戸定の昆虫 2015-3 (7~9月)


 今年は更新が追いつかないので、すいません。


 2015年 トップ

 9月3日 (木)

 つくばの調査も始まっているので出かけました。調査の合間の昆虫撮影

 
 ツマグロヒョウモンの幼虫があちらこちらにまだいます。芝生の中にスミレ系の葉がありました。
乗せたらもりもり食べていました。

 
 先週の前蛹は羽化しそうな蛹になっていましたが、拡大するとクモの巣だらけです。羽化は
問題ないと思いますが、こういうこともあるのですね。

 
 そして成虫もいました。オスメスで追いかけっこしていたので撮影しました。
 
 
 ピントが合っている写真も何枚か撮れたので、嬉しいです。オスメスの色の違いがよくわかりますね。

 
 こちらもオスメスですが、ギンヤンマです。水辺でつながっているならわかりますが、どうしてこんな畑で・・・
近くに水辺があるようですが、不思議な写真になりました。

 
 ツルボから吸蜜するキタキチョウです。色の取り合わせが良いですね!

 
 きれいな個体だったので、ついつい撮影したヤマトシジミです。でも翅の裏だけであまり面白くない・・・

 
 クヌギの葉に中央から食べ跡があり、何だろうと思ったらミノガの仲間でした。こういう不思議な
食べ方をするんですね・・・

 9月1日 (火)

 久しぶりに羽生の水田調査に行くことができました。最後に行ったのが水田に水を入れる前だったので
ひどく久々です。そしたら嬉しい昆虫が見られました。
 
 昨年始めて出会ったマメハンミョウにまた逢えました!うれしいなあ。今回はこの1匹だけでした。また昨年は
ゴボウを食べていたせいか、繊維質な糞がお尻から連なっている個体が多かったのですが、今回はすっきりしています!
 
 何度見ても嬉しいものです。

 不耕起栽培の水田にはチョウジタデが茂るのですが、これに虫がつくとタデは溶けてしまうと言うので、「?」
と思って、見に行きました。すると本当にそんな感じでした!
 
 おびただしい幼虫がいて葉が食われるとともに、痛んで溶けている感じです。これは何の幼虫か?
 
 成虫もいました!ハムシです。種名はわからないのですが、カミナリハムシの仲間だと思われます。
もう少し調べてみますね。しかしすごい密度で、枯れてしまったら幼虫はどうなるのか気になります。

 
 そしてこのハムシの集団には似た色をしたカメムシがいました。これまでずっと探していたルリクチブト
カメムシです。今までは何かの折に1匹見つけるだけだったのですが、カミナリハムシの幼虫を捕食という
のは本当だったのですね!20匹以上採集することができました。しかもこれまで見たものより大きい!
 
 こんな感じでチョウジタデ上に見られました。
 
 そしてとうとう捕食中の個体も発見!刺して吸汁していました!
 
 少し陰で捕食するので暗い感じの写真になり残念ですが、カミナリハムシ好きだったのですね・・・
 
 とにかくこんなにルリクチブトカメムシを見たのは初めてでした・・・

 
 おっと、イネの害虫も紹介します。フタオビコヤガの幼虫です。これもそれなりに
多く見られました。

 
 クサカゲロウもイネにいました。ヤマトクサカゲロウかな・・・イネの花も咲いていたので
花粉を食べにやってきたのだと思います。

 
 サトクダマキモドキがいました。クダマキモドキの顔は何だか不機嫌そうですね。

 
 ウスグモスズは昔は見なかったような気が・・・と思っていたら帰化昆虫のようです。
たまに見かけますが、撮影の機会は少ないです・・・

 8月31日 (月)

 西千葉の屋上で「ハーブワークショップ」なるものが行われたので、参加しました。参加者がいろいろ
刈り取っているときに、私は管理などしていましたが、昆虫はそう多くなかった・・・
 
 これがなかったら今日は写真掲載しなかったかな・・・オオカマキリが成虫脱皮
していました。もう少し早く気がつけば脱皮途中とか撮影できたのにと・・・残念です。
 
 アカスジカメムシは相変わらすフェンネルに多かったです。参加者は虫が嫌いな人はいなかったようで、
いろいろ質問など受けました。このカメムシは人気者でした!

 
 マテバシイにいるアブラムシですが、マテバシイクダアブラムシのようです。角状管が特徴的です。
アリが盛んに甘露をなめていました。この後、アブラムシコロニーの下側にいるアリが、目の前の個体が
だした甘露をなめていました。

 8月30日 (日)

 都内の街路樹になっているプラタナスの葉が白くなっています。プラタナスグンバイの仕業です。

 
 でもこうやって撮影するとどうしてこんな形にと言うぐらい複雑な形態と翅脈?をしています。
 
 ちょうど新成虫が羽化しているところのようでした。
 
 このようにきれいな成虫と脱皮殻が、葉裏のいたるところにありました。
 
 そして少数の終齢幼虫もいました。この幼虫が真っ白に変身するとはちょっと驚きです。
 
 こんな風にマウントしている個体も見られました。オスメスなのかはよくわかりませんでした。
 
  この世代からもう1世代回るのかによっては、これは交尾行動的ですが、生活史を調べると年3世代の
ようなので、もう1世代繰り返すようですね・・・秋にまた見てみます。

 8月27日 (木)

 ずっと天気が悪くても、木曜日だけは雨が降りません。調査の神がいるのでしょうか・・・

 
 ツマグロヒョウモンの幼虫が芝生にいるのでおかしいなあと思ったら、その間にあるスミレの仲間を
食べていました。これはもう大きな幼虫。こんな配色なのに毒はありません。これも欺しのテクニックですかね・・・
 
 そして前蛹になり(左)、右は脱皮したばかりの蛹です。次は成虫を撮れるかな・・・

 他の幼虫は・・・
 
 クチバスズメの幼虫がいました。結構大きくなっています。葉を食べていたので近寄りましたが・・・
 
 クローズアップだとこんな感じ。単眼が5つあるのがわかりますか?胸部の紋と同じ色だ。

 今日はあまり撮影時間がなく・・・
 
 オオモンクロクモバチという種名ですが、以前はベッコウバチと呼ばれていたグループのハチです。
和名が変わっても習性は変わりませんから、クモを狩るのは同じです。
 
 追いかけ回したら道路上で休んで手入れをし始めたので、写真は撮りやすかったが、だらけているように
見えます・・・この体勢だとオレンジ色の紋がはっきり見えるので良かったです・・・

 大学に戻って作業したていたら、翅の長いオンブバッタを学生が見せてくれました。
 
 確かにいつも見ているオンブバッタの翅は、後脚の末端部くらいまでかな・・・こういう「長翅型」も
見られるのですね・・・

 8月23日 (日)

 久しぶりにキベリタテハを見に出かけました。山梨県甲州市です。
 
 あいにくの天気で寒かったのでこの1匹だけでした。でもいたので嬉しい。

 もう一つの観察目標はツマジロウラジャノメでした。これは崖にいて遠かった・・・
 
 下から見上げて撮影するので、こんな角度になります。
 
 こうして翅を閉じつつも下を向くと様になります。
 
 これも遠いので、ぼやけていますね・・・
 
 これは下に降りてきてくれたのですが、バックと同化していますね・・・でもいたからよかった!

 その他のチョウには・・・
 
 
 ヤマトスジグロシロチョウがいました。上がオスで下がメスです。ちゃんと撮影したのは初めてです。

 
 
 イチモンジセセリがいました。普通種でも撮影するのは楽しいですね。

 
 ジャノメチョウもいましたが、とまった所はガードレールの支柱の上で人工的な写真となりました。

 他の昆虫はこんな感じです。
 
 以前も撮影したヨコジマオオハリバエがいました。眼が小さくて特徴的ですね。

 
 このハムシは、脚が長いのでサルハムシかなと思いましたが、ルリサルハムシのようです。眼が大きい。

 
 1匹だけいたキベリタテハですが、やはり美しいですね(再度登場)・・・また見に行きたくなります・・・

 少し上がって草原に行くことにしました。でもシカが多くなったようで、植物が荒らされたようで、それを防ぐために
柵だらけになっていて残念でした・・・
 
 でもいきなりアカセセリが見られました!でも近年生息地が減少しているチョウだそうで、この場所もいつまでも
見られるのか心配になりますね・・・見られて嬉しいが、複雑な心境でした。

 
 キバネハサミムシも見られました。前翅が少し長いので、後翅はあるのか気になりました・・・

 天候もイマイチなので、韮崎方面にってクロヒカゲモドキがいるところに行ってみようとなりました。
もう遅いかもと言われましたが、ちゃんといました!
 
 こちら側からだときれいに見えますが、脚が1本取れています。他のチョウがいると盛んに追いかけていました。
夕方に縄張りを張るチョウはタテハチョウにもいるんですね。
 
 翅を開いてくれたので、撮影できましたが、右の翅が痛んでいるのと表面は傷が多かったです。毎日頑張って
いる証ですね・・・
 
 反対側を向くこともありました。クロヒカゲとの違いは前翅裏側の蛇の目模様3つのうち、クロヒカゲは3つのうち
2つが大きく3つめはほとんど見えないが、この個体のようにクロヒカゲモドキは3つめも大きいという特徴があります。
今度はきれいな個体がいるときに行きたいですね。
 クロヒカゲモドキも生息地がどんどん減っているチョウだそうで、今回はそういったチョウに触れる機会が多くて
考えさせられます。草刈りなど人の手が入って管理された土地の方が、生息地になるチョウも多いことが体験できました。
こうした生息地が多く残っていくことが重要ですね・・・

 せっかくですから歩き回って他の昆虫も撮影しました。夕方でどんどん暗くなってきたので多くはないですが・・・
 
 
 キタテハも決まった場所にはいない感じでしたが、翅を広げて静止して他のチョウが来ると追いかけたり
していました。縄張りを主張しているようでしたが、そういうわけではないようです。

 
 ルリタテハもこうして見張っていて、他のチョウが来ると反応していました。暗くなってきたのでストロボ無しの
場合だと、シャッタースピードが遅くなるのでこんな写真になってしまった・・・でもなんか面白いので、今回は
載せることにします。

 
 ヒメウラナミジャノメも多かったですが、こちらは縄張り行動は一切無く、普通に活動していました。

 
 
 スケバハゴロモが妙に多くいました。こうしてみると美しいというか不思議な色合いですね。
 
 個体数が多いからなのか、こうして病気になって死んだ個体も多かったです。流行病のようになって
いるのかな・・・

 
 クズにいたオジロアシナガゾウムシ・・・かなりだらけているように見えます。やる気が無いみたい・・・

 
 オナガバチの仲間っぽいですが、まだわかりません・・・・少し調べましたが、該当する
ような種はいないなあ・・・

 
 これはヤマトフキバッタなのかな・・・こちら側の後脚が無いのが残念でした。

 
 道ばたにはキリギリスが鳴いていたので、撮影したかったが姿が見えず・・・そうしたらアスファルトに1匹
出ていました。北海道のものとは違って翅が短いですね。でもこの個体は全身褐色で一瞬ヒメギスだと思いました(笑)
ハネナガキリギリスが妙に緑だったので、この真っ黒度合いにびっくりします。

 
 夕方も遅くなったので樹液には夜の昆虫も現れます。赤い後翅が鮮やかなオニベニシタバも来ていました。
ということで目標のキベリタテハは少なかったものの、他にいろいろなチョウが見られてよかったです。
また撮影旅行に行きたいものです・・・

 8月22日 (土)

 進化学会の途中で立ち寄った、千代田区神田錦町に昆虫がいました。
 
 自分の本籍地にいたので、なんだか嬉しいです。

 8月20日 (木)

 筑波の調査がまた始まりました。今日はナスの定植です。
 
 アキアカネとかなと思って撮影しましたが、胸部側面の黒色条が全然違います。調べたらマイコアカネでした。
湿地にいるが少ないとのことでしたが、調査地は水辺はないが・・・隣接地にあるのかもしれませんね。オスの
顔が青白くなるのも特徴のようですが、これは少しそうなっていますね!

 
 いつも静止しているところばかりなので、飛び立つ瞬間を撮ってみました。ナツアカネです。

 
 ベニモンツノカメムシが交尾していました。撮影していたらどんどん逃げてしまいました・・・

 
 
 ハラビロカマキリがいましたが、脚などが赤いのでムネアカかと思いましたが、下の写真を見ると
前胸部腹面は赤くないので、ハラビロカマキリのようです。

 8月17日 (月)

 十勝の最終日、今日は昆虫探す日にしてくれました。
 スタッフの方、お忙しいのにお付き合いいただき、ありがとうございました。
 
 今日の1枚!まるで仕込んだように突然木の幹にいたミヤマクワガタ!大きなオスでした。かっこいい!

 
 芝生の上にスジグロシロチョウがいました。エゾスジグロシロチョウとどちらなのかよくわからず・・・
翅の裏側の付け根にある黄色い紋が見えないので、エゾスジグロシロチョウとしておきます。

 
 一方こちらは全国にいるベニシジミです。本州個体群とは少し変異などあるのかな?

 
 日向ぼっこをしているようなオオチャバネセセリです。これも全国にいる種ですね。

 
 あちらこちらで見られたハネナガフキバッタです。本州ではこう多くはなかった気がします。

 
 後脚がとれていますが、ヒナバッタかな・・・体色がやや違うが変異だと思われますし・・・

 次はコウチュウの仲間です。
 
 見慣れないテントウムシでしたが、調べたらマクガタテントウという種類でした。大きさは3ミリくらいで
小さいテントウムシでした。

 
 こちらはナナホシテントウ。沖縄の個体は紋が小さいという変異がありますが、北海道はあまり
変わらないようです。

 
 
 前日も見られたアザミオオハムシ。交尾個体も見られました。

 ハナカミキリもいました。
 
 これはアカハナカミキリです。「赤いハナカミキリ」という意味なので、「赤鼻」カミキリではありません。
当然夜道を照らすことは不可能です(笑)。お盆過ぎると出てくるそうです。
 
 本州では見たことがありませんでした。

 
 石の下にセダカオサムシがいました。眠っていたところを起こしたせいか、よろよろしていました。
小型のカタツムリを食べるという食性に適応したので、頭部が細くて長くなっていました。見かけない
種が見られて嬉しい!

 
 体に丸みがあるので、キクビアオハムシのようです。ノリウツギの葉にいました。

 
 クサカゲロウが葉にとまっていました。顔の紋を見ると、クモンクサカゲロウのようです。似た紋の
クサカゲロウもいるようですが・・・

 
 このカメムシはよくわかりません・・・ブチヒメヘリカメムシのように見えますが、うーん・・・
詳しい研究者に聞いてみます。

 
 これはブチヒゲカメムシですね。全国区のカメムシです。

 
 これもわかりやすい、ナガメです。でもよく見るアブラナ科植物ではないものにいました。

 
 ミヤマクワガタは、ちょうど目の高さにとまっていて、びっくりしました。ミヤマクワガタには大あごの先端の二又部と
第1内歯の長さが、地域によって異なるそうで、基本型は第1と第3内歯の長さが同程度で、二又部はやや開くようです。
そしてエゾ型は第1内歯が短く二叉部は大きく開き、フジ型は第1内歯が長く二又部の開きは弱いという特徴が出ていました。
この個体を見てみると、第1内歯がやや短いようで、図鑑等の他の個体と比べると二又は大きく開いているようなので、
エゾ型と言っても良いようだと判断します。大きくて立派な個体でした。

 
 ウリハムシのようなハムシがいましたが、鞘翅の先端が黄色くなっています。調べたらホタルハムシという
種でした。先端部の黄色い部分を蛍の光にたとえたのでしょうか・・・面白い発想ですね。

 
 これもウリハムシに似た感じですが、ウリハムシモドキという種でした。害虫になっている場合もあります。
この個体の配色は灰色型でした。

 
 これは飼育個体なのでやらせ写真になってしまいますが、エゾアカガネオサムシという北海道特産種でした
野生でも見てみたいですね・・・

 
 一方、このハネナガキリギリスは、自然の個体で北海道特産です。普通のキリギリスよりも体が緑色っぽいですね。
翅もやや長いかなという感じでしたが、この緑の体色にびっくりしました。図鑑を見るともっと黒い個体もいるよう
なので、緑色の個体もいるということでしょう。

 
 カメラのストロボ電池が切れてしまい、最後はあまり撮影しませんでした。これは翅を立てている
カンタンの成虫です。後翅が長く見え腹部も大きいのでメスかな? 

 
 
 まるで頭が2つに割れているように見えるハチがいました。腹部と翅の先が黒いし特徴的なので
すぐにわかるかと思いましたが、さっぱりわかりません。頭部がえぐれたようになっているので
ハバチの仲間なのかなと思いますが・・・

 
 葉の先でゾウムシが休んでいました。オジロアシナガゾウムシとは少し違う感じなので調べたら
ヤナギシリジリゾウムシという種のようです。こうしていると葉の上の鳥の糞のようにしか見えませんね。

 
 最後はトゲカメムシです。触角が一本折れていましたが、元気に歩き回っていました。
 ということで十勝地方の昆虫でしたが、今度はチョウなども多い7月に行きたいものです・・・

 8月16日 (日)

 昆虫講座の日です。
 会場に着いたら、まずはネタ探しで付近を歩いてみました。昨日とは打って変わって暑いくらいでよかった!
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 まわりの樹で結構鳴いているコエゾゼミのメスがフキの葉の上にいました。北海道で一番普通のセミが
何なのかわからなかったので、これを見せての反応も不明でしたが、見せると皆さん喜んでいました。

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 このコウチュウはわかりにくいのですが、アザミオオハムシという種のようです。多数見られました。

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 あちらこちらにいるアオイトトンボは、翅の紋の特徴からするとエゾアオイトトンボのようです。少し薄暗い
ところにいますが、オスは腹部も輝いていて美しいですね。

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 昨年衝撃的な行動を撮影したエゾハサミムシですが、今回はあまり時間が無くてじっくり撮影できず
この個体だけです・・・でも植物体上にいるのはやはり特徴的ですね。

 続いて、カメムシですが・・・
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 クモヘリカメムシかと思ったのですが、北海道には分布していないようだし、脚が長いようです。いったい
誰なのか?わからないのでもう少し調べます。

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 ゴミを背負っているクサカゲロウの幼虫がいましたが、これだけ背負うのは大変だったでしょうねえ・・・
隠蔽的な意味があるのでしょうね・・・

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 クビキリギスの短翅型?幼虫にしてはしっかりした翅のように感じました。
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 この個体もそうですが、クビキリギスだとすると口があまり赤くないかも・・・ヒメクサキリという種もいるので
そちらなのかもしれません。一応ヒメクサキリとしておきます。

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 あまり見ない胸部側面の斑紋でしたが、調べてみたらヒメアカネという種のようです。

 昆虫講座は何とかうまくいきました。これもサポートしてくださったスタッフの方々のおかげです。
どうもありがとうございました。

 午後は昆虫撮影三昧でした。チョウシリーズです。
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 メスグロヒョウモンのオスかと思ったら、オオウラギンスジヒョウモンだと師匠に指摘いただきました。
どうもありがとうです。
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 性標が4本目だつので、これはミドリヒョウモンかな・・・
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 ミドリヒョウモンのオスとメスグロヒョウモンのメスがヒヨドリバナにいました。
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 これはウラギンヒョウモンのようです。きれいな個体だがやや逆光・・・
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 美しい光沢が嬉しいミヤマカラスアゲハですが、やや痛んだ個体で残念・・・
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 光沢が見づらいがオオチャバネセセリのようですね。
 チョウの最後は、今回飛行場で最初に撮影したチョウです。
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 やや痛んでいますが、ジャノメチョウでした。チョウについてもあまり多くの撮影はできず残念・・・

 ロシアンセージの昆虫です。
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 昨年、そして昨日に続き、ハッカハムシは絵になるので撮影しました。研究に良い虫かなと思ったのだが・・・
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 葉ではなく花に来て、花を食害するようです。
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 ロシアンセージの株が大きいので、どの写真も紫バックになっています。

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 ロシアンセージにはマルハナバチも来ています。これはエゾコマツハナバチのオス個体ですね。花から花に飛び移る瞬間を
切り取ることができました。嬉しい。

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 プライアシリアゲです。ヤマトシリアゲと同様に夏は体色が黄色っぽくなるようです。

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 これはカワゲラですが、種名は・・・うーん・・・キカワゲラの一種に近いので、そうしておきます。
でも正式名称はすいません、わからないと思います。

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 ムシヒキアブ(マガリケムシヒキ?)がハナアブと思われるアブをハンティングしています。クビの部分に
口吻を突き立てていて、すごい迫力です。

 森を出る前に池のところに行きました。
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 ルリイトトンボがいました。やや暗いところで輝いていました。

 池の端に和ハッカが生えていまして、そこにもたくさんのハッカハムシがいました。
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 ハッカの場合は、花がなかったので葉の上にいました。

 今日最後は真っ白に見えたテントウムシです。
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 遠目には白いだけでしたが、撮影してみると薄褐色の地に白い星のあるテントウムシでした。羽化したてでは
なかったです。シロトホシテントウという種類でした。菌類を食べるようです。

8月15日 (土)

 今年も帯広に行きました。十勝千年の森で昆虫講座も行うので、そういう意味ではいろいろ大変です。
スタートで大きなアクシデントがあり、レンタカーを借りられず(笑)行動が制限されました。

 そのため帯広空港周辺で昆虫の撮影です。
 
 シバツトガが芝生にいたので喜んで撮影しました。授業に使えるかな?

 
 この日は曇っていて妙に寒くて、半袖ではつらいほどでした(上にカーディガンを羽織りました)。というためか
チョウはこの空港前で見かけたジャノメチョウだけでした。

 花壇にはハナアブが来ていました。
 
 ハナアブも近縁種が多いので断定しづらいですが、これはホソヒラタアブのようです。体毛が白かったりするので
ちょっと違う気もしますが北海道個体の変異かな・・・
 
 一方、このアブは黄色地に黒いラインが3本というのは、わかりやすいが図鑑には載っていません・・・
ホソオビヒラタアブという種では腹部のラインの数にも変異があるようなので(4本が多いようです)、
ここではそうしておきます・・・
 
 こんなわかりやすい感じなのになあ・・・私の調べ方が悪いかもなので、もう少し検討します・・・

 エサキモンキツノカメムシに対抗するカメムシを見つけました。
 
 モンキマキバカスミカメです。個体によってはもう少しちゃんとしたハートになるようなので、この子はやや
乱れていて残念。

 十勝千年の森にようやく着きました。
 
 翅の小さなサシガメらしきカメムシがいました。翅が小さくても翅芽ではなく小型なので、短翅型と思い調べると
図鑑よりは色は薄いもののハラビロマキバサシガメのようでした。前脚もどっしりしていて他の昆虫を捕らえる
生活史が想像できます。
 
 このヒメギスも翅が短いですね。翅が鱗片状ぐらいだとコバネヒメギスという種ですが、これは短翅型より
翅が小さい気がしますけど、鱗片というよりは大きいので、ヒメギスの短翅型としておきますね。
 
 翅の小さいものつながりで、これはミカドフキバッタのようです。糞をしているところの撮影でした。失礼。
 
 これも翅が短い仲間です。コバネイナゴですが、別名エゾイナゴともいうようですね。

 
 
 マメコガネは、ここ北海道でも普通に見られます。葉を食したり花を食したりしていました。

 コウチュウつながりで今年もこの虫はたくさんいました。
 
 ロシアンセージに付くハッカハムシ・・・面白そうな虫なのですが・・・
 
 交尾個体もいました。

 
 この虫も全国にいますね。マエアカスカシノメイガです。
 
 ツトガの仲間かな・・・感じとしてはシロスジツトガのようですが・・・

 
 仲良く蜜や花粉を集めるエゾオオマルハナバチのようです。左2匹がオスで右がメス個体。

8月14日 (金)

 廊下に変な虫がいると教えてくれたので、見てみるとチャタテムシのようでした。しかし触角が大変長い。
 
 小さくて廊下の壁ではピントが甘かったので、植物に移して撮影しました。これでも触角にピントが合わない。
 
 一応これだと触角の端から端まで入っています。体長の4倍ぐらいありますね。ヒゲナガチャタテという
グループがいるならその仲間でしょうけど、調べてみます。

8月13日 (木)

 毎年恒例、高尾での昆虫採集と標本作製実習。今年も行いました。まずは散策です。心配した天気でしたが、
なぜかここ高尾はほとんど降らず、大変よかったです。
 
 道ばたに、セミの死骸を運ぶアオオサムシがいました。餌に首を突っ込んだり運んだりとせわしなかったです・・・
 
 何枚か撮影しましたが、オサムシの青緑色があまりうまく出なかった・・・

 
 ヒメキマダラセセリがいました。大学にはいないので嬉しいなあ・・・
 
 こまめに移動して花蜜を吸っていました。

 ここで見られるハラビロカマキリは、昨年同様、外来種のムネアカハラビロカマキリでした。在来のハラビロカマキリより
大きいので駆逐してしまったのでしょうかねえ・・・今後の生息域が拡大するとしたら心配です。
 
 
 
 終齢幼虫という感じでしたが、在来の成虫並の大きさでした・・・

 
 このとてもヒゲの長いカミキリムシは、ハスオビヒゲナガカミキリという種のようです。小さいカミキリムシでしたが
体長の3倍はあるかという触角が印象的ですね。
 
 よく見ると、前脚でマルを作っていて撮影許可を出してくれたように感じました。どうもありがとう!(笑)

 
 ヒグラシがいました。セミはこれしか撮影できず残念・・・

 
 マメコガネもたくさん見られました。

 
 土の上をサシガメが歩いていました。確か以前も撮影したヒゲナガサシガメのようですね。

 
 キマワリもこうして木の幹にいると、絵になりますね・・・

 
 これはケヤキではないから、チビタマムシでもサシゲチビタマムシ的なものかしら・・・でも近縁種が多い
そうなので、断定できないかな・・・

 
 黒い紋が薄いですが、翅の発達度合いからアオフキバッタのようです。体のあちらこちらに赤いダニが
たかっています。ゴミムシなどについているダニは、ゴミムシの餌である死骸などを食べるために、ゴミムシに
餌場まで連れて行ってもらう乗り物として利用しているのだ、という話を聞きましたが、こういうバッタに
付いているダニはそうではなく、明らかにバッタなどの体液を吸っているのだと思います。でも脚に付いている
ダニはすぐに落とせそうなのに、落とさないのは,なぜでしょうかねえ・・・しっかりしがみついているのか
ダニがいると良いことがあるのか・・・

 
 ヤマトシリアゲの夏型のオスですね。真横から撮影できました。

 
 前後にせわしくなく動きながら飛んでいる昆虫がいました。脚を使って前後でキックしているようにも
見えましたが、よくわかりませんでいた。しばらくすると休んだので、撮影したところ、長い手足を持つ
ガガンボでした。異常に脚が長いし、特徴的な止まり方、そして飛翔でしたが、図鑑を見てもわからず・・・
もう少し検討しますね・・・

 
 ラミーカミキリがいました。近くにイラクサ科の植物があったのでたまたまこの植物にとまっているだけですね。
この子も背面にダニを付けていました。

 
 エノキの大木にクロクサアリの巣があるので、昨年見つけたアブラムシがいないかと探すと数は少ないが
見られました。これはアリをどけた上での撮影ですが、ヤノクチナガオオアブラムシが3頭います。右の2匹は
口吻が短いのですが、左の小さな1匹は体長の2倍ぐらいもある長い口吻が見えます。右の個体は口吻を
縮めているのかと思ったのですが・・・
 
 近寄るアリに息を吹きかけて、どかし続けていたらアブラムシも嫌になったのか動き始めました。上の写真よりも
大きなアブラムシが後退しているのがわかると思います。すると長い口吻が現れました。それでわかりました。
口吻を縮めていたのではなく、樹に差し込んでいたので短く見えたのでした。やはり体長の2倍はありますね。
長い口吻は樹に差し込み.樹液を吸うのに必要な長さだからということがわかります。

 
 更に移動して歩き始めたのですが、驚いたことに、食事をとらないときは口吻は後ろに向けて引きずるように
歩くんですね。まあ他のアブラムシからしたら自然な形はこちらですから、確かに驚くこともないのですが・・・
でも知らない人が見たら産卵管だと思うのでは・・・これだけでも体長の2倍ありますね。
 今度学内でも探したいと思います。

 ということで、雨は降らなかったものの、曇っていたので成果はそうありませんでしたが、楽しく採集できました。
午後は標本作りをして夜は懇親会をして帰りました・・・

8月10日 (月)

 用事があって市内の公園に出かけたのですが、時間が無く・・・でも写真も撮ってみました。
 
 アオイトトンボのメスのようです。目的の昆虫はいませんでした。

 
 これはスズバチですね。水を飲んでいたので近づいたところ逃げていってしまいました。残念・・・

8月9日 (日)

 近くの空き地にはショウリョウバッタモドキがいます。
 
 こうしてみると、この細長い体ですぐに葉裏に潜むので、飛んだあとにすぐ見失います。
 
 この個体はおなかがすいたのか、熱心に葉を食べていて逃げませんでした。

 
 ススキでは、イチモンジセセリが交尾していました。こう見ると雌雄で翅の色が違いますね。

 
 ヒメハラナガツチバチは、今日も花粉まみれになっている個体がいました。

 
 オオフタオビドロバチがいましたが、よく見ると腹部の節間からスズバチネジレバネと思われるネジレバネの
メスの姿が見えています。3個体はいますね。わかりますか?いつかオスの写真を撮りたいものです・・・

 
 このアブは、1枚撮ったところで逃げていってしまいました。調べたらアメリカミズアブのようです。
その名の通りアメリカから入ってきた帰化昆虫だそうです。複眼の模様が印象的です。

 
 アカホシゴマダラの幼虫がいました。成虫も飛んでいるので、同じ世代でも発育には差が出てきていますね。

 成虫はこんな風に夕方から縄張りを主張していました。
 
 見晴らしの良いところに陣取り、他のチョウが来ると追いかけるので立派なテリ張りですね。
 
 こんな風に翅を開いて目を光らせます。
 
 
 更に翅を開き完全に広げた場面も見られました。

 
 最後はクモがクモを捕らえている写真です。どうも種名はわかりませんねえ・・・

8月7日 (金)

 西千葉の調査を行いましたが、高温と乾燥のために、屋上はらっぱはかなりダメージを受けていました。そして
調査後は自然科学に行きました。
 
 こちらの屋上は灌水装置があるので植物は元気です。そしてフェンネルには久々にアカスジカメムシが
きていました。交尾個体が多く、写真も交尾個体ばかりですいません。
 
 
 というわけでした・・・

 10階に当たる屋上なのにアオドウガネが来ていました。
 
 こんな風に被害が出ていました。
 
 そしてこれが犯人です。暑くて隠れているのか、この1匹しか見つかりませんでした。

 
 ブットレアにはコアオハナムグリもいました。昆虫写真も多く撮りたかったのですが、とにかく暑くて
何とか調査を終わらせて戻りました。千葉市は最高気温38.5℃を記録したそうです。暑いはずだ・・・

 
 下に降りて撮影したアブラゼミ。もう薄暗くなっていたのでストロボ炊くと夜のようですね・・・

8月6日 (木)

 学内のフランス式庭園の砂利にいたクルマバッタモドキ褐色型です・・・クロアナバチの様子を撮影したかったが
暑くて断念という感じです・・・
 

8月5日 (水)

 東京駅周辺の緑地を見に行きました。その後皇居の東御苑に行きましたが、とても暑くて・・・
 
 今日の一枚!東御苑の池を巡回飛行するギンヤンマです。少しゆっくり飛んでくれた瞬間だけ撮影できました。もっと
良い写真が撮りたいものです。
 
 
 ギンヤンマが飛行していた池では、イトトンボが産卵していましたが、ムスジイトトンボかな・・・メスが潜って
いましたが、」オスは連結したままでした。

 
 コオホネのつぼみにシオカラトンボがいました。もっといろいろ撮影したかったが暑くて大変でした。

 
 松戸はセミの大合唱だったのに東京駅周辺は静かです。それでも街路樹を探したらミンミンゼミの雌がいました。
背景に街を写し込むのは難しい・・・

8月3日 (月)

 学生が行っている市内の公園での調査に同行しました。調査の合間に写真を撮るかと辺りを見ると・・・
 
 ここでもケヤキの葉がかじられていました。ヤノナミガタチビタマムシです。あちらこちら調べてみるかな・・・

 
 路上にハンミョウがいたのでトウキョウヒメハンミョウかなと思いましたが、斑紋がはっきりしています。
調べてみるとどうもエリザハンミョウ(ヒメハンミョウ)という種のようです。大きく撮影しようと近づくと
すぐに逃げられてしまい、7月のナミハンミョウのようには簡単には撮影できませんでした。
 
 上翅の帯が強く湾曲するのが特徴のようです。またの機会にもう少し良い写真を撮ってみたいものです・・・

 
 イボバッタが地表にいましたが、これだけ見ると本当にわからないですね・・・見事な擬態です。

8月2日 (日)

 夏休み昆虫教室も終わり、休日となりました。近くの昆虫を探してみました。
 
 ムクゲの樹があったので近づいてみると、葉の上にオオフタオビドロバチがいました。更に近づくと何とガの幼虫を
持っています。何年か前に撮影した個体と同様、つぼみからほじくり出したメイガなのでしょう。赤褐色の体色が同じでした。
もう麻酔もかけ終わり、飛び立つところでした。
 
 しかし私が来たので、逃げようとしたら葉で滑っていたのが捕らえた幼虫の抵抗と感じたのか、腹部を
曲げて麻酔を始めました。いきなりのプレゼンに喜びました。でも針を刺すところはわかりづらいですね・・・

 
 もうすっかり色づいたナツアカネのオスがいました。

 
 
 ヒメハラナガツチバチと思われるハチがいましたが、触角の長さからすると上がオスでしたがメスのようです。
どちらも花粉まみれになりながら花にしがみついていました。

 
 ウラギンシジミが草にしがみついていました。翅を開いてほしかったのですが、風が強くてダメでした。

 
 エノキの幼樹を見るとアカホシゴマダラの幼虫がいました。この辺りではどこでも多くなってきました。

 
 ケヤキの葉がスダジイのチビタマムシのように食べられています。これは同じ虫の仕業か?
 
 調べたらヤノナミガタチビタマムシという種類でした。クズにつくチビタマムシも以前撮影しましたが、この他にも
クヌギなどにつくものなど数多くいるらしく、興味深いです。
 
 拡大するとこんな感じです。これまで目につかなかった気がするので、増えているのでしょうか・・・気になる
存在です。

7月30日 (木)

 大学に着いて校舎前の路上を見ると、またシオヤアブが食事してるところに遭遇しました。
 
 自分より遙かに大きいクマバチを捕らえていましたが、クマバチの活動も盛りを過ぎたので、弱った
個体だったのかなあ・・・なんて思いながら撮影しました。

 
 少し外に出たので、そのときに撮影したコガタスズメです。この時期はヤブガラシの花が重要な
蜜源になりますね。

7月29日 (水)

 屋上水田の調査を行った後に、木場にあるビオトープを見学しました。
 
 池もあって良い感じの場所でした。ショウジョウトンボもたくさん見られました。
 
 シオカラトンボも縄張りを張っていました。ギンヤンマも旋回していたものの写真は撮れず・・・
つい先ほどまで産卵していたそうで・・・それを観察できず残念・・・
 
 木立のなかを歩いていると、ムラサキツバメがいました。やや痛んでいましたが尾状突起はちゃんと
ありました。
 
 こちらは羽化したばかりのジャコウアゲハの雌です。メスだったので麝香の香りはしませんでした・・・
再開発地域のなかにある公園でも、こうしていろいろな生物が見られるのだと、嬉しく思いました。

7月25日 (土)

 出先のちょっとしたスペースに、何とハンミョウがいました。美しい配色だけど素早い動きで、これまで
満足のいく写真が撮れていませんでしたが、ほぼ半日費やして(笑)撮影してみました。

 
 今日の1枚! ハンミョウ目線での撮影に成功しました。嬉しい!

 嬉しいので何枚か・・・
 
 どうしても昆虫に携わる人間は、あの特徴的な大あごを写し込みたいために、ハンミョウを正面から撮影したい
と思ってしまいます。でもそれだとあの翅のきれいな紋が写らないので、同行者からも翅が見えないと不評でした。
 
 ここのハンミョウは、寛大な個体が多かったのか、ゆっくり近づく分には逃げずにいてくれました。確かに
こんなふうに上から撮影すれば翅の紋が見えてこれはこれで良いですね。でも私からすると大あごが不十分です(笑)
 
 となるともう少し横から撮ったこんな感じか・・・
 
 こんなところが妥協点ですかね・・・図鑑に載っている生態写真だと斑紋を見せているものが多いようです。
一般の読者の要望は翅が見えることであり、大あごはむしろ怖いのかもしれませんね。

 
 でも今回は、こういうハンミョウ目線が気に入りました。興奮して成虫写真しか撮らなかったが、幼虫とかの
生息場所も確認しておくべきでした・・・また食事や交尾のシーンなども撮影したいものです。
 あまりに満足したので、早く公表したかったが、ようやく更新できました。

7月24日 (金)

 出かけるときに路上に何かいたので見てみると、アオドウガネを仕留めたシオヤアブがいました。
 
 最近街路樹にも多くなってきているアオドウガネですが、アブに突然襲われることもあるのですね・・・

7月23日 (木)

 撮影などできていなかったので学内を見て回りました。最初に1枚は学生の提供ですが・・・
 
 尾端が見えなかったらヘビとしか思えないですよね・・・鱗まであるように見えるこの表面といい・・・
ビロウドスズメの幼虫は本当にすごいですね。

 樹液の出る樹に行ってみたら、今年も健在でした。
 
 帝王カブトムシは他の昆虫を追い払いながら樹液を独占していました。
 
 メスが近づいてもどついたり、このようにツノで追い払っていました。なかなかすごい光景です。

 
 ヤブキリも立派な成虫になりましたね。

 
 
 上はハラビロカマキリ、下はオオカマキリの幼虫です。彼らも大きくなってきて、捕食者として
周囲に影響を与えそうですね。

 今年もアリバチを見つけました。
 
 でもこの個体は葉の上を丹念に見て回っていて、何かを探し回っているようでした。葉にターゲットとなる
生物がいるのか気になりました。何だろう・・・また昨年見たアリバチとは明らかに別種ですが、種名や
寄主などはわかりませんね・・・

 
 歩いていたら目の前にアカホシゴマダラが舞い降りて、下のオスがメスに求愛しているようでした。
でもメスはあまり反応がなくそのまま行ってしまいました。

 倒木にカミキリムシがいました。
 
 上からと樹をかじっている様子の2方向から撮影しました。ナガゴマフカミキリですかねえ・・・斑紋に変異も
多いようなのでそうしておきます。

 
 クモバチのようなハチが獲物を探しているようでした。でも葉の上を丹念に見て回っていたので、
気になって調べてみたら、クロハラヒメバチという種でした。スズメガなどの大型の幼虫に寄生するので
それで熱心に探していたのですね。
 
 
 何枚か撮影できてよかったです。市川学園の生徒さんと外を回ったのですが、解説もそっちのけで
撮影するという公私混同ぶりでした。どうもすいませんでした。
 

7月 12日~13日 (日~月)

 虫好きの方が集まる会の「夏合宿」に参加してきました。宿泊場所に集合して解散する形式なので、
早起きして開田高原と韮崎の方に行ってから宿泊場所に行きました。

 
 開田高原はヒメシジミの写真を撮りに行ったのですが、今年は発生が早いので美しい個体は多くありませんでした。
オスのきれいな個体はほとんど見られず、ようやく見つけました。
 
 メスも多かったですが、きれいな個体はやはり少ない・・・
 
 これは比較的きれいなオス・・・こんな感じでした・・・

 
 池にいたこのイトトンボは、クロイトトンボのようです。
 
 この草にとまりたがるので、縄張り主張して戻ってくるときに、飛行写真を狙いました。でもうまくいったのは
数枚でした・・・
 
 上の2枚は同じ写真かの様ですが、翅の開き方が違います。左の穂にとまるところなので翅でスピード
落とそうと しているようですね。
 
 水面上の葉の上で休む個体も見られました。

 
 アメンボは翅が短いのは幼虫ではなく、短翅型ですかね。多くの個体がいました。

 というわけで、ヒメシジミはたくさん飛んでいたものの、きれいな個体は少なく1時間ほどして次に行きました。
ふもとの神社です。
 
 2年前だったかに来たときは、ハムシの幼虫を狩るハラナガハムシドロバチを数多く観察できましたが、
今回はやはり季節が早く過ぎているのか、ハラナガハムシドロバチの姿は少なかったです。代わりにと言うわけ
ではないですが、産卵管の長いハチがいました。オナガバチかと思ったのですが・・・
 
 こうしてハラナガハムシドロバチが塞いだと思われる孔に激しく反応しています。
 
 そして長い産卵管を突き刺しと思ったのですが、細い1本だけ突き刺すようです。他の個体も皆こうして産卵して
いたので、奇形ではなく普段は産卵管鞘に産卵管が収まっていて、産卵時に抜き出して産卵するようです。こうなると
これはオナガバチの仲間ではないのかもしれませんが、少なくてもこれまで何種か見たオナガバチの産卵方法とは
違います。この手のハチの図鑑は乏しく種名などすいませんがわからないかも・・・
 
 徐々に産卵管を突き刺していきます。
 
 結構入りました。孔もこれだけ深いのでしょうか・・・産卵管鞘が上に立っていて様式美を感じる産卵光景です。
 
 いくつか産むのか、中の幼虫を探り当てるのか、位置を変えています。
 
 
 また他の産卵場所を探します・・・
 
 形や色は特徴的なので、種名とか明らかにしたいのですが・・・少しお待ちください。

 
 このハチはちょうど孔を作っているところでした。ぐるぐる回りながら木を掘っていく姿は職人のようでした。
 
 触角でサイズを測っているようです。
 
 ちなみに掘っているときはこんな様子。まだ浅い穴です。この種もさっぱりわかりません・・・

 ハラナガハムシドロバチも見られました。
 
 自分がどの巣を作ったのかわからないかのように、探し回っていましたが、使い回すこともあるのかなあ・・・
  
 でも入っていった孔は新しい?ものでした。これは出てきたところ。
 
 これも孔から出てきたところ。ハムシを狩って、持ってきた個体もいましたが
タイミングが合わず、撮影はできませんでした。

 
 突然ミドリヒョウモンが現れましたが、少しひなたぼっこしてまた行ってしまいました。

 
 ガもやってきました。でもこれも種名が・・・

 オオムラサキは見られないかと韮崎の方に行ってみました・・・
 
 カミキリムシは上から撮ると斑紋はよくみえるものの、顔がわからないから、構図に迷います。この角度は
気に入っていますが、はたしてこれが良いのかも判断が難しいところです。このシラホシカミキリは、背中の紋とか
全体の配色が美しいので、上からも撮ればよかったとは思いました。

 
 妙に触角が長いカメムシがいましたが、種名はアカアシカスミカメでした。やや薄暗いところにいましたが
翅のさわやかな緑色も特徴的ですね。

 
 黄色いハチのような虫が飛びましたが、すぐに葉の裏にとまったので、カミキリかと思って近づくと、はたして・・・
リンゴカミキリのようでした。でも近縁種がいるので断定できませんが、6月1日に学内で見た個体と違い、翅の肩に
当たる部分が黒くなっているので、ニセリンゴカミキリのように思えます。

 
 林道で薄暗いので、夜のような写真になってしまいましたが、ヨモギハムシが普通にヨモギについていました。
もう少し明るく写ればよかったのですが・・・

 
 大きなシャクガがとまっていました。トンボエダシャクのようです。確かに翅がやや細いものの、こうとまって
いるとトンボには見えませんね・・・腹部も太いからメス個体かもしれません。

 
 
 樹のうろに巣ができていて、胸部が赤いのでムネアカオオアリだと思ってファインダーを見ると大きな棘が!
トゲアリです。初めてみました。ムネアカオオアリの巣を乗っ取るという過激な形で巣を創設するトゲアリの
女王ですが、近づくと威嚇のポーズをとる個体もいて、その荒々しさは引き継がれているようです。

 
 
 アオカナブンがいました。以前撮影したときはこの緑色の光沢が出なくてがっかりしましたが、今回のカメラと
レンズはすばらしいです。良い写真になった気がします・・・
 
 やはり普通のカナブンとは格段に色が違いますね!薄暗い林道で輝いていました。

 宿舎に来ました。目の前の材の昆虫たちです。
 
 これは先日も撮影したクリアナアキゾウムシですね。渋い感じがまた良いですね。

 
 
 樹の中にいる幼虫に産卵しているであろうハチがいました。後脚が太くモモブトツノコマユバチのようですが
近縁種がいる場合は断定できないですね・・・もしこの種ならカミキリムシの幼虫に産卵するようですが、
産卵管はあまり長くありませんでした。

 
 目のまわりに黄色い縁取りがあって目が大きく見えるものの、実際の目は半分のサイズなので、役者的です。
形態や配色は特徴的ですが、キバチかなとか思うものの・・・種名がわかりません・・・と思ったら、図鑑に
いました!アカアシクビナガキバチのようです。隈取りは和名と関係ありませんでした(笑)

 
  ジョウカイボンだと思うが、やや小さく色合いも少し異なるが、個体変異かな。正確な同定は難しいですね。

 
 金属光沢を持つ翅の色から、カラカネハナカミキリムシのようですが、ちょっと断定はできないかな・・・
詳しい方に聞いてみます。

 
 オオマルクビヒラタカミキリのようですが、逆さまにとまっていてコーリングしているようでした。
カミキリムシの仲間は、オスが性フェロモンを出してメスを呼ぶものも多いので、このカミキリは雌雄の
どちらがコーリングするのか気になり観察していましたが、そのうちコーリングをやめてしまったので、
真相はわかりませんでした・・・

 
 翅の斑紋からだとゴマダラモモブトカミキリのようですが、近縁種がいるならわかりませんね・・・貯木場を
見ると知らないカミキリムシがたくさんいます・・・

 
 このカミキリムシも難しいのですが、チャイロルリヒラタカミキリのようです。色彩変異が多いらしいので
翅がやや暗色ですが瑠璃色系なので、そう判断しています。産卵している個体でした。

 宿には夜間照明が常備されているので、観察しました。
 
 カゲロウは亜成虫という独特のステージがあるので、やはり同定が難しいですね・・・上の2枚は
翅が不透明であることから同じ種の亜成虫で、左の個体が複眼が大きいのでオスで右はメスのようです。
フタスジモンカゲロウの亜成虫かと思いましたが、成虫は・・・
 
 
 たぶんこれが成虫ですね。翅が透明で尾肢も長くなっています。
となるとフタスジモンカゲロウのようです。

 
 もう1種成虫がいましたが、種名はわからず・・・カゲロウの図鑑とかないのでわからなくてすいません。
複眼の大きな左がオスです。

 
 羽化したばかりのクロメンガタスズメがいました。胸部背面のどくろに見える部分が印象的です。

 
 キシタギンウワバです。後翅の黄色い部分は見えていませんが、それが特徴のキンウワバです。
この日は少なかったですが、カラマツ林などにいるので、この場所ならこれから多くなると思います。

 
 これは特徴的でわかりました。ヤマガタアツバというヤガ科の仲間でした。

 
 これも特徴的な斑紋ですね。芸術的なセンスすら感じるこの白い紋ですが、図鑑ではわからず・・・
しかし図鑑をよく見たら地色がもっと明るい個体がいました。アオアカガネヨトウです。もしかしたら
羽化したてはこんなに黒っぽいのかと思いますが、確かに緑色の紋もあって渋いです。寄主植物などは
不明なようなので、幼虫も未知なのでしょう・・・日本固有種でもあるそうです。
 
 
 これはウコンエダシャクというシャクガの仲間でした。逆さにとまっている写真をよく見ますが、この形は
何かを模しているのかな・・・

 
 これもシャクガの仲間でハガタキスジアオシャクのようです。

 
 明瞭な斑紋でわかりやすいので、これはすぐわかると思ったのですが、メイガで探したらよくわかりません。
しかし調べていたら、なんとシャクガの仲間でした。キジマソトグロナミシャクという種で、「分布は局所的で
個体数はきわめて少ない」という記述がありました。しかも7月しかいないようで・・・また来年探しに行こうかな・・・
 こういうコーリングする個体はメイガだと勝手に思っていましたが、シャクガなのですね・・・もっと勉強
しないといけませんね・・・

 
  この手のシャクガは類似種が多いので・・・言い訳ですが、少しお待ちください・・・

 
 これはハミスジエダシャクのようですが、ちょっとわかりません。もう少し調べてみます。

 
 白地に黒いドット模様が印象的なこのガは、ホシスジシロエダシャクでした。結果的に撮影したガは
シャクガが多くなりましたね。

 
 イラガもいました。クロシタアオイラガです。幼虫は毒々しいですが成虫の配色は
緑と黒でお洒落です。

 
 シロオビサビカミキリのように見えましたが、触角が長いから違うようです・・・難しい・・・
専門家に聞いてみます。

 
 これはエゾハルゼミのようですね。セミならそう種類がないからわかりやすい。

 
 ようやく撮影することができた、オスのハサミツノカメムシです。これも結構嬉しいな・・・

 次の日は用事もあったので朝解散して少し撮影して帰りました。
 
 これはたまに見かけるジュウジナガカメムシのようですね。

 
 一瞬、鳥の顔にも見えるようなこの不思議なハチは今日も見られました。ヒラアシキバチとかに体型は似ていますが
もう少し調べてみますね。アカアシクビナガキバチという種でした!(9月2日追記)
 
 
 朝の貯木場を探しましたが、あまりいませんでした・・・これはキマワリに似ていますが、ホソクビキマワリ
という種のようです。キマワリという名前を持つ種が他にもいたとは・・・

 
 トラカミキリがいましたが、シロヘリトラカミキリでしょうかね・・・本当は右のような写真が撮りたいのですが、
そうすると斑紋がはっきりしないので同定困難だと思い、翅が見える写真も撮りました。撮影もなかなか難しい
という気がします。

 
 これはホソトラカミキリのようです。こんな風に撮影できれば顔もわかって斑紋もわかるから良いですね。
と自分本位で喜んで自己満足ですが、カミキリやさんはどう撮影すると良いのか聞いてみたいものがあります。

 実はヤマキマダラヒカゲをちゃんと撮影していないことに気がつき、探してみました。
 
 しかしこの個体はヤマのメスっぽいですが、斑紋などがはっきりしないのでした・・・
写真を見た師匠も、これはヤマキマではないかもしれないということでした。

 
 これは斑紋の位置や翅の色などヤマキマダラヒカゲです!よかったよかった!
 
 橋の欄干にとまっているのであまり良い構図ではないですが、きれいな個体だったので撮影しました。

 帰る前にアイノミドリシジミがいるポイントに連れて行ってもらいました。ありがとうございました。
縄張りを張って低いところにもとまってくれるそうでわくわくしたのですが、この日は動きが速くて
高いところにしかとまりませんでした。
 しかし望遠と私の身長を活かして(笑)一応何とか見られるものも数枚あったのでアップしますね。
アイノミドリシジミでいいのでしょうか・・・
 
 
 
 そして11時頃にはいなくなってしまいました。でもみられて感動しました。また撮影しにい行こうと思います。
 合宿に参加させていただきありがとうございました。写真の公開も遅くてすいません・・・

7月 10日 (金)

 今日は西千葉の屋上調査でした。ちょっと時間をかけてやったのでいつもより遅くなりましたが
昆虫観察も時間をとれたので、よりしっかり見られた気もします。今日の1枚!

 
 ウスバキトンボの飛翔  詳しくは以下の解説で・・・

 
 まずは屋上はらっぱです。このところは雨も多いので、昆虫も比較的豊かな感じでした。そうなると
肉食性の昆虫も出現します。キアシナガバチがあちらこちら餌を探していました。

 
 
 ヒメハラナガツチバッタのメス(上)とオスがオミナエシの花の上で吸蜜していました。写真が同じ
大きさになっているので紛らわしいですが、オスの方が一回り小さかったです。まだ新鮮な個体なので
もう少し経ってからコガネムシの幼虫に産卵するのでしょう・・・

 
 スカシホソヒメヘリカメムシかな?が、交尾していました。屋上には何匹も見られました。

 
 
 上はクルマバッタモドキです。先月から成長してもう成虫になっていました。下はクルマバッタモドキに
しては緑色なのですが、胸部背面がアーチ状に隆起はしていないので、数少ないクルマバッタモドキ緑型
なのでしょうか・・・来月成虫になっていると良いなあ・・・

 
 厳しい環境でも毎年元気に花を付けるカワラナデシコです。イチモンジセセリが吸蜜に来ていました。

 
 サンショウにいるチョウ目幼虫と言えば、アゲハチョウが浮かびますが、今回見つけたのは
大きなシャクガの幼虫でした。調べたがよくわからず・・・寄主範囲の広いヨモギエダシャク
のようなものかしら・・・

 午後から自然科学2号館に向かいました。
 
 アジサイでアオドウガネが休んでいました。10階に当たるところなのに・・・定着しているのか・・・

 
 池の畔にいたシオカラトンボのメス。池で定着すると嬉しいが・・・

 
 池の近くではウスバキトンボのペアがいて、メスは近くにとまっているのですが、その近くでオスが
ホバリングしていました。比較的ゆっくりホバリングしてくれたので、写真撮影できました。当たり前ですが
微妙に動くのでピントがなかなか合わず・・・でも何枚かはうまく撮れて・・・嬉しい!
 
 近くの木の枝にとまるメス個体。このあとに産卵しようとしていたのかも・・・調査でずっとうろうろ
していたので迷惑だったかもしれませんね。

 
 キキョウの花にハナバチが来ていました。種名はもう少し調べます・・・

 
 芝生にはたくさんのエンマコオロギの幼虫がいます。幼虫にだけ見られる白い線が特徴的です。

 
 毎年見られるスグリゾウムシです。コロコロしていて可愛いですね。

 
 アップで撮影しないとどちらが頭なのかわかりづらい、クロスジホソサジヨコバイです。左の翅の先端が
目のようにも見えますね・・・

 
 池の畔にいたイトトンボです。アジアイトトンボのメスかなあ・・・もう少し調べます。

 
 
 トビイロシワアリの巣があったので撮影してみましたが、良い感じの動きを撮るのは難しい・・

 
 今年もいました!オオカマキリです。彼らが入ったのでバッタなども個体数抑制が起こっているのかも・・・
カメラを向けたら鎌で顔を隠し、ユーモラスなポーズをとってくれました。

 
 エディブルガーデンで毎年見られるヒロバネカンタンです。夜に鳴いているところを撮影したいものです。

 
 大型のチョウが2種来ていました。こちらはアカタテハです。熱心に吸蜜していました。

 
 もう1種はキアゲハです。このように花に吸蜜したら・・・
 
 フェンネルに産卵していました。幼虫も見られるかな・・・

 
 ガがとまっていましたが、種名は少しお待ちください。

 ということで意外に多くの昆虫を撮影することができました。

7月 9日 (木)

 つくばの野外調査は、このところ雨続きでしたが、今日は調査中は止んでいることが多かったので
データを取ってこれで第1期の実験は終了ということになります。時間もなく写真は少しだけでしたが
撮影しました。

 
 胸部の黒条の切れ方から、この個体はナツアカネだと思われます。アキアカネより小ぶりな個体でした。

 
 クリオオアブラムシと集まってきたアリですがトビイロケアリ?もう少し調べます。甘露を出すところ
は、見られませんでした。

 
 
 今週もたくさんのジャノメチョウがこのほ場にいました。雨が止むと飛ぶ個体が多くなります。

 
 他のチョウは目立ちませんでしたが、イチモンジセセリが交尾していました。

 
 天気が悪くてサトジガバチの活動も見られませんでした。でも1匹のサトジガバチが調査のナスに
とまっていましたが、元気がありませんでした。ストロボが当たると体毛が銀色に輝いたので、この
個体はオスのようです。となると交尾が終わったオスはもうその役目を終えてしまったようです。
 このあとはメスが巣作りや狩りを行う場面ちなるのでしょう・・・

7月 7日 (火)

 連日の雨ですが、午前中は薄曇りに近い感じだったので、学内に出てみました。忙しいと言いつつ
外に出るので、忙しさについては信憑性がないかもです。

 
 茶色いオオカマキリがモチノキにいました。彼?の下にはたくさんのアオバハゴロモの幼虫がいます
けども、動かないので見つけられないようです。ストロボに反応してこちらをみました。

 先週はほとんど姿が見えなかったスダジイのサシゲチビタマムシですが、ふと見たらたくさんいて
この1週間で羽化した個体が多くなったようです。何枚か撮影しました。
 
 つぶらな瞳とタマムシにしては地味だが、渋い感じの翅の模様が良いですね。
 
 葉を縁から食べていきます。淡い緑の糞を出すのですね。
 
 
 集中して撮影したのは初めてだったので、興味がでました。また撮影しようかな・・・

7月 2日 (木)

 筑波の調査では毎回写真を撮っているので、新しいページに移る今回は先にアップしておきます。
そうでないと、いろいろな用事によりずっと更新できない気がして・・・

 
 胸部の黒条からすると、アキアカネのようですが、やや見えづらい・・・

 
 翅先の斑紋と胸部黒条からノシメトンボのようです。トンボも多くなってきましたね。

 
 調査地にはこの黒いチョウがたくさんいて、こんなにジャノメチョウが乱舞しているところ、初めて
みました。幼虫はイネ科雑草を食べるようですが、そんなところはあちこちにあるし、なんで多いのかは
よくわかりません。

 
 調査している圃場では、こちらが畑として利用している以外の所にはメマツヨイグサ(と思われる)が繁茂して
います。セスジスズメの幼虫のようですが、眼状紋が並んでいてかわいらしいです。

 
 メマツヨイグサの他には、タデの仲間も繁茂もしています(サナエタデ?イヌタデ?)。花や実がついているので
いろいろな昆虫が集まっています。今日は雨模様だったので、サトジガバチはあまり見られず・・・晴れ間に訪花して
いる個体が見られたぐらいです。こうして穂を見ると花が少ないので、せわしなく動き回り、写真撮るのが大変でした。

 
 顔はミツバチに似ていますが、もっと黒くて小さいのでハナバチではありますが、種はわからず・・・
もう少し調べてみますね・・・ややピントが甘いが飛び上がったところを撮影できました。

 
 花が終わって実となったところには、こうしてブチヒゲカメムシがきて吸汁しているようでした。もう少し
観察するとカメムシも数多く来ているのかもしれません。

 
 ハエも来ていました・・・特徴的なので調べたらコガネオオハリバエという種類でした。スズメガの幼虫に
寄生するようなので、ここでも餌は豊富かもしれませんね・・・

 
 圃場周辺に生えているセイタカアワダチソウに見たことのない、何の仲間かもよくわからない甲虫がとまって
いました。赤褐色の頭部と前胸部で前胸背には黒い紋がありました。写真で見ると毛深いし・・・調べてみたら
キムネツツカッコウムシという種で、カッコウムシの仲間でした。カッコウムシは成虫幼虫とも肉食だそうで
この種はキクイムシを食べるとのことでした。5ミリ程度のこのコウチュウがキクイムシを食べているとは
全然知りませんでした。まだまだわからない虫だらけですね。

 
 その植物をよく見ると、黄色に黒い帯が特徴的なハムシがいました。調べたらカシワツツハムシという
種類でした。コノハムシもツツ(筒)という和名がついていて、上のカッコウムシとつながっていました(笑)。
クリ、コナラ、カシワ等を食べるようです。セイタカアワダチソウには単にとまっていただけですね。

 
 ムシヒキアブの仲間が獲物を捕らえていましたが、抱え込んでいるので餌の種類ははっきりしません。顔から
判断するとアリのように見えますが・・・

 というわけで、これから良い季節ですが、更新はマイペースになるとは思います。どうぞよろしくお願いします。


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