戸定の昆虫 2012年 7〜9月


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 8月末に溶連菌に感染し、かなり体調を崩していました.9月に入って忙しさもあって
写真も撮っておらず、更新も滞ってしまいました・・・


9月 18日(火)

 沖縄から戻った翌日に早速イヴェントが・・・(笑)松戸市の市民の皆さんが活動している
囲いの森というところにお邪魔して、夜間採集を行いました。あまりライトには来ないというのは
これまでの他の場所と同じで寂しかったが、周りにはいろいろ昆虫がいました.

 
 アオキの樹の上に誰かが置いたみたいにナナフシがいました。ナナフシモドキかと思って写真を
みると、なんと翅が生えているではありませんか!胸部に黄色いラインが入っているので、これは
ニホントビナナフシですね。身近な森にもあまり多くない昆虫がいるのが嬉しくなります.

 
 隣の樹にもう一匹!誰かが置いたようでした(笑)、こちらは前脚が一本なかったですが、
翅は上の個体より長いですね!

 
 トラップのそばの樹にスズメガの幼虫がいました.調べてみたらコウチスズメのようです.
お尻の尾角が隠れていて残念です.

 
 森中に響き渡るアオマツムシの声が大きくて、鳴く虫の観察会も詳しい方を招いて行われて
いましたが、その方は何種も聞き分けていたものの、私は数種しかわからなかった・・・
 これもトラップのすぐ近くにいたアオマツムシですが、メスですね.オスはなかなか撮影
できません。

 
 これもトラップのそばにいた、サトクダマキモドキです。これもメス個体でした.明るいときに
お邪魔して観察したら楽しそうな森でした.機会を作っていただき、ありがとうございました.

9月 13-17日(木ー月)

 ひょんなことから沖縄に行ってきました.調査もしましたが、台風16号に遭遇して結局は
一日滞在をのばすなど大変でした・・・でも大変楽しい日々でございました。また出かけたいなあ・・・
昆虫の写真は14日〜16日しか撮れませんでした.また枚数も少ない・・・

 
 初日はいい天気でした.

 
 クロマダラソテツシジミはその分布域が人為的な面もあって広がっています.本州でも見られたりする
ようですが、ここ沖縄の本部半島のソテツの樹の周りにいっぱいいました.

 
 ソテツの葉の上でオスが翅を広げてくれました.もっといろいろ撮影したかったが、時間がなく断念
しました。

 
 タマムシが沖縄にいるとは知りませんでした.樹の上にいたので、望遠での撮影ですが、
これしかピントが合わなかった.

 
 北部の茅打ちバンタにいたササキリですが、私にはオナガササキリのように見えました.
これは鳴いていた個体なので、産卵管はないからわかりませんねえ・・・また出かけて行って
調べたいものです・・・

 
 北部の夕日です. 明日は台風接近だから海の写真は撮れないかな・・・

 
 クロイワツクツクが「ゲーーーゲエ」と奇妙な鳴き声で鳴いていましたが、近づくとすぐに逃げてしまいます。また
樹の高いところにいるのですが、中部のあたりで見つけた個体は低いところにいて逃げませんでした!台風の影響か??
ですのでじっくり撮影できました。左がオスで右はメスですね.やや白っぽい色合いをしています.

 
 左の個体はやや横から撮影しましたが、透明な翅の翅脈には少し模様のようなものが入っていて、しかもきれいに赤く光っていて
本来の色ではないかもですが、嬉しくなりました。右は2匹のオスが並んでいるところです。下の個体が鳴いていました.この2匹は
黒っぽく写っていますね。

 
 お土産に抜け殻を頼まれましたが、いくつかゲットしました。
成虫が出ているので,これもクロイワツクツクのものですね.

 
 道路脇の草地にいたマダラバッタです.沖縄では周年発生しているそうです.

 16日の朝に台風はすぎて行きましたが、まだ風も雨も強く我々の飛行機は飛びませんでした.
午後になって治まってきたので、民宿近くの浜に散歩に出ました.

 
 こんな感じの浜ですが、一応海につかることもできます. 私は今回も海にはつかりませんでした.

 
 一番浜に近いところにはヤドカリたちがたくさんいます.

 
 人が来るとすぐに貝の中に隠れてしまうのに、ファインダーを覗きながらじっと待っていると
ストロボをつけてもちっとも隠れないのは面白いですね.動きが速くて大変でした.

 
 昨日のマダラバッタは褐色型でしたが、今日のは緑色型です.海に近いところの草むらで
普通に見られるようでした.

 
 触角だけ赤いこのカメムシはススキの上にいましたが、まだ風が強くぶれぶれでした.
この葉はどっしりしていたので、なんとか撮影できました.調べてみましたが,
ハラビロヘリカメムシに似ていますが,ちょっと違います・・・。何だろう・・・

 
 見慣れないテントウムシがいましたが、これもあとで調べたらトカラ以南にいる
ジュウニマダラテントウでしたでした。細かい毛が生えていたので植食性かなと
思いましたが、やはりそうでした。ウリ科植物の葉を食べるようです.

 
 晴れてきたら急にチョウが飛びました.タテハモドキです.今回は沖縄のチョウをほとんど
撮影できなかったので、次回こそはしっかり撮影しまくりたいものです.

 
 最後はチャバネセセリです.沖縄地方のものは、本州とかと比べて、やや斑紋が違うようでした.
今回は昆虫が少なくてすいませんでした.
 また近いうちに沖縄に行きたいものです.離島でトラップ採集を狙うかな・・・

9月 11日(火)

 国土交通省の屋上で調査しました.昆虫の同定をしたかったので、多くの写真は網の中での
撮影だったので(笑)、生態写真は少ないです・・・

 
 チョウセンカマキリが何匹か見られました.こんな風に以上接近の場合も・・・後ろの幼虫が
成虫を狙っていましたが、共食いには至りませんでした.

 
 前回は幼虫が多かったエビイロカメムシですが、今回は成虫ばかりでした.
ススキをスイーピングすると必ずと言っていいほど入ります.

 
 ゲッケイジュの樹に、ツノロウムシがたくさん寄生していました.結構な密度
でしたので、今後の動向が気になります.

8月 31日(金)

 体調が悪い中、富山大学に行きました.ゴマの害虫をいくつかアップしますね。

 
 ゴマの害虫というとこのゴマムシですが、シモフリスズメにこんな体色のものも
いるんですね。ちょっと感動です.

 
 オンブバッタもゴマの葉は好きなようです.シソにもつきますし、かなりの広食ぶりです.

 
 カメムシはこのブチヒゲカメムシが、よくみられました。幼虫はこんな地味な感じで、ちょっと
ぼやけた感じです.

 
 ブチヒゲカメムシの成虫は、赤みがかってもう少しはっきりした配色になります.こちらの方が
いいですね。

 
 交尾個体が多く見られました.

 
 こちらはアオクサカメムシのようです.あちこちに若齢幼虫が見られました.

 
 ハラビロカマキリがいました.いろいろなゴマの害虫を捕食してくれそうです.

 
 これはオオチャバネセセリですね.写真に撮るのは初めてのような気がします.
全国どこでもいるけど数が減っているという話なので、これから気にしてみます.

 
 鳴いているアブラゼミに思いっきり近づくことができました。人の接近には結構敏感な個体が多いので、
この個体の寛容さに感謝です.鳴いているときはこんな風に少し翅を広げています。

8月 29日(水)

 都内で会議でしたが,会議の行われる場所付近にはたくさんのセミがいるので,カメラを
持参しました(笑)ミンミンゼミがすごく多くて写真撮れました。

 
 この脱皮殻はミンミンのものですね。触角と前脚のトゲの向きが,8月15日のアブラゼミの
ものとは違いますね・・・

 
 
 という感じで,普通に近づいて多くの個体を撮影できました。いろいろな角度で撮影しています(笑)

  
 何年か前にも正面からの撮影をしましたが,今回も撮影できました。

  
 コミスジが占有行動をとっていました。今回は周りに他のチョウがいないので,彼は
じっとしていて暇そうに場所を変えたりしていました。 

8月 26日(日)

 自宅近くの空き地には狩人バチがいるので、撮影しました.
 
 たぶんクロアナバチかな?穴を埋めている個体や掘っている個体がいました.この個体は
後脚で土を蹴って、穴を埋めていました。

 
 この個体が一番きれいに撮影できましたが、彼女は穴から後ろ向きに出てきて土を捨てていました.
左上に見えるのが穴です.獲物を入れるところが見たいです.

 
 後は見られるバッタのうち2種です.これはクルマバッタモドキです。そして「モドキ」つながりで
 
 これはショウリョウバッタモドキです.でもセイタカアワダチソウに止まっている
この固体の配色は見事な保護色です.セイタカアワダチソウは餌ではないがどうして??
帰化植物だし・・・どうしてこの赤色が出るのか考えてしまいますね.

8月 23ー24日(木ー金)

 熱海の植物研究園を中心に伊豆半島で葉面微生物の阪大の先生と工学部の先生とで調査を行いました。
車を出したので、ハードでしたが、楽しい調査でした.時間順で写真を出します.

 
 前日の夜に熱海入りしたので、朝から行動開始です.池にオオアメンボとアメンボ?がいました。
せっかくなので、写真撮影にチャレンジです.なかなか良い写真が撮れないので、ちょっとがっかりです.
上の写真はアメンボが水面に鏡のように写っていて、気に入っていますが・・・

  
  オオアメンボとアメンボの表面張力を利用して浮遊する様子が分かる?写真です.

  
 アメンボが交尾していました.オオアメンボは交尾個体はいないが、アメンボは多数交尾していました.
下のメスは餌を抱えていました。

  
 城ヶ崎の海岸植物を調査しに行きましたが、私は昆虫ばかり見ています(笑)海に出た岩場なのに
このオオシオカラトンボだけは普通に活動していました.あとはアオスジアゲハも定期的に
飛翔していました。

  
 オオシオカラトンボが普通に活動というのは、メスがタイドプール的な水場に産卵していた
ことからそう思ったのですが、この水場にはボウフラがたくさんいたので、餌には困らなそうです.
でもそんなに大きくないプールだったので、温度とか大丈夫かなと心配になりました。
 スピード優先で連写しましたが、うーん・・・良い写真はない・・・  
 
 こんな感じでホバリングしつつ腹部先端を水中にたたきますが、そこが速くてうまく撮影
できませんでした。うまく撮影したいものです。。
  
  
  
  
    

  
 腹部を打ち付けたので、水面が盛り上がっていますが、これが限界・・・
という感じでがっかり・・・

  
 調べたらオサヨコバイという種でした.複眼に横に線が入っているようで、それが
写っていないから残念でした・・・また撮影しないと・・・.
 
 アオマツムシの幼虫は阪大チームが植物採るときに捕まえた個体でした.逃がすときに撮影し
ておきました。

 久々に園芸の熱川農場に行きました.
 
 これはフキバッタですが、ヤマト?う〜ん・・・わかりません・・・

 
 皇居にもいたヨツスジトラカミキリです.阪大の人たちは「ハチですか?」と聞いてきたので
この種の擬態はみごとなものです。

 
 
 薪をくべているところがあるのですが、ハチがたくさん来ていました.そしてこの美しいセイボウが
いて、嬉しくなりました。種名はまだわかりませんが、セイボウはハチとかに寄生するので、寄主を
探しているのかな・・・

 
 こんな風に巣の材料と思われるものを持ってジガバチ的なハチもいました。セイボウは
ジガバチに寄生するものもいますから、ここでも呉越同舟的な場面が・・・

 
 薪のところにいたハラビロカマキリはこんな配色見たことがないという褐色を呈していました.
保護色で、かつ餌のハチとかをだます色ですね・・・びっくりしました。

 最後は下田まで南下しました.
 
 ここも海岸性の植物が多くて、昆虫もいて、いろいろ参考になりました。ダイミョウセセリが
やすんでいました。

 
 少し小さいがモンシロチョウのようでした.午前中だともっとチョウがいたかな・・・

 24日もまずは池でアメンボの撮影です.
 
 角度によって水面の様子が強調されたりで、アメンボの撮影は奥が深いです.これは
オオアメンボで、何枚か続きます.
 
 これは正面からで、翅脈が写っていて、結構嬉しくなりました。
 
 
 池のコイに追い立てられて近づいてくると、写真のチャンスでした。次はアメンボです.

 
 これは近くにいた2匹です.
 
 やはり交尾個体が多かったです.
 
 また撮影にチャレンジしますね.

 
 今日は西伊豆に向かいました.ミヤマアカネがいました.千葉にはいないので見つけると
嬉しいものです.

 
 クヌギ?にオトシブミがいました.ヒメクロオトシブミかな・・・

 
 ムクゲを食していたのは、フタトガリコヤガの幼虫です.明るめの配色が気に入りました.

 
 キアゲハがアベリアから吸蜜していました。これも連写したが、良い写真は一握りでした・・・

 
 同じくアベリアにいたのはセグロアシナガバチですが、彼女は幼虫の餌を探しに来たのかも
しれません。花にくるというよりはあちこち細かく探していました.シャッターを押したら
花から脚を滑らしたような感じになり、明らかに落下しています.でもすぐに翅を羽ばたいて
いました.・・・一瞬の場面を切り取れて嬉しい・・・

 
 マメコガネも今が一番の活動期です.

 
 河原におりて採集とかしましたが、カワラバッタの幼虫かな!成虫が見たかったです.
でも まだ撮影には早いかな・・・

 
 ショウリョウバッタの成虫に菌が寄生しています。死の直前にバッタは
高いところに上がり、そこで死にます.そして胞子が上部からばらまかれる
わけです。何ともすごい世界ですよね・・・

 
 照葉樹の葉にはいろいろな昆虫がいます.これはクサカゲロウの一種ですが、種名はわからないので
クサカゲの専門家に聞いてみますね.

 
  これは、チャノコカクモンハマキかな・・・斑紋に個体差も多いようですが,この個体は
 濃い斑紋がついているので・・・でも端紋があまり無いなあ・・・リンゴコカクモンかも・・・

 
 これはハガタベニコケガのようですね.こんな風に葉では,いろいろな昆虫を
見つけることができます.

 
 
 この公園ではハギが多く植わっていてキタキチョウも結構いました.でも一番多くの卵が
見られたのは公園外の樹でしたが(笑)、こんなに密度高く産卵されていました。

 
 
 コミスジが占有行動をしていました.ちょうどいいところにとまってくれて撮影ができました.

 
 ツマグロヒョウモンは開いてくれなかった.

 
 地表にとまったアカタテハは少し開いてくれました.この他にモンキアゲハやクロアゲハ、
カラスアゲハ、アオスジアゲハ、ナミアゲハとアゲハチョウは多く見られましたが、花が少ないので
ちっとも止まってくれませんでした、撮影できず残念・・・

 
 そんななか、アカホシゴマダラの撮影には成功しました。ただ高いところにいるのと他の
アゲハチョウを追い立てるので、ちっとも落ち着きがありません.ようやく1枚・・・
人為的な分布のようですが、放されたチョウに罪はないものの、ゴマダラチョウを追いやらないで
ほしいなと思います.

8月 21日(火)

 冬虫夏草の研究者が来たので、またセミを採集しました。カメラを持っていったので,
撮影もしました。考えてみたら,久々の戸定ですね(笑)

 
 サクラの木の幹に産みつけられた蛾の?卵塊に,ヨコヅナサシガメが群がっていました。
こんな餌があるので,彼等も十分に生育できるんですね!

 
 サクラの木の幹にはモンクロシャチホコの成虫もとまっていました。これから産卵する
のでしょうけど,結構多く目撃するので,今年もサクラに寄生する幼虫は多いかな・・・
試験をするので期待しちゃいます(笑)

 
 ハヤシノウマオイの鳴き声がしたので,近づきましたが,逃げてしまいました(涙)
逃げていく後ろ姿です。

 
    コメツキムシの1種が樹の幹にいました。夜も出歩くと面白いですね。

 
 夜ですが,ハラビロカマキリの幼虫はじっと獲物を待っています。夜モード
だから眼が黒くなっていますが,室内で実験したのと同じように彼等は
オオカマキリのように複眼が真っ黒になることはないようで,このように
うす茶色くなるだけのようです。面白いですね。

 
 アブラゼミは12匹捕まえましたが,1匹だけセミヤドリガがついていました。アブラゼミには
ほとんどつかないと記述がありましたが,確かに少ないのでしょうけど,翅が不透明で見にくい
というのも,見かけの寄生率が低い一因だと思いました。こうして発育できるのですから寄主として
不適格ではないのですね・・・

8月 18日(土)

 皇居東御苑に行くことができました。一般に公開されているとは知らず、びっくりです。
都の中心部に、こんな緑地があるとは!林や水辺もあり、これから通いたいと思いました.

 
 入ってすぐの休憩所にあったあじさいが結構食べられています.近くを見たら犯人はやはり
アオドウガネでした.右の個体はアオドウガネですが、左の個体はあまり青くないから普通の
ドウガネブイブイにも見えます.興味深げに寄り添っていますが...

 
 夏の蜜源植物としてはやはり重要なのはヤブガラシです.苑では熱心に除草していないから
ヤブガラシが結構花咲いていて昆虫たちにとってとってもいい環境になっていました。
このハチはオオハラナガツチバチで触角が長いので、オスです.

 
 ハナゾノツクバネウツギも夏の花ですね.ちょっと翅が痛んだ個体でしたが、アゲハが
吸蜜していました.

 
 
 
 アオスジアゲハがヤブガラシの花で吸蜜していました。一番上の写真はストロボ光使用ですが、
翅の細部の色彩はわかりますが、青い色がいまいちですね.下の2枚は自然光で高速シャッターですが、
青い色がきれいに出ています.いろいろ使い分けて撮影しないと・・・

 
 イチモンジセセリが日光浴をしていました。右の翅は前翅が下に入っているので、やや不自然な
感じがしますね.

 
 お茶の葉にとまっていますが、シバツトガそっくりで、調べたらやはりシバツトガみたいです(笑)
本丸跡の芝生に隣接している茶園ですからいてもおかしくないですね。

 
 ヤブガラシにはヨツスジトラカミキリがいました.トラカミキリは結構飛び回るので
写真撮影が大変ですが、この個体は花の蜜やこのように水を吸うなど食餌に一生懸命でした.
図鑑にもヤブガラシなどの花にくると明文化されていました。
 
 同行者が「ハチがいます」と教えてくれましたが、この配色と行動からでは、カミキリムシには
見えないですよね.この個体のいや、この種の「擬態」がまんまと成功したときでした.
 
 個人的にはたくさん撮影できて満足でした。同行者に感謝です.

 
 オミナエシに来ているツチバチは先ほどのとは違って腹部に白い紋があるから、ハラナガツチバチ
だと思われます.これもオスですね.ちゃんと見るまではどちらも同じ種だと思っていました.きちんと
見ることが重要ですね.

 
 この子はミカドトックリバチのようです。黄色い斑紋が鮮やかです.今度は巣も撮影したい
と思いました。

 
 やはり夏の花であるムクゲにハチが来ていましたが、花には興味がなくて裏側に回っています。
恐らくメイガの幼虫とかを探しているのだと思いましたが、狩りの様子は見られませんでした.
オオフタオビドロバチと思っていましたが、前胸に黄色い斑紋がないので、オオカバフシジドロバチの
方です.管住性のハチですが、煙突状の入口を作るので、ぜひ見たいものです.

 
 クロウリハムシは秋になるとナデシコを加害します。だからカーネーションにも被害が出ます.秋の七草コーナーの
ナデシコがとんでもなく加害されていました.

 
 池もあり、イトトンボが見られました.アジアイトトンボです。

 
 お堀の近くにはショウジョウトンボの未成熟個体がいました.多分そうかな・・・トンボも
いろいろ撮影したくなります.

 そして撮影欲をかき立てるのがこのギンヤンマ産卵写真です.望遠がないとだめです・・・
 
 オスが警戒するのか、近くに寄れませんでした・・・いつかはもっと鮮明な写真を撮りたい
ものです.慌ただしかったもののとても充実していました。

8月 15日(水

 西千葉のあとに周辺の植物園や公園で調査的な活動をしたので,昆虫の写真もたくさん撮ることが
出来ました.

 
 ヤシャブシの幹からカミキリムシか何かが出て穴があき,樹液が出ているようでいろいろな昆虫が
集まっています.カナブンとクロカナブンが争っていました.

 
 カナブンたちの脇にはキタテハやルリタテハもいました.キタテハだけ撮影できました.

 
 他の樹にはハラビロカマキリの幼虫がいました.ゆらゆらしながら幹を上っていきます.
脚が結構茶色くなっているので,樹の幹に合わせての色かなと思いました.バッタやカマキリの
体色変化も面白そうですね.

 
 草の上にもオオカマキリがいました.こちらはじっと獲物を待ち構えています.ハラビロも
このカマキリもあと1回の脱皮で成虫という大きさまで成長していました.

 
 クルマバッタモドキがじっとしていましたが、本当に周りの土壌と同じ色彩に、いつも
感心します.このバッタは褐色型がほとんどなので、こういう土壌が露出した場所に
主にいるのでしょう・・・

 
 この時期の花は少ないので、咲いている花があると大人気です.ミソハギという花ですが、
あちこちに植えたら良いのにと思いました.来ているハチはオオハキリバチのようにみえますね。
このハキリバチは葉ではなく松やにみたいなもので巣の仕切りをします.
そして幼虫のために花粉などをせっせと集めます.

 
 腹部の赤さが特徴的なこのハチはハラアカハキリヤドリという種の様です。もしそうなら
このハチはオオハキリバチの巣に寄生するので、オオハキリバチの巣に侵入して卵を産みつけ、
オオハキリバチの幼虫を殺し、巣を乗っ取るのですが・・・同じ花に寄主とともに呉越同舟的に
やってきているのがびっくりです。ここからハキリバチの後をつけて巣に行くのかなと思ったりすると
何気ない訪花行動も非常に奥が深い場面に見えてきます・・・

 
 樹の葉にとまっていたこの甲虫は、調べてみたらコイチャコガネという種でした.体表に
短い毛が生えているのが特徴です.広葉樹の葉を食べて幼虫は植物の根を加害するようなので
典型的なコガネムシの生活史です.

 
 成虫が食する葉が農作物になると、害虫扱いされます.この植物苑に生えていた大豆を加害して
いたのはヒメコガネです.葉は穴だらけになっていてこれでは収量に響きそうです.

 
 ヒョウタンがいくつか植わっていました.特定の種だけに結構ウリハムシがついていました。
この時期に新成虫も出てきて葉への被害が多くなるところです.
 
 毎年見せているかもですが、ウリ科の植物を加害する昆虫は、植物が持つ苦み成分が苦手なので
食する部分に線を引くようにかじり(トレントチング)、その部分を遮断し、少したって苦み成分が
薄くなったらを食するということをします.葉の端については半円を描くようにかじればいいので
すが(写真の上の部分)、葉の中央は円を描くのかなと思っていました・・・そしたら写真左下
ように逆のの字的にかじっている例もあるのですね・・・もっと調べてみます.

 
 キボシカミキリは桑とかの樹木を幼虫成虫とも加害しますが、大学のイチジクも毎年
大変加害されていました.この苑でもイチジクの樹のうちの一本が枯れていて明らかに
このカミキリムシの仕業の様だったので見たら、なぜかオスメスの成虫が枯れて丸まった
葉の中に潜んでいました.暑かったからかな・・・以上、果樹の害虫でした.

 
 クサギカメムシも果樹の害虫ですが、果樹以外にもいろいろな植物の果実を食しています.
この植物もお気に入りのようで卵も産みつけられていました.

 害虫シリーズを終え、ここからはカメムシの仲間を紹介します。

 
 背中の模様をハート形に見立て、一部で人気があるらしいエサキモンキツノカメムシです.
この時期は新成虫が活動する時期だと思いますが、新成虫は越冬するので、これから冬まで
どう過ごすのか気になります.
 
 と思っていたらこんな風に交尾個体も見られたので、ますますどういう生活史なのか気になり
ます(笑)交尾はするが年1化でこの個体が年内に産卵することはないのかな・・・

 
 樹の葉にいたこのカメムシは アオモンツノカメムシ という種のようです.似た種にこれより
赤い斑紋のベニモンツノカメムシというのがいますけど、ネット上では混乱しているような
個体も見られます.アオモンと紹介されている個体でも赤い部分があったりしますし、アオモンは
緑色の部分が多いそうですけどこの写真の個体は少ないです・・・書いていると自分でもどちらか
迷ってきますが、ここでは赤くないからアオモンとしておきますね・・・

 今日はセミの写真をたくさん撮ることができました!

 
 いきなりのツクツクボウシですが、抜け殻とメス成虫です.だんだんと鳴いている個体が
見られるようになってきました.もう夏も終わりだ・・・と子供の頃は寂しくなったものです.

 
 今が盛りのアブラゼミの抜け殻です.成虫は次に行った場所で撮影しました・・・

 
 次に行った公園では、スギの林と隣接してサクラの樹などがあったのでセミが大変多かったです.
また低いところにたくさんいたので、撮影できる個体が多く、嬉しかった!アブラゼミです.

 
 スギ林といえばヒグラシですね.このセミが、カナカナカナカナ・・・と鳴いているのを聞いて
同行した人はこの声の主がセミであることを初めて知ったそうです(アオマツムシみたいな仲間かと
思っていたらしい)。確かにセミらしくないかな・・・言われなければセミとは認識できないですよね。

 
 ヒグラシと言えばセミヤドリガ!セミヤドリガが寄生しているセミはヒグラシが多いです.
どちらもスギ林に依存している影響もあるのでしょう.ここでは、数匹の寄生個体を見つけました.
この個体は大きな幼虫が2匹寄生しています.

 
 この個体は大小の幼虫が寄生しています.セミヤドリガは捕食寄生性ではないので
セミは体液を吸われるだけで、もちろん迷惑でしょうけど、死んだりしません.だから
良い奴だという気がしますが、良くはないか・・・セミは地上では1週間も生きない
と言う人もいますが、この蛾が離れるまで生きていますので2週間とか寿命はあります。
ひょっとして寄生したら長生きするとかあるのかな・・・

 
 ヒグラシはサクラの樹皮にもとけ込んでいますが、セミヤドリガは白く目立つので
寄生個体は結構簡単に見つけることができます.

 
 8月も中旬ですが、まだニイニイゼミがたくさん鳴いていました.サクラの樹を探すと多くの個体が見られました.
嬉しい限りです.こうして久々にニイニイゼミをしっかりと撮影できました。右の個体は褐色部分が赤みがかっています.
個体差があるようですね.

 
 ニイニイゼミの抜け殻は細かい毛が生えていてその部分に泥がついているから
必ず泥をかぶっています.この場所は下の土が柔らかく、ニイニイゼミにとって
理想的な場所と言えましょう.こういうところが少なくなっているから全体的に
ニイニイゼミが減っている気がします。ここは良いところです.

 
 
 たくさん見られてたくさん撮影したので、あと2匹分(笑)確かに体色には個体変異がありますね.
また来年も撮影に行こうと思います.

 
 セミと一緒に樹の幹にこのアブもいたので、撮影しましたが、調べたらヤマトアブみたいです.
だとすると普通に人畜を襲うアブなので・・・違うのかなあ・・・同定するのはなかなか難しいものです.

 ここからはセミに次いでカメムシの話題です.

 
 サクラの幹では、ヨコヅナサシガメの幼虫が集団を作っていました.いろいろ餌にありつける
のかな?と思いました.

 
 ヒマワリがたくさん植えてあり、多くのカメムシの仲間が見られました.ベッコウハゴロモです。
遠目には蛾のように見えますが、こうして撮影すると触角が目立たないのでセミのように見えますよね?
複眼にも縞模様が見えて図鑑では見られない特徴があります.

 
 これもハゴロモの仲間のスケバハゴロモです。翅が透けているのがよくわかりますね.これも
セミに近い構造をしていることがわかります。

 
 最後はチャバネアオカメムシです.ヒマワリの種子が好きなようで、多くの個体が見られました.
 
8月 15日(水

 西千葉自然科学屋上のビオトープに池が復活しています!水も循環していて見事なもんです .
  
 10階ですが、アメンボが飛来していました.
  
  うーん・・・種は・・ヒメアメンボかな?銀色の微網があるような気がするので・・・
  こんなに高いところでも飛来するとはびっくりです.もっとアメンボの写真を撮りたく
  なりました・・・ 

8月 10日(金)

 飛んでいたヤマトタマムシがそばに来たので、捕まえました.この個体は少し赤みが強いかな・・・
 昆虫教室でも皆さんにお見せしました.
  

 ほ場に出たのでカメラを持参しました.
  
  シオヤアブが交尾していました.左がオスで右がメスです.

  
  ゴマにブチヒゲカメムシが来ていました.ゴマが好きなようで何匹もいました.

8月 9日(木)

 樹上のレストランは今日も昼からにぎやかです。 
  
    この2匹は、敗れた方が何度も飛んで戻って来ています。何度目かの勝負を撮影しました。

 夕方から、この夏2回目の21世紀の森と広場での夜間採集を行いました。今回は少し開けたところで設置して
どんな虫が来るのか調べましたが、蛾などはほとんど来なくて残念でした。でも夜間採集は楽しいですね・・・

  
 蛾はほとんど来なくて、来たのはこのエサキモンキツノカメムシやチャバネやツヤアオなどのカメムシが
は数匹ずつ位が目立っていました。エサキモンキツノカメムシは、この1匹がダニに寄生されまくりで少々
気の毒でした。あとはトウキョウヒメハンミョウが来ましたが、あまりライトトラップぽく無いですね(笑)

 
 トラップのそばの茂みで「スイーーーチョン」と鳴き声がするので近づいたら鳴いているウマオイを
初めて撮影できました!嬉しいなあ。
 バッタやキリギリスは、種の細分化がどんどん起こっていて困惑していますが、ウマオイも例外ではなく
ハタケノウマオイとハヤシノウマオイに分かれています。この辺にいるのはハタケノウマオイと勝手に
思っていましたが、形態では色彩による区別で当てにならないから、鳴き声を聞いてみあたら、明確に
違うんですね・・・この個体はハヤシノウマオイでした。ハタケノウマオイはもっと短くテンポよく
鳴いているようです。これまで認識していたのはハヤシノウマオイであることがわかり、今度はハタケノウマオイも
探してみようと思いました。

 トラップを片付けたらクダマキモドキがいたので、撮影しました。
 
 クダマキモドキも分けられていて、これはサトクダマキモドキのようです。
 
 撮影していたら脚のグルーミングをし始め、最初は1本だったのが、2本の脚をケアし始めました。
前脚を2本かじっているのかと思いましたが、こうしてみると左前脚と右中脚をケアしているの
ですね・・・バランスよくケアしていることがわかりました・・・

8月 7日(火)

 樹上の樹液レストランを少し狙ってみましたが、まだいまいちですね(笑)でもよく考えたら私は子供の頃に
こんな光景を見たいものだと思っていました・・・子供の頃はかなわなかった光景が毎日見られるのも嬉しい
ものです。いい環境にいるんだなと実感します。

  

8月 4〜5日(土〜日)

 恒例の自然観察会に、学生とともに参加しました。写真が多いので、別枠にします。下の写真
クリックしてください。

          

8月 3日(金)

 冬虫夏草の研究者の人が来たので一緒にセミを探してみました。羽化個体を探しましたが、
いつもより時期が早くて6匹しか見つからなかった・・・

 
      少し高いところにある樹液ポイントです。ゴマダラチョウやカブトムシも来ていますね。

  
      まだ明るいうちから羽化が始まっていました。今回はいずれもアブラゼミでした。

      
             果樹園付近を歩いていた地上に出てきた幼虫です。


             翅を伸ばしていた個体も、少し経ったら伸びきりました。

7月31日(火)

 樹液には毎日カブトムシが来ています(笑)

 

7月30日(月)

 毎日暑いですね。皆さんも体には気をつけてください。今朝は少し時間が出来たので、学外に出ました。
数種の昆虫の写真を撮ったからアップします。

  
         樹液にオスのカブトムシが来ていました。やはり嬉しくなります!

   
 一方こちらはカナブンとクロカナブンとシロテンハナムグリにノコギリクワガタのメスも入って皆で樹液を
吸っていますが、しょっちゅう小競り合いをしていてちっとも仲良くは吸っていません(笑)

 
  ムラサキシジミは何匹か見かけました。きれいな個体(左)とやや古い感じの個体のようです。どちらも
 翅を開いてくれなかったから写真としては面白くありませんね・・・

7月28日(土)

 ほ場の一画だけにショウリョウバッタモドキが生息しています.今は幼虫ですが、配色が3種類あり
興味深いです.

    
 左のように体色がグリーンの個体とグリーンで背面に赤いラインが入っている個体(右)がいました。

     
 また体色が褐色でやや赤みがかった個体もいました。彼らの体色は環境で変わるのか、系統なのか
興味があります・・・

7月23日(月)

 事務の会計係の方から「チョウ?ガ?がいます」と言われて事務棟で見たらキシタバでした.ウワバと
いう蛾がいますが(上の翅に金属色の斑紋があるので、上翅)、この蛾の仲間は下の翅に黄色などの色が
ついているので、「黄下翅」というわけです。この写真でも黄色い斑紋がわずかに見えますね.園芸にも
いるんだと嬉しくなったので、撮影しました.わざと樹にとまらせたので自然の写真ではないですが・・・
 教えてくれた事務の方は、このサイトの熱心な読者でして・・・、いつも応援ありがとうございます.

      

7月 19日(木)

 今日も少しだけ外に出たので、カメラ持参でしたが、時間がなく・・・

   
     ゴマダラカミキリが堂々としていました(笑)木の葉をかじっているようでした・・・

7月 18日(水)

 今日は学生実験があり、外に出ましたが、カメラは持たなかったので、あまり撮影はしませんでした。
その後に少し出たので、害虫の写真です。

 
 オオムラサキツツジがすごいことになっています。葉緑素が抜けてしまい、ほとんどベージュの葉ですね。
   
 葉裏を写すとたくさんいました、ツツジグンバイです。こうして見ると華奢な虫でカメムシの仲間
には見えませんね.でも周りを見るとこうして葉裏に糞も付けているし被害は大きいですね。

  
          バラには大きく育ったアカスジチュウレンジがいました。

  
 そして私の腕にはヒトスジシマカが吸血していました。血をたっぷり吸って腹部が膨張しています。
やれやれ・・・
           
 正面から見ると黙々と吸血しているのがわかります。せっかく血も吸って撮影もしたから
この蚊は逃がしてあげました。

7月 17日(火)

 16〜17日は長野で調査を行いました。ものすごく晴れて暑くて大変でしたが、良い調査が
出来たようでよかったよかった。帰りに湯ノ丸高原に向かいました。久しぶりに池ノ平まで出向き、
思い出深かったです。

 
 イタドリの葉の側面が切り取られています。ふと見たらオトシブミの仕業でした。カシルリオトシブミ
だそうですが、カシ類の葉をまくことは無いようです。たくさん見られたので写真も多く出します(笑)

 
 これは切り込みを入れた直後ですね。萎れてくるのを待っています。


    この個体は作った揺籃を切り落としていました。落ちた瞬間は撮影できず残念・・・

 
 
 萎れた葉を巻いている個体を連続撮影しました。上の段は葉を押さえつけて巻き込んでいます。そして下の左は頭部を
突っ込んでいて中の写真はお尻を入れているので産卵しているのかもしれません。そしてまた巻き始めました。

      
        イタドリにはイタドリハムシもいました。この地域は濃いオレンジ色の斑紋のようです。

 
       クロヒカゲが3匹集まって吸水していました。こうやってみると青い紋も見えて美しいですね。
 

7月 14日(土)

 今日は国府台高校とのSPPがあり、DNAの実験を行いました。熱心な学生さんも多く良かったです。
その後に学内をまわりました。

 
    コミスジをちゃんと撮影したのは久々でした。この個体は地面から給水していました。

 
 樹液に行ったらカブトムシのオスがいました。今年始めてみました。やはりいくつになっても
カブトムシを見ると嬉しくなりますね。

  
 同じ樹の他の場所ではカナブンがたくさん来ていて、そこではオオスズメバチが盛んに威嚇して
カナブンたちを蹴散らかしていました。カナブンも潜り込もうとしますが、オオスズメバチ強しです。

   
   でもオオスズメが飛び立ったらそこはカナブンだらけになっていました!

   
 カナブンたちの中に1匹だけ青いカナブンがいました。あ!アオカナブンだと思い
ましたが、 こうして撮影するとこれは違いそうですね。アオカナブンならもっと輝く
はずですので、これは青いカナブンだなと判断しました。どうかしら・・・

7月 13日(金)

 九州は大雨で大変みたいです。お見舞い申し上げます。駐車場脇の樹にナナフシモドキがいました。
もう成虫になっていて驚きました・・・学内でもニイニイゼミも鳴き始め、いよいよ夏ですね。

  
 この個体は褐色タイプでした。

 100周年記念花壇のひまわりも咲き始めていてここでも夏を感じます。
  
 ヒマワリの葉にぶら下がって休む?シオヤアブがいました。今度は
餌を食べているところを撮影しますね。

7月 11日(水)

 学内撮影のあとに夕方から21世紀の森と広場に夜間採集しに出かけました。広場の職員の方やガイド
さんたちが多数参加してくださり、にぎやかな会になりました。生憎風が強く、多くの昆虫はきたという
わけではないですが、楽しみましたし、近くにいたヘイケボタルの撮影も出来てよかった!

 
   池の浅瀬にいたこのトンボはムスジイトトンボのようです。複眼まで青くて魅了されました。

 
     ホタルガはちょうどシーズンのようで、何匹も見られましたし、ライトにも来ました。

 
  とってもユーモラスなミミズクがライトに来ました。頭部の斑紋が鼻の穴に見えてカバのようだと
 言われましたが、確かにそうですね(笑)どうしてこんな形態なんだろうと思います。

  
  来ると嬉しくなるオオミズアオ(変換したら「大水青蛾」とでました)です。なんでパステルカラー?
 と疑問の声が出て、その感覚が新鮮でした。そうですね。どうしてこの色?というのはいろいろな昆虫で
 思いますね・・・

  近くの水辺にはヘイケボタルが出現していました。
  
 今回は光っているところを撮影しようと粘りましたが、この個体とかは動いてしまうので、どうしても
光の部分はズレてしまいます。この場合は翅に緑色が見えますが、これが発光した光です。

  
       この子は歩き回っているので、わかりにくいですが、右翅の緑色部分が発光です。

  
      どのカットでも動くので・・・(笑)これも翅の先がやや緑がかっていますね・・・

 しかし動かない個体もいたのです!
 
 交尾個体は静止して、さらに交尾中も光っていたので!このように見事に光も写し込めました!感動です。
今度は三脚など駆使してさらに良い写真を撮りたいと思いました・・・

7月 11日(水)

 100周年記念花壇の花に昆虫が来ていたので撮影しました。

   
     今回は翅を開いてくれたツマグロヒョウモンです。今度はメス個体を撮影したいです。

  
  ブチヒゲカメムシがたくさん集まってきていて交尾個体も多く見られました。でもその交尾個体に
 アタックするオスがいました。体を震わせて盛んに接触したりこのように腹部をくっつけたりしていますが、
 もちろんうまくいきませんでした・・・

7月 4日(水)

 ショウジョウトンボやチョウトンボが飛んでいてうなってしまいましたが、撮影は出来ませんでした。
証拠として捕獲して撮影しようと思ったりしています。 
      
      ツマグロヒョウモンはこの花によく来ています。翅をいまいち開かなかった・・・

      
        オオハキリバチのようですが、彼女もずっとこの花に来ています。

 樹液の樹に行ってみたら、ホシアシナガヤセバエがいたので撮影しました。ハエというよりは、体が細いだけでなく
脚も結構長く、まるでアメンボのような形態ですね。
 
         触角も長くて正面から見てもハエの仲間とは思えませんね。動きも敏捷でした。

7月 3日(火)

 午後から雨というので、ほ場で試験をしましたが、合間に撮影もしました。

 
  試験対象のアオバハゴロモです。ワックスに囲まれていますが、眼があるのがわかりますか?
 こんなかわいいのに何で防除するんだろうと学生が不思議がっていました(笑)やはり庭木が大好きで
 虫が嫌いな人が多いとは思いますけど・・・でもうちの研究室らしいすてきな感覚です(笑)

 
                 キマワリがいたので撮影しました。

 さて、ここからは学生が沖縄で採集したカメムシです。
 
 アカギカメムシは集団でいるのばかり見ていましたが、単独撮影は初めてかな・・・

 
 
 ストロボの光を浴びると残念ながら本来の?色ではなくなりますね・・・また野外で
撮影します。ナナホシキンカメです。

7月 1日(日)

 学生と話し合いがあったので、大学に行きました。せっかくだからと新ページ更新用にと
学内を回りました.

  
 100周年記念花壇にユリがたくさん咲いています。ここに本当にたくさんのコアオハナムグリが
来ていました。このように1つの花に5匹6匹も珍しくありません。受粉としては本当に大成功では
ないでしょうか!(笑)

  
 ある花にはハラビロカマキリの幼虫が来て獲物を待っていました。恐らくは匂いにやってくるコバエとかが
ターゲットなんでしょうね。ハナムグリが押し寄せたら潰されそうです。

  
 丸いおなかのハエがいたので、写しました。調べたらマルボシハナバエという種でしたが、その名
とは異なり、ヤドリバエ科ヒラタヤドリバエ亜科に属しているのでカメムシの体に直接卵を産みつける
生活史のようです。アオクサカメムシなどに産みつけるとのことでした。どうやって寄主を見つけ
るんでしょうね。興味深いです。花にはよく来るようなので、餌は蜜や花粉なのでしょうけど・・・

 
  
 ムクゲにアリグモがいました。アリグモという種名です。こんなに顎がでているのはオスグモ
だそうです。同じ木の葉と幹に2匹いました。

    
 樹液のでる樹に行ってみたら少し出ているようでした。ヒカゲチョウとカナブンがいました。
7月に入りいよいよ夏ですね。

      
        あまり撮影していないからカナブンも写してみました。

 
   これも夏の昆虫というイメージですが、シオヤアブもいよいよ登場してきました。

    
 マサキやマユミではない草本にキバラヘリカメムシがいました。マユミだと横から撮りにくい
ので、裏側が黄色い写真を撮ることが出来ました。

  
 トンボも目立ってきました。これはアキアカネですね。夏は高地に向かうのでしょうけど、
今はこの辺りで休んでいるようです。

  
      ノシメトンボもあちこちで見られます。季節は確実に進んでいますね。

  
 夕方から鳴き声も聞こえてきていますが、ヤブキリはもう成虫です。カラムシの葉に2匹もいました。
あまり上がらないのかな?
  
  2匹ともこのように茶色っぽい色合いをしていました。こういう色彩型もいるんですね。

  
 クサギカメムシの幼虫(3齢?)です。よく見たら上の葉に脱皮殻がぶら下がっていました。
今朝脱皮したのだと思います。脱皮殻を見上げているようでした(笑)

  またまた100周年記念花壇に戻りました。
 
 チョウやハチが結構きていましたが、時間がなくこのキタテハだけ撮影して戻りました。7月の声で
急に夏らしさを感じた学内でした。


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