戸定の昆虫 2015-1 (1~3月)


 本年も、どうぞよろしくお願いします。冬でも昆虫たちの活動を追っていきたいです・・・


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2月24日 (火)

 今日もまだウラギンシジミはいましたが、これが最後です。その後暖かくなり3月8日に見たときは
いませんでした。また来年も探してみたいですね・・・
 

2月11日 (水・祝)

 今日は休みですが、この時期なので卒論や修論の発表会の練習に参加しに来ています。このところ
すごく冷えていますが、ウラギンシジミは動いていません。晴れているとかなり日が当たります。
 
 今日は10℃を超えるみたいですが、動いたりするのかな・・・・日が当たると体温の上下もあるから、
越冬場所としてどうなのか気になります。動きやすくするために、こういう場所を選んでいるのなら
理解もできますが・・・

 気になって少し経ってまた行ってみました(笑) 
 
 頭部には日が当たっていましたが、あとは影になってきていました。となると、日中も程よい
温度ぐらいに保たれるのかもしれませんね。夕方見てみます。

 せっかくだから少し歩くことにしました。そんな暇ないだろうと言われそうだが・・・
 
 フランス式庭園下の森林ですが、最近は管理が行き届き、明るい森林になってきています。
里山的ですね。

 何かいるかと、日当たりの良いところなどを探しましたが・・・
  
 ハエがいましたが、種名はわからないと思います。すいません・・・

 
 
 ハエトリグモは生体っぽいからわかると思います。毎年見る種のようですが、調べます。
でも図鑑見たら、ネコハエトリの幼体のようです。幼体越冬ということなのかしら・・・

 と、時間も短かったが、単なる散歩に終わりました・・・

 やはり気になりウラギンシジミへ・・・(笑)
 
 暗くなってきた時間でしたが、全く動いていませんね。とりあえず10℃くらいなら動くことはない
という状況です。きりがないので、あとはいつ頃動くかをチェックできれば良いですが・・・

2月9日 (月)

 高尾では、成虫越冬しているチョウの写真が撮れなかったので、学内でキタキチョウとウラギンシジミを
探すため、学生と外に出ました。ウラギンシジミの越冬に良そうなツバキの樹があったので説明したとたん、
すぐに学生が発見してくれました(笑)
 
 校舎の周りのツバキで、結構わかりやすい場所です。この前暖かかった日に動いたのかもしれません。
 
 同じ個体のややアップです。しばらくはこの個体の動きを観察します。また他の成虫越冬するチョウも
探しますね。

2月7日 (土)

 いろいろ忙しい時期です。この冬は足腰が痛くて活動的でなかったので、昨年に続いて高尾の
多摩森林科学園で、タテジマカミキリが見られると聞いて、外に出る暇もないのですが、頑張って?
行ってきました。

 
 ちょうど自分が抱えるのに良い大きさの枝を選んでしがみついています。昨年撮らなかった
正面からの写真を撮ってみました。左の触角が先端1節折れているようです。
 
 横から見るとこんな感じ、自分の体を枝にフィットさせるように削るところがユーモラスです。
 
 反対側からはこんな感じ・・・・ちょっと目を離すとどこにいるのかわからなくなるので、
結構見つかりにくいのですね。
 
 枝を削って、体を埋めているのがわかりますか?「頑張ってあと少しの時間冬を乗り切って」と
応援したくなりますね。

 
 
 エノキの木の下で落ち葉を探すと、オオムラサキの幼虫が越冬していました。ゴマダラチョウや
アカホシゴマダラの幼虫は 見られず、オオムラサキしかいないとは贅沢?です。
今年も夏に成虫の写真撮りたいです。

 
  ハエの仲間ですが、どこかヨコバイ的なフォルムが気になります。うーん種名はわからないので
調べてみます。

 
 こちらはひなたぼっこしている比較的大きなハエですが、ケブカクロバエに似ています。
写真だけでは これ以上のことはわからないかもしれません。

 
 丸まっていたスイカズラの葉の中にいたテントウムシですが、調べてみたらアカイロテントウ
のようです。アカヘリテントウというのもいるようなので、これだけでは正直わかりませんが・・・
カイガラムシを食べるとありましたが少ないようです。春に活動している写真を撮りたいものです。
こんな葉の中?でも越冬するんですね・・・

 
 キジョランの葉の裏側で越冬するアサギマダラの幼虫です。丸くかじって中の毒性分が減った
ところを 食べるので、食べ終わるとこのようにきれいに穴があきます。
 
 他にも見られました。丸くかじるとキジョランの葉から乳液状の成分が出てそれが白く固まります。
そして円の内側の部分を食べていきます。幼虫は少し離れたところにいますが、おなかがすくと
戻ってきて食べるのでしょう。この葉には、まだ半分食べるところがあります。冬の間でも摂食する
ようです。
 
 こんな感じで葉に穴があいているので、探せば幼虫が見られると思います。

 というわけで良い気分転換になりました。森林科学園のIさん、OBのKさんに感謝します。

2月 3日 (火)

 寒い日が続くが、ようやく節分まできました。明日からは暦の上では春ですが、昆虫たちの季節に
なってほしいです。といいつつ、この時期も立派にフユシャクたちの季節です。

 学内だってフユシャクは見られるよと、M1の学生と外に出ましたが、はたして事務棟の桜並木に
たくさんのウスバフユシャクが舞っていました。
 
 どれも低く、地面すれしれを飛んでいます。そしてこんな感じで低い枝にとまっていました。
黒い点はあっても外横線とかのラインから、ウスバフユシャクでした。

 交尾個体も何個体か見られましたが、どれも木の根元です。
 
 ちょっと角度が悪いが草にとまっていました。

 そして驚いたことに、彼らはアスファルトの上を移動していました。
 
 必ずメスがオスを引っ張っています。

 そしてこれは交尾しようとしているところに、もう一匹オスが割り込んできました。
 
 
 
 メスの取り合いは、これまでの観察で初めてでした。

 また後日、学内で観察する予定です。

1月 31日 (土)

 どうも私の足が不調で膝や腰が痛むので、全然野外に出ませんでしたが、フユシャクはOBの問い合わせもあって、
いつもの場所に喜んで出かけました。でも今回は寒かった・・・

 
 まずはシロフフユエダシャクのオスががいました。今日は交尾個体が見られるかな・・・

 
 毎年の定番ウスバフユシャクのオスです。日が暮れたらたくさん出てきました。
 
 そしてメスも現れ始めます。歩き回る個体が多かったです。

 
 
 シロフフユエダシャクのオスとメスもいましたが、交尾個体はまだ見られません。

 
 
 ウスバフユシャクもメスが結構出てきています。

 
 ウスバフユシャクは、交尾個体も見られました。
 
 
 
 木の幹で交尾している個体も見られ、嬉しかった!さすがは熟練のOB O氏の発見でした。

 
 
 
 見た目、翅の長さに変異がありますが、どれもシロフフユエダシャクのようです・・・
今回は交尾個体見られず・・・残念

 
 ウスバフユシャクはオスも良い感じでいましたが・・・

 交尾個体も結構見られました。
 
 
 オスが翅をあげている個体の写真も撮れたので、満足しました。同行の皆さんに感謝です。

 フユシャク以外も撮影しましたが、寒かったこともあって、今回はあまり多くないです。
 
 このコウチュウはよくわからなかったですが、調べたらナガヒョウホンムシのようです。頭を下に向けて
いるので 普通の格好ではないですが、外で成虫越冬なんですね・・・びっくりです。

 
 これはヒメカゲロウの幼虫だそうです。クサカゲロウより細長いですね。こんな寒いのに活動しているのか・・・

 
 カオマダラクサカゲロウの成虫は、毎年見つかります。美しい色ですね。

 クモもいました・・・
 
 オニグモ的ですが、図鑑見てもよくわかりません。もしこれが幼体なら、図鑑に幼体が載っていないので
お手上げです。
 
 アシナガグモの仲間かな?ウロコアシナガグモの幼体?となるとこれもわかりません。もう少し調べます。

 今度は大学でもフユシャク見ます。

1月 1日 (木)

 新年おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。元旦から写真をと近くを見てみました。

 
 でも短時間では見つからず、寒いので帰ろうと思ったら葉裏にアブラゼミかな?抜け殻が・・・
昨年の夏から今に至るまで、強風とか台風とかあったのに・・・凄い力ですね。
 ということで、この抜け殻のようにしぶとく頑張るのも、今年の目標かな・・・
 本年も更新が大変なときもあるかもですが、どうぞよろしくお願いします。


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