戸定の昆虫 2006-2(7〜9月)


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 7月13日にデジカメが復帰しました!それで早速ですが,まずは戸定ではなく3連休で行ってきた
山梨県の四尾連湖近辺の写真を別枠で用意いたしました.ご覧ください.あまり多くの写真はない
ですが・・・

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7月19日
 毎日雨ばかりでデジカメも使えませんが,ある昆虫のエサに採集したシラカシの枝にたくさんの
エサキモンキツノカメムシがいました.ハートマークが何ともかわいいカメムシですね.

    

7月20日
 今日は曇っているものの雨は降っていないからハチのトラップ調査のついでに写真も撮ってみました.
これはアオオサムシでございます.ミミズを食べているところなどを今度撮影しようと思います.                                                                                                                                     
      

 以前幼虫をお見せしたサンゴジュハムシは成虫になっています.これを撮影したかったのが今回の
目標?です.でもいません・・・ようやく見つけましたが,これ1匹でした.
 しかし葉裏には多くのイラガがいました,クロシタアオイラガという種でした.広食性の種だ
そうです.イラガとチャドクガだけは触らないように気をつけてくださいね.

    
            サンゴジュについているサンゴジュハムシ成虫とクロシタアオイラガの幼虫

              
 イチモンジセセリが休んでいました.今日は比較的多くの個体が園芸にいるようです.移動中なのかな?

 エサキモンキツノカメムシはシラカシにたくさんいます.観察してみてください.今日の個体はハートの色が
白いのと黄色いのがいました.昨日の個体はクリーム色だからややバリエーションがあるようですね.こういう
違いに触れられるのも日頃観察しないとわからないから外は大切だなあと思います.

            ハートが白と黄色の個体です(左は色がとんでいるのではないですよ)
7月27日(Thu)
 今週はずっと出かけているので,今日は久々に学内を見て回りました.梅雨明け間近ですね.嬉しい写真も撮れました.

          
 吸水するゴマダラチョウ.校舎の裏を飛翔していましたが,湿った落ち葉で吸水していました.こちらの
方が水たまりよりミネラルが豊富そうですねえ・・・黄色い口吻がきれいでした.まだ羽化したてという感じで
翅がやや青く光るのも良かったです.

       
 食草でもあるカラムシの葉で休むアカタテハ.このシーンを撮りたかったので嬉しかった.学内には
カラムシが生えていましたが,草刈りの対象でした.しかし最近はうちでは刈らないし,他にも残って
いるので,アカタテハも増えています.嬉しい嬉しい.近くには幼虫もいました.

       
 右下にあるのがアカタテハの幼虫が作っている巣です.以前も紹介していますよね.しかしあたりには
アシナガバチの巡回が・・・セグロアシナガバチのようですね・・・彼女はアカタテハの巣をのぞきは
しませんでしたが,開けてみて幼虫がいない巣もあるから,クモやハチにはご用心ですね・・・

           
 ナガメです.研究室の圃場のケールについていました.たくさんいます.でもナガメの写真は春の
黄色い菜の花をバックに撮った方がいいなあ・・・来年チャレンジしてみますね.あ,ナガメの意味は
菜につくカメムシだからです.

    
 学内でもニイニイゼミが鳴き出しました.夜の虫もそろそろですね.ツユムシを見つけました.
ああ・・・夏の虫もたくさん撮らねば・・・頑張ります(笑)

         
 ハラビロカマキリの幼虫がいました.カマキリは好きなので,これからもちょくちょく撮影して
いくことにします.ハラビロカマキリの幼虫は腹部を上に曲げていますね.樹上性ということや
何かが影響しているのでしょうか?明日からでかけるので,今月はこんな感じかな・・・カメラに
気をつけて更新頑張っていきますね・・・

8月5日(Sat)
 いよいよ梅雨も開けて今日なんかは大変暑い日になっていますね.明日は園芸学部で夏休み
昆虫教室が行われるので,その下準備もかねて校内を少し歩きました.暑い暑い・・・.

  
 以前引っ越しの写真を撮ったニホンミツバチの巣を見ると,キイロスズメが入り口付近を旋回し,
迎え撃つ働き蜂が集合しています.シマリングという威嚇も行っていました.だんだん秋に向かっ
てどうなっていくのか様子を見ていきたいと思います.

      
 イスノキにホソアシナガバチの巣ができていました.カメラを近づけても全然動じていません.
おっとりしているのか余裕なのか・・・これも定期的に見に行こうと思います.

           
 上のハチの巣のすぐ下にウスバカゲロウの成虫がとまっていました.幼虫はアリジゴクです.
近くにも何匹かひらひら飛んでおり,ちょうどシーズンのようです.
 今月はあちこち出かけるので,戸定以外の写真もアップしていこうとは考えています.

 
 校内のベニバナトチノキが葉がシルバリングしていてひどい状態です.葉を裏返してみたらキジラミ?が
たくさんいました.翅の短いのが幼虫で長いのが成虫です.これについてはもう少し調べないと・・・
以前の虫で未同定のものはこの夏休みで調べていきたいのですが・・・時間があるかな・・・

8月15日(Tue)
 少々ご無沙汰でした.夏休みに入り,採集や調査で出ていたので,授業期間よりも更新がおろそかに
なりますね(笑).しかしこれではいけないと,今日は少し外に出てきました.夏だからセミなども
撮影しましたが,微妙かな・・・

      
 ダイミョウセセリが休んでいました.全然気にしていなかったのですが,図鑑を見たら関東型と
関西型があるのだそうで・・・後翅にも斑紋がある関西型の写真も撮ってみたいなあ,園芸にはあまり
多くない印象があるチョウです.

  
 6日に行われた昆虫教室では草原でバッタを捕まえていました.その時は成虫はいませんでしたが,
今日はたくさんの成虫がみられました.緑のタイプと褐色のタイプがみられ,それぞれ自分の色に
あった環境にいたのが印象的でした.まだオスだけが成虫になっているようです.もう少しすると
メスもみられるでしょう.

      
 シオヤアブがお食事しています.ハエを捕らえているようですね.この時期は多くの個体がみられ,
あちこちで姿が確認できます.

      
 昨年に続いて今年もツマグロヒョウモンを確認しました.今年はオスです.昨年は秋にメスを
確認していますが,写真が撮れませんでした.今年はばっちり撮れて嬉しいです.新鮮な個体ですね.

         
 クスノキがたくさんあるせいか,園芸ではアオスジアゲハも多くみられます.飛翔が速くて
撮影は困難ですが,今日は低いところに止まって休んでくれました.よかったよかった.


 夏と言えば・・・セミですが,まだこんな写真です(笑).左のミンミンゼミはストロボ光が届かず
シルエット状態です.右のアブラゼミは細い枝につかまって鳴いていました.

         
 昆虫ではないですが,ナガコガネグモが脱皮していました.奥にあるのが脱皮殻で,体色も
まだ薄い気がします.クモもこれからどんどん大きくなってたくさんの昆虫たちを食べていくのですね.
秋に向かって次の世代を残すための戦略があちこちで繰り広げられていくことでしょう.

8月16日(Wed)
 どんよりとした曇り空でしたが、だんだん明るくもなってきたので、外に出てみました。
 
 大豆畑で観察してみました。大豆の害虫の写真を撮りたかったからです。ホソヘリカメムシが結構見られ
ました。上から見ると細めですが、右の写真を見ると体の厚みは結構ありますね。この虫の幼虫はなかなか
すごい形をしています。

  
         ホソヘリカメムシの幼虫(右の個体が左より1齢大きい)

 こう見ると特に左の若い個体がそう感じますが、まるでアリのようです。驚いたときにとっても速く
動いたのでまるでアリでした。アリは味が良くないから他の天敵類に好まれないので、アリに擬態して
いるという考えもあるし、速く動く形はこのようにアリ型になってしまうという説?もあるみたいですね。

    
              イチモンジカメムシ(左:オス、右:メス)

 今日はこのイチモンジカメムシの写真が撮りたかったのでした。道路に面した側にはいなかったのに
奥にいますよと同行した院生が教えてくれました。感謝。雌雄で胸部のイチモンジの色が異なるのが
とってもいいですね。彼らも大豆の害虫ですからここにいることは歓迎されていないとは思いますが、
数もそう多くなく、かわいいので、応援?したくなります(笑)

         
                 ダイズ葉上のクサギカメムシ交尾

 クサギカメムシも多くいました。果樹にもやってくるカメムシですから結構いろいろなところで
見られるようですね。翅の模様や色合いが渋いです。

         

 やや後ろ向きなのでいい写真ではないですが、サトクダマキモドキのようでございます。おかしな
名前がついていますが、キリギリスの仲間です。今は蚊が多すぎでじっくり撮影するのが大変ですが、
もう少しいい写真撮るようにしたいと思います。

8月18日(Fri)
 今日は朝から晴れていましたねえ.大学院の入学試験が行われているキャンパスで面接終了後,気になる
昆虫を撮影してみました.

     
 花の安藤先生(安藤センター長)が持ってきてくれたオオセイボウです.同定しても信じてもらえなかった
(笑).きれいなハチで一度は写真に撮りたかったので感謝です.もっといい写真を撮るようにします.

       
 ハーブの花にはいろいろな昆虫がきていました.コアオハナムグリです.昔はハナムグリが見えなくて?
探せませんでしたが,今は結構見つけて写真とって・・・大人と子供の視点の差ですかねえ・・・

        
 キマダラセセリがいました.ちょっと色が飛んでいるかな?小さくてかわいい好きなチョウになっています.

  
 このハチ・・・たくさんいました・・・まだ未確認ですが,クロアナバチとかに似ています.でもこんなにたくさん
(20匹以上)いるならクダマキモドキとかの仲間がピンチです.もう少し聞いたりしてみます・・・

 8月23日(Wed)

 このところも・・・相変わらずですが,忙しいです.夏休みに入れば時間があると思っていましたが・・・そうないです.
うーん・・・たまった仕事どうしよう・・・と言いつつ,今年はここまで順調に更新しています.一種の現実逃避かも
しれません.遠くカナダの卒業生も見てくれているそうで・・・ありがとうございます(帰国後飲みましょう).

   
 学内にメドハギを植えたところキチョウの個体数は明らかに多くなっています.今日はメスが産卵していてきれいな
オスが近くにいました.産卵飛行中のメスを追ってみました.シャッタースピードが遅いので少しぶれていますが,
まあまあだから載せてみますね.

   
 ボロボロですが,キタテハもいます.食草のカナムグラにとまっています.タテハチョウの仲間は前脚が
短くて4本脚のようにしか見えませんが,このキタテハは前脚が見えています?.たぶん前脚ですよね・・・
右はサトキマダラヒカゲです.もう少しいい写真にしたいのですが・・・いつも逃げてしまったり,こんな
想定外の針葉樹にとまってくれたりします・・・

        
 ショウリョウバッタのメスも見つけました.大きいですね.オンブバッタはまだ成虫にはなっていませんでした.

           
 午後に出かけた新松戸の関さんのお宅はセミがたくさん鳴いていました.低いところにミンミンゼミや
ツクツクボウシが出ていたので,写真にすることができました.戸定ではないのですが・・・お許し
ください.これはミンミンゼミです.


 ツクツクボウシ・・・このセミが出てくると夏も終わりのイメージですよね?右のオスはよく鳴いていました.
左2匹は低いところにいました.よく見ると緑と青のきれいな色をしています.

 8月25-26日(Fri-Sat)

 3年生の昆虫標本作成実習で印西の4年生のお宅のクリ園(以前も写真紹介しました)と市原の高滝湖で
宿泊したので、その辺りの写真をここで公開します。戸定ではないですが・・・いる昆虫はほとんど変わらない
ので・・・すいません・・・.

          
 でもいきなりこんな色のバッタ見たことないんですが・・・調べてみたらヒナバッタの色彩変異みたい
ですね・・・これは幼虫ですが、成虫も全身とは言いませんがピンクでした。うーん・・・ちょっと驚きです。

           
 クリ園の貯木コーナー?にいた昆虫です。ヤマトルリジガバチかしら・・・はっきり分かりませんが・・・

            
 でも近くにミドリセイボウもいるので、寄主ー寄生者の関係でヤマトルリジガバチとミドリセイボウかな
と思います。どちらも竹筒トラップでも観察することが出来る昆虫です。

 
 体の割には角が立派なカブトムシが隣接地にいたみたいで除草作業の方がくれました。メスも見つけることが出来て
かなり実り多い採集となりました。

         
 実り多いと言えばこのタマムシに尽きるかな?同行した院生が見つけましたが、見事でした。でもすぐに
飛びそうだったので、翌日に冷やしてから撮影したので脚が縮んでいてまるで死んでいるようです・・・
いつかちゃんと野外の写真を撮りたいと思いますが、まずは証拠的に出しておきますね・・・(笑)


 泊まったロッジの周りにはクツワムシがたくさん鳴いていて感動しました!ガチャガチャ大変大きい声です。
姿も確認できて嬉しかったなあ・・・良い思い出です。


 朝まだ翅がのびたばかりのアブラゼミを院生が見つけました。時系列的に撮影しました。ロッジを出る10時でも
まだ右端の状態ですから飛べるようになるには午後までかかったと思います。無事に飛び出せたかな・・・

         
   
 ヒラタアブの飛翔はいつも撮りたいシーンです。今回はツユクサに定位して花に捕まろうとして次に花粉を
摂食している様子を撮影できました。スピード優先で撮影したので今回は翅が見えるので個人的にはかなり
気に入っています。

 
 ヒシバッタ(左)とアカタテハの幼虫。このアカタテハは巣から出てきてしまっていますからあまり具合が
良くないと思われます。

     大学に戻り、標本も作製しました。成果は11月の学祭で展示します。お楽しみに!

 8月28日(Mon)

 いよいよ8月も終わりに近づいてきました。少しずつですが写真も撮っていますので、アップしていきます。

     
 カラムシの葉にヤブキリがいました。春先のかわいい幼虫から獰猛な感じの成虫になっていました。長い
産卵管がありますからメスですね。近づいたら逃げて陰の枝に止まりました。調べてみると各地に変異があり、
まだ分類は混沌としているとか・・・ちゃんと見ていませんがまだ未解決ならいろいろ面白そうですけどね・・・

   
 フクラスズメの幼虫がまたカラムシに現れました。前回はやらせ的でしたが、今回は自然のままです。
右の個体はカメラを近づけたので激しく体を揺らして威嚇していました。

           
 やや古い個体でしたが、カラスアゲハがいました。ストロボ使ったがどうもいい色が出ませんでした。
残念・・・いつかはきれいに青緑色に光る個体をアップできるようにいたします!

 8月31日(Thu)

 フィールドコラボレーションという授業の一環で八街の「スマイルやちまた」という施設で学生とともに
プレイパークを行ってきました。学生の頑張りで楽しい会になりました。私はただ散策していたという状況
でした(笑)学生さんたちに感謝するとともにそのときの写真を出してみましょう。

  
 キチョウです。最近の研究によって関東にいるキチョウはキタキチョウという種に変更されました。
右の個体は日差しを受けての撮影だったので表の斑紋が透けて見えています。この後に出てくる秋型
の個体は黒い斑紋がほとんどない黄色いチョウになります。

          
 キマダラセセリです。以前も似たような写真を出したような・・・(笑)しかしやや小さめで
かわいいチョウです。この独特の休止姿勢も気に入っています。こんな色で翅を開き気味だから
蛾だと思う人もいるかもしれませんね。

 
 ベニシジミが仲良く2頭ヒメジオンにきていました。お互いをあまり気にすることなく蜜を吸っているのが
印象的でした。雌雄だとどうしても気にしてしまいますし、雄同士でもちょっかい出し合いますから、この
2頭はメス同士ではないかと思っています。

   
 イネの害虫であるクモヘリカメムシがたくさんいました。オヒシバ、エノコログサ等のイネ科雑草の
穂についていました。イネの穂をあげて飼育しているところもありましたが、エノコログサとかで代替餌
にして飼育可能なのかなとか思いました。でももう検討してますよね・・・

       
 バッタの仲間は好きな昆虫の一つですが、トノサマバッタとかは飛翔力強いしこれまではいい写真が
撮れていません。機会もなかったし・・・今回はあまりいい写真ではないですが、まずは1種という
ことであげてみます。クルマバッタでございました。

           
 杉の木にセミがとまっていました。よく見たらヒグラシのようですね。8月最後にはもういないと
思っていました・・・そろそろ夏もおしまいですねえ・・・

        
 そのセミに代わっていよいよ鳴く虫の登場になりますね。杉の木にアオマツムシを見つけました。
園芸にも多いですから鳴いているところを写したいなあと思っています。

       
 独特の止まり方をするこのトンボはナツアカネです。縄張りを主張しているみたいですねえ・・・
もっと赤みが強い個体を見たことがあるので、今後もう少し成熟していくことでしょう。
園芸でも撮れるかな・・・赤トンボ類の写真もいろいろ出していきたいと思っています・・・

          
 プレイパークのネタ?にとベイトトラップを仕掛けてみました。「すしのこ」を洗面器に入れて
あらかじめ仕掛けておいたところ、アオオサムシ、オオヒラタシデムシの他にこのセアカヒラタ
ゴミムシも何匹か入りました。「スマイルやちまた」の森林部分は結構自然が残っていました。

 9月2-4日(Sat-Mon)

 また戸定ではないですが、ある地域の調査に行ったので、その写真を出してみましょう。どの辺か
わかりますか?・・・なんて・・・

      
 ハンミョウがいました。近づいてもすぐ飛んで少し離れたところに行ってしまいます。「道教え」
とは見事なネーミングですね。でも写真を撮るには大変です。少しずつ移動してやっとこんな感じです。
 前からと横から撮りたかったので、嬉しいです。
       
 大きな大あごと美しい色彩が印象的ですね。戸定には地味なニワハンミョウの仲間がいるので
いつか写真に収めたいものです。

      
 テリトリーを主張しているこのチョウは、ウラナミシジミと思ったらどうも違います・・・。
翅を開いてくれるのを待っていたのですが、だめでしたので横からの撮影となりました。
いろいろ見てみたらアマミウラナミシジミのようです.この地域は定着せずでもたまに
発生があるようです.

        
 道路の水たまりにモンキアゲハが吸水にきていました。あちこち動くのでじっくり撮影できなかった
のですが、後翅が折れ曲がっているので数枚撮ってやめてしまいました。羽化時に曲がってしまった
ような感じですね。

      
 「ギーーー、ギッ」と調子を変えるように鳴くこのセミはクロイワツクツクです。撮影すると翅脈が
赤みを帯びていることがわかり美しいですね。撮影のために近づいてもちっとも逃げませんでした。

          
 芝地となっている公園にマダラバッタがいました.たくさん群れ飛んで?いたので近づいて撮影しました.
バッタの仲間もたくさん撮影したいものですが・・・頑張ります.
  戸定以外の写真ばかりですいませんでした。
  では戸定の秋の写真を撮っていきたいと思います。

 9月6日(Wed)

 松戸でも夕方になるとたくさんのアオマツムシが鳴いています。うるさいぐらいですね。でもこの虫が侵入種で
しかも近年になってかなり増えたと言っても信じない人も多いかもしれませんね。100年ぐらい前に東京に入った
ものの個体数は多くなく、しかも空襲やら農薬やらで全然いなかった時期もあったようです。それが今では本当に
うるさいくらい鳴いています。原産地は中国大陸みたいです。こんな大きな声で鳴く虫は大陸的なのかな・・・
あ、クツワムシも大きい声ですね。
                 

 9月9日(Sat)

 また戸定ではないですが,新松戸のお宅の納屋でオオフタオビドロバチの営巣を見ました.いろいろな
営巣条件が指摘されているようですが?,ここでは地面の上の木材のチョットした穴でした.近くにアリは
いるし・・・どこでも良いのかしらと思ってしまいました(笑).

       

 ツクツクボウシが鳴いているので,写真撮ったら飛び立ちました.スピード優先でないから残念ながら
きれいには撮れなかった・・・でも出してしまおう・・・
       

 チョウの2種が交尾や追尾しているのを観察しました.左はヤマトシジミの交尾で右はイチモンジセセリの
追尾行動でした.ずっと追いかけっこしていて交尾は観察できませんでした.
 

 桜の樹に発生するモンクロシャチホコは園芸でも必ず見られるものの食害しているのは樹の上の方であるため
実際の幼虫はあまり見られません.今日はふと桜を見たら幹を幼虫が降りてきています.これから蛹になるよう
ですね.見ていると数匹の幼虫が降りてきているから写真を撮ることができました.
  
          
 下の段の写真は左が幹と地面に降りてきた2匹の幼虫で,右はコンクリート部分に落ちた糞です.雨が当たると
糞から赤い色素がしみ出して辺りが赤褐色色になります.桜の樹の下が赤茶けていたらモンクロシャチホコの仕業です.

         
 あまり元気がよくないセミが幹についていました.カメラを向けても逃げないので,顔を正面から撮影することが
できました・・・もうそろそろ寿命かな?夏も終わりになってきたなあという印象です.

 9月22日(Fri)

      
                  キンモクセイが咲き始めました!!

 しばらく更新できませんでした。長雨とその後に出かけることが多かったので・・・気がついたらもう20日も
過ぎて後半になっていたので少し外に出て写真を撮ってみました。

            
 竹筒にやってきたオオハキリバチこの時期園芸には比較的多くみられます。あ,この写真は柏のフィールドセンターで
撮影しました。ヤニと泥で壁を作って幼虫は花粉を食べて育っています。

 
 オンブバッタのオンブ、すなわち交尾行動の写真を撮りたかったのでまずは草むらを探しました。左はオンブしていますが
ただのオンブ状態です。オスの腹部がメスの翅の上にあります。右は交尾中です。オスの腹部がメスの腹部末端に接しています。
写真ではわかりづらいですが,オスの腹部はメスの腹部の下側から交尾しており,上に乗っているもののメスの下側から接して
いるので「擬雄上位型」という交尾様式になります。

 ハコベホオズキが花盛りでいろいろな昆虫たちが来ています。そこで何種か写真撮ってみました。

           
 これはハラナガツチバチの仲間ですが,キンケハラナガツチバチかしら?触角が短いのでメスです。盛んに花の蜜を吸っていて
まだ羽化したてのようでした。幼虫はコガネムシの幼虫に寄生と書いてありましたが,どんな生活史なのか興味深いですね。

         
 イチモンジセセリがたくさん来ていました。これから移動するのでまずは食い気という感じでした。右の個体は葉上で
休んでいましたが,胸部腹部背面がメタリックグリーン的に輝いており,きれいだなあと思いました。

                
 ハコベホオズキの花に思いっきり顔を近づけて口吻を思いっきりのばして蜜を吸っている様子が伝わってくる
ヤマトシジミでした。

               
 ニホンミツバチも花から花へと蜜集めです。いつも観察している樹のうろの個体群の一員かな?巣にも行ってみましたが
キイロスズメは相変わらず来ているもののまだ大丈夫でした。いくつかのアシナガバチの巣はもう廃墟になっており,スズメ
バチが襲ったのだと思われます。

               
 マエアカスカシノメイガも来ていました。ただすぐに逃げてしまったから花の蜜をこの時間で吸っているかはわからなかった
です。他にもメイガが来たりしていました。

 いよいよ夏休みも終わりに近づいていますね・・・こちらはかえって不規則な生活になっているからむしろ講義が始まった
方がいいのかもしれません(笑)
 

 9月25日(Mon)

 しばらく更新しなくてもいいかなと思っていたのですが・・・いつも気にしていた?ニホンミツバチの巣を見たところ
オオスズメバチに完全に占拠されていました・・・。この時期のオオスズメバチは大きくなった巣の維持のためにいろいろな
ハチの巣を襲って幼虫を略奪します。このニホンミツバチの巣はキイロスズメが来ていただけですが,先週末にオオスズメが
大挙来たのでしょうねえ・・・昨日で戦いがすんで,今日は残党が細かい略奪をしている感じでした・・・
          
 ニホンミツバチの巣の入り口で何やら報告し合うようなオオスズメバチ。入り口奥にはミツバチの巣板が見えて
蜂蜜が光っているのが見えます。幼虫か何かをつかんで持っていくハチもみられました。

 これにがっかりしているだけではつまらないので,カマキリの写真でも・・・
         
       獲物をじっと待つオオカマキリのオス成虫。この時期はオス成虫もまだみられます。

  
 (左)カメラを向けたら身を隠すようなポーズをとったハラビロカマキリ(メス)その個体は葉裏に逃げたので
そこでも撮りました(右)。腹部が大きく膨れ,もう産卵しそうな感じです。あともう1匹みられました。

 ミツバチの冬越しでも撮ろうと思っていたので残念ですが,また気を取り直して写真撮っていきますね。


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