戸定の昆虫2001
ようやく2001年の分をアップしますが,今の昆虫からだんだんと遡る予定です。同時多発テロ以降
すっかり変わってしまった21世紀最初の年ですが,自然の営みは続いています。この美しい世界が
いつまでも続くこと,孫子の代まで伝えられることを願ってやみません。注) 結局、全く遡ることなくこの年は終わってしまいすいませんでした。
この時期に学内で一カ所だけこのウラナミシジミが大発生している場所があります。作物研の圃場に地力を付けるために植えてある
コブトリソウ(マメ科)の所です。このチョウは南起源でこのあたりでは秋までは生活することができますが,冬の寒さを乗り越える
ことができません。今の時期は卵から成虫までどのステージも見られますが,霜が降りると皆死んでしまいます。こういう一見無駄に
見える生活史を送っている昆虫もたくさんいます。
この日は晴れていたので,日向ぼっこをしたり,メスの取り合いをしている光景なども多数見られました。
ウラナミシジミ(日光浴,メスを巡る争い)学内のカラムシの葉が綴られているのを見たことがありますか?中を開いてみるととげとげの幼虫が・・・これはアカタテハの
幼虫です。他を見てみると蛹もあります。上のウラナミシジミと違い,彼らは成虫越冬ですから羽化した個体はじっと冬を越す
ことが可能です。蛹は一部分が金色に光っていて,意外におしゃれです。同じくキタテハもきらきら輝くような蛹がいたりします。
そんな意味があるんでしょうか・・・?
アカタテハ(幼虫と蛹)今年も撮影しました。オンブバッタ。今年の個体はただオンブしているだけでなく,ちゃんと交尾中でした。上に乗っている
オスの腹の赤い部分を見ると,交尾しているところがわかりますよね?
オンブバッタ