戸定の昆虫 2010年 7〜9月


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     いよいよ夏になり,いろいろな場面を撮影したいです・・・


9月26日(日)

 忙しくて計画できなかった西千葉屋上緑地の調査に参加しました。屋上の他に西千葉キャン
パス内も歩いて昆虫観察しましたが,いろいろいて良かったです。

 まずは屋上緑化地の方から見てみましょう!

       ガマズミの実とハギの花。これが屋上緑化地で今の季節を象徴する植物かな・・・


   ガマズミには夏眠を終えたサンゴジュハムシの成虫がいました。そろそろ産卵の季節かな・・・

       
       
 ハギには多くのツチイナゴが付いて,葉を摂食していました。上は幼虫で下は成虫です。地上で
ツチイナゴはほとんど見かけませんが,ここにだけ多いということは,外敵がいないからでしょう。
初期の植栽時に入ってきた個体群の子孫なのか気になるところです。一度遺伝的な多様性を調査
してみようかなと思います・・・


 長い触角を全部入れたので,大きな写真になりました(笑)ツユムシです。ツユムシも地上では
見かけないけど屋上にはたくさんいるので,そのオリジンが気になるところです。

       
 カネタタキも鳴き声が多く聞こえます。この虫はあちこちにいるようですが,屋上へはどう入って
きたのかな・・・この他にエンマコオロギやシバスズ等も定着種ですが,みなどう入ってきたのか
気になりました。

 キャンパス内を歩いてチョウやトンボの調査しました。トンボはほとんどがウスバキトンボでした。
もうシオカラトンボ等はおしまいみたいですね・・・
   
 キャンパス内での今日のハイライト!アサギマダラがいました。これからもっと南に行く途中で
立ち寄ったのかな・・・園芸でもあまり見ないですが,西千葉でも見られるんですね・・・

 チョウはいろいろいたので紹介しましょう。

            
 イチモンジセセリは相変わらず多かったです。セセリチョウは皆イチモンジセセリかと思ったら
違いました。


 チャバネセセリもいるんですね。彼らも温暖化で越冬地域が広がっている昆虫だと思います。この冬が
暖冬だったら,来年度からはもっと見られるようになりそうですね。

      
 北門付近にサークルが花壇を設けていますが,そこにはたくさんのチョウがきていました。せっかく
だからと,いろいろ撮影しようと思ったものの,キアゲハやツマグロヒョウモンやヒメアカタテハは
撮影していません(笑)

    
 セージにきていたホシホウジャクの写真撮影に燃えてしまったのも原因の一つです。1枚は満足
しましたが,あとはいまいちでした・・・

       
  クマバチは花の蜜腺に届きませんから,このように根元をかじって蜜を盗んでいました。
 受粉に関係なく蜜を盗られるから植物にはいい迷惑ですね。

  
       
 クモヘリカメムシがいたので撮影したら,2枚目は飛翔してしまいました。ちょうどイノコヅチの
花穂を蹴って翅を広げたところが撮影できたので,嬉しいです。こう見ると翅は薄い!


 アオスジアゲハが産卵していました。さかんに腹部は曲げているもののちゃんと産卵している時は
少ないようです。葉と産卵管がうまく当たったときに産卵するのを「お尻の眼」が確認しているのは
このアオスジアゲハでも同じなんでしょうね。

  最後はナミアゲハの成長の様子です。植物は3種類あるのですが,強引にまとめて並べます。
     卵
     1齢幼虫
     2齢幼虫
     3齢幼虫
     4齢幼虫
     5齢幼虫

 また,終齢幼虫に脱皮している個体がいたので,これも撮影してみました。

      まだ1/3は残っている状態              最後を脱ぎ捨てる

    
 少し経って行ったら脱皮殻を食べていましたが,撮影時の振動でやめてしまいました・・・

9月22日(水)

 モンクロシャチホコの薬剤試験を行いました。ようやくできて一安心です。ということで?
一枚出しておきます(笑)
    

 その試験時に学生がゴマダラチョウの幼虫を見つけました。エノキの樹は大きなものが多く
そこにはいると思いましたが,この樹は小さい樹でこんなところにも産卵するのかと感激です。
園芸にきて初めて幼虫を見ました。

       
        この個体はもう終齢1つ前かな・・・大きかったです。

 もう少し小さな幼虫もいました。葉はうどん粉病にやられているようで,あまりよくなかったです。
正面から撮影したら(右),うつむき加減でした。

9月19日(日)

 忙しくてよく分からない日々ですが,理数プロの1年生の引率?で園芸学会に行ってきました。
大分で行われたので,強行軍でしたが,1年生はいい経験ができたならよかったですが・・・
 私は南の昆虫探しに精を出しました(笑)

   
 温暖化による分布の北上・東進が報告されているキマダラカメムシ!見たかった昆虫ですが,
学会会場の大分大にもたくさんいますし,街の街路樹にも普通にいました。大きなカメムシに
まずはびっくり!何枚か写真お見せします。


    
          桜の樹をはじめ,いろいろな樹の幹に付いていました。

  
 終齢幼虫も何匹か見つけました。「黄斑(きまだら)」はないものの,赤い斑紋が特徴的な
幼虫でした。成虫で越冬するようなので,脱皮してこのまま樹皮にいるのかしら・・・
     
             光の加減でこんな感じに明るく見えます。

 
 1年生が見つけてくれたウシカメムシです。背景に溶け込んでいますから私には見つからなかった
でしょう(笑)左のように下向きでとまっていましたが,「牛」カメムシとわかるように向きを
変えてみました。

     
 これも1年生が見つけましたが,「何の仲間かわかりません!」ということで撮影して拡大したら
キジラミのようですね。これも大きな!こんな大きなキジラミ見たことないという大きさでした。
種名も不明ですが,もう少しいろいろ見てみます。しかしすごいなあ・・・
 その後3年もたってようやくわかりました。カメムシ目ですが、スケバの仲間でした。翅の
先が黒いのでツマグロスケバでした。

  
 ミヤマアカネかな?赤いオスもいたのですが,撮影できたのはこの個体だけです。もう少し
オスを撮影するために粘ればよかったな・・・

  
 ホタルガもいました。触角の形態から左はオスで(くし状の毛が多く長い)右はちょっと
わかりづらいですが,メスですね。
 以上,大分大学構内の写真でしたが,もっと撮影したかったなあ・・・

9月9日(木)

 樹液の樹に行ったらオオスズメバチが2頭きていました。樹皮をカジカジしていましたが,
落ち着かないので,おそらく安定した樹液が出ないのでしょう。そんなうちに2匹で口移しで
樹液を分け合っていました。ミツバチではよく見る光景ですが,大スズメバチでも行うんですね。
ハチをよく知る人には当たり前のことかもですが,ちょっと感動して撮影しました。
   

   
        口移しで樹液を分け合うのか,どちらかに託しているのか?

9月7日(火)

 9月に入っても集中講義とか外部会議とか全く休みがないという状況です。アップも遅れましたが,
ちょっとの写真ですけど紹介します。
   
 樹液のクヌギにきていたサトキマダラヒカゲ,今年は雨が降らないから樹液も少なめでした。

8月31日(火)

 その会議の際にクツワムシの発生場所を教えていただき,案内のもと,学生と参加しました.
急に決まった割には多くの学生が参加して嬉しかったです.また企画したいなあ.



      
 一部同じ個体も写っていますが,これは緑色の個体.とにかく狭い範囲にたくさん鳴いていて,し
かもあまり逃げない!撮影は楽でした.




 こちらは褐色の個体です.こちらの方が多かったです.上の写真はいずれもオスです.だからみんな
鳴いているところです.ガチャガチャガチャ・・・

     
 そしてこちらはメスです.2匹見つけました.翅の先から産卵管の先が見えるのでわかりますよね?
オスの合唱をよそに,食事などしておられました.

     
 他にも観察しましたが、これはホソアシナガバチの巣です.寝ていましたが,ライトアップされたら
起き始めました.中に幼虫も見えてスズメバチなどに襲われないといいなあと思います.アシナガバチの
巣は、結構スズメバチに襲われますので・・・

  
 オオカマキリは成虫になっています.カマキリの複眼は昼は緑色をしていますが,夜になると
右のように真っ黒になることは知っていますか?黒い眼は結構怖そうですね.

      
 電灯近くの樹にヤママユガがとまっていました.木登りをした学生に撮ってもらいましたが,これは
私が撮った方の写真です(ごめん)

8月30日(月)

 柏市で会議があったのですが,市役所近くのスペースは,そこしか地面が無いせいか,
セミの穴の多さが半端じゃありません.きっとピーク時は多数の個体が出てくるのでしょう.
すごくいい観察ポイントだと思います.来年は行こうかな!

      上のメタセコイヤの樹には、当然たくさんの抜け殻が鈴なりです(右).

8月24日(火)

  朝の少しの時間に学内を歩いてみました.
    
 梅の枝についていたスズバチの巣です.先の昆虫教室の際に巣作りしていたのですが,その後
撮影できず,羽化個体も見たのですが,カメラが無く・・・今日見たらもう4つほど穴があいて
いました.多くが無事に羽化したようですね.今度は巣作り中や羽化個体の写真を撮りたいです.


 ダイズの畑では、ツマグロヒョウモンのオスが縄張り行動をとっていました.こうして葉の先に
とまってあたりをうかがって、他のオスがくると追いかけていました.あまり見ない横からの写真です.

  
 樹液の樹に行くと,ゴマダラチョウとサトキマダラヒカゲが、樹液の権利を主張していました.
ゴマダラチョウの口吻はきれいな黄色です.

8月21日(土)

  農薬試験を行ったので,久々に学内で写真も撮ってみました.
    
 アジアイトトンボです.こうしてみると、顔の上部に眼がついているように見えて面白い感じ
です.

   
 圃場にはシオカラトンボもオオシオカラトンボもいましたが,シオカラトンボは落ち着いて
休んでいました.でもオオシオカラはせわしなくて今回はあきらめました.

 樹液の出るクヌギに行ったところ、チョウがきていました.
   
 いきなり眼についたゴマダラチョウは,ぴったり翅を閉じていましたが,他のチョウが近づいた
ところ、翅を開いて威嚇しました.ちょうどその時シャッターを押したので,いい写真が撮れました!
きれいな個体だし,非常に嬉しいです.

   
 そのやや上部にいたルリタテハは,定期的に翅を開いて樹液を吸っていたので,何枚か撮影するこ
とができました.この個体も新鮮だったから美しく色彩が浮き出ました!

8月15日(日)

  8月上旬も忙しく(涙),もう中旬です.ちょっと出かけたので,その時の写真です.


  
 イタドリにイタドリハムシが結構いました.昨年だと研究していたのですが,今年は関係ないので
撮影だけ・・・斑紋はオレンジではなく黄色でした!(右下はややオレンジがかっている)
 また斑紋の個体変異もありますね.こうして見ると興味深いです.

          
       これはトゲカメムシみたいですね.比較的地味な配色のカメムシです.

        
       これはスジグロチャバネセセリかな?.もう少し調べないと・・・

   
 サトクダマキモドキが街灯の下にきていました.鳴く虫の撮影も頑張りたいのですが,なかな
か叶いません(笑)

            
 小さかったので,チャバネアオカメムシでなかったら?と思って撮影しましたが、ふつうに
チャバネアオカメムシでした(笑)写真ではわかりづらいですが,小さい個体です.

       
 やはり街灯に来ていたトビケラですが,種名は不明ですね・・・蛾に見えてしまう昆虫です.
でもトビケラは翅に鱗粉ではなく毛がついています.で、毛翅目というのですが,今の目名である
トビケラ目では、そういう特徴が感じられないので,私は気に入りません.

 そんな街頭に来ている虫を狙ってカエルが来ていましたが,色が茶色で周辺環境にとけ込んで
いますね・・・

 左はカジカ???・・・で右はモリアオガエルかな?カエルは詳しくないんですいません.
モリアオガエル?は赤い色まで出ています・・・

 両生類がきたので,は虫類も出しておきます.あちこちに見られたニホントカゲです.成体だと幼体の
とき青かった尾が体色と同じになります.
    

8月6日(金)

 夏休み昆虫教室の下見で,夕方出かけたのですが,その時はあまり見なかったので,この1枚
だけ出しておきます.
 
 圃場整備でキュウリを抜いてしまったので,困ったウリハムシが隣接するカラスウリに移動した
様ですが,加害は1つの葉に集中していて面白いです.今度根を掘り出して幼虫を観察してみますね.
この中に何匹いるのか,数当てクイズをしてみたいですね(笑)

8月3日(火)

 学生と学内を歩きました.こういうことするのは久しぶりで嬉しいです.ハラビロカマキリの
幼虫がいたので,出しておきますね.
   
   腹部の曲げ具合がいいですねえ.この個体はメスかな?満たされているように見えます.
    
 クヌギの樹に行ったら,大物はいませんでしたが,カナブンとクロカナブンがいました.カブトムシ
やクワガタムシでは樹液の取り合いなどが有名ですが,カナブンでもしっかり争っています.クロカナブン
の後ろの個体が先に樹液を吸っている個体にちょっかい出しているのがわかりますか?

8月2日(月)

 7月後半はひたすら忙しく,写真もあまりありません(涙).久々の学内ですが,ヤマモモに
ハサミツノカメムシがいると学生が教えてくれたので,撮影しました.メスなので,ちょっと
地味で残念です.オスの写真が撮りたいなあ!
      

7月19日(月・祝)

 さらに自宅近くの写真を出しておきますね。

   
 灯台もと暗しで昨年見つけたショウリョウバッタモドキの生息地ですが,こうして探してみると
当然ですが,この時期は幼虫がいました。葉の陰に隠れるところは成虫と同じです。ショウリョウ
バッタにはみられない習性ですね。

    葉かげに隠れた個体をうまく回り込んでみました・・・

  
 ショウリョウバッタはこんな感じ・・・でもこれは見事に周囲の環境色にとけ込んでいます。
見事なものだといつも感心してしまいます。

   
          クルマバッタモドキの幼虫も、見事に隠れています。

     
  ツチイナゴの1齢幼虫の写真は屋上ではうまく撮れなかったので,ここで示しておきます。

    
    トックリバチの巣を見つけました。巣を作っているところを観察したいなあ・・・

   
   ヤブガラシを食べるコスズメの幼虫です。4つの眼状紋が特徴のスズメガの幼虫です。
   スズメガとかの幼虫もいろいろ写していきたいなあ・・・

7月18日(日)

 梅雨も空け,そろそろセミの声も聞こえてきたので,夜の近所を歩いてみましたが,
まだセミの羽化には遭遇できませんでした。

 キマワリと同じ複眼状態のこのコウチュウは,キマワリ同様ゴミムシダマシですが,同定は
後日いたします。あちこちの樹にいました。シーズンなんでしょうねえ・・・

7月14日(水)

 今日で4回あった学生実験がすべて終わりました。最後の回だけは晴天でした(笑)
午前中にその準備で学内を回ったので,その写真です。

 
 カタバミの花にいたベニシジミを撮影したとたん飛び立ちました!飛び立つ瞬間を撮影する
ことが出来て嬉しいです。

  
  葉の上の鳥の糞らしきものをイチモンジセセリが吸っています。お尻から液状の糞を
出して,湿らせて,それを吸い戻しているようです!こうやってミネラルを摂っているんですね。
チョウのイメージが悪くならないといいのですが・・・(笑)

  
   今,構内で盛んに鳴いているヤブキリです。比較的低いところにも多いようです。
   園芸はどうしてこんなにヤブキリが多いんでしょうねえ・・・

 ジグモを狩っていたハチに出会いました!学生さんが見つけてくれました。ありがとう。
嬉しいのでたくさん載せておきます(笑)。種がまだ不明だからあとから載せます。
    
   
   
 自分と同じくらいの大きさのジグモを持ち上げて振り回していました。腹部の先端を大あごで
つかんでいますね。

   
  
    
 途中でクモが覚醒したように感じたのか,いきなり腹部を曲げて胸部に針を刺そうとしました。
狩りのシーンはこんな感じなのかな?この最後の写真だけ見せて,「狩りの瞬間に立ち会いました!」
とすることも出来ましたが(笑)科学者としては出来ませんでした(笑)
 その後,クモと一緒に地面に落下したから巣があるかもでしたが,時間がないので追跡は
出来ませんでした(涙)。

  
 この日はナガサキアゲハが大量にみられました。前方のメスを追尾するオス個体です。このメスは
あまりオスを拒否しない感じで,小高い葉に止まりましたが,そのとたん2匹のオスが現れ,合計3匹が
争い始めましたが,その後は逃げていってしまって私も見失いました。

7月9日(金)

 園芸学部の昆虫たちもみてみましょう。
   
       シバスズです。少し翅は短いが、これが成虫のようです。
   
        エンマコオロギの幼虫は、学内にもたくさんみられます。

7月8日(木)

 西千葉の屋上緑地を調査しました。昆虫たちもいろいろ定着しているようです。

  
 アベリアの花に来ていたイチモンジセセリですが、これは定着種というよりは屋上に
上がってきたものと思われます。3匹ほどみられました。

    
   一方このオカダンゴムシは落ち葉の分解者として完全に定着しています。


 クビキリギス(左)とエンマコオロギの幼虫。クビキリギスは成虫がいましたから,これで越冬している、
つまり定着している証拠になります。この他にツチイナゴも成虫と幼虫がみられ,定着していることが
明らかとなりました。エンマコオロギの幼虫は若齢のうち,このように白い線が目立ちます。


   そのツチイナゴの成虫と捕まえた幼虫。幼虫がみられたので,そろそろ世代交代ですね。

      
        このように、ツユムシの幼虫もみられました。彼らも定着種です。

      
 ガマズミのサンゴジュハムシは、相変わらず葉を食しています。葉の裏から太陽光があたっている
ので、逆光で葉が明るく輝いています。


 セイタカアワダチソウにいた甲虫2種。左はおなじみナナホシテントウですが,セイタカアワダチソウ
ヒゲナガアブラを食しています。右のハムシは  のようです。葉を食べているようで,そうなると
益虫ですね(笑)

    
 こんな落とし穴トラップを設置したところ,屋上にもいろいろな徘徊性昆虫がいることがわかりました。
彼らは主に土などとともに入ったのだと思いますが・・・

        西千葉の構内を少し歩きましたが,水場にはトンボもいました。
  
 この真っ赤なトンボはショウジョウトンボです。園芸のプールにもみられますが,西千葉にも意外と
いろいろな昆虫がいるようです。調査してみたくなりました。

7月6日(火)

 ホタルガがいました。捕獲してから放したので、ずる写真です。すいません。
見つけると嬉しくなるガなのですが、何ともかわいらしいところがいいのかな・・・
     

 毎年姿を見かけるオオモンツチバチです。ハーブ類の花にきていました。学内には
コガネムシ等も多いですから、その幼虫に寄生する彼らも多くの個体がいるようですね。
     

 以前はバラが多かったので、ゴマダラカミキリも多かったですが、このところは
御無沙汰だと思っていましたけど、見つけることができて嬉しいです。といいつつも
この虫がいるということはバラとかに被害があるかもで要注意です(笑)
     


 イチモンジセセリが結構見られます。右の写真のように求愛行動的なことをしている個体も
みられました。

 
 キュウリにたくさん来ているウリハムシです。最初は1匹かと思いましたが、葉裏に2匹みられ
集中してかじっていることがわかりました。

 
 そのキュウリの近く生えていたカラスウリにはクロウリハムシがきて葉をかじっていました。
近縁なグループでもこうして寄主植物の棲み分けが行われている良い例ですね。

          
 木の枝に産卵していると國分先生が持ってきてくれました。マイマイガです。東北地方では
昨年とか大発生しているようで、いろいろ問題になっているようでした。でも図鑑のマイマイガ
よりも白いなと思っていましたが、シベリアとかの亜種の色彩のようです。でもこの色彩とかも
ずいぶん変異があるから古い図鑑通りではないのかもしれませんね。学内でも大発生とかしない
といいですが・・・

  
 サクラの古木に行ったらやはりコスカシバが産卵していました。発生時期がだらだら続くよう
ですが、どんな感じなのか夏の間観察してみようと思います。

  
 学内には周辺で羽化したトンボたちが集結しているようです。ノシメトンボとかも
いましたが、これはナツアカネかな・・・まだ未成熟個体です。また秋に紹介します。
   
 キュウリの葉にたくさん発生しているうどんこ病にはキイロテントウがいましたが、
これはその幼虫です。やはりうどんこ病菌を食していますが、それでこんなに大きく
なるのが何とも不思議です。

7月4日(日)

 自宅近くの広場でバッタの鳴き声がしていました・・・近づいてみるとこんな
バッタが・・・ ナキイナゴではないなあ・・・ 

        

7月2日(金)

 ヒゲシロハサミムシの卵はそろそろ孵化かなと思い,行ってみました・・・.
    
 メス親はまだいましたが,幼虫は分散し始めていました.逃げ惑う幼虫を撮影しました.
この種は,メス親が幼虫に体を捧げる種ではないようですね.

  
 樹液ポイントではカナブンが来ていました.よく見ると左上にはコクワガタみたいな影も・・・
樹液もいろいろ観察してみますね.


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