戸定の昆虫 2025-3 (7~9月)July to September, 2025
夏の時期は講義とかも多くてあまり更新できていませんね・・・
今年も暑い夏になりそうですが,皆様ご自愛ください・・・
8月6日(水)
毎年恒例の昆虫採集実習ですが,2022年以来,高尾の多摩森林科学園で行うことができました。
野村が指導できる最後の学生さん(3年生)が
3人参加してくれました。暑かったので撮影に精出す
ことはなかったものの・・・少し紹介します。
学生が少し高い樹をネットでスィーピングしたら,異形の幼虫が入りました。ウコンカギバのよう
ですが,この長い突起は何のためにあるのか?アシナガバチ等からの防御ですかね?気になります。
捕まえたものをカシの葉に放した撮影ですが,とにかく異形ぶりがすごい!
大学構内にはいないヒメキマダラセセリ,ついつい撮影してしまいます。
カラスザンショウにアゲハの幼虫がいました。
モンキアゲハの幼虫のようでした。今年は発生量が多いそうです。
ツユムシの一種の幼虫だと思いますが,種名は不明です。
久々にクルマバッタを観察しました。胸部背面のたてがみのような突起がカッコいいです。

これもずいぶん久々に見ました。朽ち木とかを食べるオオゴキブリです。亜社会性で何頭かが一緒に
いることがあり,そんなときに翅を食べられたりしているようで
この個体も途中でちぎれたような
翅になっています。この個体も学生が捕まえたものを木にのせての撮影ですが,撮影できて嬉しい。
8月3日(日)
「昆虫教室」を中止にしてしまったが,結果論ですけど・・・天候は良かったので悲しい気持ちになり,
近くの公園に心を癒やしに来ました(という言い訳的ですが・・・)
チョウトンボは凄く良い角度でとまってくれてびっくりしました。ややオーバーめに撮ったら
翅がすごく輝いていてびっくり!肉眼でもきれいでしたが,写真はやや盛っている感じになっています・・・
お目当てはこのベニイトトンボでしたが,敏感なペアが多くすぐに逃げてしまいます。いつもより
長い望遠レンズで撮影するペが多かったかも・・・今年は個体数が多いけど,夏休みに入り水辺で
網を入れて魚やエビなどを獲る家族連れが多いのでこちらに近づかない個体が多くなったのかも
しれません・・・
でも,このようにウキクサが緑の絨毯のように
見える光景を撮影できて嬉しい。
この写真なども,そうした緑の背景の写真ですね・・・
今日も暑かった・・・このアオスジアゲハは1時間以上もウキクサに降り立って給水していました。
お尻から水を出して,まさに消化管に水を通して
内側から体を冷やしているような状態に見えました。
ミネラルを摂っているのかもですが,体温を下げる役割もきっとあるような気がします。
水面を動く生きものがいたのでファインダーで確認してみると・・・
トウキョウヒメハンミョウです。ウキクサの上を歩き回って恐らく獲物を探しているのでしょう。
今回は捕食シーンとか見られなかったので,次回狙ってみます!
奥の方でベニイトトンボが交尾していました。今年は個体数が多いようで良かったですが,
今日はオスが多くて争いなどが絶えずでした。また産卵中のペアへの干渉も見られ,こうした
光景ははじめて見ました。
そんな状況下でもメスの単独産卵が見られました。意外に近いところで産んでいたのではじめて
単独産卵を横から撮影することができました。
でも未交尾のオスが周りにたくさんいますから,このメスを放っておくわけはありません。
早速オスに見つかり追いかけられ,とうとう捉まりましたが・・・
メスは頭を上にあげてオスの付属器に前胸部を掴まれないようにしていました。何度かトライ
したものの,オスは諦めて飛び立ちました。こういう拒否もあることがはじめてわかりました。
ウキクサのなかでのベニイトトンボの産卵はいつ見ても
感動します。
この枝にとまると,どの個体もいい角度で撮影させてくれました!
ウチワヤンマもいましたが,アップでは代わり映えしないので,標準レンズで撮影。
全体がわかって良い感じでしたが,なかなか難しい・・・
そのままのレンズでいたらウチワヤンマ交尾態が飛び立ち,メスの産卵飛翔が・・・
産卵飛翔・・・真横から撮影できたものの,卵がついて粘り気のある糸は見えず残念でした。
7月29日(火)
供試虫採集で前日夕方から長野入り。でも宿でよく寝られず早朝から起きてしまったので,案内の
卒業生Kさんをそそのかして少し高地の池に行ってみました。
雰囲気の良い池でいろいろなトンボがいそうでしたが,早朝でまだ出ていない感じ・・・でもオオルリ
ボシヤンマのオスは数頭飛んでいました。それがメスの登場により集まってきて 3頭のオスがメスを
追いかけまわす光景が繰り広げられました。でも1頭が選ばれたのかメスと1オスがいつの間にか?
消えていて,残った2オスがけん制していましたが,近づいてきてホバリング飛翔となったので撮影
できました!
そして突然1オスが方向転換し・・・
向き合ってホバリングしたので,すごい写真になりました!
その後直ぐに離れて飛び去りました。
池のなかの石の上に見慣れないトンボがいました・・・
カオジロトンボです!はじめて見ました。腹部の赤さが印象に残りました。時間があればもっと
観察できましたが,今回はカオジロトンボがいた!ということで・・・
真っ赤なトンボがいたのでショウジョウトンボかと思ったら・・・
ネキトンボでした。十分成熟しているオスでした。
飛翔写真も撮りましたが,奥を向いてしまった・・・
でも翅の根元が黄色い和名が分かる写真(と
苦しい言い訳・・・)
目的としてはルリイトトンボを見たかったのですが,姿が見えず・・・・
他の池にも行ってみると・・・

平地より一足早く成熟しているアオイトトンボがいました。結構数も多く水辺に集合しているので
繁殖行動も見られるかと思いましたが,時間がなく・・・

ルリイトトンボもいました!ブルーが美しい!

顔つきはやや獰猛的ですね。
数も多かったのですが,繁殖行動は見られず!

ということで充実した朝の活動でしたが,供試虫採集しに平地に戻りました。採集もできたので
単なる撮影だけではなくなり?良かったです(笑)
7月10日(木)
餌替えでクヌギの枝を撮りにいたらクヌギカメムシがいました。
捕まえて気門の色を見ようとしたら飛んでいなくなってしまい・・・まだ未成熟個体ですが,
クヌギカメムシとしておきます・・・
7月5日(土)
夕方から都内で慰労会があり,遅くまで過ごすだろうから日曜日は撮影できないと考え,この時期の
イトトンボの撮影にいきました。

汽水域に生息しているヒヌマイトトンボ。体長3㎝ほどの小さなイトトンボですが,オスのグリーンの
体色が美しい。汽水域のヨシ原に住んでいるので日影はなく観察は大変です。
メスはまだ未成熟個体が多かったです。成熟個体は見当たらず隠れているのか・・・

午前中はオスも縄張り争いとかしていました。その場面は撮影できず・・・
突然交尾個体が降り立ちました。やはり成熟したメスもいたんですね。
警戒心が強いペア(主にメス)だったものの,この時は少し落ち着いて留まってくれました。
あちらこちら移動し,とうとう奥に入ってしまいました。

このイトトンボも毎年会いたくなります。次は産卵を撮影したいが暑い午後なので・・・
7月1日(火)
熊本で学会の用事がありましたが,その後も他の仕事があり,空いた時間に残って撮影・・・
チョウトンボが多かったものの翅の光り具合とかがうまく撮れず・・・また挑戦します。
そこへいきなり近くに交尾個体が!
良い感じに撮れたが,メスの翅の先がはみ出ていました・・・やや残念・・・
熊本でヤクシマトゲオトンボが撮影したくて何度かチャレンジも残念でした・・・今回もチャレンジ!
まず出会ったのはオオシオカラトンボ
いきなり交尾個体が目の前にとまりました。
その後産卵するも良い角度にならず・・・

この1枚だけは良い位置で水と卵を前方に飛ばしていました!
連写はしないのでタイミング合わせが
難しい・・・

背景に滝を移し込んでのミヤマカワトンボのオス。もう少し滝に近いところだったら・・・と言う
ことは易しいですが,そう簡単にはいきませんね・・・
メスはもっと離れたところにいたので滝が背景にあるのかもやや分かりにくい・・・
そしてもっと奥地に行って水が浸みだしているところを見つけて探したところ・・・
とうとう見つけました!ヤクシマトゲオトンボです。かなり嬉しい・・・
今回はこのオスだけでしたが,またの機会に繁殖行動を撮影できると良いなあ!
・・・暑い夏も撮影の時間を取りたいものです・・・