戸定の昆虫 in PennState 2016-4 (10~12月 Oct. to Dec.)


  海外に出ていても、時はあっという間です・・・冬は厳しいのであまり写真に残せないかもですが
 外に出た時は自然を紹介します。


 2016年 トップ

 12月 27日(火) Dec. 27th  Snetsinger Butterfly Garden

  今日雲ひとつない天気だったので(冬になって初めてかも)、脳の活性化のためにも外に出たく
 ガーデンに行きました。
  
  このところ暖かいので雪も消えてしまい、枯れ上がっているけど芝生だけ青いという日本では
 見られない景観が現れます。
  冬の昆虫とか冬越ししている昆虫を探してみました。太陽を見て明るさを体験しつつ・・・
  夏から見ていたのに紹介していないものがありました・・・
  
  セイタカアワダチソウについているゴール(虫こぶ)です。形状からおそらくタマバエが
 入っていると思いましたが(成虫が卵を産み、植物体が変形し中で幼虫が組織を食べて
 育っている)、調べたら Goldenrod Gall Fly というハエで外見はミバエでしたが、やはり
 ミバエの仲間でした。日本では見たことないのでまだ入っていないと思います。
  
  所によってはかなりの頻度でこの虫こぶができていましたが、このコブの上も折れるわけでも
 ないし、ほぼ普通に育っていたので(種子の数とかはわからないですが)、セイタカアワダチ
 ソウの防除には使えないようです。日本では見られない光景でした。恐らく幼虫とかが越冬して
 いるので、これも冬越ししている昆虫になると思いますが、姿は見えません・・・

  
  でも Staghorn Sumacという英名の植物の幹に越冬している尺取り虫の幼虫がいました!ちょっと
 見ただけではわかりませんね・・・
  
  拡大するとこんな感じ。枝に似せて擬態するタイプのように思えましたが、こんなふうに越冬する
 場合もあるようですね。何かいないかと思って木の幹を見たので見つけることができました。この虫
 の種名はちょっとわかりませんけど、いつか調べてみます。
  
  
  他の木の枝には繭のようなものがありました。破ろうかどうか大変迷いましたがそのままに
 しておきました。でも知りたい・・・蛹が入っているのかとか・・・
 
  
  いろいろ幹を見ていると、こんな削り跡がついた木がよく見られます。こちらでは
 本当によくキツツキを見るので恐らく彼らの仕業です。キツツキに限らず鳥は多い
 ので、昆虫への捕食圧が高いのが実感できます。

  ということでいい天気に少し昆虫も見られて嬉しかったです。今日はよく寝られるといいが・・・

 12月 25日(日)Snetsinger Butterfly Garden

  冬の昆虫については、フユシャクがいるのかどうかわからず(図鑑では確認したが、この地に
 いるかは不明)、寒い夜間に見回るのは大変そうですが、一度見に行きたいものです。
  昆虫関係の人と話をしていたら、何とこの地には「ユキシリアゲ」がいるようなのです!今は
 シリアゲムシの仲間になっていますが、遺伝子解析とかでノミと明確に分けることができない
 場合もあり、シリアゲムシ目とノミ目が独立しないような事態になった昆虫です。これまでは
 こんな昆虫もいるんだ程度の認識でしたが、いざいるとなると、必ず見たくなります!
  しかしこの情報源の人たちは、今年の17年ゼミの出現について、「ステートカレッジでも
 羽化する」と言った人と、「ニュージャージーでは出ているけどここにはない」と言った人で
 いずれも間違った情報だったので(笑)、今回も不安です。図鑑情報やネット上の写真の日付は
 3月が多いので「今の時期でもいるのか?」と聞いたのですが、「いるはず」というのでどこに
 行けばいいのか聞いたのですが、どうも自分では探していないようでこれまた不安です。
  でもいたらそれは嬉しいので、1回はまずは自分で探してみていなかったら質問するとか
 博物館の標本でも見せてもらおうと思い、午後から晴れたので公園に行きました。
  
  林の中かなと探しましたが・・・おらず・・・まだ時期が早いかな・・・
  もちろんバタフライガーデンやその周辺も行きました。
  
  ガーデンの周辺を見て回ったら、何者かの巣穴発見!穴は新しいのに雪に足跡がないから
 出入りをしていないようです。おそらく冬眠しているグランドホックの巣だと思います。
  
  また雪を見ると、至る所に丸い孔があいています。雪が降ってからうさぎが通って糞をした
 ようです。糞は黒っぽいので熱を吸収してそこだけ雪が溶けやすくなり、こんな孔になるのだ
 と思います。
  糞以外にもゴミとかそんなものでも、雪がえぐれたように溶けていましたが、昆虫らしき
 物体があって雪が溶けたような孔を発見!出してみると・・・
  
  何とアリが出てきました。雪が降った後にアリが雪の上を歩くということは考えにくい
 ので(この時期にアリが活動するとは思えず)風で死骸が飛んできたのか?とか思いまし
 たが、非常に不思議です。でもユキシリアゲはいなかったものの、まさかアリを写すとは
 思いませんでした。情報集めるとともに、もう少し経ってからまた見に行きます。しかし
 よく雪の中からアリを掘り出せた、と我ながら感心しました(笑)

 12月 17日(土) FLORIDA

  週末は州立公園やビーチに連れて行ってもらったので、少し写真も撮ることができました。
  
  Milkweedが植えられていて、まだ花が咲いています。おお、と思って近づいたら・・・なんと
 モナークがいるではないですか!でも敏感で逃げてしまい近くの木に止まったので証拠写真を!
  そうしたら・・・
  
  またMilkweedに舞い戻ってなんと産卵しそのまま行ってしまいました・・・写真がイマイチ
 で残念です・・・
  
  卵も確認できました。暖かい地域の個体はほぼ周年発生しているのかな、と思ってしまった
 印象的な出来事でした。Milkweedはモナークのために植栽されているものだそうですから、本来
 ならない?ものがあったのでこうして産卵する個体がいるのか、暖かい地域ではこういうことが
 普通にあるのかは、わかりません。でも良いものを見ました。
  
  やっ、野生のドクチョウの仲間がいました!フロリダでは普通種ですが、東部ではフロリダし
 かいない!種です。Zebra Heliconianという英名の Heliconius charithonia という種です。なんと
 キジマドクチョウという和名までありました。黄色いというよりは淡い緑色が美しい表でしたが、
 活発すぎて写真撮れず、吸蜜しているところをようやく撮れました。
  でもこの形状の花で吸蜜とは意外に口吻が長いのでは・・・野生でドクチョウがいるのは興奮
 します。やはり南部はいいですね!

  
  他の Milkweed にはキョウチクトウアブラムシがついていました。
  
  やはりMilkweedにいたアブラムシのマミー(寄生蜂によりアブラムシの中身が食べられ、蜂の
 幼虫が蛹になるときに内部に糸を張ったりすることで、アブラムシが丸くなり、色も変わるという
 もの)です。恐らくキョウチクトウアブラムシが寄主だと思います。
  
  
  ミバエの交尾、Apple Maggot Flyという害虫 Rhagoletis pomonellaにかなり似ています。多分
 そうだと思います。リンゴ以外にも寄主範囲は広いのでこの地でもいるのだと思いますが、フロリダ
 でも北部のこの街はリンゴも生育可能で大学内に樹も植栽されていました。

  ビーチでも昆虫の写真を少し撮りました。
  
  シュロのような植物にカイガラムシがついていて、テントウムシもいました。種名は分からず・・・
  
  種名がわかればnativeかどうかわかるので興味深いのですが・・・

  最後にこれまで写したかった写真がとれました。ペンステートでもどこでも、昼間に外で食事して
 いると結構な頻度で小さなスズメバチがやって来て、しつこいので女の人などは逃げてしまいます。
 実際本当にスズメバチですから手で払ったりしたら刺されるかもしれず、問題です。で私はいつか
 写真を撮りたいと思っていたのですが、自分が食べる昼食はおにぎりで魅力ないので、ハチはすぐに
 肉を食べている他の人へ移ってしまいます。もう機会を失ったと思っていたのに今日、しかも私は
 サンドイッチを食べていたので、チャンスが訪れました。
  
  ハムから匂いがするのか、釘付けです。ホバリング状態を撮影することができました。
  
  降り立って探しています。レタスについた水も飲んでいます。
  
  ハムを見つけ細かく千切って抱えて巣に持ち帰りました。ということはまだ幼虫がいるんですね。
 北部でもフロリダです。このあとサンドイッチの周りを飛び回って場所を覚えて帰って行きましたが、
 私はたくさんの姉妹を連れてくるのを恐れて(ミツバチではないから、それはないと思うが、笑)
 食べ終わって席を後にしました。ということで Yellowjacketと呼ばれるこのスズメバチの採餌活動を
 撮影することができて満足しました。ちなみに種名はEastern Yellowjacket (Vespula maculifrons)
 です。

 12月 16日(金)FL

  フロリダ州北部のタラハシーという街に卒業生を訪ねました。詳しくは滞在記に書いていますので
 そちらをご覧ください。暖かいので昆虫にも出会うことができました。
  下で紹介している博物館の近くにマキの樹があって、アブラムシがびっしりついていました。
  
  天敵を探したら・・・
  
  たぶん Harmonia axyridis ナミテントウです。どこでもこのタイプの斑紋が多いですね。
  
  少し色が薄いタイプもいましたが、斑紋は変わりません。
  
  交尾個体もいました。オスは斑紋が消えかかっているようなタイプです。米国に来て初めて
 見ました。
  
  幼虫もいましたが、これはナミテントウの幼虫とは違います。図鑑に幼虫が載っていないので
 全然わかりません。でもナミテントウではないのは確かです。画像を頼りに調べたらやはり
 ナミテントウではなく Coleomegilla maculata の幼虫のようです。でも成虫はいなかった。
 見たかったなあ・・・

  マキの下草とかにはシジミチョウがいました。
  
  
  一番大きな眼状紋の一部がキラキラ光っているのでそれが美しい。また翅の表は青色が綺麗
 でした。残念ながら翅を開いてくれなかった・・・調べたら南方系の種で Ceraunus Blue という
 英名で、学名はHemiargus ceraunus でした。フロリダ半島とあとはメキシコ以南なので、
 初めて見るわけですね・・・
  
  ヒラタアブの一種である Toxomerus geminatus がホバリングしていたので狙ったところ、
 うまく撮影できました。腹部の模様が特徴的なこの種はステートカレッジでも見ました。分布域が
 広いと図鑑にあったので、この種だと思います。

  チョウの温室内の写真

  フロリダ大学の Florida Museum of Natural History というところです。チョウの温室が!
  自然界の写真でなく、アメリカ以外の種もいると思いますが、出しておきます。 調べられる
 ようなら後日種名など追記しますが、帰国後だと思います。
  
  ドクチョウの仲間ですね。後翅のメタリックはストロボでは出なかったので、ストロボなしの
 写真です。キラリと美しい青色が見事でした。
  
  これもドクチョウです。ドクチョウという毒を持つグループなのに、カバマダラと同じような
 配色をしているのが気になります。カバマダラも毒を持つのでミラー型擬態なのか、それとも
 この種は無毒でベイツ型なのか・・・
  
  これもドクチョウで、なんとなくカバマダラを思わせる配色です。この配色もドクチョウでは
 多いのかもしれませんね。種名は Isabella's Heliconian (Eueides isabella )です。
  
  見事な配色に心を奪われます。場所によっては見事な隠蔽効果を出すのだと思います。種名
 調べたらRusty-tipped Page (Siproeta epaphus)という種でした。やはり熱帯種ですが、
 テキサスとかですごく少ないけど見られるそうです。
  
  後翅の先の赤が警戒色のように思えます。調べたところ、Red Rim という英名でテキサス等
 では採集されることもある南方種でした。学名はBiblis hyperia でタテハチョウの仲間です。
  
  羽化したばかりの美しいアゲハチョウがいました。ギフチョウを連想させる配色に長い尾状突起
 というのが良いです。しばし見とれてしまいました。
  調べたらメキシコ原産の Three-Tailed Swalloetail という名の Papilio pilumnus というチョウ
 でした。尾状突起が長いものを含め3つあるというしゃれたアゲハでした。
  
  構造色を綺麗に出すため上方からの撮影になってしまいました。美しいブルーが綺麗なチョウでした。
 正面で光っているような写真が撮りたかったがこれで良しとします。調べたら Mexican Bluewingと
 いう英名のMyscelina ethusa という学名の蝶のようです。テキサスでは見られるようですが、少ないという
 種のようでした。
  
  構造色つながりで、構造色の代表格モルフォチョウです。綺麗に光っているところを撮影できてこれは
 大変満足しました。パピリウスモルフォ Morpho helenor papirius に近い感じがしますが、はっきりは
 わかりません・・・
  
  これはフクロウチョウの仲間だと思います。後翅の眼状紋が鳥の眼を彷彿させます。野生で見てみたい
 チョウの一種です。おそらくオオフクロウチョウ Caligo eurilocus liviusかなと思いましたが、はっきり
 はわかりません・・・こういうものを見てしまうと南国に行きたくなります・・・  
  
  このチョウの配色は渋いですね・・・これも居場所によっては見事な隠蔽効果となりそうです。
  
  これはコモンタイマイと呼ばれるチョウの一種だと思います。動きが速く良い写真にならな
 かったが見たいチョウだったので出しておきます。
  
  オオゴマダラの仲間ですが日本のとは別種です。集まっていて綺麗に翅を開いていたので、
 良い構図になりました。
  
  タテハチョウのようですが、ドクチョウのような配色でもしかしたら擬態しているのかも。
 やはりチョウがたくさんいると嬉しくなりますね。今回のサバティカルにペンステートを選んだ
 のは昆虫の多さよりは実験や仕事をするのをメインにしたかったからだけど、昆虫が多い南国
 とかだったら、それはそれで楽しい経験ができたのでしょうね・・・実験とかしないで毎日写真
 撮っていたかも・・・(笑)
 
 12月 4日 (日) Snetsinger Butterfly Garden

  冬だからガーデンに行くこともなくなりましたが、日が短いし毎日曇り空で、家にこもっていると
 気分転換が欲しくなります・・・冬季の昆虫以外に秋から探しているものもあるので、それを探しに
 久々にガーデンに行ってみました。
  探しものは2つ、Spicebush Swallowtailの蛹とカマキリの卵嚢です。幼虫の最後時にワンダリング
 というウロウロする時期があるから、蛹は見つけにくいかなと思いましたが、果たして食樹はもちろん
 周辺の植物にも見当たりません。そもそもちゃんと蛹化できているのかも不明なので(食べられている
 かもしれない)、やはり見つけるのは困難でした・・・またチャレンジしますが・・・

  で、蛹は秋の頃にオオカマキリ中国亜種がいた場所あたりを、丹念に探してみました・・・
  
  草も葉がほとんど落ちてしまったので秋よりも見つけやすくなったこともあり、少しの探索で見つける
 ことができました!大きな卵嚢でした。まず初冬の一コマを撮影することができました。
  あとは・・・冬の昆虫も探せるといいですが・・・

 11月18日 (金) Snetsinger Butterfly Garden

  日本でも「小春日和」という言葉を使いますが、こちらでは"Indian Summer"と呼んでいます。でも
 このところの気温の上下は激しく、氷点下とか4℃からいきなり22℃を記録しました。しかも週末は
 雪の予報ですから、これが秋の昆虫を撮影する最後かなと思ってガーデンに行ってみました。
  確かに厚着だと汗ばむほどですが、昆虫は・・・
  
  花はこの Aromatic Aster しかなくなってしまいました・・・ハチが来ているなあと観察していたら
 全身が緑のハナバチがいました。でも同定は難しい・・・飛び立つ瞬間です。
  
  少し落ち着いてくれたので、近寄れましたが、せめて属名ぐらいは・・・追記してみますが、
 難しいかもしれません。
  そのほかにもハチは・・・
  
  マルハナバチはまだ活動していました。
  
  ミツバチも数匹来ていました。花粉はまだ採取できていますね。
  
  もうクマバチはどこにもいませんでした。インセクトホテルを見たら、そこに1匹のクマバチの死骸が
 落ちていました。最初に公園で観察して半年間も姿を見せてくれて、本当にありがたい存在でした。
 私が次世代を見ることはできませんが、またいつか観察しに来たいものです・・・
  
  このほかに花に来ていた昆虫は・・・
  
  ヒラタアブですが、体が黄色くないのでハエのように見えます。これも同定は・・・図鑑では
 Platycheirus属の一種のように見えますが、これ以上の同定は難しいです。
  
  これもヒラタアブですが、以前も紹介した Syrphus ribesii のようです。ただこの属も11種いるよう
 ですが、この種が一番分布も広いようなので・・・ヨーロッパやアジアにもいるようです・・・
  
  ゆっくり活動していたので写真も多く撮ることができました。
  
  アスターに来ていましたが、私が近づいたら逃げてしまいました。Spotted Cucumber Beetleです。
 彼らも日本の近縁種と同じなら、そろそろ活動もおしまいです・・・
  
  暖かいので花以外にもいないかと探したら・・・
  
  Small Milkweed Bugが種子を食べに来ていました。たぶん枯葉の下とかで越冬していたのが出てきた
 のだと思われます。
  
  
  数匹見られました。でもこれから急に寒くなるから心配です。
  
  もう一つのアスター New England Aster は、日本では外来生物指定されているようですが、こちらは
 自生種です。テントウムシが餌を探していました。よく見たらまだつぼみがありましたが、週末は
 寒くなるからもう咲かないのか・・・
  
  チョウはOrange Sulphurが2匹いましたが、とっても敏感でいい写真にならず・・・他の蝶や蛾は
 もういませんでした・・・

  
  夏の間に幼虫たちを撮影できて楽しませてくれた Spice Bushの樹ですが、葉はほとんど落ちてしまい
 ました。1枚だけ残っていた葉を見たら糸で枝にくくりつけられています。Spicebush Swallowtail の幼虫の
 巣になっていた葉なのでしょう・・・夏の思い出でした・・・

 11月13日 (日( Snetsinger Butterfly Garden

  昨日はすごく寒い日だったのですが、今日は12度ぐらいまで上がったので、ガーデンに行きました。
 でもこのところ朝は氷点下ですから昆虫は・・・コオロギはまだ鳴いていました・・・
  
  アスターも寒さにより、多くの花は痛んでいました。でもミツバチが数匹きていました。花粉団子が
 できるぐらいだから、まだ花も大丈夫なんですかね・・・
  
  マルハナバチも来ていました。でも動きはのっそりしていました。この2種は巣があるから、まだ
 こうして活動できるのでしょうね・・・クマバチは完全にいなくなっていました・・・またアブも
 今日は全くいなかった・・・
  チョウもモンシロチョウはいなくなっていました・・・でもSulphurはいました!
  
  花も少ないせいか、花以外の場所で休むことも多く、こんな感じで見つかりません・・・
  
  近づけばわかりやすいですが、遠くにとまったら見事に消えてしまいます・・・。これは白いメス
 個体です。Cloudの方なのか・・・
  
  でも痛んでいても花にもやって来ます。
  
  Orange Sulphurのメスです・・・
  
  背丈の低いタンポポの花が咲いていて、これが花では痛んでなさそうです。上と同じ個体がきて
 吸蜜していました。
  
  これはオスですね。痛んだ花に止まって日光浴するだけで吸蜜はしていなかった・・・

  キンウワバもいないし、そろそろシーズンも終わりですね・・・でもまだ何回かはここには
 行く予定です・・・頻繁ではないが冬の昆虫探しもしてみますし・・・

 11月11日 (金) The Arboretum at Penn State

  やや曇っていたので昼に行かなかったのですが、午後に晴れたから植物園に行ってみました。でも
 寒いし花はほとんどないので・・・でも何か見つけようと探し回ったら・・・・
  
  さすがにいないだろうと覗き込んだ池でしたが、1匹だけマツモムシがいました。他はいくらみても
 いなかったので最後の1匹か・・・?太陽が当たるように盛んに体を動かしていました。撮影した後に
 捕まえてみようと手を入れた途端、素早く潜って行ってしまいました。冷たい水なのにそういう動きは
 できるのですね・・・当たり前か・・・
  
  ふと見たハボタンにアオムシがいましたが、何だか落ち着いていませんでした。蛹になるのか、移動
 するのか・・・今夜とか明日は寒いので大丈夫かな・・・

 11月10日 (木) Snetsinger Butterfly Garden

  この前初めて見たものもいたから、今日も昼休みにガーデンに行ってみました。天気は良いものの  
 気温が低かったので、収穫は少なかったです・・・
  今日は8日より多くのコオロギが鳴いていたので、近づきましたが逃げずにいてくれました。
  
  以前も撮影した Carolina ground cricket Eunemobius carolinus という種です。こちらにやってきて
 良い位置で鳴きはじめてくれました。短翅型です。
  
  こちらは別個体ですが、やや茶色い。落ちていたキク科?の植物の種子を食べていました。
  
  少し離れたところにいた個体を見つけてファインダーで覗いたらメスでした!メスも短翅型です。
 でもストロボに反応して逃げてしまいました。
  
  このアブは初めての撮影です。調べたらDronefly という英名で Eristalis tenaxという学名の種のようです。
 いずれも日本にもいるナミハナアブ属の種でした。
  
  こちらはこのところ多いEristalis transversa です。今日はこの2種しかおらず・・・どんどん減るのかな・・・
  
  モンシロチョウは以前からの2匹がまだ頑張っています。日向で吸蜜し翅を開きます。
  
  Orange Sulphur は1匹しかいません。やはり日の当たる花でしか吸蜜しませんが、翅は開かず太陽光が
 前面に当たるように体を調整します。種によって日光の受け方が違うことがわかりました。この時期で
 ないとわからない知見ですね。
  
  キンウワバは日なたを好むものの、特に翅とかの位置は関係ありません。今日もストロボを当てたら
 翅を閉じましたが、これ以上休むことはなかったです。この Common Looper も翅が傷んできました。

  明日も天気が良いなら、昼休みは大学内の樹木園に行くことにします。良い気分転換です。

 11月8日 (火) Snetsinger Butterfly Garden

  実験の待ち時間が午後1時から5時間もあるので、昼のおにぎりを持ってガーデンに行ってみました。
 滞在記にも書いたように大統領選挙ですが、基本的には休みではないので(投票に行く時間は保証されて
 いるようです)、テレビでも見ていない限りは極めて普通の日です。
  昨日は夕方で何もいなかったので、今日はどうだろうかと行ってみたところ・・・
  
  落ち葉の上をカサコソ歩くカメムシを発見!調べてみましたがよくわからず・・・でもBroad-Headed 
 Bugの仲間のようです。Alydus属の一種かなという感じです。図鑑でも種名は載っていませんでした。
 地表の昆虫に着目して来なかったので、少し後悔です。
  
  花はアスター系の2種?だけですが、新顔もいました!カナダで見ただけの Green Sweat Bee です。
 もう少しじっくり撮りたかったのですが、近づいたら飛んで行ってしまいました。残念・・・でも初めて
 ガーデンで確認したので、天気が良い日をみて探してみたいです。ちなみに Agapostemon属の一種ですが
 北米に14種いるそうで種名はわかりません。
  
  目標の Bilobed Looper はいませんでした。唯一いたのが Cerely Looper Anagrapha falciferaでした
 が、こういう写真を撮りたかったので満足しました。
  
  これもそれなりに満足しました。
  
  もうMilkweedは完全に枯れているので、Large milkweed bugはいません・・・でも他の植物でも
 見かける Small milkweed bugはこうしてたまに花の上で見ます。
  
  Spotted Cucumber Beetle もこうしてたまに花にいます。日本のクロウリハムシのように、秋に
 花とかに現れて、花弁を摂食しているのかなと思います。結局、甲虫の写真はほとんど撮れません
 でしたね・・・
  
  ヒラタアブの仲間がいました。日本にもいそうな典型的な腹部の黄色いラインですが、こちらでは
 初めて見ました。いろいろ観察すると、まだ見ていない昆虫が見つかるのかもしれませんね・・・
 Syrphus 属の種かなと思いますが、ちょっとわかりません・・・
  
  ハナアブも少し違ったのがいました!腹部の斑紋が異なります!でもこれまで見ていたのと同属の
 Eristalis transversaという種のようです。この属は全部で17種も全米にいるようで、大きなグループ
 なようです。もっといろいろ撮影しないとなあ・・・とこの時期になってもやり残し感があります。
  今日もまた Orange Sulphurはいましたが、1匹だけでした・・・
  
  逆光での撮影をしてみましたが、翅が破れてはいないものの、鱗粉が落ちているのが分かります。
 成虫越冬ではないからそろそろ寿命が近いのかもしれませんね。
  
  あと数回撮影できるかどうかですね・・・モンシロチョウは2匹いましたが撮影チャンスなし・・・

  花はアスター系だけと言いましたが、セイタカアワダチソウも多くは枯れたのに一部は花盛りです。
 そこにも青い花には来ない昆虫がいました。
  
  小さなwaspのようです。図鑑ではParancistrocerus属の種にみえますが・・・ちょっとわかりません。
 もう少し調べて見ますが・・・
  
  胸部の黄色い紋が印象的です。少なくても属名ぐらいは確定したい・・・

  
  マルハナバチは青い花にもいますが、こちらにも来ていました。クマバチは黄色には来ていませんでした。
 クマバチの死骸がアスターに引っかかっていました・・・
  
  黄色い顔のオスだけ撮影していた気がするアシナガバチです。Polistes属のハチかな・・・巣が解散して
 新女王なのかなと思います。栄養つけて越冬するのでしょう・・・
  
  と思ったらオスもいました・・・彼はクマバチ同様このまま野外で寿命を迎えると思うのですが
 まだ繁殖とかの可能性もあるのかな・・・ 
  まだまだ撮影を楽しめましたが、週末はまた最低気温が氷点下の予報です。今週末は晴れるから
 秋までの昆虫については、最後のチャンスかなと思います。

 11月7日 (月) Snetsinger Butterfly Garden

  何日も雲ひとつない天気が続くと、ちょっとびっくりしますが、今日も快晴でした。大学に行った
 ので、夕暮れ時にガーデンに行ったら、寒くなっていて何もいませんでした。夕暮れ時は蛾などが多い
 と思っていたので、びっくりです。急激に気温が下がることに適応しているのでしょう。昨日から
 いわゆるサマータイムが終わったので、朝は7時ごろに明るくなるようになりましたが、夕方は5時には
 暗くなってしまうという状況なので(2時ごろには日が傾いているのがわかる)、早く撮影することが
 必要ですね・・・よくわかりました。
  
  夕暮れ時のガーデンは、花に残って微動だにしないクマバチだけでした・・・明日は昼休みに撮影に
 出ようと思います。予報では明日も晴れです。

 11月6日 (日)

  今日もすごく良い天気なので、ちょっとだけガーデンに行きました。 
  
  すっかり冬の雑木林的な風景に、ナミテントウがいました。こちらでも集団越冬とかすると思うのですが
 16℃と暖かいのでまだ活動しているのか・・・風景的には気に入った写真となりました。

  キンウワバがいないかなと思ったのですが、とうとう憧れの種がいました!
  
  アメリカに来たら、この種を見たいと思っていたのです。銀紋がとっても大きい biloba という種です。 
 キクギンウワバよりも大きい銀紋が翅にあり、元指導教授の一瀬太良先生も、海外種でこの種だけは
 種名を口にしておられ、私の中で勝手にアメリカを代表するキンウワバ種にしていたのですが、はじめて
 名前を知ってから31年目に、生きた姿を見ることができました・・・感激です。これまで見ていたこの地の
 ウワバより一回り大きく、存在感がありました・・・でもこの写真を撮った後に遠くに行ってしまい消え
 ました・・・もう少しいい写真を撮りたいので、今週は暖かいみたいだから狙います・・・
  ちなみに以前はタマナギンウワバなどの Autographa 属でしたが、今は Megalographa という属に
 移されていて、Megalographa bilobaという学名です。英名は Bilobed Looper といいます。種小名は 
 二裂片ということなんですね。とにかく必ずまた撮影したいと思います。

  他の2種のキンウワバもいました。もう随分撮影したが、つい・・・
  
  最初は撮影できなかった Autographa falcifera Celery looper(セロリウワバ)も別に私の腕が上達
 したわけでもないですが、花上に居座るようになりました。
  
  横からも撮影できて、もう随分撮影しました。

  もう一方の Common Looper(フツウウワバ:両種とも英名を訳すとカッコ悪い)の方は・・・
  
  はやり花にきていますが、近づいてガサッという音がすると遠くに逃げることがわかりました。
 動物が近づくのに敏感なのかもしれません。でも今は枯葉がたくさん落ちていて音立てずに近づくのは
 ちょっと無理なので・・・困りました・・・

  訪花個体にストロボ光を当てながら何枚も撮影したら、その光に反応したのかその花の上で休止して
 くれました!キンウワバの冠毛などがしっかり写せたので嬉しい一枚となりました。
  
  次は biloba のもっと良い写真が・・・
  
  最後にまたまた Orange sulphurです。
  
  オス(手前)メスが仲良く寄り添っています。今日、久々にガーデンで会ったダグとパムの話では
 交尾していたのも見られたそうで、まだ活動期!と驚きます。今週前半は天気が良くて暖かいようなので
 ガーデンには行ってみます。

  ダグとパムと、もう一人去年までガーデンに大きく関わっていたジャスティンとも会いました。
 ジャスティンは他に出ていましたが、また戻ってきたようで、来年度はまたこのガーデンに関わるようで
 みたいです。ダグとパムも嬉しそうでした。

  少し話をしたら、次年度の計画の中で、ガーデン拡張を考えているようで、また広報的に私の写真を
 web siteに?使いたいそうで、喜んで提供しようかと思います。そんな話し合いを近々行うようです。

 11月5日 (土) Black Moshannon State Park

  雲ひとつない天気なので、仕事の合間に少しだけ外に出ました。夏に行ったBlack Moshannon
 State Park に行ってみましたが、もう紅葉としては遅く、しかも草刈りで花がないので昆虫は
 ほとんどいませんでした・・・
  
  湖畔で跳ねたバッタに近づいて撮影しました。小型で複眼が大きくて印象的です。でもバッタ類は
 図鑑があってもイラストで、しかも体色の変異がわからないので、同定は困難です・・・一応、今は
 Migratory Glasshopper Melanoplus sanguinipesとしておきます。
 
  州立公園は何も収穫がなかったので、途中にある初めてモナークの幼虫を見つけた原っぱに行ってみま
 したが、ここも基本的には草刈りされていて・・・
  
  やはりバッタしか・・・でも体色は違うものの、上と同じ種の気がしますけど・・・
  
  
  どれも同じ種だとおもいますけど、種名はもう少し確認してみます・・・

 11月 4日 (金) Snetsinger Butterfly Garden

  今後、暖かい日は少ないと思うので、今日も空いた時間にガーデンに行きました。
  でも2日とメンバーはあまり変わらず・・・明るかったので高速シャッターでモンキチョウを
 狙いました。Orange Sulphurです。
  
  花から花へ移る時に、タイミングが合えばこんな写真になります。嬉しい!
  
  
  多くの場合は翅を閉じていることが多いです・・・
  
  上4枚は全部メスです。下の3枚は翅が欠けた位置から同じ個体ですね。今日は4匹いましたが、
 撮りやすい個体なのか・・・
  
  これもメスですね・・・
  
  これは他より少し白っぽいメス個体でした。
  
  これも頻繁に登場するメスです。オレンジ色がはっきりわかりますね。
  
  こうして見ると、いい写真が撮れたのは、ほとんどがメスでした。
  
  これはいい写真ではないですが、真後ろから撮れたので、つい(笑)次は正面から撮りたい!
 どこにいるのかクイズしたいぐらいですね・・・
  
  黒い紋が少し違うのでこれはオスです。ようやく撮影できました。
  
  というわけで、たくさん出してしまい・・・すいません。

  他のチョウ目の昆虫は・・・
  
  気温が低いからなのかモンシロチョウも翅を開いて吸蜜しています。ようやくこういう写真が撮れました。
 もう1匹翅を完全に開いた個体がいましたが、翅がボロボロで・・・でも記録だから載せますね。
  
  彼らももう活動の終盤ですね・・・

  
  Common looper Autographa precationis です。蜜が少ないからか一つの花に長くいてくれたので
 撮影しやすかったですが、小刻みに動くので、高速シャッターで写しました。  
  
  ようやくAutographa falcifera の方も近づいて撮影できました。気温と花の状況でいる場所が限られ、
 見つけやすいのかもしれません。

  
   Ailanthus Webworm は真横から撮影できました。口吻を伸ばしている状態が撮影できて嬉しい。

  
  Cornear worm Helicoverpa zea は翅を閉じて吸蜜していました。

  
  一種だけ、初めて見る蛾がいました。夏に見たVirginia Ctenuchaとは近縁のようですが、小型で胸部
 だけが黄色い鱗毛で覆われています。Yellow-collared Scape Moth というそのままの英名でした。学名は
 Cisseps fulvicollis です。花が少なくなって花に来る昆虫は集まっているから見つけやすいのでしょう。

  
  チョウ目以外だと少なくて・・・先日のハナアブはいました。しかもチョウの撮影時に・・・
  
  偶然撮影できて、しかもピントが合っていて、これは嬉しいです。

  最後はカメムシです。
  
   Two-spotted stink bugだと他の種がいますけど、この Cosmopepla conspicillaris というカメムシもその
 英名のようですが、はっきりしません。この学名でいいのかちょっとわからず・・・もう少し調べますが
 普通にいるカメムシだからはっきり同定したいものの・・・
  追記 Small black and red stink bugという名で、Cosmopepla lintneriana という学名のようです。
     カメムシ図鑑の石川先生に問い合わせてしまいました(笑)ありがとうございました。

  まだ暖かい日が続くようで、時間を見て少し出かけて撮影してみます。

 11月 2日 (水) Snetsinger Butterfly Garden

  寒すぎたり出かけたりしていたので、間があきましたが今日は暖かく、こちらの人も「最後の
 暖かい日かも」というくらいの天気でした。バタフライガーデンに行ってみると、寒さ(霜)で
 花はだいぶ痛んでいました。
  ほとんど唯一、New England Aster Aster novae-angliae だけは大丈夫でしたので、この花に
 たくさんの昆虫が来ていました。ふと少し離れたアスターを見たら・・・・
  
  いきなりモナークがいて本当に驚きました。黒いラインが細くて後翅に性標(ラインの一部が太く
 なっていて黒い点に見えます)があるので、オスです。これまではあまりオスメス意識してなかったが
 この個体はわかりやすく、初めてオスだと思いました。
  
  翅を開いてくれたので優雅な姿を写真に収めることができました。
  
  10月の上旬に幼虫だった個体とは別物かな・・・車に乗っていて道路を横切るモナークを見たので
 「まだいるのか!ガーデンにもいたりして・・・」と思っていたのが、本当にいたとはびっくりです。
  
  また寒くなるでしょうから、早く南に下ってほしいと思いながら、彼が飛び立って行くのを
 見送りました・・・もうこれが最後の個体かな・・・

  他の昆虫は・・・
  
  まだモンキチョウの近縁種 Orange Sulphurも元気に活動しています。夕方で快晴ではなかったので
 シャッターを高速にすると暗くなってしまったから、ストロボで飛翔も撮影しました・・・
  
  どうしても動いてしまいますが、オレンジ色がはっきりわかって少し幻想的です。
  
  日本のモンキチョウと違って、メスも黄色い個体が多いようです。きちんと静止していませんが
 なんか趣があるように私は感じたので、出しておきますね・・・
  
  モンシロチョウも美しい個体がいて、まだ羽化して来るのでしょうかねえ・・・動きもそう
 活発ではなかったので、撮影しやすかったです。
  
  昼行性の蛾である Ailanthus webworm moth Atteva aurea も、ずっと見られた種でした。
  
  他のアスター系の花も咲いていて、そちらにもハチや蛾が来ていました。これは Helicoverpa zea
 だと思われます。この前見た個体よりやや小さいが、個体変異の範囲だと思います。
  
  やはりキンウワバは活発で警戒心も強く、撮影は大変です。こちらは Celery looperという英名の
 Autographa falcifera です。セロリ以外にも色々な植物につくようです。
  
  図鑑で見ると、これはSoybeanlooperではなくて Autographa precationisという学名で
 Common looperという名の「普通」種です。これもいろいろな植物につくようです。日本の種には
 こんな Autographaがいなかったからわからなかった・・・言い訳ですが・・・
  
  
  Eastern Carpenter Beeがまだ活動していますが、この個体は越冬するのかな?もしそうなら枝にでも
 穴を開けて入ると思いますが・・・バックにモナークがいるところを写しました。
  
   飛び立った瞬間。ゆっくり飛び立ったのでしっかり静止しました。
  
  他にもハチがいるので写しておきました。
  
  暖かいからミツバチもまだ活動しています。でもこんな寒い地域でどこで飼っているんでしょう?
  
  マルハナバチもまだ元気にしていますが、そろそろ越冬ですよね・・・
  
  あとはハチに似た昆虫も・・・
  
  ハナアブの仲間です。調べたら Eristalis arbustorum という種のようです。腹部の脇が黄色くなっている
 のは、腹部を細く見せてハチに似せているのかもしれません。
  
  もう1種アブがいました。ヒメヒラタアブかなと思いますが、色は黄色くないのでわかりません。
 青っぽいラインがいいです。もう少し調べてみます。

  
  花には Small Milkweed Bugも来ていました。彼らは種子を吸いに来たのだと思いますが、
 枯れた花の方がいい気がしますけど・・・で、Largeの方のカメムシは・・・
  
  枯れかかった Milkweedに来ていますが、幼虫の姿はなく心配です。また見に行きますけど・・・

  
  最後は甲虫で、ウリハムシの近縁種です。枯れた花とかにいましたが、餌はあるのかな・・・

  寒い日もありますが、暖かい日や天気のいい日にはもう少し観察して見ます。次の週末は仕事で
 忙しいが、少し野外もいってみます。

 10月 24日 (月) Snetsinger Butterfly Garden

  明日の夜はまた寒いようで、そのうちこの寒さが当たり前になるのでしょうけど、今はまだ
 昆虫たちもいますから、夕方のガーデンに行ってみました。
  
  Common Milkweedはもうすっかり種子も熟している感じなので、どうなるんだろうと思って
 きましたが、今日はカメムシの集合が見られませんでした・・・何匹かが単独で歩いているだけで
 この先どうなるのかが本当に心配です。来週まで見られないかもなのでどうなるのか・・・

  
  やはり気温が低いと動けないから昆虫が見られませんでした。マルハナバチやミツバチは巣から
 出ないと思いますが、巣が無いであろうクマバチはこうして花の影に身をひそめるか、何匹かは
 ほとんど死んでいる状態でした・・・こうしてどんどん秋までの昆虫はいなくなるのでしょう・・・
  次週以降、暖かい時に観察してみます。

 10月 23日 (日) Snetsinger Butterfly Garden

  本当に土曜日の夜は5℃まで下がったので(おまけに強風で冷たい雨まで降って、体感気温は
 0℃です・・・)、多くの昆虫たちは姿を消したかもしれません。でも今日の午後は晴れて気温も
 少し上がったので、いつものガーデンに行きました。強風によって花が折れたり無くなったりして
 いました。それでも虫の声は聞こえてチョウも飛んでいます。

  ずっと聞こえている虫の声の正体を知りたくて、少し粘って探して見たら、見つけました!
  
  短い翅を立てて鳴いています。調べたらCarolina ground cricket Eunemobius carolinus という種の
 ようで、それこそどこにでもいる種のようですが、私は初めて姿を確認できたので、本当に嬉しくなりました。
  
  近づいてストロボを当てたので、さすがに逃げてしまいましたが、それでも確認できて嬉しいです。
 オスでも翅が短いですね。また・・・1cm程度の小型のコオロギでした。
  
  Large Milkweedは今日はどの実にいるかと思ったら・・・
  
  これがいい塩梅の実だとは思えませんが・・・もう仕方がないのかな・・・既に実が開いて右から
 種子が出ています。この種子を食べるのは硬いから難しいのかな・・・でも右に行っている成虫も
 いますね。まだ幼虫が大きくなるには時間がかかりそうだから、また機会をつくって観察します・・・
  
  他の植物の穂に緑色のカメムシがいました。前にもいた Say's Stnk Bug Chlorochroa sayiのよう
 ですね。彼らは成虫越冬だと思うので、もうそろそろ姿が見えなくなりますね・・・

  
  やや気温が低かったものの相変わらず警戒心が強い Soybean looper です。荒天でもじっとしていた
 のか、痛みがない個体でした。
  追記:どうも同定に自信がなかったのですが、調べたらCommon looper Autographa precationis
    ようです。頭の上の赤い紋が特徴的みたいなので、おそらくそうだと思います・・・
  
  忙しく動くので、これは少しシャッターを速くして撮影しました。

  他にもヤガがいました。
  
  アメリカでは有名な害虫や研究対象になっている蛾である Helicoverpa zea かと思って撮影しましたが
 調べたらそうみたいです!Corn Earworm Moth という名でアメリカタバコガという和名もありました。
 個人的にはかなり嬉しいです。でも夏にはなんでいなかったのか・・・、もっと夜遅く見ればよかった
 のか・・・
  
  オオタバコガとかより、やや大きい印象を持ちました。撮影できて光栄です。
  
  動きは速かったですが、すぐに逃げることはなかったので、撮影は比較的容易でした。

  チョウはlady系の綺麗なのがいたが、すぐに逃げてしまい撮影できず・・・残念・・・
  
  モンシロチョウが比較的ゆったりしていたので撮影しました。越冬態は幼虫か蛹でしょうから、成虫を
 見るのもあと少しですね。こちらでも一番多く目にしましたが、どこにでもいるもののすばしこいので
 撮影はほとんどしませんでした・・・でもこうして撮影できてよかった。

  
  ハナバチたちも働いています。一番上に陣取っているのは、クマバチでした!今もいるんですね。
 でももう元気がありませんでした・・・あとはマルハナバチとミツバチですが、みんなこちらを
 向いてくれなかった・・・当たり前だが・・・

 10月 19日 (水) Arboretum at Penn State

  今日は待ち時間が長い日で、日本の仕事を片付けてから、夕方までの待ち時間に学内の植物園と
 自宅近くのガーデンに行ってみました。明日が雨で週末は最低気温が40℉に下がる(え、5℃です)、
 とラジオの天気予報が言っているので、今日しかチャンスはないと行ってみました。

  ますは学内の樹木園(植物園)です。
  
  この植物園は、「なすがまま園」という感じなので、花が終わって枯れた植物はそのままになって
 います。だからここには昆虫はほぼいなくて、他の場所にある一部の園芸品種にだけ、チョウや
 ハチが来ていました。これはこれで本来の姿でいいと思います。・・・でも日本の植物園では
 考えられないかな・・・面白い光景でした。

  昆虫は写したので、まずはチョウの写真から・・・
  
  モンシロチョウと、この Orange Sulphurしか見つかりませんでした。メスが盛んに吸蜜しているので
 晴れていて明るいし、高速シャッターにしてみました。
  
  一瞬羽ばたいているだけですが、うまく写せました!でもオレンジ色という感じではないですね。
  
  これは飛翔しているところを止められました。オレンジの斑紋も見えますね!昨日よりはいい写真が
 撮れたので良しとします・・・
  あとはミツバチを撮影しました・・・
  
  この花からは盛んに花粉を取っています。脚には黄色い花粉団子ができていますね。
  
  またオレンジ色の花粉団子をつけている個体もいます。この花かな?
  
  やはり花が少ないからか、こうして一緒に蜜や花粉を集めている姿も見られます。

  花ではないものは・・・
  
  これは、 Hyaline Grass Bugというもののようです。Liorhyssus hyalinus 日本でスカシヒメヘリカメムシ
 と命名されているものと同種のようです。葉の色が反射しているのか緑がかっています。
  
  大きなカメムシでしたがこのあとすぐに飛んでしまいました。残念・・・手持ちの図鑑には載って
 いないのでわからないかもです。

 Snetsinger Butterfly Garden

 大学の方はあまり収穫なかったので、いつものガーデンに移動しました。今日はウワバを狙った
 のですが・・・行った時はおらず・・・
  
  でも Monarch Butterflyはいました!昨日と同じ個体か?週末寒くなるから早く旅立って行けると
 いいのだが・・・
  
  
  2匹いた幼虫のうちのもう1匹という可能性もあるが・・・昨日と同じ個体かもしれませんし・・・ 
 南に行けるのか心配でもありますが、個人的には今日も見られて嬉しいです。

  その他のチョウから・・・昨日とメンバーは、ほとんど変わりませんが・・・
  
  American Lady は今日は翅の裏を見せてくれました。ヒメアカタテハに近いグループですが、
 裏の模様は派手かな・・・
  
  正面からも写してみました。こうしてみると翅も綺麗だし表面は色が薄いのが特徴なんですね。

  Orange Sulphur(とCloud Sulphurも?)がたくさんいたので、ここでも高速で撮影しました。
 だいぶ慣れてきたので、結構いい写真も撮れました。ちょっとしつこいですが、出します。
  
  やはり蜜のある花が重なるのか、複数個体がいる場合もあります。
  
  次にどの花にいくのか予想を立てて待っていると、的中することも「ごくごくたまに」あります。
  
  動きが速いと、口吻を縮める暇もないんですね・・・オレンジが強いものと弱い個体もいます。というか
 弱い個体は Cloudy Sulphurの可能性が高いのですが・・・
  
  こんな風に前脚を突き出して飛行することもあるんですね。こういう写真を撮り出すとクセになり
 そうです・・・
  
  このように翅を開いていない写真も、それなりの頻度で撮れます・・・どの角度も一瞬と思いますが
 閉じた時は速度を落とすとかで、少し長いのかな・・・
  
  チョウの上空をマルハナバチが飛んでいて、奇跡の写真かと思いましたが、残念ながらハチの
 ピントは合っていなかった・・・

  他のチョウですが・・・
  
  こちらのモンシロチョウは本当に警戒心が強く、少し近づいただけで逃げてしまうので、こちらの
 モチベーションも低いこともあって(モンシロチョウには失礼ですが)、写真は少ないです。でも
 そろそろラストシーズンだと思うので、撮影しました。

  
  Meadow Fritillary です。このチョウもガーデンでしょっちゅうみる可愛らしいチョウでした。
 小さいヒョウモンチョウのグループというのが珍しく、ついつい目で追ってしまいました。

  
  Pearl Crescent もいれば必ず撮影してしまいます。今日は翅を立てていたので裏側を撮影しましたが、
 この個体もメスみたいです。黒っぽくないオスは撮影できなかった・・・
  
  この薄紫の花が好きなようです。越冬ステージは幼虫なので産卵して幼虫になる頃探してみようかな・・・
 食草はアスターの仲間の Symphyotrichum属と書いてありましたが、この花はそうかも!時間があるときに
 幼虫探してみます・・・でも冬は枯れる?ロゼット?
 
  ハチも面白い写真が撮れました。
  
  左中脚を上げて「やあ」と言っているようにも見えますが、食事中に挨拶している行儀の悪い感じも
 ありますね・・・でも実際は何をしているのでしょうか?私への威嚇ではない気がしますが・・・
  
  そして少し時間が経ったとき・・・
  
  いました!おそらく昨日逃した Autographa 属のキンウワバです。でもこの写真を撮った途端
 すごい勢いで逃げてしまい消えました。本当に警戒心が強いです。博物館の標本と見比べたら
 Autographa falcifera Celery Looperという種のようです。また撮影したい。

  
  これは Chrysodeixis 属のようなキンウワバですね。この種は数匹いてやはり警戒心は強いものの
 蜜が多い花では長居してくれたので、何枚も写真を撮ることができました。Pseudoplusia includence
 に形態が似ています。しかも今はPseudoplusia属はChrysodeixis属のシノニムにされているようです。
 知りませんでした(お恥ずかしい)。ネットの他の写真とか見るとC. includenceは翅の光り方とかも
 変異があるようなので、他にもChrysodeixis 属の種はいるかもですが、一応C.hrysodeixis includence
 Soybean looperとしておきます。
  追記:どうも同定に自信がなかったのですが、調べたらCommon looper Autographa precationis
    ようです。頭の上の赤い紋が特徴的みたいなので、おそらくそうだと思います・・・
  
  綺麗な個体だから出始めなのか・・・夏に数回夕方行った時はキンウワバは見なかったので日本と同様
 秋に多いのかなという気もしました。

  
  撮影していたら逃げてしまって草の枯れた葉のところに止まりました。ストロボを当てたりするから
 どこにウワバがいるのかわかりますが、彼らの形態や色彩が枯れ葉などに擬態していることを納得しました。
  しかも警戒心が強いので撮影は大変でした。でもせっかくキンウワバに会えたのだから、気温も下がって
 活動が鈍くなるかもしれないと、夕方にまた来ようと決めました。


  実験終了後、ガーデンに行きました!もう日が沈むところだったので、薄暗くなってきていて、ハチや
 チョウがいないので静かなガーデンです。花を見ると、いますいます!
  
  でもこの Soybean looperと思われるChrysodeixis 属の種しかいない。。しばらく探しながら撮影しました。
 追記:どうも同定に自信がなかったのですが、調べたらCommon looper Autographa precationis
    ようです。頭の上の赤い紋が特徴的みたいなので、おそらくそうだと思います・・・
  
  
  飛んでいるところも撮影しましたが、表が見えるのはこれくらいであとは翅の開き方が綺麗では
 なかった・・・もっと修行しないと・・・

  
  ほとんどは Soybean lopperのようでしたが、この個体は銀紋の形態が少し違います。別種だと
 思いますが、角度が悪く同定は難しいかもです。
  
  
  この個体も銀紋がChrysodeixis 属のものとは明らかに違います・・・しかしこの写真は遠く
 から撮りましたが、近づく前に逃げて行ってしまいました・・・残念・・・
 追記:もしCommon looper Autographa precationis だとしたら、斑紋だとこの個体も
    Autographa 的ではあるので、多くが Common looper かもです。

  結局、2〜3種いる感じでしたが、多くは このSoybean looper だと思われ、優占している
 ようでした。また来週でも時間見て行って見ます。ではその他の優占種の写真です。
 追記:どうも同定に自信がなかったのですが、調べたらCommon looper Autographa precationis
    ようです。頭の上の赤い紋が特徴的みたいなので、おそらくそうだと思います・・・
  
  
  
  
  久々に大量の写真を撮りました。週末にかけて雨や寒さがあるようなので、また気温が上昇したら
 カメラ持って行ってみます!
  でも夕方の撮影でも、キンウワバは警戒心が非常に強いことがわかり、日本との生態系の違いなのか
 と思いました。こちらは鳥が多いので捕食圧が高いと聞きます。そんなことも関係しているのかも
 しれませんが、もう暗くなっているのに私が近づくときに音が出るとすぐに飛び立ちます。次回は
 焦らず近寄らないと・・・

 10月 18日 (火) Snetsinger Butterfly Garden

  今日は細胞が育っていないということで、急に実験がなくなってしまい、どうしようかと思ったの
 ですが、暑いくらいの日なので午後はガーデンに行ってチョウの撮影を!と思ったのが正解でした。
  
  何ともこの季節らしいセセリチョウがいて感激です。調べたら Common White checkered Skipper
 Pyrgus communis という名の普通種みたいですが、それでも初めて見かけて大興奮でした。
  
  黄色い花に来ていると、少し違和感が!?(笑)でも日本にこんな斑紋のセセリチョウはいないから
 何とも嬉しい出会いでした。
  
  さらに・・・
  
  ほかにも American Lady Vanessa virginiensis に出会いました。この時期に初めて見るチョウが
 何種もいるとは、驚きでしたがかなり嬉しい。この頃はじっくり見ていないので、今日は少し長くいよう
 と思ったのでした・・・(1時間半くらいでしたが)

  
  この個体も調べたらVariegrated Fritillary Euptoieta claudia という初めて撮影する種でした。急に
 寒くなったから誤解してましたが、今の時期だって本来はいろいろ見られるのでしょう。来てよかった。

  
  Silver spotted Skipperもだいぶ翅が痛んでいましたが、活動していました。この種もコンスタントに
 ガーデンで見られましたね・・・
  
  いつも見るチョウもいました。
  
  Orange Sulphurは表面の撮影にチャレンジしてみました。
  
  高速のシャッターで飛び立つところを狙いましたが、お見せできるのはこのカットぐらいです。
 でも面がオレンジ色になっているのがわかりますね。またチャレンジしたい・・・
  
  
  こちらは Pearl Crescent です。これはそう見ないか・・・だから見られて嬉しいです。

  そして本当はもっと最初に出したかったのですが・・・
  
  とうとうウワバの成虫を見かけて撮影しました!わーい。でもすぐに逃げてしまい、しかも
 種名もわかりません。ミツモン系かなと思ったがちょっとわかりません。博物館の標本とも
 見比べたが該当なし・・・あと、明らかにタマナ系の成虫もいたのですが、目が合った瞬間?に
 飛んで行ってしまい、米国のウワバには嫌われているのか・・・今度は夕方に行ってみます。
  でもウワバも見られるなんて、もう諦めていたから嬉しい。

  チョウ目以外も撮影しています・・・
  
  Large Milkweed Bug は、この前集まっていた実から離れて、下の実に移動していました。種子の熟し
 度合いとか(上の実はもう種子を食べてしまったとか)そういうことで集まる実も決まるのでしょう。
 幼虫が大きく育つのかが気になります。
  
  このところよく見られるバッタです。種名を決めたいが・・・左の個体は脚と翅を擦り合わせて
 シャカシャカと、ヒナバッタのような音を出していました。
  
  そしてこれはメスのようです。腹部が長く伸びていたので、産卵しようとしていたのに、私が邪魔
 したのかもしれません。

  そしてトリは・・・
  
  なんと、まだいました!モナークです。少し小さめだったのでもしかしたらこの前幼虫だった個体かな?
 と勝手に思ったりしました。もしそうならよく育ったものだと思いますが、もちろんわかりません。でも
 一方的にそんな気がします。たくさん蜜を吸って元気に旅立って欲しいです。
  
  花も少なくなってきているので、こうして競合します。
  
  恐らくこれが今シーズン最後の個体なんだと思います。この時期までいるんだと感動・・・

 10月 16日 (日) Snetsinger Butterfly Garden

  部屋にこもってばかりだと頭が回らないので(言い訳)、ガーデンに行きました。もう晩秋です。
 でも今日は暖かい日だったので、チョウなども飛んでいました。
  
  
  これは上がオスで下がメスですが、Orange Sulphurです。特に下の個体は右翅が傷んでいるので、
 オレンジ色が透けています。翅を開いての写真が撮りたいので、天気が良い朝とかならどうですかね・・・
 残り少ない時間にちょっとトライしてみます。
  
  この他にモンシロチョウがいましたが撮影せず・・・もう1種は
  
  この Meadow Fritillary がいました。止まっている花の下の花にミツバチが来て動いたので、この後
 すぐにびっくりして逃げてしまいました。

  
  バッタも少しましたが、この個体はゆったりしていたので撮影できました。Differential Grasshopper
 のように見えますが、断定できません・・・

  
  Common Milkweed はまだ実が弾けていません。Large Milkweed Bugの集団もほとんどが成虫に
 なりましたが、まだ小さな個体もいます・・・育つのかな?またオレンジ色が多いですが、中央の
 少し隠れている1匹は妙に赤いです。また行ったときに色彩変異とかも見てみます。

  
  Milkweedのアブラムシもよく見たら Oleander Aphidの他に左にいる細いヒゲナガアブラムシのような
 形のアブラムシもいるんですね・・・右のほうに幼虫もいるのでこの種もMilkweedを利用しているようです。
 また行ったときも確認してみます。
  Oleander Aphidは、なんと日本にもいるキョウチクトウアブラムシでした。同種とは思わなかった。
  
  今日はアブラムシの側にアリがいなくて、すぐ近くでアブラムシを捕食しているテントウムシが
 みられました。これはナミテントウですね・・・無紋タイプは初めて見たかもです。
  
  他の Milkweed の株には茎にびっしり付いていました。ここにもアリはいない。アリはいつでも
 いるのかと思いましたが、昨日などは本当に寒かったのでその影響かもしれません。
  今日は30分程度の観察だったので、また暖かい日に時間作って出かけてみます。

 10月 14日 (金)Snetsinger Butterfly Garden

  申請書を書くので外には出ませんが、ちょうど実験も忙しくなかなか大変です・・・昼は今もおにぎり
 持参でこの時だけ学内に出ます。で、お弁当箱として用いているプラスチック製保存容器の蓋を開けたら
 中にゾウムシがいるではありませんか!?いったいどこで入ったのか?おそらく家でおにぎりを詰めて
 蓋をする前に入り込んだとしか思えませんが・・・うーん・・・
  カメラがなかったので、自宅に帰って植物体上に放して撮影しました。
  
  1cm弱の少し大きめのゾウムシなので調べたらわかるかな、と思って図鑑を見たら、いました!
 Rough Strawberry Root Weevil Otiorhynchus rugosostriatus です。ヨーロッパから入った害虫だそうで
 これもアメリカ原産ではなかった・・・名前の通りイチゴの害虫になるようですが、他の植物にも
 つくようなので広食性みたいです。
  
  同じ個体です。外に撮影に出たくなります・・・もう寒くなってきたしあまりチャンスがないので
 なんとかしなくては・・・ああ、申請書がああ・・・

 10月 9日 (日) The Arboretum at Penn State

  昼間は晴れましたが、気温は20度に届かす・・・朝も5度以下でびっくりです。このまま寒くなるのか・・・
  後輩が来たので一緒に学内などを見て回りました。
  学内の樹木園(植物園)です。
  
  ケールの葉の裏にウワバがいないかと探しましたが、こんな幼虫が・・・これも後で調べます。
  
  他のケールには、モンシロチョウの幼虫がいました。
  
  オオカマキリ中国亜種のメスがいて、カメラを向けたらこちらを向きました。北米原産のカマキリは
 どうも見られないまま終わるのか・・・
  
  池を覗いたらまだマツモムシがいました。もう少しで陸に上がって越冬するのでしょう・・・日本では
 撮影する機会がなかったので嬉しい昆虫でした。ちなみに Back Swimmer Bugという名がついていますが
 種の同定は難しいようです。
  
  いつものバタフライガーデンにも行ってみました。
  
  Milkweedの実には large milkweed bugが集団でいましたが、まだ小さい幼虫もいますね。成虫に
 発育できるのかな?またよく見たら1匹だけsmall milkweed bugがいて共存していました。
  
  
  黄色い顔のアシナガバチもというと、オスではないかと想像しましたが、個体数が多いのでオスでは
 なくメスなのだろうと思っていました。でも該当する種がないので黄色い顔として検索したら出てきました。
 Polistes fuscatusのオスだそうです。メスも腹部には赤い紋があります。もう秋だから巣も解散して
 オスもこうして各自餌を採っているのかもしれません。急にこの顔の鉢が多くいるのも合点がいきます。
  
  ハナグモの仲間がハナバエの仲間を捕まえていました。これらの名前も後日アップします。
  だんだん寒くなっているので少しでも昆虫写すためにまた出かけてみます。でも今はちょっと忙しく・・・

 10月 8日 (土) Snetsinger Butterfly Garden

  夜はどんどん寒くなり、虫の音もあまり聞こえなくなりました・・・キリギリスの声も少なくなったので
 探しに出ましたが、やはりわからず・・・
  
  見つけたのはこの蛾だけでした・・・ヤガですね・・・種名を調べる暇が無いので少しお待ちください。

 10月 5日 (水) Snetsinger Butterfly Garden

  今日は曇り空で寒く、最高気温も20℃にならなかったと思います。なんと明日の最低気温予想は 
 7℃です。こちらはすっかり秋深しです・・・
  さて、昨日の幼虫が気になったので、夕方も遅かったのですが、パークに行ってみました。昨日と
 違って晴れていても寒いのでチョウは1匹も飛んでおらず・・・オオカバマダラの旅立ったのか・・・
  で、幼虫は・・・
  
  1匹はいましたが、もう1匹はわからず・・・こちらはまだ少し大きくなる必要があるので、もう
 しばらくはいると思いますが、もう少し大きかった幼虫は蛹化期に入ったのかはわかりません・・・
  どちらの milkweedにもアリがいるので、少し葉などを探すと・・・
  
  Milkweedにもアブラムシが付くのですね・・・これは図鑑に載っていました。Oleander aphidという
 英名で Aphis nerii という学名でした。このアブラムシの色も毒だぞという警告色なので、milkweedを
 食べる昆虫たちは、本当にどれも黄色とかオレンジ色をしています。毒成分から合成する色素とかに
 関わるのかな・・・このアリが守っているので、オオカバマダラの幼虫も棲みにくそうでした・・・
  
  結構冷えていたのに milkweed bug が羽化していました。最初は見事なオレンジ色というかアブラムシと
 似た色なんですね。黒い部分がないと印象が全く異なります。
  
  セイタカアワダチソウにしがみついたまま動かないマルハナバチです・・・こういう個体が何匹か
 いました。寒いせいなのか、他の原因があるのかは今日の時点では不明です。また見に行きたいが・・・
  
  このバッタはかなり緑色で、翅まで緑一色という感じでオンブバッタのような種ならいますが、この顔の
 バッタでは珍しいから頑張って撮影しました。調べたらDichromorpha viridisという種で英名としては
 Short-winged Green Grasshopperというそのままの名前が付いていました。でも色彩変異もあるようで
 Short-wingedといいつつも長翅型もあるそうです。秋も深まって初めて撮影できてよかったです。

  
  帰り際にまた幼虫を確認したら、他の葉の裏にいました。発育して欲しいものです。

 10月 4日 (火) Oct. 4th, Snetsinger Butterfly Garden

  レンズとストロボコントローラーを入手して無事写真も撮れるようになりました! 
 ページを新しくするので、大学から戻ってからバタフライガーデンに行きました。朝夕も寒くなり
 鳴く虫の声も減ったので、昆虫は多くないのではと思いましたが・・・

  
  いきなりオオカバマダラの幼虫が、葉のなくなってしまった milkweed の実にしがみついて
 いました・・・こすり取ったような摂食跡もありますが、元気はありません。
  
  近くのもう一つの milkweedには黄色した葉の上にも幼虫がいますが、食べている感じではありま
 せん・・・周りにまだ milkweed はあるので、移動できればなんとかなりますが、それは難しいと思い
 ます。オオカバマダラは milkweed の若い葉を求めて南方から北部に上昇すると聞いたので(調べます)、
 実や黄色くなった葉は明らかに不適です。
  少し迷いましたが、終齢だからチャンスをあげようと、どちらの個体も葉がついた株に移して
 みました。寒くなってきているので蛹化しても羽化できるかはわかりませんが・・・

  他のmilkweedの昆虫は・・・
  
  Milkweed bugは、smallがいなくなり largeばかりでした。まだ小さい個体もいたりするので
 この2週間の間にも産卵したりしているということなのでしょうか・・・世代が回っているのか
 どうもわかりづらい状況です。おそらく年間は1世代だが、産卵期間が長いからこうして小さな
 幼虫から新成虫がいるのだと思いました・・・確かめてみますが・・・
  追記 世代は場所により1〜3世代とか回るようです。この辺りは2世代回るのかも
    しれません。よく調べないとわかりませんが・・・
  
  ここは実ではなく葉に成虫が群がっていました。黒い部分は黒色なのではなく、構造色的に
 光っているのがわかります。
  でsmallは、寒くなったのでもういなくなってしまったのかと思いましたが・・・
  
  セイタカアワダチソウに見られました。でも個体数は少なかったので、
 もっと他にもいるのかもですがしれません・・・ milkweedにつく bugは
 季節によって優占種が違うことがわかりました。

  さて、まだ幼虫がいるのかと驚きましたが、もう南方に旅立ったと思っていた成虫が、いました!
  
  気温が低いので、暑い時期の個体と違って動きが速くないという他に、やはり旅立つ前の腹ごしらえ
 ということで貪欲に蜜を吸っています。
  
  写したい構図でしらばく止まってくれるのでありがたいです。でも風が比較的強く、いい構図のものが
 少なくて残念・・・
  
  あまりないような位置からの写真も撮ってみました。
  
  5, 6頭いました。どうやって移動するのか(このグループで行くのかとか)興味がありますが・・・
  
  赤い花や青い花に多かったです・・・
  
  
  花が多いのになぜか集まる傾向があったので、小集団で移動していくのかなと感じた次第です・・・

  
  
  
  今週は忙しくなるので、このガーデン行くのは来週以降かもだから、撮り納めと思ってたくさん
 撮影しました。
  
  他のチョウはと言いますと・・・
  
  これはいつもの clouded sulphur かと思いましたが、なんだか斑紋が多いです・・・でもこれは
 他の種かちょっとこれだけではわかりませんでした。
  
  ところがこの個体を見て、しかも翅の表がオレンジ色なので、Orange sulphurという種であるある
 ことがわかりました。Colias eurytheme という学名で分布域は広いです。2種のモンキチョウ属のチョウが
 見られて嬉しいです。
  
  メス個体もいました。翅表の斑紋が逆光で浮かび上がっています。でもどちらの種なのか似通って
 いてわかりづらいです・・・
  
  たくさん見られるのに敏捷だということもあり、また数枚撮れば十分と思ってしまうモンシロチョウも
 発生も終わりと思うと撮影してみたくなります。カナダでもたくさん見られ、生命力の強さに驚かされます。
 でもキャベツを栽培しているところをほとんど見ませんが、何を食べているんだろう・・・

  
  小型種であるMeadow fritillary は早くから見られたチョウでしたが、彼らの発生もそろそろ
 終わりの頃かなと思われます。いつも見られるチョウでした。
  
  このチョウは調べてみたら、fiery skipper という種でした。Hylephila phyleusという学名ですが
 なんと和名もありました!コヒゲセセリというのだそうです。他のチョウにも和名があるのかすこし
 調べてみたいです。
  
  
  セイタカアワダチソウが黄色い絨毯のように花をつけています。日本では外来種として嫌われて
 いますが、こちらでは日本ほど背が高くなくいい塩梅なので秋の花として人気があるようです。
 この花に来ている昆虫を幾つか紹介します。
  
  これはアオカメムシ系ですね・・・図鑑で見たら Green Stink Bug Acrosternum hilare という
 種のようですが、ちょっとわかりません。
  
  夏頃からよく見られるようになった Ailanthus Webworm Moth Atteva aurea です。青空と
 黄色い花に同系色ながら浮かび上がるような感じ?になっていました。
  
  この黄色い顔で腹部に赤い2つの斑紋があるハチがセイタカアワダチソウに数多くきていました。
 種名は少しお待ちください。
  
  
  白い毛を持つドクガの幼虫がいましたが、種名がわかりません。またこれだとどちらが頭かよくわかり
 ませんね。 
  
  少し経ったら葉裏に隠れるように位置を変えました。この位置からだとわかります。右が頭です。
  
  時間が経ったので、葉が付いている植物に移したオオカバマダラの幼虫が気になって帰り際に見にいきました。
  
  1匹は葉裏に回って中央の主脈をかじって葉を萎らさせているところでした。この後食べ始めるのでしょう。
 うまく育ってすぐに蛹になるといいですが・・・
  
  もう1匹はもう葉を食べていましたが、そこにアリがやってきてそれを嫌がり他の葉に移動していました。
 いろいろなことが起こるようですね・・・頑張って欲しいですが・・・
 
  
  カンタンがいあmした。翅がやや短いから夏に撮影したものとは種が違いそうです。これも少しお待ち
 ください。

  
  この地に来た時から、まだチョウとかがいなくて寂しく思っていた時から、葉の上にはいつも
 ハエがいました。今の時期にも変わらず見られ、生命力を感じるとともに、「こうしていつも
 いてくれてありがとう!」という気分になりました。
  今週来週は長時間外に出られないと思いますが、それでも息抜きに少しは外に出ます。


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