戸定の昆虫 2014-2 (4~6月)
いよいよ新年度のスタートです。バタバタしていますが、今年度も元気に頑張っていきましょう。
6月 30日 (月)
講義が終わったあとにすぐ、農工大チームと一緒に香取市のゴボウ畑に行きました。今年は幸い
たくさんのキンウワバの幼虫が採集できました。少しの時間だけ撮影が出来ました。ということで、
また来月からも頑張ります・・・
まずは、マメコガネの雌雄です。オスがメスの上にマウントしていました。カメラを向けると警戒してか
両脚を挙げましたが、どういう意味があるのか少し疑問です。
オオアオイトトンボと思われるトンボがたくさんいました。
美しい金属光沢ですね。
ついついたくさん撮影しました。まだシーズンはじめなので、これからも見られるかな・・・
ガガンボ的なのに飛び方が違うという昆虫でしたが、とまったのを見たら、ガガンボモドキでした。
こうして休んでいる感じですが、これはオス?これから獲物捕まえに行くのか・・・?
キマダラセセリです。少し自然豊かなところでないと、いないような気がします。でもこのあたりは
畑地だらけでしたが・・・見つけると嬉しくなるセセリチョウですね。
ヒメアカホシテントウが、妙にたくさんいる場所がありましたが、残念ながらどの個体も
お昼寝中でした。今度は活動中を紹介しますね。
最後はゴボウにいた、ヨツボシクサカゲロウです。
一部のゴボウにアブラムシが大発生していました。ヨツボシクサカゲロウは、成虫も肉食性なので、
葉裏を見たら普通にアブラムシを探しているところでした。
幼虫もいました。親子でアブラムシの管理を行っている偉い昆虫です。
6月 23日 (月)
全学の環境整備がありました。生協周りを担当していたのですが、生け垣を軽く剪定したら
狩りバチが落ちてきました。せっかくの大事な作業中に、申し訳ないことをしました。
狩ったクモとともに、ベンチ上で作業を続けていました。以前も撮影した種だが、白い紋があるので
オオシロフクモバチ(オオシロフベッコウ)かなと思います。「大(おお)」という和名がついていますが、
実際は15ミリ程度でした。
その後移動を始めました。
少し引きずっては、あちこち点検したり、自分の体を掃除したりしていました。
環境整備中なので、ここまでで撮影はやめましたが、土中の巣に運び入れるところなど見られると良いなあ。
次に自分たちのほ場の草刈りを行いました。
しばらくは、シュンギクにいた昆虫たちです。これはセマダラコガネ。
花の上に、浮かび上がって見えるコアオハナムグリです。花粉を食べていました。
ホシササキリの幼虫かな?こうして写すとかわいらしいですね。
シュンギクの葉の形によって、背景が幾何学模様になっていますね。こういう効果を狙っているのでは
ないのですが、解像度を上げるとサーバーの占有率が今でも高いそうですから(笑)、しばらくはこのままで
アップします。あ、このカメムシはブチヒゲカメムシです。
撮影直前まで交尾していたオスメスですが、撮影を先送りしたら離れていました。残念。
ミナミヒメヒラタアブなのかな?花にかなり魅了されているようでした。
研究室の帰り道にも撮影しました。
あちこちでヤブキリの声が聞こえます。パンパスグラス(シロガネヨシ)の中から聞こえてきたので、
探したらいました。近づくと警戒して鳴きやみましたが、撮影は出来ました。この前の個体と違って後脚の
跗節もあります。立派なオスでした。
今はあちらこちらでアカスジチュウレンジもみられます。これはずいぶん長く産卵痕を作ったメス個体です。ちょっと
わかりづらいですが、自分の体長の4倍も筋をつけていました。
そして、こうしてあちらこちらのバラで、幼虫が孵化して摂食しています。
最後はもう夕方ですが、路上にゴミムシがいました。
種名はもう少しお待ちください。路上に落ちていた羽アリなどの死骸をかじっていました。こういう
餌の取り方もあるんだなと、感心しました・・・
6月 20日 (金)
今日は午前、西千葉調査でした。その後、君津で千葉県の環境アセスの仕事でした。
まだ小さなカマキリの幼虫ですが、うーん、コカマキリかな・・・ハラビロカマキリにしては
斑紋が多いような気がします。園芸で似たような幼虫を見たときに、学生にはハラビロカマキリだと
偉そうに宣言しましたが、こうして拡大するとコカマキリですね。どうもすいませんと学生に謝ら
ないと・・・
頭が黄色く尾端が毛深いハエがいましたが、ハエは難しいので調べますが・・・わからないかもです。
今回は屋上の昆虫も少ないので、写真はこの2種だけでした・・・次回はもっといると良いのだが
また午後のビオトープの調査には同行できず君津の現場に向かいました。
山の中でしたが、ツツジをルリチュウレンジの幼虫が摂食していました。ストロボを使わない撮影を
してみたので、今回は明るいがピントがあまり合っていないものが多いかな・・・あと、このまえ指摘を
受けたのですが、背景が妙にグラデーションかかっていたりするのは、たぶん解像度を低く設定している
からだと思います。オリジナルはこういう等高線的な模様はありませんので・・・
クヌギらしき樹の葉の裏にいたハムシですが、バラルリツツハムシかなと思います。バラという和名が
ついていますが、イタドリとかにもつくようなので、寄主範囲は広いようです。
翅裏に白いラインが入っているのは、ヒメジャノメですね。ヒカゲチョウとかジャノメチョウの斑紋は
なかなか覚えられないですね・・・
フキバッタのような気がする幼虫がいました。フキバッタも種が別れているので、種名は少し
お待ちください。
フキつながりで、もう1種。
クズ上のコフキゾウムシです。ストロボがないとピンは甘くなりますが、色合いが良くなるものもあるので
撮影をどうしていくか、悩んだりしますね・・・
6月 17日 (火)
朝、妙に早く大学に行けたので、講義の前に少し学内を歩きました。アジサイのカミキリムシ狙いです。
ヨツスジハナカミキリです。この個体は花の上で休んでいました。
こちらの個体は、あちらこちら飛び回っていました。ガクアジサイは内側の花に花粉とかあるので
盛んに食べているようです。そしてガクアジサイではない方(いわゆるアジサイ)は、食べるところが
少ないのか、休んでいる個体ばかりでした。
この個体も脚の掃除をずっとしていました。でもこうして撮影できて良かったです。飛翔しているところ
なども狙ってみたいものです。
ヤブキリはもう鳴き声が聞こえてきて、成虫になっていました。アジサイ上に1匹見つけましたが、
このオス成虫は、後脚の跗節がありません。跳躍などはしにくいのかな・・・しかしその脇には、アリ?
というバラバラ死体があり、彼の食事後だと思われます。
マガリケムシヒキのメス成虫がアジサイ上で休んでいるのか、獲物を狙っているのか?というポーズで
じっとしていました。
ツユムシの幼虫も脱皮して大きくなりました。でもこの個体は腹部に黒い点があって、傷なのか寄生者の
侵入痕なのかで、心配になります・・・
21世紀の森と広場で、ホタルのカウントがあるというのでお邪魔しました。でもゆっくり出来なかったので
記録写真程度です。また対馬に行きたいなあ・・・
まずはヘイケボタルポイントに案内してもらいました。もう多くの個体が光っていました。
近くの樹では、コクワガタがファイトしていました。上の個体が大きくて場所取りもよく、樹から放り投げて
いました。その瞬間を逃し、残念・・・
少し奥に行ったら、ゲンジボタルがいました。ゲンジボタルは毎年放しているそうで、その出所が
気になります。ヘイケとの違いはわかりますか?
6月 14日 (土)
今日は、高校とのSPPで、市川に出かけました。講義のあと、午後は江戸川の河川敷で昆虫採集を
行いました。カメラは持参したものの、撮影に集中は出来ないので一枚だけとりました。
草むらでシャカシャカ鳴いていた、ヒナバッタです。腹部や後脚のオレンジ色が鮮やかです。
夕方、大学に戻って樹木の観察などをしていたら、アスファルトの上を怪しげなアリの集団が・・・学生は
わかっていなかったようなので、これはサムライアリの奴隷狩りだと説明しました。すぐにクロヤマアリの巣に
入っていきました。
路肩に置いてあったコーンをどかしたら、蛹などがあり、既に略奪されています。
こうして巣穴から繭を持ってサムライアリが出てきました。サムライアリは、奥でこちらを向いている
クロヤマアリより、一回り大きいようです。
道路の反対側の自分たちの巣へ繭など持ち帰ります。
次々に略奪した繭や蛹を運び入れています。出迎えている働きアリは一回り小さいので
その前に略奪されて奴隷化しているクロヤマアリのようです。なかなかすごい世界です。
こうして定期的にワーカーを補充しているのですが、毎回同じ巣なのかな・・・それとも
いくつかカモにしている巣があるのかな・・・気になります。
6月 13日 (金)
今日も朝から樹液の出ているクヌギに行きましたが、何もいませんでした。
何もいなかったでは申し訳ないですね・・・サトキマダラヒカゲが2匹、吸蜜していました。
どうしても周りが暗いので、背景が夜になってしまいますね・・・
これはコガタスズメかな?樹皮にぴたっと張り付くようにして樹液をなめていました。
近くで、ホソヒラタアブが、ホバリングしていました。ホバリングが見事なので、撮影しやすかったです。
違うカットですが、個体のアップです。
これは坂川沿いのタチアオイの葉にいた、サルハムシ?ですが、調べたらイモサルハムシに似ています。
近くにイモの葉はなかったが・・・一休み状態かな・・・
6月 12日 (木)
今週は忙しすぎます・・・でも少し外に出ました。学内の写真です。
ヒイラギモクセイの新芽に、成虫となったヘリグロテントウノミハムシが来て、摂食していました。午前は
雨だったので、どの個体も水滴が付いていました。こうして食べられてしまうと、葉の痛みが大きいですね。
ヒカゲチョウが飛び立ち、近くのカイヅカイブキにとまったので、パチリと一枚記念撮影です。
まだ早いかなと、樹液の出るクヌギに行ったところ・・・
サトキマダラヒカゲと一緒にノコギリクワガタのオスがおりました。嬉しい嬉しい。
オスの下に何かいるみたいなので、反対からみたら、メスがいました!でもこのメスは
ストロボに驚いたのか、落下してしまいました・・・樹皮も濡れているのでわかりにくい
写真ですね。またの機会に撮影します。
やや上方にはコクワガタもいました。こちらも雨でかなり湿っていました・・・コクワガタもまたの
機会に撮影出来ると思います。
ヨツボシケシキスイは、いつも樹液にいるコウチュウですが、撮影はしていないかも・・・
これも背景の樹皮が悪いものの、虫の様子は撮影できたかな・・・
カナブンが樹液?を舐めています。熱心に舐めているので、アップで撮影しましたが、この個体は
右脚の転節から先がもげていました。スズメバチにかみ切られたとかですかね・・・少々不自由でも
頑張ってほしいです。
6月 7〜8日 (土〜日)
少し遠くに出かけて、写真を撮ることが出来たので、アップします。
昨年も見かけたこのバッタは、幼虫なのでわかりにくいのですが、どうもフキバッタの
仲間のようです。でも分類が難しいので、フキバッタの仲間の幼虫としておきます。
姿からハチのように見えましたが、翅が2枚でハエですね。調べてもよくわからず、
オオズクロメバエかなと思ったが、よくわかりません。もう少し調べます。
オオヒラタシデムシと思われる甲虫が、植物体上に結構見られました。
なんで高いところに上っているのか・・・園芸ではほぼ地面にいるので、ちょっとびっくりです。
テングチョウが、あちらこちらでみられました。上は給水している個体、下は休んでいる個体ですが、
下の写真は逆光だったので、ストロボの補光がうまくいった気がします。
色鮮やかな、オスのキタキチョウがいました。給水とアザミの花に来ていました。どちらも新鮮な
個体でした。
ネズミモチの白い花に、モンキアゲハの雌が吸蜜しに来ており、後ろからオスが求愛しています。
ずっと後を追っていましたが、メスは食事に夢中でした。
時にオスは、メスの前に回り込んでアピールしていましたが、メスは全く関心もちません・・・
結局は2匹とも飛び去ってしまいました・・・
小さなツツハムシがとまっていました。調べたらキボシツツハムシでした。
アリがやってきて追い立てられていましたが、アリもハムシには興味がないようで、すぐに行ってしまいました。
カミキリモドキの仲間か??、うーん・・・似た種が多くよくわかりません。
横から撮影しようとしたら、腹部がはち切れんばかりでした。もうすぐ産卵ですね。
シマサシガメがいました。餌を食べていないので退屈そうに見えました(笑)
ヒメホシカメムシも休んでいました。アカメガシワに集まるようですが、ツバキ上にいました。成虫は土中で
越冬するようですが、この個体の胸部背面についている土はその名残かもしれませんね。
これはホオズキカメムシですね。イラクサ的なこの植物に、ただ休んでいるだけのようでした
が・・・カメムシも多く発生していました。
ラミーカミキリをようやく見つけました。同じ個体ですが、顔がわかるように撮影したら、少し考え事
しているのか・・・という表情をしていました。
ケヤキの葉に、比較的大きな虫こぶが付いていました。ケヤキワタムシというアブラムシの仕業の
ようです。ケヤキに虫こぶというイメージがなかったので、少ないのかなと思いましたが、図鑑に
よると、分布は局所的なようです。
オオムラサキツツジに、ツツジグンバイが発生していました。こうしてみるとかわいい感じもします
けど・・・
でもこうして糞が残ると、汚いし、べたべたしますね・・・でもこうして拡大できると嬉しいです。
今回の主役のアサギマダラです。でももうピークを過ぎていたので、来年すごいのを目指します。
海岸のスナビキソウに来た個体です。20匹程度でした。
高速シャッターで撮影したのですが、やはりなかなかピントは合いませんね・・・これは近くに来た個体に
ピントが合ったので嬉しいです。
というわけで1カットに、多くても4匹でした(トリミングしています)・・・来年に期待!
灯台でも誘引させているので、数はいましたが、まあ・・・こんなもんですかね・・・
少し山に入りましたが、シャクトリムシがいました。でも特徴がない・・・もう少し調べます。
これはナワシログミの木ですかね?この樹にもシャクトリムシがいましたが、なんと枝の色合いと
全くそっくりです。
横からの撮影ですが、本当に似ています。このびっくり幼虫も手元の図鑑ではわかりません。
もう少し調べます。
このカメムシはよくわからず、連れても来なかったのですが、調べたらキュウシュウクチブトカメムシ
のようです!あらら、採集しておけば良かったか・・・・種名は「九州」でも本州や四国にも分布して
いるようです。
ここでもシマサシガメを見つけました。こちらの個体の方が、どっしり構えていました。
マイマイガの幼虫が、ウィルス病にかかったようです。とろけていました。
樹上で跳ねたものがいたので、車を降りて探したら、ツチイナゴでした。そろそろ世代交代の
時期ですね。お疲れ様でした。
マガリケムシヒキがいました。この個体は頭部後ろの刺毛が曲がっているのが見えるかな?
旅の最後の写真は、また見つけたラミーカミキリです。
葉が萎れた部位に、雌雄なのか2匹のラミーがいました。
上の2匹が逃げ出しました。左の個体は下の葉に落ちて、この後飛び立ちました。
右の個体も、やはり葉に落ちて、飛び立つ準備をしています。
そして翅を広げて飛び立ちました。翅の上方にある白い部分の大きさで個体の識別が出来ますね。
6月 6日 (金)
千葉市農政センターとの共同研究で、調査を行いました。雨天だったので、イチゴのハウスの調査
でした。ハダニが発生しているところに、導入したチリカブリダニや自然発生のミヤコカブリダニが
みられました。
他の害虫も気になりました・・・
イチゴの花に、たくさんヒラヅハナアザミウマが寄生していました。このハウスは収穫を
終えていたので、防除はしていなかったので、こんな光景が見られるわけです。
葉裏にオンシツコナジラミがびっしり付いていました。でも卵だけで幼虫はほとんどみられず・・・張り
巡らしてあるラノーテープのおかげで、孵化しないのかもしれませんね。
1匹だけ拡大してみました。次はタバココナジラミを狙います。
6月 5日 (木)
研究の打ち合わせで東京都市大学に行ったのですが、等々力キャンパスでしたので、等々力といえば
等々力渓谷!ということで行ってみました。時間がなくてたった2枚ですが・・・
木の上をホタルが歩いていました。ヘイケボタルか?とレンズを向けましたが、胸部に黒いラインが
ないので???あとで調べたら、ムネクリイロボタルという種でした。触角が枝分かれしているので
オス個体です。成虫は発光しない昼行性でした。普通のホタルだそうですが、私は初めて見ました。
こうして撮影できて嬉しいです。
とってもアリに似ているアリグモです。前脚を触角のようにして持ち上げて歩くので
さらにアリに似ています。たいした擬態です。
6月 1日 (日)
近所の花壇にカメムシがいました。ナガメかと思ったら・・・
ヒメジュウジナガカメムシのようです。以前群生しているのを見つけましたが、今日は単独でした。
授業で紹介するヒョウタンゾウムシを採集しなくてはと、夜のほ場に行きました。
ダイズ(エダマメ)畑に行ったのですが、食べ跡も少なく、ここの畑は少なそうだと思ったら、いきなりヨトウガの
幼虫が葉を食べているところに遭遇。昼間は潜んでいてこうして夜に上がってきたという状況です。
大豆の葉の上で交尾しているのは、コナガのようです。今年はまたコナガが多くなると予想されていますが、
どうなのでしょうか・・・この畑の近くには、このエダマメとネギぐらいしかありませんでしたが、道の
反対側は家庭菜園ぽいので、アブラナ科作物もあるかな・・・
よかった!無事見つけました。ヒョウタンゾウムシです。でもこの1匹だけでした・・・
数多く見つけられる場所をキープしておかないと・・・
もう少し探したら、今度はチャバネアオカメムシがいました。さやを狙うのかしら・・・こうして夜の畑に
行くのもおもしろいですが、懐中電灯片手に畑を覗くので、通報されないようにしないと・・・
5月 31日 (土)
更新できないまま5月も終わりで、ようやく今日になってテキストも書き終わりました。最後は昨日捕まえた
アオカミキリの写真です。
何年か前に脚が折れている個体の写真を撮りましたが、今回は完全個体です。金属光沢が美しいですね。
5月 28日 (水)
昨日のノミバッタの場所で、精度の高い写真を撮りました。大学の門の近くなので、通学の学生に怪しまれたか・・・
ピントも完璧なので非常に嬉しい写真となりました。サイズは5ミリくらいですから、拡大できました(笑)
こんなにたくましい後脚ですが、跳躍以外に何かすることがあるのではと、考えてしまいますね・・・
今日は学生実験で外に出るので下見をしました。でも実験とは関係ない写真ばかりです・・・
ほ場のムクゲに、ラミーカミキリがいるのを発見!園芸では私は初めて見ました。古くからの外来種ですが、
やはりかっこいい昆虫なので、見つけるとテンション上がります。園芸にはカラムシも多くみられるので、定着
してほしいと思いますが・・・この個体はムクゲの葉を食べているようで糞もみられます。
葉の上で休んでいたこの個体は、シナノクロフカミキリのようです。やや白っぽいが個体変異かな・・・
カミキリムシもマニアが多いですが、こうしていろいろ写真を撮っているとやはり惹かれますね・・・
ムクゲにたくさんアブラムシがついていて、そこにはアブラムシ目当ての天敵もみられます。この写真では
クサカゲロウの仲間が柄のついた卵を産み付けていますし、ワックスに覆われたコクロヒメテントウの幼虫も
アブラムシを摂食しています。
コクロヒメテントウは、幼虫が数多くみられ、成虫もみられました。もう少ししっかりとした写真を撮りますね。
ナナホシテントウもたくさん来ていました。
クズにはコフキゾウムシがいました。こうしてみるとかっこいい(笑)
毎年、姿がかわいいので、ついついアップしてしまうツユムシです。丸くて良いですねえ・・・
学生実験中に学生が捕まえてくれた昆虫です。
ヒメトラフハナムグリです。これで飛び回っているので、マルハナバチに擬態しているというイメージですね。
今度は花に来ているところを撮影したいものです。
学生実験は虫こぶのことだったのですが、最後にようやく虫こぶの写真を(笑)
学生が採取してきて、開けてみたら、この赤丸1つ1つの中にウジがいてびっくり!調べてみたら、タマバエの
一種が作っているタンポポハフクレフシという虫こぶですが、1996年の時点では生活史などは、ほとんどわかって
いないようでした。興味深いが調べるのは大変かな・・・
5月 27日 (火)
今年からいろいろ調べることになっているノミバッタですが、4月から探しているものの、学内にはあまりいない
感じでしたが、スイーピングしていた4年生によって、たくさんみられるところを発見!写真も撮ってみました。
今後、もう少し良い写真をたくさん撮影予定です。
大きさは1センチ弱という感じですが、他のバッタとは違う独特な形態のバッタですね。
黒くて艶があるのはコオロギのようですが、キリギリス亜目ではありません。触角も短いですね。
体の割に非常に太くて立派な後脚をしています。跳躍力があるようですが、今日はそんなに飛んでいませんでした。
土中に巣を作っているところです。バッタとしては非常に珍しい気がします。また撮影してみます。
5月 23日 (金)
久々に西千葉屋上で調査を行いました。昆虫たちも多くみられました。はじめは、屋上はらっぱ部分です
ヘビイチゴが咲いていました。すぐにキタヒメヒラタアブがやって来たので、ホバリングなど撮影しました。
花を訪れ、受粉に貢献しています。
咲いている花を、次々に訪問していました。
よくわからなかったのですが、スナゴミムシダマシの仲間だと思います。もう少し調べてみます。
クロホシカメムシの幼虫?どうもよくわからないので、聞いてみたらやはりクロホシカメムシの幼虫でした。
ありがとうございます。落ちた種子などを摂食するカメムシだそうです。
昨年もみられたアカマダラメイガです。シロツメクサやマルバヤハズソウなどのマメ科植物を植えているので、
この屋上に定着しているのかもしれませんね。
ハエトリグモも結構見られます。どうもこの個体は特徴がなく・・・もう少し調べます・・・
次に自然科学棟のビオトープ屋上に行きました。
このメイガ?は、コーリングしているのかと思いましたが、網に入れてとまったときでも、このポーズなので、普通の
とまり方なのか、威嚇なのかなと思いました。それも含めてもう少し調べます。
シャリンバイにナシミドリオオアブラムシがついていましたが、クロヤマアリより一回り小さなアリがやって来て
甘露をもらっていました。昨日に引き続き撮影することが出来ました。
屋上にいるヤブキリも大きくなってきました。
毎年みられるガマズミ上のサンゴジュハムシです。ひょっとして新成虫かな?
チャバネアオカメムシもみられましたが、用心深くすぐに逃げてしまいました。
ウツギの花にクマバチが来ていましたが、口吻が短い彼らは、こうして花の基部から蜜を横取りします。
おしべやめしべに関係ないところで花蜜をとってしまうので、横取りというわけです。
ガクアジサイのつぼみに、早くもコアオハナムグリがやって来ていました。引き寄せるような強力な
匂いがあるのでしょうか?
このキジラミのような、カメムシ類も多くみられました。
コメツキムシも、あちらこちらで比較的多くみられます。
エディブルガーデンは、植物がものすごく茂っています。
眼の離れた独特な雰囲気のハエだと思いましたが、調べてみたらヒメフンバエという種でした。どのような適応
からこのような形態になったのか、興味深いですね・・・
ノイバラ?に、たくさんのイバラヒゲナガアブラムシが寄生していました。ナミテントウの幼虫も
その周辺にたくさんみられました。
成虫もいたのですが、この個体は1点だけ小さな斑紋がありましたが、あとは無紋でした。
ここまでの無紋を撮影したのは、恐らくはじめてなので嬉しくなりました。
ユリオプシスデイジーにもアブラムシが大量発生しており、花がちゃんと開かないほどです。そして多くの花には
まるで定員制のように、2匹のナミテントウの幼虫がいる気がしました・・・
そして2匹の前蛹や・・・
2匹の蛹が一緒のことも結構あります。
最後は、池にみられたアメンボです。水面に浮いていた葉につかまって休んでいました。
5月 22日 (木)
ほ場のカラスザンショウに、アブラムシがついていました。そのアブラムシからクロヤマアリが甘露を
もらっていました。
どのアリも甘露をなめているようですが、中央の1匹は体を上に向けて、球形になっている甘露を飲み下していました。
2匹のアリが甘露を取り合っているのか分けているのか・・・という行動もみられました。おそらくはどちらかの個体に
多く飲ませて、巣に甘露を運んでもらおうということだと思いますが・・・
ほ場の建物のサッシに、バラハキリバチが巣を作っていました。これが飛び立ったところ・・・
そして切り取った葉を持ち抱えて、帰ってきました。
今度は葉を切り取っているところに遭遇したいものです。
5月 20日 (火)
講習会があったので、外に出ましたが、カメラも持っていたので撮影しました・・・
サトキマダラヒカゲが樹液に来ていたので、撮影しましたが、上方を向いているのでわかりにくいですね。
オオスズメバチの女王も樹液に来ていました。大きな個体がぶんぶん旋回していて、勇壮でした。
下草に目を向けると、クワキヨコバイと思われる昆虫がいました。上がオスで下がメスです。
透明感のある体色で、ヨコバイも良いなあと思いました。
ナナホシテントウの幼虫や成虫も多くみられました。
アカスジチュウレンジが産卵していました。こうしてバラの茎に切れ込みを入れて
産卵していくので、枝も折れやすく大変です。幼虫も多く出ていました。
若齢から老齢まで、さまざまなステージの幼虫がみられました。
バラつながりで、バラハタマバチの虫こぶがみられたので、出しておきます。毎年みられますね。
妙に大きなハエがいましたが、すいません・・・種名はわからないかもです・・・
これまた立派なハエトリグモですが、以前も撮影したので確認しますね。
5月 19日 (月)
出版社の方がお見えになり、一緒にフィールドを散策しました。さらっとでしたが、喜んでいただけて
良かったです。
オオスズメの女王が、樹液をなめに来ていました。近寄って撮影しても大丈夫なんだと説明したのですが、
理解していただきました。でも安全だという保証はないので、皆さんは無理なさらぬよう。
マユミの樹にみられた大きなハエトリグモ。種名は知りたいので、名前は調べておきますが・・・
アカスジキンカメムシが成虫になりました。学内には比較的多く見られる美しいカメムシです。
ハエの交尾個体も見つけました。
オオヒラタシデムシが石段の上で交尾していました。この位置だとこちらがかがまずに撮影できるので
大変有り難い(笑)
交尾つながりで、ガガンボも見つけたので、撮影しました。種名は少しお待ちください。
5月 16日 (金)
ほ場に出たら、試験をしているバラの樹にベニカミキリがとまりました。今年もベニカミキリの季節なんですね。
校舎の裏に回ったら、アカホシゴマダラチョウが産卵のためか、エノキの幼木に盛んにとまっていました。
でも産卵写真は撮れず・・・しかし、近距離で撮影できました。
枝におしりをつけていましたが、卵は確認できず・・・
なかなか翅を開いてくれませんでした・・・
うーん・・・翅を開いたのは、この写真くらいでした・・・
でも春型の写真ははじめてだから嬉しいです。
5月 10日 (土)
再度ウスバシロチョウ観察に出向きました。やはり晴れていて活発だったものの・・・
花に来て吸蜜したり休んでいる個体を撮影することが出来ました。
また交尾には至らなかったものの、求愛行動の写真も撮れました。撮影のしすぎで交尾失敗だったら申し訳ないなあ・・・
この個体は、花にとまった直後に翅を開いたので、うまく撮ることが出来ました。
その後に移動した林の中では、木漏れ日の中、とまる個体は翅を広げてくれるものが多かったです。
今回は撮影できて良かったです。
この他にもチョウは・・・
熱心に吸蜜するアオスジアゲハもいました。
また高尾では、この時期でもツマキチョウが普通にいました。オスはうまく撮影できず残念・・・
コジャノメです。こうしてみると美しいですね。
モンキチョウも、あちらこちらにいました。
幼虫編です。テングアゲハの幼虫がいましたが、餌のエノキを食い尽くして困っているようでした。
相変異とされている2色の幼虫色です。
コウモリガですかね・・・古い図鑑には載っていないので、まだ調べていません・・・
この他の昆虫は・・・
林道で道教えをしていたハンミョウです。意外に近づいて撮影することが出来ました。やはりかっこいいですね・・・
これはカワゲラの成虫ですが、うーん種名はわからないかも・・・
巣の材料を集めるスズメバチ。顔の下に、唾液と混ざった「木くずボール」があるのがわかりますか?これを持ち帰って
巣に塗りつけるわけです。
アサヒナカワトンボがいました。カワトンボは美しいので、もっと撮影したいものです・・・
ムネアカオオアリの女王がいました。クロオオアリよりも大きいくらいでした。この時期大きな女王がいると
これはアリではない!と学内でも話題になるようで、今年も何回か教えました。
最後にまたウスバシロチョウを出しておきますね・・・また来年撮影に行きます。
5月 7日 (水)
連休明けて、今日は学生実験で外に出ました。カメラも持ちましたが、説明などしないで行くわけには
いかないので、ごくわずかだけ撮影しました。
コカブトムシを見つけた人がいました。久々にみました。頭に短いツノがあるので、これはオスですね。胸部背面が
へこんでいますが、これは羽化失敗ではなくてもともと凹んでいるんだと説明したら、みんな驚いていました。さらに
彼らは樹液を食さないので意外な面だらけですね。
毎年この時期に多い、マガリケムシヒキです。今年もたくさんの個体が学内でみられます。
地面でヤマトシジミが交尾していましたので、撮影しました。草の上でみることが多いので、なぜ地面と思い、
撮影しておきました。
地面つながりでハラヒシバッタですが、こんな赤っぽい個体もいるのですね・・・びっくり、しかしこの配色が
見事に赤っぽい土と一致していてこれも驚きです。
さらに地面つながりで、地表にいたオオモンシロナガカメムシです。地面にいるから移動は少ないかなと
妄想していましたが、灯火にも来るらしく、移動性は高いようです。
さて、園芸では初めて見る種が登場します・・・
ムネアカオオアリのようですが、これは翅のないハチでアリバチという種です。腹部の白い毛の特徴から、ここでは
ルイスヒトホシアリバチとしておきますが、類似種が数種いるようなので、断定はできないですね。
翅がないのはメスです。オスは翅があり、飛んできて交尾します。
体をグルーミングしていました。こうやって前脚で複眼を拭いています。
正面から見ると、触角が頭部の下の方から出ていることがわかります。ミツバチだったら複眼の間ぐらいに
あるので、それよりずっと下から出ているように見えますね。
体の下は、長い毛が密生していますね。あ、この個体に刺された学生がいてちょっと気の毒でした。
もちろんアリと間違えてつかんだからです。皆さんも、見かけたら注意してください。
5月 4日 (日)
連休中は仕事などもあり、ゆっくりはできませんでしたが、ウスバシロチョウの観察に行きました。
でもカメラの電池切れでちっとも撮影できず・・・また行きます。
翅を開いた個体は撮影できず・・・再チャレンジします。
電池切れにより同行者のカメラで(笑)これがもう少し開けば・・・ということでこの2枚です・・・
ベンチにハチが止まったと思ってカメラを向けたら顔がアブでした。調べたらオオイシアブという
お名前でした。ムシヒキアブの仲間なので肉食性のようです。
さて、昆虫は多かったのに撮影できず残念でしたが、シャクガ系の幼虫はいくつか撮影できました。
これは昨年も撮影したオカモトトゲエダシャクのようです。昨年は緑色型でしたが、今回は黒いので
鳥の糞ライクです。この個体は、脱皮した自分の殻を摂食していました。
いずれもサンショウバラについていました。こんなに多いとは・・・でもお気づきかもですが、上の3個体は
形が同じなので体色変化(色彩型)だと思います。調べたら、シロトゲエダシャクというフユシャクガの一種
の幼虫のようです。広食性でいろいろな植物につくようなので、たぶんこれでしょう。同じような場所にいて
体色型があるのは、単なる遺伝的要因かしら・・・
こちらはトビネオオエダシャクのようです。でも似た配色のものもいるようなので
断定はできませんが・・・今回はあまり回れなかったので、次の週末にでもまた行こうかな・・・
5月 2日 (金)
4月はほとんど活動していないので、今日は少しだけでもと学内を歩いてみました。
クズのつるが伸びてきていますが、葉が出ているところにマルカメムシが集合しています。
どの葉柄にもいるので、集めるとずいぶんすごい数だと思います。
ソラマメにアブラムシが出ていましたから、ナナホシテントウの親子もみられました。成虫の斑紋は沖縄の
個体とあまり変わりませんでしたね・・・
ハルニレにアブラムシのゴールがつくのは、毎年の風物詩です。今年も左のような赤いものから、右のような集合住宅的な
ものまでいろいろみられます。
観察していたらはじめて見つけたゴールを食べるドクガ?の幼虫です。虫こぶ専門食なのかは、調べてから
また載せることにします。と確認したら、なんとマイマイガの幼虫でした。何でも食べる彼らですが、わざわざ
ゴールを食べるということは、こちらの方が美味しいのか?ちょっと疑問に思いました。
さて、久々に昔のオナガバチ発生地に行ったところ、わーい!見つけました!2009年以来ですから5年ぶり?
産卵撮影は6年ぶりです。もう発生時期の終わりなのか、メス2匹だけみられました。
久々の撮影で嬉しいです。浅いところにキバチの幼虫がいるのか、産卵管は深く差し込んでいませんでした。
この体勢ですぐに抜いてしまったので、そうだと思うのですが・・・産卵失敗ではないと思います。
メスの長い産卵管の全長を、明るい背景で撮影したかったので、嬉しい。体長よりも長いのがよくわかりますね。
新緑バック・・・これまでで一番良い感じの写真かな・・・6年ぶりで嬉しくなりました。
正面からだと結構嫌がるのですが、この個体は産卵し続けてくれました。
しかし何度みても、感動的な産卵シーンです。これからまた毎年みられますように!
今回は背景が明るかったので、産卵管もしっかり見える写真になりました。嬉しいです。また行ってみますが、
来年はまた早い時期から観察してみます。私は6年ぶりですが、発生自体は細々だとしても続いていたのでしょうね・・・
4月 25日〜28日 (金〜日)
沖縄にいって供試虫の採集をしました。目的の種は12匹しか採れなくてがっかりでした・・・
でも昆虫採集は楽しいので、また出かけたくなります・・・
沖縄の昆虫を撮影したのでアップしますが、珍しいのはいません・・・またどの日も風が強くて
せっかく撮影したのに、あとでみたら微妙にぶれている物が多く・・・良い写真はほとんどないです・・・
初日は移動と採集で、ほとんど写真は撮りませんでした。2日目に北部へ向かう途中からスタートです。
オキナワイチモンジハムシがいました。胸部背面に4つの黒点があるのにストロボの光で消えてしまいました。
残念・・・以後の写真は、北部での撮影です。
バッタは分類が難しすぎますので、よくわかりませんが、ミナミハネナガヒシバッタと思われる個体です。
でも他のヒシバッタの長翅系とかいろいろあるので、断定できず・・・
配色が異なる個体も撮影できました。上と同じ種かどうかも写真ではわかりませんね・・・
チョウは、ほとんど撮影できませんでした。チョウが多いような場所に行かなかったので・・・
ということで、モンシロチョウです。
アカハネオンブバッタがいました。今回は時間がないので、翅を開いた写真は撮れませんでしたが、
やはりどの個体も翅を開いて跳躍するので、嬉しかったです。
ナガメは沖縄にはいないので、黒地に赤いラインのカメムシはヒメナガメです。個人的にはナガメよりも
ラインが複雑なので、気に入っています。
移動中に立ち寄った海沿いの空き地にマダラバッタがいました。どこでもいるバッタです。
強風に打ち付けられたのか、まだ新鮮なジャコウアゲハが動けなくなっていました。
全然元気なかったので、生き残れるかが心配でした・・・
シバの上を早足でケムシが移動していました。種名わからずもう少しお待ちください。
美しい光沢のある甲虫がいましたが、これも調べてもよくわからないので、少しお待ちください。
道端から少し入ったところに、ヒメジャノメがいました。今回は派手なチョウの撮影はないので
すいませんがお許しください。
関東の個体とは全く違う配色のダンダラテントウです。この模様なら段だら模様としても
問題ないですね。草むらにはたくさんの個体がいました。
これはちょっと赤い色が強い個体ですね・・・
赤いハムシがいたので撮影しましたが、すぐに逃げる準備をしていました。このときは
食草にいなかったのでわかりませんでしたが、最終日にたくさんいて、じっくり見たら何に
近いのか、わかりました。種名はそのときに(笑)
このトンボは調べたらベニトンボのようです。未成熟個体なのかメスなのか・・・
もう一匹止まったので撮影したら、捕まえた餌をもぐもぐ食べていました。
北部の少し奥まった道沿いで捕まえたネッタイキクキンウワバの幼虫。これが目的の種だった
のですが、あまり採集できませんでした。
これは、オキナワカミキリモドキのようです。でも似た種類もいるようなので
同定に自信はありませんが・・
特徴的なハエトリグモの仲間・・・調べたらカラスハエトリという種類のようですが、分布からすると、
ミナミカラスハエトリという種類のようです。一応そういうことにしておきます。この個体はオスの成体で
メスは灰色っぽい配色です。
ここから4月27日です。津堅島に入りました。
沖縄には米軍由来のギンネムという外来の樹木が、あちらこちらに生えています。このギンネムには
ギンネムキジラミというキジラミ(カメムシの仲間)がついているのですが、このギンネムキジラミなどを
捕食するのが、ハイイロテントウです。ギンネムとギンネムにつくキジラミ、そしてそれを捕食する
ハイイロテントウのいずれも外来種です。以前、沖縄に行ったとき、この3種の外来生物をたくさんみたのですが、
土地が整備されたりして、以前ほど見かけなくなったなあ、なんて思っていました。しかし今回はちょっとした
ところに生えるギンネムと、ハイイロテントウの姿は結構目につきました。スイーピングでかなり見られました。
そしてふとギンネムを見たら多くの個体を見ることができました。減っていないんだなと、安堵するような、
外来生物が多いので複雑な気持ちのような・・・でもハイイロテントウの写真は多くなかったので、撮影できて
嬉しく思いました・・・
獲物を探し回っている個体が多かったです。
畑の至る所にひびが入っていて、その一部に穴があいていました。通りかかると慌ててコオロギが出てきました。
全身黒いこのコオロギは、クロツヤコオロギ
だと思われますが・・・。下の個体は短翅型のようですが、産卵管も
短いので・・・ちょっと調べないとわからないなあ・・・
ヒメナガメもあちらこちらにいますが、これは幼虫で、しかも2匹一緒なので撮影チャンスでした。
成虫も近くにいたので、撮影しました。
マメの仲間の葉を食べている、このゾウムシはアルファルファタコゾウムシかと思いましたが、
配色や形も違いました・・・もう少し調べてみます。
この時期に沖縄南部に行くと、よく見かけるイワサキクサゼミです。今年も見ることができました。
こうして沖縄に特有の昆虫が見られると嬉しいですね。
桑の葉にサルハムシがいました。以前北部にいたのと同じオオミドリサルハムシかなと思いましたが、
調べたら、ツツサルハムシという種類でした。桑の木に普通にいたので、何枚かアップします。
これは真横から撮れて嬉しかったものの、風のせいでややぶれていて残念・・・・
右のメスには土がついていて、土中から羽化したのかなと思いました。
正面向いた個体と、桑の葉を摂食している個体です。いろいろ撮影できました・・・
沖縄のナナホシテントウの斑紋は、本州などに比べて小さいのでコモンナナホシと呼ばれることも
ありますが、この個体はあまり小さくない気がしますね・・・
カンタンの幼虫かな・・・・正面から撮影したかったが、逃げてしまいました・・・
津堅島から糸満市に来ましたが、海岸ではヤドカリも・・・でもこんな風に海岸植物の花にも
来ているのですね・・・花そのものは食べていなかったので、花粉を食べるのか?
ギンネムの花を食べている、タイワンキドクガの幼虫です。花は栄養があるので花を食べる昆虫も多いです。
タイワンキドクガは、いろいろな植物を食べる広食性のガです。今回もあちらこちらでみられました。
カメムシの幼虫がいましたが、あとで調べるとキシモフリクチブトカメムシの幼虫のようです。
肉食性のカメムシに興味があるので、採集すれば良かったなと、残念に思います・・・
28日は帰る日ですが、南部で最後まで採集していました・・・
オジロアシナガゾウムシと似ていますが、違う種だと思います・・・詳しい図鑑で調べますね・・・とてもユーモラスな
感じで気に入りました。調べたらハスオビコブゾウムシという沖縄限定的なゾウムシでした。
この毛深いコウチュウもちょっとわからないので、あとで調べて改訂します・・・わかると良いのですが・・・
イラクサの仲間を食べているようなので、調べたらわかるかな・・・と、調べたらわかりました。なんと
ハムシダマシというコウチュウの仲間で、ウルマクロハムシダマシという種でした。沖縄本島特産種だそうです。
ウリ科植物にたくさんいた、このコウチュウは初日にもみたのですが、ウリハムシに似ていますよね?
調べたらフタイロウリハムシでした。二色(フタイロ)ということで、星の数ではなく色に着目した和名に
なっているのをおもしろく感じました。
ウリハムシと同じく、すぐに飛び立ってしまいます。そういう性質はウリハムシに共通ですね。
まゆを作ろうと葉を綴っているガの幼虫ですが、タイワンキドクガより模様がきれいな感じだから、
これも後日調べて改訂します。
このカメムシも、あちこちに多かったのですが、調べたら、タイワントゲカメムシという名前でした。ちょうど
センダングサの花の上に2匹並んでいたので、良い写真になりました。
今回はチョウの撮影はあきらめていましたが、たまたまイシガケチョウが近くで吸蜜してくれたので、撮影する
ことができました。今度はもっといろいろな昆虫を撮影したいものです。
タイワンキドクガは、花を摂食することが多いようです。この個体はヒルガオを食べていましたが、花粉を
頭部にたくさんつけているので、もしかして受粉も担当?という感じですね・・・
オキナワクワゾウムシが交尾していました。沖縄ではクワにつくこのゾウムシによく出会うような気がします。
まさにハエを捕らえているハエトリグモがいました。特徴ある模様なので、もう少し調べてみます・・・
ハグロケバエの様なハエが交尾していました。左のオスの複眼が大きいところなど特徴は同じですが、胸部背面
が赤いので、セアカハグロケバエとか名付けたいです。これも調べて改訂します。
今回の沖縄写真で、一番初めに登場したオキナワイチモンジハムシですが、最後にこんな大集団がいました。
しかも撮影中に飛んできたりしていました。集団で摂食するなんて知らなかった・・・
今回はこんなもんでしたが、次はもう少しいろいろ撮影できると良いなあ・・・
4月 13日 (日)
都内の公園で自然観察しました。公園なので、そう昆虫はいなかったが、楽しみました。
カエデの新芽にアブラムシがいました。カエデにいて毛が生えている感じなので、モミジニタイケアブラムシ
かと思いましたが、調べたらそのようです。これは少ないところでしたが、公園付近のマンションの樹は
すごいことになっていました。
展葉した芽なら個体数が多くなっても何とかなるかもですが、下の写真のように芽を覆うような状態では
明らかに生育に影響がありそうです。
アブラムシの密度が高いので、天敵も発生しています。ヒラタアブの幼虫ですね。この芽のアブラムシは
だいぶ食べられているようでした。
モミジニタイケアブラムシだとしたら、「紅葉二態毛」という意味なので、夏に出てくる休眠型の幼虫の
写真も撮りたいものです。
池の水面にアメンボがいました。撮影してみたら体がずんぐりしています。シマアメンボのようです。でも
胸部の斑紋がかなり黒っぽいので、別種かもです。少し観察していたらユスリカを摂食している個体もいました。
街路樹のイチョウの芽も大きくなってきました。
4月 9日 (水)
打ち合わせで柏の葉のフィールドセンターに行きましたが、少し早く着いたので何気に空き地を
眺めていたら、なんとビロウドツリアブがいました。自分の印象では、少し郊外に棲んでいるイメージ
でしたが、意外に近いところにいるのですね・・・残念ながら花に来ている写真が撮れませんでしたが、
デジカメではじめて撮影できました。
地面で何をやっていたのか不明です。少したったら飛び立ってしまいました。次回は花にいるところを!
4月 8日 (火)
いよいよガイダンスも始まり、今年度も始動しました。バタバタしていますが、ほ場に
出て写真だけは撮りました。
毎年講義でも紹介するミノウスバ、一時園芸のマサキからいなくなっていましたが、今年は2カ所で
みられて、世間的には害虫ですが、嬉しくなりました。今年こそは成虫の写真撮りたいものです。
秋に大豆にたくさんやってくるホソヘリカメムシですが、越冬明けの個体がいたので撮影できました。
4月 1日 (火)
学内を歩きました。ひらひら飛んでいた越冬明けのキタテハが、止まってくれました。
厳しかった冬の寒さを語るように、大きく翅が痛んでいました。
こちらも早春の定番、ナナホシテントウが活動していました。新年度はバタバタしているので
更新が遅くてすいません。