戸定の昆虫 2021-3 (7~9月)


 ワクチン接種が、広く行き渡っていき・・・感染が収束して早く自由に観察会などできますよう!


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  9月 26日(日)
  アオイトトンボの交尾やコバネアオイトトンボもまた見たいと再訪してみました・・・
  到着するとアオイトトンボのいる場所付近は草刈りしていて、騒音と人の多さで観察は無理。
  コバネアオイトトンボの多い場所へ行ってみました。すると、草の影で交尾個体が・・・
  
  午後に多い、と書いてあったコバネアオイトトンボの交尾が、早くも見られて嬉しい! 感動です。
  
  その後連結したまま休んでいましたが、池の方に行ったら見失いました。産卵シーンはまたの機会に
   今日はオスが追いかけ合ったりしていたので活性は高まっていると感じましたが、交尾個体は最初の
 1ペアだけしか見られませんでした。池の中に入っていないのでそういうところで活動しているのかも
 しれませんね・・・
  
  背景をぼかして撮影してみました。葉裏にとまるこの姿勢はアオイトトンボの中では
  コバネアオイトトンボでしか見ていない気がします・・・
  
  メスもこのとまり方をします。体が軽いからですかね・・・
  
  しかし、オスの複眼の色は美しい・・・
  
  メスの複眼も色づいているので、産卵シーンも撮影したいです・・・
  ウラギンシジミがいました。
  
  羽化したばかりなのか、きれいなオスです。
  
  日が当たると翅を開きました。美しい個体ですね。
   周辺にもアオイトトンボはいるので少し撮影。
  
  今日はメスの姿は見えず、オス単独個体は多かったですが・・・
  
  メスがいないかと探していましたが・・・
  
  少し影にいたこのメスは、オオアオイトトンボでした。もう水辺に出てきているんですね。
 そろそろ産卵も始めるのか・・・
  
  少し目立たないところに数頭見られました。
  
  オスもいました。前回は全くいなかったので、ここ数日で現れたのかもしれませんが、まだ
  交尾や産卵を行うという感じではなかったので、本格化するであろう1ヶ月後は彼らの産卵を
  撮影しに訪れたいと思います。
   アオイトトンボの産卵しているところは、かく乱されてしまったのか数も少なかったです。
 全部刈ってしまったという状態ではないですから、大丈夫だと思いますが、次回確認します。
  
  産卵している個体も、見えるところではこの1ペアしかいませんでした。交尾も次回に!  

  9月 25日(土)
  平日はバタバタしているので、休日は息抜きに出てしまう・・・近くのアオイトトンボ発生地に
  交尾していないかと見に行きましたが・・・
  
  アキアカネの交尾が見られました・・・確かにもうそんな時期ですね。
  
  個体数が多いアオモンイトトンボですが、交尾個体は少なかった・・・これはオス型メスとの
 交尾個体。
  
  アジアイトトンボの交尾も見られましたが、アオイトトンボは・・・
  
  オスの複眼ははっきり青くなっていて完全に成熟しています。
  またメスも・・・
  
  これはオス型メスですが、成熟しています。実際タンデム個体がいたのに飛び去ってしまい 、
 見えなくなったので、交尾とかも観察できませんでした。

  9月 20日(月・祝)
  昨年撮影できなかったコバネアオイトトンボ。数少ない発生地に行ってみました。
  
   まず見つけたのがベッコウシリアゲ(ヤマトシリアゲの夏型)です。郊外に出ることが多くなり
 彼らに出会うチャンスも多くなったということですかね・・・
  
  アオイトトンボがまず目に付きました。オスの複眼は青く成熟しています。
  
  ふと見たらガマ?の葉に産卵しています。もう産卵シーズンなんですね。ただメスの複眼は
 色づいていない感じもするので、 成熟と複眼の色はリンクしていないんですね。
  
  同じ個体ですが、水の中に生えているガマを岸から撮影するので、雌雄とも真横からの撮影は、
  葉の位置関係にもよるので難しい・・・
  
  反った葉に産んでいるため、その影響もあってきれいに真横には向いてくれない・・・
  やっとⅠ枚・・・
  
  おまけに逆光でしたから光の調整も大変でしたが、これは雌雄とも真横で偽瞳孔の形が
 なるで笑っているように見えて,良い写真になりました。
  
  アオイトトンボは、成熟したオスは胸部に粉がふいて、複眼が青いのが特徴です。
  
  メスは粉がふかない個体かオスの体色で粉がふく個体がいます。この個体は複眼が灰色っぽいので
 どちらかよくわからないですね・・・
  
  こちらは粉がふいて複眼も青いけど、産卵管があるからオス型メスです。
  
  この個体、粉はふいていないように見えるが、複眼はやや青っぽいのでオス型メスですかね?
  なかなか難しい・・・
  
  逆光ながらも、オスメスともに真横を向いてくれて良かった!
  
  ビロードハマキがいました。やや黒っぽいのでオスですね。同行した後輩は何であるかも
 向きも分からなかったので 、知っていないと何だかわからない昆虫のひとつかもです。
   さて、お目当てのコバネアオイトトンボですが・・・
  
  これが最初に見つけた個体!メスの複眼も色が濃くなっているので成熟しているようです!
  
  アオイトトンボよりやや小さいアオイトトンボですが、オスの複眼の青がコバルトブルーで魅了
 されました。見られて感動しました。
  
  その名のとおり体サイズに比べると翅が小さく見えますかね・・・でも他のトンボと比較しないと
 はっきりしませんけど、データとって和名の検証をするのではないから、どうでも良いですが・・・
  
  午後になってもオスメスとも動きはまったり気味で、このようにオス(上)メスが 同じところに
 いても反応がないので、まだ交尾などには早いのかなと思いました。
  
  胸部の緑色紋は自然光だと緑色で美しいです。
  
  オスも自然光だと、このような色になるので光が強いところだと輝いて見えます!この色合いなら
 十分成熟していそうですが、特にメスに関心を示していなかったのでもう少しですかね・・・
  また訪れたいと思います。
  夕方近くなって、活動もそろそろおしまいかと思いきや・・・
  
  シオカラトンボが交尾していました。大型でどう猛な彼らは他のトンボの脅威が少ないのか
 決まった交尾時間帯はないようです。実際、昼頃でも見られましたし 、このように夕方でも
 みられました。
  
  ギンヤンマが休んでいましたが、腹部の先から何やら出ています。糞ですかね・・・
 以前ならこのギンヤンマはオスと言い切っていましたが、オス型メスを多く見るように
 なり、 何だか自信がありません。メスではなさそうにも思えますが・・・
  で、夕方の水辺で撮影していたら、いきなり足下にギンヤンマが降り立ちました。
  
   立っている足下だったので上からの撮影になってしまいましたが、ギンヤンマ メスの単独産卵
  です。でも横から写したいと座ったらその動きで飛び立ってしまいました・・・
   とても残念なので、しゃがんでそのまま待っていたら、またやって来てくれました。
  
   それでも岸からなのでこれ以上低いところからは写せませんが、それでも初めて単独産卵を撮影
 できて嬉しいです。
  
  徐々に下がりながらも長時間産んでくれました。

  9月 19日(日)
  そろそろ夏のトンボも終わりだからと・・・公園に出かけてみました。
  
  ベニイトトンボはまだ何ペアかが産卵していたので、もう少し見られそうです。今日は横向きで
  撮影できる位置で産卵する個体が多く、ありがたい(笑)
  
  緑の植物を背景に赤いトンボが産卵しているのは 絵になるので、どうも撮影してしまいます。
  
  ベニイトトンボのオスは、いつも直立しているのかと思ったら 、クロイトトンボのような
 体制で産卵することもあるんですね。
  
  もう1ペアでも観察しましたが、この体制での産卵はあまり観察しません。同じペアでは
 ないと思いますが・・・   
  
  このオスは他のオスに反応したようで脚を拡げていました。特に脚の形態が変わっているのでは
 ないため、この行動でどのくらい威嚇とか効果があるのか分かりませんが、興味深い行動です。
  
  大きな池でギンヤンマが産卵していました。茂っていたヨシとかを思いっきり 刈っていたので
 見通しが良くなるとともに、ギンヤンマの産卵は撮影し易くなりました。
  
  少し奥に移りましたが、池周辺の木々の 緑が水面に映り、幻想的な感じになりました。しかし
 オスが2頭いるのかと思うくらいの見事なオス型のメスです。
  もう少し奥の方に行ってみました。
  
  産卵個体も多く見られました。 個体数が多かったのはクロイトトンボですが、もうさんざん撮影
 したと思うので、これぐらいにしておきます。
  
  どのイトトンボも 同じポーズで少し色が違うので、同じに見えたらすいませんが、これは
 セスジイトトンボです。オスの複眼がやや緑がかっているのと、メスの体色は黄緑っぽい
 のが特徴ですかね・・・
  
  こちらでは、ムスジイトトンボが交尾していました。 オスの複眼は青く、メスの体色は
 褐色っぽいです。セスジイトトンボ、ムスジイトトンボともに稀にオスと同じ体色のメスが
 いるそうで、どちらも見てみたいものです・・・今後の課題ですかね・・・
  
   クロイトトンボなどでは交尾は葉の上で行っていることが多いですが、このペアはメスの腹部が
 水面に接していても気にしないようでした。恐らく腹部表面には毛も多いようで、表面張力が働き
 水面が凹んでいますね。 潜水産卵する種は水を気にしないのかなとか思ってしまいます。
  
  交尾していたペアが産卵を始めました。
  
  時々オスが羽ばたきます。
  
  メスが潜り始めました。潜水産卵です。
  
  このムスジイトトンボの潜水産卵は何度か見ています。
  
  このトンボの場合はオスも結構一緒に潜ります。
  
  引きづられるように一緒に潜りました。今回は彼らが上がるまで目撃できなかったので
 どのくらい潜っていたかは分かりませんでした。
  
   昨年たくさん撮影したウチワヤンマですが、今年は個体数が少なかったのと、イトトンボに
 多くの時間を費やしていたので、産卵とかも大して撮影できませんでした。

  9月 15日(水)
  3年生も巻き込んで?供試虫採集に出かけました。
  
  やはり望遠レンズだけなので、影とかが目立ち、他の昆虫を撮影しづらいのが残念・・・
 これはクロハナムグリです。久々に見ました。
  
  ハリバエの仲間ですが、調べたらヨコジマオオハリバエのようです。卵胎生で幼虫を産むと
 記述されていますが、餌はなんでしょうかねえ・・・ヤドリバエの仲間なので、寄生者かと
 思いましたが、卵胎生だと違うのかな?   
  
  オスは草の影で鳴いていることが多いササキリですが、 このメスは目立つところにいました。
 望遠レンズであまり近寄らないことも良かったのかもしれませんね。
  
  クリの葉表にいたアオマツムシはカメラを向けたら葉裏に隠れてしまいました。望遠レンズだと
 しても気配を消さないと良い写真は撮れませんね・・・(笑)
  地上には・・・
  
  エンマコオロギが見られました。これはメスでしたが、落ち着いていたので撮影が楽でした。
  
  クワゴマダラヒトリが産卵していました。卵の上に体毛を被せていますが、丁寧な仕事ですね。
 まさにクワの葉に産卵していますが、クワ以外も食べる広食性の種です。
  
  キマダラセセリがいました。見つけると嬉しくなるセセリチョウです。
  採集地のひとつ、薄暗い果樹園なのに、イトトンボがたくさんいます。
  
  ホソミオツネントンボです。近くに池はあるので、恐らくこの場所が越冬地なのだと思います。
 冬季に訪れて撮影しようと思いますが、見つかるか・・・
  
  今は日が当たる場所にいて食事などしていますが、冬も同じようなところにいるのか、探して
 みようと思います。
  
  
   メスもいました。これで冬の楽しみが一か所増えました(笑)
  この場所にはもう1種いましたが、彼らは10月には出ていくことでしょう・・・
  
  オオアオイトトンボです。未成熟個体の越夏場所としても利用されているようです。
  
  こういう果樹園がイトトンボの生活に大きく関わっているんですね。
  
  ということで、またトンボとなり・・・
  
  ナツアカネはもう少しで成熟という感じで色づいています。
  
  水辺から離れていますが、ハグロトンボもいました。未成熟個体でもない気もしますが、いったい
 ここに潜む理由は・・・?
  
  このところ多く見るベッコウシリアゲ(ヤマトシリアゲ夏型)です。 オスの曲がった腹部が
 目立ちます。
  
  虫によってクリの実に孔があいているのか 、コクワガタがペアで集合していました。彼らが
 孔を開けたのではないと思いますが、害虫のように見えてしまいます(笑)
  
  ショウリョウバッタの大きなメス成虫が、草に上って死んでいました。糸状菌病にかかり
 草の上に上らされての死ですが、いつ見てもすごい光景です。今回はまだ死んだばかりなので
 草につかまっているだけにも見えます。
  
  こちらは症状がしっかり進んだ白きょう病だと思います。これも糸状菌ですね。

  9月 12日(日)
  大学の後輩の調査に同行して標高の高い池に行ってきました。
  
  ホソミイトトンボが羽化していました。この池では7月に体色から越冬成虫と思われる個体が産卵
 していたので、夏型成虫は現れず年1化で回っているようです。2回の観察では言い切れないので
 6月や8月も観察する必要がありますけど・・・
  
  このオスは羽化したてではないので、この体色でこのまま越冬するのだと思われます。
  やはり7月に産卵していたホソミオツネントンボも・・・
  
  やはりこの時期に羽化しているようです。平地に比べると二ヶ月ぐらい遅いですね。
  
  今日のメインはオオルリボシヤンマです。オスが数匹飛び回っていましたが、やはり撮影は
 大変・・・少しホバリングしてくれたこの個体が精一杯・・・まだまだですね・・・
  一方でメスは産卵していますが、単独でイトトンボのように植物体等に産み付けるものの
 結構敏感で移動してしまいます。その際に結構動くので大変でした。
  でも大型のトンボの産卵は迫力があって良いですね。
  
  今回で一番良いカットはこの写真でした。構図や位置取りなどかなり満足でしたが、残念ながら
 前にイグサが2本生えているので・・・・またの機会に頑張ります(笑)
  他の写真は遮るものはないが・・・
  
  このように池の岸の土壌やら植物遺体とかにも産んでいます。真横から撮れれば良いが・・・
  
  苔むしたところにとまっていますが、産んでいるのは浮いている葉ですかね?
  
  かと思えば水中に没している倒木に産んだりもしています。
  朽ちて柔らかくなっているのか、ここが気に入ったらしく・・・
  
  腹部が完全に没しているなどイトトンボの潜水産卵に近いような状態でも産卵していました。
 水面が白く反射しているので良い写真ではないですが・・・
  
  もう少し水面近くから撮影できれば 良いのですが、やや高い位置からの撮影だったので、これが
  限界でした。
  
  この水没した木もお気に入りのようで何度か来ていました。
  苔むした木の上に産卵するよう仕向け、とうとう登ったのに私が動いたら逃げてしまい・・・
     
  残念ですが・・・このぐらいでした・・・またの機会を・・・
   調査もあったりしたので、他の昆虫を・・・でも曇りで少なかった・・・
  
  標高の高いところにいるマルハナバチで、ミヤママルハナバチだそうです。マルハナバチは
 知ってる人と来ないと分かりませんね・・・
  
  こちらはナガマルハナバチ、長い口吻を持っていることからこの名がありますが、ちょうど
 トリカブトの花に来ているところを撮影できました。長い口吻で蜜腺が奥にある花でも吸蜜
 できるという適応をしています。
  山小屋?の方とお話ししているときにいたフキバッタです。成虫でもこんな翅なので移動
 能力は限定されます。
  
  彼らが翅を退化させた要因は何だったのでしょうね・・・

  9月 11日(土)
  昼間に少し出て撮影・・・
  
  ベニイトトンボはまだ産卵中でした。人が多いので奥の方にいますが、見られると嬉しい。
  
  交尾個体はいませんでしたが、産卵しているペアはいました。
  
  近くに来たけど、こちら向きで、私が動くと逃げると思ったので撮影しました。
  
  ムスジイトトンボは、毎回多い水草の茂るこの場所にいて産卵していました。
  単独産卵している個体がいるので撮影すると・・・
  
  昨年は産卵する個体を撮影する機会がなかったアジアイトトンボですが、今年は観察して
 いると、遭遇することも多く、撮影もできて嬉しいです。
  
   クロイトトンボの交尾や産卵は、あちらこちらで撮影していますが、毎回撮影してしまいます。
 これは横から撮影できて嬉しい。

  9月 10日(金)
  出かけたついでに、アジアイトトンボの産卵を撮影したくて池に寄ってみました。
  
  アオイトトンボもすっかり成熟しています。水辺に戻ってきたということは産卵とかも見られるのかも
 と思いましたが、どの個体もまったりしていました。
  
  でもメスを見たら・・・まだ眼が灰色でした。成熟にはもう少しみたいですね。
  お目当てのアジアイトトンボは・・・
  
  交尾中の個体もいましたが、産卵している子もいました。  
  
  少し影になったところで生きた植物の茎に産む個体。このあと移動して・・・
  
  そのまま潜水産卵になりました。5分くらい潜っていましたが、浮き上がるときに
 スムーズに水面からそのまま飛び立ったので 、美しいものを見た気持ちになりました。
 「ノースプラッシュで飛び込む、の逆」というんですか?トンボが水中から浮き上がった
  時に水面が乱れず、そのまま水面上へ飛び出す感じ ・・・ムスジイトトンボなどは、
  水中から浮かび上がって、水面で少し間があってから飛び上がったので、それとは
  違う次元の一連の行動でした。
  生きた植物でないものに産卵する個体もいました。
  
  水面に浮いている枯れた葉に産卵している個体もいます。良い感じで撮影できたものの、これも
 奥の方だったので生えている草が邪魔になっています。
  
  また完全に浮いて流れているような葉にも産卵していました。個体によって生きた植物に産むとか
 選好性があるのか、場当たり的なのか興味があります。
  
  枯れた葉が密集している場所があって 、それを隠すような構造物があったので、構造物の影から
 産卵する個体を警戒されずに撮影することができました。
  
   アオモンイトトンボより、前傾姿勢で産卵するときが多いです。やっとアジアイトトンボの産卵を
 横からという感じで撮影できました。
 
  9月 4〜7日(土〜火)
  遠出したので、合間を見てトンボ撮影・・・
  
  モノサシトンボはいつ見ても美しいです・・・
  
  湿地に降りたらハンミョウがいました。 ナミハンミョウは乾いたところにいるイメージですが、
 湿地にもいるんですね。
  
  しばらく少し立ち上がったポーズで静止していました。ハンミョウの写真もいろいろ撮影
  したいものです。
  
  この場所はキイトトンボがよく産卵していますが、今回も見られました。他の場所で見たとき
  よりは 開放的な場所で産んでくれるので嬉しい。
  
  これが一番良い感じに撮影できました。
  
  湿地から出たらモノサシトンボのメスがいましたが、このメスは今まで見たより青みがかっていて
 オス型メスのように思えました。でもこの配色の個体も普通にいるようですね。
  
  リュウキュウベニイトトンボです。緑色の眼が印象的です。  
  
   交尾は見られましたが産卵は見なかったので、再び訪ねました。
  
  今回は、池の少し奥の方でしたが、しっかり産卵していました。 撮影できて嬉しい。
  
  4ペアが産んでいました。
  
  1ペアだけベニイトトンボがいました。やはり色合いが少し異なります。
  
  このペアはオスメスとも複眼の緑が鮮やかですね。
  
  遠くてしかも向きも良くないですが、3ペアが近いところに集まっていました。また来年には
 このような産卵できれいな写真が撮りたいものです。
  
  真横から撮れる機会が多く良い撮影となりました。
  
  アオビタイトンボもいましたが、個体数は減っているように思いました。今度はじっくり撮影したい。
   アオモンイトトンボが多く産卵する場所に行ってみました。
  
  数は多くなかったものの数匹は産卵しており、やはり千葉の状態とは違います。地域変異なのか
 何とも不思議な気持ちです。
  
  良いポイントで真横からも撮せるのでありがたいです。
  
  水面が乱反射していますが、鏡のようになるので、構図としては気に入っています。
  
  この角度だと水面は、はっきりと鏡のように写っています・・・
  他の場所ですが、セスジイトトンボがいました。
  
  溜池のような場所ですが、ここではセスジしか見ませんでした。
  
  池のまわりの草にはメスがいました。もう繁殖時間は終わったようでした。
  
  比較的交尾や産卵の時間帯が長い クロイトトンボはまだ産卵とかも観察できました。
  
  現在分布拡大中のベニトンボですが、 ここは既に分布しているところとは言え、昨年と個体数は
 変化無しという感じですかね・・・
  
  ここでもクロイトトンボは産卵中。二つ上の写真はメス型?配色ですが、こちらはオス型メスですね。
  
   アオモンイトトンボが、明らかに自分より大きなイトトンボの羽化直後個体を捕食していました。
  オオイトトンボのオスかな?と思いますが、はっきりは分かりません。
  
  同じ場所にオオイトトンボのメスと思われる個体がいたから、上の写真で餌食になっているのは
 オオイトトンボかな? 思ったのですが、 このメスにしても肩黒条中に淡色線がないからの判断で
 (眼後紋も大きい)、断定はできません・・・

  アオモンイトトンボは、やはり何個体も産卵していて、 撮っていて楽しいです。
  
  水中にある根に産卵しているのが分かります。
  オス型メスはいませんでしたが、ようやく1個体見つけました。
  
  やはり2型がいると嬉しいです。
  
  途中で飛び立ったと思うと、コバエのようなものを捕まえて食べながら産卵(笑)産卵という
  一大イベントを食事しながら という例をあまり知らないので紹介します。   

  8月 29日(日)
  千葉県の元高校の先生方(退職された方と研究室の卒業生で再雇用の方)と一緒に昆虫撮影会。
  同じベクトルを持った人達と話していると本当に楽しいです。
  
  合流前に水辺でトンボ撮影(笑)アオモンイトトンボのオス型メスとの交尾
  
  アジアイトトンボも交尾していました。両種とも交尾時間が数時間に及ぶので撮影機会は
 多いトンボです。
  
   この場所で継続して観察されている先生方なので、いろいろな場所をご存じです。
  アカボシゴマダラの幼虫がいました。終齢幼虫が数多くいたようで、
  エノキの葉がだいぶなくなっています。
  
  蛹もありました。他の幼虫がこの蛹を支えている葉柄などを食べたために、かろうじて
 ぶら下がっている感じですが、 羽化時は大丈夫なのか気になります・・・
  
  イチモンジセセリが葉の上で鳥の糞を(恐らく自分の排泄物をかけて吸い戻している)吸って
  いました。 ミネラルの吸収だと思うのですが、こういう光景、たまに見るもののチョウがこんな事
  しているとは、あまり知られていないかもですね・・・
  
  カラムシにいたフクラスズメの幼虫、近づくと体を揺らして威嚇とかもしていました。
  
  アリのように見えるかもしれませんが、アリではないです。ホソヘリカメムシの幼虫です。
 アリは蟻酸を持っているので、多くの動物にとって美味しくないから アリに擬態する昆虫は
 いるものの、カメムシも臭い匂い出すので擬態する意味は?とか思ってしまいます。一方で
 このアリのような形態は、速く動くのに適しているという考えもあるようで 、実際この幼虫も
 素早く移動していました。両方の効果があってのこの形態かもしれませんね。
  
  オジロアシナガゾウムシがペアになっていました。ちょっと位置が悪くこれが精一杯ですね。
 これ以上葉をずらしたりするとたぶん落下してしまうと思うので・・・
  
  ヤブガラシの花で待ち伏せしているアズチグモだと思います。体色や斑紋にはいろいろ変異が
  あるようです。
  望遠レンズだと撮りにくい昆虫も多く、ピント合っていない写真も多く、カメラを2台持って
 いく必要がありますね・・・ということで短い時間でしたが他の昆虫も楽しみました。
  解散して・・・水辺に行き、 アジアイトトンボの産卵を狙ってみましたが・・・
  
  ショウジョウトンボがいました。道行く人が「あ、赤とんぼ!こんなに赤いの初めて見た」
 とか言っているのが聞こえましたが、ショウジョウトンボはアカネトンボの仲間ではないものの
 いちいち訂正するのも変なので、質問されたら答えるつもりでしたが、もちろんそんな質問も
 なく・・・
  
  シオカラトンボが交尾していましたが、逃げて水面上の植物遺体に降り立ったので
 あまり良いカットになりませんでした。
  
  午後に入っても、まだ交尾をしていたアジアイトトンボ。
  
  午後になってアオモンイトトンボの産卵が見られました。でも産卵していたのはこのオス型
 メス 1頭 だけでした。やはり多くのメスが集まって産むような光景は見られず、この辺りでは
 ひっそりと産むような状態なのかもしれません・・・
   アジアイトトンボが目の前で交尾を解いたのでメスがそのまま産卵しないかと、少し観察
 していたら・・・
  
  少し奥に入った植物の茎の根元に産卵し始めました。この個体は移動してもこのような
 ところに産卵していたので、習性かな・・・
  
  警戒心が強く、多くの草が生えている中の方でしか産卵しませんでした。

  8月 27日(金)
  大学の後輩と昆虫観察に出かけました。
  
  やはり美しい!アマゴイルリトンボです。分布域が限られているので、見られると感動します。
  もうシーズン後半ですが、まだまだそれなりに見られました。
  
  濃いブルーの眼が印象的です。
  
  この池のまわりにいたトンボ、マユタテアカネも多かったですが、交尾個体も見られました。
  
  飛び回っていたオニヤンマが突然近くにとまってくれました!撮影できて嬉しい!
  オオルリボシヤンマも飛んでいましたが撮影できず・・・しかし水面を見たら メスが産卵!
  
  やはり大型のトンボの産卵は迫力があります。
  
  しかし背景と似た色をしていて、大きい割には目立ちません。
  
  背景に溶け込むと言えば、このベニシタバ?も翅表は 樹皮そっくりですが、少し近づくと
 逃げてしまいます。十分隠れていると思うのに、意外に臆病なんですね。でも敏感に反応する
 方が生き残る率が高いのだと思います。
  
  ゼフがいましたが 、 翅は開いてくれませんでした。恐らくオオミドリシジミだと思います。
  
  ミドリヒョウモンが交尾していました。チョウも 久々に何種か撮影できて良かったです。
  
  ヤマトシリアゲ(ベッコウシリアゲ)ですかね?夏型の黄色の個体は美しいですね。別種にされて
 いたのも分かる気がします。飼育して環境条件と色彩変異など調べてみたいものです。
  
  小さなサナエトンボがいましたが、調べたらオジロサナエでした。サナエトンボは似たものが多い
 ですが、 詳しくなりたいものです。
  
  アマゴイルリトンボを見かけると、つい撮影してしまいます。
  
  オスは何頭か撮影したので、メスがいないかなと思ったら・・・
  
  見つけることができました。でもオスがそばに来ても知らん顔なので交尾や産卵は終わったみたい。
 せめて産卵しているところを探し出したいものです。来シーズンの目標ですね。
  
  メスは青くないものの、薄いグリーンでこれもまた美しい!
  モノサシトンボもいましたが、メスが目立ちました。
  
  
  彼らも産卵時間は終わったようで、次は早朝に観察して撮影したいものです。
  水面で見ることが多いクロイトトンボが、遊歩道脇にいましたが、 近くに小さな水辺もあったので
 そこで活動しているようです。
  
  
  こちらはクロイトトンボのオス型メスのようです。水面以外では初めて撮影したかも・・・
  少し移動して、もう1種のトンボ観察へ
  
  マダラナニワトンボです!見られて感動しました。思ったより小さく黒みが強かったです。 
  
  このトンボも分布域が限られ、しかも少なくなっているようで、貴重なトンボです。
  こちらでも他のトンボとか探してみました。
  
  アオイトトンボがいました。もうすっかり成熟しています。
  
  水辺に来ていますので、そろそろ産卵の季節に入るのでしょう。
  
  マダラナニワトンボ、他の場所にもいましたが、良い写真にならず・・・
  
  夕陽がきつくてかなりの逆光でしたね・・・
  
  オオツノトンボが休んでいました。 トンボという名が付いていますが、アミメカゲロウ目の昆虫で
 蛹を経る完全変態をしますので トンボとはずいぶん違います。ツノトンボの名前の由来である角(触角)
 がかなり長いこともトンボとは全く違う特徴ですね。
  
   湿原にはキイトトンボがいました。繁殖行動が終わっている時間帯だからまったりしていました。
  
  メスもいましたが、やはりまったりしていました。
  
  モノサシトンボのメスがいました。
  
  オスもいましたが、薄暗いところで見たら青みが強く、遠目にはアマゴイルリトンボ?とか思って
  しまいましたが、写真にしたらそんなでもないですかね・・・
  
  最初にマダラナニワトンボを見た場所に戻ったら、まだいたので撮影(笑)
  
  チョウのように見えますが、イカリモンガというガの仲間です。久しぶりに見ました。またようやく
 ちゃんとした写真が撮影できて嬉しいです。
  
  綺麗な色合いのクモがいましたが、大きなクモなのに図鑑には該当するようなのがいないので
 もう少し調べます。早朝から夕方まで観察して有意義な1日でした。

  8月 25日(水)
  筑波で供試虫採集してきました。いろいろ忙しく午前だけだったので天気も良くなかったが、何とか
 なりました。私はあまり採集せずもっぱら写真撮影・・・
  
  トリバガがいましたが、やはり種名は難しい・・・ブドウトリバかな・・・
  
  オオカマキリと思われる幼虫がいました。だいぶ大きくなってきました。
  
  ハラビロカマキリも見られました。
  
  これはツユムシの幼虫ですかね?
  
  これはシモフリスズメですね。白いすじがある個体とか色彩変異も大きいです。
  
  これはホソバスズメの幼虫ですね。スズメガの幼虫は大きいので迫力があります。
  
  ルリタテハがいました。光の当たり方で構造色がはっきり出ますね。
  
  キマダラセセリです。こうして翅を開いてくれると美しいですね!
  
  トックリバチの巣。もう入口がふさがれているので 中には餌のガの幼虫とハチの幼虫(と寄生者?)
 がいるはずです。興味深いので持って帰りたくなりましたが、我慢しました(笑)
  
  コブシの実にヘリカメムシがいました。ミナミトゲヘリカメムシかな?
  
  最後にトンボもいたので・・・ ノシメトンボです。
  
  アジアイトトンボのメスですね。
  
  現地で生態写真は撮れませんでしたが、戻ってきたら持ち物に入っていました!
 外のクリの樹に置いて撮影・・・
  
  
  クリシギゾウムシです!!初めて見つけて撮影できましたが、今度は野生の姿を
 撮影したいです!

  8月 24日(火)
  圃場に行ったのでついでにエゴノキを見ました。今年は悲しいことにエゴヒゲナガゾウムシの発生が
  ほとんどなかったので、エゴノキを見る習慣もなかったのですが・・・
  葉の上で休んでいる昆虫がいました・・・
  
  アオドウガネはエゴノキの葉も食べるのかな?あまり食べなさそうなので、ただ休んでいるだけか・・・
  
  モンクロシャチホコもいました。幼虫はサクラを食べるので、このモンクロシャチホコは単に
 休んでいるだけですね。成虫がいたということはもう少しで桜に幼虫が現れるので、試験をしないと
 なりません・・・これから注意しないと・・・

  8月 23日(月)
  卒業生との昆虫撮影会?を企画したので、休みを取ったのに、朝は悪天候で延期になりました。
 でも休みを取っていたから・・・夕方、近くの池に・・・
  
  今年も撮影できました。ギンヤンマの産卵!昨年は朝でしたが、今回は夕方近く 。こういう大型の
  トンボは 交尾や産卵の時間は厳格ではないんですね。
  
  浮葉植物上にいて産卵していると 遠目では色が紛れて隠蔽されます。
   アジアイトトンボの産卵を撮影したかったのですが、もう遅いのかちょっとだけ産卵のポーズをして
 立ち去る個体を目撃しただけでした(写真なし)
  
  ある区域だけアジアイトトンボしかいなかったので、次は昼頃行ってみようかな・・・
  
  アオモンイトトンボよりか弱い感じで、よく見られるイトトンボの中でも、気に入っていますが
 産卵の写真がイマイチなので 何とか撮影したい。
  
  今回はどのメスも餌を探すなどしていたので、産卵時間ではなかったようですが、もっと早いのだと
 思いますが、じっくり観察しないと分かりませんね。
  
  腹部先端をクリーニングしていたので、もう産卵は終わったのだ、という判断しましたが・・・
  
  次回の観察が楽しみです。

  8月 22日(日)
  背中にできた粉瘤を切除したので少し安静にしていましたが、後輩に誘われ公園でトンボ撮り。
  
  「トンボ撮り」といいつつ、今回嬉しかった1枚は このアシナガモモブトスカシバ(笑)スカシバ
 という名のとおり翅が透明ですが、蛾の仲間です。また毛の束に覆われたように見える 後脚を目立た
 せるようにヒラヒラさせながら水辺のミソハギの花から花へと吸蜜する姿はハチのような動きでした。
 腹部の縞模様などもそうですが、形態もハチに見えなくもなく、さらに行動的にもハチに擬態している
 ようです。 幼虫は水辺のゴキヅルというウリ科植物の茎に虫コブを作るそうなので、次回探そうかと
 思います。
  
  ベニイトトンボの発生地へ。今回も交尾が観察できました。 この遠くにいたペアしか見られません
 でしたが、前回撮影できたことであまり執着しませんでした。
  
  産卵は4組ほど観察できました。足場が悪く真横からに近い位置では撮影できませんでした。
  
  でもいつ撮影しても緑の中に赤いトンボは絵になりますね。
  
  昨年ほどではないのが気になりますが、ウチワヤンマはそれなりにいます。交尾したまま飛翔して
  いるので 撮影は難しいですが、とまってくれることもあるので、ヒシとかの多い場所で待っていたら
  
  1ペアが降り立ってくれました。嬉しい。 その後交尾を解いて、メスが産卵し始めました。
  
  このメスはあまり高く上がらず枯れたヒシに産み付けたので、今回初めて産卵しているメスから粘着
 物質の糸が伸びている産卵シーンを撮影できました。今回はこの1枚ぐらいだったので また撮影したい
 ものです。
  昨年はたくさんいたチョウトンボですが、今回はほとんどみられず・・・台風とかの影響なのか
 気になります。で、今回は撮影できず・・・
  
  イトトンボの多い場所に行ったらムスジイトトンボが交尾していました。彼らの交尾は撮影できて
 いなかったので大変嬉しいです。
  
  産卵している個体も見られました。
  
  ブルーの眼が美しいトンボなのでついつい撮影してしまいます。
  
  撮影しているときは気が付かなかったのですが、これはセスジイトトンボです。オスもメスも
 ムスジイトトンボより緑色がかっていますね。
  
  そこへいきなりムスジイトトンボのメスが単独で現れセスジイトトンボのメスにつかまって産卵し
  始めました! こんな事があるんですね。もちろんペアは迷惑がり、逃げてしまい、ムスジのメスも
 移動しましたが、そこでオスに見つかったので、交尾に至りました。
  
  移精は違うところでしたので撮影できず・・・でも交尾個体は撮影できました。
  
  セスジイトトンボのペアは遠くに行ってしまったようで、その後はムスジのペアだけでした。
 今から考えると1ペアだけ妙に遠いところを行き来していたのでそれがセスジイトトンボだったような 
 気がします。
  
  彼らは浮葉植物よりも、このマツモのような水草が水面に浮いてきたものを好むようでした。
  
  オスが飛びながらというペアもいたので、高速でシャッターを切りますが翅は止まりません・・・
  
  しばらくして水面に着水するところです。
  シオカラトンボのペアが見られました。
  
  これまでは草むらでの撮影が多かったので、はっきり写って嬉しい。
  
  その後、スイレンの葉の上に移りました。 ここも邪魔なものはないのでありがたい。
  
  林床にコノシメトンボがいました。メスは眉状の斑紋が目立ちますね。
  最後は、コガタスズメバチ
  
  幼虫の餌のために アブラゼミの死骸から肉をそぎ取っていました。   

  8月 21日(土)
  クリ園に行く機会があって、本来の目的の虫以外にどうしても見たかったのがクリシギゾウムシでした。
 でもいつも見つからず、今回もダメでしたが、なんと持ち帰ったトートバッグから出てきました。
  
  野生の状態では撮影できなかったので、大学のクリに付けて撮影したものですが、 それでも大変
 嬉しいです。
  
   次回はクリ園で見つけたいものです。

  8月 19日(木)
  ようやく晴れました。共同研究機関の人達とともにで供試虫採集。でもカメラも持って撮影を・・・
  ヒグラシがいました。
  
  腹部にセミヤドリガの幼虫が何頭かついています。 皆大きくなったら行動に制約がでそうです。
 でもこの蛾はセミを殺すことなく寄生しているそうなので、偏利ではあっても紳士的です(笑)
  ここは水辺に隣接しているので・・・・トンボも休んでいるかなと思ったら・・・
  
  カトリヤンマが休んでいました。夕方活動するので今は樹木にぶら下がっていますが、このような
 光景を初めて見たので感動です。
  
  メスですが、まだ尾毛が残っているので、恐らく 産卵経験がない個体ですね。こうして
 ぶら下がっている個体を撮影する機会を求めたくなります(笑)
  カトリヤンマはこのあと生殖活動に入りますが、もう少し経ってから活動する種もいました。
  
  オオアオイトトンボです。水辺に出てくるのは早くても10月後半だと思うので 、まだ休んでいて
 栄養補給中といったところですね。
  さらに長い間休止する種もいました。   
  
  ホソミオツネントンボの羽化成虫が結構見られました。彼らが活動するのは来春ですから、この地で?
 しばらく過ごすのだと思いますが、ここで冬越しするのなら、12月とかに訪れて観察したいです。
  まだ気温も高いので茶色のトンボは少し違和感があります(笑)。少し暗いところにいるのは、
  外敵から隠れるためですかね・・・とまるのも必ず枝です。また彼らは翅を片側にまとめてとまることが
 今回の観察でわかりました。そういう習性なんですね。   
  
  同じ様な場所に集まっています。オスとメス(上)が仲良くとまっていました。
  
  この場所のあちらこちらに見られたので、冬に観察するのが楽しみです。
  
  アブラゼミも盛んに鳴いていました。
  
  近くに田んぼや川はあるので、この林床で休んでいるのだと思いますが、ハグロトンボです。
 今年は彼らの繁殖行動を全く見ていないので、朝とかに観察しないと・・・
  
  シャッター押した途端に飛んだのでややピントは甘いものの飛翔の瞬間を撮影できました。
 とまっていたときの写真を見たら葉の上に2頭のアリがいましたが、この写真では葉の上は
 1頭しかいなくて、飛んでいるハグロトンボの後脚にしがみついている姿が確認できます。
 まさに前脚だけでしがみついている感じで、トンボは驚いて飛んだのでしょうけど、アリの方も
 まさかの飛行で驚いているように感じます(笑)
  
  腹部の緑色が輝くように撮影するのは、露出をややオーバーで撮影しますが、葉の色とかが
 不自然ぽいので難しいところです。もっと練習?します。
  
   翅を開くポーズも良い感じですが、露出が難しい・・・
  
  ナス科ではなさそうな植物にホオズキカメムシがいました。ヒルガオ科の植物にも寄生するようなので
 意外に寄主範囲が広いことを知りました。
  
  いろいろなトンボが休んでいて、ついつい撮影してしまいます・・・ナツアカネが成熟してきています。
 これはオスですね。 胸部がまだ赤くないですね・・・
  
   メスもいました。もう少し成熟が進み、オスも真赤になってきたら、夏も終わりですね・・・
  
   シオカラトンボはオスも飛び回っていましたが、せわしなかったのであとでと思っていたら
 撮り損ねました。メスも警戒心は強かったですが、一応横から撮影できました。でも水辺での撮影が
 良いですね・・・
     
  ノシメトンボもいました。メスですが、まだ複眼の色は明るいですね。
  
  オスもいました。この個体はだいぶ成熟しているように見えます。
  
   コミスジが休んでいました。光の加減によって緑色に光るのが面白いですね。
  
   ウラギンシジミは花には来ないで、腐果や獣糞等で見られるようですが、こうして樹液にもやって
  くるんですね。
  

  8月 16日(月)
  いつまでも天気が悪いですが、雨ではなかったので供試虫の採集に!虫を探しながらも、被写体と
 なる昆虫を探します・・・
  
  晴天を待っていたら活動できない・・・ということなのか、ヒメジャノメが交尾していました。
 ストロボが当たったらメスが少し翅を開いたりして、やはり太陽を待っているような印象を受けました。
  
  クリ園にいたモモノゴマダラノメイガ、幼虫はモモやクリの実を食しますが、昨年はモモ園、今年は
 クリ園にいました。果樹の害虫というのに相応しい発見頻度ですね。
  
  印象に残ったクモ2種、まずは卵嚢を抱えた 大きなコモリグモ?とか思いましたが、大きいので
 恐らくコアシダカグモだと思われます。 クモは難しい・・・
  
  休んでいるこのクモも 脚が長くこれまで見たことがない雰囲気・・・図鑑で調べたらどうも
 コアシダカグモのオスのようですね。アシダカグモのオスにも見えますが、これだけではなんとも
 決定打に乏しいので・・・でも大きなクモの雌雄が、見られて嬉しい。

  今回は水辺に行かないので撮影予定はなかったが、まわりにいると、やはり写してしまう・・・
  
   ノシメトンボです。だいぶ色づいてきて成熟してきました。
  
  ナツアカネも色づいてきましたが、まだまだ赤くなるので、成熟にはもう少し 時間がかかる感じ
 ですね。
  
  水辺から 離れた林の中なのにアジアイトトンボのメスがいました。彼らは水辺から離れて移動する
 ようなので、移動距離とか生態を調べてみたいものです。ちょっと難しいかな・・・
  ということで今日もトンボを撮影してしまった(笑)
  クワの木を見たら・・・
  
  キボシカミキリがいました。堂々と葉の上にいるので写真が撮りやすかったです(笑)
  
  同じ個体ですが、反対側から・・・逃げなかったので良い感じに撮影ができました。

  さて、今日のメインの昆虫となったのは、 以前から撮影したかったこのアカハネナガウンカです。
  
  珍しい昆虫ではないものの、これまで撮影することができず、かといってこの昆虫だけを狙って
 いたのではないから、出かけても探すことはせず・・・つまり偶然の出会いがなかったからです。
 今回葉の上にいたのを見つけて感激!早速撮影してみましたが、望遠しかなく近寄れないので正面から
 撮影したかったものの、なかなかそうならず・・・
  
  飛んで逃げてしまったので、野外での正面の撮影は諦めました・・・でもこの眼が漫画的でいい!
  
  室内撮影ですが、こうして正面から撮影すると偽瞳孔が寄り眼になります(笑)これを撮影したかった
 ので、 気にしつつも撮影できなかったこの虫を、とうとう撮影できて感激です!
  
  カマキリの脱皮殻があり、近くを見たらオオカマキリがいました。まだ翅が白っぽく脱皮したばかり
 だと分かります。雨続きで脱皮もようやくできたのではないか、と思います。

  8月 5日(木)
  「昆虫教室」の下見でしたが、木を蹴ったらノコギリクワガタが落ちてきたりして大変良かったです。
 当日はもう少し昆虫を呼ぼうとトラップを仕掛けてくれるようなので期待したいです。
  
  伐採した貯木置き場にトゲナナフシが いました。位置的に難しかったが見てみたら、背面の刺が
 綺麗に写っていました。でもナナフシの仲間は木の葉を食べているのですが、このトゲナナフシ、
 木の幹などにいるのを見ることが多いです。夜行性なのか?いつか摂食時の写真を撮影しなくては!

  
  林の中にトンボがとまっていました。学内に多いコノシメトンボですが、未成熟時はこのように
 水辺から離れた林内で餌を採っているようです。9月にはもっと赤くなります。

  7月 31日〜8月2日(土〜火)
  少し出かけました。時間もできたので水辺にも・・・。
  
  ニホンカワトンボがいました。やや暗いところにいたので、背景が暗いですが・・・
  
  こちらは明るいところにいましたが、目で見たほど明るく光りません。
  
  メスもいました。大きなジョウカイボンらしき甲虫を捕らえ、バリバリと食べていました。こんな
 大きなしかも硬い餌も気にせず食べるんですね。
  
  セマダラコガネです。目立つところで休んでいたので・・・
  
  少し奥まった水源に行ったところ 、ミヤマカワトンボがいました。日射しの中だと腹部が美しく
 輝くオスですが、木陰で休んでいたこの個体はあまり輝かず、残念。
  
  目立つ場所で休んでいる個体はメスが多かったです。メスの方が輝きは少ないので、写真もあまり
 光った感じにならず・・・
  
  生殖行動は全く見られなかったので、もっと朝早くなのかもしれません。潜水産卵でⅠ時間も潜った
 記録もあるようなので、見てみたいが、ハウジングがないと撮影は難しいですね。
  
  均翅亜目(イトトンボ亜目) 最大種なので存在感がありました。今度は交尾とか産卵を観察して
  みたいものです。
  
  ウスバキトンボが群れ飛んでいました。もっとすごい数だったのですが、写真にすると、うーん・・・
 人の眼が偉大だという証拠ですけど、もう少し群れ飛ぶのが分かるように撮影したいものです。
  
  こうしてアブラゼミも横から撮ると良い感じに思えますが、背面からの方が良いですかね・・・
  
  ミヤマアカネがいました。結構色づいています。
  
  夕方でしたがアオモンイトトンボが産卵していました。出かけるとアオモンイトトンボの産卵に
 比較的簡単に遭遇できるのはなぜでしょうかねえ・・・
  
  キイトトンボもここでは比較的開けた場所で産卵してくれたので、撮影は比較的スムーズに行え
 ました。でも真横からとなると難しかった・・・またの機会に!
  
  この位置でもう少し横からだと良かったけど、少し動いたら逃げました。 敏感なようです。
  
  今回見かけたメスは、緑色タイプでした。 腹部の黄色みが強い個体での産卵も撮影したい。
  
  この個体は やや黄色みがあったので撮影しましたが、前の草が邪魔して残念・・・
  
  また撮影しに来たいです。
  
  ふと横を見たら、いました!ハッチョウトンボの未成熟個体です。副性器があるからオスのようです。
 複眼も白いぐらいですね!
  
  成熟したオスもいました。間近で見られて感動しました。
  メスがいないかと探したら・・・
  
  ハッチョウトンボはメスの色合いも素敵ですね。彼らの生殖行動は午前中のようなので、来シーズン
 は撮影したいです。
  
  オスは数匹いました。鮮やかな赤色が映えます。でも外敵にも見つかりやすい気も・・・
  
  オスは何頭かいましたがメスは1頭だけでした。狭いところですが湿地に奥までは入りませんから
 もっと多いと思います。いつまでも大事にしたい生息地でした。
  
  キイトトンボは、また産卵や交尾を撮影できると思うので、楽しみにしています。
  
  リュウキュウベニイトトンボが発生している池に行きました。やはりベニイトトンボとは色合いが
 結構違いますね。複眼の緑色が美しいです。
  
  連結している個体がいないかと探したら、1ペア見つけました。 でもタンデムになっている
 だけで、移精や交尾に進みませんでした。   
  
  しばらく見ていましたが、すぐに行動を移さないのは何か理由があるんでしょうかね・・・それとも
 もう産卵とか済んだ個体? それはなさそうですが気になります。  
  
  しばらく経ってまた見に来たら交尾していました。タンデムから交尾まで少し時間がかかるようで
 (このペアしか観察していませんが)、連続観察すれば良かったと後悔・・・
  
  でも他にメスがいないようで、オスばかりでした。そこで池の反対側に行ってみることにしました。
  
  他にいたのは、たくさんのチョウトンボと多くはなかったけどこのアオビタイトンボでした。交尾も
 見られたのですが、茂みに入ってしまい撮影できず・・・
  
  さて、 場所を変えたのが大正解で・・・
  反対側にはペアが多く、相次いで交尾するところでした。 最初に見たペアが移精して交尾しました。
  
  移精の写真が撮れて嬉しかったが、やや角度が悪く、動いて逃げたら困ると思っていたら、奥に
 もう1ペアがいて移精を始めました。
  
  ベニイトトンボに続いてリュウキュウベニイトトンボの移精も真横から撮影できて感動。移精に
 かかった時間は、ベニイトトンボ同様1分間でした。
  その後交尾しました。
  
   やはり彼らの交尾行動は朝なんですね。ベニイトトンボは昼だったので、時間のずれはあるようです。
 その後、用事があったので産卵行動を確認できませんでした。交尾後すぐに産卵するかと思ったら、
 そうでもなさそうで、少し経ってからする感じでした。また刺激に敏感で私が移動すると逃げてしまった
 ので、交尾から産卵については、また次回観察してみます。
  
  チョウトンボはたくさんいましたが、池の中央付近にいたので撮影チャンスは少なかったのですが、
 たまに岸近くで休む個体もいたので、撮影しました。
  交尾の撮影を次の目標にします。
  
  出かけるとアオモンイトトンボの撮影が見られる、というジンクスは今年も健在? 水かさが増していて
 長靴では入れなかったのでやや上方からの撮影となってしまった。
  
  このメスは、胸部から腹部前方が橙色 を呈しているので、色だけだと未成熟個体ですが、以前交尾を
 しているのを撮影したので、産卵はするのだろうか、と思っていました。 この程度の体色なら、産卵も
 することが分かったので、体色とは違って?成熟しているのですね。
  
  同じ個体ですが、撮影できて嬉しい。
  
  これは褐色になる前段階の、緑色を呈している個体です。
  
  これは褐色に近くなってきている個体ですね。
  アオモンイトトンボの産卵、何度見ても興味深いです。また観察します。
  
  この時間、オスはメスにちょっかい出すわけではなく、周辺で休んで?います。
  
  他にはクロイトトンボもいましたが、個体数が少なく繁殖行動は見られなかった。
  
  遠くの樹に大きな蜻蛉がとまったので写してみたらコオニヤンマでした。近づいたら逃げたので
 もっと拡大できず残念・・・
  
  少し奥に行ったら、こちらの方が水に入って撮影できるポイントになっていました。 でも今回は
 橙色個体の産卵が写せたので、こちらでなくても良かったのかもしれませんが・・・

  7月 25日(日)
  天気が良かったので、せっかくだからと公園に行ってみました。
  
  昨日ちゃんと撮れなかったので、チョウトンボがいると嬉しい。 でもすごく光が反射しているような
 写真にはならないなあ・・・
  チョウトンボの翅の黒紋には 変異があることが分かります。これは前翅先端に黒紋があり、後翅が
  全部黒い個体です。
  
  前翅先端は黒紋がなく、後翅先端が少し抜けているタイプ。
  
  後翅の透明部が少し大きい個体。変異はもっと多いでしょうけど、次の機会に探してみます・・・
  
  飛び回っていることが多いコシアキトンボが休んでいました。動きが速いトンボの産卵や飛翔は
 カメラの設定とかから訓練しないと難しいですね・・・ こうして休んでくれていると嬉しい(笑)
  
  飛んでいるときは見慣れないトンボだ、と思ったのですが、 写してみたらまだ粉を吹く前のシオカラ
 トンボのようですね。トンボは色の変化も面白い。
  
  これはショウジョウトンボですね。彼らも交尾時間とか短いので撮影できませんね・・・
  
  多く見られるようになってきたウチワヤンマですが、今年は交尾や産卵を撮影したいものです。
  
  アカボシゴマダラの夏型がいました。ややオーバー露出気味ですが、綺麗な個体でした。
  
  ウチワヤンマの交尾個体が来て、目の前で連結を解き、メスが産卵を始めたのですが、何回か
 腹部を打ち付けたあとだったのに糸が写っていない・・・周囲に人も多く、その後飛んで行って
 しまったので 次の機会に!
  
  存在感があるので、ついつい撮影してしまいます。本種は単独で移精するようなので、撮影したい
 ものです。
  
  細い枝の先でバランスが取りにくいのか、 前脚も使ってとまろうとしている個体がいました。
  
  やはりイトトンボの方が撮影はし易い、ということで 水面を見ると・・・
  
  クロイトトンボが産卵しています。いると気になってしまいます(笑)
  今回は、昨年当地で撮影したことで、イトトンボ好きになったと言える、ベニトンボがいるかな?
 とやって来たのですが、原点となるこの地で再会できました!
  
  水路の手前は人が多く、やや奥の方で産卵していました。交尾個体とかはいないかと探すと・・・

  連結個体がいました。奥には単独のオスがいます。
  
  このまま交尾するのかと思ったら・・・
  
  なんと移精が始まりました!ベニイトトンボで見られたのは感激です。
  
  ちょうど1分間、移精を行ったのち交尾に移行しました。
  
  交尾直後は、ちょうどハート型になってくれました。
  
  メスの体制も安定しているときは、少しハートも崩れています・・・
   産卵するペアも多くなりました。
  
  近い公園で、こうしてベニイトトンボが見られるのは、やはり感激です。
  
  このオスはまだ複眼が赤くなっていませんでした。
  
  オスがこうしているのを写すのも嬉しい・・・
  
  このオスも複眼が赤くないどころか緑色なので、リュウキュウベニイトトンボなのか?と思って
 しまいましたが、体が赤いのでこれも未成熟個体だろうとは思います。
  
  次の機会でもこういう複眼が赤くない個体がいるのか、チェックしておこうと思いました。
  
  このオスだと複眼が赤いからベニイトトンボと言い切れますが・・・
  
  オスの複眼がやや緑でもメスはベニイトトンボの特徴なので、この地にリュウキュウベニイトトンボ
 が入ってきているわけではないようです。
  
  あぶれているオスが多かったのに、単独で産卵しているメスがいました! 初めて見ました。
  
  昨年の写真より 明るく横から撮影できたので良かった!また撮影したいです(笑) 

  7月 24日(土)
  近年度もコロナ禍で昆虫教室はできないかと思っていましたが、他所で2回行われるので、大学でも
 行い、少人数ながら3回の教室を行いました。初回は千葉での教室でしたが、初めての場所だったので、
 ややサポート的な参加となってしまい残念です。昆虫の撮影をしてみました。
  
  羽化したばかりのジャコウアゲハの雌がいました。翅に傷みがないと本当に美しく見えます。
  
  野外で観察しているとアブに咬まれます。少し光っていますが、アカウシアブのように見えます。
 こうした人を刺すアブも撮影していかねば・・・
    
  トラカミキリの仲間がいました。ヨツスジトラカミキリですね。倒木や花などにいるようで、ここ
 でも訪花していました。
    
  ショウジョウトンボかと思ったらネキトンボでした。もう十分成熟しているんですね。あ、先日産卵
 していたのを目撃したから、時期的には成熟していて普通ですね。
  当たり前ですが「昆虫教室」はやって来た人たちに説明するので、昆虫の撮影に注力できません。
 ただこの教室は養蜂の観察もあったので、その担当ではなかったことから蜂場まわりでは少し時間が
 あり、撮影してみました。
  
  しばらくじっとして動かなかったこのハチは、何かを狙っているのかなと思いましたが、調べたら
 モンクモバチのようです。その名のとおりクモを狩って幼虫の餌にする種類でしたが、コガネグモの
 様な比較的大きな種を狩るようなので、 狩るところを見たいものです。
  
  当然ですがミツバチが多いので、それを狙うやつもいることが分かりました。何を今更、と言われ
 そうですが、ムシヒキアブもミツバチを襲うんですね。クロスジイシアブのようですね。
  
  しばらくしてまた観察したら刺す位置を変えていました。腹部より胸部の方が体液を吸いやすい
 気がするので(腹部は蜜が多いとか体液吸いにくいのでは?)、こうしたのかなと思いました。
  昆虫教室では真面目に仕事したので、写真は少なめです。
  終わって帰りに後輩と池に向かいました。
  
  もう夕方なのであまり多くなかったですが、二か所目で撮ったチョウトンボ。光の反射をうまく
 撮影できず・・・少し残念な写真・・・
  
  ニイニイゼミが低いところにいるので・・・という感じであまり多く撮影しなかった・・・
  

  7月 22日(木)
  オリンピックによる4連休ですが、晴れていたので珍しいトンボの撮影に・・・
  
  いきなりいました。未成熟個体の脚が真っ赤なのが大きな特徴ですね。オオモノサシトンボです。
 学名が Pseudocopera tokyoensis で最初の発見地である東京都の公園に因んでいます。この公園
 での保護活動は続いていたのですが、残念ながら最近は確認されていないようで、どうも絶滅の可能性が
 高いようです。
  発見された公園でも再発見されて、復活してほしいですが・・・
  上記の学名のことを書いたら 、この東京の種小名がつい最近シノニムとなってしまったようです。
 とても残念です・・・
  
  成熟したメスもいました。でも皆のんびりしています。
  
  メスばかり目立ちます。オスはいないのかと探してみたら・・・
  
  やっと見つけました。確かにモノサシトンボより黒っぽいですね。 オスは2頭しか確認できなかった
 ので、再チャレンジします。
  
  のんびりしているメスが多かったです。その後もう一度訪れたのですが、朝7時半に産卵個体を確認
 したものの それっきりで、遠くて写真も撮れず個体数も少なくなっていました。来シーズンの早朝に
 再チャレンジですね・・・

  7月 18〜19日(日〜月)
  仕事も絡んでいるのですが、また貴重なトンボの撮影ができました。
  水辺に着くと梅雨の雨のためか以前より水草等は減っていましたが、それでもいろいろなトンボが
 いました。
  
  
  ここでもクロイトトンボの交尾や産卵が見られました。
  また青いイトトンボも目に付きます。
  
  流れがある場所なのでセスジイトトンボがいました。この種の交尾や産卵も目的です。
  
  縄張り張っているオスが多かったです。
  
  ふと見たら、メスが単独産卵しています。でも直ぐにオスが見つけて追いかけっこして消えました。
  
  上のメスではないと思いますが、交尾個体も見つけました。
  
  メスもつかまっている方が安定するようで、この体制でしばらく交尾していました。
  そして産卵個体も多くなり・・・
  
  セスジイトトンボの産卵シーンをちゃんと撮影できて嬉しいです。
  
  このペアが落ち着いているので、しばらく撮影していたら・・・潜り始めました。
  
  観察しているといろいろな種で潜水産卵が見られるようになり、嬉しい!
  
  メスは水没しました。オスも引きずられます。
  
  オスも一緒に潜っていきました。
  
  メスオスとも、それでも3分程度でしたが、一緒に潜って産卵していました。
  
  オスの限界で時間が決まるのか?・・・上がってきた個体です。
  さて、目的種はこれです。
  
  前回はまだ発生初期だったグンバイトンボ、今回は良い時期ということで・・・
  
  水辺にいてオスはメスを待っているようです。
  
  交尾とか見られないかと思ったのですが、いきなり見られたのは産卵!
  
  モノサシトンボ科のトンボの産卵は、佇まいがあって美しいです。 グンバイトンボの産卵は上の
 オスが脚を縮めているのが基本ですが、そうでないところを撮りたかったので狙いました。
  でも直ぐにチャンスは訪れ・・・   
  
  このように他個体等の接近で威嚇のために脚を拡げた写真を撮りたかったのですが、撮影できました!
  
  このようにやや潜水気味になる場合もありました。
  時々は休みます。
  
  オスの脚が本当に特徴的です。
  
  
  撮影できて本当に嬉しかったです。   
  産卵写真が撮れたので、交尾個体も写したかったが・・・
  
  探してみたところ、ようやく見つけました。
  
  横からも撮影しました。でもこの後離れました。
  
  今回は繁殖時期にぴったりで良かったです。
  少しすると産卵もピークを過ぎたのか、メスの単独個体も見られはじめました。
  
  警戒心も少なく落ち着いた感じです。

  今度は他の池にも連れて行ってもらいましたが・・・
  
  アオイトトンボがいましたが、羽化不全で翅が縮んでいました。少しでも飛べると良いのですが・・・
  
  マユタテアカネがいました。まだ色は薄いですね。
  
  未成熟のミヤマアカネもいました。千葉県にはいないので ついつい撮影してしまいます。
  
  この個体は少し色づいています。
  そしてこの池にもいました。
  
  モノサシトンボです。時間が遅いのでもう交尾とかが終わっていてオス単独個体だけでした。
 
  翌日も少し時間が取れてグンバイトンボ撮影・・・場所を変えてみたところ密度も高い場所でした。
  
  これは羽化直後のオジロサナエのようです。でもまだ羽化したばかりの感じなのに、少し
  近づいたら飛んで逃げてしまった。
  
  マユタテアカネ、ここでも見られました。この辺りで成熟を待つのでしょうかねえ・・・
  
  アオメアブがいました。こうして見ると各関節の構造が分かりますね。
  で、グンバイトンボは
  
  最初はオスが目に付きます。メスが来るのを待っているのかと思うのですが、
  
  いきなり産卵個体を見つけました。もう交尾などは行われているんですね。
  この場所は流れの両側が見やすいので探しながら撮影します。
  すると連結して飛んでいる個体が眼に入りました。
  草にとまるので移精するのかと思ったら、すぐに交尾姿勢に入りました。
  
  連結したときにすぐに移精して、その後移動するんですかね・・・
  
  交尾については撮影できて、満足です。
  
  撮影していたら移動しました。交尾時間は15分程度でした。
  流れを見ると産卵は続いています。
  
  10メートルほどの流れには 水草の生えている場所もそれなりにありますが、二カ所でしか産卵して
  いませんでした。何が好みなのか・・・今回も脚を拡げるポーズを撮影できました。
  もうひと組、草にとまりました。
  
  今回も移精はしませんでした。残念。
  
  やはり移精は先に済ますようですね。
  
  場所を変えてよかったです。来シーズンは移精も撮影したい。
   ということで産卵と交尾はしっかり撮影できました。
  
  前方を他のペアが横切ったので、警戒のために脚を拡げているのが分かります。

  
   関東でも、こんな光景が多く見られるようになることを願ってやみません。

  この場所でもセスジイトトンボも多かったです。
  
  いきなりメスが現れ、オスが捕らえて連結をしたものの 移精は奥まったところで行っていて、目撃
 したものの、撮影はできませんでした。
  
  そのペアが、交尾の時は良い位置に出てきました。
  大型のトンボがパトロールしていました。
  
  近くで休んでくれたので、見たらコオニヤンマでした。
  またこの場所に行って、いろいろ撮影したいと思います。

  7月 17日(土)
  今日は今日で、一度見てみたかった汽水域にしか生息していないイトトンボ、ヒヌマイトトンボを
 観察しに行きました。高校生の観察調査に同行しての観察です。
  
  観察していたら学生が見つけてくれたので撮影!やや後からでしたが、逃げてしまったので結構
 敏感であることが分かりました。でも見られて感動です。

  その後、少しゆっくり観察時間が取れたので 多そうなポイントで見たところ・・・
  
  オスもメスも何個体かみられました。オスは胸部背面の4つの紋がが特徴的です。
  
  メスもみられました。少し地味ですが、ほのかな緑色が美しい。オス型のメスもいるようですが、
 今回は分かりませんでした。
  
  撮影していたら目の前に交尾個体が現れたので撮影できました!真横からで嬉しい!でも数枚撮った
 ところですぐに奥に消えてしまったので、刺激に敏感なのか、せわしないようです。
  
  水たまり付近にメスがいるので産卵しないかと思いましたが、図鑑だと産卵は午後みたいなので
 少し早かったのだと思います。来シーズンは産卵撮影したいものです。
  
  
  分布域も限られ、絶滅危惧種になっている本種を、いつまでも見られるようにしたいものです。見る
 ことができて良かったです。貴重な体験でした。

  7月 16日(金)
  梅雨が明けました!学生とともに福島県の池に行ってみました。
  
  目的はこれ!アマゴイルリトンボです。モノサシトンボの仲間ですが、 ブルーが美しい!
  
  今回はオスしか見られませんでした。
  
  小さな池とその周辺にいた数匹でしたが、次回は産卵や交尾を見たいものです。
  
  でも初めて見られて感動しました。

  別の池では、ヨツボシトンボも見られました。
  
  
  翅の紋が写るように撮影できて良かった(笑)
  やはり気になるイトトンボ、池の端にはキイトトンボがいました。
  
  
  まだ朝だったので交尾などは見られず・・・
  でもこの時間に生殖活動をする種類もいます。
  
  モノサシトンボです。この池にはそれなりに個体数がいました。
  
  ヨツスジハナカミキリがいました。ペアに小さなオスもマウントし、隙あらば交尾しようとしている
  ようです。
  
  サナエトンボもとまっていました。分布域と大きさと色合いからすると、コサナエですかね?

  モノサシトンボが連結していたので撮影したら移精を始めました。
  
  その後交尾しました。撮影できて嬉しい!
  
  移精が見たいと思っていたらここでも目撃できて嬉しいです。
  
  池の端にはオスもいました。
  
  やや暗いところでは産卵も見られました。近づくと警戒しますが・・・  
  
  たまたま正面を向きましたが、あまり見ないカットになりました(笑)
  
  真横からは難しかったですが、また撮影したいものです。
  他の池にも行きましたが、モートンイトトンボがいました。オスはうまく撮影できずこのメスだけ。
 もう交尾の時刻は過ぎているので、これから産卵という感じでしょうか・・・
  
  また来シーズン撮影したいものです。
  時刻的にはキイトトンボの活動だったので探したら交尾個体がいました!
  
  以前、撮影したときより 開けたところにいたので写しやすかったです。
  
  ハラビロトンボの成熟途中個体です。もう少しすると真っ黒になり、それから青白い粉をふきます。
  オスの体色変化は面白いですね。
  
  羽化したばかりなのかアキアカネがいました。これからもう少し高地に移動するのだとは思います
 けど・・・
  もう一カ所行ってみました。これはモノサシトンボの未成熟個体のようです。
  
  オオモノサシトンボかなと思ってしまいましたが、よく見たら違うので、今度はオオモノサシトンボも
 見に行きたいです。
  
  ちょっとした流れにニホンカワトンボがいました。
  
  林道を歩いていたら6年ぶりぐらいに見ました!オオトラフコガネです。やはり美しい!
  
  やはり美しいコガネムシですね!感激も新たです。
  さて、この場所に来たのは・・・
  
  日本最小のトンボ、ハッチョウトンボを見たかったからです。湿原に出たら早速見つかりました。
 これはメスです。実際の大きさは2㎝程度です。
  
   オスに比べるとやや地味ですが、それでも配色は綺麗で美しいです。
  あ、オスですが、
  
  真っ赤なので、派手なイメージですね。 これはこれで印象的です。陽の当たる面積を少なくするため
 暑くて陽が当たるときは腹部を持ち上げて体温の上昇を防ぐ「オベリスク」と呼ばれる 姿勢を取ります。
 記念碑(オベリスク)の建物のように腹部が直立しているところから名付けられています。
  
  日が陰ると腹部を下げていました。ハッチョウトンボも久々に見られて嬉しいです。
  
  暗くなってきた頃、モノサシトンボが見られました。 数多く見られ嬉しい。

  7月 10日(土)
  大学の後輩が昆虫調査を行っている山梨の池に連れて行ってもらいました。少し標高が高いので
 意外なトンボもいました。
  まず目的地の駐車場で迎えてくれたのは
  
  キラキラ美しく輝く甲虫でした。調べたらアオハムシダマシという種でした。ストロボの光が当たる
 とやや異なる配色になりますが、輝く感じは分かります。
  
  これはツツハムシの仲間だとは分かりましたが、バラツツハムシのようです。接写レンズではないので
 やや雑な写真になってしまいすいません。
  さてその池に行ってみると、イトトンボが結構います。何だと思ってみると・・・
  
  平地では見られなくなってきたホソミオツネントンボの越冬個体です。まだたくさんいて嬉しい!
  
  またホソミイトトンボもいました。これも越冬個体ですね。以前の調査では、ホソミイトトンボは
 いなかったそうなので、暖地性とされるこの種も標高1000メートル超えでも見られるトンボになって
 いるんですね。でも見ることができて嬉しいです。夏型も見てみたい!
  
  あとはコフキトンボも見られました。
  またずんぐりしたミズカマキリがとまっていましたが・・・
  
  調べてみたらヒメミズカマキリでした!恥ずかしながらヒメミズカマキリの存在を知っていなかった
 ので、感動するとともに、もっと勉強が必要ですね・・・
  
  1週間前に色褪せた個体を見たばかりの ヨツボシトンボ、ここでは美しい個体が見られました!
 やはり標高が高いと発生も遅くなるから 、この時期でも綺麗な個体がいるんですかね・・・こうして
 写真を撮れて嬉しいです。
  
  ショウジョウトンボかと思ったら、ネキトンボですね! 連結産卵なども見られましたが、うまく
 撮影できず今回はこのカットだけで・・・
  
  ホソミオツネントンボの交尾個体も何ペアか見られました。このペアは草の中ではなかったので
 遮るものがなく撮影できました!
  
  予想より長い間交尾していたので シャッターチャンスが多く有り難かったです。
  
  ホソミイトトンボはそう多くなかったので、見たかった集団産卵はありませんでしたが、横からの
 産卵などを撮せたので嬉しいです。
  
  単独でも絵にはなります。
  蛾が飛び立ったので 、撮影しました。
  
  ヒョウモンエダシャクかなと思いましたが、調べたらそれと同じ属の蛾でキシタエダシャクという
  種でした。ちゃんと調べないと、この配色はどれもヒョウモンエダシャクと思うところでした。
  池の水面には、クロイトトンボも多かったです。
  
  ついつい撮影してしまいますが、何度撮影しても嬉しいです。
  
  何ペアかが産卵していました。
  
  交尾個体も見られました。異色型のメスの割合が多かった。
  ホソミイトトンボのオスがクリーニングしていました。
  
  
  腹部の動きは意外に速く、シャッタースピードを高速にしないと止まりません。

  数が多かったホソミオツネントンボも、良い位置での産卵となると少なかったですが
  
  いろいろ探して狙うと、撮りやすい位置で産卵することもあります。
  
  中には産卵途中で交尾をするペアも見られました。
  
  産卵していましたが、オスがメスを持ち上げて交尾を促しました。
  
  
  長い間産卵していると、こういうこともあるようです。
  いろいろ探し回っていたら、他の昆虫も眼に入ります。
  
  これはコブハサミムシのオスですが、湾曲したハサミを持っているアルマン型です。もひとつの
 ルイス型個体は見られませんでした。
  
  こちらはメスです。ルイス型をもう少し探せば良かったと後悔・・・
  
  ジョウカイボンも見られました。羽化不全かやや翅がいびつでした。
  
  これは調べたら、ナシカメムシでした。

  またトンボになりますが・・・
  
  ヨツボシトンボは、こうして見ると佇まいが絵になります。
  またイトトンボ達の産卵も気になってしまいます・・・
  
  池の水面上ではクロイトトンボの産卵が盛んです。初めて潜水産卵も確認しました。
  
  メスが後退していき、潜ってしまいました。
  
  水中の枯死葉に産卵していました。
  
  オスは葉から脚を離し、浮いている状態ですね。
  
  メスは完全に潜ってしまい、オスも頭胸部だけが水面上、という状況になってきました。
  
  メスは体の周りに薄い空気の層があるから光って見え、この空気の層で呼吸できているようです。
  
  メスの体の空気が浮力となったのか、水中の葉が浮いてきたので先ほどより水面に近くなりました。
  
  メスの体は水中にあるものの オスはほとんど水面上です。
  
  メスが出てきて移動し少し休んでいました。クロイトトンボの潜水産卵が見られて良かったです。
  ホソミイトトンボの産卵ペアは少なく、この日は2ペアでした。 潜水産卵は観察できませんでした。
  
   少し上からの撮影なので、真横からも狙ってみました。
  
  水面の反射が気になりましたが(まだまだ修行が必要です)、まあ良しとします。
  イグサの仲間などにホソミオツネントンボが産卵しています。
  
  これは構図的には満足です(笑)  
  3〜4ペアが産卵していましたが・・・
  
  産卵する場所はたくさんあるはずなのに、ホソミオツネントンボはに産卵時に近くに寄る
 こともあります。 綺麗に並べば完璧でしたが、ややズレて残念。
  
  ここでも2ペアが接近しています。
  
  産卵中のところにもう1ペアが隣接するイグサに飛来してきました。
  
  この場合は、並ぶと良いのに・・・と思っていたら・・・
  
  手前のペアが降りてきたので ,自分的には良い感じにシンクロしてくれました!もう今シーズンは
 これで本種の産卵は撮り納めでしょうけど、良い納めになりました。
  池の畔にいたシリアゲムシ、ヤマトシリアゲで良いのかちょっとわかりません。
  
  というわけでリフレッシュできました。

  戻る途中の河原にあいていた孔
  
  ハナバチの巣かとも感じましたが、もしかしてハンミョウ?
  
  しばらくして頭を出しました。ハンミョウの幼虫の頭部です。このように巣にフタをするようにして
 近くを通る昆虫などを襲います。そのシーンは見られませんでしたが、初めて見られて嬉しい!幼虫の
 頭部だけで同定できるのかは分かりませんが、写真を見る限り、ナミハンミョウではない?
  この1個体だけ頭を出しましたが、後の孔からは一瞬だけ顔を出すか、全く現れないかでした。
  
  ヤマトアシナガバチがチョウ目の幼虫を肉団子にしていました。作りながらも、糞などを器用に
  除いていました。

  7月 3日(土)
  このところ梅雨末期の大変な雨になっていますが、天気予報を見たら東北方面は晴れていると出て
 いました・・・6月末とかの〆切が重なっていたので、やや疲労気味・・・なら息抜きに昆虫採集と
 撮影に出てみました。
  朝7時半には現地に着いて、目的種を探します。
  
  池に向かう道には、キイトトンボがいました。 やはりいると嬉しいトンボですね。朝露というよりは
 このところの雨が残っている感じですかね?
  
  池にはクロイトトンボがいました。 あまり個体数は多くなかったが朝早いからですかね?
  そして見てみたかったのが・・・
  
  モートンイトトンボの交尾です。この不思議な名前は、イギリスのトンボ学者 K.J. Morton に由来
 しています。 学名はMortonagrion selenionで、属名がモートンに由来しています。トンボの和名で
 献名されているのは、昨年紹介したリスアカネが、やはりイギリスのトンボ学者である F. Ris に由来
 しています。そしてモートンイトトンボの学名を記載したのは、そのRisでした。
  このモートンイトトンボ、全国的に分布はしているものの、減少しているようで準絶滅危惧種と
 なっています。一度見てみたかったので嬉しいです。しかもこのトンボ、交尾は早朝にしか見られない
 そうで、午前9時以降はほとんど見られないとのことで した。そこで早く行こうと思ったのですが、
 願いが叶って嬉しいです。オスの腹部のオレンジ色が印象的です。
  
   もう1ペア交尾していましたが、こちらは動きも多く、連結を解こうとしている感じでした。
  そして
  
   7時53分には交尾を終えてしまいました。密度が高いわけではないかもですが、このあと探しても
 交尾個体は見られなかったので、この日は「午前8時には交尾個体は見られなくなった」 という
 状況だったことになります。本当に早朝にシフトした交尾行動なんですね。早く来て良かった。
  オスメスを写真で紹介すると
  
  頭胸部はアジアイトトンボのようですが、よく見ると眼後紋などが違います。また個人的には
 翅にある翅紋が、腹部先端とお揃いのオレンジ色なのが気に入っています。
  
  メスの翅紋は灰色ですね。メスは例えばアジアイトトンボなどと、そう大きな違いはありませんが、
 眼後紋などは違います。交尾が終わったらすぐに産卵するのかと思いましたが、休んでいるので他の
 蜻蛉観察。
  
  モノサシトンボがいましたが、近づいたら水面から逃げた感じだったので、もう朝から産卵中?
 調べたら朝方から午後まで交尾時間はあるようですが、このペアは朝型のようです。
  なかなか水面に戻りませんが、仕方がないのでカメラを構えて待っていたら・・・
  
  見事な位置に降りてきてくれました!粘り勝ちか(笑)しかしここでも息を潜めて撮影していると
 動かないのを良いことに私の周りを飛び回っているヤマトアブ?(写真撮れず)に咬まれ、「痛て」
 と動いてしまったので、奥に逃げてしまいました・・・モノサシトンボはここではこのペアしか見られ
 なかったので、敏感だったし写真も多く撮れず残念
  
   その後産卵が終わったと思われるメスがいました。また産卵を撮影したいものです。彼らも朝型
 だったのですね、今後の参考になります。
  この場所に一番多かったと思えたのは・・・
  
  このブルーのイトトンボでした。腹部第2節の斑紋がワイングラス状で分布域からオゼイトトンボ
 のようです。初めて見られて嬉しい。オスばかり目立っていましたが、時間とともにタンデム個体が
 多くなりました。
  
  メスの腹部 背面の黒色部が最後のところで一度途切れるのもオゼイトトンボの特徴なので、これで
 オゼイトトンボと言えます。タンデムは多いのですが、交尾や産卵が全然見られず・・・と思ってい
 たら、交尾はともかく産卵は草の影とかで行われ、しかも非常に神経質だと分かりました。
  
  こちらのメスは上のメスよりもっと緑色が強いですね 。彼らが産卵しようとすると同種や他種の
 オスの干渉が大きいようです。
  
  開けた場所にいてオゼイトトンボのカップルを干渉するのは、同種のあぶれオスと思っていましたが、
 撮影してみたら腹部背面の斑紋がワイングラス型ではなくて別種だと気が付きました。体もやや太いし
 これはオオイトトンボですね。
  
  しばらくすると交尾個体も見られました。この頃でもまだ10時前なので他の機会ではまだ観察始めた
 ばかりか 現地に到着していないようなときですから、彼らの活動も十分早いです。
  
  いくつかのペアが交尾していました。このオオイトトンボや本当のオゼイトトンボのあぶれオスにより
 オゼイトトンボのペアは草の影とかにいて産卵していましたが、10時過ぎぐらいから産卵個体が多くなり
 ました。でもこちらが近づくとすぐに中断してしまいますし、私も多くのヤマトアブを引き連れていて
 ぶんぶんうるさいし、チクッとするし、歩くとまだ若齢のバッタが跳ねてそれがトンボの産卵を邪魔
 します(笑) そんな中でオゼイトトンボの産卵を撮影するのは困難でした(言い訳です・・・笑)
  
  産卵はしていた、ということで記録写真みたいですが、 こんな感じです。
  
  草とかが周りにあるような場所で産卵することが多い・・・
  遮るものがない場所で1ペアだけ産みました。
  
  しかしこのⅠ枚だけで奥に消えました、さすがです(笑)
  オゼイトトンボの産卵を追いかけていたら、時間が経ってしまいました。モートンイトトンボは??
  
  オスはもう食事とかしています。
  
  メスも水辺にいて、私が来たら逃げたような感じだったので、 またアブと戦いながらじっとしていると
  
  産卵してくれました!でもよく見たら前方の草が入ってしまっています。
  
  これは大丈夫でした。彼女も神経質ですぐに逃げてしまいましたが、それでも産卵を見ることが
 できて今日の目標?をクリアできたという感じです。
  あと、モートンイトトンボの未成熟のメスはオレンジ色というのでこれも撮りたかったが・・・
  
  確かに見事なオレンジ色でした!撮影できて良かったです。

  相変わらず動きの早いトンボ科の昆虫は撮影しないどころかあまり観察もしていなくて反省ですが、
 雌が打水産卵しているトンボがいて、警護していたオスがベージュ色でオスとメスの色の差がほとんど
 ないので、少し気になったのですが、撮影とかせず・・・あとでオスがとまっていたので撮影したら
  
  やや体が色褪せているのか翅もしっかり見ておらず、あとでヨツボシトンボだと気が付きました。
 もう発生も後期なので、来シーズンはしっかり撮影したいなと思いました。
  シオカラトンボもパトロールしているので、イトトンボ達にとっては脅威でしょうねえ・・・
  
  何頭も飛んでいて、オス同士はさかんに争い、交尾して産卵していました。
  
  他の昆虫はやはりあまり撮影しておらず、すいません。
  
  久しぶりに見たオトシブミです。揺籃作りも撮影したい。
  
  これはハンノキハムシだと思います。コウチュウなどを撮影するにはレンズを接写に
  しないと綺麗に写りませんね・・・。
  ハバチの仲間がいました。
  
  調べたらクロムネアオハバチのようです。もうすこし緑色が強い個体もいるので、個体差なのか
 この個体がまだ未成熟?なのか、調べないと分かりません。 幼虫の食草はササ類だそうで・・・
  
  そしたら結構見られたこの白い幼虫?もう少し調べてみます。
  ちなみにイトトンボの方は、オゼイトトンボのオス型メスとの交尾個体
  
  朝早くからタンデム個体はいましたが、交尾が見られなかったオゼイトトンボですが、11時半頃に
 相次いで交尾個体を見つけました。これはオス型メスとの交尾個体。
  
   こちらのメスは、やや緑色になっています。タンデムが多かったのに交尾個体はあとから見つかる
  というのがちょっと説明できないので?また観察したいものです。
  他のトンボ(イトトンボ)は・・・
  
   これはアジアイトトンボですね。雌の右後翅が羽化不全かで縮んでいますが、生活にはあまり支障が
  ないようで良かったです。この環境なら関東以西では数多く見られるであろうアオモンイトトンボが
  全く見られないのも新鮮です。
  
  これはオオイトトンボかな? と思いましたが、肩黒条中に淡色線があるようにも見えます。未成熟で
 よくわかりませんが、図鑑だと「淡色線がない個体が多い」という記述なので、淡色線がある個体も
 少ないけどいる、ということですから、オオイトトンボだと思いますが・・・。
  
  キイトトンボの交尾は見てみたかったので、観察できて嬉しいです。飛んでいるときは黄色い棒の
  ように見え、目立つ気もしますが、交尾はこうしてズームインすればはっきりしますが、遠目だと
 黄色い植物の茎とかもあるからあまり目立ちませんでした。
  今回はこの1ペアだけでしか見られなかったが、これからがシーズンのような気がします。  
  産卵となると、このトンボも神経質でした。
  
  やはり物陰を好むことが多いので撮影は難航・・・またの機会に頑張ります。
  
  すぐに産卵をやめて逃げてしまったり休んでしまうので、なかなか大変でした。
  
  またこうして単独で休んでいるメスも多かったので、それで、これからがシーズンのような気が
  しました。 (もちろん個人的な考えです)
  オオアオイトトンボが羽化していました。
  
   この場所でもオオアオイトトンボが見られるなら、産卵とかも撮影したいものです。
  だいぶ長い間観察したので、そろそろ戻ることにしました。
  
  帰り道にハラビロトンボがいました。 副性器が確認できないからメスのようですが、オスらしい
 個体はいませんでした。
  
   もう1頭いましたが、これもメスのようです。
   小さな流れがあり、そこにもトンボがいました。
  
  オゼイトトンボが多く見られて嬉しい観察でした。ブルーが強くて細長い良いイトトンボですね。
  
  そこにはモノサシトンボも数匹いました。未成熟のオスですね。
  
  成熟したオスも1頭いました。 美しい佇まいですね。
  ということで、遅くなる前に戻りました。


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