戸定の昆虫 2014石垣島 特別編


2014年7〜9月へ


  北国から一転、真夏の石垣島で昆虫を見ました。


9月 4日(木)

 いろいろ観察する時間もあったので、撮影もしています。まずはチョウから・・・

 
 石垣島にいるのはキチョウです。左がオスで右の白っぽい個体がメスです。関東などに比べて本当にたくさんの個体がいます。
 
 複数の個体が追いかけっこしていました。このところよく追尾している写真を撮っていますが、どれも遠くて残念です。
 
 
 集団で吸水しているところは、撮りたかったシーンなので嬉しいです。吸水はオスだけが行います。翅も痛んでいない
若い個体が多かったです。

 
 南方系のチョウに目がいきます。ベニモンアゲハがいましたが、薄暗いところで羽ばたいていたので、
シャッタースピードが早くできず、翅が止まらず残念です。

 
 
 ジャコウアゲハは結構のんびり吸蜜していたので、動きが止まりました。

 
 
 リュウキュウアサギマダラは、翅を開いてくれましたが、角度が・・・

 
 
 スジカバマダラも角度はイマイチですが、こちらの方がちゃんと撮影できていますね。近づきやすい
状況だったか・・・時間がたって忘れてしまいました・・・

 
 リュウキュウミスジもよく見られました。こうやって日光浴的に翅を開いてくれたので良かったです。

 
 アマミウラナミシジミと迷いますが、尾状突起がもとからなさそうなのと色合いで、ヒメウラナミシジミと
しておきますが、そうなら八重山にしかいないから嬉しいです。

 
 お、セセリチョウと思って撮影しましたが、斑紋からするとユウレイセセリに見えます。これも南方系の
セセリチョウです。地味なチョウでもこうして南方系のものがいて南だから派手というわけではないのが
おもしろいところです。

 
 オキナワチョウトンボがいました。ベッコウチョウトンボともいうそうです。もう少し近づきたかったが
逃げられてしまいました。また見つかるかなと思ったが、これ以外の個体に出会えなかった・・・

 
 カメムシの仲間を採集するのも目的でしたが、目的種は1匹しか採れず・・・このホソハリカメムシに似た
と思ったらホソハリカメムシでしたが・・・は結構網に入りました。翅の白紋が本州個体よりはっきりして
いるので、近縁種かと思いました。

 
 マダラノミバッタを採集したかったのですが、ノミバッタはいるところが局所的な気がします。総じている
という感じですが、なぜここにいるのにこちらにはいない・・・という経験を良くします。言い訳ですが(笑)
で、今回は見つかりませんでした。しかし、ハネナガヒシバッタはいたので撮影しました。でも石垣島に
いるのはミナミハネナガヒシバッタのようですが、これがそうかしら?前胸背面の凹凸が少ないかな?と思う
ので、ホソハネナガヒシバッタかもしれません・・・

 ということで今日はチョウの写真ばかりでした。

9月 5日(金)

 今日も晴れていました。暑い暑い。ふと見たら、細いカメムシがいました。
 
 たたずまいはサシガメっぽいです。南方系の配色だと思いましたが、恐らくですが、
キベリヒゲナガサシガメのようです。成虫は「黄縁」ではないのでこの幼虫につけられたのか
なんて思いましたが、あ、図鑑の幼虫とは少し違う・・・もう少し調べます。

 
 
 昨日も見かけたこのシジミチョウですが、尾状突起はないですね。ヒメウラナミシジミのようです。

 
 クサギ的な特徴的な花(種名調べます)に、ハチとか蛾が誘引されています。このハチは黄色っぽく、
調べたらキアシナガバチの亜種扱いで、ヤエヤマアシナガバチという種でした。かなり黄色いですからね・・・

 
 一方このハチは狩りバチのような雰囲気でしたが、ナンブオオドロバチのようでした。これも
南方系の種で八重山諸島にしかいないようです。

 
 このハチはこの個体しか見ませんでした。警戒心も強くて隠れるように私を伺っていました。
調べたらモンクモバチのようですが・・・。クモを狙っているのかな・・・

 
 この蛾はここでしか見ませんでした。顔がヤガっぽいので調べていますが、少しお待ちください。

 
 ヤエヤマヤシの群落に行ってみました。クワズイモの葉の上にヤエヤマクチキコオロギ??がいました。
翅がなくてカマドウマの親戚のようにも見えます。翅がないから幼虫かな・・・コオロギという和名が
付いていますが、このグループはマツムシ科に属しています。確かに顔はマツムシです。

 
 ヤシのところに向かう途中にナナホシキンカメムシが集合していました。薄暗かったのとストロボもなく、
写真はいまいちでございました。もう少し近づければ・・・でも望遠使っていても結構遠かったのでこれが限界です。

 
 ヤエヤマヤシ群落を下から見上げるとこんな感じ。熱帯っぽいのか密林ぽいのか・・・あ、両方混ぜたものですね。

 
 ヤシの木を見上げていたら、飛んできました!どこにいるかわかりますか?

 
 コノハチョウ!久々に出会えました。ありがたい。蜜があるわけでもないのにじっと止まって休んで
いてくれました。時々翅を広げて表面も見せてくれます。親切な個体でした。

 
 翅を閉じると、この場合は樹の幹に直接だから違和感はあるものの、遠目には葉があるようにしか見えません。

 
 帰り道にもヤエヤマクチキコオロギがいました。こちらの方がやや色が濃く、翅も伸びた成虫のようです。

 
 ハラビロカマキリがいましたが、脚が赤い個体です。もしかしてムネアカハラビロカマキリかもと、
思いましたが・・・これだけではわかりませんね。

 
 シロオビアゲハがいました。今回の石垣ではあまり多く見られませんでした。

 
 バンナ岳は、昔は昆虫採集のポイントだったのですが、今は施設ができて「採集禁止」とか大きく
書いてあります。学生時代の頃が懐かしいです。
 施設ではチョウの食草などが植えられ、飼育も行っていました。そうなるとこれが野生なのか微妙ですが、
近くにいたオオゴマダラです。こうして増やすというのも一つの手でしょうけど、本来の環境を守るという
アプローチと相まって保護できればいいと感じました(石垣島のチョウの保護状況をちゃんと知らないので、
批判しているのではないですし、コメントする立場にはないので、これくらいにしておきます。)

 
 ナミエシロチョウです。でも動き回り過ぎで翅を開いたような写真は撮れませんでした。
うーん・・・この個体はメスだったので残念。

 
 これはカバタテハのようです。石垣島では迷蝶(台風などで本来の分布域から飛ばされてきた)扱い
ということになっているようですが、食草もあり、定着しているようです。ということは、一応迷蝶の
撮影をしたということで、満足します(笑)。ちなみに和名は動物のカバではなく、樺(かば)色からきています。

 
 これは細身のヒトリガですが、タイワンベニゴマダラヒトリという種でした。南方系の蛾のようですが、
本州にも進出しているようでこれも温暖化の影響でしょうか。美しい色合いの蛾でした。

 
 初日見かけたホソハリカメムシが交尾しているので撮影しました。

9月 6日(土)

 今日もいろいろ出歩きました。

 
 カラスアゲハが吸蜜に来ていたので、喜んで撮影しました。でも表面の美しい配色は見えず・・・残念

 
 林床にミヤコキンカメムシがいました。小さいですが美しいカメムシです。でも残念ながらこの個体は
脚や触角が折れていて、かわいそうでした。他には見られずこの個体が証拠写真?です。

 
 本州で見られない感じのバッタなので、南方系だろうと思いましたが、イシガキモリバッタでした。
翅が短いので終齢幼虫かな・・・南方系のバッタも極めたいものです。

 
 オオハマボウという樹にたくさんいたのが、クロジュウジホシカメムシです。翅の黒色に白いクロス模様、
そして赤く縁取られた配色が印象的です。もう少したつと集団越冬するようですが、多く見られたものの
そこまで集合はしていませんでした。
 
 腹側から見ると赤と白のボーダーになっていてこれも目立ちます。警戒色の機能をしていると思うので、
たぶん毒なんでしょう・・・オオハマボウは薬になるようですし・・・ところで近縁種で頭が赤いのが
シロジュウジホシカメムシですが,今回はいなかった・・・

 
 キンチョウというマダガスカル原産の変わった形態の植物の花?にやってきたヒメウラナミシジミです。

 
 他の樹には他のカメムシが集合していました。調べたらフタスジハリカメムシのようで、幼虫は鮮やかなオレンジ色
でしたが、成虫は色がかなり違うのでびっくりです。
 
 
 違うと言っても地色は同じですが、翅が黒いので、違う印象です。まだ成虫が出はじめという時期でした。
図鑑によるとこの個体は色彩変異系統のようでしたが、翅も黒いだけではない個体もいるようです。それも
見たかった・・・

 
 成虫はいろいろな変異があっても幼虫の姿は変わらないようです。幼虫のうちから見られる翅芽は黒くて、
将来の翅の色を宣言しているようでした。

 
 こちらは、尾状突起があるウラナミシジミです。ということはアマミウラナミシジミだろうと思いますが、
他のウラナミシジミも尾状突起はあるので、なかなか簡単に同定できませんね。

 
 さて、また別の配色をしたカメムシがいました。ごく近いところにいろいろなカメムシが見られ、南方系の
カメムシも興味深くなります。しばらく滞在したいものです。あ、これはアカホシカメムシでした。

 
 今回は日記的に日にちごとに分けたので(必要性はないような気も)、今日撮影したスジカバマダラです。
よく考えたら(考えなくても)カバマダラの「カバ」も樺色ですね。

 
 今日のリュウキュウアサギマダラは翅を閉じています。アサギマダラの「アサギ」は、浅葱色です。
こうしてチョウの和名で、日本の古くからの色の名を知るのはいいことですね。

 
 すいません、これも今日のキアシナガバチ(ヤエヤマアシナガバチ)です。正面から撮影できました。

 
 これもそうですね。今日のナンブオオドロバチです。これも今日の方がいいかな・・・

 
 しつこいですが、これも今日の     ガです。これも今日の方がいいかな・・・

 
 センダングサにいたヤガ?の幼虫です。ぱっと見わかりにくいのもおそらく擬態の効果ですね。

 
 クロジュウジホシカメムシが交尾していましたが、よく見ると左の個体は、翅がとれているのか、
白い十字が不完全です。これでは飛べないと思うので、あまり移動しないのかなと思いました。

 
 これは種名不明の実ですが、オレンジ色のカメムシの幼虫が裂けた実の中に入り込んでいます。
 
 
 ふと下を見ると、そのカメムシが種から吸汁していました。実の中に入り込んで種から吸汁していることがわかりました。
幼虫の色彩からだと、クロジュウジホシカメムシのようです。
 
 そう思ってまた実を見ると、カメムシは実の中にいるのではなく、実から種を引っ張り出しているようです。
また分け合うというよりは取り出した種を取り合っているようです(笑)ほとんどぶら下がっているような個体もいました。

 
 海岸の砂浜にアリが群れていました。細いアリなので印象的です。触角も長い!調べたらアシナガキアリでした。
何をしていたのかは不明です。

 
 コフキゾウムシに似たゾウムシがいました。でも調べたらコフキゾウムシでした(笑)。

 
 
 
 他でもフタスジハリカメムシが群がっていました。繰り返し的ですが、ここでもアップします。ここでも
色彩変異系統がいましたが、これだけしか見ないので、これが正常個体に思えます。

 
 暗くなってきたので、尾状突起のあるウラナミシジミが寝るために集まっていました。

9月 7日(日)

 帰るまでにそんなに時間なかったので宿の近くを散策しました。

 
 こんなに大きな複眼を持つアブ?ハエ?を見たことがないので、びっくり。顔面は全部、眼です。
どこまで見渡して警戒したいのか、それとも交尾相手か・・・もっとこのハエの仲間のことを知りたく
なりました。 こんなに特徴的なのに種名わからず・・・

 
 最後はトンボを食べるトンボです。そういう話は聞いたことがありますが、見たことはなかったので、
びっくりしました。結構大きな餌なのに・・・彼らにその意識はなくても近い仲間なのに・・・と複雑な
心境でした。ちなみに食べているのはハラボソトンボで、餌になってしまったのはウスバキトンボです。

 ・・・南国でじっくり撮影とかしたいものだと強く思った今回の撮影記でした・・・


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