戸定の昆虫 2009年 10〜12月
12月25日(金)
世間はクリスマスですが、学生と供試虫を採りに行きました(笑)取ってきた土をあさって
動き出してくるカメムシを探し出します。
やっといました!オオメカメムシです。いることがわかっている場所でないと見つからないですね・・・
ということでしばらくぶりにアップしたのに、最後は戸定ではない昆虫でおしまいです。来年もよろしく!
11月15日(日)
今日は大学に出たので、待ち時間に外にも少し出たのですが、キクにアブラムシがついていました。
キクヒメヒゲナガアブラムシがたくさん発生するのを見るのは久々だったので、授業に使えるだろうと
たくさん撮っておきました。アップ写真が右です。
アブラムシの撮影をしていたらヒラタアブがやってきてアブラムシのそばにとまって、産卵していました。
この時期でも幼虫とか育つのだろうか・・・飛翔写真も撮ることが出来ました。
今日は暖かかったので、ウラナミシジミも見に行きました。青空バックでまるでスタジオの背景みたいです。
やはり産卵メスが多かった・・・
産卵しているのはこんな感じ・・・前回と変わりませんね・・・
11月8日(日)
自宅付近で散策しました。
このゴミムシがあちこちに見られました。似たような種が多いので、同定にはもう少し時間をください。
近所のミノウスバは、産卵しているメスのそばにオスがいる、という組み合わせが見つかりました。でも
オスも結構くたびれていました・・・来年はオスもたくさん写真撮りたいなあ・・・と感じました。
もう1カ所前回見つけられなかった場所に行くと・・・
そこは前回は見逃していたことがわかりました。オスはいなくて産卵しているメスが鈴なりです。茎に
びっしり卵がついていました。産卵している茎は限られていて、集団で産卵するように見えましたが、
この意味はわからないです。こんなに産んだら新芽はなくなるだろうに・・・また来年も見てみます。
11月7日(土)
学内を歩き回る時間がないのですが、少し作って出てみました。ウラナミシジミはどうしているかと
行ってみると・・・
オスが少なくなっている気が・・・また産卵しているメスが多かったです。
どうもつぼみに産卵する個体が多いように感じます。でもこの卵や孵った幼虫は
冬の訪れとともに死んでしまいます・・・
11月 3日(火・祝)
おめでたい御行幸のあとは、いろいろあったこの半月でした。100周年記念事業や研究室の同窓会に
学祭で、かなりへろへろです。しかし、この時期にしか出てこない虫がいるので、出てみました。
マサキの枝に休むミノウスバのオスです。櫛状の触角が目立ちます。毎年3〜4月にマサキ上の幼虫を
撮影することで春の訪れを紹介していますが、晩秋の成虫はいつも撮影していません。今年も遅かったかも
でしたが、間に合ってよかったです。触ろうとすると腹部を持ち上げてエビぞりになり、威嚇していました。
少し離れたところにメス成虫がいました。よく見ると産卵中です。産んだ卵の上に自分の体毛を
貼り付けています。産卵シーンは初めてだったので、嬉しくなりました。
今年もとうとう11月ですが、元気に頑張っていくしかないですね・・・時間がない・・・
10月22日(木)
どうしても供試虫の採集をしたいという学生の願いを叶えるべく、恐らく今年最後(春から秋)の
採集に出かけました。結果はどうも残念でしたが、カメムシを撮影しました。
ツノカメムシの仲間かと思ったら、これはアオクチブトカメムシですね!採集してくれば良かった・・・
大きくて光っていてかっこよかったので、もっと捕まえていろいろ調べたいです。
こちらは夏にも撮影したセアカツノカメムシですが、色が違います。越冬の準備に入る個体が変化
したようです。全身赤くなってしまうんですね。
10月15日(木)
明日は園芸学部にとって最もVIPの方が、御行幸されるので学内はいろいろ準備に追われています。
で、明日は写真とか無理そうなので、今日出てみました。
目的はたくさん発生しているウラナミシジミです。
左がオスで右がメスです。オスの方が光っています。久々に撮影できました。
昨晩の雨で水滴が多かったので、それとともに撮りたかったのと、光具合を出したかったのですが、
まだまだもう少しかな・・・でも短い時間ながら撮影できて満足です。
ウラナミシジミが発生しているのは、緑肥植物のマメ科のクロタナリアなのですが、花にはいろいろ
来ています。これはオオハラナガツチバチのオスです。蜜というよりは水滴をなめていました(笑)
左はオオハキリバチです。これは蜜をなめていました。オオハキリバチは松ヤニとかで巣を作るので、
名前のように葉を切ることはないのですが、学内の他で見たこのバラはバラハキリバチに切られてい
ました!見事に円状に切り抜いていて感動しました!来年は切っているところを撮影したい・・・
彼らは切ったバラの葉で花粉ダンゴを包むそうです。巣も見てみたいなあ・・・ハキリバチつながりでした。
10月11日(日)
週末は打合せ等で広島に出かけていたので、いい天気だったみたいですが、戸定の写真はありません・・・
今日は自宅にいたので、近所で撮影してみました。
こちらはアキアカネのようです。胸部斑紋の識別ですが、間違っていたらすいません・・・トンボも
いくつかはみられましたが、そう多くはありませんでした。
広場にキタキチョウがいて、センダングサで吸蜜していました。オスメス1個体ずついたので、撮影
試みたところうまく撮れました・・・左のオスが黄色くて右のメスが白っぽいのがわかりますね・・・
もう秋型になっていました。見えている裏面の斑紋が目立ちますね・・・
同じくセンダングサに来ていたベニシジミです。傷んだ個体でしたが、秋になっても撮影しやすく・・・
この子たちは春から秋までずっと良い感じで写ってくれます。いつもありがとうと言いたくなります。
道の脇から小さな鳴き声が・・・見たらいました!ササキリです。でも撮影しようと思ったら鳴き
やんでしまったから、鳴いているところではないものの、撮影したことなかったから嬉しいです。
今日はカメラを持っていてよかったと思いました。
コンクリートの上にいたショウリョウバッタモドキ・・・今年は久々に撮影できて嬉しかった昆虫の
一つです。来年も見つけられるのを楽しみにしていたいな・・・
自宅マンションの入り口の樹にいたオオミズアオ?の幼虫。オナガミズアオかどうかは不明・・・
大きな糞が落ちていたので、上を捜したらいました。でも皆さん気がつかないだろうから、このままに
してきます(笑)。かなり大きく、もうすぐ蛹になると思います・・・
数匹いました!この個体は近づきすぎたから縮こまってしまいました。こういう写真がよく載っている
のは、脅かしてしまったのだとわかりました。無事に蛹になるといいですね・・・
10月8日(木)
台風が過ぎ去っていますが、風は大変強いです。あちこちに枝も落ちているし、校舎裏では木製の電柱が
倒れてフェンスがつぶれていました〜
風に流されてきたのか、トンボが多くみられます。証拠的に出しておきます。
2匹ともナツアカネだと思いますが、トンボはいろいろ難しい・・・勉強したいですね・・・ウラナミシジミが
ほ場にたくさんいるので、来週撮影したいものです・・・
10月1日(木)
ページを更新しようと外に出たのですが、害虫の写真は撮れました。その後忙しくてページ作成が遅れ
ましたが、ようやく作りました・・・
まだ明るいのにアオマツムシが鳴いていました。低いところで鳴いていて、鳴く姿も見つけたのですが、
残念ながら、奥の方にいて写真は葉の影によって失敗・・・もう少しと思って近づいたら翅を閉じて
しまいました。でも鳴いているときは翅を大きく持ち上げていました。また次に頑張ります。
校舎の裏の排気口出口に、コガタスズメの巣ができていました。この巣のある研究室の先生にお願いして
窓を開けて巣を下から撮影してみました。1匹帰ってくるところを撮影できましたが、いつ集団が出てくる
のかと・・・かなり怖かったです(笑)また撮影しようっと(笑)
ほ場のナスに、オオタバコガが発生しています。緑や褐色と色に多型がみられるのはこのナスでも
同じですね。
そしてこの緑色の個体はナスのつぼみに穴をあけて中の栄養のある部分を食べていました。こういう
ことをするので、オオタバコガは嫌われ者です。
ウリハムシとかと同様、ウリキンウワバも葉の葉脈を切って、しんなりした部分を食べますし、左のように
隠れ家にしています。他のキンウワバの幼虫と違い、棘状の突起が目立つ形をしています。
やや小さい個体ですが、棘は黒色で毒があるように見えますが、全くの無毒ですし、刺しません。