戸定の昆虫 2007-1 (1〜3月)


2007年トップ


 今年は1月からスタートします!忙しさは変わらないから更新も心配ですが、何とか
頑張っていきますね…


2007年1月10日 

 今年は正月飾りや鏡餅が部屋にありました。その鏡餅に研究室に入り込んできた
ミスジミバエをつけてみました(笑)。このミバエはカラスウリを食べていて成虫
越冬です。11月とかにはよく見かけるのですが、年明けてからも見られるのは私には
初めてのことでした。

    
 拡大してみると…
    
 胸部の3本の筋が特徴的ですね。複眼の色がきれいですが、写真ではちょっと
わかりづらくなっています。

2007年1月12日 

 生物学HBという授業で昆虫の冬越し観察をしました。大勢で歩いている時は
大して提示できなかったので、あとからオプションで倒木掘りを行いました。
コガタスズメバチを採り出す際に油断していたらこんな時期にも関わらず右手の
中指の先を刺されました(笑)。この時期に刺されるのもなかなかないでしょうから
自慢しておきます(笑)皆さんも気をつけてくださいね。動きは緩慢でもしっかり
おなかを曲げてきましたから…

       
 そのコガタスズメはもういいので、倒木中に入り込んでいたキイロテントウを紹介します。
これまでキイロテントウの越冬は観察したことが無かったので、嬉しくて写真撮りました。

2007年1月20日 

 今年もフユシャクに出かけてみました。生田緑地です。例によって多くの種類をみることが
出来ました。また交尾も3個体観察できて嬉しい限りです。


              イチモジフユナミシャクのオスとメス

   
      
 翅がないもの、少しあるもの、お尻に毛があるもの…いろいろな種類がいますねえ…
一つ一つの種名は少しお待ちください。


  いずれもウスモンフユシャクの交尾

 交尾の初期は下の写真のようにオスは翅を持ち上げていますが、時間が経つと左上のように
翅を閉じてしまいます。今回はタイミング良くみられました!

2007年1月26日 

 生田緑地を受けて松戸でもフユシャク観察してみました。午後6時にサクラの木の周りを多くの
オスが飛翔していてちょっと驚きました。でも園芸は全てウスバフユシャクのようです。

         
                 ウスバフユシャク オス

 かなりのオスが飛んでいるのにメスは見つかりません。1匹、サクラの木のプレートにいましたが、
証拠写真を撮って他の場所に行ってもらおうと思ったら落下してしまいました…残念…
 また探してみます。
        
 ウスバフユシャクの雌(金属プレートに反射してしまい…)・・・もっといい写真を次回には!

2007年2月17日 

 2月は卒論や修論で忙しくようやくアップできました。まだまだ終わったわけではないのですが、
これから少しは更新しないと・・・と思っています。今日は「園芸メイト」の方々と一緒に外を回りました。

       

 外に出る前に校舎内を歩いていました。クロゴキブリの幼虫です。嫌われ者ですがこうやって
撮ってみると良い感じですが…そんなことはないか…でも彼らも戸定の一員です。

       
 ヒラタアブが飛んでいました(種名は分からず…)。彼らも成虫越冬です。今年は春も近いから
嬉しいかもしれませんね。

       
 葉の上にとまっていたハエが手(前脚)を擦っていました。彼らも成虫越冬でどこかに潜んで
いるようですね・・・こんな地味な虫ばかりのアップとなりましたが、冬だからこそ注目できた
のだと思います。

2007年2月24日 

 更新が遅くてごめんなさい(汗)。フユシャクを見に行きました。今回の方が寒いくらいで(笑)
大変でしたが、何種かみられました。戸定ではないですがアップします(笑)

       
        これはクロテンフユシャクです。建物にとまっていました。

       
          

 フユシャクの種名はもう少しお待ちください。調べる時間がなくて…


 寒いのに数種のヤガが見られました。左上はクロスジキリガのようです。早春に現れて
年1化という生活史だそうでびっくりです。あともまた後日…




 サクラの樹皮に地衣がついていますが、よくみるとこれを摂食している蛾の幼虫が付いていました!
しらべてみるとシラホシコヤガという種類でした。びっくりです。地衣を身にまとって隠蔽している
のですね!園芸でも探してみないと!



     
 何とセミの抜け殻がまだ残っています。一瞬暖冬で出てきたのかと思いました(笑)。
でも強風の日もあるでしょうに…本当にすごいと思いました…

2007年3月4日 

 外で樹皮を剥がして越冬の調査をしましたが、冬越している昆虫がいくつか見られました。

       
      クルミハムシ?の成虫とプラタナスグンバイの成虫でしょうかね。


       
 これはヒメアカホシテントウです。主にカイガラムシなど食べますが、冬場はこうして
樹皮の下で越冬しているのですね。彼らの春になっての活動も報告したいです。


2007年トップ