戸定の昆虫 2016-3 (7~9月 July to September)


 2017年の2月まで、サバティカル研修でアメリカのペンシルベニア州立大学に滞在しています。
 そのため「戸定の昆虫」は、国内の昆虫写真を載せることができないので、このページ内で
 「戸定の昆虫 in the USA」という形でお届けします。また、滞在記 も用意しました。


 2016年 トップ

 9月 27日(火)Sep. 27th, FL

  第25回国際昆虫学会でフロリダに行きました。コンデジしか持ちませんでしたが、自然が多い場所にも
 行ったので(滞在時間は短かったが)、少しですが撮影してみました。

  
  車で着いた我々をいきなり迎えてくれたのは Southerneastern Lubber と呼ばれるバッタです。この色も
 強烈で、赤いなんてびっくりです。しかも大きい!10センチぐらいもあります!動きもノッシリしていて
 すぐ食われるんじゃないかと思いましたが、図鑑によると毒を出すそうで、この目立つ配色は警告色です。
 しかしこのバッタ、アメリカのバッタ図鑑では表紙を飾ることが多いもので、出会えて感動です。
  でも次はちゃんとした機材で撮影したい・・・
  
  この個体はずっと木に止まっていました・・・ 
  
  大きな個体なのでコンデジでも見られる写真となりましたが・・・

  
  道路脇の草むらにはたくさんの Halloween Pannet が止まっていてすごい密度でした。これまでは
 単独個体の観察をしていたので、意外に思いましたが、どこでもこの時期は集合するのかは、わかり
 ません・・・
  
  この白いタテハチョウは、ペンシルバニアでは見たことなかったので、南方の種だと嬉しいなあと
 撮影しました。図鑑を見たら White Peacock Anartia jatrophae という種で、フロリダでは一般種だが
 熱帯域にいる南方の種でした!こちらにしかいない種が撮影できて嬉しいです。
  
  ペンシルバニアでは Milkweed beetleぐらいしかカミキリムシを見ないので、この壁にいたカミキリも
 撮影できて嬉しいです。でも図鑑には載っていなかった・・・もう少し調べます・・・

 9月 17〜21日(土〜水)Halifax, Canada

  初めてのカナダでHalifaxという所にやってきました。赤毛のアンの舞台、プリンスエドワード島の
 南にあります。ノバスコシアという州ですが、英語で言うとNew Scotlandという意味になります。
  結局は文学的な所には行きませんでしたが、いろいろな場所に行ったので昆虫の撮影も行いました。
 しかしペンシルバニアより北で、天気が悪いこともあって昆虫は少なかったです。昆虫など撮影したのは
 20日の火曜日までです。また、機材水没により今後しばらく昆虫撮影できないです・・・

  初日はジェレミー先生の家に着いて(そこに宿泊し、大変お世話になりました)、近くの公園に行きました。
  
  Scudderia属のキリギリスの仲間ですが、この地域には3種分布しているようなので種名までは
 同定できませんでした。鳴き声も聞こえました。
  
  モンキチョウの仲間です。北方に生息している種かと思って喜びましたが、翅の斑紋から見たら
 Clouded sulphurというペンステートにもいる種のようです・・・残念・・・
  
  このように葉を巻いて中を食べているような巣があったので開いてみると・・・
  
  幼虫がいました。最初逃げていましたが、辛抱強く待っていたら様子を見に?こちらに来ました。
 日本にも似たような種がいると思うので調べますが、ハマキガの仲間かな・・・
  
  これはゴールですね・・・Oak Apple Gallというもので、5月には成熟するようなので、
 中には何もいませんでした・・・Amphibolips confluentaという   がこのゴールを
 作るみたいですが、オークはペンステートにもたくさんあるので、探してみます。
  
  ガの幼虫がいました。Heterocampa属のシャチホコガの幼虫かと思いますが、断定はできません。
 それよりこの幼虫の体表にはたくさんの寄生バエの卵が産み付けられており、大変なことになって
 います・・・卵が大きいので幼虫も大きく育つとこの幼虫の大きさでは餌として足りないのではと
 変なところが気になりました・・・
  
  マルハナバチは、いろいろな花を訪問していました。これは腹部の毛が黒い個体。まだ咲いている
 大きなヒマワリにしがみついていました・・・これは広い分布域を持つ Common Eastern Bumble Bee
 Bambus impatiens だと思います。たぶんペンステートにもいる種です。
  
  マルハナバチでも明らかに違う種もいました!胸部に黒いバンドがあり、腹部にオレンジ色の毛が
 生えています。北方に分布する Tricolored Bumble Bee Bombus ternarius という種のようです。
 北方の種も撮影できて嬉しいです。
  
  家に戻ったらアリが仲間を引きずっていました。左側の個体は死んでいるようです。
  
  ふと階段の隅を見たらびっくり!このアリの死骸がたくさん溜まっています。先生に聞いたら
 ここを墓場のようにしているということでした。そしてこのアリはなんとEuropean fire ant で
 Myrmica rubraという種でした。この近辺に入ってしまったそうで何年か前に家に入ってきたら
 ネイティヴのアリがみんないなくなってしまったそうです・・・fire ant恐るべし・・・
  
  庭の木にも巣があるのかたくさんいました・・・この地域に入り込んでいることを知りません
 でした・・・少し調べないと・・・

  翌日の午前は海岸に行きました。
  
  風も強く昆虫はほとんどいませんでしたが、これはイナゴ的なバッタですが、図鑑ではまだ分からず
 ・・・もう少し調べます・・・
  
  海岸ですが、湿地も多く、そこには食虫植物も生えているそうです。半信半疑で向かったら
 果たして本当にありました!今年はひどい干ばつで湿地も乾いていましたが、生き残っていました。
 ウツボカズラ的なものが生えていてびっくり・・・中に水も溜まっていましたが、虫は入って
 いなかった・・・
  
  モウセンゴケの仲間です・・・粘液も出していましたが昆虫が少なかった・・・
  
  大きな個体もありました・・・海岸にあるとは思わなかったのでびっくりしましたが、植物学者なら
 一般常識ですかね?
  また大量にベリーが実っていました。
  
  甘くて美味しかったのに動物とかが取っていないのは何故・・・?これもびっくりしました。
  海岸にアザラシがいたのでそれも撮影しました。写真は2016年の表紙にのせました。

  翌日は学生さんの案内で大学の屋上緑化を見学しました。
  
  屋上の昆虫シリーズです。ナミテントウの幼虫がいました。成虫も見つけましたがすぐ逃げた・・・
  
  ヒメカメノコテントウに似た種だと思いましたが、同属の別種Propylea quatuodecimpunctataでした。
 14ホシテントウという名ですが、個体変異もあるようです。この種も北米に入ってしまった種だそうです。
 
  
  これは Tarnished Plat Bug Lygus lineolaris という種でした。日本のマキバカスミカメに
 近縁な種のようです。

  大学に隣接するコミュニティーガーデンに連れて行ってもらったら、感動的なハチがいました!
  
  American pelecinid waspという名のPelecinus polyturatorのようですが、温暖な地域にいるのかと
 思っていましたが、カナダにいるとは! 腹部が異常に長いです。
  
  産卵管かと思ったら、このように節で曲がりますので、これは腹部です。
  
  そしてこの腹部から産卵管が出ると思うのですが、朽木などにすむ甲虫の幼虫に寄生するハチだそうです。
 朽木にいる幼虫に産卵するということから細くて弱い産卵管を長くするのではなく、丈夫な腹部を細長く
 して朽木に刺しこむという戦略なのでしょうか・・・図鑑に載っていたので見たいと思ってましたが、
 まさかここで見られるとは・・・感激しました・・・
 
  午後は先生の案内で塩湿地のプロジェクト見学
  
  ここではツノゼミの仲間がいました!Baffalo treehopperという種でした。胸部が垂直に盛り上がって
 いるところがバッファローを思わせます。1.5cmぐらいありました。なんとも不思議な形です。
  
  あとはバッタを撮影できました。これは茶色ですが、下の緑と同じ種か?
  
  この個体のしがみ付き方が変なので、もしかしたら菌に感染してこのまま固まってしまうのかも
 と思いましたので、撮影してみました。
  
  うーん・・・どれもニュージャージーにもいた Spur-Throated Grasshopper Melanoplus
 femurrubrum
ではないかと思います・・・。断定はできませんが・・・

  最終日は遠出して畑地帯と国立公園に行きましたが、カヌーから湖に落ちたため、畑の写真までです。
  
  古くに作られた土手を歩いていたら、硬い地面を掘っているハチがいます。
  
  胸部が緑色に輝いています!穴掘りしている個体が多いので、待っていましたが顔を出しません。
 
  でも近くの花に同じ種が花粉や蜜を集めていました。Sweat beeの仲間で、似た種がたくさんいるようで
 写真だけでは同定できないようですが、half green sweat beeという仲間のようです。
  
  こんな綺麗な色なのに穴掘り上手とは・・・1年間に数世代出るようです。
  
  多くの個体が花に来ていました。属名は Agapostemon のようです。その一種ということになります。
  
  正面から見たところ
  
  土の巣から出るときは掃除するのか、どの個体も綺麗でした。

  湖に全身落ちてしまったので・・・カメラは無事でしたが、ストロボとマクロレンズが動かないので、
 すいませんがしばらく昆虫写真は撮影できないです・・・(涙)。現在取り寄せ中・・・

 9月 10日(土)State College

  このところ家の周りや私の部屋の窓に、クサギカメムシがやってきます。窓を開けておくと数匹が
 入ってくることもあるので、明らかに誘引されている気がします。もう越冬場所への移動?と思ったり
 しますが、わかりません。少し復活したジャガイモの葉にもとまっていました。
  

 9月 6日 (火)Snetsinger Butterfly Garden

  NYではmonarchを見なかったので、幼虫を見たいなと思い、さらにこれまで終齢は見ていますが、
 他のステージは見ていないので、ガーデンで終齢ではない幼虫を探そうと行きました。

  
  以前卵があった葉を見たら、まだ小さい幼虫がいました。頭部が黒っぽくても、縞模様を
 呈していて、小さいうちから終齢とほとんど同じ配色です。大きく違うのは前後にある角?の
 長さですね。
  
  上の若齢もそうですが、もう少し大きなこの個体も、葉をトレンチングして中の部分を食べている
 のがわかりました。こうして毒成分を減らしてから摂食するのはアサギマダラとも同じですね。
  
  もっと大きな幼虫は、左の尾肢の部分に見られるように葉の主脈をかじり、しんなりさせ、その後
 先端部から摂食するようでした。摂食している良い写真が撮れて満足しました。
  
  同じ個体を前から撮っていますが、主脈がかじられているので葉が曲がっているのがわかりますね。
 こうして毒物質を過剰に摂取しないようにしているのです。

  
  Spicebush の小さな木は、葉も小さいので Spicebush Swallowtail の幼虫が隠れるには
 小さすぎるようです。かなり見えてしまっていますが、大丈夫かな・・・

  他の木の幼虫も大きくなってきています。2匹もうすぐ終齢という幼虫がいました。
  
  終齢一つ前の幼虫ですが、こちらはだんだんと終齢の斑紋が浮かび上がっています。
  
  こちらはもうすぐ終齢に脱皮する幼虫ですが、茶色というよりはもう緑色の終齢の体色が薄皮一枚の下に
 見えるという状況です。驚いたのはこんな状況なのに臭角を出していることです。匂いを嗅いだらとっても
 いい匂いでした。これで外敵を追い払えるのかな・・・頻繁に観察できないがこの2匹は大きくなって
 欲しいです。
  
  
  シバツトガのような蛾がこの花だけ来ていました。他の種類では見なかったので何か誘引する
 ものがあるのかもしれませんね・・・調べたら Small White Grass-Veneer Crambus leachellus
 という種のようでイネ科を食草としているのであちこちにいるのでしょう・・・
 
  
  Milkweed Beetle が枯れかかった Milkweed に止まってかじっています。産卵するところなのか
 摂食なのかわかりませんが、彼らも初夏からずっと観察することができて、ありがたい昆虫でした。
 もう数も減っているので、彼らも次世代にバトンタッチするのでしょう。ありがとう。

 9月 4日(日)NJ 

  ニュージャージーの植物園はいい感じのところでしたが、滞在記にも書いた通り、元お屋敷だった
 ので、芝生が多くて昆虫は少なかったです。

  
  これはなんとも分かりにくいですが、waspだと思います。ちょっと調べてみますが、図鑑が
 ないのでなんとも分かりません・・・
  追記  新たな図鑑を入手したら、これは Bald-faced Hornet Dolichovespula maculataという種
     でした。ハエやハチなどを捕まえるそうで beneficial speciesだと書いてありました。
  
  池の水を飲みに来ていたジガバチのようなハチです。これはわかるかもしれないので、調べます。
   追記 でも図鑑にはぴったりの種がいませんでした・・・

  今日はチョウは少なかったが、大型種は2種いました。
  
  Eastern Tiger Swallowtail です。尾状突起が失われていますが、後翅に青色が多いことから、
 Yellow-typeのメスであることがわかりました!この前の中間型と2タイプ見ることができて、
 どれも撮影したとう後からわかったものの嬉しいです。
  
  同じ個体ですが、前翅が美しいので後翅の破れが残念です。でも美しいですね。この種のメスは
 これだけ色が違っていると、オスは自分と似た配色のオスやSpicebush Swallowtail も気にする
 のではないかと思うので、どういうように正しく異性を見つけているのかと興味深いです。

  
  こちらではバラにつくアブラムシをあまり見ないのですが、ここではイバラヒゲナガアブラムシ
 的なアブラムシを見ることができました。でも少ない・・・またチュウレンジハバチは一切見ない
 ので、そういうハバチはいないようです。
  
  少し大きなヘリカメムシがいました。大きいので名前がわかるといいですが・・・
   追記 種名ははっきりしませんが、Acanthocephala属の一種のようです。5種ほど
     いるみたいで、どれかはわかりません(というか5種載っている図鑑がない)。

  
  日本にも近縁種がいそうなバッタがいました。この手の草原にいるようなバッタを見ていなかった
 ので、見られて良かったです。調べたら Spur-Throated Grasshopper Melanoplus femurrubrum
 に一番近いようですが、体色に変異がたくさんあるのでよくわかりません。

  
  このところよく見る Aphrodite Fritillary Speyeria aphroditeです。天気が良かったので青空が
 映り込むように撮影しました。

 9月 3日(土)NYC

  後輩たちと行ったニューヨークのマンハッタン、ハイラインは昆虫は多くないと思ったものの
 カメラは持参しました。

  
  いろいろな花が咲いていましたが、昆虫は多くなかった・・・でもマルハナバチとミツバチは
 来ていました。でもこうしてみるとマルハナバチの翅が痛んでいますね・・・このマルハナバチは
 頭部や北部にも分布する Two-spotted Bumble Bee Bambus bimaculatus のようです。
  
  この個体の翅も痛んでいますね。またここでも今から咲き始める milkweed がありました。
 花の時期は長いのかもしれませんね。もしくは植えた時期とかにもよるのかもしれません。

  
  Milkweed bug が結構見られました。ハイラインだと人が多く通るから、この虫は嫌われるので?
 植えていないのかと7月に来た時は思いましたが、ちゃんと植えていましたね・・・
  
  この小さな若虫がいる実には、成虫が付き添っていました。私が来たら裏側に逃げましたが、
 またすぐに戻ってきました。守るにしてはすぐに逃げてしまうので微妙ですが、一緒にいることで
 何かいいことがあるのかは、わかりません。
 
  
  この白い花にはいろいろなハチやアブがいましたが、どれも動きが早く、このアブだけ
 満足のいく写真が撮れました。

  やはりあまり多くの昆虫は見られませんでしたね・・・

 9月 1日(木)Snetsinger Butterfly Garden

  大学に行くときに、ガレージのシャッターを開けたらコオロギがいたので思わずカメラを取りに
 戻って撮影しました。
  
  全身が黒いコオロギは Field Cricket というやつしかいませんが、個体変異もあるだろうから
 もう少し調べます。
  
  ガーデンで 植樹があったので遅れましたが行ってみました・・・
  
  Monarchを見つけたので・・・やはり見たかった光景なので、見つけると嬉しくなります。

  
  Monarchがいないかと観察していたMilkweedの実には milkweed bugがぎっしりついていました。
 やはり成虫がいるいないでは、成長に関係ないのかな・・・
  
  
  昨日もいた小さな葉の巣内の幼虫は、色が少し変わってきているので、蛹化間近です。

 8月 31日(水)Snetsinger Butterfly Garden

  ガーデンの管理があったので参加しました。Monarchの卵をパムに見せたら喜んでくれましたが
 じゃあこちらに幼虫がいるのは見たか?と言われて行ってみると・・・、
  
  
  普通に何匹も終齢幼虫がいました(笑)今まで普通のミルクウィード common milkweedと書いてある
 ものを見ていましたが、こちらはやはりnativeみたいでしたが、少し違う種類です。見ていませんでした・・・
  でもこのガーデンで幼虫を見たかったので本当に嬉しく思いました!
  
  大きくなって違う植物に移っているような個体もいたので、蛹化のための移動かもしれません。とにかく
 観察眼がないと恥じ入る感じでした・・・

  
  まだ小さい Spice Bush にも幼虫が結構いました。この終齢幼虫は巣を作った葉が小さいので
 ちゃんと隠れていないのが気になります。大丈夫かな?
  
  
  先日オスに囲まれていたオオカマキリのメスのようです(断定はできませんがごく近い場所にいた)。
 あのオスたちはどうなったのか・・・これも気になります。
  
  バッタに近づくことができました。やや後ろからですが、体色などはっきりわかるので、種が同定
 できるといいのですが、Pallid-winged grasshopper に近いようですが、翅の斑紋がはっきりしないので
 まだ断定できません・・・調べてみます。

 8月 30日(火)Snetsinger Butterfly Garden

  卒業生は帰り、一気に寂しくなりました。仕掛けたトラップを回収するとともに少し観察しました。
 先日幼虫が作っていた巣は、(当たり前ですが)完成していました。
  
  そして幼虫もしっかりいました!(少し開いて撮影しています)
 
  
  また monarch が産卵していた葉を見ると、綺麗な卵も無事でした。でも幾つかの milkweedは
 グランドホッグに食べられていて、当然卵もありませんでした。自然界は厳しいものです。
  
  撮影中に腕に蚊がとまるので、撮影しました。
  
  日本で見る蚊とは違うので(しかも光沢がある)、撮影できて嬉しいですが、なんか異国で
 刺されるのは気になるので、撮影後すぐに追い払うつもりが、叩いてしまい、すまないことをしました。

  
  小型の Meadow fritillary は何世代かこのガーデンでも回っていたようです。食草がスミレ類       
 なので、毎年数多く見られるのでしょう。
  
  Pearl Crescent も何匹か見られますが、1匹撮影していたら隣にもう1匹来たので2匹並んでの
 撮影ができました!嬉しいです。彼らの食草は aster なので、ガーデン内にもあります。幼虫の
 写真とか撮れるのかな・・・
  
  
  帰り際に葉の上を歩いているコオロギ?がいたので撮影しました。調べたところ、 Say's Trigという
 ヒバリモドキのグループの一種 Anaxipha exigua が一番近い種のようです。メスは翅の長い系統もある
 ようですが、短翅型もいてネットで見るか頃はそっくりなので大丈夫だと思います。鳴く虫はオスよりも
 メスの方が見つかるようです。オスで鳴いているのを紹介したいのですが、難しい・・・

  アメリカに来たら、昆虫の種類数が少ないということと、虫の鳴き声を聞く脳が欧米と日本人では
 反対(日本人は言語と同様の左脳で聴き、西洋人は楽器や雑音と同じく右脳で聴いている)という話
 から、こちらでは鳴く虫が少ないのだろうと思っていました。
  しかし7月中旬ごろから、様々な声が聞こえてきて、日本より多いぐらいだと思います。つまり多い
 から雑音・騒音化しているのかな・・・なんて思うようになりました。もちろん背景はわかりませんが・・・
 また、似たような鳴き声も多く、長く鳴くものも多いから、『チンチロリン」とか擬音化出来ず、それで
 雑音となって聞こえているのだろうか・・・なんて・・・いろいろ考えます・・・

  
 
  他でも見つけた Handsome Trigがいました。これもメスですね。どうしてこの種はカラフルなん
 だろう・・・そして大あごひげがこんなに目立つのか・・・不思議です。この種もオスも撮影したい
 ので、夜に見て回るかな・・・

 8月 29日(月)Washington DC

  ワシントンDCに来ました。ワシントン動物園に行く途中の道路脇でチョウが吸水していました。
  
  Eastern Swallowtailです。この個体はまだ新鮮で美しかったです。ようやく綺麗な個体が撮影でき
 ました!吸水しているということもあり、これはオスです。
  ちなみに動物園のパンダ舎の庭の花にもチョウがいました。
  
  調べたら、驚いたことにこのチョウは、Eastern Swallowtail のメスでした。少し黄色も入って
 いるので、中間型のようです。オスと同じ型と黒いメスがいるみたいなので、中間型が見られたのは
 嬉しいです。メスがこんな黒いと思っていなかったので、もしかしたらこれまでも目撃していたの
 かなと思いました(もしかしたらSpicebush swallowtailと間違えていたかも)。

  その後午後にスミソニアン自然科学博物館に行きました。特設の温室のチョウは飼育品ですから
 撮影はしましたが、ここに出すものではないと思いますけど、植わっていた蜜源とか食草をみると
  
  ウワバの幼虫が付いていました。入る前にチョウに触るな、草に触るなと何度も注意をされたので、
 この虫は違いますよね?と聞いて持って帰るのは難しいかなと諦めました・・・残念
  
  多分同じ種でしょうけど・・・イラクサっぽくなかったので残念です・・・

 8月 28日(日)Snetsinger Butterfly Garden

  今日もホテルまで卒業生を迎えにいきました。
  
  プラタナスの葉が白くなっています。
  
  となれば、やはりプラタナスグンバイですね。アメリカ産のこちらが、日本に入った本家本元です。
  
  日本に入ったものより白っぽいイメージですが、気のせいですかね・・・
  
  カマキリが飛んできて学生にとまりました。それでは写真にならないから木に移しましたが、よく
 みるとオオカマキリではない!でも日本にもいるウスバカマキリでした。しかし日本の個体は見たことが
 なかったので、初めての撮影です。この種もアメリカには古くに入ったようです。
  
  鎌状の前脚の付け根にある斑紋が特徴的です。オオカマキリより触角も少し太いようでしっかりして
 いますね・・・あ、でもこの個体がオスだからかもしれません。
  
  こちらに来て最初に撮影したクサギカメムシの仲間がいました。ようやく種名がわかりました
 Brown Marmorated Stink Bug Halyomorpha halys でした。ということは、なんとクサギカメムシ
 そのものでした!亜種が違うのかな・・・
  
  マメ科の植物の鞘に来ていました。近くを見たら卵や幼虫がいます。
  
  
  こちらには果樹カメムシ的なものがいるのか気になりました。果樹園にいる先生にアポとって
 いるのですが、忙しいらしく先方から何も返事がなく、まだ行けません・・・
 
  次に大学の樹木園に行ってみました。野菜コーナーとかもあるし・・・
  
  少し大きめのクサカゲロウがいました。種名は多分わからないと思います・・・
  
  ケールの葉を見たらウワバの幼虫がいました。イラクサギンウワバかな・・・
  
  こちらはもう少し大きな個体・・・このように悪人ヅラに見える黒い縁取りは日本のイラクサには
 見られませんが、アメリカと日本個体は随分違うので、イラクサかもしれません。
  
  またコナガのような蛾もいました。調べてみたら種名は Bluegrass Webworm という英名の
 Parapediasia teterrella という種のようです。
  
  これは以前もいたAilanthus Webworm Moth Atteva aurea です。だんだんいろいろなところで
 目にするようになってきました。
  
  このTwo-spotted stink bug Cosmopepla lintnerianaも目につくようになってきました。今回の方が
 良い角度で写すことができました。  
  追記:Small black and red stink bugという名で、学名はCosmopepla lintneriana で合っていました。
  
  ナスの葉が細かく食べられています。ボランティアの人は Japanese Beetle の仕業と言っていましたが、
 明らかに違うので濡れ衣です。このハムシ?がなんだかは調べないと・・・
 
  最後に、卒業生をいつものバタフライガーデンに案内しました。
  
  Large Milkweed Bugsは順調に成長しています。脱皮直後は黒い色がなくて、違った印象を受けます。
  
  今日も見つけたPearl Crescent Phyciodes tharosは、やはり黒色部が多く、メスでした。
  
  これはメイガのようですね。渋いが美しい配色です。図鑑で調たら Orange-spotted Pyrausta
 Pyrausta orphisalis という種でした。幼虫の食草が mint なのでこのガーデンにはたくさん発生
 しているのかもしれませんが、今回初めて確認しました。
  
  3人で行くと目も多いので良いものが見つかります。今日はオオカマキリのメスにオスが集まって
 いるのを見つけてくれました。
  
  右にいるメスに、ここに見えるだけでも3匹のオスが集まってきています。
  
  少しわかりづらいですが、メスにマウントした個体と逆向きにマウントした個体、そして
 オス同士でマウントした個体が見られ、さらにあぶれた個体の合計5匹が誘引されていました。
 メスのフェロモンの効果恐るべし・・・
  
  逆向きの個体も向きを変え、2匹がマウントした写真を撮ることができました。ちなみにオス同士の
 個体は離れ、去って行きました。
  
  見せたかった Spicebush Swallowtail の幼虫は、はじめ巣にいなかったのでがっかりしましたが
 少し経ってみたら、葉を食べているのかと思ったら、新しい葉に巣を作っているところでした。
 こうやって上下に葉を移動して糸を吐いています。少しずつ引き寄せるようですね・・・
  
  Monarchも飛んできて、ガーデンの良い紹介になりました。この個体は産卵もしていたので
 後日幼虫の撮影もできるかもしれません。楽しみです。

 8月 27日(土)Snetsinger Butterfly Garden, etc.

  卒業生の泊まっているホテルに迎えに行ったところ、近くの植え込み等に昆虫がいたので、撮影
 しました。
  
  大型のカメムシがいました。比較的大きいという情報とともに、気になるのは、なぜ後脚の脛節
 だけが幅広いのでしょうかねえ・・・種名はまた後日になりそうですが、調べます。
  追記:Leaf-footed Bugという名で学名は Leptoglossus oppositusという学名のカメムシでした。
    これはまだ若い個体のようです。成熟すると白い紋が消えるようです。
  
  またこのウンカかアワフキムシ的な昆虫は、どちらが頭か非常にわかりにくいです。左の黒点と
 右の縞模様から左が頭にも見えますが、腹部に見せる縞模様は頭部なんですね・・・右にある複眼が
 はっきりわからなかったら、本当にわかりません・・・

  その後、見学に訪れた大学構内でもいろいろ見つけてくれました。
  
  これも大きなサシガメでした。Wheelbugというのに外見は似ているが、胸部背面の歯車状の
 盛り上がりがないので違うみたいですね・・・これもまた調べます・・・Assassin bugという
 サシガメであることは間違いないと思うのですが、それ以上わからず・・・
  
  これは外でご飯を食べていると、かなりの確率でやってくる Yellow jacket ですが、その名は
 スズメバチとかの総称なので、調べたら Sandhills Hornetとかが近いですが、よくわかりません。
 属名は Vespulaだと思いますが、これも少しお待ちください。ちなみによくやってくるのは、
 野菜とかジュースや飲み物なのどの水分を飲みたいからのようです。アメリカの飲料は甘いのが
 多いから、好物なのかもしれません。

  研究室等の見学で大学に行ったので、今度は自然を見に、午後から近くBlack Moshannon州立公園に
 行ってみました。
  
  湖畔にいたのは、以前ニューヨークの屋上で見つけた Halloween Pennant Celithemis eponina です。
 色も赤くなっていてもう秋の装いですね・・・
  
  チョウは数多く見られました。これは Spicebush Swallowtail です。今回はメスの翅が痛んでいて
 オスは綺麗な個体でした。角度は悪かったですが、オスの動きが止まっていたので載せました。
  
  他にも蝶がいたので1種ずつまとめて紹介します。
  
  
  チョウは図鑑があるので調べることができますが、似た種類が多く、しかも個体変異が多い種もいて
 なかなか大変です(言い訳)。東と西では個体変異が大きいので傾向はつかめますが、それでも紛らわしい
 のがいるようで、同定には苦労します。
  このチョウはこれまで見ていた Greater Fritillaries とは雰囲気が違うので、斑紋などもよく見たところ
 Aphrodite Fritillary Speyeria aphrodite のようです。Greater Fritillaries と違ってロッキー山脈よりも
 東側にいるチョウでした。表と裏の様子は撮れましたが、裏表が見える個体も撮影しないと・・・
  
  
  Crescents と呼ばれるチョウは西側や南部に多いので、ここで見るのは以前から見られる
 Pearl Crescent Phyciodes tharos です。翅の裏も撮影したくてじっと待っていましたが、
 真横からという変なアングルでの撮影になってしまいました・・・
  
  
  少し経って、また同じ個体がゆっくり蜜を吸っていたので、撮影しました。今度は翅の裏も
 撮影できたので、翅の黒い部分が多いのでメスだとわかりました。
  
  林道の方に行ってみたら青く光るチョウがいました!
  
  Spicebush Swallowtail かと思ったら色が少し違うし、感じがタテハチョウです。調べたら
 Red-spotted Purple Limenitis arthemis というタテハチョウの仲間でした。Spicebush swでは
 なく、Pipevine swallowtail に擬態しているらしいです。そちらのチョウも見てみたいが、分布が
 南なので、ペンシルバニアではレアな種みたいです。
  
  もう1匹いましたが、こちらは日向にいたので翅の青い部分が輝き図鑑のPipevine swallowtail
 に似ています。やや翅が痛んでいるので残念です。
  でもこうして初めて見るチョウがいると嬉しいものです。

  ベリーの実に黒いwaspがきていました・・・
  
  
  Brown Paper Waspの一種だと思います。Polistes fuscatus という種のようですが、亜種が
 多いのか検索すると似た色彩の個体もいるし、違うのもいるのでよくわかりません・・・巣とかも
 観察してみたいものです・・・
  
  
  比較的近いところでミズスマシが集まっていたので、マクロレンズで撮影してみました。そうすると
 ピントも合うので、良い集合写真が撮れました。
  
  公園よりも途中で通った草原の方がチョウがいるような気がすると言われ、行ってみたら、なんと
 その草原に数本だけ Milkweed があり、しかも花が咲いています。ガーデンのものより若い株なので
 近づいてみると・・・
  
  夢にまでみたオオカバマダラの幼虫がいるではありませんか!これまで探してもいなかった話を
 聞かせていたのに、あっさり見つかってびっくりです。この1匹しかいませんでしたが、それでも
 大興奮でした。
  
  全体の写真用に動かして撮影したので、これは自然ではないですが、載せます。嬉しいです。

  この他に成虫が1匹産卵しに来ていましたが、この個体はうまく撮影できず・・・
  
  でも孵化間近の卵は撮影しました。

  この場所は良いところで他にもいろいろな昆虫がいました。
  
  公園にもいた Aphrodite Fritillary Speyeria aphrodite が、花に来ていました。家の近くのガーデンでは
 7月の中旬で花が終わっていましたが、このように今花が咲いているのには驚きました。

  
  また、すごいことにマメハンミョウの仲間がいるではありませんか!黒色にグレーがかった縁取りが
 ある渋い個体です。このところマメハンミョウに縁がありありがたいです。あ、このマメハンミョウは
 卒業生が見つけています。というか、今日私が見つけた昆虫はいないかもしれません(笑)。
  
  
  Margined Blister Beetle Epicauta pestiferaという種で、地域によって黒い個体とグレーの個体と
 この型の個体がいるようで、この縁取りの個体は渋いので嬉しいです。でもこの配色だと渋いけど
 毒だというアピールには乏しい気がします。アメリカにも日本と全く同じの赤い頭を持つ種がいた
 ので、この種は派手さをなくした進化の道を歩んだのか・・・毒物のカンタリジンを持っているのかも
 気になるところです。
  でも集まって葉を食べているところなど、日本のものと変わらない習性で全然離れた場所でも
 こういう形質は残るのだなと感じました・・・

  
  これはこれまで見ていたヨーロッパハサミムシのようですね。どういう生活史なのかとかも、
 気になるところです。
  
  これは Handsome Trig Phyllopaplus pulchellus という種のようです。太い口ひげ部分と赤い頭胸部が
 特徴的です。これは産卵管を持っていたのでメスですね。ヒバリモドキの仲間のようです。この辺りの
 狭い分布域にしかいないようなので、もう少し観察してみます。
  
  最後はクモですが、日本のコガネグモの仲間のorb weaver spiderですが、種名はわからないので
 少し調べてみます。日本の種より黒い配色が渋いです。

 8月 26日(金)Snetsinger Butterfly Garden

  卒業生が来てくれましたが、レストランで食事の後、さすがに疲れているのでホテルに返しました。
 その後トラップを仕掛けにガーデンに行ったところ、緊迫した場面を見ました。
  
  前日も高橋先生をお連れした時にも目撃しましたが、寄生バエが Milkweed tussock moth に産卵
 しようと狙っています。おそらく昨日と同じ個体だと思いますが、ずっと一緒にいるようでそう思うと
 無表情のハエの顔が不気味です。
  
  一度だけハエが幼虫に近づき、幼虫が激しく抵抗しているのが見られました。見た限りでは幼虫の体に
 ハエの卵は見られなかったですが、毛が多いので産んでいないのかは、わかりませんね・・・
  
  暗くなってみたら、この状態で動いていませんでしたが、なんとも緊張感のある場面です。寝たら産卵する
 のでしょうか?それとも明日の朝までこのままなのか・・・でもその後、この2匹を見ることはありません
 でした。また仕掛けたトラップはグランドホッグ?に掘り返された感じで何も採れませんでした・・・

 8月 24日(水)

  夕方、少しだけと思って気分転換も兼ねてガーデンに行ってみました。
   
  Largr Milkweed Bugの幼虫集団はどうなっているのかと気になりますが、集まっていますが、成虫が
 いないので、なんだか不安定です。今日は同じ種子のさや?にラージの幼虫とスモールの成虫がいて
 場所取りをしていました・・・特にスモールはなぜか全部交尾個体で、だんだん数が多くなり(右)
 幼虫がどかされているので心配になります。
  
  カメムシつながりで、小さいカメムシが他の木にいましたが、全体に褐色なのに口吻だけ緑色で
 これが結構目立ちます。気になるのですが、種名はしばらくお待ちください。
  
  バッタは今回は望遠レンズを持参しましたが、ピントが甘いです・・・でも近いところにいる
 個体が目立ちました。この2匹は定期的に後脚を上にあげるのですが、その瞬間を撮ることは
 できませんでした・・・残念・・・
  
  この2匹は寄り添って葉を食べる感じでしたが、角度が悪く近づいたら逃げてしまいました。
 かなり敏感ではあります・・・
  
  道路上に大きなキリギリスの死体がありました・・・これが樹上のキリギリスだと思い
 ますが、今度は生きた個体を!
  
  また今回、木の上のセミの写真も撮ったのですが、幹や枝ではなく葉の上で鳴いているのはあまり
 見ないので、興味深いです。他の個体もどうなのか探してみたいです・・・
  
  
  先日見かけたドクガの幼虫がしました。これも気になるので、調べてみます・・・
  
  コスモスの花を食いあらすJapanese Beetle 本当にどこにでもいます・・・

 8月 23日(火)Snetsinger Butterfly Garden

  木の上で鳴いているキリギリスの仲間を捕まえ損ねた、という話を気にしている人がいて、是非とも
 正体を明らかにして欲しいと要望を受けました。これは何とかしないと!と早速夜の自宅周辺を一周して
 探しました・・・
  ちなみに今聞こえる鳴く虫は・・・

  「ジジジ」「ギギギ」と3回ずつ 木の高い所で鳴いているのが1種(ターゲット)
  「ジーーーーーーーー」と比較的長く鳴くのが1種
  「タタタタタタタタ・・・・」と、アスファルトを動物が歩いて出しているような音で鳴くのが1種
  「リリー」とアオマツムシの最初の1音で終わって区切って鳴くのが1種
  「ビーーーーーー」と鳴くカンタンの一種
   この5種が木の上で鳴いています。このほかにコオロギも何種かいるようです。

  木の上にいるのは、どれも高い所で鳴いている場合が多いのですが、低い所にいる可能性もありますから
 探しましたが・・・

  
  カンタンの一種は比較的低い所に多いので、今回も見つけました。

  少し行くと、「リリー」とアオマツムシの最初の1音で終わって区切って鳴く声が、低い木から
 聞こえてきました!すごく探しましたがよくわからず、懐中電灯で照らしてみたら動く個体が
 いました!
  
  やはりマツムシの仲間ですね!アオマツムシより日本のマツムシに似た姿でした。光を照らすと
 逃げてしまったので鳴いている所は撮れませんでしたが、他の木にもいるようなので探してみると
 見つけられました!そして少し陰にいた個体は、カメラの前で鳴いてくれました!
  
  翅を1回震わして「リリー」という音を出していました。

  残念ながらあとの鳴く虫は木の上、それも10メートルとか、本当に高い所にいるので、今回も
 探し出せず・・・すいません。いつかは何とかしたいです・・・またの報告をお待ちください。

 8月 20日(土)

  ガーデンには地上性のバッタがいるのですが、撮影できませんでした。とにかくすぐに飛んで逃げ
 しかも飛行が上手くて、一瞬チョウかと思うぐらいの方向転換とかもします。今日は地面にいる個体に
 近づいてみました。
  
  しかもこのように地面の色と同化していてわかりづらい・・・
  
  翅の先に帯模様があります。飛翔時の撮影は難しいでしょうから、捕獲して撮影かな・・・
 種名はわからないかもですが、調べてみます・・・

  
  綺麗なオオカバマダラがいました!ということは世代が回っている?しかし幼虫を見ません。どこに
 いるのか?どの Milkweed なのかよくわからず・・・
  
  またこの個体は、翅裏のオレンジが薄くて、ほとんど白いくらいです。これは個体変異なのでしょう
 けど、気になります。

  
  セセリチョウ Wild Indigo Duskywing Erynnis baptisiae がだんだん多くなってきています。夜に
 鳴く虫の種類も多くなってきて、秋の虫の撮影もしないとですね・・・

 8月 17日(水)夕方 Snetsinger Butterfly Garden

  Butterfly Gardenの管理作業は、伸びた雑草や枯れた草花などを撤去して無事に終わりました。パムが
 作業中に大声で「Masa!!!! Praying Mantis!!!!!」と呼んでくれたので(笑)駆けつけると・・・。
  
  もう成虫になっていました!日本のオオカマキリに似ていますが、一回り小さい。でも個体差の
 レベルかもしれません。調べてみたらChinese Mantis (Tenodera aridifolia sinensis)のようで
 オオカマキリの中国亜種ということです。アジア原産で日本で見慣れたカマキリなので、ちょっと
 がっかり(笑)でもこちらに入ったのはかなり古いようです。1896年にフィラデルフィア近郊に
 持ち込まれたそうですから、この辺りは初期に入った場所と言えましょう!由緒正しいのかもしれ
 ませんが・・・
  
  作業の終わる8時頃に日が落ちるので、薄暗くなってきます。写真を撮った時は、やはり
 こっちのカマキリも複眼が黒くなるのだと、ある意味感激したのですが、オオカマキリなら
 当たり前ですね(笑)次は北米土着のカマキリの写真も撮りたいものです・・・

 8月 17日(水)Snetsinger Butterfly Garden

  Wings In The Park以来活動がなかったButterfly Gardenですが、本日夕方、久しぶりに維持管理の
 活動があります。その時は写真が撮れないかもと朝にも少しだけ寄ってみました。
  
  Milkweedの葉をたくさん食べているのは、この毛虫のようです。milkweed tussock mothとか
 milkweed tiger moth と呼ばれているドクガの幼虫です。ちなみに左が頭です。
  こういう蛾もでてくるようなら、そろそろオオカバマダラの幼虫が見たいなあと思ってしまいます。
 前にも書きましたが Milkweed を食べる昆虫たちは皆、オレンジ色を身にまとっていることに驚きます。
  しかしMilkweedは毒があるようでも、このガーデン周辺にたくさん棲んでいるグランドホックは
 Milkweedが好きみたいで、結構食べられてしまいます。先日撮影したLarge Milkweed Bug の成虫と
 若虫たちがいたMilkweedが変わり果てていて、葉や実もほとんどなくなっており、カメムシの姿は
 どこにもありませんでした・・・きっとグランドホックの仕業でしょう・・・
 これも自然の姿とはいえ、カメムシの成長とかを見届けられず残念です・・・
  
  でも、もう1箇所のまだ若いカメムシたちは大丈夫でした・・・こちらのMilkweedが無事だと
 いいのですが・・・今日は成虫は近くにいませんでした。

  じっと花に止まって動かないハチが見受けられます。
  
  クマバチはもう活動も終わりだと思います・・・どちらもかすかに動くぐらいでこれで一生を終える
 のかな・・・長い間活動してお疲れ様でした。

 8月 15日(月)Snetsinger Butterfly Garden

  朝は研究室に人が来ないので、天気がいいならガーデンに寄ってから大学に行こうか、と思いつき?
 行ってみました。
  Large Milkweed Bug の若虫たちは Common Milkweed よりも他の Milkweed にいるようなので
 今まではあまり見ていなかったのですが、探してみました。すると・・・・
  
  もう大きくなった若虫集団がいるではないですか!しかも成虫と一緒です。図鑑等で成虫と若虫が
 一緒にいるのを見たことがあり、守っているのかと思っていました。ここでは若虫だけの集団もいる
 ので本当に保護しているのかわかりません・・・・もう少し観察してみます。
  
  これは若虫だけですね(左2枚)・・・でも近くに成虫がいます(右)・・・下向きの成虫は
 昔の漫画にいた「サングラスをしてひし形の口の主人公」に見えておかしい・・・
  
  交尾している成虫もいます。Small MWBはすぐに逃げますが、Large MWBは small ほどすぐに
 逃げずカメラを向けても、落ち着いています。smallはmilkweed以外にもいろいろな植物上で見られ
 ますから、毒ですよというアピールだけではダメで逃げているのでしょう。一方の Largeの方は
 milkweedにしかいないので、私は毒を持っていますというアピールが有効なので、敏捷に逃げる必要が
 ないのかもしれません・・・
  
  今日は朝気温が下がって過ごしやすいので何かいるかと思ったのですが、ハチドリがいました!
 この場所では初めて見かけて嬉しい!でもカメラを構える前に飛んで行ってしまいました・・・
 今度こそ撮影したいものです・・・・
  話だけで証拠がないので、書くだけ虚しいですが・・・でも初めて見るチョウがいました。
  
  ダイミョウセセリのように、開いてとまる系統のセセリチョウです。
  
  調べたら Wild Indigo Duskywing Erynnis baptisiae という種でした。東部特有のチョウの
 ようですね・・・秋に向かってチョウも種類が増えるといいですが・・・
  
  
  春にも撮影した Eastern Tailed Blue Cupido comyntas ですが、翅を開いてくれました!  
  ・・・少ししか開いてくれませんでしたが、朝の方が翅を開きやすいかもしれませんね・・・
  
  で、後回しにしましたが、大きくなった Spicebush Swallowtail の幼虫でしたが・・・
  
  このように、巣に傷がついていたので、あ!と思いましたが・・・やはりいませんでした。
 アシナガバチとかの仕業だと思います。目立つところに巣があったので心配でしたが、残念です・・・
  
  Spicebush inchwarm を、また見つけました・・・これがどんなシャクガになるのか気になります・・・
  
  朝の雨の水滴が付いていました・・・少し動けば全部取れるのに、面白いですね・・・

  さて、幼虫を襲ったかもしれないWasp の仲間ですが、初めて見る種がいました。
  
  黒くてなかなか渋いです。Beeの図鑑はあっても Wasp はないので、調べましたがわかりません。
 こちらの図鑑は「全米」となると広く浅くになってしまい、各目の種数が驚嘆に少ない図鑑になります。
 持っている比較的詳しい図鑑は、Eastとか地域で分かれています。国土が広すぎるので当然そうなりますね。
 waspは手元に全米向けの図鑑しかないので、ほとんど載っていません・・・
  
  また、Milkweed でも何者かがこんなに大量に食べて、糞もたくさん落ちています。でもだれも
 いません・・・夜に出てきて葉を食べているのか・・・また外敵に襲われたのか・・・毒により鳥は食べ
 なくてもwaspは襲ってしまうのか?・・・これも気になります。
  
  これは是非見つけたいものです・・・

 8月 14日(日)Snetsinger Butterfly Garden

  週末は仕事したり学会の準備などで、部屋にこもっていました。雨が降ったり止んだりでしたが
 息抜きにガーデンに行きました。
  
  終齢になった幼虫は順調に育っています。最近は雨が多くハチなどの活動時間も短いかもなので
 このまま成長して欲しいです。
  
  上の幼虫の成虫である Spicebush Swallowtail がいました!草の上にとまったので、見たら綺麗な個体
 でした!まだ羽化したてですね。これまでで一番綺麗に後翅の色が写せました!かなり満足です。
  
  飛び回ってはあちらこちらで休むという感じで、羽化初日で試験飛行をしているようでした。
 来週とか再来週に、先週まで観察していた幼虫も成虫になるのでしょうね・・・その個体も
 写したいものです・・・
  
  花にもとまりましたが、これはいい角度ではありませんでした・・・
  
  ようやく Large Milkweed Bug の幼虫を見つけました!
  
  多くの幼虫が集合しています。集合しているのでこれがLarge MWBです。これから成長の記録も
 写していきたいと思います。あとはオオカバマダラの幼虫が見られるかですが・・・
  
  雲が近づいてきたので、花にいた虫の写真は少ししか撮れませんでしたが、新顔がいたので・・・
  
  複眼に模様がある、大型のハエがいました。
    
  でも後ろから見ると、腹部に縞模様があり、複眼の模様も眼の輪郭を狭めるようになっていて
 ハチの眼に見えるようにしています。また胸部の背面にもアシナガバチのような模様があります・・・
  一体どうやったらこんな擬態が進化するのでしょう・・・いつも感心します・・・

 8月 12日(金)Snetsinger Butterfly Garden

  昨日の夜もサンダーストームがあったので、幼虫はどうなっているのか気になり、大学に行く前に
 ガーデンに行ってみました。
  果たして幼虫は・・・
  
  巣はありました。巣も痛んでいなかったので、ハチとかに襲われなかったと思います。でも
 中は空でした・・・周りの葉とかを丁寧に探しましたが、何もいませんでした・・・多分前蛹に
 なるために別の木とか少し離れた場所に行ったのでしょう・・・
  無事に蛹になるかは見届けられず残念ですが、きっと大丈夫と思って見送りました・・・
 週末も時間があれば蛹探しをしてみたいと思いますが・・・見つけるのは大変だと思います・・・
 そういう意味では、十分成長した姿を見られたので、昨日観察しておいて正解でした。

  もう1匹大きくなった幼虫は・・・
  
  下の葉から、上の枝の大きな葉に巣を移動したようですね。昨日はもう上の巣にいました。
  
  無事に終齢になっていました。これから無事に成長するといいですね・・・
 来週などは頻繁に行けないかもしれませんが、行くときには観察することにします。
 忙しいなら朝に寄る、というのもできますし・・・。

  
  雨によって花も蜜が薄まっていますが、量は多いので、チョウも長い時間吸蜜しています。
 オオカバマダラをしっかり撮影できましたが、時間の経過で翅は結構傷んでいます。
  
  翅を開くと、表面の傷や一部が欠けているとかが、よくわかりますね・・・
  
  緑色の背景にはよく映える配色ですね・・・
  
  
  Milkweedの葉の上で獲物を探すアシナガバチの一種。チョウや蛾の幼虫はいつも危険に
 さらされているのがよくわかります。
  
  
  こちらは Spicebushの葉にいたハムシの仲間です。ウリハムシのような顔や形なので
 図鑑で調べたところ、Spotted Cucumber Beetle Diabratica undecimpunctataという種
 でした。まさにウリハムシの仲間です。左の食べ跡は古いのでこの虫が食べたのでは
 ないのですね・・・今度ウリ科の植物で探してみます。
  
  
  朝なので時間がなく撮影はあまりしませんでしたが、花に潜む黒い影でもしかしたら
 Ambush bug の幼虫か?と撮影してみましたが、前脚が鎌状ではないので、違いました。
 でも背中にトゲがたくさん生えていてこれはこれで興味深いです。一応調べてみますが・・・
 こちらにはカメムシに詳しい図鑑があるのか・・・

  これまで夜間はあまり出ていなかったのですが、夕方にガーデンとか行ってみました。
  
  長い時は9時半ごろ暗くなったのですが、今は8時半ぐらいで薄暗くなります。公園も
 日没で閉まるとあったので、行かない方がいいかと思いましたが、バーベキューとかの
 人たちは普通に「これから始める」感じで集まっているし、ジョギングの人たちもいたので
 あまり心配しなくてもいいのかもしれませんね。
  ライトアップされていないところで昆虫撮影するなら花と思ってガーデンに来ましたが
 まだ宵の口なのか、蛾とか全然いなくてがっかり・・・
  
  メイガの仲間と思われるのがいましたが、地味すぎて種の判別困難か・・・
  
  これは蛾の図鑑に載っていました。ヤガ科ツメヨトウ亜科のTradflax Brocadeという英語名の
 Calophasia lumula という種のようです。小型のヤガですが、これは数匹飛んでいました。
  
  花穂から花穂へ移動するのに、飛行せず「よいしょっ」という感じで脚で移動していくのは
 ユーモラスでした。

  花に来ていた蛾はこの2種だけで、自宅の周辺に戻りました。樹上の「ジャジャジャ」と鳴く
 クツワムシ系の昆虫は、高いところすぎるので写真は難しいですが、もう一種「ビーーーー」と
 鳴いているのはもう少し低いので、写せるかもと思ったからです。
  
  最初は蛾つながりでシャクガを写しました。Blurry Chocolate Angle Macaria transitaria
 のようです。分布域は広いものの、図鑑には"Uncommon"と書いてありました。

  さて、鳴く虫ですが、比較的低い位置でも声が聞こえます。街灯の光で葉が見えるところを
 探したら葉から何かが出ていて動いているのが怪しい・・・で、そこに狙いをつけて写すと・・・
  
  写真を確認してびっくり、カンタンの仲間です。英語だと tree cricket というのですね。初めて
 知りました。Oecanthus 属の仲間ですが、幾つかいるみたいなのでこの辺りにいる種で同定して
 みます。日本のカンタンは葉の凹んだところとかで鳴いていますが、こうやって葉の孔に体を
 突っ込んで鳴いているのは初めて見ました!ちょっと感動です。これは自分であけたのかも気になります。
  
  葉の孔で鳴いている個体は他にもいるので、自分であけているのかもしれません。
 しかもこの個体の葉は近かったので・・・
  
  裏からも撮影できました。こんな都合のいい大きさや形の孔は、偶然あったにしては都合が
 良すぎるので、自分で作っていると考える方が自然ですね・・・
  
  ちょうど葉の横から撮影しました。でも暗かったのでピントが甘くて残念・・・
  
  何度も撮影していたら葉裏に隠れました。孔はやはり都合のいい形と大きさですね。
  
  葉裏に潜む個体もいました。やや赤く、翅に斑紋がありました。このような特徴で同定できると
 思いますが、手元に図鑑はないので少し時間がかかるかもです・・・
  
  この個体は葉から葉を歩き回り、何かを探しているようでした。この写真では見えませんが
 産卵管があったのでメスです。たくさんの個体がいるので声を頼りにオスに近づけないのかとか
 考えましたが、もちろん詳細は不明です。
  
  あ、日本のカンタンと同じように、葉の隙間を利用して鳴いている個体もいました。でもこれも
 暗い中の写真でピントが甘くて残念です。
  
  ピントが合ったと思ったら鳴きやんでしまい残念・・・警戒されてしまいました・・・

  ちょうど街灯に近いところで争っているように見える個体がいたので、撮影しました。
  
  争っているのではなく交尾行動でした。でもオスの上にメスがいてオスの翅の付け根を
 なめています。この種は雌雄で色が違うのかもしれません・・・
  
  メスの腹部には精包が見えるので、交尾終了後にオスの分泌物をなめているようです。
 調べたら mating of tree cricket という文献もあり、いくつか写真も載っていました。
 このオスの翅の付け根の分泌物はメスを誘引するようで、このために交尾もメス上位型に
 なっていて、その後もこのように分泌物を舐める行動が見られるとありました。日本の
 カンタンもこのような交尾体制でした。
  すぐ家の横でこういうことが見られるのですから、時間あるとき継続観察してみます!
 (また課題ができてしまった・・・・)
  
 8月 11日(木)Snetsinger Butterfly Garden

  1日おきに見ると思ったガーデンも、昨日は遅くなりかつ雷雨だったので諦めました。今日も
 遅くなる予定ですが、もし幼虫がいなくなったら大変と、大学行く前にガーデンに行きました。
  
  左下の巣の葉が黄色くなっていてちょっとびっくり、他の葉も黄色の葉が多くなった印象で、
 やはり雨が少ないせいか、それとも少しずつ黄色くなるのかはわかりません。でも巣は痛んでいないので
 大丈夫そうです。
  
  隙間から覗くと幼虫がいましたが、色が変です。開いてみるともう前蛹になるようです。そんな
 変化のように感じました。ここまで大きくなっておめでとうと言いたいです。今年は雨が少ないから
 毎日好天で、毎日ハチなども動き回ります。当然捕食されるリスクも多くなるでしょう。そんな気が
 するので、たまには雨が降らないと生存率はますます下がると思うので、今回はよかった!
  でもまだ安心ではないので、明日とかも見に行くつもりです・・・

  
  他の巣も大きくなったものがありました。
  
  眠の個体で、脱皮すると終齢になります。緑色が透けてきていますね。この子も大きく
 成長してほしいものです・・・

  
  他にも Spicebush に尺取虫がいました。 Spicebush Inchwarm が存在するのかはわかりませんが
 一応そう呼んでおきます。
  
  Milkweed にラージとスモールのbugがいました。
  
  下の small の方が多いので、 larg の幼虫もみたいものです・・・

 8月 9日(火)Penn State

  これまで17年ゼミだけ見て、7月中旬から鳴き出したいわゆる毎年発生するセミは、鳴き声は
 聞こえるものの、樹の高いところで鳴いているので姿も確認できません。またセミの幼虫が地面から
 出てくる孔も、どこにもなく、かろうじてそれかなというものをガーデンの樹の根元で1つ見つけた
 だけでした・・・。とにかく日本のセミと密度が全然違います。鳥とかの捕食圧なのか、夏の代名詞の
 セミの姿を全く見ないのは違和感があり、いつか撮影したいと思っていました。
  そして今朝、木の下に落ちている死骸を発見、初めて姿を見ると共に、今度は生きた個体を!と
 思っていた帰り道、メスが低い場所にいました!
  
  朝死んでいた個体と同じ色合いなので同種でしょう。17年ゼミとは違う落ち着いた配色でした。
 初の撮影に本当に嬉しかったです・・・
  
  ところどころに差し色で入る緑色がいいですね。あたりにいるオスの鳴き声を聞くと
 大きくなくて地味です。また鳴き声から判断すると、もう一種いる感じもするので、
 探してみます。でもとにかく個体数が少ないんですよね・・・
  また図鑑にセミはほとんどなくて、ネットも17年ゼミばかりなので種名がわかるか
 不安でしたが、Neotibicen linnei という種類のようです・・・

  また翌日の10日に学内で抜け殻も見つけました!
  
  マクロレンズがなかったので、12日に撮り直しました。抜け殻もあるにはあるんだなと
 思いましたが(笑)、とにかく少ないです・・・

 8月 8日(月)Snetsinger Butterfly Garden

  言い訳的ですが、なんだか疲れがたまっている感じで、日中も眠いとかイマイチな感じです。
 でも1日おきにアゲハは見ようかと、大学から戻ってガーデンに行きました。7時でも明るいので
 助かります。
  
  一番下の左側に巣があります。幸い壊れていないので、まだいると思いましたが・・・。
  
  もう結構大きくなっています。あと何日でサナギかなあ・・・
  
  巣がある葉の葉柄の根元は、幼虫の吐く糸でしっかりコーティングされています。
 これなら幼虫が成長しても葉が落ちないし、外に出て戻るときの目印なのでしょう・・・

  
  これはびっくりですが、 Milkweedにドクがの仲間と思われる幼虫がいました。手頃な葉が
 ないのか、葉柄をかじっています。実が熟し始めていますが、グランドホックが葉を食べるので
 草は結構傷んでいます。最近も雨が降らずガーデンの植物は萎れ始めています。
  追記:milkweed tussock mothとかmilkweed tiger moth と呼ばれているドクガの幼虫でした。
  
  タチアオイの仲間と思われる植物の葉裏を覗いたらここにもドクが的な幼虫がいました。
  
  この写真は右が頭です。幼虫図鑑はないかもなので、ネットで調べてみますが・・・
 ガについては夜間出歩かないので写真もなくて寂しい限りです。
  
  さて、このところ見つけていた Large Milkweed Bug の幼虫ですが、単独なのでおかしいなあ
 と思っていたら、どうも種が違うようです。
  
  キク科植物が種子になっていますが、ここにたくさんの Small Milkweed Bug がきていました。
 そして幼虫もいたのですが、これが先日来の幼虫と同じだったので、 Large ではなく Small の
 方の Milkweed Bug のようです。だから単独なのかな・・・では Large MWB はいつ幼虫が・・・
  
  幼虫だけでなく、成虫もいて交尾個体も多いので、もっと増えそうです。
  
  
  ハチの写真は、今日はやめようと思いましたが、メタリックな姿を見るとつい・・・
 こちらの種は緑が写るようになってきました。もちろん何か会得したのではなく偶然ですが・・・
  
  
  これなら緑だと言っても大丈夫な色合いですね・・・

  一方、もう1種は・・・
  
  やはり赤くならず、緑色が映えます。今度は巣とかも撮影したいものです・・・

  最後は帰り際にみたコウチュウ
  
  以前も撮影した Net-wingedBeetle ですが、 Calopteron reticulatum という種でした。分布域も
 広いのでこの種で正しいと思います(ベニボタルの仲間)。
  
  動き出して葉の縁に来たので、顔を撮影しました。その後逃げようとしたので追跡しましたが・・・
  
  花の蕾に乗って完璧なポーズで翅を開いてくれたのに、前にあった茎が邪魔でした・・・・
 うーん・・・とっても残念です。また撮影してみます・・・

 8月 6日(土)Snetsinger Butterfly Garden

  出かける用事があったのですが、アゲハの幼虫が気になり、行く前にガーデンを覗きました。
  
  巣のあたりを見たら、ちょうど幼虫は外に出ていました。早速見つかって安心しました。
 大きなったので巣に入らないのかと思いましたが、周囲に葉がないから休止して?いるようでした。
  

  そこで、しばらくしてまた見に行くと・・・
  
  他の葉に、移動していました。
  
  そして一昨日と同じように葉の先端から食べていきましたが、頭部が相対的に小さく見えます。
 結構大きくなりました。そして食べる量も多くなっています。
  
  葉を1枚食べ切るかと思ったのですが、ここでやめて後ずさりします。
  
  戻っていくのかと思ったら葉柄の付根でかじって葉を落としました。この方が幼虫の摂食に
 よる揮発物質の発生を抑えることになるのかな?考えているわけではないが、賢い行動だと
 思いました。
  
  そしてまた巣に戻りました。巣は幼虫期間の間過ごすのかな・・・また来週撮影します。
  
  また小さい巣もあって、まだ若い幼虫もいました。
  
  どんどん無事に育って欲しいものです。

  花にいるハチも撮影してみました。前回樹木園にいた攻撃的なBeeがいました。
  
  ここではちっとも攻撃的ではなかった・・・ミツバチばかりいたからか・・・前回は
 マルハナバチなど黒いハチに反応していた気がします。
  
  ・・・でもよく見たら毛深さが違いますね・・・色も黒っぽいし・・・再度調べます。
 
  花粉をつけたマルハナバチを狙いました。
  
  
  いろいろな花の花粉を集めているので、色も異なりました。おもしろい。
  
  シャッタースピードをやや速くしたので、空中でも静止しました。
  
  一方セイヨウミツバチは、同じ巣の個体は同じ花に来るので、どの子も同じ色の花粉団子でした。
  
  1匹しか写していないので証拠がないですが・・・

  カメムシもいました。
  
  
  初めて見る種で嬉しいです。これも同定できるかですが・・・図鑑に似たような種がいてその
 英名を打ち込んだら、この種も出てきました。Two-spotted stink bug Cosmopepla lintneriana
 という種でした。英名だけだと同属のもう一種の方がメジャーなようです。
  追記:英名はSmall black and red stink bugという名で、学名はCosmopepla lintneriana
 合っていました。

  
  今日の最後は Large Milkweed Bugの幼虫です。おとといから脱皮して2齢になったようです。
 でも単独個体しかいないのは・・・なぜ?その後、Small Milkweed Bug と判明しました。

 8月 4日(木)Snetsinger Butterfly Garden

  花粉媒介昆虫の写真が欲しいとガーデンの人から言われているので、この時期に撮影しないと
 活動時期が終わってしまうと感じたのと、この前撮ったヒゲの長いハチがイマイチなので、その
 撮影に行きました。ヒゲの長いハチは樹木園でしか見なかったので、まずは樹木園です。
  
  今回はじっくり狙ったので、良い写真が撮れました。
  
  
  調べたら Melissodes 属のハチのようですが、分類は難しいようです。触角が長いのはオスで
 メスは短いようですが、メスを見ていないなあ・・・触角だけで撮影していたからか・・・また
 課題ができてしまいました・・・
  
  次はメスを狙います・・・
  
  
  
  これらのハチは同種で、脚の転節から下が黄色いので特徴的ですが、小さいの種名はわからないです。
 同種だとして雌雄で触角の長さに違いがあるので、 Lasioglossum属の種かもしれませんが・・・
  あとはマルハナバチも撮影しましたが・・・・活発で・・・
   
  花にいても本当にせわしないです。これは静止している感じですが・・・
  
  今回の狙いは後脚についた花粉団子なのですが、ちょっとわかりづらいですね・・・もっとうまく
 撮影したかったが・・・これもまたの機会になるのか・・・うーん・・・
  
  
  横からの位置での写真しか撮れなかったのですが、動きが速く、しかもこのハチは他の
 ハチに攻撃を仕掛けるので、姿はBeeでも違うグループかと思ったのですが、図鑑を見たら
 やはりハナバチbeeの仲間でした。Anthidium 属のハチのようで、今の時期に多いのは
 Anthidium manicatum の可能性が高いようですが、ちょっとわかりません。図鑑には
 攻撃的だとは書いていなかったが、wasp に間違えられるとあったので、なんか納得しました。
  このハチもこの樹木園でしか見ていないので、今度少し遠いところの公園とかに行ったら
 他のハチがいたりしないか探してみます。

  
  今度はチョウです。裏のジャノメの斑紋がないのですが、このチョウは分布が広く斑紋の
 多型があるので、Common Ringlet です。翅表も撮影したいです・・・
  
  毎回登場するSilver Spotted Skipper と Peck's Skipper Polites peckius です。

  夜に出歩かないので、蛾が少なくて申し訳ないのですが、どこかに探しに行くにも
 ちょっとよくわからず・・・公園とかも夜はクローズするので行かない方が良いかと
 思ってしまう・・・来週あたり少し夜も出てみます・・・

  で、昼の蛾は見つけました。
  
  これは、コナガと同じスガ科の Ailanthus Webworm Moth という英名の蛾でした。学名は
 Atteva aurea です。南米産だが分布広げているようです。また幼虫は網を張るようでそれが
 英名になっています。構造色が美しい翅でしたが、害虫となっているようです。
  
  
  Small Milkweed Bugは特に Milkweedに多いのではなく、いろいろな植物にいます。
 特にこのキク科の植物にはたくさんいました。
  
  
  交尾個体も見られました。というわけであまり Milkweed と関係ない生活を送るのも多いようです。
  
  Soldier Beetle の仲間もいました。調べたら Goldenrod Soldier Beetle という英名の種で学名は
 Chauliognathus pensylvanicus のようです。ペンシルバニアを名前に持つ種も多く中部の昆虫を
 意味する名前になっているのかもしれませんね。

  最後は甲虫となったので、このところやたら多いこの昆虫です。
  
  マメコガネはあちらこちらで見られ、Japanese Beetle といえば庭木の害虫の代表格という
 感じです。ここでもバラや野菜などにも付いていました。
  
  バラの花も被害が大きく、こんな風に現行犯の個体もいました。
  
  新芽も被害が大きく・・・いや〜これほどとは思いませんでした・・・

  続いてバタフライガーデンにも行ってみました。
  世代が回ってまた幼虫が大きくなりました。
  
  少し大きな巣があったので、開いてみたら Spicebush Swallowtail の幼虫は終齢になっていました。
 ここからが正念場ですが、無事に成長することを祈ります。
  
  しばらくしてまた様子を見たら、ちょうど巣から出て餌を食べようとしているようでした。移動
 するときは、必ず糸を吐いて足場を作りながら進んでいく慎重な行動です。日本のアゲハの幼虫も
 こうしていますが、この種の場合、より慎重に糸を張っているように感じます。
  
  慎重ではありますが、それでもテンポよく進んでいきます。
  
  先端部まで行くと食べ始めました。頭部が大きく見えるので終齢に脱皮したばかりだと
 思われます。もっと大きくなった姿を写したいものです。
  
  先端部分の一部を摂食したのち、巣に戻って行きました。この個体の写真を撮るために、
 ガーデンにいこうと思います・・・
  
  他の Spicebush の樹に wasp が来ていて、飛んでもこ木の葉のこの場所にまたとまります。
 何かの匂いがするようですね・・・こういう行動を見るとアゲハの幼虫はいつも危険と背中合わせ
 なんだなと感じます。
  
  他にも以前からいる wasp がいますけど、種名は難しい・・・

  
  ミツバチとマルハナバチはたくさんいましたが、花粉団子の撮影はうまくいかず、またの機会に
 出すことにします。ミツバチを見ていたら体色に大きな違いがあることに気がつきました。セイヨウ
 ミツバチなので、左の2匹のように茶色いのが一般的ですが、右下の個体はかなり黒いです。
  
  黒い個体も結構いるので、単独でも撮りましたが、胸部や腹部の後半は黒いですね・・・
  
  日本のセイヨウミツバチはこんなに黒かったかなあ・・・と感じましたが、学部はミツバチの
 研究室を出ているのに、今頃こんなこと書いて先生方に嘆かれそうです・・・すいません。
  
  Leafcutter bee は、かなり熱心に葉を噛み砕いて、巣の入り口をしっかりと埋めています。
 こういう行動は見たことなかったので、感心しました。Megachile 属のハチのようですが、
 種名はわからず・・・M. fidelis というのが一般的みたいですが、断定はできないですね・・・

  
  ちょっと古い個体ですが、このガーデンでもPearl Crescent がいました。ようやく見つけて
 嬉しいです。今月まだ温度が高いうちに、もっとチョウを探したいですね・・・

 8月 2日(火)Snetsinger Butterfly Garden

  待ち時間が多い実験ですから、今日も午後早い時間に明日まで待つことになりました。それは
 仕方がないのでストレスはありませんが、どうも時間管理?が難しい・・・で、以前何回か行った
 大学内の樹木園に行ってみました。そしたらバタフライガーデンにも来ている人がボランティアで
 案内係をしていました。彼女は喜んでいろいろ案内してくれました。その後昆虫写真を撮りました。
  
  やっとモンキチョウの近縁種の写真が撮れました!Clouded sulphur という英名の種で
 学名は Colias philodice です。広く北米に分布する種なんで、あまり珍しくないようですね。
  
  これは Commom ringlet で Coenonympha tullia のようです。先にも写真撮りましたが
 ようやく種名がわかりました。これは西の方が多くて東は北の方に分布する種ですが、表は
 無紋でむしろ裏の方だけ斑紋があります。この個体はちょっと羽化不全ですね。
 あ、ジャノメチョウの仲間です。
  
  これもあちらこちらで見られる Peck's Skipper Polites peckius です。分布域は
 アメリカ北東部一体に広く分布しているようです。
 
  
  これもおなじみの Silver Spotted Skipper です。大型のセセリチョウは日本には多く
 ないので、迫力があります。もう少しいろいろなチョウの撮影ができるといいのですが・・・

  
  
  マルハナバチの仲間も活発ですが、なかなかいい写真にはならないです・・・下の個体は
 花粉をつけているのがわかりますが、黄色とか目立つものをつけている個体を写したい・・・
  
  これは日本のオオハキリバチに似た種ですね。ガーデンのインセクトホテルを利用するか
 調べてみます。
  
  小さなハチがいましたが、種まで同定できるかはわかりません・・・
  
  ヒゲナガバチと思われるハチもいました。初めて見た気もします。いつものガーデンだけでなく
 いろいろな所に行くのも必要だなと感じました。
  
  アシナガバチも、写真には撮っていなかった気がするので、今回写せてよかった・・・
 でも種はわかるかな・・・
  
  この小さなカメムシもよく見かけます。カメムシの図鑑がないので、種名はわからない
 かもです。

 8月 1日(月)Snetsinger Butterfly Garden

  PSU滞在記のページが毎月換えるので、こちらも更新と勘違いしてガーデン行きました
 が、途中で気がついたものの引き返すのも変だから写真は撮りました。
  
  オオハナノミの一種Macrosiagon limbatum ですが、交尾個体がいたので写真を撮ったら、
 直後にメスが暴走、交尾が解かれて、逃げるメスをオスが追いかけ始めました・・・
 申し訳ないような気がする光景でした・・・
  
  私が見ている間は、ずっと追いかけっこしていました。
  
  以前からのメタリックなハチはどうしても一部がオレンジ色になってしまいます。
 ストロボをやめればいいのかもしれませんが・・・次回チャレンジかな・・・
  
  と思ったら、この場合はほとんど緑色に撮影できました!少し満足です。
  
  でもよく見たら緑色のハチはもう1種いるようで、少しずんぐりしています。そしてこちらはあっさり
 全身緑の写真が撮れたので、1つ上の写真を見たらやはり脚の先が白くなっていて上2枚は別種だと
 わかりました・・・脚の先の方の色が白い種は緑色に撮れるようです。
  
  こちらの種の方が、複眼もやや大きく灰色です。

  
  アシナガバチライクなハエですが、横から撮影したら平均棍がわかりました。後脚の上の黄色い部分です。
 いつ見ても、最初はハチに見えます・・・

  このところのマイブームカメムシですが、上から撮影するとカメムシです。
  
  前脚が見えませんがカメムシに見えますよね・・・
  
  少し斜めから撮ると前脚が鎌上であることがわかり、あAmbush bugだとわかります。
 腹部が横に広がっているので、 Phymata pennsylvanica のようで英名もPennsylvania Ambush Bug
 という名のようですね。これが正しい名前だと思います。
  
  そして横から見るとカメムシに見えなくなります・・・
  
  
  結構見つかりますが、黒っぽいのでオスの方が多く見つかります。
  またメスはというと・・・
  
  こうしてオスがガードしている個体が多くなったような気がします。
  
  
  この状態で捕食している個体もいました。撮影しようとしたら獲物を落としてしまい残念・・・
 獲物はやはりミツバチでした。ということでどうもこのカメムシの写真が多くてすいません。

 7月30日(土)Snetsinger Butterfly Garden

  今日は曇っていて雨が降りそうなので、心の洗濯に出かける前にガーデンに行きました。
 花にハチがあまりいなければ、捕食性カメムシを見つけやすいのではと予想したからです。

  
  予想通り、花にハチはほとんど来ていません。そして少し探したらいました!
 この写真にも見えるのですが、わかりますか?
  
  右側の花に、こんな感じで待ち伏せしています。前脚は鎌状で顔はカメムシというよりは、カエル?
 とかカメのように見えます。うーんかなり驚きです。たくさん写していたら嫌がってしまい隠れました。
  
  下の葉に降りたのですが、むしろ全体像が見えて、私的には大歓迎です(笑)
  
  さらに撮影していたら、また上に逃げましたが、鎌とかがよくわかったので、これも採用します。
 また口吻も見えますね。噛むのではなく吸う口であることがわかります。この仲間、日本にいるのかしら・・・
  手元の図鑑は1980年の発行とかなり古いので、学名などは変わっている可能性があります。現にこの
 Jagged Ambush Bug についてもPhymata erosa と記述がありますが、サイトだとこの名は有効名では
 ないようで、今は Phymata pennsylvanica と書いてあるものが多く見られます。場所的にもこちらの
 種名のもののような気がしますが、新しい図鑑が来たら確認してみます。
  ハチとかが多くないと、このカメムシが見つかりやすいというのは、予想通りで驚きました。他の
 個体も見つけました!
  
  新たに見つけたこの個体は、顔も黒くてかなり悪そうに見えます。
  
  他にも花で待ち伏せの個体も・・・顔が黒いのは個体変異なのかと思いましたが・・・
  
  オスとメスだったんですね。求愛行動というか交尾行動のようです。これを見ると私には、オスが悪く
 見えないのですが、どうですか?・・・なんだかおかしいです。このまま獲物も狙っているのでしょうか?
 しばらく観察しましたが、そういう機会はありませんでした。
  交尾行動つながりで・・・
  
  ヒラタアブの仲間が交尾していました。これで飛翔するといい写真なのですが、またの機会で・・・
  
  Large Milkweed Bugも交尾個体が多く見られます。もうすぐ卵や幼虫が見られるかな?
  
  花にも来ているこのカメムシはまだ不明ですが、Milkweedにはもう一種のカメムシがいるようなので
 この種かもしれません。ガーデンにはMilkweedが結構植わっていますので・・・後で追記します。
  追記:確認したらこれが Small Milkweed Bug でした!斑紋にやや変異があるので、花に来ているのも
     同じ種ですね。学名は Lygaeus kalmii です。
  
  ハチは、ミツバチ、クマバチとマルハナバチがいましたが、クマバチとかは動きが緩慢な個体が多く
 シャッターチャンスでした。
  
  
  
  ゆっくり動いているから、きちんと静止する写真になり嬉しいです。
  
  
  ミツバチは動きが遅いのと普通のがいました。マルハナバチは数が少なくかつ動きは速かったです。
 マルハナバチは土着でしょうから少し気温が低くても働くでしょう。ミツバチは導入だから適応
 できていないかもです。クマバチはもう発生も終わりだから年取った個体で動きも鈍くなるとか・・・
 適応温度とかの違いがありそうですが、適当な考察でしたかね・・・。

 7月29日(金)Snetsinger Butterfly Garden

  午後は天気が良かったので、ガーデンに行き、被写体?を探しましたが、基本的には花が多いので
 写真は撮れますね・・・前回見つけた捕食性カメムシを狙いましたが、ハチが賑やかで見つかりません
 でした・・・。
  
  Spicebush Swallowtail の美しい個体が花に来ていましたが、近づいても撮影できました!
  
  
  影になってしまい暗いですが、翅も開いてくれました・・・角度が少し悪く残念。
  この蝶の幼虫がまた発生し始めました・・・
  
  
  結局、皆いなくなってしまったので、前の世代は終齢幼虫になりたての個体までしか撮影
 できませんでしたが、この世代もハチとか多いから大変かもしれません・・・見守ります。
  
  オオカバマダラはこんな感じで開いた個体が撮影できたので、一応満足です。あとは幼虫とか見られれば
 嬉しいのですが・・・随分離れた場所でも見つけたので確実に発生はしているようですね。
  
  Milkweed Beetle の発生は長いので、もしかしたら世代が回っているのか?と思いました。
  
  そして現在個体数が多くなっているLarge Milkweed Bugですが、交尾個体も見られました。雌雄で
 色が違うのか?性差ではない気もしますが、また観察してみます。これで世代が回るとなるとすごい数に
 なりそうな気がします。集団でいる写真を見ますので・・・
  
  次からはカメムシつながりです。図鑑が届いたら追記します。
  
  少し明るいベージュというカメムシは見たことがなかったので、気になりました。ヘリカメムシ
 の仲間のようですね・・・
  
  
  似た感じのカメムシがいますが、近縁種なのか雌雄なのか斑紋の個体変異かはわかりません。
 これも図鑑等で調べるしかないですね。追記:Small Milkweed Bug Lygaeus kalmii でした!
  
  小型で地味なカメムシなので、図鑑に載っているのかわかりませんが、これも調べます。
  
  先日見つけたハナノミですが、触角が立ち上がっていると立派に見えます。これがオスで・・・
  
  メスは触角が短くで枝分かれしていません。彼らも性フェロモンを使うのですね。
  
  撮影中に偶然にも金属光沢のハチが寄ってきて、しかも全身緑になりました!ややピンが甘いが
 載せておきます。
  追記:オオハナノミ科の昆虫でした。Macrosiagon limbatum という種のようですが、図鑑は胸部背面の
     黒色部分が小さく点別種に見えましたが、変異があるようです。
  
  花にはハチもたくさん来ます。このカリバチ的な大型のハチは、脚と腹部が赤いのでよく目立ち
 ます。どんな仲間なのか気になります。
  追記:古い図鑑の方に載っていました。図鑑の写真の色が悪くて分かりませんでした(笑)
     Great Golden Digger Wasp で、Spbex ichneumoneus という種でした。日本の
     クロアナバチと同様、キリギリスやコオオロギなどを狩る生活を送っているので
     巣を見つけたいものです・・・
  
  ハラナガツチバチの仲間のようなこのハチも、せわしなく蜜を吸っていました。
  
  写真だと大きいですが、このハチはやや小型です。これもカリバチの仲間みたいですね。
  
  小型のハチの次にこの昆虫を見るとやはりハチに見えますが、前にも紹介したハエです。
 腹部の脇が少し赤くなっていてそこが細く見えるようになっている配色だと感じました。
 驚きの擬態ですね・・・

 7月27日(水)Black Moshannon State Park

  私のせいではないのですが、今日も研究室でやることがなく、午後にトンボ狙いで Black Moshannon
 State Parkに行ってみました。3週間ぶりぐらいです。この前写真に撮れなかった黒白の斑紋のトンボを
 撮りたかったのですが・・・
  
  いきなりその2種が近い枝で休んでいるのに遭遇・・・この2種は縄張りの主張が少なく、争いを
 避けるような方向に種間関係が進化したのかとか気になります。
  追記:同じ属の種だったので分布域も大きく重なることで、争いを少なくする方向になっている
     のかもしれませんが、論文とか探さないとわかりませんね・・・

  単独でも撮影できました。
  
  以前も撮影できたこの種については、手元の図鑑だと載っていません。諦めて新たなトンボ図鑑を
 注文しています。
  追記:Widow Skimmer Libellula luctuosa という種でした。東アメリカはほとんどの地域にいます。
     白い紋がなくて、黒色紋が薄いのがメスですが、まだ見ていないですねえ・・・
  
  こちらは図鑑だと Twelve-spot Skimmer Libellula pulchella という種のようです。オスは成熟すると
 白い斑紋が現れますが、メスは透明なままなので、これはオスですね。7月3日に撮影したのは、メス
 みたいなので、雌雄を撮影できました。(追記:7月3日は別種のメスでした)
  上の写真はバックがうるさくて写真としてはイマイチでしたので・・・
  
  何もない方が、翅の斑紋はわかりやすいですかね・・・黒白交互というのがなんとも・・・素晴らしい!
  
  このトンボを撮影できて安心しましたが、他にも数種?撮影しました。
  
  これは先日も撮影した緑色で粉がふく種です。図鑑到着で種を決めたいと思います。
  追記:Eastern Pondhawkという種のオスでした。
  
  これは大きさからすると4センチ程度の種です。これも種名はわかりません。追記します。
  Frosted Whitefaceという名のトンボでした(Leucorrhinia frigida
  
  この吹き方が少し違うが、すぐ上と同じ種ですかね・・・これも少し成熟度が弱いFrosted
 Whitefaceだと思います。
  
  大きさは同じぐらいなので同種のメスか?地味だとわかりませんねえ・・・調べましたが、
 まだ未成熟のFrosted Whitefaceのようです。メスは褐色が入ります。

  実は悠然と飛んでいるギンヤンマ系のトンボは随分待ちましたが、少しも休みませんでした・・・
 さすがの体力です。これも撮影したいものですが・・・またの機会かな・・・公園に行く途中で
 オオカバマダラに遭遇・・・やはり自然発生個体もいるようで嬉しいです!

 7月26日(火)Snetsinger Butterfly Garden 

  今日は途中でやることがなくなり、私は帰るしかなく・・・結局はいつものバタフライガーデンに
 行ってみました。土曜日以降初めて行きます。
  ガーデンにはオオカバマダラが来ているものの、やはり放チョウした個体だと思ってしまうが・・・
 それでも何かしているなら撮影したくなります。また飛来と思われる個体も翌日みました!
  
  この個体は縄張りを主張するような行動を取っていました。オスなのかな・・・でもそれでは
 面白くないから写真撮って他の個体を探そうとしたら、急に飛び立ち、他の個体を追いかけ始め
 木の上に一緒に着地しました。
  
  どうもメスだったみたいで求愛行動のようです。でもそのうち2匹ともいきなり落ちてきました!
  
  積極性からすると上の個体がオスのようですが、下のメス?は動いている感じがしません。
  
  何回か翅を開いたり閉じたりした後、上の個体が下の個体と交尾しながら飛んで行ってしまいました・・・
  こういう交尾様式が一般的なのか知りませんが、あまり見ないやり方のような気も・・・
  ということで、オオカバマダラの交尾行動の一端を撮影できたので満足です。

  
  あとチョウは、モンシロチョウとこの Meadow fritillary ぐらいしかいませんでした。オレンジの花に
 来ているとわかりにくいなあと感じました。
  
  
  このハーブの類の白い花が満開で、ハチがたくさんやってきています。特にミツバチが多いですが
 まあミツバチの場合は良い蜜源に集まりますからね・・・で、その中にハチでないものを発見しました。
  
  これはハナノミの仲間ですね。ハナノミと言っても甲虫の仲間ですが、ユーモラスな形態です。
  
  つるっとした頭部に触角だけ妙に枝分かれしていて・・・これはオスのようですね。
  花の蜜を一生懸命舐めているようでした。
   追記:オオハナノミ科の昆虫でした。Macrosiagon limbatum という種のようですが、図鑑では
     胸部背面の黒色部分が小さく点別種に見えましたが、変異があるようです。

  
  ハチはこのハキリバチの類がやはり活躍していました。
  
  そしてこんな感じで花粉などを巣に運び入れています。左下の巣内の個体は腹部に
 花粉が付いているのがわかりますよね?
  
  滞在記のところで褒めたたえたワインのボトルの底の水飲み場ですが、まだ雨水が残っていましたが
 マルハナバチの死骸も・・・ガラス面もデコボコしているので意外でした・・・
  
  ハチつながりで少し小型(7〜8ミリ程度)ですが、メタリックなハチがいました。光の加減で
 緑色と少し赤っぽい色に見えます。全部緑色の時を狙いましたが難しい・・・
  
  これだと頭部が緑色になりましたが・・・
  
  逆に全身オレンジは撮れました(笑)またの機会に頑張ります(頑張るものなのかはわかりませんが)

  
  葉の上で、ツチカメムシの仲間が休んでいました。こういう仲間も当然ですがいますね!
  
  このカメムシは何の仲間か全くわかりません。調べてみますが・・・

  
  最後はモナークのつながりで Milkweedトウワタに付く昆虫たちです。左のLarge Milkweed Bug
 と交尾中の Milkweed Beetle ですが、カメムシの方はオレンジ色が薄いですね・・・個体変異か?
  
  
  実の先端と葉の先端にいる、それぞれの昆虫、実の方にいたカメムシはオレンジ色でした。

  週末に出かけるのでそこでまた撮影します・・・あ、また早く帰る日があるかもだが・・・
 まあそうなっても、買い物とかあるから外には出ないかもです・・・

 7月24日(日)Bald Eagle State Park

  疲れていましたが、気分転換にと Bald Eagle State Park という所に行きました。ここには大きな
 湖がありましたが、ほとんどの場所は湖の際まで芝生になっていて草が生えていませんでした。そこで
 人の少ない所にいきましたが、ボートのPrivateな地域とかあって自由に入れず・・・限られた場所で少し
 撮影しました・・・野草などがあまりないというアメリカの公園は残念ですね・・・

  でも写せた蝶は嬉しかった!
  
  まだ新しい Spicebush Swallowtail のメス成虫がいました!美しいです。
  
  盛んに蜜を吸っているので翅を開くのではないかとワクワクしていると・・・
  
  少し開き気味になってきました。これで表面も撮れたら嬉しいなあと思ったら・・・
  
  オスが登場して追いかけ始めました。そしてなんとメスは逃げて遠くに行ってしまったのです・・・
  
  残ったオスが蜜を吸い続け(なぜ追いかけない?)どう?って感じで翅を開いてくれましたが
 羽化不全で翅がちゃんと伸びていない個体でした・・・あーあ・・・
  
  でもここはいいところみたいで、 Eastern Tiger Swallowtail もいました!ちょっと古いが・・・
 でもこうしてアゲハチョウの写真も撮れるようになり嬉しいものです。
  
  これは以前他の公園にもいた Pearly Crescentspotのようです。裏側も撮りたいと思ったら
  
  確かに裏側もキレイですね。
  
  これは裏しか撮れず・・・ジャノメチョウなのか・・・これも調べてみます・・・追記:新しく
 入手した図鑑では、Common Rnglet Coenonympha tullia のようです。ジャノメチョウの仲間でした。
  花にはハチも来ていました。
  
  
  カリバチ的なフォルムですね・・・これも種名はわかりません・・・
  
  眼が緑色のハチです。これも調べてみたが手元の図鑑では・・・うーん・・・・
  
  正面から見ると口吻も長くて特徴的なので、もう少し調べます。
  
  マルハナバチもたくさんいますが、種類も1種ではないと思うので機会があったら調べたい・・・
  
  ふと下を見たらハムシの仲間がいました。これも調べてみますね・・・後で追記します・・・
  
  こいつはどこでもいるような存在になってきました。さすが帰化害虫です。ジャパニーズビートル
 という名前は、私の周りの人はみんな知っていました・・・
  
  緑色の胸部にオレンジのラインが素敵なイトトンボです。図鑑で調べたらStream Bluet,
 Enallagma exculansのメスでした。 この属は日本だとルリイトトンボと同じ属で、この属の
 イトトンボはAmerican Bluetと呼ばれており、 図鑑では東海岸で33種もいます!オスは、
 ルリイトトンボ的なブルーの体色から アカナガイトトンボのような赤いものまでいろいろ記載
 されていました。命名は分類体系によるので、この図鑑の場合のEnallagma属は属を分けない
 広義のEnallagmaEnallagma (S.l.)なのかもしれません。
  それはともかく、この種のオスは腹部が黒くて関節部分がブルーというモノサシトンボ的な
 配色をしているようでした。見たかった・・・でも日本には胸部が緑色でオレンジの差し色が入り
 腹部がブルーがかるようなメスはいないので、 メス個体を見られたのは、むしろ良かった
 のかもしれませんね。

 7月23日(土)Snetsinger Butterfly Garden

  WINGS IN THE PARK でオオカバマダラを放しましたが、放したチョウが全部定着するわけでも
 ないので、期待はしませんでしたが、何匹かは止まっていたので、撮影してみました。
  片付けとかもあったので、熱心に撮影できませんでしたので、今回は横からの写真ですいません。
  
  こうしてみると金属光沢もないしすごく派手ではないのですが、優雅な動きとかでこちらの人たちの
 心をとらえるのかな、と思いました。アゲハチョウは速いので印象に残らないとか・・・
  
  また撮影したいと思います。幼虫も発生するといいが・・・
  MonarchとはMilkweedつながりで他の虫もいました。
  
  Milkweedの実はこんな面白い形になるんですね!その実(種子)を食べにやってきたカメムシで
 Large Milkweed Bugです。Milkweedを食べる昆虫は皆オレンジというのが大変興味深いです。
  
  まだ活動している Milkweed Beetle もオレンジですしね!

  
  州立公園でも見つけた小型のセセリチョウがいました!Yellowpatch Skipper という名みたいで
 前はPeck's Skipperという名だったそうですが、どちらが現在名か調べておきます。
  追記:新しく入手した図鑑ではPeck's Skipperでしたから、Peck's Skipper Polites peckius
    します。
  
  これは Meadow fritillary という英名のここでも早くから見られた種です。新しい個体が多かったので
 世代交代もしているようです。
  花にいた昆虫も撮影したので・・・
  
  これは色鮮やかなwaspですね・・・カリバチのようですが、手元の図鑑には載っていないので
 これも宿題です・・・わかるといいが・・・
  
  ハチが花に来ているときに交尾するなんておかしいと思ったら、やはりハエの仲間でした・・・
 擬態もすごいですね・・・
  
  こうして上から見ると翅が2枚です、でも巧妙に色分けして4枚にも見える(笑)触角もハエです・・・
 見事な擬態に驚きました・・・調べたら種名はわかりませんが、Thick-headed Flyというメバエ科に属する
 ハエでした。しかも驚いたことにこのグループは単独性のハチやアシナガバチのようなハチに卵を産み付け
 幼虫はハチの体を食べて育つ種でした。何のためにハチに似せているのか・・・すごい不思議です。
  
  そしてこれも驚いた1枚・・・
  
  ミツバチにコバエがたくさんついているのはなぜと思って撮影したら、上方にいるのはサシガメ?
 三角の頭がこちらを向いています。(後で見たら、三角の頭ではなかったですね、偶然複眼みたいに
 見えただけでした・・・)また前脚が特異な形をしているような・・・これも調べないと
 わからないのですいません。でも興味深いです・・・ 
  追記 手元の図鑑は分類群ごとではなく形で分かれているので本当に見にくく(言い訳)、でも
    この種は見つかりました!Pennsylvania Ambush Bug という種類で、学名は
    Phymata pennsylvanica です。前脚も鎌状になっているので次回はそこも写します。図鑑に
    よると「花にいてミツバチが多く襲われるので、養蜂業者からは天敵ではなく害虫とみなされる」
    とあり、その通りだと納得しました。
  
  
  バッタの幼虫もいました。小さい幼虫なので、まだ大きくなるには時間がかかるかな・・・
  
   
  インセクトホテルは、今はハキリバチが大活躍という感じ・・・こうして詰め物している成虫の
 お尻とともに、竹を詰めたところが緑色になっていて葉を詰めていることがわかります。葉を切って
 いるところを撮影したいものです・・・

 7月中旬
  時間があるときにフィラデルフィア、ニューヨーク、ピッツバーグと出かけていました。カメラも
 持って行きましたが天候とか様々で写真は多くないです。順不同ですが、近場の州立公園の写真です。
 行った所は湖がある所で、湖がある公園には昆虫が多いと聞いたから行ってみました。
  まずはBlack Moshannon State Park という所ですが、湖面は美しく良い公園でした。でも基本的には
 湖の周辺の植生は、湖の 際 以外は芝生になってしまうので、貧弱です。だから岸に高低差などがあり
 芝生が植わっていない所が多い方が私にとっては良い公園になります(笑)Black Moshannon State Park
 については、岸の地形が少し複雑な所もあり、草も少し茂っていたのでトンボなども見られました。
  
  日本のアオモンイトトンボに似ているイトトンボがいました。腹部にミズダニ?が寄生しています。
 他の個体にはいなかったが、よく見ると結構いるのかもしれませんね・・・
  図鑑ではEastern Forktail, Ischnura verticalisのようですが、 アオモンイトトンボと同属です。
 またアオモンイトトンボと同様にオス型メスもいるようなので、いろいろ探したくなります(笑)
  
   日本のコシアキトンボに近い配色をしているトンボもいました。でもグループは違う気も・・・
 こちらの図書館の図鑑とか調べてみないとわからないかもですが、検討してみます。また湖面では
 大きなトンボがテリ張していましたが、動きが速すぎてダメでした・・・次の機会に頑張ります。
  追記:ようやくわかりました。Frosted Whitefaceという名のトンボでした(Leucorrhinia frigida
    この写真だと白い顔がわかりづらいですね。Whitefaceという名のグループは何種かいました。

  ここの湖面には多くのミズスマシがいました。大小2種類いる感じでしたが、小は写真撮れず・・・
 大きい方は日本では南西諸島しかいないような大きな種です!
  
  この甲虫は水面の上下でものを見るために、複眼が上下に分割しています。上の眼がよく見えます。
  
  これは後ろからの図ですが、翅がよく見えるという感じですかね・・・
  
  時々止まるので、このような写真が撮影できました。でも望遠なので難しい・・・
  
  細かい毛が多いのか表面張力を利用して浮いているのがわかります。
  
  時々個体間で干渉していて、縄張りとかもある感じでした。小さい種はまとまっていたので
 テリトリーはないのかもしれません。
  (追記)後日(7月27日)の同じ公園での写真です。集団が近くにいました。
  
  これだと縄張りがある状態ではないですね・・・でも大小いる気もしました・・・
 
  
  湖畔でも花が咲いていれば、さらに昆虫も多いです。セイヨウミツバチは多く見られます。
  
  これはすぐに逃げてしまいましたが、黒いベニボタルという感じです。
 また見つけ出したいと思いますが・・・
  
  これが Spicebush Swallowtail の成虫です。幼虫は写していますが、成虫は初めて撮影できました。
 少しボロだけど嬉しい。

  また後日、以前ハイキングに行った Canoe Creek State Park に再度行ってみましたが、着く前に
 大雨が降るという天候で、昼に着いたがどんどん人が帰っています・・・でも昼を車で食べて待っていたら
 なんと快晴に!ということで雲はまた来るようなので、湖畔と周辺を歩いてみました。
  
  このトンボが大きめで、しかも翅に黒と白の紋があるのでかっこよかったです。前の公園で見た、さらに
 大きなトンボはいませんでしたが、これもよかったです。
  追記: Widow Skimmer Libellula luctuosa という種でした。白い紋がないメスの写真も撮りたかった・・・
  
  このように尾をやや上げ気味に止まると、腹部が切れているかのように見えます。
  
  白い紋のトンボというのが新鮮なので、たくさん写しました・・・
  
  この他に湖畔にたくさんいたのは、この茶色い小さいトンボです。飛び回っていましたが、これは
 飛翔の一瞬を止めることができました。
  追記:図鑑だとはっきりしなかったのですが、小さいトンビで翅が色づいているのは、Eastern Amberwing
     という種しかいませんでした。学名はPerithemis teneraという名でした。ちなみにメスは翅に斑紋が
     ありこの写真も撮りたかった・・・
  
  翅が痛んでいましたが、この個体は少し近くで休んでくれました。

  先日撮影できなかったハグロトンボ系の個体が、近くで休んでくれました。
  
  青く輝いて美しいです。撮影したかったので、ありがたいです。
  
  同じ個体を反対側から・・・やや日が陰ったときに休んでくれました。
  追記: Ebony Jewelwing Calopteryx maculata という種でした。北アメリカ東部の全域にいます。
  
  晴れ間が続くようだったので、木道などがある湿地のコースに行ってみました。この公園はハイキング
 コースがいくつかあり、そこは芝生が少ないので昆虫も多いです。川もありトンボが目立ちました。
  
  これは未成熟のオスなのか?種名はいつか調べます・・・
 追記:この粉が吹いているブルーのトンボはEastern Pondhawkという種のオスです。
    下の3枚のオスもそうです・・・ 上の個体だけ少し腹部が太く見えるが・・・ 
  
  緑色の顔にブルーの体が爽やかです。
  
  この個体を見ると緑色の体に粉がふくようですね・・・
  
  この個体も緑色から粉が吹いたように見えます・・  
  
  
  大きくて緑色のこのメスは単独で産卵していました。これと下の個体はEastern Pondhawk のメスの
 ようです。
  
  高速でシャッター切ってもなかなか静止してくれません・・・
  

  翅の Pterostigma(縁紋)と呼ばれる部分が白いトンボは別種かなと思っていましたが、
 図鑑で見たらやはり特徴になっていて、調べたらSpangled Skimmer Libellula cyaneaという
 種でした。しかも上のオス、下のメスを撮影していました!
  
  白い縁紋がよく目立ちます。綺麗なブルーです。
  
  産卵中のメス。この個体は、オスがガードしていましたが、ちょっかいを出すライバルが多すぎて
 そのオスはガードできていない感じでした・・・この写真でも単独産卵に見えます。
   
  そしてこれは、上のSpangled Skimmerの交尾個体です。
  
  湿地に行ったらチョウもいましたが、そう多くは見られませんでした。
  
  これは Great Spangled Fritillary という英名の先日から撮影しているチョウだと思います。
  
  これも家の近くで撮影できた Red Admiral です。日が陰ったら翅を開きました。
  
  このシジミチョウは尾状突起がないので、この前ガーデンで撮影したのとは違う種ですね。
 やはり翅表はきれいなブルーだったので撮影したかったが、開いてくれませんでした。
 調べたら Sooty Azure という名前のようです・・・
  
  別の個体もいたが、翅は開かず・・・
  
  これはシデムシの仲間です。腹部も大きく飛ばないと思っていたら、飛んで行ってしまいました。
 こういう思い込みはダメだといつも思うのですが・・・(笑)撮影できてよかった。

  ニューヨークは昆虫に巡り会えず・・・1箇所だけブルックリンの屋上農園では撮影できました。
  
  野菜にはアブラムシも多いそうで、農薬は使わず手で取るようでした。でも害虫がいるところには
 天敵昆虫もいるわけで、このように在来のテントウムシが見られました。Convergent Ladybug
 Beetleのようです。
  
  またとっても撮影したかったキアゲハの仲間もいました!Eastern Black Swallowtailです。少しだけ
 尾状突起が痛んでいますが、美しい個体でした。このように先端とかにとまって他の個体や他のチョウが
 来ると追い払っていたので、縄張りを持つ習性があるのでしょうかね・・・アゲハでは珍しい気が・・・
  
  ひまわりは風除けにも利用しているようで、畑の角などに植えられています。そこでもテリ張していたので
 撮影しましたが、上のと同じ個体でした・・・キアゲハと同様、彼らの幼虫はセリ科の植物を食べるので
 この畑では害虫となっていると思いますが、成虫をみると自然度が高いイメージになりますね・・・
  
  これはナス科の野菜に近年多く発生しているカメムシだそうです。でも説明してくれた女性は
 マサチューセッツ大学の農学部出身だそうですが、この虫のことを beetle! beetle!と呼んでいました。
 beetleではなくbugだと言いましたが、気にしないようです。ということで、カメムシを甲虫と思う
 のは、専門家でなければ日本でもアメリカでも共通の認識なのかもしれません。
  追記:名前を調べたらSquash Bug Anasta Tristis でしたカボチャにつくカメムシという意味
    ですから、」まさにこの虫のことです。害虫と図鑑にも書いてありました。
 
  
  茶色の翅で紋が多い小型のトンボがいました。ブルックリンの街中でも、畑を作れば様々な昆虫が
 出現するようです。このトンボが発生するような水辺が、近くにあるのか気になりました。調べたら
 Brown-spotted Yellow-wing ってそのままやんという英名がついていました・・・
  追記:今は Halloween Pennant という英名になっていて(それもどうかと思うが・・・)、他の
     Pennantというトンボと同じ仲間に括られているようです。学名は Celithemis eponina です。
 
  屋上農園にはミツバチの巣箱もありました。
  
  日本と違って、好きな色に塗ったり絵を描いたりするので、明るい感じがします。
  
  暑くなってきたので、入口で風を送っている個体が目立ちました。周辺にも花があるので
 百花蜜をとって販売していました。
  
 7月5日 (火) The Arboretum at Penn State

  久しぶりに午後から気温が上がり、日没時も28度とかあったので、ホタルが活発なのではないかと
 いつもの樹木園の草原に見に行ってみました。
  
  草むらの一角が賑やかだったので覗いてみたら、メスのホタルがいて周りにオスがいてアピールして
 いました。これはメスが発光した瞬間なのですが、弱くしたがストロボ光の方が強いし、とっさだったので
 シャッタースピードが早すぎました。またチャレンジします。メスはこんな風に左右に腹部を曲げ、左右で
 発光していました。左で発光して少し経ってから右で発光という状況でした。
  上に写っている2匹のオスががまごまごしているうちに、1匹が飛んできてカップル成立
  
  敗れた近くの個体が飛び立っていくところです・・・こうしてみるとオスの方が眼が大きいですね。
 このホタルは草原にいて、オスが飛行しながら時々上昇しながら発光するというパターンをとるものです。
 この種類は以前からいましたが、今日はこれまでで最高の個体数がいました。多くのオスが30〜50cm
 ほど上昇して光の尾ができるのもかなり幻想的です。でも周りが明るくこの写真はうまく撮れなかったので
 何とか少しでもいいものを撮影したいものです・・・

  一方木に集まるホタルは、明らかに小さく別種でした。発光パターンも単なる点滅なので、星のように
 撮影できるわけです。今回も柳の木で狙いましたが、このホタルは明らかに少なくなりました。今回は
 こんな感じでした・・・
  
  
  他の構図を探してみます・・・

 7月4日 (月・祝) Snetsinger Butterfly Garden

  アメリカは独立記念日でお祭り的な日です。でも最近では珍しく天気が悪く、イベントは
 あるのでしょうけど、私は家の周りの散歩だけで・・・いい休養にはなりました・・・
  ガーデンに行き、幼虫の成長を記録しようと思ったのですが、どうも見当たりません。
 ハチに殺されたのか・・・誰かが持って行ったのか・・・天気が悪いので隠れたということに
 したかったのですが・・・1匹だけいました。
  
  またの機会に他の個体も見られることを祈って・・・
  
  一番最初に自分の部屋で見つけたクサギカメムシのようなカメムシですが、似ているが同じかは
 自信が無い・・・でも図鑑にそれらしいのもなくて・・・これも調べます。

 7月3日 (日)

  ハイキングに行った Canoe Creek State Park という公園は、車で1時間もかからない
 所でしたが、昆虫はこれまで見たものとは違っていたので、感動しました。また一人で
 行ってみようかと思います。
  
  これは調べたらLarge Milkweed Bug のようです・・・Milk weedの種を食べるようなので
 うちのガーデンでもそのうち見られるのか・・・
  
  マメコガネがここにはたくさんいました。こう見ると数は多いものの、特に農作物で見ている
 わけではないので、まだ害虫という実感はありません・・・
  
  この前撮影したトリバより色が薄いので、別種と思いますが、雌雄という可能性も
 あるのでわかりません・・・種名も同定できないと思います・・・
  追記)日本より多様性の少ないこちらでは蛾も見分けがつきました。これは Grape
     Plume moth Geina periscelidactylus という種でした。でも日本のブドウトリバ
     とは別種ですね。また以前の6月24~26日のものと同種のようです。

  
  飛んでいたチョウがとまったので、少しずつ近づいて撮影できました!でも簡単そうで
 種名がわからない・・・Checkered Butterfly のようですが、調べたら Harris' Chekerspot
 Charidryas barvisii のようですね。このグループは裏もきれいみたいだから、撮影したいです・・・
  
  上よりも小型の蝶ですが、同じグループのようです。種名はもう少しお待ちください。サイトを
 見ると載っているかもですが、細かいもので・・・
  (追記)でも図鑑を見たら Orange patterned buttefly の中にいました。Pearly Crescentspot
 という種 Phyciodes tharus でした。草地で最も普通のチョウだそうです。
  
  これは Northern Pearly Eyeという一般名で学名は Enodia anthedon のようです。新鮮な個体で
 何匹か柳の木の周辺に見られました。日本にはいない属みたいですね。他の種もいましたが撮影できず・・・
   
  セセリチョウも見たことが無いものがいました。種名はちょっとわからないので
 調べます・・・(追記)どうもLittle Glassywing という種に近いようです。学名は
 Pompeius verna です。
  
  これは黄色が強い美しいセセリチョウでした・・・Least Skipprlingというものに近い斑紋
 でしたが、確定できないので、これももう少し調べます。
  他にも撮影できなかったチョウもいたので、また休日に行かないと!と強く思いました。
 
  水辺なのでトンボもいましたが、これも撮影が大変で・・・また来て狙います。
  
  ハグロトンボの仲間のようですが、少しでも近づくと逃げてしまうので、次回は望遠が
 必要ですね・・・ちょっと残念ですが、証拠写真的に掲載します。
  
  
  これは Twelve-spot Skimmer (Libellula pulchella)という種ですが、成熟すると?翅にも白い部分が
 現れるようでその個体も撮影したいものです。全米の水辺にいるようなので珍しくは無いようですが
 翅に斑紋多いというは嬉しいので、また撮影したいものです。
  追記:図鑑をよく見たら、斑紋など本当によく似ていますが、このトンボは Common Whitetailという
    英名で Pladthemis lydia という種のメスでした。ということは、この下のトンボで雌雄になります。
    でもどうして違う種のメスがこんなに似ているのか?不思議です。
  
   Common Whitetail (Platbenis lydia)のオスでした。このトンボも幅広い分布域を
 持つようですから、水辺でまた撮影したいです。
   トンボも他に3種ほど見ていますし、もっとじっくり探したら見つかると思うので
 State Parkに行く計画を立てておきたいと思いました。

 7月2日 (土) Snetsinger Butterfly Garden

  ピッツバーグから戻り、ガーデンに行ってみたら、幼虫たちが大きくなっていました!
  
  Spicebush Swallowtailの幼虫ですが、下に模様が透けています。脱皮すると終齢になると
 思うので楽しみです。
  
  1枚の葉を二つ折りにするほど大きな巣がありました。これは大きな幼虫がいるかも!
  
  見事な終齢幼虫です。大きな偽の眼の模様で感動です・・・怒って臭角を出していました。
  
  さらに少し大きな幼虫もいました!何匹かは成虫になってほしいものです。
  
  彼らはいつも巣に隠れていますが、葉は夜に食べるのかと勝手に思っていましたが、ふと見たら
 巣から出て葉を食べている幼虫を発見、もりもり食べていました。その後少し油断したら、もう
 巣に戻っていて、巣に帰るところは撮影できませんでした・・・
  
  先日も写真撮りましたが、キタテハのような外見の Painted Lady だか、他の近縁種のようです。
 もう少し調べます・・・
  
  カメムシもすいません、難しいので調べますが・・・手持ちの図鑑には載っていませんでした・・・
  
  Spice bush silk mothも大きくなっていました・・・

 7月1日 (金) Pittsuburgh

  ピッツバーグの動物園に行きました。動物の展示ももちろん見たかったものの、動物園という
 所は、自然保護や共存といった教育の場でもありますから、昆虫にも優しいコーナーがあると
 予想しての訪園です。
  日本ほど昆虫好きの国は無いそうですから、昆虫園は期待しませんでしたが、それでも
 バタフライガーデンとかポリネータのための花壇などはありました。
  
  マルハナバチがいろいろな植物に訪花していました。この花は定位しづらいものの
 蜜が多いのか執着していました。
  
  これはクマバチ?・・・大きかったのでそうだと思いますが、意外にわからないものです・・・
 まだ勉強不足です・・・
  
  うちの近くのガーデンでは一瞬しか撮影できなかった、大型のヒョウモンチョウがここにも
 いました。花で待っていたら来ました!Great Spangled Fritillary という種のようですが、
 近縁種も多いようです。
  
  後ろからだと、こんな感じで黄色が目立ちます。
  
  クルミハムシのような幼虫が整列して葉を食べていました。これだけだと種名は難しいか・・・
  
  Silver-spotted Skipper はこの動物園内にたくさんいました。大型で種の同定は容易な
 セセリチョウですね・・・ここの個体は縄張り的なことはせず、ただ蜜を探すだけのようでした・・・
  
  竹筒のところにいるWaspだと思われますが、花に来ていました。私が持っている図鑑は
 掲載種が少ないので、この種はいなかったので、他の手段で探します・・・
  というわけで、動物園でみたものは、これまで確認している昆虫が多かったです。


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