戸定の昆虫 2025-1 (1~3月)Jan. to Mar., 2025


  今年は3月に学会があり忙しいので,どうなるかわかりませんが,楽しみつつ更新いたします。

  本年もよろしくお願いいたします・・・

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  3 29日(
 
  出かけてトンボの撮影でもと思ったのですが,寒くなってしまい・・・トンボについては残念ながら
 撮影できず・・・ 何かいないかと池を見ると,水面上を滑るように飛ぶ7〜8mmのハエの仲間が・・・
 ただ動きがすごく速く,くるくる回るように移動するので,これまでは撮影しようとも思わず・・・。
  しかし,この日は何もいなかったので,撮影してみるかと池の畔に座り込み・・・
  
  こんなハエでした!オドリバエの仲間だそうで? 前脚は万歳のように上にあげ,中脚と後脚は
 水面に接してこの状態で羽ばたいて移動・・・なんでこんな事ができるのか?
  
  この状態で水面をすいすい移動して,落ちている他の昆虫等につかみかかったりしていましたが
 すぐに離れるので,摂食しているのではない,という印象です。メスを追いかけるような感じでも
 なかったので,餌探しなのか? と感じましたが,ちょっとわかりません。
  
  このような感じで右側に落ちている昆虫に2頭のハエが集まってきています。しかし昆虫に飛びついたり
 取り合いになったりはしません・・・ただ関心があって近づくだけという感じ・・・ たまにつかむ場合も
 ありましたがすぐ離れます。
  
  落ちた虫が上にあげた腹部に掴みかかりましたが,その後は離れたので食べているという状態では
 ありません・・・異性と感知しての行動のようにも見えませんでした・・・
  
  水に落ちたアブラムシが,動いて波打つと関心を持って近づいてきますが,近づいてくるものの
 このように飛び越えるような行動が見られました。水面から離れると前脚は戻していましたが,手前の
 個体は万歳のままですね・・・なお,これらの個体は1/8,000秒での撮影でしたが,翅は止まりません!
 こうして撮影してみると,大変興味深いですね。連写はしないので,撮影は一瞬の勝負ですが,
 多くは負けてばかりです(笑)

  3 26日(
 
  学会等で忙しかったため写真を撮りに出ていませんでしたが,学会終了後も学位授与式に出席した
 ので,代休として今シーズンの最初の写真撮影に出ました。
  
  オツネントンボの産卵です。このペアは岸から少し離れたところで産卵していました。
  
  ホソミオツネントンボは抽水植物の葉や茎に産卵していますが,オツネントンボはどちらかといえば
 水に浮いた枯死した植物の葉に産むことが多いので,今回はそんな写真が多く撮れて嬉しい。
  
  じっと待っていたら,近いところで産卵し始めてくれたので40mmレンズで 撮影できました。
  
  成虫越冬する3種類のうち,オツネントンボは他2種と違って体色変化が極僅かで,一番早く繁殖を
 はじめる種です。体色の雌雄差もほとんどなく,背景の色もオツネントンボを同じ系統の色なので,
 外敵に気付かれにくいと思います。 また外敵についてもシオカラトンボのような獰猛な種はまだ羽化
 すらしていませんから,多くないと思われます。早春から繁殖行動を行うように適応しているのでしょう 。
  じっくり観察できて良かったです。こうして写真を見ているとまた行きたくなりますが(笑)
  オツネントンボの体色変化を「極僅か」と書きましたが,他の2種が体がブルーになるのに対して
 オツネントンボの場合は・・・
  
  このように複眼の上部がほんの少しだけブルーになるだけなのです。厳冬期にこのブルーはないので
 この青い斑点?ガあったら成熟した個体だと判断できます。この変化はオスだけのようでメスは何も
 変わらないようです。
  最後にお気に入りの写真を・・・・
  
  風が強かったものの,この時はあまり風の影響を受けなかったので, 水面に産卵ペアが映って
 良い写真になりました。
  成虫越冬ではないトンボも羽化が始まりました。
  
  シオヤトンボなども羽化が始まっているようですが,ここではアジアイトトンボが羽化していました。
 いよいよシーズンですね!
  

  3 7日(
 
  久しぶりに晴れたので桜の花を撮りに出たところ・・・
  

  カンヒザクラにホソヒラタアブがとまっていました。蜜を舐めている?花粉を食べている?
 どちらにしても,結構腹部が膨れていて,満腹に近いようです。 昆虫たちの活動を撮るのが楽しみですが
 再来週に学会が控えているので撮影に徹することはできません(笑)

  3 2日(
 
  都内に出ましたが,中央線沿いの道にある柵を何気に見たら・・・
  

  Pupa of Common Bluebottle swallowtail, Graphium sarpedon
  アオスジアゲハの蛹がありました。柵の向こう側にはクスノキが生えていますが,地面は道の下
 3mのところにあるので,樹を降りてさらに道のある斜面を登って,ここまで来たのですから,相当
 の長旅です。逆光だったんですがかえって蛹が透けて見えてきれいです。背後を通っているのは
 中央線です。
  
  総武線も通りましたが,この位置は普通は見えない位置で,私は少しかがんで撮影しているので,
 通り行く人達には,怪しい人に見えたかも・・・

  2 1日(
 
  春の昆虫を探してみましたが,まだ冬の昆虫たちですね・・・
  

  ソシンロウバイにいたツマグロキンバエです。甘い香りが漂っていたので誘引されていました。
  
  これも良く見るハエですがケブカクロバエ?蜜や花粉を探していました。
  
  ミナミヒメヒラタアブ?彼らも成虫越冬なのか?元気に活動していました。
  越冬中の昆虫もいました。
  
  ツノロウムシのメス成虫。春になったら産卵して若虫がたくさん出てきます。成長とかを撮影したく
 なりますが・・・春から秋は他の虫を追いかけてしまうので・・・
  
  ここでも見つけました。イラガの繭・・・さすがに羽化のタイミングは分からないので成虫の
 写真とかは難しいですね・・・

  過去の写真も少しだけ・・・
  
   スギの枝に隠れていたホソミオツネントンボ・・・枝でないところにもいるのですね・・・
  
  ササの枝にも捕まっていました。でもちゃんと褐色の枝を選ぶところが素晴らしいですね・・・
  
  スギのこんな枝にもとまっていました。とまる場所も多様ですね・・・決めつけてこれまで見つけて
  いた樹しか探すのはやめないと!
  
  こうして開放的な林の樹の枝にとまっている個体をみつけると,嬉しいです。

  1 22日(
 
  学内のヤツデの葉裏では,意外に多くの昆虫が越冬しています。
  
  ちょうど葉の中心部にあたる位置で越冬しているキイロテントウです。葉脈近くの方が安定した
 微気象なのかは分かりませんが, 絵になる位置での越冬でした。
  

  ヤツデの葉によく見られるクロスジホソサジヨコバイです。こうして写すと上が頭なのはわかり
 易いですかね・・・
  
  翅が光ってしまったので分かりづらいかもですが,右に眼があるようにも見えるのが,このヨコバイ
  のすごいところです。
  ヨコバイつながりでもう1種いましたが・・・
  
   雰囲気的には,モモヒメヨコバイに類似しているので,一応モモヒメヨコバイにしておきます。
 ただ近縁種もいると思うので今後訂正する可能性もあるかもですけど・・・緑色の翅に 青い斑紋
 などが美しいと思えるヨコバイですが,モモヒメヨコバイだとするとウメなどで葉を加害する被害が
 出ていて問題になっている外来種です。近くにウメの樹がありますし,成虫越冬するなど,どうも
 モモヒメヨコバイの容疑が強まっています。
   葉裏の越冬昆虫は,チャタテムシもいました。
  
  特徴的な色や顔をしているので,種名が分からないかと思いましたが,残念ながらよくわからず・・・
 チャタテムシの一種としか言えません・・・
  
  上の成虫の若虫と思われる個体もいました。顔面の色合いが同じなので恐らくそうでしょう。また
 短い翅が付いているので不完全変態であることがよくわかります。種名が分かるというのですが・・・
  
   以前も紹介した黄色い複眼を持つ,やや小型の他種です。斑紋とかの特徴も無いのでこちらは
 種名の同定は困難かもしれませんが・・・ でもチャタテムシって結構興味深いです!

  1 16日(
 
  所用があり出かけましたが,少し時間が取れたので越冬トンボであるホソミオツネントンボの撮影・・・
  

   今日はメスが多かったです。背景が映るようにやや広角での撮影に徹しました。
  
  木の枝になりきっている個体もいれば・・・
  
  幹に巻き付いたツタ植物にくっついているような個体も・・・自分の体とほぼ同じ細さの枝とかを
 選ぶところがすごいですね。
  
  今日は寒かったので
じっと動きませんでしたが,それでも気配を感じると少し動く個体もいて,
 こんなに寒いのにすごいなあと感じます。この個体は枝の先端に掴まっています。
  
  2頭が同じ部位にいました。上がメスで下がオス。こうして一緒にいても春にカップルになるのでは
 なく,たまたまでしょうけど,もちろんそんなことを調べた研究もないはずです。
  
  こちらは上がオスで下がメス個体。少し高いところにいたので台に登って撮影。公園の遠景が写って
 奥に池が見えます。大体100メートルぐらいのところという感じ。ここにいる個体はあの池に戻ると
 思いますが,他の場所では近くには池がない所もあって,彼らの移動も非常に神秘的です 。

  開放的なところで越冬する彼らですが,杉の枯れ枝に紛れてという所で越冬している個体がいました。
 前日など暖かかったので移動してまた寒くなったための一時しのぎなのか,もしくはこういう場所
 でも越冬する個体がいるのかもしれませんが・・・越冬場所も多様性がないと何かあったときに皆死んで
 しまうかもなので,これも昆虫のもつ多様性なのだと思いました・・・
  
  成虫越冬するイトトンボは,何度も撮影したくなります。

  1 13日(月・祝
 
  三連休は仕事があったのでほぼ毎日大学にいましたが,今日だけちょっと撮影に。先ずは学内から
  

   昨日見つけたオオカマキリの卵鞘ですが,一箇所に3つもあります!はじめて見ました!どの卵鞘も
 そう大きくないから,もしかしたら1頭のメスが続けて産んだのか・・・こんな近いところに相次いで
 別のメスが産卵するのは,この場所しか良いところがないとは思えないので・・・ という仮設ですが
 もしくは右の枝と左の枝が別個体によるもの?(右枝のメスは2卵塊?)産んでいるときみたかった・・・

  次は大学からそう遠くないポイント
  
  ハラビロカマキリより少し大きくやや長いので,ムネアカハラビロカマキリの卵鞘のようです。
 だんだん増えてきているようです。
  
  この時期恒例の・・・・
  
  ホソミオツネントンボのポイントです。
   毎年行くこの場所ですが,どんどん少なくて今年は1オスだけ・・・悲しい。でも見つけると嬉しい。
  今日は昨日と打って変わって暖かく・・・
  
  回りを探しても他の個体がいなくて,最後にまたこの個体に戻ったら暖かいから枝を動いてさらに
 越冬状態ではなく,枝にぶら下がった状態でした。こうして少しずつ春なのか・・・
  
  
  7mm程度の毛深いハエですが,ヤドリバエ?やはりハエは難しい・・・でもピンとぴったりで
 これで種名が分かれば嬉しいものですが・・・
  やはり外に出ての撮影は楽しい・・・!

  1 4日(
 
  たまには3日連続での更新もいいのではと近所の公園に行きましたが,期待したものはいなかった。
  

  冬越ししているホソヒラタアブがいました。 いろいろ探しましたが,他にはいなかった・・・また
 大学で撮影してみます。

  1 3日(
 
  今年の正月最初の少し遠出写真は,今日ぐらいしか時間なさそうだったので,行ってみました。
 でも予想に反して天気は悪く,しかも車は結構渋滞していて撮影時間はあまりとれず・・・おまけに
 行った公園の閉園がどこにも書いていないのに3時だった・・・でも最低限は撮影しました。
  
  ホソミオツネントンボのオス, 公園の木が結構切られていて鬱蒼感がなくなり,ホソミイトトンボが
 全く見つからず・・・それも残念でしたが,ホソミオツネントンボも観察時間が少なく,3頭だけでした・・・
  
  オスは同じ枝に2頭いただけでした。もう少し探せるとよかったけど,公園の閉園も早く・・・
 まあ正月3が日でしたから仕方がないですね・・・また行くことにします。
  
  少し離れたところにいたメス。短い枝の先にいて,わかりにくいですが,目が慣れると少し違和感を
 感じて見つけられます。しかしホソミイトトンボは隠れているのでとにかく探しまくるしかないです。
 でも今日は時間が短く・・・結局は ホソミイトトンボを探しに,また出たくなりました (笑)でも明日
 明後日は,車も多いでしょうから我慢することにします(笑)・・・

  1 2日(
 
  年末はバタバタしていましたが,新年は原稿書きとかあるものの比較的のんびりしました!
  近所を散策したのでカメラ持参で昆虫を撮影してみました。

  
  もう咲いていたスイセンの花に来ていたツマグロキンバエ。ハネの先が黒い(ツマグロ)がよく
 分かりますね。元旦より暖かかったので昆虫たちも活動していました。
  あとは動かない越冬昆虫・・・

  
  ウメの枝にいたイラガの繭。春にイラガの成虫が出るのか,既に寄生蜂が蛹になっているのか・・・
 少し遠い場所なんで確認はできませんが,冬の時期に見つけると嬉しい繭です

  
  ハラビロカマキリの卵鞘も見つけました。今日はこんなところでしたが,楽しかったです。

  というわけで、今年も更新はたぶん,途切れ途切れですが 気楽にお付き合いください。

 ・・・本年もどうぞよろしくお願いします
 


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