戸定の昆虫 2021-4 (10~12月)


 このまま感染が落ち着くと良いですね・・・9月の更新は終わっています。


 2021年 トップ

  12月28日(火)
  一応仕事納めとなっていますが、朝から調査で出かけました。
  写真も撮りましたが、活動しているのはいなくて、冬越し昆虫ばかりです。
  
  オオカマキリの卵鞘がありました。樹についていましたが、低いところに多いです。
  
  一方、ハラビロカマキリや侵入種のムネアカハラビロカマキリは樹の高いところに多く
 見られました。
  あとは、 なれの果て となっている昆虫たちがいました。
  
  モズの速贄となっているナガバネイナゴですかね?以前見つけたハラビロカマキリと違って
  このイナゴは乾いた状態になっていました。 これでも餌として食べられるのかな?
  また久しぶりに見つけました・・・
  
   冬虫夏草かと思いましたが、ヤンマタケのような子実体が出るとしたら春以降みたいなのでちょっと
 分かりませんが、他の糸状菌に感染して死んだ気もします。
  
  近くにもう1個体いました。どちらもアキアカネのような胸部の紋が見られました 。 この死因が
  何であるのか、気になります。
  せっかくなので周りが見えるように撮影しました。
  
  レンズの種類によって大きく違って見えますね・・・ こんな感じでぶら下がっています。風が強い
 時もあるのに、しっかりくっついているのは やはり春になって菌糸をばらまけるようになのかなと
 思いましたが、この個体から他のトンボに感染するとは、水辺から離れたこの地では考えにくいので
 多犯性の菌、つまりバッタとか他の昆虫にも感染できる菌なのかなと思いました。
 
  ゾンビ的なものが最後では一年の締めくくりとして良くないかなと思い、ホソミオツネントンボを
 探しました。
  
  もう暗いのであまり良い写真ではないですが、トンボに明け暮れた1年の締めくくりはトンボで
  
  では皆様、どうぞよいお年をお迎えください。   

  12月27日(月)
  結構寒い日でしたが、糖蜜を仕掛けるというので様子を見に・・・
  
  ヨスジノコメキリガが来ていました。こんな寒いのによくやってきたものです。
  
  スギタニモンキリガ、今日はこの2頭だけでしたが、でも寒いのに動けるんですね。
 胸筋で血液を温める仕組みがある蛾の仲間は、ある意味温血動物 といってもおかしく
 ない気もします。温めるには体力が必要という感じですがね。

  12月26日(日)
  日中も寒いというので、晩夏にホソミオツネントンボが見られた場所に行ってみました。
 その開けた場所で越冬するのか、もっと奥に入ってしまうのか確かめたくて・・・
  目の高さの枝を探しますが、やはりいません・・・ふと下を見たら・・・
  
  枯れたイノコヅチの茎にいるではありませんか!低い位置にいるのだと気持ちを切り替えて探して
 みると ・・・
  
  これまで見ていなかった低い位置に!いるではありませんか(笑)
  
  低い位置の枝を見ると結構います。
  
  1本の枝にオスメスがいて、嬉しい。
  
  陽当たりの良い位置にいる個体は、越冬の姿勢を緩めたり、 少し動くのもいました。
  
  このように枝の先端に とまって枝になりきる個体も!撮りたかったので嬉しい!
  
  しかし、どうしてこのように、絶妙な場所に位置取りすることができるのか・・・本当に不思議です。
  
  遠目には枝の様にしか見えません・・・
  
  枝の先端にとまる個体も何頭かいました。
  
  どの個体も翅が本当に目立たないことも・・・驚きです。
  
  もう余計な説明は必要ないですね・・・この写真は越冬個体が何頭いるのか探してしまいます(笑)
  
  この場所が段々影になってきたので、やや暗くなってしまいましたが、冬らしくもありますかね・・・
  
  
  2頭が一緒にいたのは三か所で、オスメスが1つで、あと二か所はオス2頭でした。
  
   この場所は毎年チェックしたいですね・・・

  12月 19日(日)
  冬越ししているトンボの撮影に出かけましたが、やはり厳冬期はどこにいるのか分からない・・・
  
  ヒラタアブの仲間かと思いますが、種名はわかりません。日当たりの良いところで日向ぼっこしていたり
 飛んでいる個体もいましたが、この個体は日陰の枝にいたので、気温が高くなるまでは動かないのかも
 しれませんね 。 
  
  この個体も日陰の枯れ葉にしがみついていました。厳冬期はじっとしているときも多いようですね。
  
  この寒いのに、小さなクモが網を張っていました。 でもよく周りを見ると小さな小バエのような昆虫
 が飛び回っているので 、きっと今の時期でも餌は豊富なのだと思います。このクモの活動時期とかを
 調べたいと思いました。
  
  2021年のページでも紹介した「百舌の速贄」の別アングルですが、 このハラビロカマキリはまだ
 かすかに生きているのではないかと思うぐらい、複眼もまだ緑ですし腹部の傷みも見えません。
 生きたまま枝に刺されて寒さで保存されているので新鮮に見えるのかもですね。
  結局トンボは見られず諦めての帰り道、 入口に近い場所の樹を観察したら・・・いました!
  
  日が当たっている枝でこの個体は活動しており、とまり方も活動している状況で 越冬個体という様子
  ではありませんでした。でも撮影できて嬉しい。
  撮影していたところ、近くに撮影している人が・・・ 挨拶したところ、やはりトンボ撮影の方で、
  この場所にも明るく、 既に見つけられている他の個体を教えていただきました。
  
  これは完全に越冬しているように見える個体で枝になりきっています。このような写真が撮りたかった
  ので、教えていただき感謝です。今回は背景を入れた写真も撮りました。
  
   少し背景が賑やかですが、これはこれで森の中というのがよくわかります。こちらも良いですね。
  
  これも「枝になりきった個体」ですが、これまでの撮り方だと個体に着目しているので上のような
 写真になりますが、 これはこれで満足しているものの、これも背景を入れてみました。
  
  これはあまりうるさく感じず、 効果的かもしれません。撮影できて嬉しい!近づかないと撮れませんが
 越冬個体だと狙えるので、今後もやってみます。
  
  木の幹に近いところにいた個体なので、このアングルしかないですね・・・
  そして今日の目玉は!初めて観察できたホソミイトトンボの越冬個体です。
  
  これもその方の紹介で撮影できたもので、有り難い限りです。ホソミオツネンと違って、枝に似せる
 のではなく、暖かいうちは私から逃げるようにこの細い枝の裏側に回っていました。少し冷えたら
 あまり動かなくなりましたが、 暖かい日には移動するのかもしれませんね。
   ということで、撮影者の方、初めてのホソミイトの越冬・・・・嬉しい出会いに感謝します。

  12月 10日(金)
  今夕も糖蜜トラップに同行(笑)。でも昨日と違う種もみられるので、奥深い・・・
  
  ヘーネアオハガタヨトウNyctycia hoeneiです。和名と学名の種小名にあるヘーネとは、戦前に日本や
 中国の蛾を採集して研究された ドイツの昆虫学者・Hermann Höne博士(1883〜1963)に因むそうです
 この蛾は Höne博士に献名されているというわけです。西日本中心に分布と書いてありましたが、温暖化で
 分布が東進しているのか見ることができて嬉しいです。11月に羽化して成虫越冬はしないようなので
 色褪せた個体が 2月頃まで見られることがあるようです。この個体は緑色がきれいに出ているので、
 羽化してまだ時は経っていないようです。渋い配色に感動しました。
  
  一方こちらは色が褪せてしまったキマエキリガです。彼らは10月に羽化して成虫越冬しないから
 そろそろおしまいですね。その名のとおり翅の前方にある黄色い帯が白くなっているので 、新鮮個体を
 来年狙うかな・・・
  
  これも上種と同じく10月に羽化して成虫越冬しないノコメトガリキリガですが、この個体は羽化間も
 ない様にきれいな個体です。11月後半に羽化する個体もいるのかも・・・。
  
  こちらは 成虫越冬するヨスジノコメキリガです。まだ痛みや色褪せはないですね。
  
  スギタニモンキリガは、毎回複数個体が見られるので、学内でも個体数が多いようです。
  
  黒い紋がはっきりしているので、ついつい撮影してしまいます。
  キリガ以外は少ないのですが、シャクガが2種来ていました。
  
  シャクガの仲間でフユシャクの仲間以外は全くわかりませんが、 ナミシャク亜科の仲間かな?と
 思うものの、どれも山地性だったり出現時期が違うものが多く、結局この種が何か分かりませんでした。
 同定は難しいですね・・・また調べてみますが・・・
  
  こちらはすっかり色褪せてしまったツマジロエダシャクですかね・・・?この種も色に違いがあるから
 沖縄に多い黒化個体に対して白化?した個体もいるのかもしれませんが・・・
  更に蛾以外はもっといませんが・・・
  
  ユスリカの仲間のオスですが、同定はたぶん不可能です・・・ショウジョウバエも来ていましたが
 写真は撮っていません。
    
  アメバチの仲間か?というようなハチもいましたが、こんな時期にもいるんですね!感動しましたが
 種名はわからず・・・

  最後はチャマダラキリガとクロチャマダラキリガです。
  
  これは昨日見たのとほとんど同じ斑紋のチャマダラキリガですね。
  そしてクロチャマダラキリガはやはり多くのタイプが・・・
  
  
  
  
   地味なタイプが多いものの一応アップしておきます。クロチャマダラキリガです。

  12月 9日(木)
  学内の蛾相を調べるために?(笑)学生が糖蜜トラップを仕掛けていますが、今回もまた写真を
 撮りたいと同行しました。
  いろいろな蛾が来ているように見えましたが・・・・
  
  
  
  恐らく、どれもクロチャマダラキリガ のようです。翅の斑紋は様々なので変異が多いようで、しかも
 さらにもっと  いろいろな斑紋があるようです。どこにでもいる蛾のようなのですが、これまで全く知らな
 かったので  そういう意味では、冬季の昆虫に注目していないことが分かります。
   今季はちゃんと探してみないと・・・。
  
  同じ様なところにいましたが、翅が波打っているこの個体は、上種の近縁種チャマダラキリガです。
 クロチャマダラキリガはシラカシとかのカシ類等を食樹としていますが、 このチャマダダラキリガは
 不明だそうで、何を幼虫の餌にしているのか 気になります。
  
  これはノコメトガリキリガのようです。彼らは10月から12月の発生のようで、越冬はしない
 生活史になっています。晩秋〜初冬に出てくる蛾のようですね。 卵越冬ですが、幼虫はモモ、ナシ、
 リンゴ,ボケやツバキのつぼみや花を食べるようなので、害虫とされています。
  
  この前も見られたスギタニモンキリガが、今日もいました。 彼らもツバキの花を2月頃から食害する
 ようなので、場所によっては害虫扱いになります。
  
  キバラモクメキリガ かなと思ったら、タマナヤガではないかという指摘を学生から受けたので
 訂正しておきます。根切り虫の成虫もまだまだ活動しているんですかね・・・指摘ありがとう。   

  11月 28日(日)
  水田のそばのブロックで日向ぼっこしている感じのハエがいたので、ちょっと気になって撮影して
 確認して みたら・・・・
  
  前脚が鎌のようになっているカマバエでした。この前脚で他の獲物を捕らえて食べるそうですが、
 初めて見つけました。
  
  前脚どころか、顔もカマキリのようですね。少し観察しているとこのように前脚を拡げたりしています
 した 。何のためなんでしょうねえ・・・捕食しているところなど撮影したいものです。
  もっと暖かい時期ならたくさんいるのかもしれませんが、今回はこの1頭だけでした。
  
  同じところにいたこのハエは前脚は鎌状ではないものの、体の色合いや雰囲気が似通っています。
 もしかして同じ種の異性(メス?)なのか。断定できないので、またの機会に調べますが・・・
 
  11月 27日(土)
  観察しに出たら成虫越冬のチョウたちがいました。
  
  キタキチョウがとまっていましたが、触角を翅の下に入れていてじっと動きません。ここで越冬
 体制になっているようです。気温が高いときでも動かなかったので、しばらくはこの場所にいるようです。
  
  ウラギンシジミもじっとしていました。この辺りで葉裏に移動するのかもですね・・・
  日向には飛び回るチョウも
  
  キタテハはまだ活動中でした。3種の成虫越冬種が見られて満足しました。
  オオアオイトトンボはすごく減っていましたが、私が見ているところで飛んでいた個体が水面に落下。
  
  そのまま動かず流されていきました。もう水も冷たいので、このまま冷えてしまったら・・・
 こうして1頭1頭いなくなっていくのかもしれません・・・ 最期の瞬間を目撃したのか・・・

  11月 20日(土)
  オオアオイトトンボの撮影も、もう最後になりそうなので出かけてみましたが・・・
  
  メスがいたりしたので、交尾や産卵が見られないかと思いましたが・・・
  
  陽当たりの良い場所にはオスもメスもいましたが、あまり活発ではなく・・・
  
  でも連結した個体がやって来たので、これは交尾に到るかとと構えましたが・・・
  
  オスが引き寄せてもメスは消極的で、結局交尾しませんでした。 オスが小さすぎるのか?
  
  他の場所では、休んでいた比較的大きなオスに小型のオスが近づいて、飛び乗りました。
  
  胸部のところを掴みましたが、当然相手の協力は得られず。
  
  ぶら下がってしまいました。
  
  また体勢を立て直したものの・・・
  
  結局はこの状態で、小さなオスの方も気が付いたのか?離れていきました。
  
  別の場所でもペアを見つけましたが、やはり下のメスは消極的な感じ・・・
  
  ここでもオスが飛ぼうとしてもメスが同じず、オスがぶら下がるという事態に・・・
  
  ペアもいるというのに多くのオスは あまり関せずという感じでした・・・もう繁殖行動も
 終わりなんですかね・・・
  
  メスも休んでいる個体もいるので、もうおしまいに近いのかもしれませんね・・・
   来年はもっといろいろな場所で、時期も早くして写してみたいと思います。

  11月 16日(火)
  学生が糖蜜トラップをするというので、喜んで同行しました。ただ夜遅くまでいられなかったので
 1巡しておしまいでしたが、楽しかった。
  
  この蛾はアオアツバです。東京でも見られるようですが、産地は局所的と書いてあるので、少ない
 のかもしれませんが、この辺りにはいるようですね。成虫越冬するようです。
  
  これは毎回見られるようでコテングアツバです。 彼らも成虫越冬しますが、まだこの時期なので
 翅が傷んでいません。
  
  ヨスジノコメキリガがいました。 以前フユシャクの観察時に見たことがありますが、1〜2月だと
 翅は痛んでいました。でもこの時期なので、この個体の翅はきれいです。
  
  これはスギタニモンキリガです。糖蜜トラップで呼び寄せて写真撮るというのも良いですね。また
 冬季の蛾の採集リストはあまりないので、戸定の昆虫相構築に役立ちますね。良い経験になりました。
   今後もまた同行したいと思います。

  11月 16日(火)
  キャンパス内のオオアオイトトンボ、今日も見ていましたが・・・。
  
  今日もオスしかいなかった・・・メスもいたのか定かではありませんが 、来年も見られると
  いいなあ・・・
  
  3,4頭見られました。どの個体も元気が良かったので、メスが現れてくれると良いのですが・・・

  11月 14日(日)
  恒例?のキトンボ撮影に出ました。でも昨年よりも溜まっている水が綺麗ではない。
  
  キトンボを見つけるより先にオオアオイトトンボがいました!しかもメスが2頭。午後に産卵とか
 撮影したいものだと思いました。
  
  ミヤマアカネが日に当たっていました。少し温度が低いようでした。
  
  ようやくきキトンボ を見つけました。昨年より全然少ない感じです。
  
   と思っていたらペアがやって来て産卵してくれました。でも逆光で残念
  
  逆光でも一応ピントは合っていたので出しておきますが、やや遠いのでやはり撮影は難しい。
  
  こんな感じで水面に向かって降下して産卵しますが、連続的に撮影しているのにうまく合わず
  
  このシーンでは水面に接しているときは撮れず これは直後という感じかな・・・
  
  産卵後のメスが別のオスに掴まってタンデムになったので 撮影しましたが、逆光だったので
 順光側に回って撮影。でも通る人がいてかなり迷惑そうな中、撮影を強行。
  
  その通った人は通るときに気を遣ってくれなかったので、交尾ペアは逃げてしまい 草地の奥に
 行きましたが何とか撮影出来ました。
  
  その後産卵を始めましたが、順光ですが草の奥でしかも望遠レンズで撮影なので 、なかなか大変です。
  
  これが精一杯でした。またの機会に何とかしたいものです。
  
  まったりしているオスもいて 、シーズンも終わりなのかな・・・
  昼になってオオアオイトトンボのところに行ったら、もう産卵が・・・
  
  ようやくちゃんとした産卵を撮影することができました。嬉しいです。
  
  良い位置で産卵していましたが、このときは他のオスが近くにとまってしまい、やや残念。
  
  オスが飛んでいったあとは彼らも飛んでしまったので、良い写真が残せず残念。
  
  枝の良い位置になかなかとまらないので難しかったですが、 この枝は以前も産卵されたらしく
 産卵痕がすごく残っています。これで横から撮れるとよかったが、移動してしまいます。
  
  このペアは最後に見つけましたが、一心不乱に産卵していて日が陰る頃に産卵を終えました。他の
 ペアも連結を相次いで解いていたのでこの場所では夕方に産卵終了でした。
  でも良い写真が撮れて良かったです。

  11月 13日(土)
  キャンパス内にオオアオイトトンボがいる、と学生が教えてくれました!早速様子を見に!
  
  人工物にとまって複眼の掃除をしていましたが、確かにいました!でもメスがいない。
  
  この他にはコノシメトンボがいました。人工物のところにいるので、どうしてもコンクリートとの
 写真になりますね。
  
   翅の先に黒い紋がある状況がわかりにくかったので、これなら良いですね、
  
   周りの草にとまっている個体がいたので写しましたが、どれもオス個体でした。メスもいるのか?
 残念ながら今回は分かりませんでした。
  
  またメスがいるのか見たいと思いますが・・・

  11月 11日(木)
  出かけたのでオオアオイトトンボの産卵が撮影できないかと思ったのですが・・・
  
  ナツアカネのメスのようですが、そう活発ではなく、残念・・・
  肝心のオオアオイトトンボは・・・
  
  個体数があまり多くなく、見つけるのに苦労しました・・・
  
  まだ繁殖行動の時間前だと思うのですが、 数が少なくて不安になったので、場所を
 移動しました。
  次の場所に行くといきなりタンデム個体が!
  
  これは幸先が良いと思ったものの、このペアは交尾に至らず飛び去ってしまいました。
  
  これはアキアカネのオスですかね。アカネ系のトンボの交尾とかは見られませんでした。
  
  オオアオイトトンボの数は 多かったですが、メスが少なく繁殖行動はあまり見られず・・・
  
  唯一見られた産卵ペアは、目の前にいた個体がすぐに高いところの太い枝に移ってしまい、
 そこで産んでいました!こんな太い枝でも産卵できるとは・・・!
  結局その高い場所で 産んで、戻ってこなかったので・・・残念でした・・・
  
  池から少し離れた日当たりの良い場所にオスが何頭かいて活動していましたが、メスはいないので
 何も起こらず・・・今年は昨年産んでいたこの場所でも産卵は難しいかな・・・となってしまっています。
  
  オスばかりでしたが、いると撮ってしまったので出しておきます(笑)
  
  
  こちらは、植物の種子ではなく、ちゃんと昆虫を捕食していました。

  10月 30日〜11月2日(土〜火)
  出かけたので、カメラも持参しました。 
  
  こちらでもオオアオイトトンボがいましたが、交尾や産卵どころかタンデム個体も見られなかった
 ので、残念・・・
  
  マユタテアカネのオスです。どこでも見られるもののいつも眉というよりはヒゲに見えて
 しまいます(笑)
  
  キタキチョウ秋型です。キチョウの仲間もいろいろ撮影したいですが、水辺には
  少ないですね・・・
  
  ツチイナゴも久々に撮影という感じですね・・・
  
  最初誰だかわかりませんでしたが、マユタテアカネのメス個体でした。産卵とかして
 いたのでしょう、腹部が汚れていました。
  
  これもマユタテアカネのメスですが、腹部の掃除をしていたので、やはり
 産卵後なのかなと思います。いつかは良い写真を撮りたいものです。
  
  この地のオオアオイトトンボは、胸部の緑色の金属光沢がきれいに光る気がします。
  
  この個体も緑色がきれいです。
  
  ハラビロカマキリの褐色型がいました。
  
  マユタテアカネもきれいな個体が多いです。
  
  ウラギンシジミです。これはメスですね。白い体に赤い眼がコミックな感じがします。 
  他の場所に行きました。
  
  アオモンイトトンボの交尾個体です。これはメスが褐色をした個体。
  
  少し粉をふいたように見えるメスもいます。
  
  一方でこれはまだ成熟しきっていないメス個体ですね。
  オス型のメスもいました。
  
  胸部はオスとほぼ同じ体色になっています。2型がいる種は、どちらの型もたくさん
  撮影したくなってしまい・・・
  
  水辺ではクロイトトンボが産卵したり交尾したりしています。これは2ペアが同じ葉に乗って産卵
 しています。どちらも後がメスですが、左のメスはメス型で、右のメスはオス型です。
  ところで この植物がずっと気になっていましたが、なんと!特定外来生物のブラジルチドメグサ
 という外来種でした。繁り方とかが水に入ったアレチウリのような感じがしていましたが、なんと
 外来だったとは ・・・ イトトンボの産卵には良いですが、複雑な心境です・・・
  
  クロイトトンボ、緑色のメス型体色メスとの交尾です。
  
  そしてこちらが、ブルーのオス型メスの交尾です。
  
   ベニイトトンボのオス達はじっと縄張りでメスを待っています。たまに領空侵犯でオス同士が
 追いかけっこしています。
  
  クロイトトンボ、今度は2型のメスが 近くで交尾していました。
  
  これはメス型ですね。
  
  クロイトトンボの場合、オスが体を持ち上げるポーズがよく行われます。他のイトトンボでも
 見るので、クロイトトンボ独特ではないのですが、でも目につきます。
  
  ベニトンボのオズ。追いかけっこから戻ってきたところ。
  
  今度は近くで左のオス型メスペアは交尾、右のメス型メスペアが産卵という構図でした。
  場所は広いのに、他のペアの近くにとまることが多いです。
  
  これはオス型メスの産卵。
  
  こちらはメス型のメスの産卵。
  
  13時を回ってくると、アオモンイトトンボが産卵を始めます。 これはメスの体色。
  
  このブラジルチドメグサが茂っているので、産卵しやすくなっているようで 、写真も撮りやすい
 ものの、今年はかなり茂っていました。水面を覆い尽くさないと良いのですが・・・
  
  産卵している個体はどの個体も褐色のメスでした。オス型はいないかと探してみると・・・
  
  いました!ブルーのオス型メスです。
  
  アオモンイトトンボの産卵というと、このように縦位置での産卵写真も多いです。確かによく
 見かけるので、このポーズでの撮影ができるのも嬉しい。
  
  浮いている木片にも産んでいました。
  
  やはり多かったのは褐色メスでした。
  
  近くにはタテハモドキがいました。この時期の成虫は秋型のようです。成虫越冬する種です。
  
  帰り際に見つけたハグロトンボです。
  さてまた他の場所を見てみると・・・
  
  マユタテアカネがお出迎え(笑)
  そしていつ見ても嬉しいこのマイコアカネ。
  
  青白いお顔で「舞妓」ですけど オス個体です。
  
  そしていきなりのコバネアオイトトンボ。タンデムになっていましたが、オスが引き寄せよう
 としてもメスの抵抗が大きく、離れてしまいました。
  
  でもオスはそれなりにいました。まだ繁殖時期前ということはなさそうですが・・・
  
  オオアオイトトンボもいましたが、こちらは時間が早いのでまだ交尾とかは見られず・・・
  
  コバネアオイトトンボは、見かけるとついつい撮影してしまいます。
  
  メスもいましたが、繁殖には無関心という感じで・・・時期なのでしょうかねえ・・・
  
  マイコアカネは これまでほとんど撮影できなかったのが、今年は撮影できて嬉しいです。
  
  コバネアオイトトンボのタンデム個体がいました。まだ交尾前のようです。
  
  オスがメスを引き寄せますが、メスは草に掴まったままで積極的ではないようです・・・
  
  何度も引き寄せてはメスが嫌がる感じで、その後、飛んで行ってしまいました・・・
  撮影に敏感になっていたのか、メスの問題なのか・・・時期なのか・・・うまく撮影できず残念・・・
  
  
  確かに数は多いのですが・・・どうもまったりしている個体が多く、交尾が見られる時間帯では
 あるのですが どうしてなんですかね・・・
  
  キタキチョウがいましたが、この個体はミナミキチョウのように裏面の斑紋が発達
  しています。キタキチョウでこんなに発達している個体がいるのかと思うので、採集
 しておけば良かったかな・・・ミナミキチョウの分布域ではないので、個体変異だと思う
 ものの・・・今度行ったときには確認してみます。
  
  オオアオイトトンボは、やはり午後遅くならないと活動しないようです。 残念・・・
  
  ノシメトンボがいましたが、午前中だったので繁殖行動が見られても良い時間でしたが、そんな感じ
 ではなかったです・・・
  
   少し離れた場所でもいましたが、少し活動とかしていましたが、メスを探すわけでもなし・・・
  
  ここでもマイコアカネがいましたが、オスはのんびりしているものの・・・ふと奥を見たら・・・
  
  産卵していました!でも奥まった場所でこれが精一杯、またのチャンスを狙います。
  
  マイコアカネのオス、これが一番良い写真です。来シーズンは交尾や産卵を狙います。
  マユタテアカネもどうも単独個体ばかりでした・・・
  
  時間帯が合わなかったようで?残念。
  
  葉の先端にとまるオオアオイトトンボのオス。 このようなとまり方はコバネアオイトトンボだけ
 とか書きましたが、そんなことなかったですね(笑)
  
  どうもいると写してしまうので、すいません。
  コバネアオイトトンボは、結局いつでもメスも活発ではなく・・・
  
  どの場所でも交尾や産卵はなかなか難しいですね・・・
  また水辺の場所にて・・・
   クロイトトンボのタンデム個体がいましたが、水から飛び上がって近くの草の上に
  
  これから交尾かと思ったら、メスが頭部を振ったので
  
  もう産卵も終わったようで、オスも腹部を離しました。
   
  今日もクロイトトンボは交尾や産卵をしていたものの、オス型メスは非常に少なく、先ほどの
 ペアぐらいしか見ませんでした。
  
  それでも結構近いところで産むペアが多く、興味深いです。
  
  いろいろ見ながら撮影するので、継続的に見ていませんが、恐らく同じペアもいます。でも他にも
 産卵するペアはいるので、 全部同じではないでしょう。接近するペアを見る機会は多かったです。
  
  2ペアが一緒にいるとついつい・・・
  
  あまりに近いとこんなふうに他個体の翅に乗ったりしますが、この状況だとすぐに飛び上がって
  しまいました。
  
  というわけで、しつこいですが、 クロイトトンボのメス型メスの産卵です。
  
  産卵している個体もいますが、交尾個体もいます。水面に近いところから撮影しました。
  
  水面と等しい、ほぼ真横から撮影できたので、嬉しいです。
  
   遮るものがあると水面ギリギリから取れないのでこういう写真が何枚か撮れてよかったです。
  
  今回はアオモンイトトンボ オス型メスの産卵がすぐに見つかりました。
  
  交尾している個体で、後のメスが盛んに羽ばたいていました。恐らく結合部を外したいメスが合図を
  送っているけど、オスが外さないから(もしくは外せないから) こんな状態なのかと思いました。
  
  上で挙げたことが起こっているのかと思っても、本当のところは分かりませんね・・・ しばらく
 羽ばたいていたもののそのままでした。
  
  アオモンイトトンボの産卵は、この前に比べると個体数が少なかったです。産卵場所を変える
 のか、とかいろいろ気になります。
  
  メスの体色を示すメス個体も産卵していました。
  
   やや未成熟な個体も産卵していました。産卵しているのですから体色は未成熟ぽくても
 成熟メスで良いのですが・・・ということで産卵や交尾が簡単に撮影できるわけではないことも
 経験しました。またの機会で狙いたいものです。   

  10月 24日(日)
  オオアオイトトンボの産卵ガ見られないかと出かけましたが・・・
  
  何頭かオスがいたのですが、メスは全くいなかったので、当然交尾や産卵も見られず・・・
  
  陽当たりの良いところにいて動いたりしているので、活動的ではあるのですが、メスが全然いない
 のは、驚きました。
  
  でも陽当たりの良いところにいるオスは光って綺麗なので、ついつい・・・撮影・・・
  
  胸部の金緑色部が全部緑色に光るところを移すのは大変です。
  
  全部が金に近い色になることは多々ありますが・・・
  
  他にはアキアカネはいました。これはオス。
  
  午後だったので繁殖行動は見られず、こちらはメスです。
  
  この個体は緑色に光っていて嬉しい(笑)
  
   たくさん撮影しつつも課題が多いですね・・・  

  10月 23日(土)
  アオイトトンボの仲間を撮影に、もうそろそろ発生もおしまいのようです。
  
  アオイトトンボの数は減っていました。 メスがいましたが、オスは見られなかった・・・
  
  コバネアオイトトンボは、オスメスともに複数個体いましたが、個体も痛んだりしている
  ので交尾や産卵が見られないか期待したのですが・・・
  
  1ペアタンデム個体を見つけましたが、オスはメスを引き寄せようとしているので
 交尾前かと思いましたが、もし 交尾後だとしても動きが少なく、少ししたら離れて
 しまいました。結構弱っているのかもしれません。
  
  ただ元気そうに見える個体も多いので、どこかで交尾や産卵も行われているのかもしれま
 せんが 、この場所はどこで繁殖行動が見られるのかわからないので、来年度の課題ですね・・・
  
  やはりオスの複眼を見ると鮮やかな色合いに魅了されます。
  
  産卵が見られなかったのは残念でしたが、また来年探してみたいと思います。
  アカネ系のトンボも何種かいましたが、 交尾とかは見られず・・・
  
  アキアカネがいました。 結構色づいてきました。単にとまっている写真よりは何か行動
 している写真が撮りたいものですが・・・
  種によってはオスメスいるのですが、休んでいるのが多いので 繁殖行動は午前で終わった
 のかもしれませんね。
  
  
  ノシメトンボはオスメスがいましたが、はやり休んでいました。交尾や産卵は午前中のよう
  なので、やや遅かったですかね・・・
  
  ここまで色づいているのは、ナツアカネのオスです。 この色合いは見事ですね。
  
  
  
  これはマイコアカネのようです。昨年ほとんど見なかったのに今年は見る機会が多く
 嬉しいです。 交尾も観察したいものです。
  
  ヒメハラナガツチバチがいました。長い触角があるのでオスですね。
  
  またアオイトトンボ系の写真(笑)オオアオイトトンボがいました。彼らはまだ産卵の
 ピークだと思うので、行動を見ていましたが・・・
  
   上はメスです。下はオスです。
  
  行動しているものの、昨年産卵していた場所は今年は好適ではないようで、姿は
 見られませんでした 。
  写真撮っていたメスが飛び上がって,餌を抱えて戻ってきました。
  
  でもよく見たらイネ科の植物の種子ですね!風で飛んでいたので虫だと思ったのでしょう。
 最初はかじっていましたが、食べてみてあれ?と思ったようで・・・食べるのをやめ。
  
  少ししたら捨ててしまいました。風も吹いていて止まっている葉が揺れたため、
 種子を捨てた瞬間等が撮せず残念でした。
  
   アオイトトンボのオスもいましたが、メスとともにまったりしていました。頭部をまわして
 いましたが、頭部の上側が見えるのは珍しいので嬉しい(笑)
  
  体をクリーニングしていました。今年は産卵とかもたくさん撮影出来たので良かったです。  

  10月 20日(水)
  近所でオオアオイトトンボが発生しているところがあると聞いて、元高校の先生と
 打合せ等 のあとに撮影を・・・
  
  ヨシの葉をクロコノマチョウの幼虫が2頭で食べています。きょうは木枯らしが吹く天気で
 葉は大揺れでしたが、何とか撮影・・・葉先で鉢合わせ、それぞれ登っていきました。
  
  いくつか蛹もぶら下がっていました。成虫越冬する種なので、秋の成虫の写真も撮りたい
  ものですが・・・
  
  カエデの木にオオミズアオの幼虫がいました。逆光でやや暗い・・・
  彼らは蛹越冬ですかね・・・
  お目当てのオオアオイトトンボは・・・
  
  パッと飛んだ個体を撮影したら下にもいることがあとで気が付きました。2頭とも
 飛び去り、そのまま消えてしまって、産卵などは全く見られず残念・・・
  
  鉄パイプの上にとまるアキアカネ。パイプが暖かいので腹部をべったり付けています。
 暑いと太陽光が当たらないように腹部を持ち上げたりしますが、今日みたいに冷えてくると
 暖かいものにべったりしているので、暑がり寒がりという印象ですが、これは変温動物の
 宿命なのかもしれませんね。
  この場所は良いところだったので、またお邪魔したいと思います。

  10月19日(火)
  圃場で幼虫を採集したときに、キャベツにあった蛹が羽化したそうです。
  少し調べて分かりました。
  ハイマダラノメイガでした・・・講義で使うために撮影(笑)
  

  10月 8〜11日(金〜月)
   地震により出るのが大幅に遅れたのでスケジュールが狂いましたが、出張先にて・・・
  先ずは午後遅くのアオイトトンボ(西日本個体)
  
  西日本の個体は、黒っぽくてやや大きい と記述されていますが、分かりますかねえ・・・
  メスでは分かりづらいですね・・・
  
  オスだと、どうですかね・・・
  
  上2頭ははっきりしなかったですが、少し黒い個体も・・・
  
   この個体は確かに黒っぽいです!・・・
  
  個体差も多いようですね・・・
  絶滅危惧種のオオキトンボが多いと聞いたので、溜池に行ってみました。
  
  連結しているトンボがいたので撮影しましたが、多くはピントが甘いものの、このペアだけは
 何とかなりました。
  
  降下して産卵に入ります・・・
  
  産卵する位置が読めないので、ややピントが甘いですが、産卵の写真も何とかなりました。
  
  これは遠くてボケてますが、こんな感じで産卵しています。彼らの場合は
 腹部で水を弾き飛ばすというよりは、腹部が浸かってそのときに産卵なのでしょうかね・・・
  単独飛行の個体を狙いましたが・・・
  
  頭部には合っていないのでイマイチですが、メスを待っているかのような感じです。
  
  単独で飛翔する個体は、この個体はホバリング的に遅かったので、止まってくれました。
  
  他の池に移動したところ、オオキトンボの交尾が見られました。飛翔だけだと
 細かい特徴は  わかりにくいですが、こうして改めて見ると、胸部に斑紋などが
 ないことが分かります。また縁紋が赤いですね。
   ここは前日はアオイトトンボの密度が高かったので 、探したところ・・・
  
  多くのタンデム個体がいました。でも交尾個体は見られず見つけても逃げるときに
 交尾を解いてしまうので、なかなか難しい・・・しかもオスに比べてメスが少ない
 ようで、オスの干渉が多かったです。
  
  メスが少ないせいか、オス-オス-メスと三連で連なる個体が見られました。異常連結という
 ことになりますが、初めて見ました。右の写真のように真ん中のオスがメスをたぐり寄せ、
 少し経ったら、一番上の上のオスは離れました。
  
  この個体も逃げてしまったら交尾を解きましたが、その後もオスの干渉があったりで
 再交尾は確認できないまま飛んで行ってしまいました。
  
  ようやく近くで交尾している個体がいました。撮影できて嬉しいです。交尾の初期から
 終わるまで観察できました。
  
  これが離れた瞬間。普段は隠れているオスの副性器が確認できました。
  
  他の場所に行きましたが、池の中の草で産卵しているようですが、岸ではあぶれた
 オスが見られました。
  池は浅かったので中に入ってみると・・・
  
  ガマ類の葉に多くのペアが産卵していました。ちょうど良い位置で産んでいるペアも
 いて、 良かった。産卵痕と思われる孔(傷)も点々とみられます。
  
  多くは葉陰とかで産んでいましたが、撮影し易い位置での産卵個体の写真が撮れて嬉しいです。
  
  アオイトトンボが産卵しているところでアオモンイトトンボが交尾していました。メスが首を
 動かし落ち着きがないので、離れたいのだと思いましたが、こうして写すと変顔ですね(笑)
  
  人工的な水辺に小さなアカトンボがいたので撮影したら 、マイコアカネでした。顔も青白く
 舞妓さんのようですが、オスですから舞妓ではないですね。
  
  腹部に黒斑が少ないのも、このマイコアカネの特徴です。
   一方この個体は・・・
  
  別の場所にいたこの個体も顔が青白いですが、腹部の黒斑が目立つのでヒメアカネのようです。
  
  初夏にアオイトトンボがたくさん羽化していた場所に行ってみましたが、予想に反して その
 場所の個体数は少なく、最初に確認したのはオオアオイトトンボでした。
  アオイトトンボもいますが、産卵するという状況ではなく・・・
  
  交尾や産卵は他の場所で撮影できたので、がっかりはしませんでしたが、たくさん羽化
 していた場所だったので少し意外でした。
  他の場所に行ってみると・・・
  ツマグロヒョウモンが交尾していましたが、メスはその1頭に対して3頭いたので干渉が・・・
  
  メスが翅を開いて拒否していますが、その上にあとから来たオスが乗っている状況。
 結局は略奪とかは起きませんでした。
  
  これはマユタテアカネのメスですね。オスもメスも多かったが交尾などは見られず・・・
  
  オスも頻度高くいました。
  ヒメアカネも多かったです。
  
  腹部先端の上付属器が上方に反らないので、これはヒメアカネの特徴です(マイコアカネは
  反り上がっています) 。
  
  ヒメアカネは交尾個体が見られました。でも湿地に行きましたが産卵する個体はいなかった。
 アカネ系のトンボの産卵は撮影しづらいですからね・・・
    
  もう一種見られたのはナツアカネですが、真っ赤なオスはとまっていなくてメスを見つけました。
  
  湿地のところで産卵個体を見つけました。しかしシャッタースピードを間違え遅すぎ・・・これなど
 もっと高速にしていたら見事な写真になったかもしれないのに?・・・残念
  
  彼らは打空産卵をします。打水とか打泥ではなく空中で産卵するようにメスが上下し、そのときに
 卵を落とすという生み方なんです。この写真も残念ですが、メスの腹部の先端にちょうど草があり、
 卵が見えます。1卵ずつ落とすのかと思ったらそうではないようで、ここでは3卵見えます。
  
  そしてこのように溜めた卵を弾き飛ばすように産み落とすんですね。次の機会は
 高速シャッターで卵が止まっているようにしたいものですが・・・
  
  お昼を食べた溜池では近くでギンヤンマが産卵中!お昼を食べることもせず、撮影していました(笑)
  せっかくだから水面に近いところまでカメラを下げましたが・・・
  
  溜池の岸からだと、これが限界ですかね・・・ このペアのメスもオス型メスでした!
  
  アオモンイトトンボは数個体のメスが熱心に産卵中。西日本だと普通の水面で産んでいますが
 首都圏だと私はこうした場面に出会えません。物陰とかが多いですね・・・
  これも水面に近いところを狙ったら・・・
  
  岸からだと真横からの撮影にはなりませんね・・・
  
  次の溜池はギンヤンマのオスがパトロール中。彼らは特に決まった時間ではなく、どの時間帯でも
  繁殖行動が見られる気がします。
  大きな池のそばに小さな水路があったので覗いたら・・・
  
  今日は朝の最初の個体と午後の最後が、オオアオイトトンボでした。
  
  まだ暑いから交尾とかしないのかと思ったのですが、タンデム個体がいました。
  
  しばらく見ていましたが交尾とかはしませんでした。もう少し遅い時間帯かも・・・もう彼らの
 産卵時期なんですね!関東の発生地に出かけないと・・・
  
  朝、オオキトンボが休んでいたので撮影・・・その後産卵個体も・・・
  
  どれもややピントが甘いのですが、せっかくの産卵なので紹介します。
  
  良いところで産卵していましたが、うーんピントは難しい・・・
  
  
  また来年チャレンジします(笑) 
   遠浅の池なので、岸から少し離れたところでも産卵していました。 
  
  色がはっきりしませんけど、翅の色合いだとオオキトンボですね。
  
  水面にちょっと腹の先を付けたように見えても、写すとしぶきが飛んでいます。
  
  勢いよく 水面を叩いているような時もあります。
   沖では他のトンボも産卵していました。
  
  コノシメトンボですが、やや逆光ですね・・・
  
  キトンボの産卵も見られました。
  
   キトンボの場合、赤っぽいし後翅がかなり色づいていますね。また産卵弁が大きく
 わかりやすいですね。
  
   打水産卵していましたが、こちらはさほど水しぶきが跳ねませんでした。
  
  オオキトンボが産んでいたところでも産卵していました。
  
  ピントもあると思いますが、動きが速いからもっとシャッタースピードを上げる必要が
 ありますね。
  
  途中で連結が離れ、メスが単独で産卵し、オスが上空で警護していました。
  飛翔の写真はやはり難しい・・・
  最後に緩やかな流れに行ってみましたが、天気が悪くなってきてしまい・・・
  イトトンボの産卵がいくつか見られましたが、少なかったです。
  
  クロイトトンボ はこの1ペアのみ。水中の水草に産んでいましたが・・・
  
  メスの頭部が半分水に浸かっている、というやや珍しい?写真に
  
  また、水草の根の側方に産卵するため、横になっての産卵も・・・初めて見ました。
  他は単独産卵でした。
  
  セスジイトトンボのメスのようですが、メスが単独産卵していてもオスは現れませんでした。
 でもメスも産卵に集中するというわけでもなく、他に飛び去りました。
  他には・・・
  
  アジアイトトンボ、この場所では初めて確認しました。
  
  少し影なので暗くなってしまいましたが、今年は撮影機会が多かったです。
  アオモンイトトンボもこの場所では初めて見ました。
  
   今までは他のトンボの撮影に夢中だったので(笑)気が付かなかったのだと思いますが
 分布していておかしくないところだったので、見られて嬉しい。
  
  オス型メスも産卵していました。晴れたらもっとたくさんいたのかもしれませんが・・・
  最後に岸にいた他の昆虫
  
  サトクダマキモドキです。キリギリスの仲間も見つかれば
 撮影し易いですが、なかなか見つからない(苦しい言い訳ですね)。

  10月 5日(火)
  用事の合間に・・・
  
  クロイトトンボのペアががいたので、カメラを向けたら移精を始めました。 茶色い藻の上で
 あまり良い背景ではないものの、移精のシーンが撮れるのは嬉しい!
  
  やはり葉の上の方が色も綺麗です。でも行動を撮せて満足です。
  ムスジイトトンボもいましたが、メスが現れるのにはまだ早いのか、オスだけでした・・・
  
  やはりブルーのトンボは美しい
  
  今日は藻の上にいるトンボが多かった・・・・

  10月 3日(日)
  昼間の少しの時間だけ撮影に・・・
  
  そろそろ撮り納めと思われるベニイトトンボ、行った公園の人出が多く奥の方でひっそりと産卵
  していました。 美しいイトトンボです。
  
  全部で3ペアは確認できましたが、だいぶ少なくなってきた感じです。
  
  少し離れた場所に移動したので追いかけたら、ヒシの上でメスが頭を動かし、外してくれ!と
 サインを送っているようでした。その後ペアは外れました。
  
  コウホネ葉上のクロイトトンボの交尾
  
  休んでいた個体ですが、 メスが産卵管を葉に突き立てた?のを合図に?移動して産卵を始めました。
  
  クロイトトンボはまだ見られると思いますが、公園の水草の状況が昨年と今年で全然違うので、
 昨年は本当にたくさんいた場所には、ヒシや水草がほとんど消えてしまい、トンボも全然いないので
 驚きます。

  
  水辺が広く人為的な影響が少ないこの場所にだけムスジイトトンボがいました。来年も見られる
 ことを期待しますが・・・

  10月 2日(土)
  ようやく様々な書類等の〆切等が終わりました・・・パソコンが壊れたりして余計な仕事が多くなり
  疲れた・・・で、台風一過で晴天となり、ついつい 昆虫撮影に・・・。
  
  先月も行った場所ですが、そのときにアオイトトンボの交尾は撮影できなかったので、今回期待して
 行ったところ、幸運にも見ることができました。ちょうど良い高さで交尾してくれて嬉しい。
  この個体の近くを探したら、今度は移精中の個体が!
  
  これまでも見ていなかったので、感動しました。
  
  コバネアオイトトンボの交尾や産卵も見られると嬉しいですが、先ずはオスがいました。
  
  この個体は枝に付いた小さな虫を食べているようで、短い間隔で前屈みになり腕立て伏せしている
 ようで面白かったです。
  
  トレーニングをしているかのようでした(笑)
   メスもいました。
  
  このメスもトレーニングを始めました。
  
  腹曲げ運動ですが、実際は腹部先端のクリーニングだと思われます。ということは産卵とか して
 いるのかと今日観察できないかと期待しましたが・・・
  そんなとき、急にタンデムとなった個体が飛び上がったので 、撮影すると・・・
  
  オスがコバネアオイトトンボなので、交尾に至るかと思いましたが、メスが嫌がっている感じ・・・
 確認するとこのメスはアオイトトンボです。つまり「異種間連結」と呼ばれる状態だったんです。
  大きな複眼で視覚的に異性を判断しているので、こうしたミスもあるんでしょうね。
  
  結局、メスは抵抗し オスもおかしいと気が付いたようでこの後すぐに離れてしまいました。でも
 こういう異種間連結があるとは知っていましたが、初めて確認しました。
  
  たまにはイトトンボ以外も・・・ナツアカネのオスは体色的には、完全に成熟しました。
  
  メスもいましたが、交尾とかは見られず、でもタンデム個体が飛んでいたので、繁殖時期には
 入っていますけど・・・
  
  ノシメトンボも見られました。目の前の高さですが、イトトンボに比べ高いところにとまるので、
 写真を撮ると背景がほどよくボケて良い感じです。
  
  トンボ以外を撮っていなくてすいません・・・傷んでいない翅の斑紋が美しい!ウラギンシジミ。
 前回のオスと同じ個体かどうかは分かりませんが、前回と同じエリアにいました。

  イトトンボがタンデムになっていたので見ると・・・
  
  アオイトトンボでしたが、この個体も移精していました! そして交尾へ
  
  青い複眼が美しい。でもこの個体はなかなか交尾が固定せず、何度もトライしたあとに、結局は
  他に飛んで行ってしまいました。
  で、アオイトトンボが産卵しているところに戻ると・・・
  
  10ペアも産卵していたのですが、残念ながら場所的に逆光になっている位置のため、苦労しました。
 でもうまく撮影できると それは嬉しい。
  
  下にいるこのメスは、オスと同じ配色のオス型メスです。 複眼も青く、粉がふいています。
  
  オスが2匹いるようですね。2型の存在は説がありますが、しっくりこないこともあるので、
  気になります。
  
  これはメスの体色を持つ個体ですが、葉に白い点があるのは産卵痕です。かなり密接に産み付けて
  いるんですね。また他の個体が既に産卵しているところに産み付けますが、避けて産んでいるように
  も思えます。
  葉はたくさんあるのに集まって産卵することも多かったです。
  
  近くに2ペアいるぐらいならそう珍しくもないですかね(笑)
  
  これだと3ペアが近いところに集まっています。しかもこのペアはどれもオス型メスの
 ように見えます。
  
   一番多いときは8ペアが近くに集まっていましたが、遠くて逆光で良い写真にならず・・・
 これは4ペアですが、こんな感じで集まる傾向はありました。日の当たる植物に産むという
 感じもありましたが・・・今度は標準レンズで撮影したいです。
  
  9月末がかく乱により撮影できなかった分、 多くのアオイトトンボを撮影した日と
  なりました。


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