戸定の昆虫 2021-1 (1~3月)


 はやく落ち着いて、普通に出歩いたり、皆で語り合える日々が戻ってきますように!


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  3月 31日(水)
  昼休みに大学近く(といっても少し離れていますが)の池に、ホソミオツネントンボがいないかと
 行ってみました。そしたら・・・
  
  アジアイトトンボが羽化していました!まだ翅も乾いていない感じなので、羽化したばかり
 のような個体ですね。このメスが急に体を隠すような姿勢を取ったので 、奥の方を見たら・・・
  
   1匹のオスが盛んに飛んでいました。恐らくメスを探しての飛翔だと思うので未成熟のメスは
 もし捕まったら大変!と隠れたのだと思います。 ということで、もう春に出てくるトンボは発生時期に
 入ったのですね・・・ 例年3月の池を見たことがなかったので感動です。

  3月 29日(月)
  ホソミオツネントンボの交尾は午前のようなので、午前にまた行ってみました。
  
  朝は少し冷えたので 不活発でした・・・でも3頭ぐらいいたオス同士は、しきりに争っていました。
  
  この個体は目が褐色。もしかしたら少し寒かったので色が戻ったのかもです。
  
  個体識別しているわけではないので、複眼の色が変化しているのを確認しているのではありませんが
 室内実験で温度変化させないとわかりませんね。
  
  でも上半分が青い個体は今日はいなかったので、たまたまいなかったというよりは、色が戻った
  という可能性も・・・産卵シーンはまたの機会に

  3月 27日(土)
  出先でトンボ撮影(笑)もしかして産卵していないかと水辺に行きましたが・・・
  
  水辺に来ていました! ホソミオツネントンボ! 複眼も青くなってきていてもう産卵しそうですが、
 残念ながらメスはいませんでした。
  
  もう今年の葉が伸びています!オスは数頭いてお互いに干渉していました。あとはメスがいれば・・・
  茶色い個体もいるので目を奪われますが・・・
  
  それは水辺にいる最も大きなガガンボ、 ミカドガガンボでした。たくさんいて交尾も・・・
  
  たくさんいて飛ぶ度に、動く度に、目で追ってしまいます。
  
  複眼は上は青いが、下半分は褐色ですね・・・水辺にいるので成熟個体で良いのでしょうけど・・・
  
   この個体は複眼の上半分が濃いブルーでした。見事な体色変化に感動しました。次は産卵シーンを!
  この隣のもう少し大きな池に行ったら ・・・
  
   シオヤトンボ?とか思ったが、縁紋が黒いし、未成熟のシオカラトンボの雄のようですね! 3月に
 羽化しているとは!いよいよトンボシーズン!
  
  この石が暖かいからお気に入りのようで、動きませんでした(笑)今だと秋遅くと同じ様な行動に
 なるようで、木の枝とかにはとまりません でした。
  
  もう1カ所行ってみましたが、トンボはおらず・・・アメンボを撮影。
  
  斜め上からだといまいちなので、横からの撮影を試みました。
  
  横からだと、下のメスが獲物を掴んで食べているのがよくわかりますね。
   もう一回チャンスがあるので撮影してみます。

  3月 23日(火)
  池を見に行ったら、いろいろ生物も動いていて嬉しいです。
  水に浮いていたプラスチック板にヤゴがいました!
  
  姿形からするとアジアイトトンボのヤゴのようです。もう終齢という感じですが、トンボは妙に
 脱皮回数が多いので、まだ脱皮する可能性もあります・・・そろそろ発生時期だとは思いますが・・・、

  3月 19日(金)
  学内を見たものの、チョウとかはあまり見られず・・・ムラサキシジミがいましたが撮影できず。
  校舎の壁面にとまっていた アカエグリバですが、
  
  暖かい日も続いているのに、全く動いていません。もしかして一冬ここにいたのか・・・
 もっと早く見つけていれば良い記録になったのかもしれませんが、今となっては全く
 分からないのが残念です。
   追記
  3月23日に見たらいなくなっていました。日曜日に南風で強い雨が吹き込んでいたから、
 たぶんそれでいなくなったのかもしれません。また来冬にこの壁に何かとまらないか、
 気にしてみたいと思います。
  
  
  見かけたコモリグモの仲間、もう卵囊を持ち歩いています。今年はやはり春の訪れが早いですね。

  3月 18日(木)
  ちょっと出かけてみました。
  
  ビロードツリアブが、落ち葉の上で日向ぼっこしていました。結構な数がいました。
  どうもトンボの撮影癖で横から撮ることが普通になっていますが、わかりにくいですよね・・・
  
  上から撮影すると、こんな体型?だと分かりますよね・・・ 撮影の方向も考えないと・・・
  
  恒例となってしまったホソミオツネントンボですが、体色変化が進んだ個体は、こんな感じ ・・・
  
  体のブルーも濃くなってきたし、眼の上端も青くなってきました。 もう少し?で成熟かな・・・
  
  メスではこの個体が、体全体が軽く青みがかっていました。 メスはあまり体色変化が大きくない
 ので成熟度合いを測るのが難しいが、オスと同じぐらいの成熟度合いなのか・・・
  
  あとはこの前とほとんど同じ配色です。
  
  あ、このメスも褐色というよりは薄いブルーとなっています。
  
   他のオスは、まだ複眼が褐色のままです。
  
  今回もオスメス複数見られました。まだ移動はしていないようですが・・・ もう少ししたら池とかでも
 観察したいものです。
  
  この個体は、ちょうど糞を排泄しているところです。
  
  この個体はまだそう青くなっていない・・・どうなったら水辺に移動するのか気になりますが、これ
 から月末までは観察できないかもしれないので、観察できたらまたアップします・・・
  
  メスはまだ変化していないような個体もいました。ただ色があまり変わらない個体もいるようなので
 はっきりわかりませんね。移動の時期については継続してみるしかないようですが、疑問がどんどん
 浮かんできます・・・
  
   オオクロバエ?がいましたが、ケブカクロバエかは、はっきりしません・・・

  3月 17日(水)
  圃場を回ったら、ビャクシンの葉からナシの赤星病菌を採取しているU先生がいたので、雑談しつつ
 ふと葉を見たら・・・
  
  葉と全く同じ色彩のガの幼虫を見つけてたまげました。
  
  どっちが頭かも分からない感じでしたが(笑)ここでは右端が頭部ですね。しかし見事な・・・
 また撮影に行ってみます。 クロクモエダシャクなのか・・・もう少し育たないと分からないです。

  3月 16日(火)
  供試虫の採集で茨城に行きました。かなり暖かかったので春の昆虫も撮影できました。
  
  成虫越冬組はテングチョウが撮影できましたが、ヒオドシチョウがいたのに逃げてしまった・・・ でも
 こうして撮影できると嬉しいものです。翅も傷んでいないきれいなテングチョウでした。
  
  飛び回っていたキタキチョウ、一瞬だけ落ち葉の上にとまってくれました。 これもきれいな個体
 で、越冬明けには見えませんね。
  
  こちらは羽化したばかりのスジグロシロチョウだと思います。ヤマトスジグロシロチョウの方が発生が
  早いみたいだからなんとも分かりません・・・でもチョウの写真が多くなると春という感じになりますね!
 
  ヒメカゲロウがいましたが、彼らは成虫越冬です。か弱く飛んでいましたが樹の幹にとまると・・・
  
  見事に隠れてしまいます。驚きの隠蔽擬態。
  
  また他の場所でもなぜか見つかるようになりました(笑)近くに湿地があったから、そこから来た
  のでしょう。
  
  でも下草が無いところだったので、飛び上がるとすぐに上方の枝にとまってしまいます・・・
 ホソミオツネントンボのメスです。
  
  オスもすぐに上方の枝に・・・何匹かいましたが、皆すばしっこかった。今まで見たことなかったのに
 トンボに慣れた目になっているんですかね?このオスも少し色づいていました。
  
  最後は少し冬っぽいが・・・
  
  イラガの繭が2つ連なっていました。大きさが違うのは雌雄差? 気になります。  

  3月 15日(月)
  校舎の壁にアカエグリバがとまっていました。図鑑には本種は成虫越冬で3月から成虫がみられると
 書いてあり暖かい日には3月から成虫が活動しているようです。この壁にいつからいたのか分かりませんが
 昨日初めて確認したので、今週暖かいという予報なので動くのか見たいと思います。
  
  

  3月 14日(日)
  昨日は松戸付近は大雨で冠水の被害などもあったようですが、園芸は高台なので大丈夫ですが、
 被害に遭われた方にはお見舞い申し上げます。
  大学は電気設備の点検で停電になっていたので タイマーなどの修正で大学に行きました。とても
 暖かかったので帰りに、ついつい観察地を経由してしまいました・・・
  
  ホソミオツネントンボの体色が オスは褐色からブルーに変化していました!感動!でも成熟個体は
 複眼の色もブルーになりますからまだ変化があるわけですね。この場所は近くに水辺がないので
 どの程度まで成熟したらこの地を離れるのか・・・興味深いです。
  
  メスは褐色のままでした。成熟してもあまり色が変わらない個体もいるので、メスについてもまだ
 観察が必要ですね。
  今回も翅を動かす個体を撮影できました。
  
  
  
  今回は翅を持ち上げるというより、腹部を下げて翅の位置をずらすという感じですね。いずれにせよ
 陽が当たる側に腹部を出してとまるようですね。いろいろなイトトンボで気にしてみます。
  
  日当たりの良い場所に複数個体見られましたが、温度が高いので動きが活発になっています。結構
 遠くに移動する場合もあり、そんなときは視界から消えてしまいます。また私の動きに敏感な個体も
 いました。寒い方が撮影は楽ですね(笑)
  
  オスも複数見られましたが、オスの場合は皆ブルーになってきていました。
  
  今日は少し風が強く、それもあってかどの個体も低いところにとまるので撮影は大変でした(笑)
  
  でも同じ個体を何回か撮影している気もします・・・体色変化って興味深いですね・・・
  
  メスも複数個体いたのは確かですが、この個体は何度か撮影しているようです(笑)
   メスは体色変化していないと思いましたが、1頭だけ少し変わってきている個体がいました。
  
  翅のつけ根と腹部の最初の3節が青みがかっています!また観察しに行きたいですね。
  帰り際に少し離れたところでも1頭見つけました。
  
  この個体は日当たりの良いところではなく、ササの茂み内でとまって ほとんど動かなくなりました。
 まだ3時頃でしたが日が傾いてきたので、このまま寝るというか休むようでした。 夕方急に冷えて
 きたら動けなくなり危険が増加すると思うので、見事な戦略というしかありませんね・・・
  
  これから暖かい日が続くので、また行ってみようかと思いました。

  3月 11日(木)
  今日も暖かかったので学内を見て回りましたが、どうも春っぽいチョウなどは見つからず・・・・
 でもようやくルリシジミのオスを見つけました!しかしながら吸水に一生懸命で翅を開いてくれず。
 飛んでいかないように証拠写真的に撮影しました・・・羽化したばかりのきれいな個体でした。
  
  土の上にいてくれたなら良かったが、ビニール屑の上から離れず・・・暖かいからですかね・・・

  3月 10日(水)
  暖かくなってきたので、少し時間を作って学生と少し歩きましたが、チョウとか見られず残念・・・
  池にヒキガエルの卵塊があったので、水面を見たら・・・
  
  アメンボがいました。もう越冬から覚めたのですね・・・これからいろいろ賑わってくるのを見るのが
 楽しみです。

  2月 27日(土)
  今日は冬に戻ったような気温なので、もうこれがラストチャンスだと思って,ホソミオツネントンボ
 の越冬の姿勢の写真を撮りに行きました(昨日、一昨日と慣れない業務で疲れ果てたので気分転換を兼ね)
  気温は5℃、暖かい日に活動していた場所の付近を探すも そう簡単には見つかりません・・・

  少し範囲を広げて、周囲の木の枝を探したら1頭見つかりました!オスです。
  
  体を少し持ち上げているから、枝分かれしているように見えます。越冬中という姿勢です。木の芽が
 大きくなっているから真冬という感じではないものの、次の冬に探す時に参考になります。嬉しい!
  
  拡大するとこんな感じでとまっていました。こちらの動きが分かるようで少し体を動かしますが、
 気温が低いから活動とかはしません。脚は幅狭くとまっていました。また翅は、こちらから見て手前
 側に4枚重ねています。
  少し撮影したら腹部を少し曲げましたが、これは何か意味があるのだろうか・・・
  
  反対側から撮影してみました。
  
  こちら側にある芽につかまって、枝が分かれているようにしているんでしょうかね・・・
  範囲を更に広げてみても他の個体はいなかった・・・あちこち探しましたが、結局見つからず・・・
 もっと低いところにいるのか・・・今年の12月とかに探したら見つかるのか・・・なかなか手強いです。

  森を一周回っても見つからなかったので、再度撮影・・・
  
  少し下に移動していました。また太陽の位置が動いたからでしょう、翅を腹部の反対側に動かして
 重ねていました。やや体をひねって腹面が見えています。擬態している体(枝)の角度が少し変わる
 ので、より枝っぽいのかも?教わってもいないのに、どうしてこんな事ができるんでしょうね・・・
  体色はブルーに進んだり戻ったりするそうなので、寒い日が続くなら、しばらくは褐色ですかね。
  
  芽より少し下に移動しているのが分かりますね。
  右向きでも左向きでも、翅が腹部の前と後ろにある写真が写せました(笑) 5,6℃位の温度だと
 望遠で写す限りではほとんど動かないので、 今後の越冬写真の撮影で参考になります。
  「成虫越冬中」という写真が撮れて、それなりに満足しました。

  2月 21日(日)
  このところ週末になると暖かいので、ホソミオツネントンボの越冬状況は撮影できそうにないため
 2月でもトンボの成虫が活動していることを紹介します。 
  前回見つけた場所に行ってみると、数匹が飛んでいるのを確認! 早速撮影しました。
  
  日当たりの良い枝先にとまっているメス。時々飛翔して・・・
  
  戻ってくると、餌の昆虫を捕らえていることも多いです。これはアブラムシの有翅虫のようでした。
  
  摂食が終わると、腹部を上下したりクリーニングなどを行うこともありました。
  
  クリーニング行動のようにも見えますが、翅は4枚とも腹部の手前側にあるので夏〜秋とはやや勝手が
 違うのか ホソミオツネントンボの習性なのかはちょっとわかりませんでした。
  
  でも一連の動作はクリーニングのルーチンでした。
  
  またしばらくすると、他の虫を捕まえて食べていました。これはヨコバイかウンカのような昆虫。

  メスが多いのですが、今回ようやくオスも見つけました。
  
   オスの体色はこのあと見事なブルーに変わりますが、このオスは褐色が薄くなり、ほんのりと青み
 がかっているように見えます。もう少し経っていくともっとブルーなのか、確認したいものです。
  
  同じ個体が移動したので写しましたが、このときに気が付きました。彼らがとまる時、翅を4枚揃えて
 いることに! 腹部を挟んで左右の2枚2枚ではなく、腹部の片側に4枚揃えるんですね。オスの最初の
 写真は腹部の裏に4枚揃えているから腹部が見えています。次の写真は腹部の前に揃えているから
 腹部が隠れ翅の色が4枚分で濃く見えます。どちらに翅を揃えてとまるのか 気にしたところ・・・
 太陽の向きが関係することに気が付きました。 つまり陽が当たる方に翅があると腹部に当たる日光を
 遮るので、体温が上がらない、そこで腹部が太陽に当たるように、翅は腹部の後ろに4枚揃えるようです。

  ちょうど太陽に当たる面に翅を揃えてしまった個体がいましたが、撮影しているうちに翅を持ち上げて
 (腹部も少し下げて)腹部の後ろに動かすところが記録できました!
  
  なかなか感動・・・よく知られていることかもしれませんが、これからもいろいろ気にしてみようか
 と思います。でも他の種ではあまり見ない行動・・・成虫越冬するからですかね・・・

  
  他の均翅亜目のトンボで翅を腹部の片側に寄せるのを見ないなあと思ったら、一般には上の写真の
 ように翅を腹部の上で閉じている印象があったからですね。でもこの状態だと少し力が入っているの
 か・・・ 越冬中だともう少し翅を下げた方が楽なのかもしれません。

  
  他の個体もやはり翅を片側に寄せた(ここでは腹部の手前に4枚) クリーニングでした・・・

  
  この個体はクモを捕食していました。暖かいからもう普通に活動中という感じです。
  
  少し高い枝先にとまった個体がいました。こうして見ると越冬中のとまり方みたいです。遠目に
  見たら 枝先にトンボがいるとは思いませんよね・・・腹部が露出している方が枝のように見えるという
 点でも良いのかもしれません。太陽が逆光になる反対側はシルエット状態だから腹部が翅で隠されて
 も大きな影響はないのだと考察しました(笑)

  
  羽化不全の個体がいました。腹部がこう曲がってしまっていると交尾や産卵は厳しいと思いますが
 この時期まで活動しているということは、消化管とかは痛んでいないようです。元気に活動し捕食者と
 しての役割を果たしていけるように祈ります。
  
  甲虫か?ちゃんと捕食も行っていました。近くに池とかないから繁殖期にこの個体を観察する
 機会はないかと思いますが、元気に過ごしてほしいなあ、と思いました。
  
  キタキチョウも飛んでいて暖かな日でしたが、そのキタキチョウはとまってくれず藪に消えてしまい、
 結局は他の昆虫を1枚も撮影せず・・・春になったら他の昆虫も撮影し「戸定のトンボ」と改名しない
 よう、気をつけます。 でも春から夏にかけてのトンボ撮影は今年が「元年」となるから、均翅亜目の
 トンボ(イトトンボ)を中心に比率が高そうです・・・

  2月 13日(土)
  昨日、卒論発表会が終わったのですが、例年だったら研究室で打ち上げとかあるものの、このご時世で
 無いから(飲み会による)疲労がないので、越冬しているトンボの写真を撮りに行きました。まだまだ
 忙しいのですが、気分転換できるので、有り難いです。
  
  もう暖かくなってきてしまい、昆虫たちも結構活動しています。これはクサカゲロウの成虫です。最初は
 ヤマトクサカゲロウかなと思ったのですが、でもちょっと違うかな・・・
  
  少し近づくと飛んでしまうので、もう冬越しの状況とは違います。ホソミオツネントンボもこうなると
 活動しているのかもしれない!?となると見つかりませんかね・・・
  
  日向で見られるのはこの灰色のハエです。種名はわかりません・・・
  
  同じグループのハエですが、脚色とか上のハエと微妙に違うので 同定は困難かもです。
  
  眼の色も一番上の個体は真っ赤ですが、下2つは黒ずんだ赤です。ハエの同定はなかなか
  難しいのですが、せめてグループぐらいはお伝えしたいものの・・・
  
  頭部の形態がミバエのようだったので調べたら、ムラクモハマダラミバエ でした。産卵管が
 ないのでオスですね。日当たりの良い木の幹にいましたが、生態などはわかっていないようです。
 早春に多いようですが、暖かいとはいえ2月中旬にいるなら成虫越冬しているようですね。幼虫の
 食性など気になります。
  
  ホバリングしているアブがいたので撮影しました。ホソヒラタアブのようです。暖かくなってきたし
 もう春なんですかね・・・
  まだ餌がないからこのシャクガの幼虫は休眠状態といって良いでしょう。もう1ヶ月は我慢なのか?
 それとも、もう芽生えている植物もあるので そろそろ活動なのかは、その種固有の生活史があるので
 調べてみたいとわかりませんね・・・
  
   クローズアップしたこの写真ではわかりづらいですが、遠目にはうまく紛れています。
  
  4時間ウロウロして木の枝の先端とかを探し回りましたが、帰ろうかと思ったら大きな茶色い翅の
  昆虫が飛んできました。
  
  ホソミオツネントンボ、2月中旬に撮影できました。でも完全に活動してました(笑)他の写真
 などで「越冬中断個体」とかになっている状態ですね。でも2月中旬にトンボの成虫が撮影できました。
 嬉しいです。
  
   秋見た個体より翅が茶色い気がしましたが、10月の写真を見直すと、今回の方が色が濃いようです
  けど 個体差かもしれないし、もっと観察しないとわかりませんね。  
    
   ただ秋の個体より、前脚や中脚の基節より上の部分に水色が発色しています。これからもっと広く
 発色するのでしょうけど、どんな感じで広がるのかも見たくなりました。
  でも、2月に観察できて嬉しい!
 
  2月 1日(月)
  これまで冬と言えばフユシャクの撮影をしていたのに、今年はコロナ禍で外出はほとんどできないし
 このシーズンは卒論修論で本当に大変になってきているので・・・学内といえども夜に出ませんでしたが、
 30分だけ出てきました。
  
  あまり数は多くなかったですが、やはりウスバフユシャクはそれなりに飛んでいました。
  やはりフユシャクと言えば交尾個体なので探してみると・・・
  
  多くみられた樹にいました。まだ下の方にいたので撮影できて良かった。
  
  でも直ぐに上がっていきます。光を当てると翅を下ろして隠してしまうから撮影も簡単ではない。
     
  
  すぐに結構上の方に行ってしまいましたが、今年も彼らの記録を残すことができました。今年は
  観察に大人数で 遠出はできないだろうし、フユシャクの撮影には残念な年になってしまいそうです。

  1月 16日(土)
  暖かい日だったので、少し出てみましたが、まだ冬なので昆虫は少なかった・・・春が待ち遠しいですね。
  
  オオクロバエかなとも思ったのですが、 胸部背面の縦条がはっきりしているので、ケブカクロバエ
 としました。でもちょっとわかりません。成虫越冬する種なので、暖かいから活発に飛び回っていま
 した。これは複眼が大きく中央に寄っているのでオスですね。
  
  こちらは複眼がやや小さく離れているのでメス個体ですね。付近には10頭近くの同じハエがいたので
 良い場所なのか・・・でもこのハエの発生源はあまり衛生的ではない所なのでどうなんですかねえ・・・
  汚い所ではないので・・・越冬場所として適していたのだ、と思うことにします (笑)
  
  ちょうど正面を向いたオスですが、カメラを向けたら不思議そうに見られました。
  彼らからしたら私の行動は怪しいですからね(笑)
  
  カマキリ(チョウセンカマキリ)の卵鞘です。今年はカマキリの生活も注目しますかね・・・

  1月 10日(日)
  再び緊急事態宣言のさなかですが、人が全くいない場所なら感染の恐れはないので、冬の昆虫を
 観察しに行ってみました。
  
  お目当ては成虫越冬の昆虫でしたが、やはり寒いし全くいません・・・難しいもんです。ふと見た
 枝にイラガの繭があったので撮影しました。
  
  他は何も見つからなかったものの、成虫越冬?の ゴンズイノフクレアブラムシでしょうかね?粉を
 ふいている個体が多い中、黄色いのもいるから脱皮したて?と思ったら 確かに脱皮殻も!
  
  有翅虫もいました。秋にここへ移ってきた個体がまだいるのか!?若虫もいるので越冬していても
 休眠はしていないのでしょう・・・結構寒いなか、頑張っていますね。

  1月 2日(土)
  明けましておめでとうございます。
  まだまだ深刻な事態は変わりませんが、是非感染に気をつけて元気にお過ごしください。
  元旦の9時からでしたが、「香川照之の昆虫すごいぜ」で園芸学部の圃場が写りました。撮影協力
 にも園芸学部が出てきたので、見逃した方は10日に再放送があります。でカマキリの卵鞘(笑)
  
  こちらはハラビロカマキリの卵鞘です。
  そして番組で扱ったオオカマキリの卵鞘。
  
  彼らの孵化はまだまだ先ですね・・・
  一方で既に活動している昆虫も
  
  ヒラタアブかハナアブの仲間だと思いますが、種名を調べてもこの時期に出現するようなアブで
 似た形態のものがいない・・・ 成虫越冬している種なんでしょうけど・・・。もう少し調べます。
  少し暖かかったから飛び回っていました。昆虫たちは何かしらが活動しているので、飽きません。

  というわけで、今年も早くからスタートしましたが、またいろいろ撮影して参ります。
 本年もどうぞよろしくお願いします。  


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