戸定の昆虫 2013年 7〜9月


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 溜まりにたまったストックを、ようやくアップでき始めたので、今後も徐々に更新します。
この夏もいろいろ撮影していきます。(忙しいのではありますが・・・)
 8月中旬以降は、妙に好調に更新していますが、頑張るものの、不在もあるので遅れたら
ごめんなさい・・・


9月 28日(土)

 今日は、北小金の小学校のイベントに参加しました。小学生は元気に発表していましたが、私は時間が
あったので、参道で撮影しました。
 
 
 でも、きれいに掃除された参道には昆虫は少なかった・・・看板にオオミズアオの幼虫が
上っていて、子供たちが驚いていました。普段は緑色の個体が多いですが、この個体が褐色
なのは、蛹に変わる前なのか、もともとこの色なのかはわかりませんが、十分大きかったので
蛹になるのは確かです。子供たちに触られて落下してしまい、地面を逃げていきました。

 
 東漸寺の参道では、2本の桜の樹にニホンミツバチが巣を作っていました。1つは樹の上方、
もう一つは根元にあります。特に参拝の方への影響もないようなので、このままそっとして
おいてくれたらと思いました。下の方の巣の入り口は、撮影できました。スズメバチなどに襲われず
無事に越冬してほしいものです。

9月 27日(金)

 今週はずっと大学にいる人ですが、忙しいとかで、写真を撮る暇はありませんでした。
今日は朝から行事があり、気分転換でほ場に出たので、ウラナミシジミの写真を撮りに出ました。
朝夕涼しくなったので、翅を開いてくれるかなと・・・

 
 やはり青空バックでオスが開いてくれると嬉しい!もっと輝く個体が良かったが・・・
 
 葉の上の個体は大きくてきれいでした。
 
 メスはやや古かったが、開いてくれました。
 
 追いかけっこしている個体ばかりでしたが、初めて交尾個体を見ることができて嬉しかったです。
 
 産卵個体も多かったので、卵を探したら見つけました。来週は、また撮影したいものです・・・

9月 22日(日)

 東京駅付近の緑地を見ましたが、街中過ぎてあまり昆虫は発見できなかった・・・でも
アゲハチョウの仲間とかも、飛翔していましたが、撮影はできず・・・

 
 ちょっとしたスペースに咲いていたコスモスに、ミツバチが来ていました。色が明るめですから
セイヨウミツバチです。近くには屋上のミツバチ企画があるのでそこから来たのでしょう。
今度は見学に行こうかなと思いました。

 
 同じ花壇には、マリーゴールドもありました。訪れていたハラナガツチバチは逃げたものの
イチモンジセセリは撮影できました。

 
 街路樹のプラタナスの葉が白くなっていたので、ひっくり返すとプラタナスグンバイがいました。
よく見ると黒い幼虫もいますね。今度は、拡大して撮影しようと思います。

 
 デパートの入口付近にあった、花のスペースに、ヤマトシジミがいました。ストロボの光が当たったら
翅を開いてくれました。まだ痛んでいないメス個体です。
 
 きれいに開いてくれて嬉しかったが、メスだと黒っぽいので残念です。次はオスを目指すものの、
これはこれで嬉しい写真でした。

9月 21日(土)

 草原のバッタの撮影をしようかと思ったら・・・
 
 サトジガバチがいました。そろそろ薄暗くなってきた時間だったので、ストロボ使ったら
夜のようになってしまい残念です。今度は明るい時に撮影したい。

 
 ムシヒキアブ的なアブが交尾していました。この時期のアブは同定困難かも・・・

 
 ホシササキリ?が、数多くいました。クロアナバチの活動が終わったみたいなので、
彼らが狩られることは無いようで、一安心?でもカマキリはいるし、アシナガバチや
スズメバチもいるので、外敵が多いのは相変わらずですね。

 
 ショウリョウバッタモドキが、イネ科の植物の下のほうににいました。こうしてみると
触角の先が微妙に赤いほうが、草が枯れたように見えますね。ところどころ赤いのは、
イネ科植物への見事な擬態だということが、わかりました。

9月 20日(金)

 西千葉屋上の調査でした。見られた昆虫を紹介します。
 
 
 オミナエシの葉にいたこの蛾の幼虫は、ナシケンモンでした。木本にいるのかと思ったら
草本にもいるんですね。調べたらまさに広食性でした。

 
 マダラスズがいました。鳴き声も聞こえました。この個体はメスですね。

 
 シロオビノメイガは成虫が何匹か見られました。幼虫はアカザ科の植物を食べているので、
ここで発生した個体かな・・・ウリとかも食べているようです・・・

 
 ヒメイトカメムシがいました。翅が短いから幼虫のようです。

 エノコログサが生えている地域でスイーピングすると、カメムシが入ってきます。エノコログサにも
ついているかと観察してみたら、いました。
 
 
 
 
 よく見ると数多くいます。ヒゲナガカメムシよりは色が薄くて、前脚のマッチョ度も弱いのですが、
もう少し調べてみます・・・

9月 18日(水)

 検討会で徳島に行きました。とんぼ返りでしたが、また行きたいなあ・・・
 
 新装オープンとなった、徳島県立農林水産総合技術支援センターの玄関先に植わっていたスダチの樹に
産卵しようとしているアゲハチョウです。このように滑空状態で樹の周りを回っている時もありました。

 
 なかなかすぐには産卵しないのですが、こうして時々腹を曲げて、産卵ポーズをとります。

 
 柔らかい新芽にはこんな風に産卵されていました。

 帰りに、新害虫になっているビワキジラミの写真も撮りたかったのですが、うまくいきませんでした。
残念・・・また行きたいものです。

9月 15日(日)

 秋の草原ですが、バッタしか写せなかった・・・
 
 クルマバッタモドキです。草よりも地面が露出しているところのほうに、みられます。

 
 ツチイナゴの幼虫も数多く見られました。

 
 よく見たら、ヒナバッタもいました。体色の変異が多いですが、翅にある白い三日月の紋が特徴的
です。ハチなども撮影したかった・・・

9月 12日(木)

 忙しいのですが、このところ学内の写真がないので、昼休みに、ほ場に行きました。そしたら
緑肥植物のクロタラリアが植わっていたので、ウラナミシジミがいないかと探したらおりました!
 
 きれいな個体が多くていい感じです。でも暑かったので、動きが早く、日向ぼっこで翅を開く
こともありませんでした・・・次は早朝に行きますが、まずは確認写真を。
 
 この個体は、尾状突起も完全できれいですね。出始めという感じかな・・・
 
 合成写真みたいだが、空をバックにクロタラリアとウラナミシジミです。この個体は尾状突起が
折れていました。
 
 花がたくさん咲いているので、ミツバチやクマバチがたくさん来ていました。クマバチの翅はもう結構
痛んでいますね・・・巣作りもそろそろ終わりなのかもしれません。

9月 10日(火)

 西千葉の昆虫調査を行いました。このところは雨も降り、昆虫相も豊かになってきたようです。

 
 昨年ほとんど姿が見えなかった、ツチイナゴが復活して、ハギにやって来て葉を食べています。
ハギは災難ですが、こうして昔からの住人がいることは嬉しい限りです。
 
 あちこちの樹木に大発生しているミノガが,ハギにもいるので、ますますハギの葉はピンチです。

 一方で,新しく見られたものもいます。
 
 これはクルマバッタです。首都圏ではだいぶ少なくなってきているので、こういう屋上緑化で保護
できれば良いと感じました。

 これまで見かけたり、声を聞いたりしていましたが、写真での確認は久々という種もいます。
 
 
 
 声はしますが、カネタタキの撮影は久々です。オス(上:短い翅がある)とメス(下2枚:翅がない)の
色彩2型が見られました。
 
 カマキリは幼虫でしたので、オオカマキリかチョウセンカマキリかが、はっきりしませんでしたが、
今回は成虫を捕まえて確認して、オオカマキリでした。
 
 
 エンマコオロギも成虫になりました。オスメスの撮影ができました。
 
 ヒロバネカンタンは,前回に続き,数多く見られました。
 
 クビキリギスもまだ幼虫ですが、しっかり定着しています。
 
 今年確認された,ヒラタグンバイウンカです。オレンジ色のスジがきれいです。
 
 これもウンカっぽいと思ったら、ミドリグンバイウンカという種で、グンバイウンカの仲間でした。
パステルグリーンのスジがきれいです。これでグンバイウンカが,2種いることになりました。
 
  蛾が飛び立ちましたが、これはツゲノメイガです。この地で定着するのかな・・・

 
 
 クモ類、ハエトリグモの仲間が多く見られますが、これはネコハエトリの幼体のようです。
クモの同定は難しいですが、調べていきたいです。

 
 池の周りを整備して,きれいにしました。池の表面を見ると、アメンボの幼虫がいましたので
撮影したところ、ちっともアメンボらしくありません。単なるカメムシが水面にいるという状況でしたが
調べてみたら、ケシカタビロアメンボという種で、これで成虫のようでした。こんなアメンボもいるんだと
驚きました。落ちた昆虫に集まって体液を吸っています。

 けやき会館にも行って,調査しました。作業もしたので、朝から晩まで,ずっと活動しました。
 
 こちらには,クルマバッタモドキがいました。こうしてバッタが定着すると嬉しいなあ。
 
 草地をスイープしたら、蛾が飛び立ちました。
 
 こちらは,シバツトガ(芝苞蛾)のようです。シバやイネ科の植物が多いので定着するかもしれません。
 
 赤い色彩がきれいな,この蛾は,アカマダラメイガでした。幼虫はマメ科の植物を食べるので,
この屋上緑地にはいくつかのマメ科植物を植えているので、それらを摂食しているのかもしれません。
 
 この蛾は図鑑では、ウスウラナミヒメシャクだと思われますが、分布は散在的で稀な種だそうです。
もう少し調べますが、そうだとしたら、希少種の分布で嬉しいのですが・・・
 
 過酷な環境ですが、マダラスズがいました。定着してくれるかな・・・

 スイープすると,カメムシが多く入ります。まだ未同定のものもいますが、出しておきます。
 
 マキバサシガメの仲間のように思えますが、詳しくはわかりません・・・
 
  これは、前脚が大きいが、もうひとつの特徴が名前になっているヒゲナガカメムシのようです。
 
 左はイネにもいた、アカヒゲホソミドリカスミカメ、右はスカシヒメヘリカメムシのようにも見えますが、はっきりしません。
 
 このクモは・・・同定困難かもですが、出しておきます。

9月 6-7日(金-土)

 大学院時代は毎年のように行っていた、長野県の湯の丸高原に行きました。
 
 ずっと曇天でしたが、明るい時には花に蝶も来ていました。クジャクチョウはほとんど痛みもなく、
このまま越冬する感じですかね・・・色もきれいでした。

 
 アサギマダラが、まだこの地にいました。この個体はもうあまり南下しないのでしょうかねえ・・・
 
 必ずヒヨドリバナで吸蜜していました。花が完全に終わる頃に移動するのかな・・・

 
 一方で、成虫越冬しないチョウも、まだ頑張って生き残っていました。ヒメキマダラヒカゲも
そんなチョウです。翅の色彩も褪せているようでした。

 
 ベニヒカゲも、まだ多くの個体が見られました。紅色の紋は色あせた個体も多かったですが、
この個体は翅もきれいでした。8月下旬くらいまでかなと思っていたので、9月上旬といえども
まだ数多く見られるのだと驚きました。
 
 まだ残っていたマツムシソウに止まって吸蜜しているのが、一番絵になりました。
 
 残り少ない日々を、栄養補給と産卵に当てているのでしょうか・・・
 
 マツムシソウも咲いてはいますが、数が少ないので、2頭が一緒ということもありました。

 越冬するキベリタテハも見られました。
 
 ベニヒカゲも多かった池ノ平で1頭だけ見つけましたが、霧で暗くなったら木道下に隠れてしまいました。
なんとか撮影できましたが、翅は開いてくれず・・・黄色も褪せている感じでした。秋の時点でもう
白っぽいのですね・・・今年は早春と秋にキベリを見ることができました。来年は夏に見に行きたいです・・・
キベリタテハを初めて見たのは、大学院時代の、ここ池ノ平だったので、25年ぶりくらいに、同じ地で
見ることができて、私としては感動しました。

 
 シシウドは、ほとんど種子の状態で、葉も枯れていましたが、ふとみたら
キアゲハの幼虫がいました。まだ終齢でもなく、これからたくさん食べるのに
大丈夫かなと心配になりました・・・

 
 ヒトリガの仲間の、ヨツボシホソバです。どこにでもいてライトにも来る蛾です。
幼虫は、コケを食べているそうです。

 
 ササに産卵行動らしき行動をしていた、この蛾は、もう少し詳しく調べます。

 
 ヤナギランに、たくさん見られたこのスズメガは、イブキスズメの幼虫でした。産地はやや
限られるようなので、湯の丸は一大産地かな(笑)ヤナギランは、まだ葉も多いので、彼らは
無事に蛹化できることでしょう。

 
 鱗翅目を離れてコウチュウ目に移りましょう。これはアカハナカミキリのようです。花にいたり、
下のように、葉上にもいました。
 
 
 体つきから、上はオスで下がメスのようです。下のメスは赤みが強くてきれいでした。

 
 イタドリも、葉が色あせてきていましたが、イタドリハムシの新成虫と思われる個体がたくさん見られました。
この地域は斑紋がオレンジ色のようです。

 
 マメコガネも数多く見られました。メスにマウントしているオスは両後脚をあげて威嚇しまくり
ですが、効果はあるのでしょうかねえ・・・

 
 まだきれいに咲いているアザミも見られますが、ここに来ているのはクロマルハナバチのオスかしら・・・
動きはスローモーションのようにゆっくりしていました。もう季節もおしまいなのでしょう・・・

 
 驚いたことに、アザミの花のガクの粘着部に捕らえられて、死んでいる個体も見られました。
寿命もあるのかもしれませんね。

 
 このハチも数多く見られたのですが、小さいので、同定できないかもしれません。もう少し
調べてみます。

 
 背面にくの字の斑紋があるので、ヒナバッタと思われます。右のメスに対してオスが近づきながら
さかんに鳴いていましたが、メスは行ってしまいました。草などがあり、上からしか撮影できず残念です。

 
 葉に隠れているハサミムシ。翅が黄色いので、キバネハサミムシかと思いましたが、調べてみたら
コブハサミムシのオスで、はさみの形態は、ルイス型でした。成虫がが卵を保護し、孵化した幼虫に
自らの体を餌として与えるということで、比較的有名なハサミムシでした。7月に高原で見たのも
コブハサミムシかもしれませんね・・・

 
 このように、花が終わって種子が実っているアザミには、カメムシが来ています。この幼虫は
アオクサカメムシとかに形は似ていますが、緑一色なのでちょっと違う感じがしました。
もう少し調べます。
 

9月 3日(火)

 西千葉の屋上緑地での調査でした。ビオトープエリアでの昆虫の調査は来週ですが、こちらの屋上でも
昆虫がみられました。
 
 カワラナデシコは、こちらの屋上緑化のメインの植物ですが、クロウリハムシがやってきていました。
秋になるとナデシコ系の植物にやってくるのはどうしてなんでしょう。調べてみたいものです・・・
と書いたら、日本でも仕事があることを教えていただきました。物質を調べて誘引効果をみていました。
情報有り難うございました。

 
 マルバヤハズソウも、この緑化地で育っています。でもオオタバコガが
食害しているようでした。恐るべしオオタバコガ。

 
 これは地上でのカットですが、ムラサキシジミはあちこちで見られます。でも翅を開いてくれないと・・・
次回にチャレンジです。

9月 2日(月)

 水生昆虫の採集で印旛沼方面に行ったのですが、採集は学生に任せて?写真を撮影しました。
でも水生昆虫の写真は撮れないので、周辺の昆虫です。

 
 きれいなアゲハチョウが、吸水していました。望遠だとピントがいまいちでしたが、マクロレンズで
接近して、最後はアスファルトに腹這いになって撮影しました。アスファルトはかなり熱かったです(笑)

 もう一カ所でも採集して、少し手伝いましたが、途中から水面にいるトンボに目がいってしまい・・・
 
 ムスジイトトンボか、セスジイトトンボかで、かなり迷いましたが、眼後紋の形からすると、セスジ
イトトンボのようでした。近縁種の識別はなかなか難しいですね・・・
 
 前のオスが保護しながら、後ろのメスが水中の水草へ産卵していました。この撮影をしたくて・・・
でもこの写真以外は、ピントはどれも・・・

8月 31日(土)

 近くの広場にいるクロアナバチが気になって行ったところ、やはり巣穴ができていました。
ハチがいたので、近づくと獲物を持っていました!
 
 
 
 獲物は、クビキリギスの幼虫のようです。カメラを構えていたので、しばらく警戒していましたが、
巣穴に運び入れました。もう少し横から撮影したかったのですが、草などが生い茂り、この角度が
精一杯でした。もう少し狙ってみます。
 こうしてみると、最初に撮影したヒメギスのような大物を捕らえるのは、なかなか稀なケースなのかも
と思ってしまいました。

 
 乾いた土のところには、クルマバッタモドキが数多くいます。 撮影で近づこうとしても、すぐにジャンプ
してしまい、うまく写せませんでしたが、この個体はじっとしてくれたので近づけました。後脚の脛節の
赤い色が目立ちますね。全体的には地面の色に似た配色です。

 
 モドキ仲間で、これはショウリョウバッタモドキです。子供の頃に持っていた図鑑で
「ショウリョウバッタモドキ(キチキチバッタ)」と書いてあったのですが(図鑑はまだ持っています)、
当時の実家の前にあった広場にたくさんいて、飛ぶ時にキチキチ音がするバッタは、どれも
ショウリョウバッタでした。では、ショウリョウバッタは、もっとすごく?キチキチ鳴くのだと思って
いましたが、大人になって見つけたショウリョウバッタモドキは、飛ぶ時に音を出しませんでした。
昔はキチキチバッタが、このバッタだったのかしら・・・

 
 このツユムシは、上記のバッタではなくキリギリスの仲間なので、クロアナバチに狩られてしまいます。
同じ空地にいるので、まだまだ危険が隣り合わせですね。そろそろ羽化する大きさになっていました。

8月 29日(木)

 今週は,岡山に行ったりいろいろ忙しいのですが、今日はほ場作業や会議やゼミで大学にいるので
カメラを持ってうろうろしましたが、あまりいい場面はなかった。
 
 今年はまだ撮影していなかったので,アブラゼミに近づきました。逃げる個体の中、1匹のメスだけ
動かなかったので、撮影しました。
 
 高尾にいたクサアリの仲間のようです。匂いを嗅いだらすっとしたので,そうだとは思いますが、
種名はあとで調べます。

8月 25日(日)

 今日は比較的涼しかったですね。稲毛のショッピングモールで昆虫ワークショップを行ないましたが、
参加者は少なかったものの熱心でした。近所の空き地にクルマバッタがいました。
 
 夜間的な撮影ですいません。捕まえたものを草に置いたので、自然な姿ではなくすいません。でも
クルマバッタがいると嬉しくなります。

8月 23日(金)

 雨で残ってしまった、西千葉の屋上調査を行いました。

 
 斑紋が少し小さいし、イチモンジセセリと微妙に違うので、調べましたが、個体変異のようです。
イチモンジセセリは、アベリア中心に屋上でも多くみられました。
 
 イチモンジセセリが多かったのですが、1頭だけキマダラセセリがいました。10階屋上で
見られるとは嬉しい限りです。

 
 せわしなくあちこち移動していたこのハチは、狩りバチっぽいのですが、わかりません。ギンクチバチ
みたいな感じですが、もう少し調べてみます。

 
 テングスケバかしらと思ったのですが、色合いとかが違うので調べてみたら、ヒラタグンバイウンカ
という種類でした。緑色にオレンジ色のラインというおしゃれな配色ですが、小さいのであまり注目
されない昆虫ですね。

 灌水ホースの上をアミメアリが行進していました。何か持っている個体も多いので撮影してみました。
 
 これでは小さいですね。白いものを持っている個体がいますよね?
 
 
 持っているのは幼虫です。もう十分育ったものもいますね。引っ越しのようです。幼虫を持った個体は
必ず右から左に進んでいるので、逆を歩いている個体は、新居に運び終えた個体が引き返しているのかな・・・
また撮影したいものです。

 バッタ目は鳴き声も聞こえ、いよいよシーズンを迎えています。今回は幼虫ばかりですが、3種紹介します。
 
 昨年は姿が見えなかったツチイナゴですが、幼虫が見つかり嬉しいです。数は減ったが屋上には
まだ残っていたんですね。
 
 春先に成虫がみられたクビキリギスも、こうして世代が回っています。
 
 
 ヒロバネカンタンが確実に定着しています。こういった新顔も定着しているのはうれしいですね。

 
 さて、今回の屋上の特徴は、ミノガの大発生です。ヤマモモやウメの仲間、その他樹木や
センダングサなど様々な植物に発生していて、ちょっとびっくりです。様子見ますが、今後
どうなるのか注目です。
 
 
 ちょっとわかりづらいかもですが、上の写真はどちらも3個体はいます。

 
 昆虫ではないですが、ハエトリグモです。毛の多い触肢の部分が目立ちます。でも
調べてみたらシラホシコゲチャハエトリのメス個体が一番似ています。もう少し検討
してみます。頭胸部の後ろのほうにも単眼があるんですね。後ろも見えるとは
すごいしくみです。
 
 このクモは,アズチグモという種です。体色変化するようで,この個体は黄色ですが
白く変化するようです。脚を折り畳んで隠れているようですね。

 
 オミナエシが花盛りです。ヒメヒラタアブの仲間がやってきていました。

 
 ハラナガツチバチも、さかんに蜜をなめているようでした。

8月 22日(木)

 2年ぶりに高尾の森林科学園で、昆虫採集および標本作り実習を行ないました。参加者が少なかったものの
楽しめました。来年度も行ないたいですね。
 
 エノコログサに、クモヘリカメムシが数多くついていました。彼らも斑点米カメムシの一員です。

  
 草むらわきの植栽樹に、ショウリョウバッタのメスが鎮座していたので撮影しました。こうして見ると
腹部に赤い部分があったり、ただの黄緑色でないことがよくわかります。 

 
 シリブカガシの葉が丸まっていて、裏を返すとムラサキツバメの幼虫がたくさんのアリとともに
みつかりました。これだけアリに囲まれているので蜜腺も多いようですね。白いぽちぽちは気門?
それとも蜜腺・・・

 こちらはマテバシイ、こんな感じに葉が丸まっています。
 
 
 マテバシイの幼虫もムラサキツバメです。終齢幼虫のようでした。ムラサキツバメは、関東でも普通に見られる
チョウになっているようですね。

 
 クロクサアリが集まっているので見てみると、アブラムシを囲んでいます。撮影したときにアブラムシが
甘露を出し、お尻のところにいる個体がなめているところが写りました。

 冬虫夏草シリーズです。
 
 これは、ツクツクボウシタケだそうです。下を掘るとツクツクボウシの幼虫が出てくるそうですが、
帰りに掘るつもりが忘れました・・・残念・・・
 
 そしてこれは、オサムシタケのようです。これは観察するようで掘れませんでした。次の機会は
掘って確認したいものです。

 この他にも昆虫の病原菌シリーズです。
 
 ボーベリア菌に感染したキボシカミキリです。市販のバッシアーナではないそうですが、
種小名を忘れました・・・
 
 コロギスも菌に感染していました。昆虫病原菌もいろいろ見つかりました。

 
 ムネアカオオアリを見つけました。撮影したことがなかったので、上からと横からを狙いましたが、なんとか撮れました!

 ムラサキツバメは幼虫がいたからか、成虫は見かけませんでしたけど、ムラサキシジミの成虫は見れられました。
 
  少し暗いところで、ちろちろ飛んで、休んでいる個体が、多く目につきました。
 
 これは産卵しようとしている個体でした。

 
 最後にマタタビの実について・・・2種類あって、右の実が圧倒的に多いのですが(8割以上)、なんと右の実は、
マタタビミタマバエによる虫こぶです。大多数の実が虫こぶになってしまうって・・・
 今回は、曇り空なのかチョウも多くなく、あまり多くの写真が撮れませんでした。

8月 21日(水)

 久々に西千葉で調査しました。でも雨が降り,一部の調査は金曜日になりました。

 
 このカメムシは非常に小さいのですが、なんだかわかりません。調べるので少しお待ちください。
 
 蛾が飛び立ちましたが、これも小さい・・・これも調べます・・・
 
 草原をスイープしたら,たくさんいたのがヒメオオメカメムシでした。幼虫が多かったですが、
一部成虫もいました。
 
 けやき会館の壁についていたセスジスズメの成虫です。
 今日の調査では、昆虫があまりいなかったので、今後の調査で昆虫が増えることを期待します。

 西千葉キャンパスの前の小学校の問の周りにあるアジサイが、すごいことになっていました。
 
 これでは,アジサイとはわかりませんね(笑)
 
 犯人は、アオドウガネでした。本当に多く見られるようになりましね!
 
 後脚で小競り合いをしたり、行動見ていると面白いです。

8月 15日(木)

 今日もクロアナバチが気になって仕方がないので、朝の時間を利用して巣の場所に行きました。
巣の確認をしていたメス蜂がいたので、獲物を持ってくるのを待ちましたが、30分経っても戻って
こなかったので,炎天下でもあり諦めました。
 他には巣を掘っている個体がいましたので、それを撮影しました。
 
 左下の巣穴から後ずさりしながら,土を持って登場してきます。前脚も土を保持するのに役立っているようです。
 
 奥の土捨て場まで後退し、ここで土を放します。
 
 土を放す直前
 
 放したあと、前脚を土を抱えるように折り曲げているのがわかります。
 
 今度は巣穴に向かって、中脚や後脚で土を蹴りながら前進していきます。

 また獲物を持ってきたところの場面や、チャンスがあれば,狩りの場面を撮影したいものです。

8月 14日(水)

 昨日の予告通り?クロアナバチを学内で撮影しようと、昼ご飯を持って巣に向かいました。
 
 こんな感じで,砂利の通路に何匹ものクロアナバチが,孔を掘っています。

 でもどこに来るのかはわからず、ちょっと目を離したら巣に獲物を入れるところで、
撮影できず、でも他を見たら巣穴は陰にあるものの、撮影できました。
 
 カヤキリ?巣穴前に獲物を置いて、塞いだ孔を掘り返します。
 
 なぜか振り返ってしばらくじっとしています。寄生蜂がいるかどうかを確認しているのかな?
 
 また獲物に戻り確認します。
 
 そして,このように巣の入り口まで運び、今度は後ろ向きに孔に引きずり込んでいきました。

 続いて、大きな巣穴を観察したら、メス蜂が出て行く準備をしていました。
 
 これは後ろを向いて土をけって、孔を塞いでいるところです。
 飛び立っても旋回して、入り口を何度も確認して出て行きました。この親が帰ってくるのを
待つことにしました。30分くらいが限界かなと思っていましたが、
 20分後に突然帰ってきました。
 
 獲物は幼虫でしたから、軽く飛んで運んできたのでしょう。いきなり姿が現れ、お互いに?びっくりしました(笑)
 
 やはり,孔の前に置いて、孔をあけ直します。
 
 そして獲物を確認して、引っ張って入れていきました。

 炎天下にこれ以上は無理で、戻りましたが、また撮影したいものです。
 数日はお休みになると思いますが、その間も撮影していれば、また来週早々にアップしようと思います。

8月 13日(火)

 斑点米の調査に再び参加しました。ほ場によっては多くのアカヒゲホソミドリカスミカメが
トラップにかかっていて、被害の程度が気になるところです。

 夕方に用事があったので、時間があき、成田まで出たので新勝寺に行って公園を歩きました。
ヒグラシが鳴いていたので、セミヤドリガはいないかと探すと・・・
 
 すぐに見つかりました(笑)今年も多くのセミがこの蛾に寄生されているようですね。

 
 ヒメキマダラセセリ?がいました。セセリチョウの種の識別は難しいですね。

 花壇でチョウとかを眺めていたら・・・大きなものが目に入りました。
 
 最近撮影しているクロアナバチでしたが、なんと!獲物を運んでいます!!
 
 キリギリス類やコオロギ類を狩ると書いてありましたが、ヒメギスを運んでいました。自分の
体と同じ位の大きさで、体重は自分よりも重いのにまたがって運んでいます。
 
 このお花畑の下に巣がありました。巣に入れるところは影で撮れませんでしたが、少し運ぶと
とまりました。
 
 いいところで一休みしてくれて、ありがとう!嬉しい写真撮影ができました。触角をくわえて持ち運んでいる
のがわかりますね。次は学内で撮影する予定です。

8月 12日(月)

 暑さのピークは過ぎたということですが、皆さんも熱中症にはお気をつけ下さい。
 朝の草っ原でクロアナバチを撮影しようかと思いましたが、まだ追いかけっこしています・・・
 
 
 高速シャッターで、なんとかピントが合ったのが、この2枚くらいでした(笑)
 もっと大きくてクリアな写真を撮りたいが、朝からやはり暑いので退散しました。
今週も頑張りましょう。

8月 11日(日)

 今日も暑いですね・・・21世紀の森と広場のイベントで昆虫の話をしましたが、本当に
暑かった・・・そこに展示している昆虫の提供もしていますけど、その一種のショウリョウバッタモドキです。
連日仕事があり大学にも出るので、だいぶ疲れてきました・・・少しのんびりしたいものです・・・
 
 すぐに葉の裏にかくれるので見つかりにくいですけど、背中の赤いラインは、枯れた草の色合いにも見えるなと思いました。

8月 10日(土)

 ハウスのスミレについていたツマグロヒョウモンの幼虫が蛹になったそうで、國分先生の案内で
撮影しました。ハウスから出たら外が涼しいと感じるほどでしたが、外もすごい気温でした。
 

8月 10日(土)

 久々に当日に更新できました。でも来週も忙しいので、これが続くわけではないかもですから
ごめんなさい。
 
 暑いときのアカホシゴマダラの幼虫は,こんなふうに,体を上方に持ち上げます。撮影したら
警戒して?下げてしまいましたが,今後も見ていきますね。 

 
 
 樹液のカブトムシも,相変わらず食欲おう盛でした。

8月 9日(金)

 近所の草原にクロアナバチがいるので、行ってみたら、まだ巣は作っていないようで、その前段階、
つまり求愛の時期のようでした。
 
 メス1匹に複数のオスが群がっていました。上の写真は左上がメス個体です。
 
 右のメスに、2匹のオスが飛びながら近づきます。
 
 オス同士で威嚇するような場面も、見られました。
 
 左下では1匹のオスがメスに組み付きましたが、オス2匹もそこへ向かってきます。助けに向かって
いるようにみえますが、それは違います・・・
 
 組み付いたオスは離れてしまったので、3匹のオスがメスを囲みます。
 
 植物にいるメスと、左右2匹のオスにピントがが合ったので、この上の写真はかなり満足です。
 
 その後も追いかけっこが続きましたが、最後は1匹のオスだけになったものの・・・
 
 
 この時は交尾することはなく、疲れた感じのメスは休んでいました。既交尾個体なのかもしれませんね。
 
 ショウリョウバッタモドキも成虫になっていました。

8月 8日(木)

 今日は、千葉県農林総研、筑波の中央農研の調査に参加してきました。斑点米カメムシの調査で、
前から参加したかったので、有り難いです。場所は佐原方面です。
 
 今まであまり意識していなかったのですが(すいません)、やはりものすごい米作地帯ですね。
 
 今回の調査でメインの斑点米カメムシは、アカスジカスミカメ(左)とアカヒゲホソミドリカスミカメです。
どのほ場にも見られましたが、密度が高いところでは、こうして撮影もできました。
 
 ちょうどこの2種が、同じ穂にいたので、写すことができました。今年はカメムシの発生が多いようなので
こうした調査が防除につながっていくよう応援したいと思います。
 
 水田には、このアブがたくさんいました。ミズアブの仲間のようですが、うーん、言い切りません。
また行くときにもう少し撮影してきます。

 調査後、あまりに暑かったので、着替えてから大学に行きました。途中の通路脇に土が露出している
壁があるのですが、そこにたくさんのオオフタオビドロバチが来ていました。管住性のハチですが、巣の
仕切りの壁が土ですから、その材料を集めているわけです。通路脇に陣取って何枚も撮影しました。
さぞかし怪しい人だったと思います。
 
 土を削り取って唾液とこねていきます。ある程度の大きさになると持ち帰るのですが、飛び立つ写真が
撮りたかったものの、それは難しい・・・
 
 正面から近づくと警戒されてしまいます・・・
 
 けっこう大きくなっていますが、こういう個体はすぐに飛び立つので、その瞬間は難しい・・・
 
 しかしながらいい場所がありました。もう少し右のトンネル状の場所に入って土を撮る個体は、後ろ向きなので
私を気にせず土を採ります。そして土を十分採ったら、振り返ってこの場所から飛び立つのです。ですから私は
ここに出てきたら写せば、まあいい写真が撮れます。
 
 腹部の模様からすると、同じ個体のようです。つまり、掘る場所は決まっているようです。そんなに
間をおかずに掘りにきていました。次は飛び立つ瞬間を撮影したいものです。

 
 テニスコート脇に狩りバチがいました。どうもモンクモバチのようです。私のまわりをブンブン
飛んでいたので、巣のあるところにいたのかもしれません。また様子見ようかな・・・

8月 7日(水)

 暦の上では立秋です。なのに大変な暑さですね。園芸でもクマゼミの声を聞きました。毎年1、2匹ですが、
声が聞こえます。今年は写真狙うかな・・・また,今日初めてツクツクボウシの声も聞きました。暑いけど
夏の後半に鳴くセミも羽化してきて、確かに秋も近づいているのかも・・・でも暑いですけど・・・(笑)

 
 地上の桃には,ルリタテハも訪れていました。アカホシゴマダラとキタテハに次いで3種目の確認です。
 
 樹上の桃は、こんな感じです。

 
 アカホシゴマダラの幼虫がいると,ほ場の高橋さんが教えてくださいました。エノキでも若い樹に
多いようです。日中は避暑的なポーズをするそうなので、撮影したいと思いつつまだですから,来週でも
お届けします。
 という立秋の園芸便りでした。

8月 6日(火)

 桃園の桃はすごい状況です。樹液にはいない,シロテンハナムグリがたくさんいます。かわりに
樹液に多いカナブンは見られません。好みがあるんですね。カブトムシはどちらもいるが・・・
 

8月 4日(日)

 路上からアブラゼミの声がしたので、近づいてみると、もうずいぶん前に見た光景がありました。
 
 メスのヤブキリが、アブラゼミを押さえつけてかじっています。セミは大騒ぎしていますが、全く
逃げ出せない感じでした・・・
 
 縦四方固めという状態で、押さえ込み、かじっていました。ヤブキリの獰猛さを見ると、単なる鳴く虫
ではないことを思い知らせれます。民家の玄関先の光景でした。

8月 3日(土)

 今日は昆虫教室です。開始までの時間、少し散歩しました。昆虫教室の内容は研究室の
サイトに公開しますね。
 
 モミジバフウの葉が透けていたので見てみたら、イラガの幼虫がたくさんいました!
 
 ヒロヘリアオイラガのようです。すごい数でした。また撮影しようと思ったのに忘れている。

 
 昆虫教室でも,カブトムシを採集できました。果樹研の方々にお礼を言いたいです。
こうなると果実加害昆虫として害虫登録が必要ですね。

8月 2日(金)

 桃園も行きましたが、樹液にも行ってみました。
 
 カナブンが多いですが、カブトムシも結構来ています。いい光景ですね。
 
 樹液そばの地面にアオオサムシがいました。樹液をなめにきたのか、樹液に集まる昆虫を
習っているのかは定かではありません。

 
 草むらに行ったら、ショウリョウバッタの脱皮殻が,きれいに残っていました。
もうほとんどが成虫ですね。

8月 1日(木)

 戻っても講義などはあるので、バタバタしていました。
 
 袋がけした桃は、まだ残っていて、今後もカブトムシを誘引しそうです。アカホシゴマダラも
樹液にはいないのに、桃には結構来ています。

7月 28日(日)

 大学に戻ったら天気はよかったので、桃園に行きました。
 
 落ちた桃に群がっているのは,相変わらずでしたが、木にしがみついているのが
いました。かっこいい!

 
 キタテハのペアがいました。今年はチョウの求愛行動によく出会います。でも今回はうまく撮影できず。
8月にまた期待します。

7月 26〜28日(金〜日)第2,3日目

 2日目、3日目は午前中だけ天気がよくて、あとは大雨というすごい天気でした。
 
 
 ダムとか道の駅で過ごしてから大滝というところに行きましたが、そこでアオダイショウを
見つけて撮影しました。しっぽは農工大の学生さんが持っています(笑)でも平然としているのはなぜだろう(笑)

 
 宿に戻ったら、少し雨が上がっていたので、ルリボシカミキリの撮影をしました。
 
 雨に濡れていましたが、元気に歩き回っていました。
 
 
 材の端から飛び立とうとしていましたが,後翅が張り付いてしまい、飛翔できませんでした。翅を開くときに
腹部を持ち上げて前翅を開きやすくするんですね。初めて知りました。

 3日目は,近くにハッチョウトンボがいるところがあると聞き、5時半に起きて出かけました。
 
 1匹だけいました。雨に当たって動けない状況でした。他の場所でも探したくなるトンボですね。

 
 これはアキアカネですね。この時期は,平地からこういったところまで,上がってきているのでしょう。

 
 宿付近の倒木です。これはエグリトラカミキリですね。

 
 材をどかしたらいました。ナガゴマフカミキリのようです。珍しいカミキリではないようです。
でもカミキリムシは色彩や形態が豊かですね。

 
 最後に参加者で記念撮影をして解散しましたが、近くの池にシオカラトンボがいたので撮影しました。
見たら、顔をかなり曲げていて面白いですね。

 
 宿の軒先にいたこのアシナガバチさんたちは、フタモンアシナガバチのようです。近づいて撮影したので
「なんだよ〜,やるか〜」と警戒している感じです。これから巣もどんどん大きくなるんでしょうね。

 帰りはチーム農工大?と一緒に湿地に寄りました。
 
 このゾウムシは小さかったですが、吻が長く個人的には気に入った形態です。調べたらシロホシヒメゾウムシ
のようです。斑紋は黄色ですけど(笑)何枚か撮影しました。
 
 
 この花が好きなようで、最後の写真では,きれいに孔があいていますね。でもこうしてみると
白い細かい紋が散りばめられていますね。これが名前の由来なのでしょう。

 
 特徴的だが、種名のわからないハエです。わかったら後日加えますが・・・あ、
調べたらわかりました!ヒゲナガヤチバエです。幼虫はなんとモノアラガイを捕食する
種だそうです。水辺のハエはなかなかすごい。

 
 水面に落ちたトンボにアメンボが群がります。手前の2匹は翅が短いけど幼虫?短翅?
・・・手前左は短翅型のようですが、右は幼虫っぽい。これ以上はなかなかわかりませんねえ・・・

 その後,また大雨で帰路につきました。  

7月 26〜28日(金〜日)第1日目

 奥塩原であった自然観察会に参加してきましたが、大雨に遭ったり、晴れたりで変化の多い天候でした・・・
でも、それなりに観察もできました。

 
 途中、水無し川がありました。でもカワラバッタは,普通に活動していました。彼らは河原が
あれば、水はなくても大丈夫なようですね。この個体は石とは違う色合いでした。
 
 でもこの個体は、赤みを帯びた石と同じように,体も赤みがかり,見事な擬態っぷりです。
この個体を見つけたとき、かなりびっくりしました。
 
 あちこちで見られて嬉しかったですが、近くに寄っての撮影は難しかったです。

 宿に着きました・・・宿の周りに材が積み上げられていていろいろな昆虫がいました。
 
 去年に続いて,ルリボシカミキリに会えました。とっても嬉しい再会でした。思わずたくさん
写してしまいます・・・
 
 
 前からはあまり撮影しないので、写してみました。

 
 樹の中の幼虫に産卵する感じの,寄生バチがいました。種名はちょっとわからないかもです・・・・
 

 この他にもハチがいました・・・この子はタケに孔をあけているようでした。
 
 古い竹の表面に孔をあけて、削った材を外に出して捨てていました。でも形態的には
ドロバチっぽいのですが、そうなると既存の孔を使うので、もとからのゴミを捨てているのか?
 
 
 
 
 捨てているところが,いまいちピンと合わず・・・残念でございました。短い距離を頻繁に往復していましたが、
撮影し続けたら,どこかに行ってしまいました。このハチの種名も、うーん・・・調べてみますが・・・これ以上の
情報がないので、難しいかな・・・ドロバチと言っても広過ぎますしね・・・

 少し奥の方に歩いて行ってみました。
 
 ハルジオンがたくさんあって,昆虫もいろいろ見られました。これは吸蜜するスジグロシロチョウ。
 
 この幼虫は、アシグロツユムシのようです。あちこちで見られました。まだ小さい!
 
 脱皮している個体も見られました。当たり前ですが、長い触角もきれいに脱ぐんですね。

 
 
 ヒメジオンには,ウワバの幼虫も見られました。キクキンウワバのようです。
幼虫の食草としてヒメジオンは,利用されているようでした。あちこちで調べてみたいです。
 
 ウワバも花をかじっていましたが、このオオタバコガの幼虫は、完全に花のなかにいて、おしべめしべを
食していました。

 
 以前見かけたときは,シマサシガメに捕食されていたオバボタルですが、今回はちゃんと元気な個体に
会えました。胸部背面の赤が特徴的ですね。

 
 また材の所に戻りましたが、これはシロヒゲナガゾウムシのメス個体のようです。オスはこの3倍ぐらいの
触角があるので、オスに会いたかった・・・しかしこの個体を見て,ヒゲナガゾウムシと卒業生が言い当てて
いましたが、さすがです。オスならそう思ったかもですが、メスは普通ですもんね・・・

 
 ハエトリグモが,ハチを捕獲していました。単眼の数を数えたら片側だけで5個あるようです。
単眼とはいえ眼が10個!クモの図鑑を見てまた種名も出したいですが・・・すいません未同定ばかりで・・・

 
 材が置いてある所にキノコ類もたくさん出ていました。そこにやって来ていたヒメオビオオキノコムシ
です。普通種だそうですけど、キノコムシはこれまで撮影していないですね。

 
 これも昨年見られた,ハンノアオカミキリです。翅の金属光沢の他に触角などの一部が青いので、とても
美しいカミキリムシですね。

 26日は天気が持ったので、ライトによる夜間採集を行なうことができました。
 
 ライトに来た個体をシーツ上で写しても嬉しくないので(笑)そばの切り株で撮影しました。
これはハンノキカミキリです。分布は広いけど個体数が少ないということですが、確かにはじめて
見ました。翅が赤く縁取られて渋いですね。
 
 居心地が悪いのか(笑)飛び立ってしまいましたが、撮影することができました。

 カミキリつながりで他のカミキリです。
 
 これはサビカミキリのようですが,複眼の間に凹みがあるのでシナノサビカミキリのようですが、
カミキリに詳しくないので、断定できません。一応シナノサビカミキリとしておきますね。
 
 この子も居心地悪く,飛び立ちました。

 
 ミヤマカミキリかなと思ったのですが、胸部にしわとかなかったので、ウスバカミキリのようです。
やや色が濃い個体でそこが渋かったです。

 
 ミヤマクワガタのメスは,数多くライトにきました。

 
 川近くのライトの定番,ヘビトンボです。クサカゲロウに近いとは大きさ的には
思えないですね(笑)

 
 この日は蛾は多くありませんでした。これはキマダラオオナミシャクのメス個体です。オスはもう少し
茶色っぽい配色をしています。
 
 ライト近くの木の葉で休む,2種の蛾がいました。右は特徴的ですが、左は・・・うーん・・・
また次の機会に調べます。で、調べたら右の蛾は、ナカムラサキフトメイガであることがわかりました。
幼虫はカシワを食べるようです。左は難しい・・・
 
 コロギスがいました。コロギスは小さいときの憧れの昆虫だったので、いろいろ調べてみたいなあと
思っていますが、なかなか機会がありません。
 
 
 ライトの周りに,結婚飛行したメスアリが、なぜか集合していました。この団子状態は何だろう?
このまま多雌営巣に入るなら納得ですが、そうでなはいだろうし・・・謎の行動です。

 
 宿のそばでヘイケボタルが光っていました。動き回るので、発光した写真は撮影できず・・・
またの機会に頑張ります。
 
 これはヒメボタルの幼虫かな?でも成虫はいませんでした。

7月 26日(金)

 この日から3日間、自然観察会があって行くところでしたが、ほ場の高橋さんが興奮して
やって来て、ほ場の桃園に行きました。落ちた桃に昆虫が群がっています。
 
 
 学内にアカホシゴマダラが発生し始めて、3年ほどと思いますが、成虫は撮影できず、機会を
狙っていましたが、樹液ではなく桃の果実ですけど,撮影できました。すっかり定着していますね。

 
 カブトムシが団子になっています。10匹以上はいました。場所によっては、こんな昆虫採集も可能ですね!

 
 ノコギリクワガタのメスもいました。クワガタはあまり多くなかったです。カブトムシは
まさに団子状態でした・・・

7月 23〜25日(火〜木)

 この3日間は,樹液の出るクヌギにばかり行って、撮影しました。
 
 圧倒的多数は,カナブンたちです。でも仲良く樹液をなめるのではなく、常に小競り合いを
しています。
 
 カナブンより強いのは、スズメバチです。オオスズメとコガタスズメに見えますが、この2匹は
争ってはいませんでした・・・調べるとどちらもオオスズメバチのようですね。個体差がありますね。

 
 他の樹液のところには、ノコギリクワガタがいました。今年初めて見ました。
よかったよかった(笑)

 
 24日はカブトムシの雌が来ていました。大きさでカナブンを圧倒していました。

 
 25日は,クロカナブンが見られました。個体数は少ないですね。

 
 樹液から、フェンネルに集まる昆虫を見にいきましたが、これはシロテンハナムグリですね。
でも反射する光が緑色っぽくて、こんな色合いは初めてです・・・他の種の可能性もあるかな・・・

7月 21日(日)

 今日はフェロモントラップをチェックしに大学に行きましたが、天気もよかったのでカメラも持参しました。 

 
 先日,都内の公園で見かけたクロバネツリアブが,大学にもいました。その後も構内でよく
見かけるので,これまでもいたのかもしれませんね・・・
 
 やはりフェンネルには,アカスジカメムシですね。黄色に赤が美しいです。

 
 やや翅が痛んでいますが、クロアゲハのメスが吸蜜していました。カラスアゲハの写真を撮りたいものです。
 
 近くにオスもいました。赤い紋が少ないのが,わかりますか?こちらは新しい個体でした。

 
 
 せわしなく蜜を吸うアオスジアゲハですが、一生懸命吸っているので、撮影のチャンスは
それなりにあります。

 ほ場に行ったら、コミスジが求愛行動をしていました。今年はいろいろなチョウの求愛行動が
撮影できて嬉しい限りです。連続で何枚か出します。
 
 
 基本的には,雌雄で横にまわりながら、進んでいくという感じで,面白かったです。たくさん撮影
しましたが,ピントが合ったのはごくわずかでした・・・
 
 
 3枚目は大きく,しかもピントも合ったので満足しました。その後、草むらに飛んでいきましたが、
雌雄別々になってしまいました。

 
 フヨウの花に,ハラナガツチバチがやって来ていました。花粉まみれになっていました。

7月 16日(火)

 夜に外に出て撮影してみました。
 
 このゴミムシダマシが、たくさん見られました。ハネナシセスジキマワリのようです。キマワリも
いろいろな種類がいるんですね。
 
 地面に弱ったゴミムシダマシがいました。以前も見たことがある、ユミアシゴミムシダマシですね。夏はいろいろな
コウチュウの出現する時期でもあるので、夜歩いても楽しいものです。

 
 
 誰が鳴いているのかと思ったら、ヒロバネカンタンでした。カンタンとは全然鳴き声が
違うのですね。勉強になりました。今度は正面からの写真を撮ります(笑)

7月 15日(月・祝)

 都内の公園で写真を撮りました。都内の昆虫もいろいろ見られますから、捨てたものではありません!

 カクレミノの花に、ヒメハラナガツチバチが来ていました。
 
 
 個人的には、カクレミノの花がインパクトありますが、このハチも、複眼に模様が見え、きれいですね。

 
 この日に一番目についたのは、このクロバネツリアブでした。初めて目についたアブでしたので、種名もわからず、
また、他個体と追いかけっこをしているので、写真も撮れません。ようやくとまった個体を撮りました。どうも
縄張り行動をとっているみたいですね・・・
 
 黒い翅に、腹部の白い帯が、特徴的です。また複眼が大きいです。この個体は手を擦っていました。
 
 フェンネルにも来ていましたが、すぐに飛び立ってしまいます。

 
 フェンネルには、いろいろな昆虫が来ています。これはナガメですね。

 
 
 セリカの植物が植わっている一画があったので、アカスジカメムシがたくさんいました。正面からも
撮影してみました。

 
 アオバハゴロモも、もう成虫ですね。よく見ると、カメムシ顔です。

 
 
 ホソヒラタアブと思っていた種は、実はヒメヒラタアブだとわかったのに、相変わらず人には間違えた名で
教えてしまっただめですね・・・ミナミヒメヒラタアブというのが正式和名のようです。今回はホバリング写真が
けっこう撮影できました。

 
 ハナバチですけど、なんだろう・・・もう少し調べてみます。

 
 シオヤアブのメスがいました。腹部の先が黒いですね。6月27日はオスを撮影しているので
比べてみてください。

 
 キオビツチバチというハチですが、このお花が大好きで、しかもこうやって抱きかかえているのが、かわいかったです。
いくつも撮影したので、出しましょう。
 
 でも周りに葉があるところでは、仕方なく?普通に?吸蜜していました。
 
 上から抱きかかえることも、ありますけど・・・
 
 でも、このように横から抱きかかえる方が、様になっていました。

 
 アベリアにも、いろいろな昆虫が来ていました。これはクロアゲハですね。
 
 イチモンジセセリもいました。このアベリアは、うどん粉病にかかっているようでした。
 
 クマバチも来ていましたが、彼らは花の根元に口器を差し込んで、蜜を横取りしています。それがよくわかる
写真になりました。
 
 花から花へと、忙しく飛んでいました。たまたまピントも合いました!

 
 
 オオスカシバも、盛んに吸蜜していました。

 
 このハチは・・・なんでしょう?うーん、宿題がたまっているが調べてみます。

 
 もう1カ所行った庭園での、シオカラトンボです。こうして見ると複眼は青いし、観察していないことが多いなあと
感じます。
 
 ショウジョウトンボも、竹の柵にいたので撮影しました。

7月 10日(水)

 学内のムクゲに、ハラビロカマキリがいました。カマキリは好きな昆虫なので写しておきます。
 
 結構カメラを怖がっていました・・・

7月 8日(月)

 西千葉の調査などがありました。付属小学校で少し話もしたりして面白かったです。

 
 その小学校の中庭にいた蛾は、調べたらヨツモンキヌバコガという、キバガ上科の
キヌバコガ科に属するものでした。幼虫はアカザを食するということで、たしかに
中庭にもアカザが生えていました。これまで全然チェックしていなかった蛾でした。

 屋上調査では、あまり昆虫がみられませんでしたが、それでもいくつかはみられました。
 
 ビオトープの池の端にとまっていたのは、マイマイガのようです。あちこちで
普通にみられる蛾になっていますね。

 
 今年は、フェンネルの生長が悪いですが、アカスジカメムシが来てくれました。
腹側はスジではないのですね。幼虫の模様のようです。

 
 セスジイトトンボらしき個体もいました。10階まで結構上がってくるのですね。

 
 屋上のアベリアで吸蜜するイチモンジセセリ。花の匂いに誘われたのでしょうか・・・

 
 幼虫の種名はわかりづらいですが、これはウマオイ?(ハタケノウマオイ?)と思いましたが、
どうなんでしょう・・・夏になって鳴いたらわかりますが・・・

 
 一方こちらは一足早く成虫になっているツユムシです。毎年みることができるこの屋上の
常連さんです。

7月 7日(日)

 開田高原は今日も雨でした。仕方なく下ることにしました。行きにも寄った湿生植物園を見て、少し写真を撮りました。

 
 きれいなヒメシジミのオス個体です。雨は振ったりやんだりでしたが、休止すれば翅を開いてくれました。

 
 一方、こちらは白い縁毛が少ないので、別種かと思いましたが、縁毛が薄くなっている古い個体かも
しれません・・・アサマシジミという近縁種もいますが・・・師匠に確認したらヒメシジミだそうです。

 
 植物園の木道の脇に、アシナガバチが巣を作っていました。 コアシナガバチのようです。
左側の巣房が大きくなっているので、もうすぐ働き蜂が出てくることでしょう。

 ここで雨が降ってきて酷いので、諦めて高原をあとにしました。
 
 トンネルを抜けて木曽福島に入ると、みるみる晴れてきました!モンキチョウが、アカツメクサ的な植物に、産卵して
いたので、撮影したところ、2枚目の写真で飛び立ってしまいました。シャッタースピードが速くなかったので、ぶれて
いますが、飛び立ったあとの葉に卵が確認できて、ちょっと面白い写真になったので、このまま出してみます。

 ふと、近くに神社があることに気がつきました。近寄ると、木製の建物の壁に孔があいています。そして何かがいるので
観察すると、セイボウでした。調べてみたらこのハチは、ホソセイボウ的だが、配色がやや違います。。緑色と赤色の
ストライプが美しい・・・

 
 
 セイボウは、その美しい色彩に反し?寄生バチの幼虫に寄生する、という興味深い生活史を
しています。ということは、このセイボウの一種が覗いている孔は、寄生バチの出入り口かしら
と付近の様子を見ていると・・・

 
 獲物を抱えて、ハチが帰ってきました!獲物をみるとガの幼虫ではありません。拡大してみたらハムシの幼虫のようです。
そして巣穴にしまい込みました。順に写真で示します。あとで調べたら、ハラナガハムシドロバチだとわかりました。
 
 仰向けになったハムシの幼虫を、抱え込んでいます。かっこいいです(笑)写真を撮った時は何を持っているのか
すぐには、わかりませんでした。
 
 わざわざ縁のところまで持ってきて、様子を見ています。巣はどこにあるのかと思いましたら・・・
 
 向きを変えて・・・
 
 壁際に来ました。そして羽ばたきながら壁を登り・・・
 
 一つの穴に獲物をつめ始めました。これが使っている巣なんですね。
 
 このときに見えるオレンジの糞は、下で付いたのか、このときハムシの幼虫から出たのかは、全く
わかりません。ハムシの幼虫だから緑色とか黒い糞をしていると思われますが・・・
 
 
 獲物を入れたあとは、自分も入っていきました。

 
 横からのセイボウの一種。美しい配色です。ホソセイボウ的ですが、赤みがかっているので違う種かな・・・

 先ほどの巣穴を何気なくみたら、おかしなことが起こっています。
 
 
 なんと、巣穴から入れた獲物を出し始めました。
 
 
 
 この間の時間はごくわずかです。そして獲物を完全に出してしまいました。獲物を持ったまま飛び去って、しばらくして
また戻ってきましたが、この時は手ぶらでした。つまり、どこかに捨ててきたのだと思います。

 この時は、ハムシの幼虫を狩るハチがいるとは思わず、「あれ?これはガの幼虫じゃないぞ、間違えた、まちがえた!」
と言いながら捨ててきたのかも、とか想像して笑っていたのですが、この写真をアップするときに気がつきました。

 ハラナガハムシドロバチが現れる前に、セイボウが覗いていた孔は、何と!このハラナガハムシドロバチが獲物を
つめた孔と同じではありませんか!!(左下の孔のゆがみが同じですね!)セイボウが覗いたあとに、孔に入ったのか
どうか確認しなかったのが残念ですが、ホソセイボウの2枚目の写真で、この親は覗いていた直後に、孔に入った可能性が
あります。ということは、巣の中に既にあったハムシの幼虫に、産卵していたのかもしれません。ハラナガハムシドロバチは
獲物を入れたあとに、自分も巣に入り、獲物のチェックをして、よそ者が産卵していたハムシの幼虫を見つけ出し、それを
捨てた可能性があります。もちろん確認していないので、可能性があるというだけですけど・・・

 この時は、獲物を持ち出したのを見て、ジョーク的な話しで片付けてしまいましたが、また来年行って、両種のハチたちの
攻防を、もう一度みてみたいものです。本当に面白い世界ですね・・・

 今度は、山梨県長坂のオオムラサキセンターに行きました。ここでは網室があってもう羽化しているようでした。ちょっと
放チョウ的ですが、よしとして、中に入りました。

 
 網室の中では、もうけっこう羽化していました。メスだけが翅を開いていました。 
 
 このオスは開いてくれました。
 
 
 昨年に続き、今年も求愛行動を撮影できました。昨年のもやはり求愛行動だったのですね・・・今回もこの2匹は
離れてしまいました。

 
 網室から出て、野外の樹を見ましたが、1匹成虫がいました。一応野生種かしら・・・

 
 この樹にはオオスズメも来ていましたが、人も少なかったので、パニックにはなっていませんでした。

 
 この不思議な形のケースに潜むのは、マダラマルハヒロズコガという蛾の幼虫です。なんとこの幼虫は
アリの巣近くにいて、アリの死骸やアリの幼虫なども捕食しているようです。この場所にアリの巣があって
餌もあるのかもしれず、これも注意深く見なかったので失敗しました。
 
 こんなに体を出しているのですから、小さい動物の死骸とか
摂食していたのかもしれませんね・・・

 少し園内を散策しました。
 
 けっこうきれいな、ウスタビガの蛹がありました。ちょうど今の時期蛹になって、晩秋に成虫になります。
ですからできたての蛹なんでしょうね。無事に成虫になりますように!

 
 鳴くバッタがいましたが、ナキイナゴではないことはわかりましたが、あとは・・・調べたらツマグロバッタの
ようです。ヒナバッタとか鳴くバッタもいろいろいるのでわかりにくいですね・・・

 
 ツノアオカメムシがいました。キンカメムシの仲間よりも、見る角度によっては輝きます。
飼育とかしたくなりますね。

 
 少し黒っぽいベニシジミがいました。地方変異とかいろいろありそうなチョウなのかな、と
感じました。

 
 同じくヒメジオンに、キマダラセセリがいました。独特のポーズで吸蜜中です。セセリチョウも
いろいろ撮影したいものです。
 
 こちらはスジグロチャバネセセリでしょうか?すぐに飛んでいってしまい、これ以上の
撮影はできませんでした。 

 
 日当りのいいところにコミスジがいました。太陽の影がくっきり映っています。

 
 
 開田高原の木道で見られた種と同じ、コアシナガバチのようですが、こちらの巣はまだ小さいです。
何かトラブルがあったのか、地域の特色か・・・餌やりしているようでした。

 
 カツオゾウムシが葉裏にいました。まだオレンジの鱗が付いている新鮮な個体のようですね。

 というわけで、メインのチョウは、あまり見られなかったものの、あちらこちらで興味深い観察ができて
とても充実していました。

7月 6日(土)

 長野県にチョウの写真を撮りにいきましたが、関東は梅雨明けだそうなのに、生憎の天気で晴れている山梨に戻りました。
まずは韮崎での写真から、野生のオオムラサキはいませんでした。

 
 まずは、シマサシガメが獲物を捕らえていますが、よく見たらウバボタルでした。自然界の厳しさを感じる一枚です。

 
 こちらの個体も獲物を捕らえていましたが、この獲物はハチのようです。
動きも速いであろうハチが捕まるのとは・・・出会い頭だったのかしら。

 
 一見コウチュウ的ですが、目のつき方がカメムシだ!と思ったら、マルウンカのようです。下の個体のように
斑紋があって、テントウムシに擬態しているものがいて、他には上の個体のように黒くて斑紋が無いものも
いるようです(別名クロマルウンカ)。この2匹はどうやら交尾していると思うのですが、ねじれているので
これが正常な体勢なのかはわかりません。また雌雄の区別もよくわからない・・・再度撮影してみたいです。

 
 
 特徴的な形態で、ミバエだと思いましたが、 ハマダラミバエというグループの一種のようです。
翅の模様で、種の同定は容易かと思いましたが、同じ斑紋の種はいないなあ・・・もう少し調べます。
複眼も緑色に光り、印象的な種です。

 
 林道に落ちていた鳥の糞的なものに、舞い降りて有機物を吸っているルリシジミのオス個体です。
熱心に吸っていました。

 
 これは、つやがあまりなく、カメノコハムシのようですね。ジンガサハムしなども久々に撮影
したくなりました。

 
 ナナフシモドキが、枝の上に2匹いました。1頭だけ出演してもらいます。

 
 カスミカメムシのようですね。緑に赤い部分があり、反対色の配色が印象的です。調べたらアカアシカスミカメムシ
という種のようです。薄暗いところにいるという記述もあり、今回はまさにそうでした。

 
 戻る途中で、コジャノメを見つけました。複眼に模様があったりでよく見ると地味でも美しいチョウですね。
チョウの写真も極めたいが、まだ相当数を、見てもいないし・・・

 
 このいわゆる毛虫!という幼虫は、オビガの幼虫のようです。このふさふさが見事です。食草
(スイカズラ?)を、もりもり食べていました。

 さて、天気は悪かったのですが、開田高原に向かいました。チョウが多いと師匠から聞いたのでした。
 
 
 
 
 
 こんな感じで、ヒメシジミは結構いたので嬉しかったです。白い縁毛が少ない個体もいるので、
全部がヒメシジミか不安です・・・間違っていたら訂正します・・・

 
 ヒメシジミと同じ花に来ていた、腹部の赤が美しい、細長いハエです。うーん、でも、この子も誰わかりません・・・
調べて、アップします・・・

 
 ヒメつながりですが、ヒメギスです。もう成虫なんですね。この個体は緑色部分が無い個体でした。

 
 
 ヘリカメムシの仲間だと思いましたが、調べてみたら和名は「ヘリカメムシ」でした。これがヘリカメムシという
グループの標準種かどうかは定かでないですが、ただのヘリカメムシなんだというのに感動しています(笑)本州は
標高の高いところにいるそうでまさにそうですね。上の個体は何やら産卵されているようで。寄生者に産卵されたのか
非常に気になりました。

 
 
 ヘリカメムシと同じ、タデ科植物にいたハサミムシです。特徴からキバネハサミムシの若虫と
思われます・・・大きくなった頃にまた行きたいものです。

 
 ジョウカイボンがいました。普通のジョウカイボンかと思いましたが、配色がやや異なるので、もう少し
調べてみることにします。翅の後部や胸部がやや黒っぽいのです・・・変異のレベルかと思うところですが・・・

 
 昔は「トゲトゲ」という和名でしたが、いまは トゲハムシ という名前になっているコウチュウがいました。翅全体が
細かく隆起しているんだというのが、よくわかります。種名はまだわからないので、これも調べておきます。

7月 4日(木)

 狩人バチの狩りの写真が撮りたかったのですが、とうとう撮ることができました!連続写真で出してしまいますね。
ムクゲの蕾をほじっている、オオフタオビドロバチを見かけました。もしかしてこの蕾にガの幼虫(メイガ?)が入っているなら
狩りをするかもと見ていました。しかし全然進展しません。諦めようかと思ったら、ほ場の高橋さんが興味を持ってくださり、
一緒に観察しました。2人で見たから撮影成功したと思います。有り難うございました。

 
 こんな感じで、ほじっている個体を見つけました。蕾の外にはガの幼虫の糞も見られ、
誰かが隠れていそうです。
 
 一生懸命ほじったりしていますが、出てきません。
 
 時々は、ほじるのをやめてあたりを見渡したり、顔を掃除したりしています。
 
 ほじっていると、糞がどんどん増えてきています。かき出しているんでしょう。
 
 と、突然幼虫の姿が現れました!やった!
 
 幼虫をくわえて、引っ張り出し、麻酔のための針を刺し始めます。
 
 すっかり蕾から幼虫の体は出てきましたが、まだ幼虫は動いています。
 
 幼虫の体に、針を刺しています。
 
 何度も刺しているように見えますが、まだ幼虫は動いています。
 
 幼虫の体が伸びてきて、さらに他の神経節を刺しているようです。
 
 さらに刺している、という状況です。
 
 幼虫をくわえながら、体の各神経節を麻酔しているというように見えました。
 
 とうとう、動かなくなった幼虫をくわえて、飛び立っていきました!

 2人で大興奮して、今度はカブトムシの蛹を撮影してみました。でももう羽化直前でした。
 
 蛹室の中のカブトムシの蛹。この個体は、夜には羽化しました。

7月 3日(水)

 ナシグンバイの成虫が結構いるので、撮影しました。
 
 外見の印象的には、ツツジグンバイと変わらない感じですね。

 
 サクラの葉にハバチの幼虫がいました。でも誰だろう?調べてみます。

7月 1日(月)

 更新用に外に出ました。サクラのナシグンバイを探しましたが、ナシグンバイ以外にも目がいって
しまいます。
 
 
 これはキイロテントウの成虫と幼虫です。よくみるとサクラの葉に、うどん粉病が
出ていました。テントウムシで食菌性とはキイロテントウの祖先はどういう選択が
あったのかと思います。

 
 ナシグンバイの幼虫のところに、クサカゲロウの幼虫が襲いかかっています。クサカゲロウの
幼虫は様々なものを餌としているのだと、再認識しました。

 
 アオバハゴロモの幼虫です。ロウ物質を身にまとい、一瞬、何がいるのか
わからないです。

 
 
 ウリハムシ?がムクゲにいました。しかも花です。かじっていましたが、撮影したら
何もしていないよ、という感じで陰に隠れてでもこちらを見ているのがかわいかったです。
でもよく見たら、翅の前方にへこみがあり、ウリにいないのでウリハムシモドキのようです。
なかなか見分けがつきにくいですね。

 
 畑には農薬試験用の作物が植わっていますが、この花はなんだかわかりますか?
私も初めて見ましたが、春菊の花です。隣にキャベツがあり、モンシロチョウの
成虫が出まくりでした。
 
 今日はアゲハチョウが、追いかけっこしていました。でもほとんど
ピントあわず・・・出直してきます。

 
 緑色の美しいクモがいましたが、撮影すると網も美しく見えるので、しかも宇宙的です。
クモの種名はまたあとでアップします。

 
 最後にこれは飼育個体ですが、ニシキキンカメムシの幼虫です。やはり美しい
色彩ですね。このまま越冬するのかと思うと、無事に越冬できるのか心配です。


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