戸定の昆虫 2020-2 (4~6月)


 緊急事態宣言も出され大変な状況ですが、このページを見てくださる皆様の癒やし?になるよう
 (外に出る機会は、ほとんどないものの)少しずつでも写真をアップできればと思います。


 2020年 トップ

  6月24日(水)
  昨日も撮影したエゴツルクビオトシブミですが、新成虫のオスメス見られたので撮影しました。
  
  これは全体に黒色でいつも見る体色でしたが・・・
  
  この個体(オス)は脚の付け根や腹部が茶色でした。テネラル(羽化後まだ未成熟な個体)かも
 しれませんが、甲虫ではあまり聞かないので断言はできませんが・・・
  
  腹側が結構赤くて新鮮です。
  
  しつこく撮影していたら逃げ出したので、飛翔するかと狙ったら
  
  飛び立ちました!翅は伸びきっていない。いつも思うのだが連写にすれば良かった! いつか連写で
 撮影してみます。
  
  こうやって休む個体もいました。
  部屋に戻る途中、オオヒラタシデムシがいました。
  
  これも羽化したてなのかきれいな個体でした。
 
  最後は羽化したてではなくだいぶ年取った個体。
  
  翅も結構すれているアカボシゴマダラです。今度は夏型のきれいな写真を撮影したい。   

  6月23日(火)
  久々にカメラをもって学内に出ました。
  
  これはずいぶん 久しぶりのトウキョウヒメハンミョウです。前回見た時と同じく植物体上にいました。
  
  鞘翅の斑紋がほとんどわかりませんね。ハンミョウ見つけるとテンション上がります。
  バラの試験で使ったクロケシツブチョッキリが、また姿を見せています。
  
  
  ずっとバラを加害するのか、調査してみたくなります。
  アシナガバエの仲間、昨年ツツジでコナジラミを捕食していたのと同じ種のようです。
  
  
  複眼の光り方(反射)が美しく気に入っています。でも種名がわからないのが残念。
  
   最近このハエをよく見ますが、種名はわからず・・・専門家に聞いてみます。
  交尾個体が他にもいましたが、なんと珍しい写真が・・・
  
  交尾しながら回転しています!といっても通じますかね?実際はクモの糸に絡まってぶら下がっている
 ところの写真ですけど、宙に浮いているように見えるから瞬間を切り取ったようにも見えます。
  
  今年は全く撮影できなかったエゴツルクビオトシブミですが、新成虫と思われる成虫がでていました。
 明日でももっと探してみます。そういえば今年はエサキモンキツノカメムシも全くいません。昨年同様
 採集されてしまったようにも見えます・・・悲しい・・・
  学生がヘビを捕まえました。アオダイショウの幼蛇だそうです。
    
  幼蛇はこんな柄があるんですね。昆虫以外はわからないことが多すぎます(笑)  

  6月20日(土)
  南房総で発生しているヒメボタルの写真を撮りに行こうと誘われました。ホタル関係の写真はそう
 得意ではないのですが、先ずは学ぼうと参戦(笑)結局はあまり数多く撮影できなかったので、ここに
 示す写真は合成したものです。でも来年も行ってもっと良い写真を目指します!
  
  ゲンジボタルなどと違って点刻状の軌跡が、かなり美しいです。感動しました。

  6月10日(水)
  今年は定期的な調査はできなくなっていますが、さすがに何もしないと論文が書けないので、学生の
  最低限の調査に出かけました。現地で 私は昆虫の撮影をしていましたが・・・
  
  ミヤマチャバネセセリは、この場所でも数は少ないとのことで、撮影できて嬉しい。
  
  ヒメキマダラセセリは、やや色が褪せていたのかという感じでしたが、それでも松戸にはいないので
 嬉しかったです。何頭かいたので少し多く載せています。
  
  やや翅は傷んでいますが、これは色は褪せていない感じ・・・
  
  日当たりの良いところで日光浴をしているのが目立ちました。
  
  次は新鮮な個体を狙いたいものです。
  
  アカシジミも初めて撮影しましたが、やや遠くてピントも甘くて残念・・・ たくさん見られる
 場所もあるから来年は行ってみたいです。園芸も少ないけどいるので、それも撮影したい。
  あとはチョウの卵です。
  
  このところ平地で少なくなっているスジグロシロチョウですが、ここにはたくさんいました。
 ただ飛び回るオスの撮影はできず・・・メスも産卵シーンは撮影できず産み落とされた卵です。
  
  同じく言い訳は割愛しますが、モンキチョウの卵です。
  幼虫は・・・
  
  クワの葉の上にいたクワコの幼虫です。葉の上にいても鳥の糞に見えますね。
   ということで蛾つながりで・・・
  
  先日大発生したとニュース?にも出ていたようですが、 山にいるモンシロチョウ
  ではなく、キアシドクガです。黄色い脚がわかりますね。またドクガに属しますが 
 彼らは毒は持っていません。
  
  ピーク時から2週間ほど経っていたので、個体数は多くありませんでしたが、それでもあちらこちらで
 飛んでいたりとまっていたりしていました。でもそれは大して驚くことではなかったですが・・・
  
  ミズキの幹にたくさん見られる灰色の紋は・・・
  
  もちろん樹皮の模様ではなくキアシドクガの卵です。でもよく見ると、孔が開いているものと
 開いていないものが・・・恐らく孔があるのは孵化した昨年の卵で右の孔がないのは 今年産まれた
 卵だと思います。このまま卵越冬だそうですから来年も大発生ですかね・・・
   ふと下草を見たら・・・
  
  草の上で休んでいる個体を初めて見たので写真撮りましたが、こうしていると他の昆虫に見えますか?
 嫌いな人はどこにいてもダメかもですが、種名言わないとむしろ観察してくれるか?
  と、気にするグループの チャバネです。
   今日は暑かったのもあって・・・昆虫は大して撮影していないですね・・・
  
   シマサシガメが、チョウ目の幼虫を捕らえて体液を吸っていましたが、幼虫は体液をほとんど吸われ
 干からびています。 すごいですねえ・・・
  
  草の上にいたカマキリの幼虫ですが、見たことがなかったのですが、前脚の斑紋から判断すると
 コカマキリの一齢幼虫ですかね?
  
  紛らわしい種がいるので 自信ないものの、ヒメシロコブゾウムシですかね・・・もう少し調べて
 訂正する場合は訂正します・・・

  6月9日(火)
  夕方になって学内のノブドウのアカガネサルハムシを見に行ってみました。
  
  ちょうど蕾のところで交尾している個体を発見! ただ写しにくく大変でした。

  6月8日(月)
  ミドリシジミが発生しているという情報を得て、思い切って早朝に出かけてきました。今年は
 朝に講義があるとか束縛が少ないので、行きやすかったという状況もありました。
  
  現地に着いて探してみると、狭い範囲に 5頭の姿が・・・これがみんな撮影できたら・・・などと期待が
 膨らみますが・・・ 思ったより雲が厚くてなかなか日は射し込みません。
  
  前のめりになって飛び立つ寸前の体勢なのに、今一歩明るくないのか・・・
  
  その後、少し開いてくれました。
  
  この写真のあとに他に移動していきました。
  
  結局上のハンノキの葉で翅を開いてしまう個体も・・・ 望遠レンズが役立ちました。
  
  美しい個体ですが、正面すぎるので残念・・・これはこれで面白いが・・・
  
  それでも2頭が下草に降りてきて翅を開きました。 日向ではないけどこの色も美しい!
  
  もう1頭がこちら・・・このとまり方も良いですね。
  
   隣の葉に移動しました。また撮影したいものです。
  今回はメスは降りませんでした。
  
  これも望遠が役立ちました。
  
  では他の昆虫も・・・
  
  カノコガがいました。今の時期に多い蛾です。
  もう一種、今の時期に多いのが・・・  
  
  このトンボエダシャクですが、おかしなとまり方だと思ったらフェロモンを出しているところですね。
 腹部先端からフェロモン線が露出しています。野生のコーリング姿勢初めて撮影しました。
  
  大型のハエがいました。顔だけが白くて、長い剛毛も生えているから、比較的わかりやすいが、
  それでも同定は難しいかもです。
  
  アブラナ科植物の鞘のところでナガメが交尾していました。
  
  最後はコガネムシです。コガネムシ、という和名の昆虫です。この場所で毎年見かけます。
  
  
  
  イタドリらしき植物の葉を食べていたり、活動中の個体がいたりでしたが、葉表にいる個体だと
  光沢がやたら強いのがわかります。

  6月7日(日)
  今年はコロナ騒ぎで圃場の管理も十分とは言えない状況です。そのためいつもは刈られてしまう
 ノブドウのような植物も勢力を伸ばしています。そしてその野ブドウの葉に食べ痕があったので
 探してみたところ・・・
  
  学内で久々に見つけたアカガネサルハムシです。10年ぶり?もっとかもしれません。学内の個体を
  こうして写真に収めたのは初めてだと思います。
  
  葉よりも葉陰の茎で見られました。次は葉上の個体の写真を撮りたい。
  
   学内でもちゃんと命をつないでいるようで嬉しい限りです。

  6月3日(水)
  キャベツの調査に出かけました。
  
  モンシロチョウが数多く舞う圃場でしたから、アオムシもたくさん見られました。
  農業害虫シリーズですが、コナガも見られたので写真撮りました。
  
  もう薄皮を残すのでなく、葉に孔を開けてしっかりかじっている終齢幼虫です。
  
  こちらは薄皮を残して食べていた亜終齢幼虫、もうすぐ脱皮しそうな状態でした。
  この圃場で撮影したかった目的の昆虫です。
  
  キスジノミハムシです。体長5ミリはないくらいの小さなハムシですが、撮影したかったので
 嬉しいです。
  
  
  コマツナにいる個体を撮影しました。
  
  最後にキャベツにカメノコハムシの幼虫が・・・でも脱皮殻も付けていない・・・
  
  キャベツを食べる害虫と思いびっくりしましたが・・・
  
  雑草として生えているシロザの葉裏に、びっしりと小さな幼虫。どうもこちらが本来の
 食草のようです。キャベツは蛹化場所なのかもしれません。

  5月31日(日)
  畑に植えたナスがネキリムシにやられました・・・
  
  根元からチョッキリ切られていました・・・涙
  
   切られた株の根元を掘れば大きな幼虫が出てきます。こんなに大きくなる前に、何株の植物をかじって
 きたのでしょうか・・・すごい害虫です。
   アカホシテントウの観察も今日までかな・・・先ずは同じ葉に集まる集団です。今日は少なくなった。
  
   以下は遡ります。
  これが29日の様子・・・前日よりまた1頭増えました。でも微妙に動いている。
  
   28日は4頭になりました。
  
  下の写真・・・27日は3頭
  
  暖かくなっているのに集合して活動しないので、このまま夏眠するのかな?しかも最初は3頭だった葉に
 どんどん集まっているので、集合性があるのかもしれません。
  と書いたが、その後暑いくらいになってきたら、葉からいなくなりました。 秋に戻るのか?
  
  31日は1頭だけ活動していました。アカホシテントウ撮影できて嬉しかった。

  5月29日(金)
  圃場作業が多くてあまり撮影できませんでしたが、今度はサザンカにチャドクガがいました。
  
   今までサザンカに付いている個体の写真を撮ったことがなかったので嬉しい(笑)今年は本当に
 多く発生しています。 
  それだけでは淋しいけど時間がなく・・・ニレチュウレンジです。
  
   大きくなりました。次世代が出たらまた全葉食害かもです・・・

  5月28日(木)
  アカホシテントウばかりだったので(笑)圃場に出た時に他の昆虫も撮影しました。
  
  ナシの樹にルリカミキリがいました。若い枝(というかまだ伸びている茎という感じ)をかじって
  いました。 食事なのか産卵なのかと思っていましたが・・・
  
  今度は葉の主脈に来てかじっていました。そのまま逃げてしまったので 食事なのかな?
  バラの葉の上に、アシナガバエがいました。
  
  アシナガバエの中で唯一?和名付で紹介している写真が多いのが、このマダラホソアシナガバエだと
  思います。その根拠は翅の斑紋だと思いますが、本当に近縁種がいないのかはまだ不明かもしれません 。
  
   やや翅が光っていますが・・・この種も比較的触角が長いのですね。 研究してみても面白そうです。
  
  同じくバラの葉裏で・・・ハグロケバエのようだがやや小さい個体でした。
  
  鳥の糞に来ている大きな蠅ですが・・・ちょっと横すぎて背面の斑紋等がわからないので 種名も
 難しいかもです・・・
  
  このハムシも 横から撮影すると意外にわからない・・・調べる時間がなかったので後で調べます。
  ヤマボウシの花にヒメマルカツオブシムシが来ていました。
  
  他の花では見たことなく、ヤマボウシが好きなんですかね?
  
  やはり花粉を食べているようですね。
  
  コアオハナムグリも来ていました。
  恒例のアカホシテントウはというと・・・
  
  1頭が歩いていました。触角と大顎のような構造が 見えます。これでカイガラムシの殻を壊すのかも
  しれません。複眼は意外に大きいので視覚も使っているのでしょう。
  ナミテントウの4つ星タイプがいました。大きな紋4つのタイプを久しぶりに見た気がします。
  

  5月26日(火)
  羽化したアカホシテントウが活動しているところを撮影したかったのですが、あいにくの曇りであまり
 明るくないので、そう動いていませんでした。でも活動している個体もいたので撮影できました。
  
  カイガラムシはそれなりに発生していますが、今後定着してくれると良いですね 。
  
  活動していても、休んでいるようにしか見えません(笑)頭部がはっきり写っていないからですね。
  
  ようやく頭部(複眼とか)が写りました。それでもナミテントウとかと比べるとわかりづらい。
  
  他にいないかと見回すと 、なんと幼虫もいました。一斉に生育ではなく他の系統もあるのか・・・
  
  この個体も頭部が見えますが、見えたとしてもあまり明確ではないですね・・・
  
  次の写真が一番、頭部や複眼がわかりやすいかも 。触角なども確認でき前脚もわかります。
  
  しかし・・・活動していたとしても静止画像だとわかりづらいテントウムシですね。
  でも撮影できて嬉しい、次は摂食している写真が撮れると良いが・・・

  5月25日(月)
  昨日から暖かくなったので、そろそろアカホシテントウが羽化するのではないかと、様子を見たところ・・・
  
  羽化が始まっています。また日中でも次々に羽化しています。

  
  まだ後翅を伸ばしているような羽化個体も多く発見!予想通りでした!
  
  蛹の集団に留まらず、近くの葉に移って翅を伸ばす個体もいました。前翅がまだ 固くなっていないので
 コウチュウの前翅の翅脈が見えるというレアなケースを紹介できます。 この色ではまだ何テントウか
 わかりませんね。
  
  だんだん色が付いてきました。幼虫の殻がそばに落ちていました。
  
  これは翅も固まったので同定できますね。アカホシテントウです!初めて見ました。
  まだ活動している個体はいませんでした。
  
  赤い紋の大きさには個体変異があるのか、これがまだ黒化途中なのかは、わからないので
  また観察してみます。と思ったら、時間が経過した写真がありました。
  
  
  
  左下の個体がそれですが、最終的にはこれくらいの大きさ(やや小さめ)になるようですね。

  はじめてアカホシテントウの成虫を見ることが出来て 、嬉しく思いました。次回は活動している
  ところを撮影したいが、直ぐに移動しないと良いなあ・・・   

  5月22日(金)
  歩いていて急に飛び出したメイガかな?という蛾ですが、調べてもわからないので、もう少し調べます。
  
  メイガだと思いますが、どうもわかりづらい・・・

  今年はチャドクガが多いですが、学内に植栽されているお茶の樹にもたくさんついていました。
 まさに茶を摂食するチャドクガ なので(和名の由来は茶を食するドクガという意味です)掲載します。
  
  
  見慣れたツバキに付いている時とはやや状況が違い、小さい集団が集まっているような印象です。
  
  ツバキよりも葉が小さいから、いくつかの集団に分かれるのかもしれませんね。
  
  葉裏を伝って、ここでは3つの集団に分かれようとしているみたい。

  5月20日(水)
  ウメの樹のオカボノアブラムシは、だんだん数が少なくなっているようです。ナミテントウの幼虫は
 どうしているか観察してみると
  
  餌を探しているような個体も見られましたが、この個体などは前蛹になるところを探しているのかも
 しれません。
  
  アブラムシから離れたところで前蛹になり
  
  蛹も結構見つかります。
  しかし皆、前蛹になるために移動しているわけではないようで・・・
  
  前蛹に襲いかかる幼虫がいて共食いをしていました。せっかく蛹になるところまで育ったのに残念 
  です。ナミテントウの場合はよく見られる光景でもあります。

  5月15日(金)
  ナシの枝にクロヤマアリが群がっていて真っ黒になっています。
  
  中央にいるカメムシ系の幼虫が甘露を出しているようです。
  
  アリにどいてもらったら、焦げ茶とピンクの色合いがすごい幼虫が・・・キジラミ系かなと調べたら
 ナシキジラミの幼虫のようです。幼虫はこんなに扁平なんですね。成虫が羽化したら撮影しないと・・・
 でも成虫はアリに守ってもらえないのか、一転して隠蔽食的な色合いになるようです。
 
  ウメの樹のアカホシテントウは大集団が駆除されてしまったので(涙)、細々残った個体からの羽化を
  待ちます。来週ですかね・・・
  
  今日、観察したら、やはりカイガラムシ食のヒメアカホシテントウがいました。

  5月14日(木)
  連日圃場に出ているのでカメラも持っていますが、毎日アップだと暇だと思われても困るものの(笑)
 紹介しておきます。キクとサザンカにアシナガバエがいましたが、南西諸島では撮影するけど
 園芸では撮影しないので、アップしておきます。
  
  色合いとかからすると同種かなと思うのですが、このグループの同定は専門家しかわからないと思うので
 (そのうち遺伝子とかでやってみたいが)、週末少し調べますが不明としておきます。せめて属名ぐらいは
 明らかにしたいですけど・・・
  またキクにヨコバイもいましたが、これはわかるかなあ・・・・
  
  これも週末調べて、わかったら追記します。

  5月13日(水)
  圃場に木を植えたり草刈りをしたり・・・毎年は学生さんと行う作業ですが、今年はこの騒ぎで・・・
 手伝ってくれと言えないので運動不足もあるから一人圃場整備をしたら・・・疲労困憊です。でも一応
 カメラを持っていったので撮影もできました。
  
  草刈りしていたら出てきたオオゴミムシ。ゴミムシ類はあまり撮影していないから嬉しい。しかも
 この個体はじっとしていてくれたので撮影チャンスが多かった!
  
  黒いツヤがかっこいいですね(笑)
  
  チュウレンジハバチの幼虫が見られ、成虫も産卵していますが、数が多くない・・・
 バラのゾウムシも含めて大量に採集したいのですが・・・
  
  学内のキクも結構産卵されています。キクの葉がわかる背景でのキクスイカミキリを撮影していなかった
 ので、撮影しました。
  昨年も撮影したヤマボウシの花のヒラタハナムグリです。
  
  クロヤマアリに追い立てられて逃げ出す寸前でした。ヤマボウシの花が好きなようですね。もう少し
 他の昆虫も狙ってみます。 

  5月12日(火)
  今日も圃場に出たりしたので、カメラ持参でいくつか撮影しました。
  
  バラに灌水していたら、飛んできたアカボシゴマダラが舞い降りて吸水しはじめました。傷んでいない
 アカボシゴマダラの春型個体を初めて撮影できて嬉しい。普段は花とかに来ないから、樹液なども少ない
 この時期は水を飲むことも多いのかもしれません。外来種とはいえ彼らに罪はないので紹介しておきます。
  
  このところ姿を見るも撮影のチャンスはなかったコミスジですが、なんと道ばたで交尾していました。
  コミスジの交尾も初めて撮影できて嬉しいです。
  チョウ目つながりでいきなり害虫の写真ですけど、今年は学内でチャドクガの発生が目立ちます。
 何年か前に全然いないような時もあったのですが、 今年は本当にたくさん見つかります。
  農薬の試験でたくさん採集したけどまだいました・・・
  
  こうしてきれいに一列に並んでツバキの葉をかじっています。
  
  葉によっては、このように先端から食べていく場合もありますが、硬いであろう中央の葉脈は残し
 気味ですね・・・まただんだん狭くなるのであぶれる個体も出てくるので、右上の葉のように、全部
 食べきれないまま次の葉に移っていくようです。
  
  不思議なのは、表と裏にびっしり並んでいるのに、どちらもちゃんと食べているところ・・・恐らく
  どちらも削り取るように食べるから取り合いにならないんですかね・・・

  さらに害虫といえば、ウメの樹ですが・・・
  
  茶色い丸いのは、タマカタカイガラのメス成虫です。そう数は多くないがやはりアカホシテントウの
  幼虫たちに食べられたからですかね・・・
  
  でもこの白いのはオスの羽化殻だと思うので、そういう意味では個体数は多かったのでしょう・・・
 今年はもう遅いので来年見た方が良いのかもですけど、今年もまだ経過観察します。
  一方やはりたくさんいるオカボノアブラムシは・・・
  
  葉裏に現れた有翅虫。これがイネ科植物に移るそうです。それでオカボ(陸稲 )という名が付いて
 いるわけです。
  オカボノアブラムシを摂食していたナミテントウも相変わらずたくさんいます。
  
  終齢幼虫も多くなりました。摂食量も多いんでしょうねえ・・・

  ところがこんなに餌があるのに・・・
  
  アブラムシコローのそばの葉裏に産み付けられていたナミテントウの卵塊を、なんと共食いしている
 個体がいてびっくり・・・たまたまというよりオカボノアブラムシより美味しいのかもです。
   ナミテントウは、他種の(これはたぶん同種ですけど)テントウムシの卵とかを捕食するので、海外
 に侵入した際に生態系に悪影響があると評判が悪い昆虫なのです。

  
  害虫つながりでホソハリカメムシです。人手が少ないため、圃場の脇とか除草が十分ではなく、イネ科の
 雑草も繁茂しているからカメムシも目立ちます。
  
  先日はバラの花で見つけたヒラタアオコガネがエノキの葉にいました。葉をかじっているのか?
  
  今年も大量発生しそうなニレチュウレンジです。これまでも姿は見ましたが、今日は乱舞していました。
  
  もう少ししたら幼虫が大量に出てきそうです。今年はどれくらい食べられるのか・・・  

  5月11日(月)
  講義でも紹介するイセリアカイガラムシ、学内にいる個体を今年も撮影しました。
  
  これでベダリアテントウも見つけたら、完璧なのですが・・・

  5月9日(土)
  このところの定番のウメのアカホシテントウの幼虫たちは?
  
  蛹化したての蛹の殻は茶色であることがわかりました!
  
  どんどん蛹になっています。成虫が出てくるのが楽しみです。
  
  アブラムシの方はどうなっているかというと・・・
  
  ナミテントウの幼虫には、終齢になっている個体もいました。
  また変わったテントウムシ幼虫第2弾も!
  
  コクロヒメテントウの幼虫だと思われます。ロウ物質を纏っています。

  学内のキクには、今年は出ないのかと思っていたら、発生していました。
  
  キクの先端部が萎れています。縦にスジが入っていて食痕か? そして下の方に横に切れ込みが
 入っていて、これによって萎れてしまったようです。
  
  犯人のキクスイカミキリ、は昨日の午後は、もっとたくさんいたけど、今日はこの1頭のみ。
  
  動きも活発ではなかったので、写真撮りやすかったです。
  
  頭部前面からも撮影できました。
  
  産卵しているところとか撮影したいものです。

  ヒイラギモクセイのヘリグロテントウノミハムシの幼虫を撮影しようかと・・・
  
  葉表から撮影すると薄い膜の中で黒い頭と脚が見えます。
  ・・・もしかして葉裏なら ・・・?
  
  やはりそうでした。頭隠して尻隠さず状態でしたね(笑)これからどんどん摂食するので葉が
 大変痛んでしまいます。来週でも撮影してみます。

  5月7日(木)
  エノキのナガタマムシはどうしているかと、見に行きました。
  
  結構見られましたが、明るすぎて少し変な?写真になったような・・・
  
  たくさんいました!何ペアかが交尾していました。
  
  日当たりの多いところに多かったので、ストロボ当たると少し輝きすぎかな・・・
  
  他にも単独行動の 個体も多かったです。

  5月 6日(水)
  ウメの昆虫相が気になり撮影してみました。
  
  集合していたアカホシテントウの幼虫は前蛹になっているらしく、 1つだけ蛹になっていました。
 背中が割れて中に黒く見えているのが蛹です。こういうタイプの蛹を持つテントウムシ、多くは
 ないですが、見られます。
  
   テントウムシの幼虫は大きくなってきました。
  
  白く見えるのは、アブラムシの脱皮殻だと思いますが、生きているアブラムシも見られるので、恐らく
 ナミテントウと思われる幼虫たちの餌は十分ありそうです。
  ツバキにはコミカンアブラムシがいました。そこにいたクロオオアリ。
  
  アリの刺激に反応して甘露を出しています。若虫でも結構たくさん出すんですね。
  
  クロオオアリは、その後もずっと周りをうろうろしていました。
  ツバキには他の虫もいました。
  
  葉を綴っていますが、ハマキガの幼虫です。大きさから見て大型種だからビロードハマキ?と思ったら
 その通りでした。いろいろな植物の葉を食べるので庭木の害虫でもあります。
  
  餌を食べに出てきたかもでしたが、ストロボ光に驚き巣に戻ってしまいました。

  5月 4日(月)
  学内の花ウメの樹が大変なことになっています。オカボノアブラムシのようですね。
  
  先端部はもう枯れています。
  
   枯れた先端は抜け殻っぽいものしかないが、テントウムシ卵が産まれ、よく見ると幼虫も・・・
  
  そして卵を産んだであろうナミテントウの成虫もいました。
  また、このウメにはカイガラムシも大発生していて、それを食べる天敵がいました!
  
  アカホシテントウの幼虫です!でもこの姿からテントウムシの幼虫で益虫とは思われないかも!
 そしてこのテントウムシのすごいところは・・・集団でいることです。
  
  ちょっと見ただけでは・・・これが天敵昆虫で益虫とは信じてくれそうにない!一緒に見た学生も
 「衝撃的です」と絶句・・・
  
  2カ所に集まっていて、十分育っているようなので、このまま蛹になるのかしら?
  
  古い蛹の脱皮殻もありました。 外側の幼虫の殻がかなり色褪せているので、昨年のものか?
 昨年世代が回ったようですね。上の幼虫脱皮殻は新しいので今年の世代のものでしょうかね・・・

  5月 2日(土)
  学内でいろいろ試験を行っているので、外に出る機会があります。その際にカメラも持参している
 ので、撮影できる時はしています。
  
  チャドクガを採集していて見つけたオオヒラタアトキリゴミムシ。樹上性のゴミムシで、チャドクガ
 の幼虫なども捕食しているようです。天敵として素晴らしいですが、データが狂わないといいなあ。
 でもそんな生態の話よりも、ストロボ当たったら眼が青く光り、そのインパクト大きい!驚きです。
  
  ツバキの葉裏にはアカスジキンカメムシの幼虫がいました。もう少ししたら羽化するかな・・・
  
  ツバキの葉で休む、ニッポンヒゲナガハナバチのオス。似た種もいますが、全体的に毛深いから
 この種だと思います・・・
  
  ようやく見つけたハグロケバエのメスが、ナシの葉裏にいました。メスは複眼が小さいですね。
  エノキの木で小さい甲虫が動き回っていたので、よく見たら・・・
  
  ムネアカナガタマムシでした!以前も撮影したことあったと思うが・・・でも個体数が多く、しっかり
 撮影しようと思って時間をかけてみました。
  
  前胸部の赤い金属光沢がよく目立ちます。
  
  よく動きよく飛ぶので接写が大変です。
  
  日が当たる葉に多いので、金属光沢を活かす場所が好きなようです。
  エノキのナガタマムシといえば昨年多かった・・・
  
  ヒシモンナガタマムシもいました。でもこちらはこの1頭だけでした。 これからもっと個体数が
  多くなることでしょう・・・  

  4月 30日(木)
  置いてあるバラが気になり行きましたが、萎れてなくて安心(笑)。でも花に今度はたくさんの
 コガネムシがついていて、花弁をかじっていました。調べてみたらヒラタアオコガネという種でした。
  
  体色について、基本はメタリックグリーンでしたが、いろいろな色彩変異がありました。
  
  鞘翅にある縦筋が印象的です。体の周りにある乳白色の毛も特徴的な形質です。
  
  いくつかの花はこうして2匹のヒラタアオコガネが花弁を摂食していました。ここでは2頭の色合いが
 やや違いますね。
  
  湿ったところにいたのか泥が付いた個体も多く見られました。ということでバラの害虫となっている
 ヒラタアオコガネの紹介でした。

  4月 29日(水・祝)
  トラップの調査があり大学に来ました。ついでに少し撮影もしましたが・・・
 先日のエゴの虫こぶの蛹も気になり・・・   
  
  で、いろいろ探してみたら、エゴノキニセハリオオタマバエが作った虫こぶから蛹の殻が
 出ていました。これまでタマバエでは透明な蛹の殻しか見ていなかったので 真っ黒い殻が印象的です。
 また形からするとハエの蛹なのかどうかも微妙で・・・うーん・・・寄生蜂かもしれませんが・・・
 このように殻が飛び出す形のタイプはタマバエと同じだし・・・詳しい人に聞くしかないですね・・・

  ニレの木を見ると・・・
  
   このところよく発生するニレチュウレンジです。胸部の赤色が印象的です。
  
  春先はまだそう多くないですが、今年も大発生するのでしょうか???
  今度は全身黒いハチが・・・
  
  ニレの葉の上にいたので個体変異かと思いましたが、普通に考えればツツジの害虫でもある
 ルリチュウレンジかなと思いますが・・・もう少し確認します。
  
  4月 26日(日)
  自宅の周りにもハグロケバエ?が飛んでいます。でも見つかるのは複眼の大きなオスです。メスも
 機会を見て探さないと・・・
  

  4月 24日(金)
  試験のために育てているバラですが、つぼみが開きはじめたらヤブキリが多く来ています。
  
  やはり若齢幼虫は植物食なんですね。栄養価の高い花粉を食べる戦略なのだと思いますが、このバラに
 目を付けたのは香りが高いからなのか・・・。
  
  
  でも他にいた個体は葉の内側にいて 触角を立てていました。触角を立てるのは周囲を警戒しているので
  しょうかねえ・・・
  
  このところ妙に多いハグロケバエです。でも毎年この時期に多いですね。そういえば毎年は学生実験
 で野外観察をする時にこのケバエが多いのでした。学生実験や講義がない4月という異常な体験です。
  
  恐らくゾウムシです。以前もツバキとかにとまっていましたが、今年はエゴノキにいました。もっと
 詳しい図鑑とかを見ます。
  
   ガガンボは同定が難しく・・・この情報だけだとわからないかも・・・でも急に目の前の葉に
  やってくると、つい撮影してしまいます・・・

  シロダモの虫こぶを観察に行きました。
  
  これがお目当てのシロダモタマバエの虫こぶ
  
  中には羽化している個体も見られます。透明な殻が成虫が羽化した後の蛹の抜殻です。  
  
  蛹の先端には茶色の硬い刺が生えていて、これで虫こぶをこじ開けて出てくるようです。
  
  孔が開いた虫こぶを他の昆虫が利用するなど種間関係も興味深いです。さらにこの菌食のテントウムシ
 (ムーアシロホシテントウ)がここにいるのも生物間の相互作用があるようで、興味深いです。

  4月 23日(木)
  所用で郵便局に行ったついでにカメラを持参したところ、坂川沿いで今年初のキクスイカミキリを発見
 しました!やはり見つけると嬉しい。
  それなりに茎は曲がっているが、まだ萎れは少なく、活動し始めという感じ。
  

  肝心のキクスイカミキリは、 あまり良い角度からは写せなかったが・・・上からなら橙色の斑紋が
 よくわかりますね。
     
  
  1頭だけ真横から撮影でき,背景に折られた茎が映り込み気に入りました(笑)
  
  でももう少し撮影したかったが
  
   飛んで行ってしまいました・・・でも翅を開いた瞬間を撮影できて満足!

  大学でツツジのゾウムシの幼虫をと思いましたが・・・マークしておけば良かった・・・どれに産卵
 したのかはわからないし、花弁に孔があった花を開けてみても中に何かいるように見えない・・・
 来年の課題かもです・・・
  その代わり・・・
  
  高速シャッターで撮影したらキムネクマバチは翅を除いて良い感じ!
  
  これも止まっているものの雌蕊の陰だった・・・でも嬉しいです。クマバチも今年初めてですが、
 例年より遅い気がします。まだオスの縄張り行動も見られません。

  4月 21日(火)
  圃場の見回りもあるのでカメラ持参しました。
  
  タンポポの花にはヤブキリが乗っていることが多いです。花粉を食べるということですが、アザミウマ
 とかもいれば食べるのかなあ・・・若齢から雑食的ではあるようなので・・・
  
  黄色いバラにも来ていました。黄色には誘引されるのかもしれないですね・・・花もかじっているようです。
  
   今年はエゴツルクビオトシブミが全く出てきません。春が遅いのか、でもエゴノキの葉は展開しています 。
  あと考えられるのは昨年の台風により上部の高い木が軒並み折れてしまいこのエゴノキが妙に日当たりの
  良いところになってしまったので、環境の変化で他に行ってしまったとか・・・
  
   でもエゴノキニセハリオオタマバエが作った虫こぶはありました。中に何か入っているようなので
 撮影してみたら、蛹が入っています。こんな黒い蛹なんですかね・・・顔はハエのようにも見えますが・・・
 採集しようかと思いましたが、しばらく様子を見ようか・・・

  4月 19日(日)
  天気が良いのと家にずっと閉じこもっていたので、散歩がてらカメラも持参しました。でも自宅付近には
 手頃な昆虫スポットがなく・・・良い写真は撮れず・・・
  
  モンシロチョウがいましたが、今回はイネ科雑草で休憩中・・・天気は良かったが花から花へという
 感じではなかった・・・
  
  これが今日のメインかな・・・ウスイロニンフジョウカイ(ウスイロクビナガジョウカイ)と思われる
 ジョウカイボンの仲間です。でも近縁種も多いそうなので断定はできないかな・・・アケビの葉に何頭か
 見られました。アケビが多く見られる場所があったからこれから他の昆虫が出ないか注目したい・・・
  
  ナミテントウです。ちょうど下のヘリグロテントウノミハムシの写真と形態を比較できますね!

  4月 15日(水)
  今日は圃場を耕したりしたので、やはり外に出ました。昨日も撮影したが今日の方が良い感じで
 ヘリグロテントウノミハムシがいたので撮影!
  
  毎年撮影しているヘリグロテントウノミハムシですが、今年も撮影してみました。
  
  
  こうして見ると、触角が長いとか、眼の付き方が違うとか、テントウムシではないというのが
 わかりますかね?
  耕運機を動かし始めたらその音でクビキリギスが鳴き始めました。エンジン音に反応したのだと思い
 ますが、面白いですね。
  
  それで探してみたら、いました!でも鳴いているオスではなくてメスです。
  
  耕運機を動かしはじめたら逃げた個体。これもメスでした。

  他の研究室で堆肥を切り崩したら、カブトムシの幼虫がたくさん出てきたというので写真撮りました。
  
  ちゃんと熟したところにしかいませんでした。これはやらせではなく、上から堆肥をを崩していって
 化石掘りのように慎重に掘って見つけ出した状態です。
  
  
  これも自然のままです。確かお互いに交信しているんでしたよね。きれいに並んでいてお互いの
 距離を保っているようです。
  
  掘り起こした個体。すごい数がいるので今年もたくさん発生すると思います。コロナが治まっていれば
 いいのですが・・・
  個人的には今回はこの幼虫の写真が嬉しい!
  
  この写真だとわからないが、カブトムシより小さいです。そして相対的に頭部がカブトムシより小さく
 背面に刺のようなものが見られます。恐らくカナブンの幼虫です。カブトムシは密集している感じで
 分布していましたが、カナブンは単独が好きなようでした。

  なぜ見つけて嬉しいかというと、彼らを机などに置いてみると・・・
  
  このように背中を下にして刺や毛を使いながら移動するんです!もう50年も前になりますが、実家の
 庭でこの衝撃的な移動を目撃して、それは脳裏に焼き付いていましたが、いつか撮影したいと近年
 思っていたので、この夢が叶って嬉しいです!動画も撮りましたが、ここでの公開は無理なのか?
 元動画はダメだったので、ここに貼り付けられるよう加工してみます。  

  4月 14日(火)
  大学も講義はGW明けで原則自宅待機なのですが、やらなくてはならないこともあって、大学外には
 ほとんどでないので学内の仕事はこなしています。農薬の試験で害虫の発生を見るから圃場に出る機会も
 あることから写真は撮っています。
  
  強い風の中、モンシロチョウが飛んでいましたが、タンポポで吸蜜し始めました。風も強かったので
 しばらくいてくれましたが、背丈の低いタンポポで周りの草は除去できず・・・
  
  オオムラサキの幼虫がいました!と教えてもらいましたが、アカボシゴマダラの幼虫ですね・・・
 外来種とはいえこうして育っているのを見ると今年は特に嬉しくなります。
  毎年撮影しているヘリグロテントウノミハムシですが、今年も撮影してみました。
  
  成虫は数多く発生しています。

  4月 3〜6日(金〜月)
  大変な事態なものの調査とかはしなければならず、南の島に行きました。調査・採集時は一人なので
 大丈夫ですが、食事も観光客とかに接しないようコンビニとかの食材を部屋に持ち込み全ての食事を
 一人で済ませ、ストイックに?帰ってきました。せっかくですからいくつかの昆虫を出しておきます。
 (いくつも追加しております)
  
  これが採集対象のミナミキチョウです。交尾個体も何ペアか見られました。上がオスです。逃げる時も
 オスだけが羽ばたいてメスは翅を閉じてぶら下がっています。
  
  チョウつながりでいくつか紹介します。
  雲が流れて晴れ間があったり雨になったりという天気が多かったので、昼時などで天気が良い時には
 撮影もしました。センダングサに来ている写真シリーズです。
  
  ミナミキチョウと同じシロチョウ科のナミエシロチョウです。メスの斑紋がくっきりで、見つけると
 撮影したくなるチョウです。
  シロオビアゲハの吸蜜はあまり撮影していなかった・・・か・・な・・・
  
  個体数は多いもののきれいな個体での撮影はなかなか無いので狙いました。
  
  こういう写真は高速シャッターでないと翅が止まりません。
  
  これは良いアングルでの撮影!
  
  1000分の1秒ぐらいでも、翅が動く時が、ままあります。
  
  一番納得したのはこの写真かも・・・撮影できて良かった!
  アオスジアゲハもいました。
  
  ピントは合っていますが、翅はだいぶブレていますね・・・
  他のチョウも訪化していましたが、なかなか難しい・・・
  
  ベニモンアゲハはシャッタースピードが遅くて翅などぶれていますね。またの機会に!
  
  ヤエヤマカラスアゲハはきれいな個体でしたが、この写真では翅の表面の美しさがわかりません。
  
  この角度からの撮影の方が色合いがきれいで美しいですね!
  カラスアゲハつながりで今度は吸水風景
  
  吸水するヤエヤマカラスアゲハ、新鮮な見事な個体で感動しました!
  
  こちらの個体はやや翅が欠けていますが、それでも色鮮やかです。
  これは個体数が多い・・・
  
  リュウキュウヒメジャノメです。左後翅は傷んでいますね。
  イシガケチョウは成虫がよく見られましたが、撮影の機会がなく、幼虫だけ写しました。
  
  おしりを上げているのはこちらが頭と思わせるためか?

  蛾の仲間も数種撮影しましたが、見つける時間が少ないので・・・
  
  八重山にしかいないムラマツカノコがです。カノコガは日本に4種いるので与那国にまた行ければ
 全種撮影できるが・・・いつかまた行ってみたいです。
  これも毎年おなじみのイヌビワオオハマキモドキです。
  
  そして、これもよく見るイヌビワハマキモドキ、イヌビワに付くハマキモドキの大と小(普通サイズ)
 の2種がいました(両種の縮尺が違うので同じ大きさに見えますが・・・)。
  
  休んでいる時?(もしかして擬死?)、写真のように身を投げ出すようにしているのが面白いが、
 歩いている時はもちろん普通にしているようなので、ちゃんと?活動している写真を撮りたい。

  コウチュウの仲間の写真はほとんど撮りませんで・・・毎年見られるオキナワイチモンジハムシ
 ですが、成虫と幼虫が一緒に見られたので撮影しました。
    
  葉の裏にいたこれもハムシの仲間です。ホソセスジハムシかなと思います。
  

  葉の上に光ってちょこちょこ動き回る昆虫がいました・・・
  
  よく見かける少し大型のアシナガバエの仲間。大型といってもせいぜい5ミリ程度ですけど・・・
 この種は触角が大変長いことが他種にない特徴のように思えます(アシナガバエの全貌がわかっている
 わけではない  ですが・・・)。
  
  同じ植物体にいて色合いが似ているので同種かもしれません。でも触角が短いので異性?だとすると
 一般的に触角が長いのはオスなので、上がオスで下がメスと予想しますけど・・・調べてみます。調べて
 みるとやはりこの触角の長さが特徴的で、ヒゲナガアシナガバエ亜科の一種で和名はなくて、学名は
 Chrysosoma crinicorneという種でした。オスの触角が長いと書いてるサイトもありますが、恐らくそれが
 正しいと思うものの、正式な記録を見ないとわかりませんでした。きれいに輝く色合いですが、小さな
 獲物を捕まえて食していました。
  
  小さいですが、ウンカのような昆虫を食べているのですかね?彼らは餌を食べる時、脚を使わず
 口器でくわえながらだんだん食べていきます。
  
  こちらのオスははチョウ目の幼虫?を食しています。一日に何頭食べるのか?とか思いました。
 小さい昆虫食べて特に幼虫なら発生初期の防除に役立ちそうですけど・・・また幼虫の研究は
 ほとんど進んでいないようです。興味深いです。
  ハエつながりで・・・
  
  アシナガバエと同じ植物体で交尾していたハエですが・・・これも種名は難しいか・・・手元の
 図鑑ではわかりませんでした。

  トンボとの出会いは少なかった。積極的に水辺に行っていないし・・・
  
  以前オスを撮影したことがあるコナカハグロトンボのメスと思われます。ストロボにより翅が光って
 しまってそこは残念です。こういう種については気をつけないとなりません。
  
  コフキショウジョウトンボは昨年初めて撮影しましたが、このピンクがかった赤が印象的なので
 今年も観察できて嬉しいです。
  南の島ではよく見られるイワサキクサゼミです。でも晴れてこないと鳴きません。逆に鳴き声を
 聞いて近づけばすぐに見つけられます。
  
  鳴いている時は翅を下に下げおしりを持ち上げます。
  
  いつかクロイワゼミの写真を撮りたい!

  葉の上にキリギリス系の幼虫がいました。 ツユムシかな?
  
  葉の色と体色が似ていて、背中の黄色が葉脈と同じ色なので、この植物にしかいないのかと思います。
 見事な擬態ですね。

  
  葉を食べるコバネイナゴかなと思ったのですが、石垣島にはいないと書いてある図鑑が多いものの
 分布域になっているサイトもあるので、はっきりしませんけど、タイワンハネナガイナゴの短翅型が
 いるならそれが一番近い?今回は側面に黒い帯がないもののコバネイナゴとしておきます。
  
  これはモリバッタの仲間ですが、沖縄とは別種なんですね。図鑑的には亜種扱いでも良いくらいな
 違いですが本当なんだろうか?遺伝子とかでちゃんとベ種ほど違うのか調べてみたいです。
 イシガキモリバッタという名がついています。この個体は幼虫でした。
  
  最後は小さなハネナガヒシバッタです。ミナミハネナガヒシバッタという種かと思いましたが、図鑑には
 似た種がいないので(この種は細長いイメージ)色合いも違うし(これは変異もあるでしょうけど)、うーん
 もしかしたら未記載種かも??
  
  上の茶色い個体はオス?
  
  色の違いは個体変異?性的2型?こういう種も調べたら面白いと思うので・・・やや大きいこちらは
 メスかもしれませんが・・・
  
  2頭が寄り添い、茶色い個体が近づいたりしました。でも黒い個体は無反応で、茶色は離れていきました。
 紹介してみるとそれなりに写真撮っていたことがわかりました。でもちゃんと採集していたので成果はあった
 から良かったです。これでしばらくは学外に行くことはなさそうなので、学内の昆虫を紹介したいですが、
 いろいろやることも多く、学生さんが多くないので私の仕事が多くなっていて・・・ちゃんと紹介できるか・・・  


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