戸定の昆虫 2011年 7〜9月


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更新が大幅に遅れて申し訳ありません!写真は撮っていたので,後追いですが,お楽しみください.


9月 28日(水)

 コスモスのお花畑にオオタバコガの幼虫を採りにいきましたが,江戸川河川敷は増水により
壊滅状態でした・・・で、別の場所で採集は出来ました。その時の写真です。

  
 トノサマバッタが産卵していました!下のメスが腹部を伸ばして地中に産卵していますが,
この場所は結構踏み固められたような道だからびっくりしました。こういう固い地面に産卵
するんですね・・・・また撮影したくなりました。

   
 コスモスはほとんどが痛んでいましたが,少しずつ花が咲き始めています。そんな花に
ヒメアカタテハが来ていました。

   
 さらにチャバネセセリも来ていました。水害がなければ多くの昆虫がみられたと思います。

   
 場所を変えたら、ここのコスモスにはオオタバコガの成虫も吸蜜していました。まだ午後早く
こんな日中でも活動しているんですね!

   
 そして花には幼虫がいて花びらを食べたり,花の中央部を食害していました。また行くと
もっとたくさん発生しているかな?

9月 22〜23日(木〜金・祝)

 台風直後に熱海・小田原・鎌倉と行ってきました。植木屋さんとかをみて勉強になりました。

        
 熱海の植物園はタマアジサイが盛りでした。こんなにたくさんのタマアジサイをみたのは
初めてだと思います。以前は意識していなかったというのもありますが・・・

  
      ホタルガは今回一番目についた昆虫です。成虫がたくさんいました。

  
 ハギにダイミョウセセリが来ていました。翅を開いていることが多い,ちょっと特異な
セセリチョウです。こうみると蛾のようですね。

    
 で、これはメイガのなかまです。シロモンノメイガのようです。主に山地でみられるそうですが,
平地にもいるようなので,同定は大丈夫でしょう。

    
    これはハギにきていたトラマルハナバチ?です。花粉団子も付けていますね!

       
 8月23日にも紹介しているジュウジナガカメムシがここにもいました。やはりガガイモの葉にいて
成虫になっていました。今回はあまり多くなかったですが,やはり集団になっていました。

  
  ツユムシに似ていますが,脚が黒いという特徴からアシグロツユムシです。特に後脚が黒い
 ですね。

      
 かなり黒化とかしているので,何だろうと思ったのですが,ツチイナゴの幼虫のようですね。
こんな体色もあるのだとびっくりしました。黒化型かな・・・

    
 一方こちらは普通のコバネイナゴです。あまり撮影していなかったので,イナゴも狙いますね。

    
 飛び回っていた甲虫を捕まえたらオオセンチコガネでした。体色に変異があるからこんな赤銅色も
あるんですね。いろいろな色を探してみたくなります。彼らの場合は色はきれいですが,餌が動物の
糞ですから探してみてもいいが・・・(笑)

    
   タマアジサイに付いていたクサギカメムシの5齢幼虫です。あと1回の脱皮で成虫ですね。

    
   アオクサカメムシにしては大きいのですが,誰だろう?アオクサ君ではないようです。あ,
  ツヤアオカメムシっぽいですね。どうも難しい・・・(笑)

      
 これは全くわかりません(笑)ショウジョウバエの仲間だと思いますが,一般のキイロショウ
ジョウバエよりは大きいです。こうやってみると可愛い顔をしています。

      
      鎌倉に来ました。ホシハラビロホソカメムシのようです。出迎えてくれました!

      
 シラホシカメムシかと思ったのですが,紋が大きいし,その他の記述からムラサキシラホシカメムシ
のようです。結構可愛い感じのするカメムシでした。その要因は眼の付き方かな?意外につぶらな?
複眼です(笑)

      
 フキバッタが交尾していましたが,フキバッタは種分化が著しくこれも写真だけの同定は困難でしょう。
生息地域からするとタンザワフキバッタとするのが最も確からしいですが,わかりません。こうして交尾
行動をしていなかったら,翅が短いから幼虫と思ってしまいますよね!

     
 これはウマオイですが,今は2種に分かれていますね。見つけた場所はやや上がった場所の林なので
ハヤシノウマオイとしておきます。園芸学部にはどちらがいるのか調べてみないと・・・

     
 カラスウリの茎が虫こぶ(ウリウロコタマバエによる)になっていますが,その表面を食している
トホシテントウです。こうして内部を加害されたり表面も・・・カラスウリは結構加害多いですね。

     
 う,毎年登場する割にはいつも種がわからないミクロレピ(小蛾)です。今年はちゃんと調べようと
今は思っていますが,アップすると忘れてしまいそうです・・・

     
 ナミヒカゲが吸水していました。林縁という感じだったので,ナミヒカゲはいましたが、あとの
チョウはあまり確認できませんでした。

9月 16日(金)

 ゴボウの調査で香取市に行きましたが,写真はあまり撮らず採集に専念しました。ウワバはこんな
感じです。
    
         食痕とそこに見える幼虫というのがウワバのパターンかな・・・

 
 左のように葉をめくると幼虫がいます。これはキクギンウワバかな?右はキクキンウワバですが,
黄色っぽく明らかに体調が悪そうな色です。寄生蜂がいると思います。

   
   葉裏にいたアオクサカメムシです。翌日に脱皮してアオクサカメムシと判明しました。

9月 9〜10日(金〜土)

 学外に出ていました。散策していろいろ写真も撮れました。

   
     ゴミを載せるクサカゲロウ幼虫です。種名はわかりません。卒業生に聞いてみます。

    
  8月12日に紹介したクズノチビタマムシは学内ではみていないが,ここでもみられました。今度
 学内でも探そうと思います。

     
 屋上ではおなじみのツチイナゴも他の場所でもみられると嬉しくなります。ここではススキをガリガリ
食していました。

     
 フキバッタのようですが,同定は難しいかな・・・このように翅が短く移動能力が低いとされる
バッタは種も細分化されているみたいですから適当なことはいえません・・・

 
    キブシの実にアカスジキンカメムシの幼虫がついていました。餌種の一つみたいですね。

    
 林の中を通ったので,暗いところにいるチョウが多いのですが,これはヒカゲチョウです。裏面の
斑紋が結構はっきりしていますね。


 ヒメウラナミジャノメが交尾していました。この種の交尾は初めて撮影できたので,嬉しい気持ちに
なりました。

  
       ここでもイチモンジセセリを撮影しました。結構数多くみられました。

    
  サトキマダラヒカゲはボロい個体でしたが,アップしておきます。生き延びた証ですね。

9月 7日(水)

 屋上の第2弾です。


 ガマズミは毎回このように食害されます。サンゴジュハムシも盛んに加害しています。でもこれでも
良いというのなら問題ないのですが・・・



 キアゲハとナミアゲハはそれぞれ屋上に幼虫,そしてキアゲハは蛹(下)がみられました。食草があれば
定着するんですね!今後が楽しみです。

  
 コアオハナムグリは花があるところに結構みられました。屋上でもハーブ園が花咲く季節が長いため、
継続してみられます。幼虫もいるのかもしれませんね。

   
 ヤマモモについていたゾウムシです。カメラを向けたら落ちてしまい,アジサイについてしまい
ました。体表に灰白色らしい鱗片が付いていた跡があり、体色は黒いので、スグリゾウムシでは
ないかと思っています。でも何でもつくみたい・・・・しかもこの種は単為生殖だそうです。

   
 キャンパス内も調査しました。イボバッタの雌雄です。土の上にいると本当にわからないですね。

   
 イチモンジセセリとそれを狙うオオカマキリ・・・でもこのあとは何も起りませんでした・・・

       
  こちらは食事中のハラビロカマキリです。日が当たりすぎてちょっとオーバーめです・・・

  
 ヤマトシジミよりちょっと大きめですが,これはルリシジミです。翅を開いてくれず残念でした。

   
 キョウチクトウの葉にたくさんのアブラゼミの抜け殻がくっついていました。まさに鈴なりです。
どうしてこんなに集中するのですかね?もちろん一晩で集中しているのではないと思いますが,気に
なりました。

      
 薬草園にいたキイロイトトンボです。他にはいなくてここにだけいます。池から発生するのかな?

9月 7日(水)

 台風で流れたりして,久々の西千葉屋上緑地です.今日は快晴でした.


 暴風フェンスに這わせたヤブガラシから吸蜜するコガタスズメバチです.背景には生産研の施設が
見えたりして屋上であることがわかりますかね.こんなふうに蜜や食草などがあると昆虫は結構来る
ようです.

      
  一方,ハーブ園で見つかったカンタンですが,これは植物体とともに入ってきたと思われます.
 人為的に入ってしまうものも結構あるわけです.


      フェンネルのアカスジカメムシは幼虫も見られ(左)世代が回っていました.

      
  また,昨年発見したカマキリは産卵したらしく,今日はオスメス1頭ずつの成虫がみられました.
 これからはこの屋上でも高次消費者の活躍が始まるのかもしれませんね・・・注意していきたいです.
 カマキリはオオカマキリでした!

    
  ハギには今年もたくさんのツチイナゴがいます.成虫の翅の奇形が今年も現れるのか調べて
 みようと思います.

9月 4日(日)

 農薬の試験で使うモンクロシャチホコを自宅近くのサクラで見つけました.若齢幼虫がすごい
たくさんいてびっくりです.

  
     大きくなる前に採集したのはサクラにとっては良かったのかもしれませんが・・・

      
  前世代の残りなのか終齢幼虫がいました.フラッシュ当てたら威嚇のポーズをとりましたが,
 あとで見たら消化物を吐き出しています(笑)なすり付けられたら嫌だな(笑)でもこの虫は
 全く毒はありません.

    
   他にも探していたら今度はイラガがいました.ヒロヘリアオイラガの幼虫だと思いますが,
  集団でいるのは毒を持つ彼らの場合は嬉しくないです.

8月 30日(火)

 ミツバチのプロジェクトを見学しました.ニホンミツバチを飼育していましたが興味深かったです.
その後,都内のプラタナスを見てみたら,たくさんのプラタナスグンバイがいたので,そちらを
アップしておきます.

    
    
    
  どの葉の裏にもびっしりついていました!もう少し拡大して良い写真を撮っておきたいなと
  感じました.

    
   アジサイに食痕があると思って探したら,アオドウガネが休んでいました!卒業生からも
  指摘を受けたりしたのですが,本当に食しているんですね・・・びっくりです.

8月 23日(火)

 18日にいろいろ教えてくれた卒業生と一緒に山梨県某所へキベリタテハを見に行きました.昔から
見たいと思っていたチョウなので,とっても嬉しかったです.チョウの写真をたくさん撮りました!

    
 林道の脇の崖にいろいろなチョウがひなたぼっこしています.これはシータテハです.キタテハより
赤みが強い感じですね.撮影できて嬉しかったです!

  
 エルタテハは近くに来てくれず,こんな写真しかなくて残念です.後翅の一番前の白い紋が特徴
的です.次はもっと良い写真を目指したい(また希望)ですが・・・

  
 
 クジャクチョウも撮影したかったチョウなので,嬉しいです.このチョウの学名は亜種名まで
入れると Inachis io geisha と言います.ioはイーオーのことでギリシャ神話に出てくるゼウスの
恋人のことで,亜種名のgeishaは芸者さんの芸者です.前翅の斑紋はイーオーが流した涙だと
されているそうですが,やや派手だから芸者なのか???でもこうして見ると派手というよりは
お洒落な配色っぽいですがね・・・久々に見られて嬉しかった! 

   
 今日見られたチョウの中で一番多かったのが,このジャノメチョウでした.でも多かったので
安心したせいか良い写真がなかった・・・残念・・・

 
 個体数は多くなかったですが,スミナガシはその和名といい,配色がいいので,写真に収められて
嬉しい限りです.「墨流し」という伝統芸術法の名前を持つ何とも格調高いチョウという気がします(笑)
口吻は赤くて、そこもまた美しい配色でした.

   

   
   
 これがキベリタテハです.30年前ぐらいに湯ノ丸高原で見たのが最後ですから,本当に久々で,
そして撮影も出来て感動でした.黄色の縁の内側に青い斑紋もあり,何とも美しいなあ・・・
これから毎年見たくなります.たくさん写真撮りましたが,しつこいので,今回はこの辺で(笑)
  
 キベリタテハの翅の裏側はこんな感じです.崖のコンクリートから染み出している水分とミネラル
を吸っているのだと思いますが,右の個体はほとんど翅を開きませんでした・・・同時に開いたら
素晴らしいと結構粘りましたが,諦めました・・・

 
 
      
 サカハチチョウの夏型がいました!春型より黒っぽくて渋いですね.春型は今年の7月9〜11日に
載せていますから比べてみてください.こちらも少なかったが,写真は撮れました.そしてなぜか
キベリタテハと同じ枚数を載せています(笑)

      
 ツマジロウラジャノメというチョウの存在をこの日初めて知りました(笑)美しい個体ですが,
鳥に襲われたかビークマーク(嘴によって出来た翅のちぎれ)がありました.そこを写さない角度での
撮影も可能かもですが,自然の厳しさを伝える写真?としました.

   
       高原も通りましたが,ここではギンボシヒョウモンは多かったです.

   
 アサギマダラは午後になると比較的多く見られました.ヒヨドリバナの花に来ている個体が多かった
です.もうすぐ南に旅立っていくのかな?

       
     初めて見たアカセセリというチョウです.赤みがかった美しいチョウでした!

   
 こちらも初めてでしたが,ヘリグロチャバネセセリという種です.高原部分には分布していま
したが,数は少ないようです.

   
 シロシタオビエダシャクという中部山地の夏に多いシャクガがいました.標本だとあまりわかり
ませんが,このように自然界で止まっていると白い帯が連続しますね!

   
 フタオガ科のキンモンガです.2年前にも八ヶ岳の個体を紹介しましたが,やや山地性で昼行性の
蛾です.これを見ているとチョウにしか見えないですね.色鮮やかです.

    
 左はガガンボモドキですね!久々の対面でしたが,今回は婚姻贈呈は関係なかった(笑)右は岩の上で
休んでいたハンミョウでしたが,死んでいるのかと思いました.ミヤマハンミョウかなと思いますが,
言い切りは出来ないなあ・・・ハンミョウ類も非常に魅力的な昆虫ですね.

       
   途中で見つけた凄まじい数のカメムシです.こんな集団がいくつもあって毒々しくてびっくりです.
  カメムシ図鑑には群生するとだけあって写真がなかったですが,ガガイモ科の植物についているよう
  だし,恐らくジュウジナガカメムシのようです.
   
   しかし齢が揃っていないし,これはいろいろな卵由来の幼虫が集合しているようですね.
  食草が毒なのに,この配色!まさに危険をアピールする色合いですね!びっくりしました・・・

8月 18日(木)

 今日は高尾にある多摩森林科学園に行きました.3年生に昆虫採集と標本の作り方を教えるのですが,
まずは採集です.でもあまり写真撮影はしませんでした・・・・結構暑かったので(笑)


 というわけで特殊なもの2点です.左は野外で病死していたヤブキリです.ずいぶん強力な病原菌に
なっていないかと不安です.また右はミンミンゼミを捕まえて袋に入れて持ち歩いていたら体から
ウジが出てきたことを示すものです.セミに寄生するのはセミヤドリガが有名ですが,こんなふうに体内
に寄生するハエもいるんですね・・・びっくりしました.体内に10匹も入っていました.こいつらが
脱出したらセミは死んでしまうのかな・・・・気になります.

8月 12日(金)

 今日は我孫子の湿地に行って昆虫観察しました.お目当ての昆虫はほとんどいなかったのですが,
その他の昆虫の観察はいろいろ出来ました.

 
 いきなり昆虫ではないですが,右はアマガエルですけど左はシュレーゲルアオガエルです.両種が近い
ところにいたからまずは撮影しています(笑)

    
 ベニシジミは警戒心が低い種で,毎回近寄っていい写真が撮れます.今回も吸蜜しているから近づいて
撮影できました.


   
  

 ナミアゲハとアオスジアゲハが吸水していました.バラバラに吸水するのではなく,結構集まる習性が
あるようですね.両種が並んでいたり,ナミアゲハが3匹並んだり・・・ぬかるみで近づけなかったので,
望遠で撮影しましたが,なかなかピントが難しく(笑)・・・でも中には気に入ったものもあり,まずまず
ですね・・・吸水写真をもっと撮りたいなあと思いました.なんだか希望ばかり述べていますね(笑)

    
 表がもう少しよく見えると良いのですが,ウラギンシジミです.占有行動のような状態でした.

   
 アオバハゴロモは結構いますが,ここではベッコウハゴロモとスケバハゴロモが一緒にいました.
他の場所でも一緒にいるのが見られたので,この2種はあまり競合していないようですね.

     
     
 食痕からサシゲチビタマムシと思ったのですが,クズにいるのでおかしいなあと思ったら,なんと
クズノチビタマムシという種でした.背面の斑紋がエレガントです.頭部が金色を呈しています.
幼虫はクズの葉に潜る潜葉虫だそうで,今度観察してみたいです.

    
 枯れ草のところにショウリョウバッタの褐色型がいましたが,遠目には何もわかりません!!
こんなところは見事だと思いますね.

8月 6日(土)

 今日は夏休み昆虫教室でした.今年も多くの参加者に恵まれ,楽しい時を過ごしました.参加して
くださった皆様,ありがとうございました.夕方,セミの幼虫が歩いているのを見つけたので,写して
おきました.羽化の写真もまたいつか撮りたいな・・・

       

7月 11日(月)

 午後早くに新潟から戻ってこられたので,学内も歩いたところ,アゲハチョウの追尾行動が見られ
ました.でもあまり良い写真ではないです・・・

       
    
     どちらもピントは甘いものの,青空バックは小さいけれどお気に入りです.

   
 今年は樹液はあまり出ていないようです.カナブンが集まっていました.彼らは平和主義かと
思ったら小競り合いも多くて予想以上に騒然としていました.餌を巡る争いは厳しいですよね・・・

7月 9〜11日(土〜月)

 某組織の自然観察会に参加しました.新潟方面の低山帯という感じで,いろいろ昆虫も見られて
有意義でした.

   
 早速ですが,オトシブミです.これはアカクビナガオトシブミのメス個体のようです.近くに
オスはいませんでした・・・オスもいるところで写真撮りたいです.

   
 結構わかりづらいですが,シャクトリムシの幼虫がいます.種名は不明ですが,遠目にはわかりません
ね・・・

    
  ヒゲコメツキです.鞘翅の斑紋は個体差があるようです.こんなに表面積が大きい触角は
 当然性フェロモンの感知だと思いますが,どうして彼らだけこんなにアンテナが発達しているのか
 成分を調べた仕事を検索してみないと・・・

    
   
 アサマイチモンジが占有行動を示していました.こうしてみると前脚が退化していることがよく
わかりますね.いろいろなチョウなどに反応していましたが,必ずその樹に戻ってくるので写真は
撮りやすかったです.

    
 10日にもオトシブミを見つけました.これはゴマダラオトシブミです.特徴的な斑紋ですぐに
同定できますね.クリとかにもゆりかご作るようなので,もっと見つけたいと思いました.

   
 クルミハムシがきれいに並んで蛹になっています.蛹に柄のようなものがついていて,かなり
特徴的ですね.中心の葉脈にきれいに並んでとってもユーモラスです.

   
 サカハチチョウの春型個体です.春型個体の方がオレンジ色味が強くて気にいっていますが,
夏型も撮影してみたいものです.と思ったら8月に夏型を撮影できましたので,アップまで少し
お待ちください.

7月 3日(日)

 さらに日曜日は香取市にキンウワバの調査に出かけました.ゴボウ畑を探しましたが,かなり
多くの幼虫を採集することができました.卒業生に手伝ってもらいました.M川君どうもありがとう!

   
 
   
 キクギンウワバやミツモンキンウワバがいたようでした.どんな種構成なのか,また9月にでも
行こうと思います.

7月 2日(土)

 今日は午後に学生実験があるので,午前はその準備に外に出ました.学内のフェンネルにも
アカスジカメムシがいました!

        
        これはやや暗めな写真ですね・・・赤い色はわかるものの・・・

 
 フェンネルにはキアゲハの幼虫もいました.左は刺激して臭角を出させたところです.

   
   
   
 アブラナ科の植物上に多数のナガメがいて交尾をしていました.ナガメの赤い斑紋についても
個体差があるようですね・・・特に一番下の写真のメス(左)は色がかなり薄いです.こういう
体色変化も調べてみると面白そうですね.

7月 1日(金)

 いよいよ7月ですが,今年は土曜日に講義だったりでちっとも時間が取れません.おまけに
外部会議やらで大学にいるのも少ないです・・・・これが夏休みなら大丈夫かと思いましたが,
これから書きますが,8月も9月も結局時間はありませんでした・・・・

 さて,今日は学内で少し観察できたので,出しますね!これはサキグロムシヒキかな?餌は
翅が見えていたからハエかなと思ったら・・・
    

 
 正面から撮影したらセマダラコガネでした!甲虫も鞘翅をめくられると無防備ですね・・・ムシヒキアブ
強しと思いました・・・

     
 西千葉ではガマズミのサンゴジュハムシを撮影していますが,園芸ではサンゴジュのサンゴジュハムシを
撮影しますね!今がちょうど活発な活動期のようです.もう少し経つと夏眠します.

 
 ちょうどツユムシも羽化を迎えているようです.左は成虫で右は終齢幼虫です.どちらも日当りがよく
やや露出オーバー気味ですね.


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