戸定の昆虫 2011年 4〜6月


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   いよいよ昆虫の季節到来です.大震災で大変な年になりそうですが,身近な自然を
   紹介していこうと思います・・・
更新が大幅に遅れて申し訳ありません!


6月 28日(火)

 学生実験の下見をした際にイタリア式庭園の花にキアゲハが来ていたので,撮影しました.
西日が後ろからあたって,個人的にはお気に入りの写真です.

   

6月 21日(火)

 学内を歩いていたら今年もサムライアリの奴隷狩りに出会いました.多くの個体が蛹や幼虫を
運び出していました.学生と1時間近くも眺めていたら他の研究室の院生に不思議がられました.
でも暇はなくてもこういう時間を大切にしたいなあ・・・・

  

6月 20日(月)

 アメリカシロヒトリの採集に茨城大学に行きました.お世話になりました.K先生と話を
していたララミーカミキリの話になり,なんと構内でもいるとのこと!案内していただき
ました.じゃあ松戸付近でもと熱くなりました(笑)紹介ありがとうございました!

    
    
  南房総で撮影した時よりは青みがかった色が出ているので,自分としては満足です.
 ムクゲに見られるんですね・・・子供の頃からのあこがれのカミキリなんで,またあちこちで
 探したいと思いましたが,暇がないなあ・・・

6月 19日(日)

  今日は西千葉の屋上緑地調査でした.屋上と下に降りてのキャパス内でいろいろな昆虫を
 撮影することが出来ました!

    
  
 アカスジカメムシは鮮やかな配色で個人的には好きなカメムシですが,今回はきれいに赤色を出せ
ました!満足です!屋上のハーブ園のフェンネルには来ていて定着しているようです..

    
          ブチヒゲカメムシは北門のあたりには結構見られます.


 ヒラタアブが産卵していました!右に見えるキョウチクトウアブラムシのコロニーから少し離れて
産卵するのは,アリや兵隊カースト(このアブラムシはいないかもだが)からの攻撃を逃れるためかも
しれませんね・・・

      
 北門付近のクズにもいろいろな昆虫が見られます.コフキゾウムシが交尾していました.食害痕も
たくさん見られました.


        
 マルカメムシがクズや周辺の植物で産卵していました.カメムシの卵はきれいに上向きに並んで産卵
されるイメージですが,彼女たちは横向きでしかもきれいに2列に並べています!共生微生物の受け渡し
にも関係がある産卵方式なのかと思いました.

      
  オオカマキリかな・・・小さいのに成虫とほとんど変わらない外観と狩りのポーズが素敵です.

     
   ツツジの葉にルリチュウレンジがいました.バラにいるアカスジチュウレンジより渋い
  色彩ですね.昆虫たちの色彩は目立つものと地味なものがあり,いずれも生息環境や
  生活史に合っているのが驚かされます.

           
   こちらはシロコブゾウムシだと思われます.似た種もいるから言い切れないのですが・・・
  比較的大きなゾウムシなので,見つけると嬉しくなります.

       
       シロツバメエダシャクです.でも似た種がいるんで,やや心配です.

  
  薬草園にはこのキイロイトトンボが結構見られます.この個体はまだ若い感じです.
 9月にまた撮影しているので,それと比べてみてください.アップはもう少し先か・・・

     
 ガクアジサイに見られたヨツスジハナカミキリです.各地に普通ですが,ハナカミキリが
見られると,豊かな自然というイメージがあるのですが,私だけかな(笑)頭部から撮影
しようと思ったら逃げられました・・・次の機会に!

6月 16日(木)

 カメムシの幼虫が集まっていましたが,なんで?という感じでどうして集まっているかはわかり
ませんでした・・・カメムシはクサギカメムシ2令幼虫です.
       

6月 8日(水)

 学内にカメラを持参しました.ヒラタアブのホバリング写真は以前も撮りましたが,久々の撮影です.
左の水滴はちょうど浮いているように見えますが,クモの巣に引っかかっていたのでした・・・(笑)

      

6月 3〜4日(金〜土)

 カメムシの採集ツアーに出かけました.試験場OBのSさんには大変お世話になりました.いろいろ迷惑を
かけてしまいますが,何卒よろしくお願いいたします.

    
 まずは千葉県南部に見られるオオキンカメムシです!こんな色彩の種が千葉にもいるとは感激です.今年は
寒い日も多かったので,まだ越冬地にいました.素晴らしいポイントでした.

            
     警戒心が強い個体が多い中,こうやって近づける個体もいて撮影でき,大変満足しました.

  
 まさしく白いハエで,英語でwhiteflyはコナジラミですが,このハエのことを呼ばないといけないのではと
感じました・・・手元にある図鑑には載っておらず,今は種名わからずとしておきます.

     
 葉に体をくっつけているテントウムシの写真が多い中,このナナホシテントウは脚で体を持ち上げて
活発に動いていました.あまり見ないので,今回載せておきますね.

          
 アジサイの葉には毒性があるようなので,あまり食害する生物はいないかと思っていましたが,この
アジサイハバチは葉をレース状にしてしまうくらい食害していました.オンブバッタも食べているのを
見たことがありましたが,夏にさらに1種のアジサイ食害を目撃しました.

    
        フクラスズメの幼虫がいました.結構黒色が強い個体ですね・・・

    
    翅の形から終齢幼虫でしょうけど,ヤブキリですよね・・・産卵管が成虫並みです!

       
  ハグロハバチがいました.愛嬌のある色合いと斑紋ですね.腹脚が多いのもわかりますね.


 ホシベニカミキリだそうです.幼虫はクスノキやタブノキに寄生するそうなので,園芸学部にもいないのかな
と思ってしまいました.少々どぎついですが,良い色合いでした.

           
 これはヒゲナガカミキリのメスかしら?そんな色彩をしています.でもヒメヒゲナガカミキリという種も
いるようだ・・・どちらかでしょうけど,これも宿題になってしまいますね・・・

    
 ナガゴマフカミキリ?なのかな?これも同定しますが,見ている前で飛翔してくれました.これはまさに
飛び上がる直前の状態です.既に前脚や左中脚は浮いています!こんな瞬間を切り取ったような写真が撮れ
ると嬉しいですが,なかなかチャンスに恵まれないかな・・・そりゃあ片手間ですもんね・・・

           
 コメツキムシが交尾していましたが,右側の個体が死んでいるのかと思い,刺激を与えたら生きていました!
交尾時間が長い種なのかな?それにしても外敵に対応できていない気も・・・あ,これも擬死なのでしょうか?


         
 好きなカミキリ!ラミーカミキリですが,南房総で見られました!松戸でも見たいものです.もう少し青い
色彩が写真に現われないと良い写真とは言えませんね・・・来年度も撮影したいものです.

           
   最後はホオズキカメムシがクモに噛まれている写真です.毒を注入されてもう動けない状況でした.

6月1日(水)

 学生実験で学内の昆虫を紹介するので、ついでにとカメラも持っていきますが、写真に専念するわけ
にもいかないので軽く見るだけですが,今回はいくつか良い写真も撮れました.


  アカスジキンカメムシです.左は種子?にしがみついていましたが,よい色合いに撮れました.右は
 まだ脱皮殻もあった個体で羽化したてでした.

       
 図鑑を見るとこの子はキイロカミキリモドキみたいですが,誤同定かもしれないからもう少し調べないと・・・
学内の昆虫もいろいろ極めたいものです・・・

5月30日(月)

 学内の昆虫編です。

     

     

     

 ナミテントウとキタテハとヤブキリの5令幼虫です。学内もきちんと回りたいのですが、どうも
後手後手になってしまいます・・・

5月22日(日)

 「都市緑化技術学」とのコラボ見学で今年も鶴見の屋上緑化施設を見てきました。でも昨年の
ようなトンボの羽化などは見ることができず、昆虫もそう多くは見られませんでした。しかしながら
縄張り飛翔していたクマバチの撮影をスポーツモードですることを提案され、やってみたら結構
良い感じだったので、出してみますね!



 翅はきれいに静止してくれました!脚の方がよく分からなくてそこは残念ですが、今後の課題で!

5月20日(金)

 すいません・・・全然更新できません・・・・しかしながら写真は撮れているので、何とか
近いうちにまとめてアップしたいものです。

     
                チャハマキ 撮影 井口諒子

 圃場に出ましたが、カメラがなく、この蛾は何だと 井口さんに撮ってもらいました。いつも
カメラやいろいろ持ち歩き、同行してくれると助かる人材です。調べてみたらチャハマキでした!
果樹害虫のイメージが強いですが、いろいろな植物を加害しています。

4月27日(水)

 フェロモントラップを確認するので、外に出ました。カメラも持って行ったので撮影しました。

    
   校舎の裏手にキタキチョウがいました。カラスノエンドウの花から吸蜜していましたが、
  いまいちですね(笑)メスでした。色でわかるかな?
         
    羽化したばかりのナナホシテントウです。まだ後翅も伸ばしていないのですが、
   7つ星の斑紋もありません!

   
   2齢幼虫も出てきましたが、これはまだ1齢のようです。正面から撮ってみました!

   
     カエデにいたゾウムシです。同定は難しいかな・・・・少し調べてみますね。

4月25日(月)

 ツゲノメイガは研究室の卒業生(私の先輩にも当たる人)が研究していたし、農薬の試験も行って
いたので写真を撮りたかったのですが、忘れていました。緑環の先生が教えてくれました。
 
     左は巣から追い出したところ、右は巣から出てきてツゲの葉を摂食しているところです。

     
         体を伸ばして摂食している感じを撮るのはなかなか難しいですね。

4月22日(金)

 以前からヤブキリの幼虫とタンポポの綿毛の写真を撮りたかったのですが、うちの3年生が見つけて
教えてくれました!ありがとう!こんな感じの写真です。嬉しいな!
   

4月14日(木)

 今日は西千葉の屋上緑化地での昆虫や無脊椎動物調査です.屋上は大きくリニューアルしたので,
昆虫相がどう変化するのか見るのは興味深いです.まずは今年度第1回調査です.

  
 屋上で毎回紹介しているガマズミのサンゴジュハムシですが,孵化していました.まだ展葉した
ばかりの葉を早速食べています.造園的には困った事態ですが,サンゴジュが成育するに従って
どうなっていくのかを見ていきたいです.茶色の細い幼虫がいるのがわかりますか?

   
 カミキリムシがいました!種名はまだわかりません(笑)イヌツゲの生垣にみられましたが,
昨年からいるのか,今回のリニューアルで入ってきたのかは不明です.同定してから判断しよ
うかと思いますが・・・

    
 バラやツツジの芽にいた,もう1種のカミキリです.こちらは胸部が黒くないので現段階では
別種としています.

           
 マルカメムシも見られましたが,これまで記録はなかったように思います.季節とともにこれらが
どうしていくのかも注目したいです.

    
 地上部でアリを捕えようと活動していたクモです.クロヤマアリの通り道にいて盛んに狙って
いるようでしたが,見ている時は狩りは成功しませんでした.アオオビハエトリという種類の
ようですね。やはりアリを食べているようです。

 チョウとトンボなどは,キャンパス内でも観察します.
          
 ナナホシテントウが産卵していたので,撮影しました.付近にアブラムシなどは見られず意外に
思いました.オスは産卵を待っているのかな・・・

 
 総合校舎の広場のバラにはイバラヒゲナガアブラムシがどんどん数を増やしていました!この写真
でも幼虫を産んでいる個体が見られますね.

       
 このバラにはナミテントウが見られました.屋上にもテントウムシが入ってこないかな・・・

4月13日(水)

 学生と学内の昆虫の生息地を見て回りました.施設がたくさんできて生息地が激減してしまい,
非常に残念です.

    
 ヒメギスの1齢幼虫を見つけました.不完全変態の昆虫は成虫を知っていると幼虫を見ただけでも
わかるので,嬉しいです(笑)

    
 ヤブキリの幼虫もでてきました.学内にはたくさん生息しているので,これからも撮影チャンスが
あるでしょう・・・

4月12日(火)

 今日もナナホシテントウハウスに行ってみました.羽化したての成虫です.
      
   カラスノエンドウの鞘につかまっています.まだ斑紋もはっきりしませんね.

   
 ヒメオドリコソウにいる成虫ですが,よく見るとハダニがびっしりついています!また
ヒメオドリコソウの葉が退色してしまいハダニの食害が著しい状態でした(背景の黄色)
アブラムシは多くなかったので,テントウムシはハダニを食べているのかしら・・・と
思いました.もっと観察しなくてはですが・・・

4月11日(月)

 共通の温室にたくさんのナナホシテントウが発生しているという情報を得て,行ってみました.
     
 1株のヒメオドリコソウに蛹や幼虫がたくさんついていました.温室内で一足先に産卵した
越冬成虫がいたのでしょう.この時期に早くも蛹や新成虫が見られます!

  
 こんな感じで,蛹と前蛹期の幼虫が結構見られましたが,羽化したての成虫も多かったです.


      
 羽化したてで後翅を伸ばして乾かし(左上),だんだんと斑紋が浮かび上がります(右上).
下の個体は翅の色が赤っぽくなってきました.最初は8つ星にみえたのにふさがってきました(笑)

 
   翅の色はかなり赤っぽいですね!すっかり色づいた個体は完全に7つ星です.

4月1日(金)

 西千葉の屋上緑地の改修が行なわれており,道具など積み込んで参加しました.作業は
予想以上に多く大変でした・・・でもスキをみて写真も撮りました!


 サンゴジュハムシの卵塊は糞が剥がれて,中の卵がむき出しになっています.こうなるとそろそろ
孵化が近いかな・・・ガマズミの芽も膨らんできました.


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