの翅の輝きですね。
このシーンだけ撮影するように集中すれば 、もう少し良い写真が撮れるかな・・・次回狙いたい(笑)
個体数が多いから、シオカラトンボも撮影してみました。
こうしてちゃんと撮影するのも久しぶりかな・・・このとき気が付いたのですが、シオカラトンボが
単にとまる時は、前脚を頭の後ろに折りたたんでいるので 4本脚のように見えますね。これまでも
撮影していたのに意識していませんでした。チョウトンボはそんなことなかったので特定の種?か
グループ?に見られる現象なのかもしれません。
この個体も4本脚で掴まっています。
交尾個体も見つけました。このときオスは前脚も使っていましたが、後のメスは4本脚状態ですね。
あちらこちらで交尾個体も見られました。そしてオスが警護飛翔しながらメスが産卵している光景も
見られましたが、せっかくなのでここでもメスの産卵シーンを撮影してみました。
この場合は単独産卵でした。この種も打水産卵ですが、やはり動きが速いので大変です(笑)腹部を
上げてこれから打ち下ろすところですが、進みながら打ち下ろすから連続してピントが合いません・・・
腹部にピントが合っていますが、薄暗いところを飛び回るのを狙うのは大変でした。あ、もちろん
連写ですが望遠レンズなので、動きが速いと直ぐに消えてしまいます(笑)
何とか打ち下ろしているところも撮れましたが、まだまだですね・・・
翅を大きくひねって、腹部を打ち下ろす準備をしている?のがわかりますね。
もっと良い写真が撮れるように、いろいろ機会を設けたいものです、つまりまた撮影に行きたいと
いうことですね(笑)
産卵つながりでイトトンボを見つけました。
結構小さいし珍しい種か?と思ったら、クロイトトンボという最も普通に見られる種のようです(笑)
でも何でこの種しかいないんでしょう?単に見過ごしかな・・・
オスとメスがつながっていました。
産卵のためにメスは潜ってしまったので、つながっているオスが水面に刺さっているように見えます。
イトトンボもいろいろ撮影したいものです。
だんだん昼に近づいてきて大変暑くなってきました。ショウジョウトンボは腹部を持ち上げています。
ショウジョウトンボは6本で掴まりますね。
そして定番のウチワヤンマですが・・・
池の畔に多くの個体が集まっていました。そんななか突然メスが現れるようで、素早く連結し
そのまま飛び去ります。少し経って交尾姿勢で戻ってきたりしましたが
とまってくれませんでした。
ウチワヤンマは、ややわかりにくいですが、前脚は基本折りたたんでいますね。
前脚は頭の後にしまっていることがわかります。サナエトンボ全体かはわかりませんが、4本脚で
とまる個体もいるのですね。
各個体、池の畔でじっとしていますが 、時々おかしなことが起こります。
撮影していたら突然シオカラトンボがウチワヤンマにとまりました。さすがに嫌がって腹部を動かし
追い払っていましたが、追いかけ回すようなことはなく平和的でした。こんな事もあるんですね。
また別種ではなく同種が乗ることも!
この場合は、追い払うまでに時間がかかり、しばらく乗っていて驚きました。追い払うどころか
争っても良いようなライバルではないのか?・・・密度が高いのか、謎の行動でした。
池の畔だったのですが、
水面にはオオアメンボがいたので、撮影していたら・・・
どの個体もペアになっていました。
でもなぜか隣同士のペアが接近し・・・
・・・2ペアが連なり・・・
嫌がった?下のペアが棒立ちになり逃げていきました。この行動の意味は何だろう?縄張り?
まさか共食い?なかなか謎の行動でした。暑いせいか?今日はおかしな行動が多く撮影できました。
8月14日(金)
調子に乗って今日も朝だけ撮影してみました。昨日より朝早いので人も少ないかと思って行きましたが
家族連れとかがたくさんいました!目立たぬよう?活動し、1時間ほどで大学に戻りました。
水辺に来たらいきなりギンヤンマが連結していたので、わぁと思ったら産卵しはじめました。以前
書いた本では良い写真を掲載できず残念だったのですが、逆光ながらもこの写真なら満足です!
本を改訂したいものです(笑)
位置的に順光の写真が撮りにくかったのですが・・・
この写真ぐらいしかないですが、色はきれいですね・・・また行って順光写真をチャレンジします!
ハスの葉が水に浸かっていても産んでしまうんですね・・・この葉が完全に展葉したら水に浸かって
いないと思うので 無事に孵化しないかも・・・そういうことは多いのでしょうね・・・
葉の照り返しが大きいもののこれなら満足できる明るさですかね・・・嬉しい写真となりました。
また撮影しに行こうと思います。
さて、チョウトンボですが(笑)
朝だと縄張り争いが盛んで、メスも産卵していて、そのメスの奪い合いなど、さまざまなドラマが
見られましたが、結局はどのシーンも動きが速すぎます(笑)やはり静止している写真しか撮れない・・・
まだそう暑くなかったので、腹部はあまり持ち上げていませんでした。
止まっても、その個体の翅の青がちゃんとわかる位置に移動して撮影するので、位置決めの間に
飛び立ってしまうなどそれなりに苦労しているのですが・・・まだまだ修行が必要ですね(笑)
良い位置に止まってくれても、日射しの加減で藍色がきれいに出ない場合もあります・・・
残念
この場合は藍色は出ても
向きがいまいちですかね・・・こんな感じで試行錯誤な写真が多い。次回も
チョウトンボも撮影します。たぶん・・・
今回もショウジョウトンボは撮影しました。
やはりまだそう暑くないので腹部は下がっています。
時間が短かったので今回は3種しか撮っていない(笑)
大学でも一枚・・・
今年はクヌギの樹液が少ない気がしますが、争うように集まるサトキマダラヒカゲです。
たいていは他の昆虫もきて争いますが、樹液の量が少ないからこのチョウしか来ないのかも・・・
8月13日(木)
時間を作って朝から学生お勧めの公園にトンボ観察に出かけました。ウチワヤンマやチョウトンボの
写真が撮りたい!ということで行ってみましたが、短い時間ながら充実していました。
目撃するものの後ろ向きでの撮影が多かったウチワヤンマですが、前方からの撮影でバックにハスの
花が入って良い色合いです(笑)
これは池の上に出ていた枝の個体。数が多く、あちらこちらでオスがテリ張りしていました。
たまに頭を曲げたり前脚をフリーにして伸ばしていましたが、体操かしら(笑)
池の方を向いている個体が多いから
横向きや前方を向いた個体を見つけ出し、近づいて撮影する
のは苦労しました(笑)でも撮影できると嬉しい。
学生がオオヤマトンボを捕まえたので、リリース時に草にとまらせたら動かずにいてくれたので
記録用写真です。
ほとんどとまってくれないので、記録用です(笑)でも写真が撮れて嬉しい!
ギンヤンマもいましたが、この個体は本当に休んでいました。
1枚撮って近づこうと思ったら、親子連れが来てしまい、逃げていきました。
今度は飛翔個体狙い
かもですが、速いからなあ・・・(笑)
数はそう多くなかったが、水辺にいるチョウトンボは絵になりました。
ゆっくりヒラヒラ飛翔する個体を撮影したいと思ってレンズを向けましたが難しい・・・
これは、結構嬉しい一枚!
それなりにピントも合うことが可能でしたが、難しい・・・
これは後ろ向きだけど水面とトンボの感じが良いですね!次は飛翔の写真をもっとアップできれば!
今日は日差しが強すぎて翅も反射してしまい、きれいな青が出る個体は少なかった・・・またメスは
見ませんでした。交尾写真とか撮影したいものだが・・・
暑いので腹部を立ててとまっていますが、そのために翅も引き上げられたので、良い感じに光って
います。縄張りを主張するとても良いポーズです。
翅を傾けたりすると光沢が増します。
青色が美しいですね!もっと望遠レンズを駆使して、また撮影したいものです。
ショウジョウトンボも暑そうにとまっていました。
そんななか、シオカラトンボが交尾していましたが、日当たりが良すぎたのか、あまり
はっきりしない写真になっているような・・・
もっと良い写真にしたかったが、これも今後の課題です。
また行くので今度は普通種も含めて撮影してきます。あ、イトトンボほとんど見なかったので
次回は紹介できれば・・・
8月12日(水)
夜間採集に出ましたが、夕立のあとのせいか、あまり収穫はなく、またカメラを持参しましたが
被写体も多くなかった・・・
アベリアの細い
枝は風に揺られますが、ツマグロヒョウモンが休んでいました。ゆらゆら揺れて
ハンモックのようで寝心地が良いのか?
わかりませんねえ・・・
さて、花に来ている昆虫が少ないのですが、写真に撮りたいものがいました。
ベニスズメです。ピンク色の美しいスズメガですが、久しぶりに撮影できました!
嬉しいので、たくさん撮影しました。ピントも、それなりに合いました。
これは結構お気に入りの一枚!手前の葉が少しかぶったが良い感じに撮れました。
羽ばたきが激しくないのか、どの写真も翅が止まってくれています。
基本的に花にいるところを狙いますが、たいていは飛び立ったところで写真を撮るタイミングに
なっていますね。
これは花にいてくれたが翅が開いていませんね。タイミングが難しいものです。
ただ羽ばたくのではなく、大きくひねりを加えて飛んでいることがよくわかりますね。
講義で使える写真になっています(笑)
8月11日(火)
都内で打合せがありました。少し待ち時間があったので緑化地で撮影しました。
成熟しつつあるナツアカネのオスのようです。
8月7日(金)
相変わらずいろいろ用事があって、落ち着いて撮影などは難しい・・・またおまけに酷暑です・・・
今日は学生実験で使う昆虫を採集したりしたので、午前中は学内に出たのでカメラも持参しました。
クヌギに来ていたカブトムシ。でも樹液の出は悪いですね・・・
こちらのムクゲは樹液が出ているようなので、オスメスが集まっていました。
樹液にも来ていたアカボシゴマダラですが、急に樹に舞い降りたので近づいたら花外蜜腺のような
ものから出ているのか、アブラムシの甘露なのか・・・を吸っていました。こういう生活をしているんですね。
夏型の写真も一応撮影できましたが、ちょっと翅が傷んでいる・・・
アオスジアゲハの交尾個体はあまり見たことなかった気が・・・しかも左のオス?は、結構翅が傷んで
いました。メス探索の努力が実ったという感じですね。
学内で初めてキマダラセセリを見ました!いたんですね!嬉しい!でも特に珍しい種ではないので
ずっと学内にいるのかもしれませんが・・・と、過去の記録を調べてみたら
記録はありましたし、過去に
この頁で写真も掲載していました(笑)。でも毎年見ているわけではないので、少ないかもです。
サトキマダラヒカゲの発生がピークとなっているようで、あちらこちらで見られました。
これからどんどん増えてくるノシメトンボです。トンボは写真撮りに出たいものです。
最後はクルマバッタモドキ。飛び立って樹の上に逃げましたが、あまりない状態なので,撮影
してみました。今日は時間はなかったので 、多彩な種類とはならず・・・また出かけたりしたいものです。
8月1日〜2日(土〜日)
出かけてましたが、日中の成果はあまりなく・・・残念。夜間も静かにしていました・・・
観察のメインはこのキリシマミドリシジミですが、これは捕らえた個体なので、参考まで・・・
これも捕らえた個体が逃げて遠くにとまった時のもの・・・今回は近くに来なくて、遠くを飛翔して
いる個体を見ただけでした・・・でもピカピカ光る飛翔に感動しました。
吸水していたサカハチチョウ、これは自然のままです(笑、以下同じ)
まだ新鮮な個体できれいでした。
同じ個体を横から・・・
キタキチョウも吸水に来ていましたが、こちらは少し傷んでいた。
ムラサキシジミはやや痛んだ個体でした。
大型のシャクガの幼虫がいました。調べたらマエモンオオナミシャクのようです。図鑑によると
初夏に羽化とされているが、まだ終齢幼虫だから場所によって差があるのか?また洞窟等で越夏して
越冬もして翌春産卵するようで、目撃情報だけだから詳しい生態などもまだ未解明なようですね。
ガもいろいろ調べてみると面白いですが、直ぐに見つかるような種でないと研究は大変ですね。
他の場所に移動してサツマシジミのいるところに行きましたが、これも遠くをチロチロ飛ぶだけで
撮影は全く無理でした・・・ニジュウヤホシテントウの仲間がいました。
翌日もキリシマミドリシジミの撮影は無理でした(笑)樹の上で休むコムラサキをさらに上の
橋から撮影しましたが、位置を変える前に飛び立ってしまった・・・
樹上で休むチョウをさらに上から撮影するのも良い感じでしたが、あまりチョウは多くなかった・・・
これはさらに下方の樹上なので小さくなってしまい残念・・・コミスジですかね・・・
林道で見た昆虫・・・天気が悪くなり、昆虫も少なくなりました。
ホソバセセリがいましたが、羽化不全個体で飛翔できませんでした。風で落ちたのか野外で羽化不全
個体は多いのかもしれませんね。
林道のススキにトゲハムシがいました。
クロルリトゲハムシです。小さいけれどとげとげだらけで格好いい!
アップにするとピントが甘いところが多くなってしまうので、深度合成したくなりますね。
林道のほんの一角に3〜4匹いましたが他の場所にはいませんでした。
7月31日(金)
栃木に調査しに行きましたが、いろいろ昆虫も多かったので良かったです。
着いて早々池の近くを通りかかったら!
ウチワヤンマがいましたが、水の方を向いているので、今回も後ろ向きになってしまった・・・
次の機会には真横とか前方から撮りたいものです・・・
チョウトンボもいて撮影できましたが、今回は最初曇天だったせいか、やや光沢が弱かった。
この池は帰りにも寄ったので 、トンボはまたあとで・・・
モモ園、今回はクビアカツヤカミキリは撮影できず・・・
モモの害虫でもあるモモノゴマダラノメイガ、何年か前の写真は教科書に載せましたが、それ以上の
良い写真が撮れたので、改訂版に掲載か?(笑)
今回は2頭いました。撮れるとテンション上がります(笑)
モモの害虫シリーズで・・・
まだ若い樹を中心にかなり内部が食べられています。これはコスカシバの仕業・・・
今回は成虫も数頭見られました。何度見てもガには見えません。
定番の情報からの写真。幼虫の写真も撮ってみたいが・・・
モモの葉で休んでいるのか、コーリングしているようにも見えたので、これもモモの害虫かと思って
図鑑を見たらキオビトガリメイガという種類のようでした。でももしその種だとすると食草はリンドウ
だそうで・・・リンドウの栽培地では害虫として特殊報もでています(H30 岡山)。害虫つながりでは
ありました。
モモ園では、多くのアブラゼミも鳴き始めていました。
学生が赤いアブラゼミの話をして少し経ったら
4年生が直ぐに見つけ出してびっくり!
胸部背面が赤いアブラゼミがいるんですね!身近なセミにも色彩
多型があることを知らなかったので 、感動しました。
セミと言えば、今朝旅立つ前に撮影したエゴノキの実にぶら下がって羽化したセミの抜け殻!
左は
アブラゼミのようですが、右は小さくて艶がなく、背面が盛り上がっていないからツクツクボウシかな?
でもツクツクボウシの声は聞いていないですね・・・
他の場所に行ったのですが、草原ではやはりいろいろ昆虫が・・・
声はしても姿はあまり見えないキリギリス・・・今日は何頭か見つけました。
やや奥でしたが、目立つ位置で鳴いていたのでわかりやすかった個体。
こちらは標本にしたようなポーズの個体。もっと粘ればさらに良い写真も撮れたかな・・・
羽化したばかりのカメムシですが、これでは何だかわかりませんね・・・
ツユクサにいたのでヒメナガメかと思っていましたが、思いっきりナガメですね。なぜツユクサに?
この個体は、しっかり色づいていました。
でも数十頭の個体は皆、ツユクサにいましたが・・・
周りにアブラナ科雑草あったかな・・・
最後にトンボのいる池に再度寄ったので・・・
キイトトンボがいました。撮影できて嬉しい。でもやや暗かったので胸部の緑色が抜け気味・・・
ムギワラトンボも夕日によりやや暗い感じ
ショウジョウトンボは池をバックに夕日が映えて・・・気に入った写真になりました。
7月29日(水)
供試虫の採集時に他の昆虫を少し撮影しました・・・
前脚の内側に斑紋があるので・・・チョウセンカマキリなのかな?若虫ですが、褐色と言うよりは
オレンジ色っぽかったのでオオカマキリに無い色だと思いました。前脚の付け根を確認せず残念・・・
幼虫つながりでいくつか紹介すると・・・
まだ終齢ではないから同定は難しいかもですが・・・クモンクサカゲロウのような頭部の斑紋を
持った幼虫がいました。でも種名はわかりません・・・体の毛が短いのでヒメクサカゲロウの仲間??
とか思っていたら詳しい栃木の卒業生曰く、ヒメカゲロウの仲間だそうです。さすが!
水たまりにアメンボの幼虫がたくさんいました。小さな若齢から終齢までいたので、この水たまりは
長い間存在しているようで、今年の天候を表していますね。恐らくこの水たまりで育ったのだと思い
ますが・・・
成虫は・・・
ハエを捕らえたムシヒキアブですが、頭部後ろの毛が曲がっているのでマガリケムシヒキのようです。
今まで横から撮影して頭部の毛が曲がっているかを確認していましたが、こうして上方から撮影しても
毛の曲がり具合(カールしているように見える)がわかりますね!
むしろわかりやすいかも・・・
サビキコリがいましたが、ゴボウの葉を食べているのか全く動きません。刺激を与えてその場所から
離しても直ぐに戻ったのでかなり気に入っているようです。ただかじっているよりは何かを他のもの
を
食べていた可能性もあるので、確認しておけば良かった。
7月27日(月)
今日も晴れ間がのぞいたので、エゴヒゲナガゾウムシはまだ発生しているのか確認しにいったところ・・・
いました!いました!まだ活動は続いています・・・でも個体数は少ない・・・
近くにオスもいました
そして歩き回っていたら実の上に乗ってくれました!!私がずっと待っていた瞬間
だったのです!
そして以前撮った写真と合わせてみました・・・
エゴヒゲナガゾウムシのオスメスの顔の違いを説明するなら、このポーズしかありません!
実の上で静止することが少ないので、やっと撮影できました。
今回オスは結構歩き回っていて、メスのいる実には近づきませんでした。
でも産卵孔には頭を入れていたので・・・この行動を調べたいものです。
メスは産卵をはじめていました。
産卵痕のある実に長く滞在していました・・・
ということで、まだ活動していて嬉しい。また観察します(笑)
エゴの実にでんと居座るカメムシの幼虫、クサギカメムシ?実を吸っているのか?
7月26日(日)
チョウトンボを撮影するために出かけました。でも思ったほどいなくて・・・残念・・・
でも、少ないながらもとまってくれた、オスとメスを撮影できました。
メスの翅は茶色っぽいですね、オスは青色っぽいのが美しいです。
たくさん発生している年とかに行ってみたいものです。でも写真が撮れて満足しました。
他のトンボはコシアキトンボやシオカラトンボ、ギンヤンマやオオヤマトンボなどがいました。池の
奥に行った学生はオオモノサシトンボとかアオヤンマ等いろいろ見つけたようです。私はチョウトンボ
の撮影に燃えていたので他のトンボはほとんど撮影せず・・・
このシオカラトンボぐらいでした・・・トンボの撮影ももっとしていきたいものです。
この池付近の用水路にはオオミズスマシがいました!本州でミズスマシを見るのが初めてだったので
感動しました。
これは休んでいた個体なのでちゃんと写真撮れましたが、動いている個体は本当に難しい・・・
ピントが甘いものの、動きが遅ければこんな感じで撮影できますが・・・
少し暗いので絞れないから離れた個体はピントが合いませんし・・・
動きがあるので、シャッタースピードを速くしないとなりません。
こんな追いかけっこも、もっと動きが止まっていたら素晴らしいのに・・・いつもあとでISOを
6400とかにすれば良かったのにとか思うのですが、撮影時はそんなこと忘れていて・・・(笑)
いつかそんな設定も含めて、また挑戦します。
動きがあるなかでは、これが一番気に入っています。また来て撮影しようかな・・・
この前はサクラにいたニイニイゼミの写真を撮りましたが、他の樹では目立つのかと思ったら、
全然そんなことないですね。黒い部分が樹皮の影のようになっていて、やはり見つかりにくい。
どんな樹でもちゃんと目立たなくなっているんですね・・・
鳴いている時は、少し翅を広げて腹を持ち上げます。
横からも撮影してみました。
帰り道の風景
ヒバカリの死体に群がるオオヒラタシデムシの親子、この有様は親子(成虫と幼虫)が一緒にいても
ちっとも微笑ましくありませんね・・・
最後は今日一番の衝撃シーン
下の写真はオスですが、今日はシオヤアブのメスがなんと自分よりも大きなコシアキトンボを捕らえて
体液を吸っていました。こんな大きな獲物も仕留められるとは驚きです。
撮影の外出は楽しかったですが
天候がいまいちだったので 、(郊外の野外だし)機会を作ってまた出かけたいと思います。
7月24日(金)
ちょっと学内に出たので撮影しました。このところやや涼しいのでエゴヒゲナガゾウムシはいない。
まだ発生時期だと思いたいですが・・・
シオヤアブのオスがマメコガネを捕らえていました。こうして見ると迫力がありますね。
獲物を捕らえているシリーズで・・・
オオカマキリの捕食ですが、完全に共食いです。
一番栄養になりそうな腹部を残しています。彼らは獲物の行動をストップさせるため、いつも頭から
食べるので 腹部が残るのは当然ですが・・・なかなか凄い世界ですね。
他の場所には褐色のタイプもいました。こちらを向いてくれなかった・・・
ヒメハラナガツチバチのようです。コガネムシの幼虫に寄生しますが、まずは自分の腹ごしらえが
先のようですね。
最後はクモです。
隠れ帯という名称のクモの巣で目立つ白糸部の形状から、ナガコガネグモの幼体みたいです。
クモも
いろいろ調べたら面白いと思いますけど、やはり今年も時間がない・・・
7月22日(水)
クビアカツヤカミキリの調査で群馬にいきました。もう7月も終わりですが、まだ発生していました。
今回は桜の調査ですが、
結構被害も多かったです。
交尾個体もみられました。発生はおしまいに近いと思いますが、まだまだ出ているという感じでした。
発生はダラダラ続いているのかもしれません。
天気も良くなったので、他の昆虫の写真も・・・
ニイニイゼミは写真撮ると結構美しいので好きです。
サクラの樹皮に擬態したような、体全体の配色が何ともいえません。
少し暗い樹皮でも見事に溶け込めます。
ニイニイゼミの写真が撮れて満足しましたが、他の昆虫も撮影できました。
イチモンジチョウです。近縁種のアサマイチモンジも撮影したいなあと思ったのですが、結局
わからず戻ってきてから確認したところ・・・
ほとんど同じ場所にアサマイチモンジもいることがわかりました。どちらも撮影していたのでした。
これはアサマイチモンジ。
両方いたなら、どういう分布状況なのかをみてくれば良かった・・・これもアサマイチモンジ
トンボも撮影しました。上空にチョウトンボが飛んでいました。
とまってくれないかなと思っていたら休んでくれたのに、なぜかカメラのピント調整がうまくいかず・・・
ピント甘いのですが、証拠写真的に・・・出しておきます。次の機会にリベンジ!
見たことがないトンボだと思ったら・・・
コフキトンボのメスに「オビトンボ型」というものがいることを
初めて知りました。トンボも
数多くみられるので、いろいろ撮影していきたいものです。
ウチワヤンマの写真を初めて撮りました(たぶん)。花壇に留まっていたので少し違和感があり
ますが(笑) 、撮影できて嬉しい。
水辺にもいましたが、残念ながら後ろ向きで遠かった・・・
アジアイトトンボのオスがお食事中。トンボも魅力的なので、撮影に行くことを画策中です。
他の昆虫も紹介しますと・・・
シオヤアブが交尾していました。
サクラの幹にいたナナフシモドキ(ちょっと動かしたので本来の位置ではありませんが・・・)
マイマイガが、サクラの太い枝に産卵中でした。
サクラもいろいろな害虫に曝されますね・・・
そして他のカミキリムシも・・・
ウスバカミキリです。これも広範囲な樹木につきますね。でも大害虫ではありません・・・
最後は上から撮ることが少なかったので、撮影してみました。今回の個体は特定外来生物とし
て
全部処分しています。
7月21日(火)
エゴヒゲナガゾウムシが羽化しているとなったら、時間を作って見に行ってしまいます(笑)
。
今日はオスとメスについての写真を中心に・・・
オスとメスがいる時は、このように、まるで見守っているように見える状況が多いですが・・・
メスが産卵しているのを、じっと見守るように見えるオスですが・・・
見守る時間はそれなりにあったものの、そのうちメスに近づいて、ちょっかい出し始めました。
とうとう後ろからマウントしてしまう始末・・・これではハラスメントですね・・・長い触角で
抱きしめているようにも見えますが、そんな擬人的な解釈はないでしょうし・・・
結局は産卵を中断し?メスは逃げ出してしまいました・・・
しばらく追いかけっこするなど、この行動はあまり適応的ではないので、もっと詳細に調べて
みたいところです。
このペアは何度か追いかけっこしていました。このオスはこのメスと交尾していないなら、こんな
行動もとりそうですね・・・やはりいろいろ調べないとなあ・・・
オスの写真もいくつか・・・
数が少ない割には、さまざまなオスの写真も撮れました!
クロツリアブが最近目立つので、一枚載せておきます。
7月20日(月)
昨日夕方にみたエゴノキの実に孔が開いていました。「もしかして?」と思って今日は午前中に件の
エゴノキを探しに行ったところ・・・
やはり!もう羽化していました!エゴヒゲナガゾウムシです。この昆虫も見つけると嬉しくなります。
メスが実をほじっていましたが、アリが来て威嚇していました。アリの方が強く、毎回メスは一時避難
してまた戻ってきていました。
こうやって実に孔を開けて産卵準備をしているのですから、出始めというわけではなく、オスがいないし
発生も終わりなのか?でもそれだと例年より早すぎる・・・
他の場所にもいたものの数は少なくメスだけでした・・・
もう一方の樹も同じ様な感じでメスだけでした
ところが撮影していたメスの後ろにオスが現れ、もう一匹飛んできて、動き回り・・・
争ってくれたのに!!!陰だったので・・・残念。見事にピントは合っていたが(笑)
2匹とも実から落ちたのですが一方は撮影できました。
今年もオスも撮影できて嬉しいです。今年の傾向でダラダラと発生しているような気がします。
しばらく様子を見て発生状況を見られればと思います。ということで最初なのでたくさん撮影し・・・
ご紹介します(笑)
やはり、この独特の風貌のオスは絵になります。
産卵する際に実を穿っていますが、観察していたら全然食べていません。平たい顔で押し出すようにして
外に出していました!実がエグいからエゴノキというのを聞いたことがありますが、この虫は食べている
のかと思いきや 、あまり食べていないのかもしれません。好物で食べているなら産卵痕以外にもたくさん
摂食痕がありそうですよね・・・思い込みはいけないなあと思った次第です。
でも他に食べているものは
なさそうですが、実はかじる程度なのか・・・
もっと撮影していますが、飽きると思いますので、他の昆虫を
オオカマキリも結構大きくなっていました。何かを食べているのですが、色合いとかで判断できず
クサギカメムシ?うーん・・・わかりませんね。
このエゴノキには、ハラビロカマキリもいました。
脚とか赤い部分もありますが、ムネアカではなかった気がします・・・
今はまだニイニイゼミだけが鳴いていますが、
アブラゼミの抜け殻もいくつか見られました。成熟
するのに時間がかかるのか?で、一つだけあったニイニイゼミの抜け殻です。
あまり泥がついていませんでした。
7月19日(日)
このところずっと雨でしたが、本当に久しぶりに晴れたので、カメラを持ってキャンパスに出ました。
ノコギリクワガタ!いつ見てもテンション上がります(笑)
こんな年ですが、気がつけば
彼らの基節ですね。
サルスベリの樹にいたキマダラカメムシです。彼らも普通にいるようになりましたね。
イチモンジセセリは数多く見れました。
仕事の関係で夕方に出たので、今度は午前に行ってみよう
かと・・・
2020年の最初のページにも出していますが、エゴノネコアシアブラのゴールがたくさんあった・・・
もっと早く気がつけば良かった・・・
いつ見ても不思議な形ですね・・・
7月12日(日)
調査と採集で出かけましたが、雨ばかりで結局ほとんど採れず・・・
この日だけ雨が止んだので、カメラも持参しました。
オニヤンマと思いましたが、あとから聞いたらコオニヤンマだそうです。近寄っても逃げなくて眼の色が
くすんでいるし、未成熟個体と思いましたが、違いました。コオニヤンマは初めて見たかも・・・
もう少しいい位置にいたら見応えするのですが・・・
これから先はガの幼虫特集になってしまうので、苦手な人はすいません。大きな幼虫がいましたが
クヌギカレハのように見えるものの、針葉樹は食べないと思うので
上からとか落ちたのか、針葉樹食いの
別種なのかがわかりません・・・もう少し調べてみますが・・・
黄色に大きな黒い紋があるこの幼虫は、調べてみたらチシャノキオオスヒロキバガの幼虫でした。
スヒロキバガ科のガは暖かい地方に多いそうです。で、この種は最普通種だそうです(笑)
集団で葉をかじっていました。千葉では見たことがないので、派手な斑紋の幼虫の撮影は嬉しい。
最後はイラガで・・・
ヒロヘリアオイラガです。なかなか毒々しいものの、接近して横から撮影すれば良かったかな・・・
7月 3日(金)
今年もこの侵入害虫の羽化の季節がやってきました。
クビアカツヤカミキリです・・・こちらの侵入昆虫も早く収まって欲しい・・・
2年前より少なかったものの、それでも多くの個体が見られました。
木を枯らすような悪さをしないなら人気が出るカミキリムシになれたのに、という気がします・・・
あ、もちろん肩を持っているわけではありません。
被害が大きな樹は、このように
たくさんのフラスが出ています。
枝に幼虫が入ってもろくなっているところに強風で折れてしまったとのことで、被害も大きいです。
また完全に枯死した樹もあって・・・大きくなった樹が枯れるのは悲しいですね・・・
また若い木も枯れているのですが・・・
クビアカは若い樹には入らないので、聞いたところ、これはコスカシバの被害だそうで・・・
コスカシバもこんなに悪い奴なんだと再認識しました。
コスカシバのフラスはこんな感じ・・・確かに見た目は違います。
またコスカシバの羽化した後の蛹殻もありました。こんなに触角的な部分があったかな?
樹木害虫の激しさを再認識しました。