戸定の昆虫 2016-1 (1~3月)


 本年もどうぞよろしくお願いします。忙しいものの冬場の昆虫たちも探してみます・・・


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 3月31日 (木)

  25日から学会があったので、その準備と会期中も忙しくしていたため写真撮影はしていません
 でした。1〜3月はこれまで恒例のフユシャクの写真もなかったので、少なくて残念でした。
 今年度最後の日なので、時間はなかったものの学内の昆虫を探しました。
  
  キンモクセイの芽が伸びていたので探したらいました。定番のヘリグロテントウノミハムシです。
 交尾個体も見られました。隣にあるヒイラギモクセイはまだ芽が伸びていないので最初はこのキン
 モクセイにやってきます。寄主植物が並ぶこの場所は彼らにとって棲みやすいところなのかもしれません。
 古いカメラでの撮影となったので、やや写真の解像度が低い気がします。

  
  チョウの撮影とかしようと思ったのですが、時間がなく、しかも夕方に近くなっていたので
 諦めました。ふと道端に目を留めると、この時期ぐんぐん成長していたカラスノエンドウには
 生長点にたくさんのアブラムシが!ソラマメヒゲナガアブラムシかな?後でちゃんと同定します。
  
  ノイバラの一変種ですが、ここにはイバラヒゲナガアブラムシがびっしり付いていました。
 もう少し経つとテントウムシなどたくさんの天敵が現れます。4月からまた忙しいのでどこまで
 追えるかですが、また撮影したいと思います。

 3月17日 (木)

  今日は暖かい日でした。午前中は西千葉で、午後は松戸でしたが、昼に園芸のマサキのミノウスバを
 確認しました。生き延びているかな・・・
  
  ミノウスバがかじると芽はしなびてしまいます。例年は十分展葉した頂芽がやられますが、
 今年は展葉が不十分なので、側芽も次々にやられています。どの芽もほとんど伸びずにしなびていて
 いつもと違う光景です。
  
  そして少し離れた頂芽に潜り込んでいる集団を発見、今年のマサキの成長は悪くなりそうです。
 また後日見守ります。

 3月15日 (火)

  「圃場に産卵のためヒキガエルが出ている」と日頃から情報を教えてくださる高橋さんから聞いて
 いたものの、なかなか行けませんでした。今日は少し時間があったので行ってみると、池にヒキガエルが!
  
  水の中にヒキガエルがいるのを撮影したのは初めてだったので、嬉しいです。でもこの水場は
 このところの雨で水が溜まったようなので、水底はまだ草が生い茂り、ヒキガエルの卵は見えま
 せんでした。その後も撮影に行かなかったので、卵の写真は撮れず・・・

 園芸学部のウェブサイトのリニューアルに伴うトラブルで、しばらく更新ができませんでした。また1月
上旬のファイルまでしか保存されてなかったために、しばらく後戻り状態ですいませんでした。3月14日から
再び更新可能となりましたので、どうぞよろしくお願いいたします。

 3月13日 (日)

  今日は大学にいたので、学内のマサキも見てみました。
  
  こちらのミノウスバの方が深刻でした。まだしっかり葉が展開していないのに幼虫が孵化したので
 一部はまだ未展開の芽の中に潜り込み、残りは表面や古い葉にいるという事態でした。これでは
 餌が食べられないので、この状態が続くと死亡率が高くなると思います。いや〜大変です。
  
  いつもの年だったら芽もぐんぐん伸びるので、こんなことにはならないと思うのですが、芽がこんな
 状態だと餌としての量も少ないのでミノウスバにとっては深刻だと思います。園芸の大寒桜は散って欲しく
 ないですが、ミノウスバたちにとっては暖かくなって欲しいですね・・・

 3月12日 (土)

  20℃以上になったかと思うと真冬並みの寒さで、今年の気温の高低は野生生物には厳しいと思います。
 自宅付近のマサキの芽がだいぶ伸びていたのでもしやと思ったら、はたしてミノウスバも孵化していました。
 しかしこのところ寒くて動けないようで、活動は鈍かったです(ほとんど動いていない)。
  
  こうしてまだ展葉していない新芽を糸で覆い、摂食するのですが、低温で新芽の成長も遅いので、この先は
 例年とどう異なるのか気になります。寒くても幼虫がみんな死んでしまうわけではないので、大丈夫だと
 思います。しかし3月10日過ぎにミノウスバが見られるとは・・・ビックリです。このところ寒いので恐らく
 孵化したのは20℃になった3月8日か翌日の9日あたりだと思われます。園芸でも10日に孵化して雨に濡れている
 幼虫を見たのですが、撮影できず・・・今日探したというわけでした・・・

  
  今日はこの2コロニーしか見つかりませんでした。こちらは中央の芽を摂食して枯らしています。でも
 葉が展開していて良かったです。

  暖かくなったらまた探しに出てみたいと思うのですが、このところ検診などで病院に行くなど・・・
 どうも忙しく・・・

 3月1日 (火)

  少しずつ春に近づいているのでしょうけど、気温が高かったり、また低くなったりで、今日は晴れて
 いましたが風は冷たい日でした。でも3月になったので写真を撮りに出ました。
  
  越冬明けのナナホシテントウという図です。1月でも活動していたので今年は寒暖差で大変かもですね・・・

  
  北側の支柱にしがみついていたエサキモンキカメムシです。暖かいから出てきたら寒くなって動けない
 という感じにも思えますね。鉄の支柱は冷たくなりやすいから、変温動物の昆虫には大変そうです。
  
  同じ並びの支柱には、ヒナカマキリの卵農が!野生のものを初めて見ましたが、人工物への産卵でした・・・
 秋には成虫も見られるかな?と期待したいです。

  
  日当たりの良い枝にはハラビロカマキリの卵農がありました。結局は春の訪れを探すよりは、冬越しの昆虫
 を探すという感じになってしまいました。また暖かい日に探してみます。

 2月14日 (日)

  春一番が吹いて、気温も上昇しました。明日が修論発表会なので論文を査読していましたが、ちょっと
 息抜きに外に出て昆虫観察してみました(体調崩したり忙しかったりで、久々でした)。
  
  梅の花が随分咲きました。でもこれでは暑さとか感じませんね・・・
  
  これはユキヤナギかしら?結構ほころんでいて驚きました。

  でも昆虫はあまり見られず・・・近くの森に行ったら日当たりのいいところにハエの仲間がたくさん
 いたのですが、今見られるハエの多くは基本的に成虫越冬ですから、今日の暑さの驚きを伝えられません・・・
  
  種名は難しいですよね・・・ニクバエに近いような外見です。
  
  これはたくさんいましたが、ミドリキンバエ的なハエです。これでも近縁種はたくさんいるかも・・・
  というわけで、モンシロチョウがいたとか、そういう報告が出来ず残念でした・・・また探してみます。

 1月28日 (木)

  一時寒かったのに、また暖かい日もあったりと、今年は春が早そうです。日中暖かいところ歩いて
 いたらハチがいました。
  
  ハラナガツチバチのメスのようですが、記録だと11月の下旬とか遅くまでいるとは思うのですが、1月の
 下旬はさすがに遅いので、もしかしたら新成虫か?と思わせる個体でした。でも学生の話しだと、数日前に
 オンブバッタがいたというので、オンブバッタが生き残っているのですから、これも生き延びている個体
 かもしれません。

  その後週末はノロウイルスに感染し・・・ひどい目に遭いました。皆さんもお気をつけ下さい。

 1月5日 (火)

  今日も暖かいです。圃場に行ったのでカメラ持参してみました。
  
  キャベツの葉の上にはナナホシテントウがいて活動していました。やはり今年の暖冬はすごいものが
 あるようです。急に寒くなったら大丈夫かな、と心配にもなりますね。

 1月4日 (月)

  今日から普通に仕事ですが、暖かいのでまた撮影に出ました。 
  
  
  ニホンミツバチは花に来ていましたが、花の付け根から蜜を吸っているようでした。これでは
 受粉に関わらないので蜜泥棒です。また観察してみますね・・・

 1月3日 (日)

  今年はディスカッションのため、今日が仕事始めです・・・。ページも更新しようと写真撮影もしました。
 今年は暖かい日が多いので、何かいるかな・・・と花に近づくと・・・
  
  何とニホンミツバチが来ています。本当に暖かいのですね・・・今年は多くの巣が越冬できると良いなあ
 と思いました。本年もよろしくお願いします。  

 

 1月20日 (水)
  個人的な内容なので、下にアップしますが、10日にイギリスのロックスター、David Bowieが亡くなりましたが
 18日にアメリカを代表するバンド The Eaglesの Glenn Frey も亡くなりました・・・New Kid In Town などの
 彼のヴォーカルが大好きだったので、しんみりしてしまいます・・・
 
  中央の渋すぎる人が、Glenn Frey・・・David Bowieとともに、ご冥福をお祈りします。


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