戸定の昆虫 2006-1 (1〜6月)


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 今は4月ですが,1月に撮ったフユシャクガからスタートします。
毎年同じこと言っていますが,今年は更新を連続したいなあ・・・


2006年1月23日 

1月22日(日)に神奈川の生田緑地までフユシャクの観察に行きました。フユシャクガは
その名の通り冬に羽化してくるシャクガの総称で,メスの翅が退化している種も見られます。
以前から行ってみたかったのですが,叶うことになりました。雪の日の翌日で凄く寒かった
のですが,1年生から修士2年生まで幅広い学年の学生さんたちが来て楽しく見ることが
できました。クロバネフユシャク,ウスバフユシャク,イチモジフユナミシャク,チャバネ
フユエダシャク,シロフフユエダシャクが観察されました。戸定ではないですが,一応以下に
出しますね。

   イチモジフユナミシャクのメス

それで感激して,園芸学部でも探してみました。そしたらあっさり見つかったのです。
種としてはウスバフユシャクしかいなかったですが,オスメスの写真を出しますね。

  

オスは普通に翅があります。でも弱々しく飛びます。一方メスはこんな感じ。

  

 翅が全くなくてフェロモンを放出してオスを待ちます。大変な一生ですね。次年度は
もう少し詳しく観察してみたいものです。その後も2月にもう一度生田緑地に行き,やはり
多くの学生さんたちが来てくれました。

2006年4月 

 春の昆虫たちはなかなか出てきてくれなかったのですが,ここのところの暖かさでようやく
現れ始めました。毎年同じような虫ですが,いくつかアップします。

    

 相変わらずこのチョウが好きですねえ・・・ツマキチョウです。今しか見られない
というのがその理由かもしれません。

   

 同じくタンポポに来ているヤブキリの幼虫です。花にいるところをよく見かけますが,
花にやってくるアザミウマなどの小昆虫を食べているのでしょうか?成虫はかなり獰猛な
肉食性のようですから・・・でもこの幼虫はかわいい感じに見えますね・・・

       

 ナミテントウも今年も撮影しています。デジカメを購入したことで身近な昆虫の写真を
たくさん撮りたいと思うので,秋まで更新できるといいが・・・


2006年4月18-19日

 学生実験で外に出ました。今年は網を持ちたがる人が多くてよかったです。はじめて見る
昆虫も多く,感動しました。

   

 これはホシアシブトハバチというエノキを食害するハバチでした。「肩」の部分が黄色い
パットを当てているようで,何ともおしゃれな感じがしました。

 
 ベニシジミやミノウスバも毎年恒例的ですが・・・((笑))

 学生実験では毎年紹介している緑化樹の害虫であるヘリグロテントウノミハムシも載せてみました。
 

 サンゴジュハムシも幼虫が葉を食害しています。
 

 ニホンミツバチの分封(巣分かれ)

 D棟前の桜にハチが集合しているぞという情報で行ってみたところ,ニホンミツバチが
蜂球になって集まっていました。この近くの野生群が巣分かれしたのだと思います。まずは
証拠写真を撮りました。この中から偵察員があちこち巣に適したところを探しにいって
気に入った場所があったら引っ越しするのです。引越先が見つかるまではこの場所にいますが,
いつまでもいないし,通りがかりの人に質問されましたがこの場所に巣を作ることもないです。
ニホンミツバチの場合,樹のうろとかそういう閉鎖空間に巣を作るからです。

 
   ちょっと分かりづらいですが,中央の固まりです。分かり易いようにトリミングしてみました。

 高さ的には2階ぐらいなので,梯子で上がればいい写真が撮れると思い,居合わせた学生と
梯子を取りに行きました。しかし梯子を持って到着すると蜂球は見えず蜂の群れに遭遇,5メートル
くらいの大きさでわんわん飛んでいるという感じ。近くにいた学生さんたちは驚いていました。
 引越先に向かって一直線というよりは蚊柱がゆっくり移動しているという感じなので,我々は
あとをつけてると引っ越し先は少し離れた樹のうろと決めたようでどんどん中に入って行きました。
あと一歩で蜂球のきれいな写真は逃しましたが,実際に引っ越しして行くところを見られたのは
感動でした。今はみんなでどんどん巣を作っています。
 この新しい巣がどうなっていくのか興味深いです。

   
 分かりづらいですが,点々と小さく見えるのが,すべてハチです。だんだん移動して行きました。

       
 樹のうろの入り口に入っていくハチたち,ビデオがあれば感動的だったのにな・・・
 
 その後,写真を撮りに学内を歩きました。
  
 ナナホシテントウの写真はあまりないので,もう少し撮り続けていきます。ヤブキリの幼虫は
ついつい何度も撮ってしまいます(笑)。

2006年4月20日

 こんな風に連日書いているとあとで更新しなくなるのが怖いが,今日も大きな出来事が・・・
昨年のハイライトであったオナガバチ,今年は早くからみてみようと昨年発生の樹に行ってみました。
いました!しかも発生の初期らしく昨年みられなかったオスがたくさんいてさらに交尾まで観察
できました。いかにその交尾の一連の写真を!

    
 多くのオスが飛び回ったりうろうろ探しているのですが,あるオスが翅を開いて
とまっています。一緒に行った学生さんが樹から他個体が出てこようとしているのに
気がつきました。写真に撮ると樹から顔を出している黄色い顔が見えますね。どうも
メスが羽化してくるのをオスが待っているようです。翅を広げ,他のオスが来るのを
阻止していると思われますがこの日は雨もぱらついていたので,雨から守ってやって
いるようにも見えました。

    
 しばらくしてオスは腹部を曲げてメスの脱出してくる孔に差し込んでいるようでした。
どうもこれで交尾が行われているように見えました・・・

        
 上から見るとこんな感じ。でも交尾しているというよりはメスに密着して他個体の
接近をガードしているように思えます。だんだんメスの体も出てきます。

 
 やはりガードしていたみたいですね。しばらくしてメスの体がどんどん出てきました。オスは腹部を曲げて
出てきたらすぐに交尾する準備をしているようです。

  
 メスの体がだいぶ出てきました。オスはメスの体にぴったり寄り添います。

       
 メスの腹部は脱出しました。左に見える脱出口から産卵管が伸びているのが分かりますか?

     
 こうしてメスが出てきたところですぐに交尾が成立しました。交尾時間は短く,1分程度
でした。メスの足取りはまだおぼつかなかったので,産卵はまだ先のような気がしました。
もう少し詳細に観察してデータが取れれば面白いと思ったのですが,時間のない私はこの樹に
ずーっと張り付いていることもできません(泣)。観察者募集中(笑)

            
 数はまだ少ないものの産卵しているメスもいます。今年も産卵行動をたくさん撮影しようと
思います。でも結構ハチが多く(メス3オス10くらい),寄主となるキバチがいなくなるの
ではと心配です。樹も半分枯れているようなので,いつまでもみられるわけではないかも
しれませんね。またアップします。

2006年4月28

 今日もオナガバチの状況を観察しました。メスが増えてきました。そして羽化してくるメスを
取り合う状況が起こってきました。今日みたのは1匹のメスに複数のオスが集合しているような
状況です。他にいるメスには見向きもしないので、この虫は1回交尾のような気がします。




 どこにメスがいるのかもわからない状況ですが、多くのオスが腹部を曲げて翅を広げ、
中央のメス周辺では腹部をメスの脱出孔に挿入している個体が複数みられました。

2006年5月3日

 授業で紹介する「今日の虫」の材料にヒョウタンゾウムシを採りに行きました。発生地
だった畑はネギの収穫後に何も植えていない圃場ばかりでしたが、1カ所あった雑草地に
今年も健在で、そこから付近の作物へも進出していました。

       
 イネ科雑草上のトビイロヒョウタンゾウムシ。日中は地表面などに潜んでいますから
体表面には土がついています。葉が削れているところは食害痕です。

       
 隣接した作物上の交尾個体。交尾したメスは地表面に卵を産みます。孵化した幼虫は
地中に入り、根を食害するので厄介な害虫です。千葉県では多くの圃場で発生していて
問題となっています。
 園芸学部内では正式には確認されていませんから「戸定の昆虫」ではないですが、隣接
する地域ですし、害虫でありますから紹介しました。

2006年5月12日

 今日は急にほ場を回らなくては行けないことになり(学生実験の予定変更?のため),
「行く人はいるか?」ときくと,4年生とM1が全員!(6人ですが(笑))来てくれました。
嬉しかったなあ。それでいろいろ見て回ったのですが,学生実験は変更しても大丈夫と
わかりました。学生実験関係の写真は今公開できませんが,その他見つけた昆虫です。

      
 クズの展開葉で休むオジロアシナガゾウムシです。成虫はクズの茎に産卵して幼虫は
虫こぶを作るのですが,ちょっと魅力的なので,実験してみたいと思いました。でもいろいろ
事情があり断念しました。この虫そのものは気に入っているので,また様子を見てみたいと
思いました。
      
 クズの葉の基部にはマルカメムシがたくさんみつかりました。基部の方が吸汁しやすいのでしょうか
ねえ・・・どの葉の基部にも数匹ずつみられました。


 サンゴジュに蛾の幼虫がついているのは以前から知っていましたが,形態からシャチホコガかしら
と思っていました。今回写真を撮ったので,種名を調べようと図鑑を見ましたが,どうもシャチホコガ
ではないようでした。よくみると特徴的に異なるので,調べ直すとなんとカギバの仲間だったんですね!
まだまだ未熟者です。種名はクロスジカギバというようです。
 色彩変異があるみたいで,同じ色の固体はいないというくらいでした。アシベニカギバとの区別は
難しいそうですが,一応現段階では本種の名前にしておきます。

       
 道ばたの低木にナナフシモドキの幼虫がいました。何とも見事な形態ですよね。いつみても感動
します。M1の二人がここで成長を見守るそうですからいろいろ報告してもらうことにしましょう。

         
 とってもきれいなこのハムシはもっと写真を撮りたかったのに逃げてしまいました。またチャレンジしますが
今日は一応1枚出しておきます。アカガネサルハムシという種ですが,ぶどうの害虫で有名だそうです。近くに
ブドウ科の植物があったので,もう少し探してみようと思います。

2006年5月15日

 日中,アシナガバチの巣があるという情報で行ってみました。コアシナガバチの巣でした。まだ女王が
一匹だけで働いています。これがどうなるのか今後レポートできるといいなあ。

  

 夜になりヒョウタンゾウムシの他のほ場も行ってみました。出かける前に学内のオナガバチの
ポイントに行ってみました。彼らは夜はどうしているのか気になったもので・・・。

      
  
 なんと普通に探索とか産卵を行っていました!少なくとも8時とかまでは活動していることが
わかりました。真夜中はどうしているんだろう・・・

 またクビキリギスが鳴いていましたが,あまりいい写真ではないですねえ・・・

  

 さてヒョウタンゾウムシの写真です。
     
 ソラマメもかなり食害していました。そしてさやの上で交尾する個体。やはり発生しているほ場
ではかなり広範囲な作物を食害します。

   
 ふと足下を見たらオオハサミムシが歩いていました。畑にはよく見られる昆虫ですね。この個体は
泥がついていました。

2006年5月17日

 印西の学生宅にハチのトラップを仕掛けに行きました。栗林があり昆虫観察しましたのでやはり
戸定ではないが写真出します。

   
 クリの葉にいるヤツボシツツハムシです。かなりの頻度でみられました。

  
 これはバラルリツツハムシです。和名はバラですけどこれもクリに多くみられるようです。今まで
意識していなかったので、写真が撮れて嬉しいです。

  
 そのバラルリツツハムシを捕食しているアカサシガメがいました。このクリは無農薬だそうで
それだけ生き物が豊富でした。今年の研究室新加入3年生に行う昆虫採集および標本作製の採集
会場?にしたいと考えています。

   
 これもクリの葉にいましたが、チャイロチョッキリ?でしょうか?もう少し観察して
おけばよかったな。

2006年5月21日

 今度は江戸川河川敷の写真です。ミツバチの飛翔写真がとりたくて少し時間を割いて撮影し増した。
一応1枚は満足したのでした。今回はセイヨウミツバチのようです。クローバーに来ていました。

  
  
 ニッポンヒゲナガハナバチ?でしょうか?これはこの赤い方に花ばかり来ていましたが、
落ち着きがなく、個体数も少なくこんな感じで撮れただけでした・・・。
        
 ミカンの花に来たセイヨウミツバチ。アゲハの卵を探したりしていたため写真はほとんど
撮りませんでした。もう花も終わりそうでしたし・・・また来年チャレンジかな(笑)

   
 ナナホシテントウが成虫と幼虫みられたので、おさめておきました。河原もいろいろ観察したら楽しいですね。
どうも時間を忘れてしまいます。

2006年5月26日
 学内の写真も出さねば(笑)でも今回はいきなりやらせ写真です。すいません。
「夏休み昆虫教室」という企画を今年も環境ISOとともに行うのですが、そこで子供たちにお土産に
カブトムシを持って行ってもらおうと考えました。そこで昨年捕まえた成虫の子孫を育てたのですが、
冬場も室内に置いてしまったので、もう羽化してきています。8月まで生き延びる可能性はゼロですから
次世代の幼虫をあげようかと思いますが(笑)、よく考えたらカブトムシの写真を持っていないから
クリの樹につけてみました。というわけでご覧ください。

  
  
 今年の目標は構内の野生個体を撮影することかな?言うは易しですが・・・・皆さんのご協力も
必要かもしれませんね。

  
 
 学内のほ場にはカラムシがかなり生えています。この葉を綴って巣を作り、生活している
アカタテハの幼虫です。毛虫と思う人が多く、チョウになると言っても信じてくれません。
巣を開いてみると幼虫がいる場合もありますが、クモが捕らえて食べていたり、病気になって
いたり、自然の厳しさも感じられます。

   

 研究を行っているキチョウの飼育用とか採卵用にメドハギを植えています。昨年から植えていて今年は
定着したようで大きくなっています。ほ場の草刈り時に4年生が幼虫がついていることに気がつきました。
キチョウの幼虫をこうやってみるのも久しぶりで嬉しくなって撮影しました。

2006年5月29日
 朝方圃場に行って作業をしましたが,そのついでに写真も少し・・・
まだ小さかったヤブキリは結構大きくなっていました。2センチくらいかな
結構堂々としてきました。
   

    
 以前レポートしたコアシナガバチの巣です。外見はまだ変わっていませんねえ・・・
もう少しで働き蜂たちが羽化するのでしょうか。まだ小さい幼虫が見えています。

 オナガバチの産卵はどうなっているでしょうか?4年生が気にしているので行ってみたところ,
なんとまだ産卵中でした。オスもいます。今年は気温が低いのでまだ活動しているのでしょうか?
昨年は5月16日には既に活動個体がみられなかったので,ずいぶん違いますね。
 懸案の種名ですが,Megarhyssa属のようですが,Megarhyssa sp.なのかエゾオナガバチなのか
よくわかりません。今後のためにも1対採集しておこうと思いました。
 活動中のオスと産卵中のメス(最初と5分後)の写真です。
     


 草刈り中に見つけたド派手な幼虫はフクラスズメの幼虫である事がわかりました。ヤガ科の幼虫が
わからないとは・・・情けない・・・カラムシを食べているようで草刈り時に寄主植物から落下した
んでしょう。今は4年生が飼っているので,少し借りてやらせ写真です。また見つけたら飼育用に
分ける事にします。
           

2006年6月1日
 6月に入りました。今日は暑くていい天気,少し写真も撮りましたので・・・
 
 花卉研の圃場で訪花昆虫を撮影しました。現在あちこちでホバリングして縄張りを主張しているクマバチが
花に来ています。左のように柄の長い花には蜜腺までとどきませんから蜜の部分をかじって密泥棒をしています。
右のムラサキツユクサではそうならないはずなのに下側からも狙っているようで油断ならない奴です(笑)

         
           ハナバチの一種・・・種名はあとで調べてみます。

 研究室の圃場ではキャベツのアブラムシの近くに産卵するのか,ヒラタアブが来ていました。結構小さい種類です。
これも種名はわかりませんが止まってくれたので・・・。

          
           ホバリングするヒラタアブ。背後はキャベツの葉。

      
 クズのマルカメムシが今日は盛んに動いているようでした。近くにはゾウムシもいたりしてにぎやかな
雰囲気でした。

2006年6月3
 今日はオナガバチを見に行くと、やはり産卵していましたが、よく見ると翅の一部が暗色になっていま
す。うーん・・・別種ではないでしょうか?明日から出かけるので一応提示して戻ってからいろいろ調べ
ますね。何枚か写真を撮ったのでみてください。

       

 翅の先に近い部分が黒くなっています。あと全体が黄色ではなく白っぽい感じ。大きさは以前の
種と変わらない印象です。

       
 これが以前と同じ(に見える)種。翅に暗色部分はありません・・・。今日はオスは
みられませんでした。来シーズン待ちかな・・・

 さらに國分先生も見つけていましたが、黒っぽく産卵管は長くない別の寄生蜂もいました。
この種名もまだ全く未定です(どうもすいません)。

 同じ個体のアングルを少し変えただけです。産卵管らしきものが腹部先端にあるようです。でも
よく観察できませんでした。大きさは1.5cmぐらい。気になります。


 さて、少し違って害虫図鑑。オオムラサキツツジの葉の裏に今年もツツジグンバイが発生しています。
その形態が(昔の武将が持っていた、今は行司の)軍配に見えることからこの名前がついています。何の
仲間か分かりにくいですが、カメムシの仲間です。ツツジの葉を白く抜けたようにしてしまい、すす病の
原因になったりします。

2006年6月16日
 調査やその他いろいろで2週間かかりましたが,今日少し写真を撮ったので更新します.調査は面白
かったのでいつか紹介したいです・・・

 まずはやらせ2点から・・・申し訳ありません.

    
 國分先生が持ってきてくれたアオカミキリ.かなりきれいなメタリックで感動しました.図鑑に
よると色彩変異があるようですね.いろいろみてみたいと思いました.右足のふ節がないので,
歩くのは不便そうでした.

          
 学生実験のベイトトラップにかかっていたアオオサムシ.今年は雨であまり虫がかかりません
でしたが,コクワガタが捕れたりで少ないけど楽しめました.

 さて,野外の虫も撮りました.はじめはニジュウヤホシテントウの幼虫.これまでみつから
なかったのが急に大きいのがいてびっくりです.食害のあとをみると結構いい味出ていますね.

    

 最後は残念なお話・・・あのアシナガバチのお母さんのところに行くとまだ一人です.あれ?
と思い,撮影して拡大してみるとなんと足下にワラジムシ、巣もぬれていて荒れ放題です.よく
見ると母バチの触角の先はかびています.体の色も変でした・・・
 巣にいて育児中に力つきてしまったのでしょうか?今年の雨天続きのせいか,自然界の厳しさに
また触れたような気がしました.

          
 ではまたあ・・・

2006年6月19日
 今日もプチ更新してみます.桜の木にいるアメリカシロヒトリです.この虫は以前は大害虫で
あちこちの街路樹に大発生していました.その名の通りアメリカからの侵入害虫です.しかしながら
現在ではあまり目立ちません.日本の生態系に組み込まれてしまっているのでしょう.鳥や捕食性
昆虫などに食べられているのでしょう.不思議な事に森林には入り込まず街路樹などに発生する虫です.

  食害されると葉は痛むので(右の写真)美観を損ねます.

 今日も徘徊性の甲虫を写してみました.これはオオヒラタシデムシです.学内にベイトトラップと言って
餌を入れた落とし穴式のトラップを仕掛けるとたくさんの個体が入ってきます.左が成虫ですが,右はちょっと
意外ですけど幼虫なんです.ダンゴムシの親分かアニメに出てくる虫のようですね.

               オオヒラタシデムシの成虫と右は幼虫

 最後はオオセンチコガネです.とっても美しい色をしていて子供たちの人気者にもなりそうですが,
残念ながら餌が動物の糞とか死骸に集まる虫なのでとっても汚いです.だから人気者にはならないでしょう
ねえ・・・色彩に変異があるみたいで,ルリ型とかミドリ型とかが図鑑に出ていました.こういうのも集めて
みたいですねえ.

           
                     オオセンチコガネ

  今週は忙しいので更新は来週になるかもしれません・・・

2006年6月24日 

 我孫子市某所にミドリシジミの観察に連れて行ってもらいました.別建てでアップしましたから
見てください(あまり文章が入っていません・・・).
       右のボタンをクリックしてください.→

2006年6月25日 

 今日は大学に行って少し写真撮ったのでアップしますね.ここまでは本当に更新順調ですねえ・・・

           
 ビロウドハマキの成虫写真はいつもいい写真ではないです.今回も見つけたものの翅が痛んでいます.
うーん・・・残念.また探してみますね.白い点刻がはっきりしているからメスですかねえ.分かりづらい
ですが、右下が頭です。

            
 この時期に多いカノコガです.交尾している個体を見つけました.ストロボで翅がやや光っています.
昨日の我孫子でもたくさん見ることができました.タンポポとかが食草だそうですが・・・今度見てみないと・・・
今の時期は学内に多くの個体が飛んでいます.

          
 ウメエダシャクの成虫がいました.学内でも比較的多くの個体が見られます.和名に梅がついていても
梅以外にもいろいろ食するそうです.学内には梅もあるしいろいろあるから普通に見られるようですね.

           
 学内で至る所にいるクロウリハムシです.すぐに飛ぶので,ウリについているのを撮影するのは
苦労したりします(笑)でもメスはおなかが大きいからあまり活発ではないです.

             
            セイタカアワダチソウアブラを捕食するナナホシテントウ.

           
 アオバハゴロモの幼虫です.どこにいるか分かりますか?自分の出しているワックスもあるから
ちっとも分かりませんね.至る所にいますからこれもこの後の発育をみていきたいと思います.

2006年6月28日 

 快調に更新していましたが,なんとデジカメを6月27日に落として壊してしまいました!この
ため更新が遅くなっています.フィルムの一眼レフで撮影したり簡単なデジカメで撮っていますが,
モチベーションが下がっています.

       

 先日見つけたビロードハマキですが,交尾個体がいました!こんなときに限ってデジカメはなくて
(泣)左がメスで右がオスです.数日後にも他の個体?がいたので,今がシーズンですね.

 というわけでカメラが直るまではあまり更新できないと思います.7月下旬に復活予定です.みなさま
申し訳ありません.


 お詫びに?6月29日に長野県長野市で撮影したオオムラサキのオスをお見せいたしましょう(笑)
高校の校章でしたし特別思い入れのあるオオムラサキですが,なんと写真は初めて撮りました!嬉しい.
サクラの樹の枝で縄張りを見張っているようでした.

     
   ああ.とっても嬉しいです.また撮影したいので,ポイントに出かけたくなりました.
  来年は行ってみるかな?近いうちにある山梨の採集会でも撮れるかもしれませんね.

   ではまた〜


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