戸定の昆虫 2012年 1〜3月


2012年トップ


   今年は穏やかに過ごしたいですね.スタートだけは早くしましたが(笑)・・・


3月25日(土)

 今年はいつまでも寒かったので、学内にも出ませんでした・・・ですので更新する材料が無くどうも
すいませんでした・・・今日は少し暖かい日でした。少し学外に出たら池?にオオアメンボがいました。

    
 ストロボなしので、マニュアルフォーカスで撮影しましたが、まぁまぁの出来でしたので、アップ
しますね(笑)オスがメスの上に乗っていてメスは、コマツモムシ?を食しているようです・・・
 今年はアメンボの撮影を少しやってみたいものです・・・

     
  これもストロボなしなので、ピントが脚先まで合っていませんね・・・次回はストロボありで
 撮影してみます。

2月 4日(土)

 恒例のフユシャク観察ツアーを行いました.昨年はあまり見られなかったこともあって,
参加者が少なかったのですが(笑)行ってみたら多くの個体の飛翔や交尾がみられ,全員大満足でした.
次年度は多くの方の参加を待っています.

    
 翅の外横線の曲がり具合や発生時期から、クロテンフユシャクと思われます.最初に見つけた交尾個体
でしたが,皆で撮影会となったらオスが逃げてしまいました・・・

        
      
     展望台裏などで多くの交尾個体が観察できました.寒かったが本当に良かった!

     
 これは外横線がはっきりしないから近縁種のウスバフユシャクと区別がつきにくいが,黒い点が
はっきりしているからやはりクロテンでしょうね・・・

 
 左のメスは尾端に毛がたくさん生えていますからまだ未交尾・未産卵かなと思います.一方右の個体は
尾端の毛が抜けていますので,産卵済みの個体です.どこに産卵していたのかはわかりませんでしたが,
ストロボを光らすと個体周辺に毛のようなものが見えます.でもこんなようにばらまかないので,たまたま
かなと思います.

         
  体色とかからどうもこれはクロテンではなかったかもですが、翅をちゃんと撮影していないから.
 はっきりはわかりません・・・残念・・・

            
 これはナミスジフユナミシャクのメスだと思われます.こんなふうにメスの翅がちょっと残っている
方がフユシャクっぽいと感じているのは私だけかな・・・

 ここからは他の「冬に活動する昆虫たち」です.

       
 以前もみたことがあるヤガの仲間です.こんな厳冬期に活動するんですね・・・この個体は
触角から細かい毛が生えていて枝分かれしているので、オスですね・・・性フェロモンを感知
しやすいように触角の表面積を増やしています.(後日記入)テンスジキリガのように思え
ますが、標本写真を見る限り触角の細かい毛は多くないようで・・・

      
 そして同じ樹の少し上にいたこの個体は同種のメスでしょう.しばらくみていましたが,
オスがメスの方にいくことはありませんでした.

      
 他の場所にもメスがいました.メスの触角は細かい毛が生えていません.性フェロモンを受ける必要が
ないからですね・・・この個体はカシワオビキリガのように思えます・・・難しい・・・

     
 こんなようにシャクガの幼虫が木の柵などについています.寒すぎる中普通に歩いていました.
これもフユシャクと言えばフユシャクです(笑).こういう地衣的なものを餌としているのか・・・

   
 これはイラガの繭です.久々に見つけました.すごく固い繭です.こうして厳冬期なのに蛾は
幼虫と繭(蛹)と成虫をみることができました.この繭はまさに休眠中で今は開けてみると中に
蛹になる前の前蛹と呼ばれる幼虫が入っているはずです.

       
 クサカゲロウの成虫がいました.彼らも普通に活動している感じで,休眠しているとはいえない
気がします・・・陰に隠れているのならともかく,こうして柵にいて動いているのですから・・・

   
 最後が最も休眠的なヨコヅナサシガメの集団越冬です.サクラの木の裂け目?にいました.彼らは
動きませんし,普通に想像する越冬状態です.多くの昆虫はこんな状態で冬を過ごしますが、そうでは
ない昆虫もいることを観察できた有意義なイベントでした.

1月26日(木)

 突然ですが,奄美大島で採集などを行ってきました.採集と言っても今回は植物の先生に同行しての
採集だから昆虫は二の次でした.おまけに体調も悪かったので,普通に出歩けなかったのですが,まさかの
チョウの出現にアドレナリン出まくりました!

    
  奄美も普通に寒かったですが,この日は少し暖かかったです.そしたら!ジャコウアゲハです!
 こんな時期に出るんですね!びっくりです.少し寒いから動きも穏やかで,近づいて写真を撮る
 ことが出来ました!嬉しいなあ.ホノホシ海岸というところです.

     
  このチョウはソテツの近くにいたので,ソテツシジミかと色めき立ったのですが,こんな色じゃ
 ないよな・・・ヤマトシジミの亜種かな・・・

        
      雰囲気的にはイナゴ関係の幼虫のようですが,はっきりわかりませんね・・・
    バッタもみられて,コオロギ系の声もして,やはりここは南国なんだなと実感しました.

        
       目的の一つミヤコグサは結構咲いていました.よく見るとかわいらしい!

        
            イナモリソウの仲間のようです.可憐なお花でした.

       
     寒いが山ではサクラツツジが花を咲かせていました.またサクラも咲いていました.
    さすが奄美!暖かいですね.私は結構寒かったが・・・(笑)

 
 この日の宿からみた夕焼けです.月や金星も見えます.今年はあちこち出かけたいものです.

     
      宿のガラスに来ました!でも何の蛾だろう???ちょっと調べます.

1月4日(水)

 最初ですから学内を歩きましたが、何かないかと思ったところ、そうだ!ゴマダラチョウの幼虫越冬を
撮影していないと思いました!多くみられた場所に行ってみて葉裏を探すと・・・
   
 1枚のエノキの葉裏に2匹の幼虫がついていました!久々にみられてとっても嬉しくなりました.
今年は良いことがたくさんありますように!
 幼虫は色合いが違ったり(上はやや緑がかっている)、背面のひだの数も違うのですが、上が
アカホシゴマダラかどうかはよくわかりません.もう少し調べてみます・・・

 どうぞ本年もよろしくお願いいたします.


2012年トップ